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令和 2(2020)年度入学試験問題出題のねらい・解答例 (学校推薦型選抜)

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Academic year: 2021

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令和 2(2020)年度入学試験問題出題のねらい・解答例

(学校推薦型選抜)

中村学園大学〔教育学部〕

【小 論 文】

〈出題のねらい〉

 本小論文の出題にあたっては、教育学部としての特色を鑑み、子どもたちの学力をテーマと する題材を選択した。文部科学省では、2007年から全国的に子どもたちの学力状況を把握する

「全国学力・学習状況調査」を実施している。受験生も小学6年生、中学3年生で本調査を受け たことを覚えているであろう。調査結果の個票を見て思ったことや保護者の反応、実施前と実 施後の教師の様子・学校の雰囲気を敏感に感じ取ったに違いない。そこで今回は立場を変え、

将来教育者を目指す視点で全国学力・学習状況調査を捉え、学習環境の整備、指導者の姿勢や 方針等、子どもの学力を伸ばすことについての考えを持つ機会となればと思い、出題した。

 問1では、表「保護者の子どもへの接し方や教育意識と学力の関係」の結果から、子どもの 学力向上に効果的だと言える親の接し方について把握し、文章に記述できるかを問う形式とし た。子どもの学力水準A層(最も学力が高い層)とD層(最も学力が低い層)の差から、点数 が高いものをチェックする。するとそこに共通する事柄が見えてくる。一点目は「本」や「文 化にふれる」など学習環境のこと、二点目は「親が言わなくても」などの子どもの自主性尊重 である。この二点を的確に記述できているか否かを評価している。

 問2では、文章を要約し、表及び文章から自分の考えを述べることができるかを問う形式と している。問題文の著者は、学力格差の問題を①人生初期は、平等という価値に関わる、②人 生設計ができず安定的な職業に就けない、③民主主義を危うくする、と指摘している。この要 約と表の結果から言える「教育環境整備の必要性」、「保護者の養育態度、自主性尊重」、「保護 者自身の生活環境の支援・整備」等について記述できているか否かを評価している。

〈模範解答例〉

問題1

 学力向上に効果的と言える親の接し方は、「家には、本がたくさんある」「子どもが英語や外 国の文化に触れるように意識している」「親が言わなくても子どもは自分から勉強している」な ど、学習環境と自主性尊重である。(100字)

問題2

 子どもたちの間に学力の格差があることはなぜ問題なのか。第一に、人生の初期に見られる 差異が、社会や教育の環境によって広がることは「平等」という価値に関わる。第二に、基礎 的な学力を身に付けておかないと、安定的な職業に就けない。第三に、民主主義を危うくして しまう。民主主義の実現には、理性的な討議への参加能力や賢明な判断力が求められる。それ では、子どもの学力格差がなぜ生じるのか。表では、親の子どもへの接し方が子どもの学力に 大きな影響を及ぼしていることがわかる。また、家に本がたくさんあり、絵本の読み聞かせをし、

英語や外国の文化に触れるように意識しているなど、教育の環境や条件整備が学力に影響して いる。従って、子どもの学力格差をなくすために親への教育的な働きかけが大切である。しかし、

親自身が経済的文化的に充実した環境にいなければ、このような子どもへの接し方はできない ので、親の生活環境の整備も必要である。(396字)

参照

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