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避難所の最適配置と避難路に関する研究

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Academic year: 2021

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(1)

避難所の最適配置と避難路に関する研究

高知県 〇嶋浩司 (株)技研製作所 井上 孝太

高知工業高等専門学校 竹内 光生

1. は じ め に

近年 巨大地震津波を想定した市街地の避難施設の整備が求められて 、 いる。従来の避難所は、学校区や行政区として配置された公共施設であ

、 。

り 全ての世代を対象とする施設容量と移動距離に課題が残されている 本研究は 総移動距離 人・キロ を最小とするPメディアンの解析手法 、 ( ) を用いて、避難所の最適配置を検討したものである。また、各住区から 避難所に集合する避難路を検討した。

2. 研 究 内 容 2. 1 解 析 方 法

Pメディアンの解を求める方法として、本研究では混合整数計画法を用 いた。目的関数と制約条件は次のように定式化される。

Mi ni mi z e W=

ΣiΣjdijXij

・・・ 1 ( )

・・・ 2) 図1.解析手順

Subject t o ΣjXij≧Pi

・・・ 3)

ΣiXij≦Mj

・・・ 4)

ΣjZj=K

・・・ 5)

−Zj+Xij/Pi≦0(ただし、Pi>0

ここに、Xi j はメッシュi の居住区からメッシュj の施設を利用する人口

(設計変数 、 )

dijはその距離

、Pi はメッシュi の居住人口、Mj はメッシ ュj の避難所の容量 Kは避難所数 Zjはメッシュj 、 、 に避難者を設置する場 合1設置しない場合0の整数型変数ある 混合整数計画法のプログラム 、 。 は、広島大学が公開している

Humps

を使用した。

2. 2 データ(GIS)

平成7年度国勢調査人口と平成8年度国土数値情報の標高データは 、 図2 住区ゾーンと人口の分布 . 3次メッシュ(

1km

)の1/20細分メッシュ(

50m

メッシュ)である。 表1.住区人口

避難所データは高知県総合防災数値情報である。また、道路網デー タは数値地図2500(空間データ基盤 、幅員 )

3m

以上である。

2. 3 解 析 手 順

解析手順を図1 に示す。式(1)の距離データ作成手順は、GISスク リプトによるリンク長の抽出、ノードとリンクによる道路網の作成、ダイ クストラ法による最短経路の抽出である 距離および人口データを用い 。 た

Humps

用データファイルは、

basic

プログラムにより作成した。

2. 4 解 析 の 対 象 地 域

図2として 解析の対象地域の住区ゾーンと人口の分布を円の大きさ 、 で示す。住区は、半径

500m

円の中心16カ所、ゾーンの代表点であ る。前年度の研究において、標高6m以下、避難所までの直線距離が を越えるとして抽出した高知市地域のうち比較的広い範囲の市街

500m

地16ゾーンである。また、図3に、避難所候補の分布として、円で区分 図3.避難所候補の分布 される98カ所を示す。図3には、前年度の研究において、16カ所のゾーンに対して、

500m

以内に最小個

1 . 距 離 デ ー タ の 抽 出 ・ 作 成

GISス ク リ プ ト に よ るXY座 標 値 の 抽 出 GISス ク リ プ ト に よ る リ ン ク 長 の 抽 出 ノ ー ド と リ ン ク に よ る 道 路 網 の 作 成 ダ イ ク ス ト ラ 法 に よ る 最 短 経 路 距 離 の 抽 出

Basicあ る い はFortranプ ロ グ ラ ム 2 . 人 口 デ ー タ の 抽 出 ・ 作 成 3 .Humps用 デ ー タ フ ァ イ ル の 作 成

Basicプ ロ グ ラ ム 4 .Humpsに よ るpメ デ ィ ア ン 解 析 5 . 解 析 結 果 のExcelに よ る 抽 出 6 .GIS住 区 デ ー タ と の 結 合 フ ァ イ ル の 作 成

Basicプ ロ グ ラ ム 7 . 主 題 図 の 作 成

最 適 施 設 配 置 図

分 担 エ リ ア の グ ラ デ ー シ ョ ン 表 示 施 設 数 と 総 移 動 距 離 お よ び 最 大 移 動 距 離 施 設 数 と 分 担 エ リ ア 人 口

リ ン ク 交 通 量 の グ ラ デ ー シ ョ ン 表 示

Fortranプ ロ グ ラ ム

平均 最小〜最大 合計

441 1〜1236 7059

(2)

。 数の避難所を設置するとして求めた避難所候補3カ所を濃い色で示す

住区の数を16カ所 避難所候補の数を98カ所とした場合 設計変数 、 、

の数は16×98=1568、整数型変数Zj の数は98となる。

ij

表2.道路ネットワークI D 2. 5 道 路 網 ネ ッ ト ワ ー ク

図4として、解析対象地域の幅員

3m

以上の道路網リンクとノードおよび住区 と避難所候補を示す。住区と避難所候

補の道路網との接続は、最短直線距離のノードとした。また、表2とし て、道路ネットワークI Dを示す。なお、各リンクの移動は、往復を可 能とするために、各リンクの始点ノードと終点ノードを入れ替えたリン

クを追加し、表2のリンクI Dを2倍とした。 図4.道路網 3. 解 析 結 果

表3 最短経路距離

3 1 最 短 経 路 距 離

表3として、16の住区に対して、16の避難所を設置した場合の最短経路距離の平均 と最小 最大を示す 例えば 住区10番に最も近い避難所候補は388m離れた避難所 、 。 、 候補9番である。なお、式(1)の最短経路距離データ16×98=1568個を求めた。

表4.解析結果 3. 2 避難所数

表4として 式 4 の避難所数Kを 、 ( ) 1から6とした場合の、メディアン位置 の避難所番号、総移動距離、最大移 動距離、避難所分担人口を示す。例 えば、避難所を1カ所設置する場合、

避難所候補21番がメディアン位置であることを示している。同様に、避難所を2カ所設置する場合、避難所 候補9番と30番がメディアン位置であることを示している。

3. 3 避 難 所 配 置 と 避 難 路

表4の避難所配置位置を結果として 図5 図6 図7に各リンクの利用者の交通量 人 を リンクの線 、 , , ( ) , の幅と色で示す 各住区から避難所への経路は ダイクストラ法により求めた最短経路である 各住区から 。 、 。 の利用者交通量(人)が、避難所に向かって

Tree

(木)状に集合していくようすが示されている。

図5.K=1の避難所と避難路 図6.K=2の避難所と避難路 図7.K=3の避難所と避難路 4.まとめ

本研究は、避難所の配置計画を、GISデータを用いた数値解析により検討した。また、避難路を利用者 交通量(人)によって検討した。なお、本報告書は、国土交通省国土地理院長の承諾を得て、同院の測 量成果を使用したものである。

http://www.lab.me.sophia.ac.jp/~ishizuka/OC/spath_00.html

5. 参 考 文 献

)ダイクストラ法/

2)嶋浩司、竹内光生:津波発生時の地区別避難場所の選定に関する研究、土木学会四国支部第7回技術研究発表 会講演概要集PP.304-305、2001

ノードI D リンクI D 住区    1〜   16    1〜   16 避難所   17〜 114   17〜 114 道路 115〜1071 115〜1417

避難所数

避難所番号

総移動距離(人・km) 最大移動距離(m)避難所分担人口(人)

1 21 5839 2785 7059

2 9,30 4216 2518 2984〜4075

3 3,14,30 3412 2518 2003〜2984

4 3,14,30,49 2772 2513 623〜2361

5 3,8,13,30,49 2367 2513 623〜2361

6 3,8,13,29,49,57 1967 1633 517〜1864

平均 最小〜最大

224 51〜388

参照

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(出典)

なお、政令第121条第1項第3号、同項第6号及び第3項の規定による避難上有効なバルコ ニー等の「避難上有効な」の判断基準は、 「建築物の防火避難規定の解説 2016/

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