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論文内容要旨

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Academic year: 2021

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論文内容要旨

論文題名:骨格筋の活動後増強現象が運動開始時の筋活動の増加率に与える影響

専攻領域:保健医療学

氏名:松本直也

内容要旨

〔目的〕筋の強収縮後に最大筋力が即時的に増強する現象を活動後増強(Postactivation Potentiation:PAP)といい,主にスポーツ分野で研究がされてきた.一方,日常生活動作の 再獲得を目指すリハビリテーションでは最大筋力の即時的増強より,動作に必要な筋張力 に達するまでの時間が短縮する方が重要である.しかし PAPによってその時間が変化する かについて検証した報告はない.そこで本研究はPAP による運動開始時の筋活動の増加率 の変化を明らかにし,リハビリテーションで PAPが有用かどうかを検証することを目的と する.

〔方法〕被験者は健常成人男性15名(年齢23.2歳±1.7歳,身長172.3±6.1㎝,体重65.0±4.9

㎏)とした.足関節底背屈の等速性運動(60deg/s)時の前脛骨筋を被験筋,PAP を生じさ せる事前の強収縮であるコンディショニング収縮(Conditioning Contraction:CC)を6秒間 の等尺性最大収縮とし,その前後での最大足関節背屈トルク,運動開始時の背屈トルク増 加率,筋活動発現から関節運動開始までの電気力学的遅延を関節トルク測定装置と表面筋 電計を用いて測定した.

〔結果〕CC 後で最大足関節背屈トルクが増加を示した 11 名を解析の対象とした.最大 背屈トルクはPAP により平均で 9.36%増加し,統計学的にも有意差を示した.背屈トルク の増加率はCC前で平均4.88±1.17Nm/(kg・s),CC後で平均 5.40±1.03Nm/(kg・s)であった.

平均で10.67%増加し,統計学的にも有意な差を認めた(P=0.029).電気力学的遅延はCC

前で平均0.146±0.03s,CC後で平均0.142±0.03sであり短縮傾向を示したが,CC前後にお いて統計学的な有意差は認めなかった.

〔考察〕PAPは最大筋力だけでなく運動開始時の筋活動の増加速度を即時的に向上させる ことが明らかとなり,リハビリテーションにおいても筋の収縮速度を改善する一手法とし て有用であることが示唆された.

参照

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