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A.T. カーニー調査 ( 協力 :Google) 日本のスタートアップの現状と今後の展望 2019/06/18

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(1)

2019/06/18

日本のスタートアップの現状と今後の展望

A.T. カーニー調査(協力: Google )

(2)

2

第三者による、文書の無断転用、引用を禁ず

本レポートの部分的、断片的な文章や図表が、プレゼンテーション全体の内容を十分に説明するものではありません

免責事項

(3)

3

A.T. カーニーが、 Google の協力を得て様々なステークホルダーへのイン タビューや調査を実施した

◼ メソドロジー

スタートアップ

VC インタビュー

CVC/企業 インタビュー

A.T. カーニー

リサーチ Google

の協力 統計情報

(4)

4

スタートアップが成長するための要素

スタートアップの成長の構成要素

顧客 人材

起業人材 経営人材 資金

事業化

資金 成長資金 イグジット・

再投資

事業初期の 安定顧客

成長の根幹

教育 雇用体系・ 税制

労働法制 企業の成長 政府支援 金融政策

戦略・風土

アクセラ レータ 支援機関

技術 アイデア

スタートアップの成長を左右するドライバー

背景にある社会基盤

(5)

5

目次

◼ 日本のスタートアップを取り巻く現状

◼ 世界に挑むスタートアップ育成のために

◼ 参考

(6)

6

本章のまとめ

現時点では、日本のスタートアップへの投資総額は、米国・中国・欧州と比べると、経済力対比で 少ない

しかし、近年はスタートアップの調達額は急激に拡大しており、1回で数十億円規模で資金調達 することも増えてきている

また、すでに時価総額100億円を越えるIPOが広がり、未上場でも時価総額100億円を越える 企業も一定数存在し、起業家・投資家双方にとって一定のリターンが見込まれる市場になっている

それらの背景には、スタートアップが成長するために必要な構成要素(アイデア・技術、資金、人材、

顧客・支援機関等)の充実がある

• 技術・アイデア:最新のデジタル技術を活用したSaaS系中心の事業化

• 資金面:金融緩和などによるマネーの絶対量の増加と、CVCや事業会社による直接投資など出し手の多様化に よる質的な変化

• 人材面:起業経験者や大企業、コンサルティングファーム出身者など、事業に精通した人材が流入

• 顧客・支援機関:世界的なアクセラレータの活発な活動。EXIT経験のある起業家がエンジェル投資家として若い 世代の企業を支援

• その他:成長戦略の重要な柱としての政府による支援強化

さらに、業界団体等が中心となり、スタートアップ投資のROIやプロセスの透明性を向上させている

これらの結果、従来は及び腰だった国内の巨大な機関投資家(ゆうちょ銀行・かんぽ生命)や海

外VC(DCM等)からの資金流入が拡大している

(7)

7

国内では、毎年約 9 万社が開業しほぼ同数が廃業。イグジットは、年数百 社。設立後 10 年程度の若い企業のストック数は、約 76 万社程度

◼ 日本の企業の新陳代謝の状況

開業数

ストック数

廃業数

イグジット数

注:非一次産業、会社企業のみ(個人企業除く)

出所 : 中小企業庁「中小企業白書2018」、同「2017」

企業数:380万社 うち、2005年以降設立

76万社 開業率:5.6%

約9.4万社/年

廃業率:5.7%

約9.6万社/年

500-800件/年

(8)

8

7.5 9.5 10.0

11.6

3.5

日本 英国 フランス アメリカ ドイツ

4.1 3.9 3.8 4.0 3.7 3.8 3.5

2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016

5.6

14.6 12.7

9.3 7.1

アメリカ

日本 英国 フランス ドイツ

4.5 4.5 4.6 4.8 4.9 5.2 5.6

2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016

諸外国と比べ、開業率は低いが廃業率も低く、多産多死モデルとは異なる 生態系となっている

開業 率(%)

スト ック の推 移( 万社

廃業 率(%)

382 422 385

433 419 484 469

2001

1999 2004 2006 2009 2012 2014

-1.7% -0.4%

日本国内の推移1 国際比較2

1.前ページとはデータソースが異なるため、直近の数字が異なる 2.米国は2011年、ドイツは2015年、それ以外は2016年のデータ

出所 : 中小企業庁「中小企業白書2018」、厚生労働省「雇用保険事業年報」

(9)

9

また、諸外国と比べると、現時点では経済力対比ではスタートアップへの 投資総額は少ない

※1 中国はOECDに加盟していなためVenture Pulse(KPMG)の数字をもとに算出 出所: Figure 7.1. Venture capital investments as a percentage of GDP 2016 (OECD)

0.00 0.05 0.10 0.15 0.20 0.25 0.30 0.35 0.40 0.45

20,000

2,000 18,000

1,000 3,000 4,000 5,000 6,000

0 11,000 19,000

米国

イギリス フランス

名目GDP

Billion$

ドイツ

GDP

スタートアップ投資比率

(%)

中国

日本 カナダ

韓国 イスラエル

※ 円の大きさは投資額を表す

(10)

10

しかしながら、日本のスタートアップの調達金額は近年大きく伸長しており、

2018 年には約 4,000 億円となった

◼ 国内スタートアップ調達額と社数の推移(2009-2018年)

737 699 814

638

826

1,419

1,852

2,231

3,145

3,848

895 935 1,016 1,060

1,179

1,386

1,608 1,631 1,619

1,368

0 1,000 2,000

0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500 4,000

2015

2011 2013 2016

2009 2010 2012 2014 2017 2018

調達社数 調達額 調達額

(単位:億円)

調達社数

(単位:社)

出所:entrepedia 2019年1月31日基準

(11)

11

1 億円以上調達する会社は 2012 年には 18% だったが、 2017 年には 40% を 超えている

407 451 459 482 472 490 498 474 436

74 69 74 77 88 105 106 147

86 150

103 103 101 146

229 272 312

314

7

62

55 81

14 14 7

14

27

34

45 56

2

1 1

1

1

3

0 100 200 300 400 500 600 700 800 900 1,000 1,100

2011 11

2012 13

29

2009

0

2017 2013 2014

37

14 0

2015 2010

14

2016

5 50億円以上

1-5億円未満 10-50億円未満

50-100百万円未満 5-10億円未満

50百万円未満

◼ 規模別資金調達社数(2009-2017)

(単位:社)

出所:entrepedia2018年8月12日基準

(12)

12

数十億円規模での資金調達も増えてきている

企業 調達金額 主な事業

JapanTaxi 86億円 シェアリングエコノミー

FOLIO 70億円 フィンテック

メルカリ

(上場済) 50億円 ネットサービス お金のデザイン 50億円 フィンテック

ABEJA 43億円 AI

ティアフォー 33億円 自動車

エブリー 30億円 ネットサービス Couldian

Holdings 27億円 ソフトウェア

BASE 25億円 フィンテック

AeroEdge 22億円 航空機部品製造

企業 達金額 主な事業

Preferred

Networks 129億円 機械学習 スコヒア

ファーマ 100億円 医薬

ispace 99億円 宇宙

dely 64億円 ネットサービス ボナック 48億円 医薬

エブリー 48億円 ネットサービス

GROOVE X 44億円 ロボット

Sansan

(6/19上場予定) 42億円 人事・営業支援 One Tap

BUY 40億円 機械学習

2017年の主な資金調達事例2018年上期の主な資金調達事例

出所 : 各種報道記事

(13)

13

近年では、時価総額 100 億円を超える IPO も増えてきている

企業 経営者 経営者略歴 上場

上場時の

時価総額 主な事業

メルカリ 山田進太郎 氏 携帯・PC向けゲーム会社

ウノウを創業・売却 2018 約6,800億円 フリマアプリの開発・

運営 サイバーダイン 山海嘉之 氏 筑波大学教授として

製品開発 2014 約920億円 身体機能拡張ロボの 開発・製造・販売 サンバイオ 森敬太 氏 インフォマティクス関連企業の

新製品開発責任者 2015 約750億円 再生医療薬の開発・

製造・販売 PKSHA

Technology 上野山勝也 氏

外資系コンサルティング

(BCG)、大手ネット企業勤務。

東大松尾研で博士号

2017 約700億円

機械学習を始めとする アルゴリズムソリュー ションの開発

ヘリオス 鈴木忠尚 氏 眼科医 2015 約580億円 再生医療薬の開発・

製造・販売 マネーフォワード 辻 庸介氏 ソニー株式会社、マネックス

証券 2017 約550億円 フィンテック関連の サービスの開発・運営 ラクスル 松本恭攝 氏 外資系コンサルティング

(A.T.カーニー) 2018 約450億円

印刷に関するマッチン グサービスの開発・運 営

グノシー 福島 良典 氏 東京大学在学中にグノシーの

サービス開発 2015 約330億円 情報キュレーション サービスの開発・運営

出所:各種報道資料

◼ 近年の主な 100 億円を超える IPO の事例

(14)

14

企業 事業領域 企業価値

Preferred Networks AI 2,402億円

パネイル 人事・

営業支援 801億円

freee フィンテック 652億円

TBM 新素材 563億円

スマートニュース ネット

サービス 561億円

Sansan(6/19上場予定) ネット

サービス 506億円 エリーパワー 製造業 404億円

FiNC

テクノロジーズ ヘルスケア 356億円 フィナテキスト フィンテック 342億円

ビズリーチ 人事・

営業支援 341億円 オリガミ フィンテック 325億円 dely ネットサービス 313億円

未上場だが、企業価値 100 億円を越えると見られている企業はすでに 46 社存在すると言われている( 1/2 )

企業 事業領域 企業価値

Looop その他

サービス 307億円

Liquid ネットサービス 298億円

ispace ロボット 270億円

インアゴーラ ネットサービス 267億円 お金のデザイン フィンテック 266億円 ウェルスナビ フィンテック 262億円 ペイディー フィンテック 250億円

ABEJA AI 235億円

プレイド 人事・

営業支援 219億円 ボナック バイオ・医薬 217億円

JTOWER シェアリング 203億円

C Channel ネットサービス 195億円

出所:日経Nextユニコーン調査を元にA.T.カーニー分析

直近の資金調達 で、1,000億円

以上に

(15)

15

未上場だが、企業価値 100 億円を越えると見られている企業はすでに 46 社存在すると言われている( 2/2 )

企業 事業領域 企業価値

ココン IoT 193億円

WHILL ロボット 176億円

エブリー ネットサービス 166億円 BASE ネットサービス 160億円 スターフェスティバル ネットサービス 159億円 スマートドライブ IoT 149億円 グライダーアソシエイツ ネットサービス 149億円 ランサーズ シェアリング 145億円 ワンタップバイ フィンテック 143億円 エルピクセル ヘルスケア 131億円 ツーセル バイオ・医薬 125億円

企業 事業領域 企業価値

メガカリオン バイオ・医薬 121億円 ヴォーカーズ 人事・営業支援 116億円 favy 人事・営業支援 114億円

Candee ネットワービス 111億円

テラモーターズ ロボット 108億円 オープンエイト 人事・営業支援 107億円 ちとせ研究所 新素材 105億円 ステラファーマ バイオ・医薬 102億円

QDレーザ 製造業 102億円

マイクロ波化学 製造業 101億円

Viibar ネットサービス 100億円

出所:日経Nextユニコーン調査を元にA.T.カーニー分析

(16)

16

スタートアップが成長するための要素

日本のスタートアップ市場が拡大している背景には、資金の量・質の拡充、

経営人材の流入加速、周辺の支援の充実などがある

顧客 人材

起業人材 経営人材 資金

事業化

資金 成長資金 イグジット・

再投資

事業化初期 の安定顧客

成長の根幹

教育 雇用体系・ 税制

労働法制 企業の成長 政府支援 金融政策

戦略・風土

アクセラ レータ 支援機関

技術 アイデア

スタートアップの成長を左右するドライバー

背景にある社会基盤

デジタル技術を活用したSaaS系の台頭

• デジタル技術を活用したシェアリングやCtoCサービス等が多数登場

資金の質・量の拡充

• 世界的な流動性の高まりなど によって、リスク市場に流入す る資金総額が増加

• 研究開発・事業開発に対する 企業の態度の変容(オープン 化)による事業会社からの資 金の流入

事業に精通した人材の流入

• 起業経験を持ち、肌身で事業 を立ち上げる知見を持った 人材の増加

• 大企業や、コンサルティング ファーム出身の事業に精通し た人材の厚みの向上

アクセラレータの活発な活動

• 多数のアクセラレータが、資金 を投入するだけでなく、ステー クホルダーのマッチングや、起 業家の育成に貢献

(17)

17

( 参考 ) 海外 VC ・アクセラレータ等のスタートアップの成長を支援する機関も、

国内での活動を活発化させている

出所: Global Accelerator Report 2016

海外 VC ・アクセラレータの日本での取組

出所: Global Accelerator Report 2016

Plug and Play Tech Center

•2017年7月に日本法人設立

•大企業とベンチャーの連携を目的とし、三菱UFJ銀 行、東急不動産、電通、パナソニック、富士通等が公 式パートナーに

•同社は、米国最大級のアクセラレータで、2006年に シリコンバレーに設立。PayPal、Dropbox、Lending Club等に初期段階から投資を実施

Salesforce Ventures

•Salesforceが出資元となり、2011年から本格投資を 開始

•freeeなどSaaS系を中心に43社に出資

•Sales forceは、VCやアクセラレータの支援プログラ ムに参加するスタートアップを対象に、クラウド上で ソフトウェア開発ソフトの無償提供サービスを提供

DCM Ventures

•日/韓への投資は20社を超える、16年に「DCMⅧ」を 約500億円で組成し、100億円超を日本で使う方針

•ホームラン級の成功を狙う起業家に投資をするとい う信念のもと、1発で100億円以上または10倍のリ ターン比率になるビッグディールを志向する

•同社の運用総額は3,500億円を超える。freee、

Sansan、ビザスク、フォリオ等への投資実績を持つ

DNX Ventures

•DNXは、シリコンバレーと東京に拠点を設け、2011 年からスタートアップ支援を開始

•日米でB2Bスタートアップを中心に出資。日本では、

オクトやカケハシに出資

•2019年には、250億円規模の3号ファンドを組成し、

日米でそれぞれ半分づつ出資予定

(18)

18

(参考)政府は、成長戦略の重要な柱の一つとしてスタートアップ支援を掲 げ、教育、資金・ノウハウ、連携などのサポート体制を強化している

出所:内閣府「ベンチャーチャレンジ2020」

ベンチャーチャレンジ2020

ベンチャー

教育 資金・ノウハウ

提供 外部との

連携支援

起業家教育・人材育成

起業家精神の啓蒙活動

リスクマネー供給全般

領域別支援

海外との連携

既存企業との連携

政府との連携

初等中等教育における企業体験 活動の普及促進

高等教育における起業家教育普 及支援(EDGE、UVGPなど)

創業希望者向け創業スクール開催

女性起業家支援ネットワークの構

スタートアップを称える表彰制度

(日本ベンチャー大賞など)

SUIプログラム(本格テッキー)

STS支援(本格テッキー)

I-Challenge!IT

創業者向け無担保又は低利での 融資・資本性ローン(ローカルビジ ネス)

バイオベンチャー等の育成支援

官民ファンド、政府系金融機関によ る出資・ハンズオン支援

政府補助金による研究開発成果 の事業化推進

シリコンバレーでの現地企業・VC 等との交流機会の提供

ベンチャー、既存企業やVCが参加 する 国内マッチングイベント等の 開催 (ベンチャー創造協議会、

S-NET、起業家万博等)

政府調達におけるベンチャーを含 む新規中小企業者の契約目標の 設定(官公需法等)

(19)

19

更に、これまで市場の透明性に課題があり、機関投資家や海外 VC は二の 足を踏んでいたが、仕組みが整備され、透明性が担保されつつある

政府/業界団体が 中心となって、時価評

価の実務指針を策定

(国内VC ファンドの時価評価 に係る実務指針)

厳密なリターンを 求める投資家からの

出資が増加

徐々に大規模化しつつある。

また、機関投資家を呼び込め れば解消する

機 関 投 資 家 に よ る 大 規 模 な 投 資 が 少 な い

ス タ ー ト ア

ッ プ 投 資 は 、 他 の オ ル タ ナ テ

ィ ブ 投 資 と 横 比 較 し て パ フ ォ ー マ ン ス を 判 断 で き な い

時価評価 されていない

厳密なパフォー マンス評価を 開示していない

事業会社による LP が多く、厳密

にリターンを 求められない

業界慣行として なされず、統一 的なやり方が

無い

ファンド規模が 小さく、コストを

賄えない

機関投資家が二の足を踏んでいた原因構造 足下での改善状況

(20)

20

JP インベストメント 1 号 投資事業有限責任組合 (900~1,200 億円 )

市場の透明性が向上されたことで、国内の大規模な機関投資家(ゆうちょ 銀行・かんぽ生命)がスタートアップ投資に乗り出している

出所:各種報道記事

ゆうちょ銀行

(運用金額:約200兆円)

かんぽ生命

(運用金額:約80兆円)

600 億円 300 億円

(目的)

1. 日本国内のバイアウト(事業再編、事業承継、事業再生等)の案件に、他の 優れたファンド運営者等と共同でリスクマネーを供給し産業育成に貢献する とともに、日本の基幹産業となり得るテクノロジーや本格的な事業拡大期に あるベンチャー企業への投資を促進することにより、事業者の成長を支援す る。

2. 地域活性化に資する企業・事業にリスクマネーを供給することにより、地方創

生に貢献する

(21)

21

(参考)主な VC 、機関投資家等のネットワーキングイベントの例

465+

参加者数

13

参加国数

210+

参加社数

270+

参加機関投資家数

47+

講演者数

出所:経済産業省「VC ファンドのパフォーマンス評価に係る調査報告書 」、AVCJ HP

(22)

22

(参考)東京における主なスタートアップの集積地域

大手町(Fintech系)

• 三菱地所・電通などが共同で、

フィンテック企業専用のシェアオ フィスを開設

• 約50社が参加し、そのうち約2 割は海外発のスタートアップ

日本橋(医療/金融

など

• 三井不動産などの複数の不 動産が複数のシェアオフィス を開設

• 医療や金融などを中心に30- 40代の起業家

本郷( Deep tech系)

• 東大が中心となって、支援プロ グラムを提供する他、ソフトバ ンクもインキュベーション支援

• AIなど先端技術に基づくスター

トアップが多い

渋谷( SaaS系)

• 2000年代のITバブル期に GMOや、サイバーエージェン ト等が渋谷に居を構える

• その後、渋谷の再開発に伴 い、SaaS系起業が集積

五反田( SaaS 系)

• スタートアップ数社が中心に なって、共同体を設立

• 渋谷に近く、すでに40-50社 のビット系のスタートアップが 居を構える

出所 : 各種報道記事

(23)

23

目次

◼ 日本のスタートアップを取り巻く現状

◼ 世界に挑むスタートアップ育成のために

◼ 参考

(24)

24

本章のまとめ

前章の通り、日本のスタートアップ市場は拡大し、時価総額100億円を超えるスタートアップの数 も増加している

但し、これまでのところ、国内市場でのミッドサイズのIPOが中心で、その後世界的な企業に成長す る例は少ない。背景は以下のとおり

• 技術・アイデアにおいて、SaaS系の国内市場向けITサービスなど、相対的に「手堅い」ものが多かったこと

• ディープテックなど、経済・社会に大きなインパクトを与えうるが短期の出口が「読めない」アイデアに対し、シード段階 及びグロース段階での資金が不足していたこと

• 足元ではグローバル志向が強まりつつあるが、チームの多くは日本人のみで構成され、世界を目指したイノベーション や市場開拓に最適な体制になっていなかったこと

IPOやM&Aは通過点で、やがて世界的な企業になるようなスタートアップの育成には、『①ディープ テックの先鋭化』、『②ハイリスクな領域での資金の拡充』、『③多様な人材でのチーム作り』が必要

• 『①ディープテックの先鋭化』:既存の事業モデルの焼き直しや輸入ではなく、大きな経済・社会課題を解決する 技術・アイデアの発見・統合・先鋭化

• 『②ハイリスクな領域での資金の拡充』:具体的な市場や顧客が明確でない段階でのリスクテイクや、中途でのIPO をせずに、じっくりと企業価値を最大化するための中長期的な成長資金の投入

• 『③多様な人材でのチーム作り』:事業を理解した技術者、起業家、技術に明るい経営人材を、国籍に関係なく 集めた最適チームの編成、そのための環境整備

(25)

25

時価総額 100 億円を超える上場が一般的になってきたが、依然として 200 億円以下の上場が 7 割を占める

初値時価総額の中央値推移(マザーズ) 初値時価総額の規模別企業数(マザーズ)

出所: A.T.カーニー分析

79

116

132

0 30 60 90 120 150 180

億円

2016 2017 2018

1~6月)

2017

(1~12月)

12 (24%)

2 5

24 (49%)

6

~1,000億円

~500億円

~300億円

~200億円

~100億円 49社

初値時価総額

(中央値)

73%

(26)

26

また、上場後に継続的に事業を成長できている企業は3分の 1 程度にとど まっている

初 値

初値高騰/継続成長

28%

初値下落/反転成長

5%

初値高騰/価値毀損

57%

初値下落/継続毀損

9%

成長 継続的成長

出所: A.T.カーニー分析

2016~2017年9月までに上場した企業の初値とその後のパフォーマンス状況 高騰

下落

衰退

(27)

27

2018年 1 Apple

2 Amazon.com 3 Alphabet 4 Microsoft 5 Facebook 6 Alibaba

7 Berkshire Hathaway 8 Tencent Holdings 9 JPMorgan Chase 10 ExxonMobile

グローバル時価総額上位10社

また、コアとなる技術を元に、世界的に圧倒的に大きなイノベーションを起

こした日本のスタートアップはいない

(28)

28

次世代のグローバルで大きなイノベーションを起こすスタートアップの候補 の数は、諸外国と比べ差がある

83 16

13 7 6 3

イギリス

ドイツ 米国

中国

インド

韓国

日本

150

ユニコーン企業数

の国際比較(2018年末時点)

• Wework($47B)、JUUL Labs($38 B)・・・・

• Toutiao($75B)、Didi Chuxing($56B)・・、

• Global Switch($11B)、The Hut Group

($3B)・・、

• One97 Communications($10B)、

Snapdeal($7B)・・、

• Auto1 Group($4B)、Otto Bock Healthcare($3B)・・・

• Coupang($9B)、Bulehole($5B)・・・・

• Preferred Networks($2B)、Sansan

(6/19上場予定)、Panair

注:ユニコーンとは、企業としての評価額が10億ドル以上で、非上場のスタートアップを指す 出所: CB Insights

(29)

29

日本のスタートアップ市場は急拡大を始めているが、その中心は手堅い サービス系でのミッドサイズまでの成長が多く、さらなる成長機会がある

SaaSを中心とした

『手堅い』ビジネス

Deep techに代表される

『読めない』ビジネス 直近の

成功領域

チャレンジ領域②

ミドルサイズ への成長

(数百億円)

海外も含め フルポテンシャル

での成長

(1,000億円~)

チャレンジ領域①

1回目の成功を

元に、新たなチャレンジ

(連続起業家)

①継続的な成長実現

(30)

30

スタートアップが成長するための要素

世界的な企業に成長するスタートアップを育成するための要件

顧客 人材

起業人材 経営人材 資金

事業化

資金 成長資金 イグジット・

再投資

事業化初期 の安定顧客

成長の根幹

教育 雇用体系・ 税制

労働法制 企業の成長 政府支援 金融政策

戦略・風土

アクセラ レータ 支援機関

技術 アイデア

スタートアップの成長を左右するドライバー

背景にある社会基盤

要件②『ハイリスクな領域での 資金の充実』

• 顧客や製品が具体化できない初期段階 で、リスクをとって資金提供(⇒エンジェル やシード専門のVCが必要)

• 中途でのIPOより成長の維持・加速を優 先し、追加の資金投入により、じっくりと企 業価値を最大化(⇒VCの大規模化が必 要)

要件③『多様な人材でのチーム作り』

• スキル面

– 科学技術に知見を持つ起業家/VC – 資本市場や経営を理解する研究者 – 実社会での知見やネットワークを持つ

事業家

• 国籍面

– 日本+グローバル

• 上記を実現するための環境整備

要件① 『ディープテックの先鋭化』

• 既存の事業モデルの焼き直しや輸入ではなく、国内市場に閉じない大きな経済・

社会課題を解決する技術・アイデアの発見・統合・先鋭化

(31)

31

日本では、基礎的な研究には相対的に多く投資しているが、革新的な アイデア/技術を先鋭化させるための資金は少ない

(億ドル)

注:日本は、公的機関・非営利団体と大学での研究費、米国は連邦政府の研究開発費の推移 出所: 平成30年 科学技術研究調査結果の概要、主要国の研究開発戦略(2018年)

◼ 政府系の研究開発費用の推移

139 144 135 143 146 152 153 148 145 147

330 458

347 359 353 333 363 348 356 372

0 200 400 600 800 1,000 1,200

2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017

+153%

基礎 研 究( 日 本vs 米国

応用

・開 発研 究

(日 本vs

国) 208 211 207 199 201 218 212 203 195 206

1,107 1,197 1,127 1,118 1,126 1,075 1,065 1,006 1,101 1,151

0 200 400 600 800 1,000 1,200

2016 2010

2008 2009 2011 2012 2013 2014 2015 2017

+459%

米国 日本

【日本】

更に革新的な技術/

アイデア向けを促進する 仕組みとして、ImPACT

(革新的研究開発促進プ ログラム)で、5年総額

550億円規模を支出

【米国】

更に革新的な技術/

アイデア向けを促進する 仕組みとして、例えば DARPA(国防高等研究

計画局)では、毎年約 3,000億円を支出

1

(32)

32

(参考)米国では、国防総省傘下の機関主導で、関連する技術テーマを集 約・プログラム化し、一挙に資金投下することで技術革新を促進

DARPA*の仕組み プログラム・マネジャー(PM)の例

DARPAのPM退任後は、その経験を活かし、民 間企業での新規事業立ち上げの責任者などに 転職

Gill A Pratt氏は、DARPA Robotics Challengeなど複 数のロボット関連のPM後、自動車会社の人工知能に 関する研究・商品企画機関のトップに着任

その他Microsoftなど、多くのIT企業の研究部門でも 活躍

PMには、技術的な知見だけでなく、経営・事業 の知見も求められる

出身母体としては、アカデミア、陸海空軍、シンクタン クなど多岐に渡るが、多くのPMは、民間企業での経 験や起業経験を有する

Information Innovation Officeの例:PM22

•不確実だがインパクトが大きい基礎技術・アイデア に集中投資

ハイリスクだがインパクトが大きい技術・アイデアに資金 支援。明らかに、成功する研究は対象としない(ハイルマ イヤー基準)

年間予算は、約30億ドル。自らはほぼ研究開発をせず、

ほとんどすべてを外部に委託

•各大学や研究機関で関連する技術テーマを集約・

プログラム化し、横断的にPDCAを実行

DARPAは局長・室長と約100名のプログラムマネー ジャー(PM)の三階層で構成。PMは約5年の有期雇用 PMが関連する研究テーマを行う各大学・研究機関に対し、

プログラムへの応募・参加を呼びかけ審査のうえ決定

PMがプログラムのPDCAを横断的・一元的に行う

(研究資源の分散や重複の無駄を省き、イノベーションを 加速するため)

68%

32%

民間経験者 非経験者

出所:DARPA(アメリカ国防高等研究計画局) HP、米国DA RPAの研究開発マ ネジメントのポイント

(33)

33

ステージ別投資金額割合 ステージ別 1件当たりの投資金額(2017年)

2

大規模な成長資金が求められるレーター段階では、十分な資金が投入 されておらず中長期的な成長のボトルネックになっている

16% 9% 11%

47%

33%

51%

37%

58%

39%

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100

日本 米国 欧州

(単位:%)

1. エンジェル/シードは、商業的事業がまだ完全に立ち上がっておらず、研究及び製品開発を継続している企業、アーリーは、製品開発及び初期のマーケティング、製造及び販売活動に向けた企業、

レーターは、生産及び出荷を始めており、その在庫または販売量が増加しつつある企業、もしくは持続的なキャッシュフローがあり、IPO直前の企業として分類 出所:ベンチャーキャピタル投資動向調査(VEC)

0.6

2.0 0.8 0.7

12.0

1.1 1.4

2.8

0 2 4 6 8 14 16 18

10 26 28

12 30

32 32.0

日本 米国 欧州

(単位:億円)

レーター アーリー

シード 凡例

2

(34)

34

手法別の割合比較 M&A 時の規模感

1

米国では、企業が M&A によってスタートアップを取り込み、この後の継続 的な成長を支えている

18%

84%

82%

16%

0 20 40 60 80 100

日本 米国

IPO M&A

(単位:%) (単位:億円)

6

67

0 10 20 30 40 50 60 70

日本 米国

Exit 状況の国際比較

1. 日本のIPOの調達金額には、2016年に上場した企業75社の公募による資金調達金額の合計を除して算出しており、一般にベンチャー企業として含まれない外食産業等も含まれる。MAの売却額は、

創業10年以内の企業のMA案件のうち金額が公表されている35社に、メタップスによるペイデザインの買収事案を加えた計36社の平均値を採用。2016年度の平均為替レートを用い、米国は1ドル

=108.8円で為替変換、米国のM&Aの案件数687件中、金額を公表している177件の平均値 出所:産経新聞、各種公表記事

※M&A:売却額

(35)

35

ファンドあたりの組成金額は増加傾向で、 100 億円を超えるファンドも増え てきた。但し、世界では 1,000 億円を超えるファンドも組成されている

国内 VCの1ファンドあたり組成金額

32

40 39 40

26

23

38

46

42

2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017

(億円)

2018・19年の国内での主な大規模ファンドの例

• SBI AI & Blockchainファンド(600億円)

• UTEC4号ファンド(400億円)

• グローバル・ブレイン7号ファンド(400億円、

予定)

• グロービス6号ファンド(375億円、予定)

• NTTインベストメントパートナーズ3号ファンド

(200億円)

海外での主な大規模ファンドの例

• Sequoia Capital:$ 12 billion

• Norwest Venture Partners: $ 1.5 billion

• Light speed Ventures: $ 1.8 billion

• Khosla Ventures: $ 1billion

• General Catalyst : $ 1.37 billion

出所:ベンチャーキャピタル投資動向調査(VEC), STARTUP DB

(36)

36

日本のファンド規模が小さい背景には、大規模な機関投資家からの資金 や海外からの資金を呼び込めていないことがある

出資者の属性 海外資金の呼び込み状況

国内 99 海外 1

North America 73

Others 27

17

18

45 15

15

15

14

13 8 12

7 6 5

20

Foundation

private Sector pension fund Endowment plan

Family office Fund of funds

Public Sector pension fund

InsuranfeCompany Wealth Manager Others

日 本

米 国

GP

金融法人 事業会社

公共団体 年金 その他

大規模機関投資家

出所: JVCA「第四次産業革命にむけたリスクマネーの供給に関する研究会」

(37)

37

規模拡大時の要件を満たす人材の流入が不足気味

事業

組織

資金調達

経営人材 会計

事業立ち上げ段階(未上場時) 規模拡大(上場時)

• 単一のプロダクトで、戦略の巧拙よりも、

執行や施策の徹底などが重要

• 大胆な投資/撤退がしやすい

• 比較的小規模で、創業者がハンズオン で管理できる

• 事業成長が求心力となる

• 数百~千人を超え、組織的なマネジメン トが求められる

• 規模拡大によって求心力が低下

• 財務会計の手間は大きくない

• 中長期を見据え先行投資ができる

• 厳密な会計基準に基づき監査を受け開 示が必要。四半期ごとの開示が必要で、

短期的な視点に偏る

• 比較的柔軟に、一定の額を調達可能 • 既存投資家保護や、厳密な調達プロセ スの遵守が求められ、相対的には煩雑

• 自らは経験が少なくても、VCやアクセラ レータからハンズオンでサポートを受け られやすい

• 経営人材の獲得は一般的には困難。

社外取締役も個人の人脈が求められる

• 事業や展開地域が拡大し、執行の前に 戦略策定・判断が求められる、

• 成長が常に求められ先行投資しづらい

3

(38)

38

特に技術志向のスタートアップの経営層には、技術への理解があり、事業 経営のわかる人材が必要

ディープテックの経営者の状況

“サイエンスと事業をブリッジする人材がおらず、イ ノベーションに結び付けられていないことが問題

“研究者・エンジニアは、インナーサークルの人以 外は警戒する傾向が強く、中に飛び込んでないと 彼らと仕事はできない。CEOがいなくて事業化出 来ない案件も多い”

イノベーション/スタートアップ関連 国立大学教授

“大学発ベンチャー企業のCFO(最高財務責任者)

などは金融機関やベンチャーキャピタルなどの優 れた実務者の中から探しだすことは簡単ではない がなんとかできる。しかし、大学発ベンチャー企業 の社長・CEO(最高経営責任者)候補となると、な かなかお眼鏡にかなう人材はいないのが実情だ”

大阪大学VC

(日経ビジネスオンライン)

出所 : 経済産業省「大学発ベンチャー調査」、インタビュー、日経ビジネスオンライン

47%

11%

3%

6%

31%

28%

11%

大学・公的機関等 の技術者・研究者 企業の技術者・

研究者

企業の経営陣 企業の従業員

(技術者等以外)

コンサルタント 金融機関・投資 機関

その他

<大学発ディープテックベンチャーの代表取締役の経歴>

(39)

39

(参考)事業経営できる層への SO 制度は一般的となってきたが、幅広く優 秀なエンジニアやデザイナーにまで付与される例は多くない

50%以上 20-50%

15-20%

10-15%

5-10%

1-5%

1%未満 0%SOあり)

0%(SOなし)

3%

4%

3%

7%

4%

10%

17%

32%

21%

CTOの自社株の保有状況

31%

69%

SO比率10%未満 SO比率10%以上

2018年上期にマザーズに上場した企業のうち、

ストック・オプション比率が10%を超える企業比率

SO

79%

70%

注:2018年に上場した企業であり、創業はそれ以前のため、直近に創業したスタートアップの資本政策とはズレがありうる 出所:日経XTECHを元にA.T.カーニー分析

(40)

40

海外進出の意向

日本でも、次のユニコーン候補の経営者の多くは海外進出を視野に入れ ている

16

最初から視野 50

すでに展開済 16 3年以内に

17 5年以内に

6

予定なし 11

海外進出の動向

Liquid(生体認証技術開発)は、東南アジアの現 地政府や財閥と提携し、現地展開を進める

− フィリピンでは現地警察と組んで本人確認のシ ステムの実験、インドネシアでは財閥と組んで コンビニでのキャッシュレス決済を展開

− 認証技術のインフラが無い新興国を重視

•オリガミ(スマートフォン決済)は、海外で資金調達 し、現地での大規模なサービス展開を見込む

− 中国銀聯の子会社から、約67億円資金調達

− 銀聯国際のネットワークを生かし、19年3月まで に中国・東南アジアで750万店に拡大を見込む

•他にも、FOMM(小型電動自動車開発)のタイで の製造工場への投資や、WHILL(電動車いす開 発)の米国・英国で事業展開がある

出所:日経Nextユニコーン調査を元にA.T.カーニー分析

(41)

41

但し、日本の起業家ビザの制度は要件が厳しく、グローバル展開に有用 な海外の優秀人材を引き付けるものになっていない

経営管理ビザ 最長5年 (通常1) Entrepreneur Visa

French Tech Visa Tier 1

Entrepreneur Visa Tier 1 Graduate Entrepreneur Visa

3年

4年 34ヵ月

1

起業家ビザ名称 滞在期間

事業計画 国内経済に貢

献しうる 事業計画 労働局に 承認された事

業計画 事業計画

事業計画

500万円 事業計画の

遂行に 必要な資金

€17,981

£50,000 -

資金

- -

- 英語

言語

-

インキュベータ・

アクセラレータ からの招待

-

国内学位・承認

事務所

従業員2

その他 取得条件

各国の起業家ビザ要件の比較

難易度

出所:各政府サイト

(42)

42

こうした背景もあり、最初から国内ではなく海外を拠点に創業し、グローバ ルでの競争を志向するスタートアップも増えてきている

出所: 各種報道記事

シリコンバレー ロンドン

ニューヨーク

Envroy Menika 北京

クアラルンプール シンガポール イスラエル

メキシコシティ ソウル

国内でもグローバルな人材でチームがつくれるよう、さらに環境を整備してゆく必要

(43)

43

世界的な企業に成長するスタートアップを育成するための要件を満たす ために必要な打ち手の方向性

技術・アイデア

資金

人材

『ディープテックの先鋭化』

既存の事業モデルの焼き直しや輸入ではなく、

国内市場に閉じない大きな経済・社会課題を解 決する技術・アイデアの発見・統合・先鋭化

『ハイリスクな領域での資金の充実』

顧客や製品が具体化できない初期段階で、

リスクをとって資金提供

中途でのIPOより成長の維持・加速を優先し、

追加の資金投入により、じっくりと企業価値を 最大化

『多様な人材でのチーム作り』

スキル面...科学技術に知見を持つ起業家/VC、

資本市場や経営を理解する研究者、実社会で の知見やネットワークを持つ事業家

国籍面...日本+グローバル

上記を実現するための環境整備

• 日本発で世界で戦える領域(例:ロボティ クス、バイオ等)での研究資源の集約・

一元化

• 上記のうち、特に実現すればインパクトが 大きい破壊的なイノベーションに対しては、

国・民間を跨いで集中投資

• 中長期での大きな成長を求めるエンジェ ルや海外マネーを中心に、大規模なシー ドVC/ファンドを組成

• 投資基準のアップグレード(短期のPL志 向から、中長期のEVベース/リアルオプ ション志向に)

• 大学発ベンチャーなど、事業系の経営者 と研究者/技術者との協業の拡大

• 大企業からスタートアップにチャレンジす るハードルの低減

• 海外の優秀人材を引き寄せるビザなどの 規制緩和

要件 打ち手の方向性(例示)

(44)

44

目次

◼ 日本のスタートアップを取り巻く現状

◼ 世界に挑むスタートアップ育成のために

◼ 参考

(45)

45

9. Los Angels 10. Seattle 11. Paris 12. Singapore

(参考)スタートアップのエコシステムランキング

注:Tokyoは調査対象外

出所:Global Startup Ecosystem Report 2017

Performance Funding Market reach Talent Experience Performance

Funding Market reach Talent Experience Performance

Funding Market reach Talent Experience

5. Boston 6. Tel Aviv 7. Berlin 8. Shanghai

1. Silicon Valley 2. New York 3. London 4. Beijing

1 1 1 2 1

3 2 3 7 4

4 4 2 10 5

2 5 19 8 2

6 6 12 4 3

9 8 4 11 7

7 9 6 5 10

8 3 10 9 13

5 7 15 14 11

12 13 14 3 6

14 14 9 16 8

16 16 11 1 20

◼ スタートアップのエコシステムに関する都市別整備度ランキング

(46)

46

(参考)米中以外で、スタートアップエコシステム構築が進められているヨー ロッパでは特にイギリス、ドイツとフランスが多くのユニコーンを創出

ヨーロッパのユニコーンの分布

出所: Dealroom.co

ユニコーン5 ユニコーン1

(47)

47

(参考)イギリスは名門大学・研究機関、大企業との距離の近さを活かして、

ヨーロッパ随一のスタートアップエコシステムを構築

イギリスのスタートアップエコシステム構築の取組み

Innovate UK

Tech City

•2010年にイギリスが世界的にリードしており、巨大な市場が狙

え、国家戦略上重要な10の重点分野を選定

•それらの分野での先端技術の商用化支援を目的とした研究開 発センター「カタパルトセンター」をイギリス各地に設置。

近隣の名門大学・研究機関を巻き込み商用化を目指す

•2011-2014年で政府・産業界合せて約2,700億円を投資

•2010年に英国版シリコンバレーを創出することを目指し、

"East London Tech City"構想を発表

•起業への税優遇、投資への減税処置、”Tech City UK”という 専属サポート組織を設置。エコシステム構築を狙う

•集積するテック人材の獲得・協業を狙い、大手IT企業も拠点を 構築(例:Google, Facebook, Cisco, Intel)

•特に大手金融機関と金融人材が集積するロンドンではFintech の成長が目覚ましく、一大拠点となっている

出所:科学技術振興機構「英国の科学技術情勢」、JETRO「欧州に学ぶ、スタートアップの今」、英国政府サイト

参照

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