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國 教育研究員研究報告書

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Academic year: 2021

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全文

(1)

高等学校

平 成7年 度

教 育 研 究 員 研 究 報 告 書

東 京 都 教 育 委 員 会

(2)

教 育 研 究 員 名 簿

Na 学 区 学 校 名 氏 名

1 5 都 立 足 立 西 高等学校 影 山 洋

2 6 都 立 両 国 高等学校 篠 田 健 一 郎

3 6 都 立 葛 西 南 高等学校 福 崎 勇 二

4 6 都 立 本 所 工 業 高等学校 鈴 木 誠

5 8 都 立 青 梅 東 高等学校 本 間 恒 男

6 8 都 立 農 林 高等学校 星 野 好 彰

7 10 都 立 調 布 北 高等学校 岡 田 信 昭

担 当

教育庁指導部高等学校教育指導課 上 村 肇

(3)

目 次

研 究主題 現代社会の諸問題 に関する基礎的事項 の学習 を通 して主 体性 と協調性を養 う指導の工 夫

1主 題 設 定 の 理 由 と 研 究 の 経 過 及 び 今 後 の 課 題

‑ り 自 り Q

主 題設定 の理 由 研究の経過 今後の課題

II我 が 国 の 政 治 、 経 済 の 課 題 に つ い て 考 え る 1日 本 経 済 の 成 長 と規 制 緩 和

2'国 民 の 政 治 参 加 と選 挙 制 度

皿 国 際 関 係 の 理 解 を 深 め る

‑ り 乙 3

国 際 関 係 の 決 定 要 因 に つ い て 考 え る 円 高 ・円 安 の 基 本 理 解 を 目 指 した 指 導

戦 後50年 を 機 に 日本 と ア ジ ア の 関 係 を 考 え る

IV現 代 倫 理 の 諸 問 題 に つ い て 考 え る

10乙34

情報化 と倫理

自 然 環 境 観 の 一 視 点 と 倫 理 理 性を学ぶ

脳 死 と現代倫理

V人 権 と 差 別 に つ い て 考 え る

1差 別 と 共 生 〜 差 別 す る心 を 考 え る 2キ ン グ 牧 師 の 思 想 と マ ル コ ムXの 思 想

VI地 球 環 境 の 危 機 に つ い て 考 え る 1オ ゾ ン層 の 破 壊

2熱 帯 林 の 破 壊 が 地 球 環 境 に 及 ぼ す 影 響

<資 料>

1「 国 民 の 政 治 参 加 と 選 挙 制 度 」 の 授 業 の 作 業 プ リ ン ト(皿 の2) 2「 日本 経 済 の 成 長 と 規 制 緩 和 」 の 授 業 の 生 徒 の 意 見 文(IIの1) 3「 脳 死 と 現 代 倫 理 」 の 授 業 の 生 徒 の 感 想 文(IVの4)

り 4 0 乙 2 り 乙 ら O n δ ﹂ 4 ζ U [ U 7 ﹂ 0 1 ‑ { ■ 0 0 4 4 ∪ 1 1 1 1 1 7 置 7 8 {﹁ ⊥ 1 1 0 0 1 ⊥ り 乙 り 乙 り 乙 つ 0 ﹂4 4 り 乙 り 乙 り 乙

(4)

研究主題 現代社会 の諸問題 に関す る基礎 的事項の学習を通 して主 体性 と協調性 を養 う指導の工夫

1主 題 設 定 の理 由 と研 究 の経 過 及 び今後 の課 題

1主 題 設 定 の 理 由

1995年 の 年 明 け 早 々 、 近 年 で は最 大 級 の 自然 災 害 で あ る 阪 神 ・淡 路 大 震 災 が 起 こ り 、 国 際 都 市 神 戸 は一 瞬 の う ち に 廃 櫨 と 化 した 。 ま た 、3月 に は 世 界 を 震 憾 さ せ た 地 下 鉄 サ リ ン 事 件 が 発 生 し 、 我 が 国 の 安 全 神 話 は も ろ く も崩 壊 し た 。 本 部 会 は 、 現 代 を 予 測 困 難 な 出 来 事 が 多 発 す る 時 代 と と ら え 、 現 代 社 会 に 生 き る わ た し た ち は 従 来 の 考 え 方 だ け で は 対 応 で き な い 状 況 下 に あ る と考 え た 。 そ して こ の よ う な 不 確 実 性 の 極 め て 高 い 社 会 に 生 き る現 代 人 の 、 人 間

と して の 在 り方 生 き方 に つ い て 、 研 究 を 深 あ 、 協 議 を 重 ね て き た 。

現 代 社 会 は 、 環 境 ・資 源 ・人 口 。人 権 ・平 和 な ど の 様 々 な 問 題 を 抱 え な が ら21世 紀 を 迎 え よ う と し て い る 。 本 部 会 は 、 変 化 の 激 し い 時 代 ほ ど 基 礎 的 事 項 及 び 基 本 的 内 容 の 学 習 か ら得 ら れ る応 用 力 が 必 要 で あ り 、 か つ 主 体 性 と協 調 性 を 兼 備 し た 調 和 の と れ た 人 間 の 育 成 が 重 要 で あ る と の 結 論 に 達 し、 本 主 題 を 設 定 し た 。

2研 究 の 経 過

ま ず 、 各 研 究 員 が 現 任 校 で の 日 々 の 授 業 に お け る試 行 錯 誤 の 中 か ら 、 本 年 度 の 研 究 に ふ さ わ し い 課 題 を 持 ち 寄 る こ と か ら始 あ た 。 そ こ で は 、 ① 現 代 社 会 は 予 想 を 越 え た 出 来 事 が 起 こ る こ と 、 ② そ の よ う な社 会 の 中 で 自 ら の 生 き る指 針 を 見 失 う こ と な く主 体 的 に生 き て い く た め に は 、 ま ず 、 基 礎 ・基 本 の 徹 底 した 学 習 が 必 要 で あ る こ と 、 ⑧ そ れ と と も に協 調 性 も は ぐ く ま な け れ ば な ら な い こ と 、 が 合 意 さ れ た 。 と くに 協 調 性 に っ い て は 、 阪 神 。淡 路 大 震 災 で の ボ ラ ン テ ィ ア 活 動 や 地 球 規 模 で の 環 境 問 題 へ の 取 り組 み 、 あ る い は 国 際 化 し た 社 会 の 現 状 を 見 る と き 、 主 体 性 と と も に 今 日 の 学 校 教 育 の 場 で 考 え る契 機 を 与 え る必 要 が あ る と の 認 識 で 一 致 した 。

っ ぎ に 、 設 定 し た 研 究 主 題 に そ っ た 研 究 内 容 を 各 研 究 員 が 持 ち 寄 り 、 研 究 協 議 を 重 ね た 。 協 議 は 、 現 代 と い う時 代 を ど の よ う に と らえ る べ き か と い う 時 代 認 識 か ら 、 生 徒 の 価 値 観 が 多 様 化 す る 状 況 な ど に ど の よ う に 対 応 す る の か 、 ま た 、 ひ と り で も 多 くの 生 徒 の 魂 を な ん ら

か の 形 で 揺 さ ぶ り主 体 性 と 協 調 性 を 育 て る に は ど う す れ ば よ い の か 、 と い う毎 日 の 授 業 研 究 の 中 か らあ らわ れ る 問 題 意 識 ま で 、 多 岐 に わ た っ た 。

3今 後 の 問 題

各 指 導 案 に ま と め られ た 研 究 は 共 同 研 究 の 成 果 で あ る 。 し か し、 公 民 科 と い う ひ と っ の 教 科 で あ り な が ら倫 理 や 文 化 か ら政 治 や 経 済 ま で 幅 広 い 内 容 を 扱 う の で 、 そ れ ぞ れ の 科 目 と し て は 内 容 に 大 き な 違 い も あ り、 科 目 の 特 色 を 生 か しな が ら互 い に 協 力 して 教 材 開 発 と指 導 方 法 を 確 立 す る に は ど の よ う な 方 法 が あ る の か に っ い て は 、 さ らに 検 討 して い く必 要 が あ る 。

一2一

(5)

H我 が 国 の政 治 、経 済 の課 題 につ い て考 え る

1日 本 経 済 の 成 長 と 規 制 緩 和

(1)教 材 と して 取 り上 げ た 理 由 学 習 指 導 要 領 「政 治 ・経 済 」 の 「(3>現 代 の 経 済 と 国 民 生 活 」 に お い て 日本 の 経 済 社 会 の 仕 組 み と特 質 を 学 ん だ 生 徒 の 中 に は 、 定 時 制 課 程 に 在 籍 し、 職 場 で 働 い て い る者 も い る 。 彼 ら は 、 学 習 の 結 果 、 自 ら の 体 験 し て い る 現 実 の 生 活 背 景 を 知 り納 得 し た り、 あ る い は 学 習 内 容 が 現 実 と乖 離 し て い る と反 発 す る場 合 も考 え ら れ る 。 全 日 制 課 程 の 生 徒 も 、 現 実 の 経 済 社 会 に 生 き て い る ヒ と に 変 わ り は な い 。 日 々 の 生 活 に 直 結 し、 生 徒 た ち が 日本 の 経 済 社 会 を さ ら に 深 く理 解 す る手 掛 り と し て 「規 制 緩 和 」 を 教 材 と す る 。 「規 制 緩 和 」 に 関 して は 、 経 済 生 活 の 発 展 は 私 た ち の 生 活 を 豊 か に し て き た が 、 国 民 の 生 活 の 豊 か さ が 実 感 さ れ な い の は 「規 制 緩 和 」 が 十 分 で な い か ら だ と い う 意 見 が 一 部 で 強 く出 さ れ て い る 。 ま た 日 本 経 済 の 国 際 化 に よ り 経 済 摩 擦 が 生 じ 、 日本 経 済 の 閉 鎖 性 が 問 題 と さ れ 「規 制 緩 和 」 を 求 め る 諸 外 国 か らの 声 は 高 ま っ て い る 。 こ の よ う な 現 状 に あ っ て 規 制 緩 和 に つ い て 考 え る こ と は 重 要 で あ る 。

(2)本 時 の ね ら い 「日本 経 済 の 現 状 と課 題 」 に つ い て4時 間 で 学 習 す る 。 第1時 限 で は 敗 戦 か ら復 興 の 時 期 、 第2時 限 で は高 度 成 長 か ら安 定 成 長 へ の 移 行 、 第3時 限 で は バ ブ ル 期 か ら現 在 ま で の 、 そ れ ぞ れ 日本 経 済 の 特 徴 に っ い て 学 習 し 、 第4時 限(本 時)で は 、 日 本 経 済 が 急 速 な 経 済 発 展 の 一 方 で 諸 外 国 と 経 済 摩 擦 を 発 生 さ せ て い る 状 況 を 考 察 し、 規 制 緩 和 の 問 題 を 軸 に 今 日 の 日 本 経 済 が 置 か れ て い る状 況 を 客 観 的 に 把 握 す る 。 学 習 指 導 要 領 で は 、 「政 治 ・経 済 」 の 「(3)現 代 の 経 済 と国 民 生 活 」 の 「ウ 現 代 経 済 と 福 祉 の 向 上 」 で 扱 う 。

(3)展 開 例

学 習項 目 学 習 活 動 備 考

導 入 10 分

・ 日 本 の 「 規 制 」 と さ れ る 実 例

・酒 税 、 大 店 法 、 特 石 法 と い う具 体 例 を もって 「規 制 緩 和 」 の 実 態 を 知 る 。

・日本 と諸 外 国 の 意 見 の 違 い

、 生 産 者 と消 費 者 の 意 見 の 違 い 、 を 知 る 。

・具 体 例 の 提 示

・ プ リ ン ト配 布

展 開 25 分

・規 制 緩 和 は 積 極 的 に 行 う べ き

だ と す る 意 見

・規 制 緩 和 は 慎 重 に 行 う べ き だ

とす る 意 見

・戦 後 の 日本 経 済 の 成 長 と産 業 保 護 政 策 を 確 認 す る 。

・規 制 緩 和 が 日 本 の 経 常 黒 字 の 削 減 や 消 費 者 の 利 益 に な る と い う考 え を 確 認 す る 。

・規 制 緩 和 が 安 全 性 と 雇 用 の 確 保 を 乱 し 日 本 の 経 済 秩 序 の 混 乱 を も と ら す と い う 考 え を 確 認 す る 。

・ 「規 制 緩 和 」 に 対 す る そ れ ぞ れ の 立 場 に 留 意

ま と あ 15 分

・規 制 緩 和 に っ い て の 自 分 の 考 え を ま と め る

・今 日 の 経 済 状 況 を 客 観 的 に 把 握 し 、 「規 制 緩 和 」 の 持 っ 意 味 を 理 解 す る 。

・経 済 活 動 に 参 加 す る個 人 と し て 、 積 極 的 に 規 制 緩 和 に つ い て 考 え る 。

・意 見 文 作 成

(6)

(4)評 価 の 観 点 ① 資 料 の 読 解 は で き た か 。 ② 現 代 の 日本 と世 界 の 経 済 が 抱 え る 問 題 と し て の 「規 制 緩 和 」 が 理 解 で き た か 。 ③ 日 本 経 済 の 発 展 と 、 「規 制 緩 和 」 が 求 め ら れ る 状 況 が 関 連 して い る こ と が 理 解 で き た か 。 ④ 「規 制 緩 和 」 を め ぐ る 問 題 を 今 日 の 問 題 と し て 考 え よ う と して い る か 。

(5)指 導 上 の 留 意 点 ① 公 民 科 、 地 理 歴 史 科 で の 学 習 の 成 果 を 生 か せ る よ う に 留 意 す る 。 学 習 指 導 要 領 に つ い て は 、 公 民 科 で は 、 「現 代 社 会 」 の 「(3)現 代 の 政 治 ・経 済 と 人 間 」 か ら 「イ 国 民 福 祉 と政 府 の 経 済 活 動 」、 「(4)国 際 社 会 と 人 類 の 課 題 」 か ら 「イ 国 際 経 済 の 動 向 と 国 際 協 力 」 に 、 「倫 理 」 で は 「(3)国 際 化 と 日本 人 と し て の 自 覚 」 か ら 「ウ 世 界 の 中 の 日 本 人 」 と の 関 連 に 留 意 す る 。 ② 「政 治 ・経 済 」 の 他 の 分 野 で の 学 習 内 容 と の 関 連 に 留 意 す る 。 と く に 、 経 済 的 分 野 全 般 へ 配 慮 す る 。 ③ 広 い 視 野 か ら客 観 的 に 内 容 を 理 解 さ せ る こ と に 留 意 す る 。 家 庭 科 等 に お け る 消 費 者 教 育 へ の 配 慮 は も と よ り 、 「教 育 課 程 編 成 の 一 般 方 針 」 に 示 さ れ た 「望 ま し い 勤 労 観 、 職 業 観 の 育 成 … に 資 す る 」 よ う に 留 意 す る 。 ④ ひ とっ の 価 値 を お しっ け る こ と な く、 生 徒 の 思 考 力 の 酒 養 に 努 あ る 。 都 市 に 生 活 す る 消 費 者 の 視 点 の み で は な く 、 農 業 従 事 者 の 視 点 で は ど の よ う に 考 え られ るか 、 あ る い は 、 農 業 を 守 る こ と が 食 糧 自給 や 環 境 保 全 に っ な が る こ と へ 思 考 が 及 ん だ か 、 留 意 す る 。

2国 民 の 政 治 参 加 と 選 挙 制 度

(1)教 材 と し て 取 り上 げ た 理 由 昨 年4月 に は 統 一 地 方 選 挙 が 行 わ れ 、 多 くの 生 徒 が 地 元 の 議 員 選 挙 や 首 長 選 挙 に 直 接 触 れ る機 会 を 得 た 。7月 に は 参 議 院 議 員 選 挙 が 行 わ れ 、 国 政 選 挙 を も身 近 に 受 け止 め る こ と が で き た 、 生 徒 は 間 も な く選 挙 権 を 得 て 政 治 に 参 加 す る こ と に な る の で 、 政 治 に 主 体 的 に か か わ っ て い こ う とす る 態 度 の 育 成 と選 挙 権 の 大 切 さ を 理 解 さ せ る こ と を ね ら い と して 、 本 教 材 を 取 り上 げ た 。

(2)本 時 の ね ら い 政 治 と選 挙 を テ ー マ に3時 間 構 成 と し た 。 本 時 は 第1時 限 目 で 、 主 権 者 た る国 民 の 権 利 で あ る選 挙 権 の 意 義 及 び 重 要 性 と国 政 選 挙 に お け る比 例 区 選 挙 の 仕 組 を 理 解 さ せ る 。 第2時 限 目 は 、 議 員 定 数 の 配 分(1票 の 重 み)に っ い て 、 第3時 限 目 は 、 政 党 政 治 と 日本 の 政 党 に っ い て 学 習 す る 。 学 習 指 導 要 領 で は 、 「現 代 社 会 」 の 「(3)現代 の 政 治 ・経 済 と人 間 」 の 「ウ 日本 国 憲 法 と民 主 政 治 」 で 扱 う 。

(3)展 開 例

学 習項 目 学 習 活 動 備 考

選 挙の結果 ・4月 の 統 一 地 方 選 挙 及 び7月 の 参 議 院 議 員 選 挙 具体 的に投 票 率 導

入 の 中 か ら選 挙 運 動 の 話 題 や 低 い投 票 率 の 問 題 な ど を 示 し て 比 較 す

io を 通 して 選 挙 へ の 関 心 を 持 っ 。 る 。

現行 の選挙制度 ・憲 法 の 規 定(第44、45、46 、93条)及 び 公 職 選 挙 法 に 定 あ ら れ て い る 議 会 の 定 数 。 議 員 及 び 首 長 の 任 期 ・被 選 挙 権 に つ い て 説 明 を 聞 く。

一4一

(7)

選 挙制度 の歴 史 ・選 挙 権 が ど の よ う な 経 緯 で 拡 大 して き た か 及 び

1889年 か ら1945

選 挙 法 改 正 の 変 遷 に つ い て の 説 明 を 聞 く。 年 ま で の 流 れ を 取 り 上 げ る 。

展 ・制 限 選 挙 の 形 態 及 び 選 挙 権 を もっ 人 が 制 限 さ れ た 背 景 に っ い て 考 え る 。

選挙権 の重要性 ・憲 法 の 国 民 主 権 の 規 定 と の 関 係 か ら選 挙 権 の 大 新憲 法の第1条

35 切 さ を 認 識 し、 同 時 に 公 民 と して の 重 大 な 義 務 で と 旧 憲 法 の 第1、

あ る こ と を 理 解 す る 。 3、4条 を 比 較

す る 。

分 ・棄 権 は 主 権 者 で あ る こ と を 放 棄 す る 自殺 行 為 で あ る か ら 極 力 棄 権 しな い よ う に 啓 発 す る 。

比例区選挙 の当選 ・ ド ン ト式 議 席 配 分 方 法 の 説 明 を 聞 い て 今 回 の 比

作 業 プ リ ン ト を

者 の決定方法 例 区 選 挙 の 結 果 を 理 解 し 、 仮 定 の 選 挙 結 果 を も と 配 布 す る 。 に 作 業 を 行 う 。

ま と め 5 分

政治参加 の意 義 ・国 及 び 地 方 公 共 団 体 の 一 員 で あ る こ とを 自覚 し

、 棄 権 が 好 ま し く な い こ と を 認 識 す る 。

改 め て 選 挙 権 の 意 義 を 考 え る 。

(4)評 価 の 観 点 ① 主 権 者 の 権 利 で あ る 選 挙 権 の 大 切 さ を 理 解 で き た か 。 ② 実 際 の 選 挙 結 果 及 び 仮 定 の 選 挙 結 果 の 作 業 を 通 して 比 例 区 選 挙 の 仕 組 を 理 解 で き た か 。

(5)指 導 上 の 留 意 点 ① 知 事 選 挙 ・参 議 院 議 員 選 挙 で 話 題 と な っ た 事 柄 を 取 り上 げ て 選 挙 へ の 関 心 を も た せ る 。 ② 選 挙 法 改 正 の 経 緯 を た ど り な が ら、 現 行 の 選 挙 制 度 を 認 識 さ せ る 。 ③ 作 業 を 通 し て 比 例 区 選 挙 及 び 議 席 配 分 法 を 理 解 さ せ る 。 ④ 政 治 的 中 立 に 配 慮 し て 不 偏 不 党 の 立 場 か ら適 切 に 取 り扱 う 。

(6)参 考 文 献 「選 挙 の し く み 」 宮 川 隆 義 日本 実 業 出 版 社

皿 国 際 関 係 の理 解 を 深 め る

1国 際 関 係 の 決 定 要 因 に つ い て 考 え る

(1)教 材 と し て 取 り上 げ た 理 由 今 日 の 私 た ち は 国 際 化 の 著 し い進 展 の 中 に あ る と さ れ て

い る 。 そ こ で 具 体 的 に 求 め ら れ る も の は 、 国 際 平 和 と人 類 の 福 祉 に 寄 与 す る こ と 、 及 び 国

際 社 会 に 主 体 的 に 生 き る こ と で あ る。 そ の た め に は 、 ま ず 、 具 体 的 な 学 習 に 入 る 前 に 、 国

際 関 係 を 考 え る 分 析 の 枠 組 み を も ち 、 国 際 関 係 が ど の よ う な 要 因 で 決 定 さ れ る か を 理 解 し

て お く必 要 が あ る 。

(8)

② 本 時 の ね ら い 「国 際 政 治 と 日本 」 に つ い て3時 間 で 学 習 す る 。 本 時 は 第1時 限 で 国 際 関 係 を 動 か す 基 礎 と な る要 因 に つ い て 、 中 学 校 ま で の 社 会 科 、 高 等 学 校 の 公 民 科 、 地 理 歴 史 科 の 学 習 を 踏 ま え 、 現 代 の 世 界 と 日 本 に 関 わ る 基 本 的 な課 題 に っ い て 考 察 す る 手 掛 り

と す る 。 第2時 限 で は 冷 戦 の 始 ま りか ら終 焉 ま で の 歴 史 、 第3時 限 で は 冷 戦 の 終 焉 か ら 現 在 ま で の 国 際 政 治 の 歴 史 を そ れ ぞ れ 学 習 す る 。 学 習 指 導 要 領 で は 、 「政 治 ・経 済 」 の 「(1) 現 代 の 世 界 と 日本 」 の 「ア 国 際 社 会 の 変 容 と 日 本 」 で 扱 う。

(3)展 開 例

学 習項 目 学 習 活 動 備 考

導 ・冷 戦 と そ の 終 ・戦 後 史 の枠 組 み を冷 戦 と そ の終 焉 後 の 世 界 の 様 子 か ら確 認 ・具 体 例 を 提 示 入

5 分

す る

・冷 戦 後 の世 界 が抱 えて い る諸 問 題 を 身近 な例 か ら想起 す る。

・生 徒 へ の 発 問

・プ リ ン ト配 布

・国 際 関 係 の歴 ・19世紀 ま で の国 際 関 係 の 発 展 を 確 認 す る。 ・世 界 史学 習 と 史的系譜 ・第 二 次 世 界 大 戦 前 の国 際 関 係 を 国 際連 盟 を 中心 に石 鶴忍す る。 の関連 に留 意す 展 ・国 際 連 合 の 目 ・第 二 次 世 界 大 戦 後 の国 際 関 係 の 展 開 を 次 の2点 か ら確 認 す るQ

35 的と機能 る 。 ・広 い 視 野 か ら

分 ・冷 戦 の展 開 と ① 冷 戦 を始 ま りか ら展 開 、 終 焉 ま で 客観的に戦後を

終焉 ②冷戦後の国際社会に噴出する諸問題 概 観 す る 。

・国 際 関 係 の 決 ・パ ワ ー ・ ポ リ テ ィ ッ ク ス を 軸 に 、 環 境 、 人 権 、 民 族 、 宗 教 ・ひ と っ の 価 値 ま

と め

定要因 な ど さま ざま な要 因 が 国際 関 係 を決 定 して い る こ とを知 る。

・国 際 関係 を知 る手 が か りを理 解 し、私 たちが国際社会 と密

観 に と らわ れ る こ とな く広 い視 10

分 接 な 関 係 に あ る こ と を 知 る 。 野 で 考 え る よ う

留 意 す る。

(4)評 価 の 観 点 ① 資 料 の 活 用 等 を 通 して 、 関 係 す る諸 科 目 の 学 習 の 成 果 を 利 用 で き た か 。

② 国 際 関 係 の 決 定 要 因 と して の パ ワ ー ・ポ リテ ィ ッ ク ス が 理 解 で き た か 。 ③ 今 日 の 国 際 関 係 が パ ワ ー だ け で な く、 環 境 、 人 権 、 核 、 人 口 、 食 糧 、 民 族 、 宗 教 な ど の 諸 問 題 に よ っ て も決 ま る こ と に 気 付 い た か 。 ④ 今 日 の 国 際 社 会 の 複 雑 さ を 理 解 し 、 そ の 問 題 を 自 分 の 問 題 と して 考 え よ う と して い る か 。

⑤ 指 導 上 の 留 意 点 ① 公 民 科 、 地 理 歴 史 科 で の 学 習 の 成 果 を 生 か せ る よ う に 留 意 す る 。 学 習 指 導 要 領 に っ い て は 、 公 民 科 で は 、 「現 代 社 会 」 の 「(2)環 境 と 人 間 生 活 」 「(4)国 際 社 会 と 人 類 の 課 題 」 と 、 「倫 理 」 の 「(2)現 代 社 会 と 倫 理 」 「(3)国 際 化 と 日 本 人 と し て の 自覚 」 と の 関 連 に 留 意 す る 。 ② 「政 治 ・経 済 」 の 他 の 分 野 で の 学 習 内 容 と の 関 連 に 留 意 す る 。 学 習 指 導 要 領 の 「(2>現 代 の 政 治 と民 主 社 会 」 で は 「ウ 国 際 政 治 と 日 本 」 か ら 国 際 連 合 と 国 際 協 力 、 安 全 保 障 の 問 題 、 国 際 政 治 の 諸 課 題 と 、 「(3)現 代 の 経 済 と 国 民 生 活 」 で は 「工 国 民 経 済 と 国 際 経 済 」 か ら国 際 協 調 の 必 要 性 や 様 々 な 国 際 経 済 機 関 の 役 割 と の 関 連 に 留 意 す る 。 ③ 広 い 視 野 か ら客 観 的 に理 解 さ せ る こ と に 留 意 す る 。

(6>参 考 文 献 「国 際 関 係 論 」J.フ ラ ン ク ル 東 京 大 学 出 版 会

「国 際 関 係 論 入 門 」 齋 藤 孝 編 有 斐 閣

一m

(9)

2円 高 ・円 安 の 基 本 理 解 を 目 指 した 指 導

(1)教 材 と し て 取 り上 げ た 理 由 海 外 旅 行 体 験 の 日常 化 や 個 人 輸 入 の 普 及 か ら、 コ ン ピュ ー タ ー ネ ッ ト ワ ー ク の 広 が り に い た る ま で 、 「国 際 化 」 の 波 は 、 け っ し て 政 治 経 済 の マ ク ロ 的 側 面 だ け で は な く、 確 実 に 生 徒 の 日常 生 活 に も押 し寄 せ て き て い る 。 しか し、 そ う し た

「国 際 化 の 日常 化 」 現 象 に 直 面 し た 生 徒 た ち が 、 真 に そ れ らの 現 象 を 理 解 し 、 自 ら の 判 断 基 準 を 形 成 し て い く た め に は 、 何 よ り も 国 民 経 済 が 結 び っ い た 国 際 経 済 の 基 本 的 事 項 を 確 実 に 理 解 す る こ と が 必 要 と な っ て く る 。 そ う した 事 象 の 一 つ で あ る 「為 替 相 場 」 の 理 解 の

た あ に 本 教 材 を 取 り上 げ た 。

(2)本 時 の ね ら い 国 民 経 済 に っ い て の 指 導 を 終 え た 後 、 本 教 材 を2時 間 で 扱 う 。 第1時 限 目 は 管 理 通 貨 制 度 に お け るUSド ル と 円 に っ い て の 基 本 的 な 説 明 を 行 い 、 第2時 限 目 に 作 業 学 習 を 通 して 、 学 ん だ 知 識 を 自 分 の 生 き る 力 と して 活 用 で き る よ う に 定 着 を 図 る 。 学 習 指 導 要 領 で は 「政 治 経 済 」 の 「(3)現 代 の 経 済 と 国 民 生 活 」 の 「工 国 民 経 済 と 国 際 経 済 」 の 「貿 易 と 国 際 収 支 の 現 状 や 為 替 相 場 の 仕 組 み 」 で 扱 う。

㈲ 展 開 例

第1時 限 … … 管 理 通 貨 制 度 に お け る 円 とUSド ル の 基 本 の 学 習

学習項 目 学 習 活 動 備 考

外 国 為 替 の理 解 ☆ 国 民 経 済 が 結 びっ い た国 際経 済(世 界 経済)の 場 にお いて、

入 異 な る通 貨 同 士 を 交換 させ る仕 組 み(外 国為 替)が 必 要 で 10

あ る こ と を 理 解 す る 。

国際基軸通貨に ☆ 他 国 との 決 済 に は何 か 基 準 が な けれ ば な らな い ことを 理 解 ① 「 ドル 」 が 簡

っ い て す る 。 単 に 出 され た場

合 に は 「な ぜ ド

展 ☆上 記 「基 準 」 の必 須 要 件 及 びそ の 要 件 を 満 たす 通 貨 単 位 は ル な の か 」 を 説

開 何 か を 考 え る。 明 させ る

(農 業 ・工 業 ・資 源 ・軍 事etc) ②変動要因には

30 円 と ドルの 関 係 ☆ 変動 相 場 制 で は、 円 と ドル は需 給 関 係 に よ り絶 えず 変 動 し 言 及 し な い

分 理解 て い る こ と を 再 確 認 す る 。 ③需給関係の指

円高 と円安 の ☆1ド ル=100円 と1ド ル=200円 で は 、 ど ち ら を 円 高 と呼 び、 導 を通 して 「 高 ・

概念 ど ち らを 円安 と呼 ぶ か を 即 答 で き る よ うにす る。 安 」 の意 味 を 理 解 す る 。

ま 輸 出入 との 関 係 ☆ 全 く同 じ製 品 を輸 出 入 して も・ 為 替 相 場 に よ り・ その金額 ・i と

に つ い て 「

次 いで 数 量 が 変 化 す る こと を予 想 す る・1 10

分 1

(10)

【備 考 】 に っ い て ① 国 際 基 軸 通 貨 と し て の ド ル の 選 択 は 、 当 然 の 事 と し て 扱 わ ず 、 生 徒 の 判 断 に 質 問 を 加 え て い き た い 。 ※ た と え ば ル ー ブ ル や ド イ ッ マ ル ク が 、 な ぜ 基 軸 通 貨 に な れ な か っ た の か 、 円 が な ぜ 基 軸 通 貨 は お ろ か 国 際 通 貨 に さ え な れ な い の か 等

② 特 に 「変 動 要 因 」 に つ い て は 、 購 買 力 平 価 や ア セ ッ ト=ア プ ロ ー チ ま で 、 諸 説 紛 々 と し て お り 、 非 経 済 的 要 因 や 心 理 に ま で 左 右 さ れ 、 決 定 的 な も の は な い の で 、 余 り 言 及 し な い 。 ③ 円 高 に っ い て は 、 現 在 の 生 徒 は 、 そ れ を 想 像 以 上 に 身 近 に 感 じ て い る の で 余 り 深 く 言 及 し な い 。 な お 、 け っ し て 欲 張 ら ず 、 他 の 事 柄 は 極 力 捨 象 し 、 為 替 相 場 の 根 幹 の メ カ ニ ズ ム を 完 全 に 理 解 さ せ る こ と が 、 次 の 授 業 の た あ に 必 要 と な る 。

第2時 限 目 … … 円 高 円 安 に 関 す る 作 業

① 導 入 前 の 授 業 の 「ま と め 」 の 部 分 を 再 確 認 し 、 後 出 の プ リ ン トを 配 布 す る 。

② 展 開 わ が 国 の 原 油 の 海 外 依 存 度 の 高 さ に 言 及 し な が ら 、 原 油 価 格 が 需 給 関 係 な ど に よ っ て 変 動 し て い る こ と を 説 明 す る 。 本 時 で は1bbl=10ド ル と1bbl=20ド ル の2っ の ケ ー ス を 想 定 し て 授 業 を 進 め る 。

※ 原 油 価 格 に つ い て 、 基 準 は 多 数 あ る が 、 こ こ で は 一 般 の 原 油 先 行 指 標 に 従 い 、 ニ ュ ー ヨ ー ク 証 券 取 引 所 のWTI(ウ エ ス ト テ キ サ ス イ ン タ ー ミ ー デ ィ エ イ ト)先 物 価 格 を 採 用 し た 。

※1bbl=10ド ル は1986年 のOPECに よ る 価 格 設 定 。

次 に 、 配 布 し て あ っ た プ リ ン トに 各 自 記 入 さ せ る 。 プ リ ン ト内 容 は 以 下 の 通 り 。 配 布 時 、 ど れ が 円 高 で 、 ど れ が 円 安 で あ る か を も う 一 度 発 問 し て 確 認 す る 。

配 布 す るプ リン トの内 饗 、

① ② ③

円 ド ル 相 場

US$1.00=¥100.Ω Ω US$1.moo=X200.00

US$1.moo=X300.00

※ 上 の ① 〜 ③ は 、 下 の 表 中 の ① 〜 ③ に対 応 しま す 。

〈輸入〉

① の 円 ドル 相 場 ② の 円 ドル 相 場 ③ の 円 ドル 相 場

1bbl=US$10.00 ¥ ¥ ¥

1bbl=US$20.00 ¥ ¥ ¥

〈 輸出〉

① の 円 ドル 相 場 ② の 円 ドル 相 場 ③ の 円 ドル 相 場

日 本 国 内 価 格300万 円 の 国 産 車 US$ US$ US$

m一

(11)

全 員 記 入 後 、 正 答 を 発 表 し、 確 認 す る 。 こ の 後 、生 徒 の 学 習 習 熟 度 な ど に よ っ て 「グ ル ー プ 討 論 」 な ど も可 能 に な る が 、 こ こ で は以 下 の 質 問 を 通 し て 、 全 員 の 理 解 を 促 す も の と す る 。

㈲ ω ㈲ ω ㈹

円 高(円 安)に よ っ て 日本 の 輸 入 費 用 は 増 え る か 、 減 る か 。

円 高(円 安)は 日本 の 輸 入 品 の 価 格 を 上 昇 さ せ る か 、 下 落 させ る か 。 円 高(円 安)は 短 期 的 に は 、 日本 国 内 の 物 価 に ど の よ う な 影 響 を 与 え る か 。 円 高(円 安)は 、 あ な た の 海 外 旅 行 を 楽 に す る か 、 困 難 に す る か 。

円 高(円 安)に よ って ア メ リカ に 輸 出 さ れ る 日 本 車 の 価 格 は 、 ア メ リ カ 国 内 で ど う 変 化 す る か 。 ま た 、 日 本 の 国 全 体 の 輸 出 量 は ど う 変 化 す る か 。

(カ)日 本 の 石 油 輸 入 業 者 が 、 契 約 し た 時 点 で は1bbl=US$10.00で 、US$10a=¥

100.ΩΩ で あ っ た が 、 支 払 い は1年 後 と い う契 約 内 容 で あ っ た 。 そ の1年 後 に は 、1bb1=

US$10.00で は あ っ た が 、 相 場 はUS$1.00=¥200.00と な っ て い た 。

★ こ の 業 者 は 得 を す る の か 、 損 を す る の か 。

★ ど う す れ ば こ の 危 険 を 回 避 で き る の か(基 礎 的 な 知 識 に 基 づ く 自 由 な 発 想 を 促 す) (キ)「 経 常 収 支 」 の 中 に 「貿 易 収 支 」 と い う 項 目 が あ り 、 一 般 に 「輸 出 一 輸 入 」 に よ っ

て 算 出 さ れ る が 、 円 高 の 進 行 は 、 日 本 の 貿 易 収 支 に ど の よ う な 影 響 を 与 え る か 。

※ も し く は 、 以 下 の よ う な 表 を 使 用 し て 、 質 問 内 容 に 工 夫 を 加 え て も よ い 。

【有 利 と 思 わ れ る 右 の 部 分 に0を 記 入 し な さ い 】

項 目 円高 円安

日本 の 輸 入 業 者 に と っ て 有 利 日本 の 輸 出 業 者 に と って 有 利 日本 人の海外旅行者 に有利

日本 の 国 内 の 物 価 安 定 に 貢 献 し、 イ ン フ レを お さ え る の に 有 利 日本 の 経 常 収 支 、 特 に 貿 易 収 支 の 黒 字 化 に有 利

日本 で ドル の 「外 貨 定 期 預 金 」 を 作 る と有 利

③ ま と あ 円 高 と 円 安 が マ ク ロ ・ ミ ク ロ双 方 の 経 済 に 与 え る大 き な 影 響 力 を 確 認 す る 。 (4)評 価 の 観 点

(a)「 基 軸 通 貨 」 で あ る ドル と 円 と の 関 係 に っ い て 、 理 解 で き た か 。 (b)ど う い う場 合 を 円 高 ドル安(円 安 ドル高)と 呼 ぶ の か 理 解 で き た か 。

(c)円 高 ・円 安 と 、 マ ク ロ ・ ミ ク ロ双 方 の 経 済 的 な 事 象 と の 関 連 を 理 解 で き た か 。 (5)指 導 上 の 留 意 点 高 校 生 の 学 習 内 容 と して は 難 解 で あ る 「変 動 要 因 」 な ど に 手 を 広 げ

ず 、 基 本 的 な 理 解 を 最 優 先 し、 作 業 を 通 じて 生 き た 知 識 を 根 付 か せ る 。 (6)参 考 文 献 「日米 同 時 破 産 」(PHP研 究 所)

「ゼ ミナ ー ル 国 際 経 済 入 門 」(日 本 経 済 新 聞 社)

「実 践 ゼ ミ ナ ー ル 国 際 金 融 」(東 洋 経 済 新 報 社)

「私 た ち の く ら し と為 替 レ ー ト」(日 本 銀 行 パ ン フ レ ッ ト)

(12)

3戦 後50年 を 機 に 日本 と ア ジ ア の 関 係 を 考 え る

(1)教 材 と して 取 り上 げ た 理 由 第 二 次 世 界 大 戦 が 終 わ っ て50年 が 経 過 し た 。 こ の 戦 争 中 に 我 が 国 が ア ジ ア 諸 国 の 人 々 に 多 大 な 苦 痛 と悲 しみ を 与 え た こ と は ま ぎ れ も な い 事 実 で あ る 。 今 、 日本 及 び 日本 人 は これ ら の 人 々 か ら信 頼 を 得 ら れ る よ う努 力 し、 新 時 代 の 日 本 と ア ジ ア の 関 係 を 築 い て い か な け れ ば な ら な い 。 今 後 よ り一 層 の 国 際 化 が 予 想 さ れ る 中 で 、 21世 紀 を 担 う生 徒 た ち に 、 日 本 と 隣 人 で あ る ア ジ ア の 人 々 と の 協 調 の 重 要 性 を 理 解 さ せ る

こ と を ね ら い と し て 、 本 教 材 を 取 り上 げ た 。

(2)本 時 の ね ら い 戦 後 の 国 際 政 治 を テ ー マ に6時 間 構 成 と した 。 第1時 限 目 は 、 第 二 次 世 界 大 戦 の ヨ ー ロ ッパ で の 終 結 を 、 第2時 限 目 は 、 太 平 洋 戦 争 の 終 結 を 、 第3時 限 目 は 、 東 西 対 立 と冷 戦 を 、 第4時 限 目 は 、 非 同 盟 諸 国 の 動 き を 、 第5時 限 目 は 、 ソ 連 邦 の 解 体 と 東 西 ドイ ツ の 統 一 を 学 習 す る 。 本 時 は 最 後 の 第6時 限 目 で 、 ア ジ ア諸 国 民 と の 協 調 精 神 を 柱 に 前 向 き の 真 に 友 好 的 な 国 家 関 係 の 構 築 の 重 要 性 を 理 解 さ せ る こ と に 重 点 を お い て い る 。 学 習 指 導 要 領 で は 、 「現 代 社 会 」 の 「(4)国 際 社 会 と人 類 の 課 題Jの 「ア 国 際 政 治 の 変 化 」

で 扱 う。

(3)展 開 例

学 習項 目 学 習 活 動 備 考

50年 前 の 戦 争 ・第 二 次 世 界 大戦 及 び太 平 洋 戦 争 にっ い て 簡 単 な 説 明 を 第1、2時 限 目

入 聞 き、 なぜ 日本 が ア ジ ア諸 国 か ら戦 争 責 任 を 追 及 され る の 復 習 を す る 。

10 の か を 考 え る 。

ア ジ ア に 対 す る ・明 治 以 降 の 伝 統 的 な 日本 人 の 国民 感 情(欧 米 に対 す る 外国及 び外 国 人 優越感の克服 劣 等 感 と ア ジア に対 す る優 越 感)の 説 明 を聞 く。 に 対 す る 偏 見 を

打 破 す る 。

・国 際 法 で の主 権 国 家 間 の 対等 関 係 を理 解 す る。

植 民地 の痛 みを ・韓 国 併 合 を 取 り上 げて朝 鮮 半 島 の 人 々 が 受 け た 苦 痛 や 事前 に作文 を提

知 る 悲 しみ を共 感 す る。 出 さ せ 、 多 か っ

た感想 や意 見 を

・独 立 国 家 の 主 権 を 奪 う こ と に っ い て 考 え る 。 紹 介 す る 。

展 侵略問題の反省 ・満 州 事 変 な ど 日本 軍 の行 為 の 中 に侵 略 行 為 と判 断 で き 現 代 の 日本 及 び る も の が あ っ た こ と を 考 え る 。 日 本 人 の 基 本 的 視点 を明確 にす 開 ・今 後 の対 ア ジア外 交 の 出 発点 と して侵 略 行 為 へ の 反 省 る 。

を 国民 に定 着 させ る必 要性 を考 え る。

一10一

(13)

経 済 協 力 の 一 層 ・ア ジア諸 国 の 日本 に対 す る期 待 及 び 日本 の現 実 的 な 能 日 本 が 最 も 得 意 35 の推 進 力 ・実 力 の説 明 を聞 い て 、 ア ジア諸 国 へ の 経 済 協 力 が 日 とす る 分 野 で あ 本 に と って重 要 な政 策 課 題 で あ る こ とを理 解 す る。 る こ と を 強 調 す

る 。

分 平和主義の重み ・ア ジ ア諸 国 が恐 れ て い る こ と は 日本 の軍 事 大 国 化 で あ 現行憲法 の平 和

る こ と を 理 解 す る 。 主 義 に 触 れ 、 そ

の 重 み を 実 感 さ

・日本 の軍 事 大 国 化 の懸 念及 び 不安 を 解 消 さ せ 、 ア ジ ァ せ る 。 諸 国 か ら信頼 を 得 る たあ の方 策 にっ い て考 え る。

ま と

日本 と ア ジ ア の 新 時 代 の 開幕

・戦 後50年 の 節 目 に際 して 、 また間 もな く21世 紀 を迎 え る転 機 を と らえ て 、 対 等 で 友 好 的 な前 向 き の 国 家 関 係 を

ア メ リ カ と の 二 国 間 関 係 と 比 較 あ

5 分

作 り上 げて い く こと の重 要 性 を 理 解 す る。 す る 。

*作 文 の 題 「も し 日本 が 他 国 に 征 服 さ れ て 日本 語 の 使 用 禁 止 及 び 生 活 習 慣 の 変 更 を 強 制 さ れ た ら ど う思 う か 」(100字 程 度)

(4>評 価 の 観 点 ① 太 平 洋 戦 争 で の 日本 の 行 為 を 理 解 で き た か 。 ② 戦 後 の ア ジ ア 諸 国 の 対 日 感 情 を 理 解 で き た か 。 ③ 今 後 日本 が と る べ き態 度 及 び 担 う べ き役 割 を 理 解 で き た か 。 (5)指 導 上 の 留 意 点 ① 国 内 外 の 記 念 行 事 及 び マ ス コ ミの 報 道 を 通 して 、 今 年 が 戦 後50年

の 節 目 に あ た る こ と を 意 識 さ せ る 。 ② 日本 が ア ジ ア 諸 国 か ら信 頼 さ れ 好 感 を も た れ る よ う に な る に は 、 ど の よ う な 行 動 が 必 要 か を 考 え さ せ る 。 ③ 民 族 差 別 や 偏 見 を 生 じ さ せ な い よ う に 注 意 す る 。

(6)参 考 文 献 「日本 外 交 反 省 と転 換 」 浅 井 基 文 岩 波 新 書

「反 日感 情 韓 国 ・朝 鮮 人 と 日本 人 」 高 崎 宗 司 講 談 社 現 代 新 書

IV現 代 倫 理 の 諸 問 題 につ いて 考 え る

1情 報 化 と 倫 理

(1)教 材 と し て 取 り上 げ た 理 由 現 在 の 日 本 は 、 「情 報 化 」 「高 齢 化 」 「国 際 化 」 な ど 、 安 定 、

成 熟 し た 中 に も新 た に 急 速 に 変 化 ・発 展 す る途 上 に あ る と い え る 。 そ の よ う な 急 速 な 社 会

の 変 化 に 伴 い 、 既 成 の 価 値 観 が ゆ ら ぎ(=価 値 観 の 多 様 化)、 これ が 絶 対 と い う 「価 値 」

が な か な か 見 い だ せ な い 状 況 に あ る 。 こ の よ う な 状 況 だ か ら こ そ 、 大 切 な こ と は 、 基 本 に

戻 り、 個 人(人 間)の も つ 本 来 の 価 値(特 に 「理 性 」 を も っ て 根 本 か ら 「考 え る」 と い う

こ と)に 向 か う こ と で は な い か と考 え 、 次 の よ う な テ ー マ を 設 定 し た 。

(14)

② 本 時 の ね ら い 「情 報 化 社 会 に 生 き る」 に っ い て2時 間 で 学 習 す る 。 本 時 は 第1時 限 で 、 個 人 が 高 度 情 報 化 社 会 の 中 で 理 性 と感 性 を も って 正 し い も の(正 し い 事 実 ・あ る べ き 倫 理 的 価 値 「善 」)を 主 体 的 に 選 択 す る こ と を 考 え る 。 第2時 限 で は 前 時 の 学 習 を 踏 ま え て 「情 報 化 社 会 へ の 課 題 」 と い う題 で 小 論 文 を 作 成 す る 。 学 習 指 導 要 領 で は 、r倫 理 」 の

「(2)現 代 社 会 と倫 理 」 の 「ア 現 代 社 会 の 特 質 と人 間 」 で 扱 う。

(3)展 開 例

学 習項 目 学 習 活 動 備 考

「情 報 化 社 会 」 ・現 代 の 日 本 の 社 会 で は 、 ソ フ ト化 が 進 み 、 情 報 事 前 に 「倫 理 」 の 導 に 至 る経 緯 の 価 値 が ま す ま す 高 ま っ て い る こ と を 理 解 す る 。 意 味 、 人 間 の 「価 入 ・ 「情 報 化 」 に 伴 う 「価 値 」 の 問 題 は現 代 人 が 根 値 」 な ど に に つ い io 本 的 に 考 え て い く大 変 重 要 な もの で あ る こ と を 認 て 学 習 し て い る 。

識 す る 。 ※ モ ノ … 見 え な い

生産物 の総称

「情 報 化 社 会 」 ・戦 後 民 主 主 義 の 浸 透 と 「知 る 権 利 」 の 現 状 に っ 情 報 の 受 け取 り 方

の 功 罪 い て 考 え る 。 に つ い て は 、 ア ン

展 ・科 学 技 術 の 進 歩 に 伴 う マ ス コ ミ、 マ ス メ デ ィ ァ ケ ー ト を 取 る な ど の 発 達(特 にTVに 対 す る私 達 の 「情 報 」 の 受 け し て 工 夫 す る 。

取 り 方)の 影 響 に つ い て 考 え る 。

30 ・情 報 の 洪 水 、 情 報 の 「価 値 」 の 混 乱 の 実 情 を 知

分 る 。 ビ デ オ な ど 使 用 。

・受 け 身 的 ・感 覚 的 な 情 報 の 受 け取 り に よ る 目 に 見 え な い もの の 恐 ろ し さ を 認 識 す る 。

ま 「情 報 化 社 会 」 ・個 人 が 主 体 的 に 情 報 を 選 択 し、 価 値 判 断 す る 力 次 の時 間の小論 文

と へ の 課 題 を 身 に っ け る た め に は ど う し た ら良 い か を 「情 報 」 の テ ー マ に す る 。

io と 「自 分 」 と の か か わ り の な か で 考 え る 。

(4)評 価 の 観 点 ① 日 常 的 な 「情 報 化 」 に か か わ る 本 時 の 学 習 内 容 を 「現 代 」 の 重 要 な 倫 理 的 課 題 と して と ら え る こ と が 出 来 た か 。 ② 今 の この 時 代 に 、 個 人 が 情 報 と ど う か か わ る か 具 体 的 に 考 え る こ と が 出 来 た か 。

(5)指 導 上 の 留 意 点 個 人 の 主 体 的 か っ 素 朴 な 「理 性 」 判 断 を 重 視 し た い 。 そ の た あ に

「こ う あ る べ き 」 の よ う な 結 論 は 初 め に 出 さ ず 、 自 由 に 考 え さ せ 、 具 体 的 な 話 題 か ら意 見 を 集 約 す る形 を と る 。 そ して 、 何 が あ る べ き 姿 な の か 、 最 終 的 に は 自 分 の 考 え と 他 人 の 考 え を 比 較 検 討 し、 よ り よ い意 見 の 方 向 に 向 か え る よ う に 指 導 す る 。

(6)参 考 文 献

*NHK特 集 「メ デ ィ ア と プ ラ イ バ シ ー 」(1994年 放 送)

*天 野 祐 吉 の メ デ ィ ア 論(参 考:新 聞 記 事)な ど

一12一

(15)

2自 然 環 境 観 の 一 視 点 と 倫 理

(1>教 材 と し て 取 り上 げ た 理 由 現 代 の 環 境 問 題 は 、 複 合 的 な 、 大 き な 問 題 で あ る 。 し た が っ て 、 環 境 問 題 を 題 材 と して 自然 や 技 術 と人 間 関 係 に っ い て 考 え る に は 、 適 切 な 切 り 口 に よ っ て 、 生 徒 が 主 体 的 に 考 え て い く こ と が で き る よ う に 工 夫 す る こ と が 大 切 で あ る 。 こ こ で は 、 生 徒 が 自 然 や 技 術 と ど の よ う に 関 わ っ て い くべ きか を 考 え る た め に 、 日 本 の 伝 統 的 な 自 然 観 に っ い て 自 覚 的 に 考 え る こ と を 教 材 と し て 取 り上 げ た 。

(2>本 時 の ね ら い 「自 然 や 科 学 技 術 と人 間 」 に っ い て4時 間 で 学 習 す る 。 第1時 限 で は 環 境 問 題 の 具 体 事 例 と して 酸 性 雨 の 問 題 を 、 第2時 限 で は オ ゾ ン層 の 破 壊 の 問 題 を そ れ ぞ れ 学 習 し、 第3時 限(本 時)に は 、 日 本 の 伝 統 的 な 自 然 観 を も と に 自 然 と人 間 と の 関 係 に っ い て 考 え る 。 第4時 限 で は 、 自 然 と 人 間 の 関 係 に っ い て の 小 論 文 を 作 成 す る 。 学 習 指 導 要 領 で は 、 「倫 理 」 の 「(2)現 代 社 会 と倫 理 」 の 「イ 現 代 社 会 を 生 き る倫 理 」 で 扱 う 。 (3)展 開 例

学習項 目 学 習 活 動 備 考

「自 然 」 と は? ・ 日 本 の 自 然 観(あ る が ま ま

、 お の つ か ら)を 知 り 、 問 題 提 起 と し て 西 洋 の 自 然 観 と の 違 い を 考 え る 。 現在 の環境 問題 導 ・良 い 点 … 「自 然 」 を 尊 重 す る こ と が 現 代 の ト レ ン の事例を動 機 づ 入 ドだ が 、 日 本 は 伝 統 的 に そ の よ う な 価 値 観 を も っ て け に す る 。

い た と い う特 質 を 理 解 す る 。

15 ・反 省 点 … 西 洋 の よ う に 「理 性 」 を も っ て 「自 然 」

分 と 対 峙 し な か っ た 反 面 、 「理 性 」 を も っ て っ ね に

「自 然 」 と の 「か か わ り」 を 考 え て い た か ど う か を 考 え る 。

自 然 環 境 問 題 へ ・科 学 の 極 端 な 自然 支 配=自 然(の 法 則)破 壊=生 具体的 な環 境 問 展 の経緯 態 系 の 破 壊 が 「自然 」 と 「人 間 」 と の 関 係 の と ら え 題 を 提 起 す る が

開 直 し を し て い る こ と を 知 る 。 あ ま り細 か い 説

30 ・世 界 の 現 代 の 環 境 問 題 に 関 連 す る こ と を 知 る 。 明 は し な い よ う

分 ・環 境 問 題 の 国 際 的 な 取 組 み と して 国 連 人 間 環 境 会 に す る 。 議 か ら 地 球 サ ミ ッ トへ の 流 れ を 理 解 す る 。

日 本 の 取 組 と課 ・公 害 対 策 基 本 法 か ら環 境 基 本 法 へ の 流 れ の 理 解 と

、 次 の 時 間 の 小 論 ま

と 題(今 私 た ち が 日 本 の 地 道 な 「自然 保 護 へ の 取 組 み 」 に っ い て 知 る。 文 の テ ー マ に つ め

5 分

再 び 考 え な け れ ば な ら な い こ と

・西 洋 近 代 の 人 間 観 ・自然 観 と現 代 日 本 人 の 伝 統 を ふ ま え た 「責 任 」 に っ い て 考 え る 。

な げ て い く 。

は 何 か)

(4)評 価 の 観 点 ① 「環 境 問 題 」 を 多 角 的 な も の の 見 方 か ら と らえ る こ と が 出 来 た か 。 ②

わ た し た ち が 「自 然 」 と ど う か か わ り 、 今 後 ど う か か わ っ て い け ば よ い か を 考 え る こ と が

出 来 た か 。

(16)

(5)指 導 上 の 留 意 点 前 述 の 通 り 「環 境 」 は 大 き な 言 葉 な の で 、 そ の 言 葉 の 意 味 や 範 囲 を 前 も って き ち ん と説 明 して お か な け れ ば い け な い 。 ま た 、 自 然 環 境 問 題 を ま ず 、 日 本 の

「自然 観 」 を 軸 に と らえ る 場 合 、 「自 然 」 と い う言 葉 に つ い て 、 あ ら た め て 考 え さ せ 、 伝 統 的 な 自然 観 、 西 洋 の 自 然 観 と の 対 比 な ど を 含 め た バ ラ ン ス の と れ た も の の 見 方 が 出 来 る よ

う指 導 す る 。

ま た 、 こ の よ う な 問 題 は や や も す る と 、 結 論 が 科 学 の 全 面 的 反 省 あ る い は 自然 保 護 イ コ ー ル 絶 対 正 義 と い う考 え 方 に 陥 る事 が あ る 。 大 切 な こ と は 結 論 づ け を す る こ と よ り も、 そ の 前 提 と して 「個 人 」 の か か わ り方 を 考 え る こ と な の で 、 こ の 点 を 留 意 して 指 導 す る 。

⑥ 参 考 文 献

*「 日本 人 の 心 」 相 良 亨 著(東 大 出 版 会UP選 書)

*「 翻 訳 語 成 立 事 情 」 柳 父 章 著(岩 波 新 書)

*「 自然 保 護 と い う思 想 」 沼 田 真 著(岩 波 新 書)

*映 画 「お も ひ で ぽ ろ ぽ ろ 」 な ど

3理 性 を 学 ぶ

(1)教 材 と して 取 り上 げ た 理 由 カ ン トの 思 想 を 手 掛 り に 、 人 間 の 理 性 の 大 切 さ と 、 理 性 批 判 の 大 切 さ を 考 え さ せ る 。 近 年 、 若 者 の 間 に 超 能 力 、 超 常 現 象 、 占 い な ど の 、 非 合 理 的

な オ カ ル トへ の 興 味 が ひ ろ が っ て い る と い わ れ て い る 。

若 者 の 、 理 性 に対 す る理 解 が 不 足 し て い る こ と が そ の 背 景 に あ る と考 え られ る 。 そ こで 、 カ ン トの 理 性 批 判 を 手 掛 り に 、 理 性 に 対 す る理 解 と 、 理 性 の 限 界 に っ い て 自 ら考 え さ せ る 教 材 を 構 成 した 。

カ ン トの 思 想 に お け る 、 合 理 論 と経 験 論 の 融 合 と い う背 景 に は 、 合 理 主 義 者 で あ っ た カ ン トが 独 断 の ま ど ろ み を や ぶ られ て 、 理 性 批 判 に む か い 、 理 性 に 限 界 を さ だ め 、 確 実 な も の に す る と い う事 情 が あ っ た 。 授 業 に お い て は詳 細 に 立 ち 入 らず 、 思 想 史 の 流 れ を 把 握 さ せ る の に と ど め る が 、 理 性 を 批 判 す る こ と に よ っ て 確 実 な もの と し た と い う点 を 、 生 徒 に は お さ え さ せ た い 。

カ ン トは 感 性 界(人 間 の 世 界)と 英 知 界(神 の 世 界 、 物 自 体 の 世 界)を 分 け て 、 両 者 を 混 同 す る こ と を 戒 め た 。 こ の よ う な 二 元 論 を 理 解 す る と と も に 、 理 性 に よ っ て 把 握 で き る も の と 、 理 性 の 能 力 を 越 え る も の を わ け て 考 え る こ と が 大 切 で あ る と い え る 。 両 者 を 混 同 す る こ と な く、 分 離 して 扱 う も の で あ る こ と を 、 生 徒 に 気 づ か せ た い 。

(2)本 時 の ね ら い 「合 理 的 精 神 の 確 立 」 に っ い て5時 間 で 学 習 す る。 第1時 限 で は 「ベ ー コ ン と経 験 論 」、 第2時 限 で は 「デ カ ル トと 合 理 論 」、 第3・4時 限 で は 「カ ン トの 批 判 主 義 ・人 格 主 義 」 を 学 習 す る 。 第5時 限(本 時)で は 、 理 性 の 大 切 さ と そ の 限 界 を 理 解 し っ っ 、 合 理 的 な も の(理 性 に よ る もの)と 非 合 理 的 な も の(理 性 の 能 力 を こ え る も の)の 違 い と 分 離 に つ い て 学 習 す る 。 学 習 指 導 要 領 で は 、 「倫 理 」 の 「(1)青年 期 と 人 間 と し て の 在 り 方 生 き 方 」 の 「イ 人 間 と して の 自 覚 」 で 扱 う 。

一14一

(17)

(3)展 開 例

学 習項 目 学 習 活 動 備 考

導 入 10 分

・理 性 と は ・理 性 と は 何 か 、 身 近 な 例 か ら 考 え て み る 。 例 え ば 、

「理 性 的 」 と は ど う い う こ と か 。

・理 性 に っ い て の 基 本 的 な 理 解 を 身 に つ け る 。

・理 性 の 大 切 さ、

科 学 や 、 日 常 に お け る 必 要 性 に 気 付 か せ る 。

展 開 30 分

・理 性 の 重 要 性

・合 理 的 な も の と 非 合 理 的 な も の の 対 比

・感 性 界 と 英 知 界

・ 自 分 の 知 っ て い る こ と を 、 他 の 人 に も 認 め て も ら う に は ど う す れ ば よ い か 、 考 え 、 発 表 す る 。(=認 識 の 普 遍 性)

例.「 世 界 が 滅 び る 」 と い う 予 言 は 皆 に 受 け 入 れ ら れ る か 。

例.地 球 は 丸 い 、 と い う こ と は な ぜ 正 し い か 。

・合 理 的 な も の と 非 合 理 的 な も の の 違 い を 考 え 、 例 を 挙 げ て 答 え る 。

例.科 学E→ 占 い 、 予 言 な ど

・ カ ン ト が 感 性 界(人 間 の 世 界)と 英 知 界(神 の 世 界)を 分 け て 、 混 同 す る こ と を 戒 め た こ と を 理 解 す る 。 「純 粋 理 性 批 判 」 と い う 著 書 の 題 名 か ら 、 カ ン

ト の 理 性 批 判 の 意 味 を 理 解 す る 。

・生 徒 に 考 え さ せ 、 発 表 さ せ る 。

・理 性 や 論 理 の 大 切 さ に 気 付 か せ る 。

・両 者 の 違 い を 理 解 す る こ と の 大 切 さ に 気 付 か せ る 。

・ カ ン ト が 人 間 の 理 性 の 限 界 を 定 め た こ と を 理 解 さ せ る 。

ま と あ 10 分

・理 性 の 意 義

・意 見 形 成

・理 性 に よ っ て 科 学 が 発 展 し た こ と 、 合 理 主 義 が 近 代 の 原 理 で あ っ た こ と を 理 解 す る 。

・合 理 的 な も の と 、 非 合 理 的 な も の の 融 合 は 可 能 か 、

考 え て み る 。 。

例.神 秘 的 な 体 験 を 科 学 的 に 解 明 す る こ と は で き る か 。

・歴 史 を 簡 単 に ふ り か え る 。

・ ノ ー ト に 意 見 を 書 か せ た り 、 発 表 さ せ た り す

る 。

(4)評 価 の 観 点 ① 理 性 と そ の 限 界 に っ い て 、 基 本 的 な 理 解 は 出 来 た か 。 ② 合 理 的 な も の と 、 非 合 理 的 な も の の 対 比 を 把 握 し、 自 らの 意 見 を 形 成 で き た か 。

例 え ば 、 「占 い を 科 学 的 に 説 明 す る こ と は 出 来 る か?」 、 「宗 教 と 科 学 を 統 一 す る こ と は 可 能 か?」 と い う 小 論 文 を 課 す 。 問 い に対 す る是 非 は 問 わ な い で 、 自 分 の 考 え が 表 現 で き て い る か ど う か で 評 価 す る 。

⑤ 指 導 上 の 留 意 点 生 徒 の意 見 そ の も の の 善 し悪 し は教 師 が 決 あ る こ と で は な い が 、 安 易 な 解 答 や 考 え に は適 切 な ア ドバ イ ス を す る 。

㈲ 参 考 文 献 「カ ン ト入 門 」 石 川 文 康 ち く ま 新 書

「視 霊 者 の 夢 」 カ ン ト全 集 第3巻 理 想 社

「純 粋 理 性 批 判 」 世 界 の 大 思 想15河 出 書 房 新 社

(18)

4脳 死 と現 代 倫 理

(1)教 材 と して 取 り上 げ た 理 由 今 日 で は 科 学 技 術 の 発 達 に よ っ て 、 今 ま で 不 可 能 で あ っ た こ と が 可 能 に な って き た 。 た と え ば 医 療 の 発 達 に よ っ て 、 体 の 一 部 移 植 が 可 能 に な り、

角 膜 や 皮 膚 の 治 療 が 行 わ れ て い る 。 最 近 で は 臓 器 移 植 も可 能 に な って 、今 ま で 助 か ら な か っ た 人 々 に 明 る い 希 望 が 見 え る よ う に な っ て き た 。 今 日 、 多 く の 日 本 人 が 臓 器 移 植 を 求 め て 海 外 に 出 か け て い る実 態 が あ る 。 そ の 一 方 で は 、 臓 器 移 植 に 対 す る多 く の 疑 問 点 、 問 題 点 が 提 起 さ れ 、 批 判 も あ る 。 本 時 で は脳 死 と臓 器 移 植 を 教 材 と して 、 臓 器 移 植 の 問 題 点 は何 か 、 人 命 を 尊 重 す る と は ど う い う こ と な の か 、 な ど の 現 代 科 学 と倫 理 の 問 題 を 考 え させ た い 。 (2)本 時 の ね ら い 「現 代 の 倫 理 的 課 題 」 に つ い て5時 間 で 学 習 す る 。 第1時 限 で は 国 際

平 和 に っ い て 、 第2時 限 で は 環 境 の 保 全 に っ い て 、 第3時 限 で は差 別 と 人 権 に っ い て 学 習 す る 。 第4時 限(本 時)で は 、 臓 器 移 植 が 行 わ れ る よ う に な っ た 背 景 、 外 国 で の 事 例 、 日 本 人 の 生 命 観 等 を 通 じて 脳 死 の 是 非 を あ ぐ る 論 争 の 内 容 を 知 り、 様 々 な 主 張 を 弾 力 的 に 受 け 止 あ 、 脳 死 の 問 題 を 自 分 自 身 の 問 題 と して 考 え る 。 第5時 限 で は 、 「脳 死 を 人 の 死 と す る 臓 器 移 植 法 案 に 賛 成 か 」 と い う テ ー マ で デ ィ ベ ー トを 行 う。 学 習 指 導 要 領 で は 、 「倫 理 」 の 「(2)現代 社 会 と倫 理 」 の 「イ 現 代 社 会 を 生 き る 倫 理 」 で 扱 う。

(3)展 開 例

学習項 目 学 習 活 動 備 考

導 脳 死 問 題 に っ い 生 命 倫 理 と 脳 死 に っ い て 勉 強 す る こ と を 知 る 。 脳 死 長 す ぎ な い よ 入

10 て 患 者 の 写 真 を 見 て 、 こ の よ う な 状 態 を も は や 生 き て い う気 を っ け る 分 る と い え る だ ろ う か と の 問 い か け に 答 え る 。

脳死問題 の歴史 ・ プ リ ン ト を 利 用 し な が ら 説 明 を 受 け る 。 主 張 が 偏 ら な な ぜ 脳 死 が 考 え られ る よ う に な っ た か 、 そ の 歴 史 的 い よ う に 注 意 過 程 を 知 る 。 こ こ で は 、 患 者 、 家 族 、 病 院 の 立 場 か ら す る

そ れ ぞ れ 脳 死 の 概 念 を 必 要 と し た 経 緯 を 考 え る 。 海外移植 ・ 日本 人 が 、年 間 で数 十 名 が臓 器 移 植 の た め に海 外 へ

出 か け て い る 記 事 を 読 み 、 な ぜ こ う な っ た の か 考 え る 。

日 本 の 現 状 ・世 界 の 国 が 脳 死 を ど の よ う に 考 え て い る か 理 解 す る 。 開 ・ ま た 、 日 本 で は ど う な っ て い る の か 、 現 在 も 国 民 の

基 本 的 合 意 は 得 ら れ て い な い こ と 、 そ し て 今 な お 議 論 30

の 最 中 で あ る こ と を 知 る 。

脳死賛成 の立場 ・脳 死 を 人 の 死 と 認 め る 考 え 方 を 紹 介 す る 。 医 者 、 一 意 見 が 偏 ら な 般 市 民 の 声 、 脳 死 臨 調 な ど の 資 料 を 読 む 。 い よ う に 注 意

す る 脳 死反対 の立場 ・脳 死 を 人 の 死 と 認 あ な い 考 え 方 を 紹 介 す る 。 た と え

ば 脳 死 状 態 で 出 産 し た ア メ リ カ の 女 性 を 新 聞 記 事 で 知 り 、 果 た して 脳 死 は 人 の 死 と 言 い 切 れ る か 揺 さ ぶ り を 受 け る 。

一16一

(19)

ま と め 10 分

思 想 を 自 分 の こ と ば で 表 現 す る

・自 分 は 脳 死 を 人 の 死 と 認 め る 立 場 か ど うか

、考 え る。

ど ち ら と も い え な い 場 合 も あ る 。 理 由 を 考 え る 。 さ ら に 患 者 や 、 家 族 、 臓 器 移 植 を 待 つ 人 々 の 気 持 ち を 察 す る 。

質 問 は あ る 程 度 用 意 し て お

(4)評 価 ① 脳 死 問 題 の 基 本 的 事 項 を 自分 な り に 考 え ら れ た か ど う か ② 様 々 な 立 場 の 考 え を 理 解 、 想 像 で き て い る か 。 ③ 人 間 の 死 を 深 く考 え て い る か 。

(5)指 導 上 の 留 意 点 ① 発 達 段 階 を 考 慮 し、 難 し い 専 門 用 語 は使 用 しな い 。 ② 脳 死 に 関 す る 具 体 例 を 豊 富 に 示 し 、 考 え る材 料 とす る。 ③ 生 命 倫 理 の デ ィ ベ ー ト と し て 、 「戦 争 を 防 ぐ た あ の 原 爆 な ど の 大 量 殺 獄 の 武 器 の 所 有 は 必 要 か 」 あ る い は 、 「代 理 出 産 は 認 め ら れ る か 」 な ど の テ ー マ で 行 い 、 リサ ー チ 、 発 言 の 態 度 を 評 価 す る 。

㈲ 参 考 文 献

「脳 死 」 立 花 隆 、NHK取 材 班 日本 放 送 出 版 協 会

「生 命 の 倫 理 を 問 う」 佐 藤 和 夫 他 大 月 書 店 「日 本 の 論 点 」 文 芸 春 秋 社

V人 権 と差 別 に つ いて考 え る

1差 別 と 共 生 〜 差 別 す る 心 を 考 え る

(1)教 材 と し て 取 り上 げ た 理 由 偏 見 や 差 別 の 解 消 に 努 力 す る こ と は 公 民 と し て 大 切 な こ と で あ る が 、 差 別 は い け な い 、 と教 え る だ け で は あ ま り意 味 の あ る こ と で は な い 。 な ぜ な ら 、 差 別 は い け な い と 、 だ れ で も思 い な が ら 、 差 別 が 存 在 す る の が 現 実 な の で あ る 。 そ こ で 、 様 々 な 差 別 に っ い て 学 ん だ 上 で 、 差 別 す る心 に 焦 点 を あ て 、 偏 見 や 差 別 の 問 題 を 自 分 の 生 き 方 と 深 くか か わ らせ た 授 業 を 構 成 す る 。

(2)本 時 の ね ら い 「偏 見 や 差 別 の 解 消 」 に つ い て2時 間 で 学 習 す る 。 第1時 限 は 、 以 下 の 通 り で あ る 。

◎ 社 会 に お け る 差 別 に は ど の 様 な もの が あ る か 問 い か け る(日 本 で は 、 諸 外 国 で は)。

◎ 少 数 民 族 、 女 性 、 障 害 者 、 同 和 問 題 な ど の 差 別 問 題 を 明 らか に し、 考 え さ せ る 。

◎ ア メ リカ な ど で は老 人 や 少 数 民 族 に 対 す る差 別 の 問 題 と そ の 克 服 が 試 み ら れ て い る こ と 、 及 び 、 ア フ ァ ー マ テ ィ プ ・ア ク シ ョ ン(被 差 別 者 優 遇 措 置)と い う も の が あ る こ と を 示 す 。

第2時 限(本 時)の 授 業 は 、 教 師 か ら の 問 い か け と、 そ れ に っ い て の 生 徒 の 発 言 を通 して 、 偏 見 や 差 別 の 問 題 を 生 徒 が 自 分 の 問 題 と し て と らえ る よ う に す る こ と に 主 眼 を お く。 そ し

て 、 差 別 に っ い て の 様 々 な 考 え を 明 らか に し、 自 分 の 中 に あ る 差 別 す る心 に 気 付 か せ 、 そ れ を 克 服 す る こ と の 大 切 さ を 学 ば せ た い 。

学 習 指 導 要 領 で は 、 「現 代 社 会 」 の 「(3)現 代 の 政 治 ・経 済 と人 間 」 の 「工 民 主 社 会 の

倫 理 」 で 扱 う 。 ま た 、 「倫 理 」 の 「② 現 代 社 会 と 倫 理 」 の 「イ 現 代 社 会 を 生 き る 倫 理 」

の 項 目 で 扱 う こ と も考 え ら れ る 。

(20)

(3>展 開 例

学 習項 目 学 習 活 動 備 考

・差 別 の 体 験 ・差 別 さ れ た こ と は な い か 、 差 別 し た こ と は な ・身 近 な と こ ろ に も 差

入 い か 、 考 え 、 答 え る 。 別 が あ る こ と を 気 付 か

10 分

せ る(例 え ば い じ め な

ど)。

・区 別 と差 別 ・ 区 別 と 差 別 の 違 い を 考 え 、 答 え る 。 ・例 え ば 、 男 女 の 区 別 と 差 別 の 違 い な ど を 問 い か け る 。

・差 別 の 理 由 。差 別 の 体 験 を と お して な ぜ 人 が 人 を 差 別 す る ・差 別 の 心 を 相 対 化 す 開 の か 、 考 え る 。 例 え ば 、 多 数 派 が 少 数 派 を な ぜ る 。 グ ル ー プ で 話 し あ っ 30 差 別 す る の か 、 自 分 自 身 の 心 の 中 を 考 え る 。 て も よ い 。

・差 別 の 解 消 ・ 差 別 は な く す こ と が で き る の か 、 と い う 問 い ・差 別 を 自 分 の 問 題 と

方法 か け に 対 し 、 考 え て 、 答 え る 。 し て と ら え 、 人 間 と し

差 別 は な くす こ と が で き る → ど の よ う に? て の 在 り方 生 き 方 と 深 く か か わ ら せ る 。

・差 別 す る 心 ・諸 外 国 の 差 別 を 解 消 す る試 み に つ い て 知 る 。 ・共 生 と い う こ と の 大 と の 闘 い ・差 別 が 意 図 的 、 歴 史 的 に っ く ら れ る こ と を 把 切 さ に 触 れ る 。

ま と め

握 す る 。

・違 い を 認 あ あ う と い う 、 共 生 の 大 切 さ を 理 解

・教 員 み ず か ら の 差 別 の 体 験 や 差 別 を 克 服 す 10

す る 。 る た め の 試 み を 紹 介 す

・自 分 の 心 の 中 に あ る 差 別 す る心 を 克 服 す る こ る 。 と の 大 切 さ に っ い て 理 解 す る 。

(4)評 価 の 観 点 な ぜ 差 別 を す る の か 、 ど の よ う に 差 別 を な くす こ とが で き る の か と い う こ と に っ い て の 意 見 を 、 ノ ー トや プ リ ン トに 書 か せ る 。 生 徒 自 身 の 内 省 の た あ に も有 効 で あ る 。 観 点 は 、 ① 差 別 す る心 を 自分 自身 の 問 題 と して 理 解 で き た か 。 ② 差 別 に っ い て の 基 本 的 な 理 解 と 自分 の 考 え を も っ こ と が で き た か 。 ③ 差 別 を な くす た め に ど うす れ ば よ い か 、 考 え 、 実 践 し よ う と して い る か 。

(5)指 導 上 の 留 意 点 差 別 の 問 題 を 生 徒 自 身 に 考 え さ せ る こ と が 重 要 で あ る 。 生 徒 が 、

「結 局 世 の 中 は 不 平 等 で 差 別 は な く な ら な い 」 な ど と短 絡 的 に 考 え る こ と が な い よ う に 配 慮 す る 。

2キ ン グ 牧 師 の 思 想 と マ ル コ ムXの 思 想

(1)教 材 と して 取 り上 げ た 理 由 ア メ リ カ で は1964年 に 公 民 権 法 が 成 立 し、 黒 人 差 別 問 題 は 法 的 に は な く な っ た 。 ま た 政 府 の 優 遇 政 策 に よ り 、 黒 人 は 教 育 、 就 職 面 等 で 優 遇 さ れ 、 そ の 中 産 階 級 は 社 会 に 進 出 し、 今 で は政 治 家 、 文 化 人 、 ス ポ ー ツ選 手 な ど 各 界 で 活 躍 す る

一18一

参照

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