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教 育 研 究 員 研 究 報 告 書

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Academic year: 2021

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(1)

高 等 学 校

4

教 育 研 究 員 研 究 報 告 書

保 健 体 育

東 京 都 教 育 委 員 会

(2)

平 成9年 度

簿

◎ 鈴 都 立 大 森 東 高 等 学 校 ○ 林 都 立 駒 場 高 等 学 校 都 立 竹 早 高 等 学 校 都 立 小 岩 高 等 学 校 都 立 北 多 摩 高 等 学 校 由 美 子 都 立 武 蔵野 北 高 等 学 校

都 立 西 高 等 学

ノ ぐ 都 立 杉 並 工 業 高 等 学 校

都 立 小 石 川 高 等 学 校

○ 佐 喜 一 郎

都 立 上 野 高 等 学 校 都 立 葛 飾 野 高 等 学 校

都 立 成 瀬 高 等 学 校

ノレ

圭 一 郎 都 立 忠 生 高 等 学 校

全体世話人 副世話人 担当 体育部体育健康指導課 体育健康指導課長 日呂美

清 人

(3)

主題 「学 習意 欲を 高 め,自 主 的 に 実 践 す る能 力 と態 度 を 培 う学 習 指 導 の 工 夫 」 器械 運 動 ・バ スケ ッ トボ ー ルを 通 して 一

1研 究 主 題 と研 究 経 過 1.主 題 設定 の 趣 旨 2.研 究 の 方 針 3,研 究 の 経 過

222

研 究 の 内 容

「器 械 運 動 」 1.研 究 内 容

2.

3.

4.指 導 計 画 5.

6.

7

「器 械 運 動 」 の特 性 とね らい 意 識 ・実 態 調 査 と その 考 察

指 導 事 例(実 証 授 業) 指 導 結 果 と そ の 考 察 ま と め と今 後 の 課 題

「バ ス ケ ッ トボ ー ル 」

9004Dρ0

研 究 内 容

00347923

1

「バ ス ケ ッ トボ ー ル 」 の 特 性 と ね ら い 意 識 ・実 態 調 査 とその 考 察

指導計画

指導 事 例(実 証 授 業) 指 導 結果 とその 考 察 ま とめ と今 後 の 課 題

44'581341111222

(4)

1研 究 主 題 と研 究 経 過

1.主 題 設 定 の 趣 旨

近 年,我 が 国 に お い て は,自 由 時 間 の 増 加 や 生 活 水 準 の 向 土,高 齢 化 の 進 展 な ど社 会 の 変 化 を 背 景 に,体 育 ・ス ポ ー ツ の あ り 方 に つ い て も これ ま で と大 き く変 化 し,国 民 の 間 に 文 化 の 一 つ と し て 生 活 の 中 に 定 着 して きて い る。

学 校 体 育 に お い て は,生 涯 体 育 ・ス ポ ー ツ を 一 層 重 視 す る 観 点 か ら,計 画 的 に 運 動 を 実 践 す る 能 力 や 態 度 を 育 成 し,健 康 の 増 進 と 体 力 の 向 士 を 図 る こ とが 強 調 さ れ,生 涯 を 通 し て 明 る く豊 か で 活 力 の あ る 生 活 を 送 る こ とが で き る 生 徒 の 育 成 が 求 め られ て い る 。

平 成4年 度 教 育 研 究 員 保 健 体 育 部 会 は,生 涯 体 育 ・ス ポ ー ツ の 基 礎 づ く り と い う観 点 に 立 ち ・ 研 究 主 題:「 学 習 意 欲 を 高 め,自 主 的 に 実 践 す る 能 力 と 態 度 を 培 う学 習 指 導 の 工 夫 」 に 基 づ き,選 択 制 授 業 の 「器 械 運 動 」 「バ ス ケ ッ トボ ー ル 」 を 通 して 主 題 に 迫 る こ とに し た 。 2.研 究 の 方 針

研 究 は,A班 「器 械 運 動 」,B班 「バ ス ケ ッ トボ ー ル 」 に つ い て 生 徒 の 意 識 ・実 態 を 調 査 し,学 習 指 導 要 領 の 趣 旨 を ふ ま え,実 証 授 業 を 行 い,そ の 結 果 を 分 析 ・考 察 す る 。

(1)A班 「器 械 運 動 」 で は,生 徒 が 希 望 す る 種 目を 選 択 し,一 人 一 人 が 適 切 な 学 習 課 題 を も ち,安 全 に 協 力 し て 課 題 に 挑 戦 し,達 成 感 を 味 わ い,学 習 意 欲 を 高 め,自 主 的 ・計 画 的 に 学 習 に 取 り組 む こ と の で き る 指 導 計 画 を 作 成 し,研 究 す る。

(21B班 「バ ス ケ 吋 トボ ー ル」 で は,ゲ ー ム の 楽 し さ に ふ れ させ な が ら,学 習 資 料 ・学 習 ノ ー トを 活 用 す る こ と に よ り

・ グ ル ー プ や 個 人 が 適 切 な 課 題 を 見 い だ し,自 主 的 ・計 画 的 に 学 習 を 進 め る こ とが で き る よ う に 指 導 計 画 を 作 成 し,研 究 す る。

3.研 究 の 経 過

9・5・6月

7・8月

9・10月

11・12月

1・2月

先 行 研 究 の 調 査,研 究 主 題 の 設 定,研 究 計 画 の 確 認,研 究 構 造 図の 作 成 実 態 調 査 及 び 集 計,分 析,考 察,仮 説 の 設 定,指 導 計 画 ・内容 の検 討 指 導 計 画の 作 成,実 証 授 業,結 果 の分 析 ・考 察

報 告 書 の 作 成,副 資料 の作 成

報告 書 の作 成,研 究 発 表 準 備,研 究 発 表,本 研 究 の反 省 と整 理

(5)

研 究 の 内 容

「器 械 運 動 」

1.研 究 内 容

今 日の 「体 育」 の 指 導 に お け る課 題 は,生 徒一 人 一 人 が,運 動 の楽 し さや 充実 感 を十 分 に 味 わ う こ とが で き,生 涯 を通 して運 動 を 実 践 す る能 力 と態 度 を 身 に付 け る こ との で き る授 業 を実 施 す る こ とで あ る。

本 年 度 の 主題 は 「学 習 意 欲 を 高 め,自 主 的 に 実 践 す る能 力 と態 度 を培 う学 習 指導 の工 夫 」 で あ る。A班 は 「器 械 運 動 」 を取 り上 げ,領 域 内 種 目選 択 を 実 施 し,「 学 習過 程 の工 夫 」 と

「個 を生 か した指 導 法 の工 夫 」 に主 眼 を おい て研 究 した。

選 択 制 授 業 に お け る 「器 械 運 動 」 に 対 す る生 徒 及 び 指導 者 の 意 識 ・実 態 調査 を行 い,問 題 点 を 分 析 し,そ の 結果 を も とに下 記 の 仮 説 を 設 定 した。

仮 説

「生 徒 一 人 一 人 に,自 己 の 能 力 に 応 じ た 適 切 な学 習 課 題 を 設 定 さ せ,学 習 活 動 を 計 画 ・実 践 さ せ る こ と に よ り・ 学 習 意 欲 を 高 め ・ 自主 的 に学 習 で き る 能 力 と 態 度 を 培 う こ と が で き る司

そ こ で,上 記 の 仮 説 を 検 証 す る た め に,指 導 計 画 を 作 成 し,実 証 授 業 を 行 い,そ の 結 果 を 分 析 ・考 察 し た 。

2.「 器 械 運 動 」 の 特 性 と ね らい {1)特

器 械 運 動 は,空 間 に お け る 逆 位,回 転 な ど の 非 日 常 的 な=運動 が 多 い 。 器 械 ・器 具 の 特 性 に 応 じた 課 題 を 達 成 す る個 人 的 な 運 動 で あ る。

個 人 の 能 力 に 応 じた 課 題 を 選 択 し や す い 運 動 で あ る。

系 統 的 ・段 階 的 学 習 を し て い く こ と で,よ り 高 度 な技 を 習 得 す る こ と が で き る。

自 己 の 能 力 に 応 じ た 各 種 の 技 に 挑 戦 し,技 の 組 み 合 わ せ を工 夫 し,そ の 達 成 や で き ば え に 「楽 し さ」 や 「喜 び 」 を 味 わ う こ と が で き る 運 動 で あ る 。

(6)

新 しい 技 や 高 度 な 技 な ど に 対 し,「 恐 怖 感 」 を 抱 き や す い 運 動 で あ る。

高 度 な 技 や 洗 練 さ れ た 技 能 に 対 し,「 美 し さ 」 や 「力 強 さ 」 を 感 じ る 運 動 で あ る。

(2!ね ら い

空 間 に お け る 逆 位,回 転 な ど の 非 日 常 的 な 運 動 を 通 し て,身 体 支 配 能 力 を 高 め る 。 個 人 の 能 力 ・適 性 に 合 わ せ て 学 習 課 題 を 設 定 し,学 習 計 画 を 立 案 す る こ と で,主 体 的 に

学 習 す る 能 力 を 養 う。

器 具 の 点 検 や 補 助 ・助 言,運 動 観 察 な ど を 通 して,お 互 い に 協 力 し,安 全 に 楽 し く学 習 す る能 力 を 養 う。

生 涯 を 通 し て ス ポ ー ツ を 楽 し む 身 体 支 配 能 力 の 基 礎 を 養 う。

3.意 識 ・実 態 調 査 と そ の 考 察 (11調 査 対 象

・教 師 都 立 高 等 学 校96校 保 健 体 育 科 教 諭82名

・生 徒 都 立 高 等 学 校6校593名

2年 生(男 子)195名2年 生(女 子)161名 3年 生(男 子)146名3年 生(女 子)141名 (21調 査 内 容

〈 生 徒 〉

。器 械 運 動 の イ メ ー ジ

・器 械 運 動 に 対 す る 意 識,種 目 の 経 験

・器 械 運 動 の 楽 し さ

・器 械 運 動 の 取 り 組 み 方

・学 習 課 題 の 立 て 方

・参 考 資 料 の 活 用

・評 価

(31調 査 時 期 平 成9年7月

〈 教 師 〉

・選 択 制 授 業 実 施 の 有 無

。器 械 運 動 の イ メ ー ジ

●器 械 運 動 の 実 施 の 有 無 と種 目の 内 容

・施 設 ・用 具

・学 習 資 料 ・教 材 の 活 用

・学 習 課 題 の 立 て 方

・安 全 に 対 し て の 配 慮 ・工 夫

・授 業 形 態 ・グル ー プ 編 成

・評 価

(7)

X41結 果 と考 察

回 答 は 複 数 回 答 で あ り(考 察 イ ・エ を 除 く),数 値 は,教 師,生 徒 そ れ ぞ れ の 総 人 数 に 対 す る 百 分 率 で 表 示 し た 。

器 械 運 動 を,「 よ り 意 欲 的 に,楽 く で き る 授 業 は ど ん な 授 業 か」 の 質 問 に,「 好 き な 種 目が で き る」 が,一 多 く,つ づ い て 「技 が で き る よ うに な る」 「じ っ く り時 間 を か け て 学 習 で き る」 と つ づ く(図1)。

こ の こ と に よ り,領 域 内 の 種 目を 自 由 に 選 ば せ,学 習 課 題 の 克 服 に 十 分 時 間 を か け な が ら,自 ら決 め た課 題 を 達 成 さ せ る こ と で,意 欲 的 に 学 習 に 取 り

組 む 態 度 が 培 わ れ る と考 え る。

生 徒 側 は,「 自分 自 身 で 決 め る 」

%図1【 生 徒が 望 む櫃 業 】

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11』

ξ鰐 昌高馨識 学習で、る.享 鍛 雛 』畿1鋸 雰藷 価す。.

隷 麗 ない・ 鋸 きるようになる・

到達 霞 階 を 自分 で 自 由に般 定 で 唇る.

「生 徒 の 学 習 課 題 を ど の よ う に立 て て い け ば よ い か 」 の 質 問 に

「グ ル ー プ 内 で 相 談 し て 決 め る 」 「全 員 で 相 談 して 決 め る 」 と い う,自 主 的 に 自分 達 の 学 習 課 題 を 決 め て い く方 が 良 い と 考 え て い る 生 徒 が63.7%,

ま た,教 師 の 側 も,「 生 徒 達 が 決 め る」 「グ ル ー プ 内 で 相 談 し て 決 め る 」 「全 員 で 決 め る」

と い う,生 徒 主 体 の 課 題 の 決 め 方 が50.5%と な っ て い る(図2)。

こ の こ と か ら,生 徒 側,教 師 側 と も

%図2【 学習の立てかた]

学 習 課 題 の 設 定 で は一 人 一 人 の 生 徒 の 50

特 性 の 違 い を 積 極 的 に 認 め,興 味 ・関40 心 や 自 己 の 能 力 に 応 じて,生 徒 達 が 主 体 的 に 課 題 を 設 定 し,学 習 に 取 り 組 む29 姿 勢 が 必 要 で あ る と い う こ と で 一 致 が10 見 ら れ た 。 ま た,生 徒 が,自 主 的,計0

画 的 に 学 習 に 取 り 組 む た め に は ・ 「教 ア 生捷自身で謀題を決める.

イ グループ内で相談をして決める.

師の指導 助言」鮪 効 であると考え 皇 憲 塗箆 指示し て働.

先生 に各 グル ー プ ごと に指 示 し ても らう.

て お り 「必 要 な 参考 資料 ・学 習 資料 」

(8)

と して 多 か っ た の は,「 一 流 選 手 の ビ デ オ 」 を あ げ て い る。 生 徒 が 主 体 的 に 計 画 を 立 て て 学 習 を 進 め て い く上 で,教 師 の 指 導,適 切 な 助 言 が 重 要 で あ り,ビ デ オ 教 材 は 模 範 演 技 を

見 る こ と に よ る イ メ ー ジ づ く り に 有 効 と考 え ら れ る。

器 械 運 動 に 対 して 「恐 い 」 と い う イ メ ー ジ を も っ て い る 生 徒 が,28%あ り,特 に 女 子 は そ の 傾 向 が 見 ら れ る 。 ま た,器 械 運 動 を 実 施 して い る 学 校 で は,ど の 学 校 に お い て も安 全 に 対 して,配 慮 ・工 夫 を 行 っ て い る

%図3[安 全に対しての配慮、工夫]

(図3)。

これ は ・ 他 の 運 動 領 域 に 比 べ て 器 械 運 動 を 学 習 し て い く 上 で,よ り安 全 に

と い う 事 が 指 導 の 中 で 大 き な役 割 を 占 め て い る と,と ら え る こ と が で き る 。

安 全 へ の 十 分 な 配 慮,場 の 工 夫,補 強 運 動,及 び 事 前 指 導 に お け る 器 械 運 動 の 技 能 構 造 の 理 解 を 深 め る 事 等 に よ っ て,よ り 安 全 に 実 践 す る能 力 を 培 う 事 が 大 切 で あ る。

器 械 運 動 の 授 業 で の 取 り組 み は, 全 体 の70%近 くに な る。 ま た,

η69199

事 前 指 導 の 徹 底

技 を 限 定 し て い る(危 険 な 技 を しな い) 補 助 者 を 必 ず つ け る(生 徒 同 士 、 教 員 の 補 助) 用 具 の 工 夫(エ バ ー マ ッ ト等 の 使 用)

見 学 者 の 配 置 の 工 夫 補 強 還 動 の 実 施

「意 欲 的 」 「や や 意 欲 的 」 「普 通 」 と答 え た 生 徒 が,

「器 械 運 動 を や っ て み た い で す か 」 の 質 問 で は,「 い い え」 と 答 え た 生 徒 が47%い る 。 器 械 運 動 に 対 し,よ り 興 味 ・関 心 を も た せ る た め に は, 指 導 方 法 の 工 夫 ・改 善 を 行 う こ と が 重 要 で あ る。

「器 械 運 動 の 授 業 の 中 で,生 徒 が 一 番 充 実 感 が 得 ら れ た と き」 は 「課 題(技)が で き た と き」 で あ る と62.5%の 生 徒 が 答 えて い る。 した が っ て,よ り 適 切 な 課 題(個 人 の 能 力 に 応 じ た,達 成 可 能 な 課 題)の 設 定 が 必 要 で あ る。

ま た,生 徒 の 学 習 過 程 に お け る 助 言,及 び 進 歩 の 度 合 に 対 す る 賞 賛 の 一 言 も,生 徒 の 充 実 感 に 関 係 が 深 い と 考 え られ る 。

以 」=の結 果 か ら,生 徒 一 人 一 人 に,器 械 運 動 の 種 目 を 自 由 に 選 択 き せ,自 己 の 能 力 に あ っ た 課 題 を 主 体 的 に つ か み,課 題 に 挑 戦 きせ る こ と に よ りs学 習 意 欲 を 高 め,自 主 的 に 運 動 を 実 践 す る 能 力 と態 度 を 培 う事 が で き る と考 え る 。 そ の た め に は,器 械 運 動 の 特 性 を 十 分 に 理 解 さ せ,課 題 達 成 の 成 就 感 を 味 わ わ せ る 指 導 の 工 夫 が 重 要 で あ る。

(9)

4.指 導 計 画 (1)指 導 方 針

ア .器 械 運 動 の特 性 を理 解 させ,楽 し さ や で きた 時 の 喜 び を 味 わ わ せ る よ う に し た。

イ.生 徒 の 能 力 に応 じた 課 題 を 設 定 さ せ,自 主 的 ・計 画 的 に 活 動 で き る よ う に し た。

ウ 、 自他 の 健 康 ・安 全 に留 意 し,互 いに 協 力 して 活 動 で き るよ うに した。

(21指 導 の 工 夫

指 導 の 工 夫 と して 「学 習 過 程 の 工 夫 」 と 「個 を 生 か し た 指 導 法 の 工 夫 」 に 重 点 を 置 き,学 習 を 進 め た。

学 習 過 程 の 工 夫

ア.オ リエ ン テ ー シ ョ ンを 十 分 に 行 い,自 己 診 断 に よ り 自 己 の 能 力 を 把 握 し ,学 習 計 画 の 立 案 ・ 学 習 資 料 の 活 用 の 仕 方 を 理 解 させ,安 全 に 学 習 す る態 度 を 身 に 付 け させ る 。 イ,学 習 資 料 を 活 用 し・ 易 か ら 難 へ,単 技 か ら 組 み 合 わ せ 技 へ な ど 系 統 的 ・段 階 的 学 習 や

技 能 構 造 に 対 す る 理 解 を 深 め さ せ,学 習計 画 を 立 て,計 画 に 沿 っ た 学 習 を 行 わ せ る。

ウ .課 題 達 成 の ため の ゆ と りの あ る時 間 配 分(時 間 の 確 保)や 段 階 に 応 じ て 活 動 で き る 場, 学 習 成 果 を 発 表 す る 機 会 を 設 定 す る。

エ.中 間 ま とめ の 時 間 を 設 定 し,こ れ まで の学 習 を振 りか えり,今 後 の学 習計 画 を再 検 討 し 新 た な 課 題 を つ か ま せ る。

個 を 生 か し た 指 導 法 の 工 夫

アみ 領 域 内 種 目選 択 に よ り4種 目を 同 時 展 開 し,自 己 の 目標 や 課 題 を 設 定 し,自 発 的 ・自 主 的 な 学 習 に よ って,成 就 感 や 達 成 の 喜 び を 味 わ わ せ る 。

イ.自 己 診 断 テ ス トを 実 施 し,自 己 の 能 力 や 運 動 経 験 等 に 基 づ き 適 切 な 課 題 を 設 定 す る 。 ウ.技 の 難 易度 や 課 題 に応 じる こ との で き る器 械 ・器 具 の 設置 を工 夫 す る。

エ.学 習資 料 ・視 聴 覚 教 材 ・学 習 ノ ー ト等 を 活 用 し,学 習課 題 の 設 定 や 学 習 計 画 の立 案, 技 能 の 習 得.学 習 の 反 省 ・評 価 等 に 生 か す 。

オ.補 助 の 意 義 や 方 法 を 理 解 し,互 い に 援 助 し合 い,協 力 し て 学 習 で き る よ う に す る 。 (3)単 元 計 画

ア.今 回 は 第2学 年 女 子 を 対 象 に20時 間 を 配 当 し た 。

イ.単 元 計 画 は,平 成2年 度 東 京 都 高 等 学 校 教 育 開 発 委 員 会 に よ る 資 料 を 活 用 し た 。 当 研 究 で は オ リエ ン テ ー シ ョ ン ・展 開1・ 中 間 ま と め ・展 開 皿 ・ま と め の 指 導 計 画 を 作 成 し た 。

(10)

オ リ ⊥ ン テ ー シ ョ ン ・展 開1・ 中 間 ま と め ・展 開 皿 ・ ま と め の 指 導 計 画

時1ね ら い

間1

一「τ 琵一

「一彌 活 重一一7一 糠「 ■ 藤1

た かi・ 安 全 へ の 配 慮 を1さ せ る

用 の仕 方1・ 目標 や 計 副 さ せ る ・ 安 全 確 保 の た め

④ 運 動 種 目の 選 択 が 適切 であ る ト 学 習酬 の 活 用 に器 械 ・器 具 の 設

⑤ 班 お よ び個 人 の 目標 の1か 坊 法 を理 解 さ せ る1置 と点 検 、練 習 法 、 設 定 ト+分 に話 合 ト 適 切 罐 目選 択1補 助 法 の 確 讃

一 一■ い が 行 われ てiを させ る1せ

⑥ 器 械 ・器 期 謂1い る かi

⑦ 自己 診 断}

⑧ 課 題 の 設 定i

l

⑨ 学 習 計 画 の 作 成

一 一一一

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i

1'選 択 鞭 学 習 の 進 め方

授 業 お よ1② 器械 運 動 の特 性 の 理 解1方 が 理 解 で き1

騰 択

醜 憲

方 を 理 解 し 、 適 切 な 課 題 を も っ て 学 1習 計 画 を 立 案 す る

8じ て 技 能

び領 域 内1③ 学 習資 料 の 効 果 的 な活 f

1

膣1:難諜ll劉

の 向 上 を

1図 る

体 的 に 活 動 で1

1き た か1安 全 に 網 を さ1せ

・ 技 能 の 向 上

1せ 協 力 し て濁 す1

i綴駿磁

・ 意 欲 的 、 王 1

法 や 練 習 手 理 解 さ せ 、

器 械.器 具 の管{

理 と安 全̀・臆 さ1

① 種 目 別 グ ル ー プ 毎 に よ

・ 種 目別

1グ ル ー プ る 学 習 成 果 の 発 表

で の 学 習 ② 発 表 に 対 し て の 相 互 評tる 活 動 を反lI

ll i省 、 評 価1③ 今 後 の 学 習 活 動 の 再 検 し今 後 の[討 と、 新 た な課 題 の 発 学 習 を副

検 討 す る

;が 出 され てし惚 れ るよ うにさ

・ 意 見 を学 習 活 動 の 再検 討 や 新 た な課 題 設 定 に 生 か し て い る か

i ・ 高 ま っ ①基本的技

た 技能 に ② よ り発 展

7鷹薯

③ 組 み 合 わ

・ 学 習 の ① 種 目別 グ ま と め と 発 表 会 の して発 表 ② 自己 評価 会 を運 営1 学 習 ノ ー 1し 、 お 互1③ 学 習 ノ ー 21い に 評 価1目 別 グ ル

i 1 し合 う い と 学 習

1④ 感 想 文 の

・ 発 表 で 得 ら れ た 意 見 か ら 学 習 を 再 検 討 し、 今 後 の 課 題 を 明 確 に さ せ る

せ 学 習 の 再 検 討 をi 1 、 今 後 の 活 動 が よ り 安 全 か つ 円 滑 に で き る よ う に さ せ る1

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i

L」.⊥

i・ 課 題 の 発 見 け 連 続 性 を 思 識 し

②燃 た技能の習醗 畠罪繋  

③組み合わせ技の連劉 技能の州

一=一 ≒̲

①種一 一内での膿 叢 梅 慮し

② 自己評価 ・相 互評剛l

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護書鼎 錨

1せ る1

ト 技 の組 み合 わせ 1

i画 、 運 営 副 発 表 会 を行 わ せ る,.会 の進 行 にっl l力 で き た か 課 題 の 設 定 や 学1い て配 慮 さ せ る

・ 技 能 が 向 一 習 計 画 に つ い て検 卜 学 習 ・ 一 トを も1 し、 器 械 運 動[討 さ せ る1と に 学 習 の 経 過 をi 目 別 グ ル ー プ ⑰ 話 合 の 楽 し さ̀・触i・ グ ル ー 梅̀・ まiさ せ る1

い と 学 習 全 体 の ま と め1れ た か[と め と 評 価 を行 わC正 し く 自 己 諦 、1

膿 難 蕾 テ惟 琶製到

t欲 力洲 1身 にイ 、か1

1

(11)

5.指 導 事例(実 証授 業)

単元名;鞭 動(マ ット・跳融 均台){配 当剛2・ 時聞中・時剛 学年1第2轍 子42名

ね らい

1

撃 附繕 謙 搬警螺 弄 ξ

・自分 で 学 習 す る 種 目 を 選 択 す る

説明用 プリン ト 個人 ノー ト

1̲一

習   i学 習 活 動1指 一留意 点

}ll羅 欝 糠  1難 ;; ;1

・教 師 は、生徒が 自主的に学習ができるた 1め の 指導 者 であ る と 同時 に 積 極 的 な援 助 1者 で あ る こ と を 理 解 さ せ る。

麟ll糠1騨

5

・器 械 運動 の特 性 ・器械 運動 の 特性 や 技 の体 系 を理解 す る

{ 1

・プ リン トを使 用 し、安全に留意 して、系 続 的、 段 階的 に 学習 活 動 を 行わ せ る ため に 器 械 遺動 の特 性や 技 の 体 系 を しっか りと理 解 させ る。i

5

・学 習 資料 の 効 果的 な ・学 習 計画 を作 成す る際、予め準備 され

活用の仕方 縫 響 轟 響 牒+分 に活用

購1欝 灘

「・醐 の設定轍 のため燃

を 選 択 し、 十 分 に 活 用 す る こ と が 大 切 で あ 1る こ と を 理 解 さ せ る 。

1 ・学 習資 料 を 活 用す る こ とに よ って、 学 習 を よ り楽 し く 計 画 的 、 自 主 的 に 進 め られ る よ う に な る こ と を 理 解 さ せ る 。

15

  購 轟 畿

}i

醐̲

i

ll羅羅 難

調 整 さ せ る 。

・班 の 中 で の 役 割 分 担 は、 話 合 い に よ り 決 定 す る こ と を 理 解 さ せ る 。

・学 習 ノ ー トに 役 割 を 記 入 さ せ る 。π

10

分11

1齪

P

  糊「蓋欝 騰 灘 慧騰i饗難 羅1

5'離 自 己診 断 カ ー ドに よ り自 己の 能

力 を確 認 し、 それ に 応 じた適 切 な課 厘 を 設 定 し、 学 習 計画 を立 て る こ とを理 解 させ る f

(12)

単元名撫 鋤(マ ット・醗 平均台)塾 騨 漣 適 剛 学嚇2学 年女子42名

ね らい

Oオ リエ ン テ ー シ ョ ン

・自 己 の 能 力 を 知 る 。

・自 己 の 能 力 に 応 じ た 適 切 な 課 題 を 設 定 す る 。

・器 械 、 器 具 の 配 置 や 補 助 の 仕 方 に つ い て 等 、 安 全 面 に つ い て 理 解 す る 。

マ ッ ト(ショートマット8枚 、ロング7ット4枚)、 跳 箱(2台).ロ イ タ ー 板(2台)、 鉄 棒(4本)、 支 柱(5本) 具i平 均 台(高1台 ・ 中2台 ・ 低1台)・ 学 習 資 料隔 学 習 ノ ー ト・ 個 人 ノ ー ト・ 自 己 診 断 力 内 ド・ 器 具 配 置 図

一{一

段i嗣

1』 「 

学 習 内 容

1学 動}指 導 上 の 留 意 点

ll

5

…1執 灘 難

}爵 羅 一謡

∫肌 ながら学習するこ}

開I

I 15

分1 器:詞ll蕪{1;iliil蕪講難ll

l;な T巨一 一r」 囎 捕 う・

15

・鎌 題 の 設定 ll一 自 己診断 を も と に して、実際に器械、 け 単元 目標は提示するが、 個人の 目標 は生

識 勢驚 髄 議 搬 響 ら自陣晶耀 臓 罐 ちことの大切さを

1響 號 篇 していくた蝋 料l

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1・ 次 時 ま で に、 学 習 計 画 を作 成 し て く る よ 5

倭 より技の髄 樋 解レ 練群 膳 守り

鵬 熊 讐 進めることが大

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lI う に 指 導 す る

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10

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学習を進めていくことを理t

・羅 顯 の片付け ト 鮪 別 グル ープ毎に器鵬 具 を片付 卜 励 して安全に行わせ る.

解散 ド 学習 ノ『 トの 〉>il」1'iを守 鵡

(13)

単 元 名

ね らい

器械運動(マ 八 鉄勉 平均台1」

一配当時間 20時 間 中3時 聞 目 学 年 第2学 年女 子42名

5

15

O学 習計 画 に基 づ いた グル ープ での 活動

・前 時 に立 て た学 習計 画 に 沿 っ て活動 を行 い

、 計 画の 内容 や 立 て方 等 につ いて の問 題 点 を 明 らか に し 今後 の 学 習 に役 立 て る。

・学習 を進 め て い く上 での手 順 を守 り、 安 全 に学 習 を進 め て い くこ とを理 解 す る。

澤馬占(1蕎¥君 驚 客1マ 魏1:

跳 箱(2台)、 ロ イ タ ー 極(2台)、 鉄 棒(4本)、

教 材 キ ッ ト、 学 習 ノ ー ト、 個 人 ノ ー ト

支柱(5本)

学 習 内 容 指 導 上 の 留 意 点

・集 合 、 挨 拶

:讐 … らい1孟酷 禽雛 会!妾 離 纒 羅 踊藩 恐

う に 指 導 す るO

tヴ ル ー プ敏 本 時の 学 習 内容 をf,さ

る 。

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・準 備 運 動

拶 係の指示により器齢 具櫛i:嘉 賎 貨轟 臨 理 茎旛

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25

・学 習 計 画 に 基 づ い た

1グ ル ー プ で の 活 動 ・課 題 の 達 成 の た め に、 自発 的、 自主 的 に 活 動 を 行 う。

・学 習資 料 を参 考 に して技 の構 造 を 理解 し 練 習 手順 を守 って 合理 的、 安 全 に学 習 を進 め るよ うに指 導 す る。

・各 班 を巡 回 し、 適切 な指導助言を行 う。

・整 理 運 動

・器 械 、 器 具 の 片 付 け

・班 別 ミ ー テ ィ ン グ 1

各 グ ル ー プ で 本 日 の 反 省 を 行 い ・ 次 時1'反 省 の 結 果 を 学 習 ノ ー トに 記 入 さ せ る ・

・各 グ ル ー プ で 整 理 運 動 を 行 う。

・種 目 別 グ ル ー プ で 器 械 、 器 具の 片 付 け を 行 うO

・種 目聞 で片 付 け の手 順 を確 認 させ 順 序 よ く迅 速 に片 付 け さ せ る。

叢 テー 羅1鶉 鶴番 灘 獺 難lll飾

指 導 、 助 言 を 受 け る 。

5

・次 時 の学 習 の進 め 方

一 一 十一 一 一

・本 時 の 反 省 を 生 か し 、 次時 か らは各 自 ・本 時 の 反 省 を 生 か し、 次 時 は 更 に 各 自 が

の 課 題 達 成 に 向 か い 、 よ り 自 発 的 、 自主1工 夫 し て 学 習 を 進 め る よ う に 指 導 す る 。 的 に 学 習 を 進 め て い く こ と を 理 解 す る 。1

;・ 学 習 ノ ー ト、 個 人 ノ ー トの 提 出 期 限 を 守 1ら せ る

(14)

6.指 導 結 果 と そ の 考 察

仮 説 を 検 証 す る た め,実 証 授 業 後,実 証 授 業 を 受 け た 生 徒 を 対 象 に ア ン ケ ー ト調 査 を 行 っ た 。 そ の 結 果 と考 察 を 以 下 に 示 す 。

対 象 都 立 高 等 学 校1校122名

器 械 運 動 の 実 証 授 業 に 対 し て,「 授 業 は 楽 し か った 」 が8';で,「 楽 し く な か っ た 」 が2.5%で あ っ た。 楽 しか っ た 理 由 の 上 位3項 目は,「 自分 で 好 き な 種 目 を 選 べ た か ら」

が77.0%,「 選 択 し た 種 目 の グ ル ー プ で お 互 い に 補 助 した り,仲 間 意 識 が もて た か ら 」が 6/",「 自 己 に 適 した 課 題 を 立 て て,達 成 す る こ と が で き た か ら」 が55 .0%で あ っ た 。

器 械 運 動 の 授 業 に 対 して,「 意 欲 的 に 取 り 組 め た 」 が86.0%,「 意 欲 的 に 取 り組 め な か っ た 」 が2・5%で あ っ た 。 意 欲 的 に 取 り 組 め た 理 由 の 上 位3項 目は,「 自 分 で 好 き な 種 目 を 選 べ た か ら」 が740%,「 自 己 に 適 し た課 題 を 立 て て,達 成 す る こ とが で き た か ら 」 が65.0%,「 選 択 し た 種 目 の グ ル ー プ で お 互 い に 補 助 した り 仲 間 意 識 が もて た か ら」 が

62,0%で あ っ た 。

学 習 課 題 に つ い て は 「達 成 で き た 」 が95.0%で あ り,技 能 に 関 して は 「上 達 し た」 が 70.5%で あ っ た 。 こ れ ら の こ と か ら,ほ ほ 課 題 を 達 成 で き た 生 徒 が 多 数 い た と 考 え ら れ る。

器 械 運 動 の イ メ ー ジ と して 「楽 し い 」 が98 .0%,「 美 し い 」 が41.0%,「 恐 い 」 は 17.0%で あ っ た 。 こ の こ と か ら,器 械 運 動 の 楽 し き を 味 わ え た 生 徒 が 多 い と考 え られ る。

運 動 量 に つ い て は,「 十 分 に 得 ら れ た 」 が64.8%,「 い い え」 が4.9%で あ っ た 。 学 習 資 料 に つ い て は,「 役 に た っ た 」 が54.9%,「 役 に た た な か っ た 」 と 否 定 的 に 答

え た 生 徒 は4.9%と 極 め て 少 な か った 。 この こ と か ら,学 習 資 料 は,技 の 構 造 の 理 解 や 段 階 的 練 習 法 の 理 解 に 概 ね 有 効 で あ った と考 え ら れ る が,生 徒 に 積 極 的 に 活 用 さ せ る に は, 一 層 の 改 善 ・工 夫 が 必 要 で あ る

以 上 の こ とか ら,生 徒 一 人 一 入 が 自 己 の 能 力 に あ っ た 適 切 な 学 習 課 題 を 設 定 し,仲 間 と 協 力 して 堂 習 を 行 う こ と に よ り,楽 し く意 欲 的 に 学 習 に 取 り 組 み,技 能 を 高 め 成 就 感 を 味 わ う

こ とが で き た と考 え る 。

ま た,安 全 へ の 十 分 な 配 慮,学 習 の 場 の 工 夫,事 前 指 導 に お け る 器 械 運 動 の 技 能 構 造 や 段 階 的 練 習 法 の 理 解 が,器 械 運 動 に 対 す る 「恐 い 」 と い う イ メ ー ジ を 取 り 除 き,生 徒 の 積 極 的 な 授 業 参 加 に 有 効 で あ っ た と考 え る。

(15)

7ま と め と今 後 の 課 題 (1)ま とめ

生 徒 の 希 望 を 生 か し た 領 域 内 種 目選 択 や,自 己 の 能 力 に あ っ た技 の 選 択 を さ せ た こ とが, 器 械 運 動 の 授 業 を よ り楽 し く させ,自 主 性 を 伸 ば す 原 動 力 と な っ た。

生 徒 に 希 望 す る 種 巨 を 選 ば せ,滴 切 な 学 習 課 題 や 学 習 方 法 を 選 択 さ せ,自 主 的 に か つ 安 全 に 学 習 活 動 を さ せ る た め に は,事 前 指 導 を 含 め た 指 導 の 工 夫 が 重 要 な 役 割 を も つ と 考 え, 器 械 運 動 の 特 性 の 理 解 や 安 全 に 対 す る きめ 細 か い 指 導 を 行 う と同 時 に,十 分 な 時 間 を 配 当

し,参 考 資 料 や 場 を 工 夫 した こ と に よ り,生 徒 の 意 欲 的 な 授 業 参 加 が み ら れ た 。

自 己 診 断 に よ り,生 徒 の 能 力 に あ っ た 課 題 を 設 定 し,学 習 計 画 を 立 て,活 動 させ た。 ま た,そ の 反 省,評 価 を さ せ る こ と に よ り,選 択 制 授 業 へ の 認 識 を 深 め,意 欲 的 に 学 習 に 取 り 組 ま せ る こ と が で き た。

種 目 別 グ ル ー プ 活 動 の 中 で,互 い に 補 助 や ア ドバ イ ス を 行 う こ と に よ っ て 協 力 す る 態 度 を 育 成 す る こ と が で き た。

学 習 資 料 等 を 活 用 し,器 械 運 動 の 技 能 構 造 を 理 解 さ せ,系 統 的 ・段 階 的 な 学 習 方 法 を 身 に 付 け させ る こ と に よ り,安 全 に 学 習 を 進 め て い く能 力 を 育 成 す る こ とが で き た 。 個 に 応 じ た課 題 を 設 定 し,学 習 に 時 間 を か け,習 熟 を 配 慮 し た こ とに よ り,生 徒 一 人 一

人 の 技 能 が 上 達 し,そ の こ と が 学 習 意 欲 の 高 揚 に つ な が っ た。

毎 時 間 の 具 体 的 な 目標 ・課 題 を 設 定 し,学 習 ノ ー トを 活 用 す る こ と に よ って,絶 え ず 課 題 を 意 識 し た 学 習 活 動 が で き た。

学 習 ノ ー トを 活 用 し た り,発 表 会 を 実 施 す る こ と に よ り,生 徒 が 相 互 評 価 を 行 い,個 と し て も課 題 の 達 成 を 確 認 で き た。

こ れ ら の こ と か ら,仮 説 「生 徒 一 人 一 人 に,自 己 の 能 力 に 応 じた 適 切 な 学 習 課 題 を 設 定 さ せs学 習 活 動 を 計 画 ・実 践 させ る こ と に よ り,学 習 意 欲 を 高 め,自 主 的 に 学 習 で き る能 力 と 態 度 を 培 う こ と が で き る。」 こ と を 検 証 で き た。

(21今 後 の 課 題

補 助 法 を 含 め た 学 習 資 料 の 一 層 の 改 善 ・工 夫 。 安 全 確 保 に 対 す る0層 の 工 夫 。

視 聴 覚 機 器 の 積 極 的 な 利 用 法 の 検 討 と工 夫 。 生 徒 の 学 習 意 欲 を 育 て る 評 価 法 の 工 夫 。

(16)

研 究 の 内 容

「 バ ス ケ ッ トボ ー ル 」

1.研 究 内 容

生 涯 体 育 ・ス ポ ー ツ と体 力 の 向 上 を 重 視 し た 「体 育 」 の 指 導 で は,生 徒 一 人 一 人 が 内 発 的 動 機 に よ り運 動 の 特 性 を よ り深 く味 わ い,自 己 教 育 力 を 育 成 で き る よ うに,一 人 一 人 を 生 か

して い く こ と が 重 要 で あ る 。

個 人 及 び チ ー ム の 特 色 に 応 じ た学 習 課 題 を も ち,各 チ ー ム が 自 主 的 ・計 画 的 に 練 習 しゲ ー ム を 運 営 し て い く た め に は,ゲ ー ム の 楽 し さ に ふ れ させ な が ら,よ り 高 度 な 運 動 技 能 に 挑 み 自 己 の 努 力 と工 夫 で 課 題 を 達 成 し た 喜 び な ど を 味 わ う よ うに し.同 時 に 協 力,公 正 等 の 社 会 的 な態 度 を 身 に 付 け さ せ る こ と を 忘 れ て は な ら な い 。

本 年 度 は 「学 習 意 欲 を 高 め,自 主 的 に 実 践 す る 能 力 と 態 度 を 培 う学 習 指 導 の 工 夫 」 を 主 題 と し,B班 は バ ス ケ ッ トボ ー ル を 取 り」=げ た。 生 徒 の 自 主 的 な 学 習 活 動 を 促 し,個 人 及 び チ ー ム の 適 切 な 学 習 課 題 を 設 定 し,学 習 活 動 を 計 画 ・実 践 さ せ ,生 徒一 人 一 人 の 学 習意 欲 と能 力 を 高 め る た め の 「学 習 資 料 の 工 夫 ・学 習 ノ ー トの 工 夫 ・自 己 評 価 の 活 用 」 に つ い て 重 点 を 置 い て 研 究 を 進 め た 。

選 択 制 授 業 や バ ス ケ ッ トボ ー ル の 授 業 に 対 す る 生 徒 及 び 教 師 の 意 識 ・実 態 調 査 を 行 い,問 題 点 を 分 析 し,そ の 結 果 を も と に,下 記 の 仮 説 を 設 定 した 。

仮 設

「ゲ ー ム の 楽 し さ に ふ れ さ せ な が ら,個 人 や チ ー ム の 能 力 に 応 じ た 学 習 課 題 を 設 定 さ せ, 学 習 活 動 を 計 画 し,実 践 させ る こ と に よ り,生 徒 一 人 一 人 の 学 習 意 欲 を 高 め,自 主 的 に 学 習 で き る 能 力 を 培 う こ と が で き る 。

そ こ で,上 記 の 仮 説 を 検 証 す る た め に 指 導 計 画 を 作 成 し,実 証 授 業を 行 い,そ の 結 果 を 分 析,考 察 し た 。

2.rバ ス ケ ッ トボ ー ル の 特 性 」と ね ら い (1)特

攻 防 が 入 り 交 じ る 中 で ボ ー ル を 運 び,ゴ ー ル に シ ュ ー ト し て 得 点 す る こ と を 競 い 合 う と こ ろ に 楽 し さ や 喜 び を 味 わ う こ とが で き る 。

チ ー ム の 中 で,生 徒 一 人 一 人 が 個 々 の 特 性 や 役 割 を 自 覚 し て,そ の 責 任 を 果 た し,お い に 協 力 し合 う こ と で 楽 しむ こ と が で き る 。

(17)

(21ね ら い

パ ス,ド リ ブ ル,シ ュ ー トな ど の ボ ー ル の 扱 い 方,フ ッ トワ ー ク,フ ェ イ ン トな ど の 身 体 の 使 い 方 な ど の 個 人 的 技 能 を 相 手 に 応 じて 活 用 で き る よ う に す る 。

攻 撃 の 技 能 と して の 速 攻 や セ ッ トオ フ ェ ン ス,防 御 の 技 能 と して の マ ン ツ ー マ ン デ ィ フ ェ ン ス や ゾ ー ン デ イ フ ェ ン ス な ど の 集 団 技 能 を,攻 防 に お け る 競 い 合 い の 中 で 取 り 扱 え る よ う4rす る。

ゲ ー ム で は,既 習 の 技 能 を 作 戦 を 立 て て 活 用 で き る よ うに す る と と も に,技 能 の 向 上 の 程 度 に 応 じ て ル ー ル を 工 夫 し て 行 え る よ う に す る。

3.意 識 ・実 態 調 査 と そ の 考 察

〔1)調 査 対 象

・教 師 都 立 高 等 学 校31校 保 健 体 育 科 教 諭93名

・生 徒 都 立 高 等 学 校7校626名

2年 生(男 子)126名2年 生(女 子)82名 3年 生(男 子)216名3在 生(女 子)202名 (21調 査 内 容

〈 生 徒 〉

・バ ス ケ ッ トボ ー ル の 楽 し さ

・バ ス ケ ッ トボ ー ル の 個 人 技 能

・課 題 の 設 定 方 法

・教 師 の 指 導 ・助 言

・参 考 資 料 の 活 用 .学 習 ノ ー トの 内 容

・評 価 及 び 評 価 の 重 点

・男 女 共 習

(3)調 査 時 期 平 成4年7月

(4)結 果 と 考 察

〈 教 師 〉

・指 導 計 画

・男 女 共 習

・バ スケ ッ トボ ー ル の 具 体 的 目 標

・学 習 資 料 の 活 用

・評 価 方 法

・形 成 的 評 価

・評 価 の 重 点

・生 徒 の 実 態

年 間 指 導 計 画 の 中 で,選 択 制 授 業 を 実 施 し て い る学 校 の う ち バ ス ケ ッ トボ ー ル を 実 施 し て い る 学 校 は52.9%で あ る 。

バ ス ケ ッ トボ ー ル の 授 業 で,生 徒 が 楽 し い と感 じる と き は,「 皆 と 協 力 して ゲ ー ム に 熱 中 で き た と き」 「チ ー ム プ レ ー が で き た と き」 を 上 げ て い る(図1)。 しか し,「 難 しさ」

(18)

を 訴 え る 生 徒 も い る 。 そ の 理 由 と し て ス クi)一 ン プ レ ー,フ ォ ー メ ー シ ョ ン プ レ ー ・ 複 数 に よ る 速 攻 が で き な い と 答 え て い る 。 教 師 の 側 か ら 生 徒 を 見 て も,同 様 な 実 態 把 握 を し て い る(図2)。

以 上 の こ と か ら.ル ー ル や 審 判 法 ・ フ ォ ー メ ー シ ョ ン プ レ ー に つ い て の 理 解 を 深 め,ゲ

̲ム や チ ー ム プ レ ー を 多 く 取 り 入 れ る な ど の 指 丞 方 法 の 工 夫 ・改 善 に よ り,生 徒 の 学 習 意

欲 を 高 め る こ と が で き る と 考 え る 。

図1.バ スケットボールの楽しさ 図2.枝 能の難しさ

生徒の回答串 「できない」との回都

8臼

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藷田

10

設問項目

彫]そう思う 圓 どちらとも言えない 閣 そう思わない 選 択 制 授 業 の バ ス ケ ッ トボ ール の 具 体

的 目標 に つ い て の 問 い に 対 し,教 師 は,

「技 能 の 習 得 」 は も と よ り 「自 己 や チ ー ム に っ い て の 理 解 を 深 め,さ ら に 発 展 し た 段 階 の 学 習 を 進 め る 意 欲 と 態 度 の 育 成 」

「仲 間 と の 協 力 体 制 と公 正 な 態 度 の 育 成 」 に,よ り 重 点 を置 い て い る(図3)。

996巴39

⑤ ソ ー ンデ ィフ ェン ス

◎複 数 で の速 攻

① ス ク リー ンプ レ ー

フォ ー メイ シ ョン ④ フェ イ ン ト ・フェ イ ク ◎ カ ッ トイ ンプ レ ー 設 問項 目

囮 生 徒 の 回答 箇 教師 の 回 答

図3.バ スケ̀Jト ボ ールの 「目標 」 毅師 の回 替率 se

護毫

2e 10

設問項目

匪1重貞を置く[図 普通 團 重点を置かない

こ の こ と か ら,技 能 の 習 得 と と も に.自 己 や 集 団 に つ い て の 理 解 に 基 づ き全 員 が 協 力 し, 公 正 な態 度 で ゲ ー ム を 楽 し み,さ ら に 発 展 し た 段 階 へ と 意 欲 的 に 学 習 に 取 り組 む 態 度 を 育 て る こ と が,選 択 制 授 業 の バ ス ケ ッ トボ ー ル の 目標 と して 望 ま しい と考 え る 。

「課 題 の 設 定 方 法 」 に つ い て 生 徒 は,

「チ ー ム 毎 に 教 師 の 指 示 を 受 け る」 「チ ー ム 毎 に 自主 的 に 計 画 し学 習 す る」 こ と を 望 ん で い る(図4)。

この こ と か ら,課 題 を 主 体 的 に 設 定 さ せ る た め に,チ ー ム 毎 に 教 師 が 適 切 な 指 導 や 助 言 を 与 え た り,適 切 な 学 習 資 料 を

睾 田

to

図4,1果 題 の乙瓠,∫i法 '1徒 の 四答 率

湘 々の課継 畿購 齢 矯 諭 鮮じe 欝 の難 に撚 蘇 舶 榔

r轄 τ自臼 全回"fiに占 め る割合

参照

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