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密教研究 Vol. 1933 No. 48 002金山 穆韶「大日經の教主に就て (三) P19-57」

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(1)

て(三)

五、

り、

り、

は、

る。

も、

畳、

謹、

り、

た。 し か る に 大 師 入 定 後、 殆 ん ど 三 百 年 に 垂 ん と す る 頃、 濟 逞、 畳 電、 信 謹、 實 範 等 の 諸 阿 閣 梨 耶 輩 出 し、 大 師 の 敢 義 の 正 意 を 顯 彰 し 給 う た。 後、 法 性 道 範 の 出 つ る に 及 ん で、 其 説 の 奥 義 を 鑑 し て 説 か る、 に 至 つ た。 し か も 自 性 本 地 身 説 法 の 義 は、 高 く 佛 邊 に 住 し、 佛 身 の 果 膿 に 樹 て る 説 な る も、 か、 る 唯 佛 與 佛、 自 受 法 樂 の 自 性 會 上 の 説 法、 果 上 の 法 門 が 如 何 に し て 人 間 に 傳 は わ、 因 人 の 宗 敢 と な り し や、 こ の 経 の 流 傳 縁 起 を 解 説 せ ん と す る と こ ろ に、 加 持 身 敢 主 義 の 起 ら ざ る を 得 ざ る 理 趣 の 存 す る も の が あ る。 郎 ち 自 性 法 身 説 の 上 に 更 に 加 持 身 説 を 開 見 せ し も の は 頼 喩、 聖 憲 等 の 諸 師 で あ つ た。 こ れ に 勢 し 東 寺 の 頼 寳、 呆 寳、 高 野 の 宥 快 等 の 諸 師 は、 更 に 自 性 本 地 身 義 を 精 細 に 説 か れ、 こ ゝ に 所 謂 大 日 脛 の 教 主 に 就 て 一 九

(2)

大 日 経 の 教 圭 に 就 て 二 〇 新 義 に 野 し、 古 義 の 宗 義 が 成 す る に 至 っ た。 徳 川 時 代 に 入 り 爾 義 を 會 合 し 調 和 せ ん と す る 説 を な す も の、 加 持 身 教 主 義 を 傳 ふ る 激 徒 の 間 に あ り し を 見 る も、 本 地 身 説 の 流 れ を 汲 め る 學 徒 は 依 然 と し て、 そ の 傳 統 の 説 を 持 し 以 て 今 日 に 及 ん だ。 思 ふ に 自 性 法 身 の 説 法 を 明 す と、 明 さ い る と は、 こ れ 佛 教 所 明 の 法 禮 を 人 と 觀 る か 法 と 觀 る か、 帥 ち 佛 教 の 中 心 觀 念 は 非 人 格 的 の 法 な り ゃ、 絶 封 露 格 の 人 な り や の 根 本 問 題 な る と、 ま た 密 教 の 教 學 史 上 の 重 要 問 題 た る よ り、 古 來 幾 多 の 學 匠 に 依 つ て 攻 究 せ ら れ た る を 見 る。 今 こ、 に 此 等 諸 師 の 説 を 教 理 史 的 に 一 往 叙 述 し よ う と 思 ふ。 觀 賢 儒 正 の 教 圭 義 觀 賢 信 正 は 高 組 大 師 の 法 孫、 聖 寳 門 下 の 俊 頴 に し て、 信 解 深 く 渣 行 高 く 上 下 の 蹄 向 を 得、 大 に 宗 風 を 登 揚 せ ら れ た る 阿 闊 梨 耶 で あ つ た。 事 相 に 關 す る 著 あ る と 共 に、 大 日 経 疏 の 鋤 二 巷 あ り、 般 若 寺 鋤 と 稽 し、 傳 へ て 世 に 行 は る。 當 時 台 密 に は 智 謹 大 師 (觀 賢 三 十 八 才 の 時 智 謹 寂 ぜ り ) 安 然 和 上 あ り、 大 日 経 疏 に 關 す る 種 多 の 鋤 繹 あ り し も、 我 が 東 密 に て は 其 の 鐸 を な せ し も の 稀 れ な り し に、 僧 正 に 其 の 繹 あ り し は、 珍 重 す べ き も の な る と 共 に、 ま た 信 正 の 講 學 心 の 厚 か り し こ と を 知 ら る。 傳 へ 云 ふ 僧 正、 智 誰 大 師 請 來 の 大 日 経 義 繹 を 披 覧 せ ん こ と を 欲 し、 借 恵 を 請 ひ し も 智 讃 許 さ い り し か ば、 三 昧 に 住 し 護 法 紳 を し て 取 り 來 ら し め た り し と、 ま た 以 て 如 何 に 経 疏 の 研 媛 に 執 心 せ ら れ た る や の 一 端 を 知 ら る。 其 の 鋤 を 見 る に 大 日 経 三 十 一 品 の 中 第 一 住 心 品 よ り 第 五 世 間 成 就 品 に 至 る 五 品 に つ き 経 疏 の 要 文 を 暴

(3)

げ、 簡 軍 な る 註 解 を 加 へ し も の で あ る。 し か し て 大 日 経 の 最 初 に あ る 敢 主 及 び 住 慮 の 文 た る 薄 伽 梵 住 如 來 加 持○法 界 宮 刈 の 文 に 下 の 如 き 鐸 を 附 せ り、 薄 伽 梵 義 如 何。 (中 略 ) 三 身 義。 疏 云。 薄 伽 梵 住 如 來 加 持 者。 薄 伽 梵 帥 砒 盧 遮 那 本 地 法 身。 次 云 二如 來 一是 佛 加 持 身 其 所 住 慮 名 二佛 受 用 身 叩 帥 以 二此 身 一 爲 ニ佛 加 持 住 庭 一云 々 加 持 身 者 是 曼 茶 羅 中 壷 尊 此 名 二 佛 加 持 身 一當 報 身 一也。 亦 名 二字 門 道 具 足 佛 一也。 亦 名 二具 身 加 持 一也。 其 所 住 庭 者 通 昌受 用 憂 化 身 司 故 有 二 四 種 法 身 一也。 法 界 宮 殿。 疏 云 心 王 佛 所 都 故 云 レ宮 也。 叉 云 以 二自 在 紳 力 加 持 紳 心 所 宅 一故 名 二自 在 天 王 富 也 云 々 言 錐 レ有 昌彼 自 在 天 王 宮 殿 名 一即 不 レ同 庇 内 謹 心 王 佛 所 都 宮 殿 司 但 以 レ同 故 若 生 レ殿 歎 言 也。 後 代 大 日 経 の 教 圭 は 自 性 本 地 身 な り と の 説 を 立 す る も の も、 ま た 他 受 用 加 持 身 な る べ し 等 の 義 を 成 す る も の も、 何 れ も 経 の 最 初 の 薄 伽 梵 住 如 來 加 持 の 文 の 解 繹 如 何 に 依 る も の に し て、 ま た 觀 賢 は 大 師 の、 法 孫 な れ ば、 そ の 聖 意 を 傳 へ し な ら ん と 思 は る、 よ り、 觀 賢 の 説 を 以 て 己 が 所 立 を 椹 威 づ け ん と し、 本 地 身 説 を 唱 ふ る も の は、 觀 賢 の 説 は 本 地 身 の 義 を 明 す も の な り と い ひ、 加 持 身 義 を 立 す る も の は、 般 若 寺 の 鋤 は 加 持 身 義 な り と 云 ふ。 し か れ ど も 清 快 法 印 の 所 見 の 如 く、 般 若 寺 鋤 は 教 主 の 句 の 薄 伽 梵 と 住 虚 の 句 の 如 來 加 持 等 の 文 を 三 身 ま た は 四 身 に 配 し て 鐸 し 以 て 甚 深 の 経 意 を 顯 は せ し も の に し て、 あ な が ち 敷 主 は 自 性 身 な り、 ま た は 加 持 身 な り と の 義 を 明 さ ん と す る も の に あ ら ざ る が 如 し、 も し 妙 主 大 日 経 の 教 主 に 就 て 二 一

(4)

大 日 経 の 教 圭 に 就 て 二 二 に し て 激 圭 の 膿 を 明 に せ ん と す る に あ り し な ら ば、 そ の 意 義 の 顯 は る、 繹 文 を 附 せ し も の と 思 は る。 し か る に 三 身 義 と し て 薄 伽 梵 を 法 身、 如 來 加 持 等 の 住 慮 の 文 を 報 身 ま た は 受 用、 憂 化 に 通 す と し て、 四 身 の 義 あ り と 繹 せ ら れ あ る の み に し て、 他 に 著 語 の 存 せ ざ る よ り 見 る も、 そ の 繹 意 の 存 す る と こ ろ を 知 ら る。 但 し そ の 繹 文 從 容 た る よ り、 此 の 文 に つ き 鋤 主 の 教 主 義 を 考 ふ る と き 自 ら 爾 邊 に 解 せ ら る、 の で あ る。 帥 ち 教 主 の 句 た る 簿 伽 梵 を ば 法 身 に 配 し、 ま た 法 身 所 住 の 法 界 宮 を 自 在 天 王 宮 と 云 ふ も、 こ れ 常 途 に 云 ふ 報 身 所 住 の 自 在 天 王 宮 に あ ら す、 内 謹 心 王 の 法 身 所 住 の 法 界 宮 な り と の 鐸 文 等 よ り 觀 れ ば、 鋤 主 の 教 主 義 は 法 身 佛 な り と も 解 せ ら れ、 ま た 住 虚 の 句 た る 如 來 加 持 の 経 疏 の 文 を 加 持 身 者 是 曼 茶 羅 中 塁 此 名 二佛 加 持 身 一當 二報 身 一也 等 委 繹 せ ら れ あ る に 著 日 せ ば、 加 持 報 身 佛 を 當 経 の 教 主 な り と 觀 た る や う に も 思 は る。 さ れ ば 當 経 の 教 主 を ば 自 性 本 地 身 な る べ し と の 説 を 成 じ、 般 若 寺 鋤 は 其 義 を 明 す も の な り と 觀 ん と す る も の は、 般 若 寺 鋤 は 教 主 と 住 慮 の 文 を 三 身 の 義 を 以 て 鐸 し、 薄 伽 梵 は 敏 主 毘 盧 遮 那 本 地 法 身、 住 如 來 加 持 の 所 住 慮 の 文 を ば 曼 茶 羅 中 壼 の 尊 な り、 報 身 な る べ し と 解 し、 更 に そ の 所 住 慮 は 報 身 佛 に 局 る も の に あ ら す、 應 身 に も 逼 す、 即 ち 三 身 の 義 よ り い へ ば 激 圭 は 法 身、 そ の 教 主 の 所 住 慮 を ば 報 身、 應 身 に 適 す と な す、 も し 四 身 義 よ り い へ ば、 教 圭 は 法 身、 所 住 虚 を ば 受 用、 憂 化、 等 流 に 適 す と の 繹 を な し、 更 に 法 界 宮 殿 を 鐸 し、 自 在 天 王 宮 と い ふ も 法 身 内 謹 心 王 の 所 住 慮 な れ ば、 報 身 所 住 の 自 在 天

(5)

王 宮 と 同 じ か ら ざ る 義 を 明 せ し も の な り と 觀 ん と す る も の で あ る。 帥 ち 遺 範 阿 闊 梨、 呆 寳 師 等 は 如 上 の 意 に 解 せ ん と す る も の で あ る。 道 範 阿 闊 梨 の 除 暗 鋤 に、 般 若 寺 義 彼 鐸 以 二薄 伽 梵 本 地 身 一爲 昌法 身 一。 以 昌加 持 身 一爲 二報 身 司 傍 以 二本 地 身 一爲 二能 住 説 主 司 以 工加 持 身 一可 レ爲 二所 住 依 報 鱒 而 云 工中 藁 報 身 一者。 且 依 正 不 二 故 呼 諺中 胎 本 地 身 一顯 工中 胎 加 持 住 慮 一也 文 又 曰 く 般 若 寺 鋤 以 中 胎 尊 一名 二加 持 報 身 一者。 彼 鋤 享 三 身 義 司 謂 以 二薄 伽 梵 教 圭 成 就 一爲 報 化 司 而 中 胎 尊 爲 報 身 者。 中 胎 尊 有 ニ二 義 ご 他 受 用 身 謂 淺 略 常 途 教。 以 昌色 界 頂 成 正 畳 佛 一爲 二他 受 用 身 一。 今 中 胎 尊 云 二成 道 一云 二形 相 一相 二似 顯 家 之 謂 司 是 故 且 准 常 途 一云 二他 受 用 身 一也。 二 自 性 身。 謂 深 秘 自 家 之 談。 彼 首 陀 會 之 形 冠 論 ﹁日 性 一則 本 初 不 生 常 住 不 鍵 也。 故 日 二自 性 身 司 例 如 下不 レ動 二世 間 所 立 須 彌 一爲 申毘 盧 遮 那 竪 勝 法 界 座 轟。 叉 以 二第 四 繹 終 之 天 虚 一爲 工大 菩 提 光 明 心 殿 鱒 而 彼 般 若 寺 鋤 意 者。 約 嘘常 途 説 鱒 且 云 レ當 二報 身 一也。 當 言 可 レ思 レ之 文 こ れ 般 若 寺 は 薄 伽 梵 本 地 法 身 を 以 て 當 経 の 教 主 と な せ り と 解 す る も の で あ る。 し か し て 中 胎 は 本 地 法 身 な る べ き も、 本 地 加 持 不 二、 依 正 不 二 の 義 よ り、 中 胎 を ば 報 身 と 鐸 せ ら れ た り と い ひ、 ま た 中 胎 尊 を 報 身 と 繹 せ ら れ だ る は、 中 胎 尊 に 淺 略 深 秘 の 二 義 あ り、 淺 略 よ り い へ ば 他 受 用 報 身、 深 秘 よ り い へ ば 自 性 身 な り、 し か る を 今 般 若 寺 の 鋤 は 且 ら く 淺 略 に 約 し て 報 身 に 當 る と 繹 せ し と な す。 此 の 如 く 道 範 師 は 般 若 寺 鋤 は 當 経 の 教 主 は 本 地 法 身 な る こ と を 明 す も の と 觀 た。 し か る に 頼 喩 法 印 大 日 経 の 教 圭 に 就 て 二 三

(6)

大 日 経 の 教 主 に 就 て 二 四 は、 般 若 寺 鋤 は 加 持 身 教 主 の 義 な り と 觀、 指 心 鋤 に 繹 し て 曰 く 私 案。 佛 加 持 身 者 指 工上 薄 伽 梵 句 中 一也。 彼 句 含 工本 地 加 持 一故。 本 地 無 相 位 永 亡 工 言 語 幻 加 持 身 是 今 経 教 主 故 云 二曼 茶 羅 中 壷 奪 一也。 疏 第 三 云 然 以 ニ加 持 一故 從 呂菩 提 自 謹 之 徳 一現 八 葉 中 毫 藏 身 一文 此 意。 此 加 持 尊 特 理 佛 住 二自 受 用 身 等 一故 云 レ當 二報 身 一也。 畔 字 義 云。 理 智 相 應 故 云 レ報 云 々 今 所 住 叉 通 工他 受 憂 化 等 一故。 抄 云。 帥 通 受 用 攣 化 身 一故 文。 或 又 胎 藏 中 壷 加 持 身 寄 當 金 界 中 壷 報 身 毘 盧 遮 那 一故。 謂 教 主 義 同 故 云 レ 爾 也。 本 地 自 謹 位 無 二言 語 一故。 現 二加 持 身 一説 今 経 一故。 云 二字 門 道 具 足 佛 一也。 頼 喩 法 印 は 本 地 自 讃 法 身 の 位 は 言 語 な き が 故 に 説 法 の 義 な し、 こ の 本 地 法 身 よ り 現 せ し 加 地 身 こ れ 當 経 の 激 主 な り と 觀 る も の で あ る。 随 て 般 若 寺 抄 に 加 持 身 者 是 曼 茶 羅 中 壷 尊、 此 名 二佛 加 持 一當 二報 身 一也 は 正 し く こ れ 其 義 を 繹 せ る も の と な す。 し か る に 宥 快 法 印 の 宗 義 決 揮 に 般 若 寺 疏 鋤 繹 是 非 工常 五 成 就 分 別 法 相 鱒 凡 歴 ニ 一 一 経 文 一可 レ見 工五 佛 四 曼 三 身 等 分 別 一故。 初 標 三 身 義 権 ニ 此 繹 一故、 是 同 下大 師 作 二五 佛 四 曼 等 無 窮 配 繹 一之 例 下故 不 必 爲 ツ謹 也。 こ れ 般 若 寺 の 鋤 は 加 持 身 の 義 な り、 或 は 自 性 本 地 身 の 義 を 明 す も の な り 等 と 觀 ん と す る も の あ る も、 か く の 如 き は 般 若 寺 の 眞 意 を 得 た る も の に あ ら す、 帥 ち 高 租 の 十 住 心 論 に 大 日 経 の 敏 主 成 就 と 住 威 成 就 と の 文 を ば 或 は 塵 歎 の 諸 尊 に 約 し、 ま た は 五 佛 四 曼 に 配 鐸 し て、 経 文 の 深 旨 を 顯 さ れ だ る が 如 く、 般 若 寺 の 鋤 も 教 主 及 び 住 威 成 就 の 文 を 三 身 或 は 四 身 の 義 を 以 て 輝 し 教 主 の 句 を 法 身 と し、 住 慮 の 句 を

(7)

身、

用、

化、

ば、

す。

二佛

一作

鰍。

一判

二大

唯常

一鰍。

範、

寳、

は、

喩、

し、

し、

し、

り。

も、

の、

る。

時、

り、

り、

後、

親、

で、

も、

寺、

醐、

叡、

仁、

信、

寳、

賢、

茄、

呆、

海、

室、

り、

し、

た。

は、

た、

後、

畳、

(8)

大 日 経 の 教 士 山 に 就 て 二 六

り、

ば、

む。

讃、

し、

り、

し、

本、

も、

て、

し、

に、

逞、

胡、

で、

り、

た。

で、

西

し、

ち、

し、

誰、

て、

が、

駿

に、

て、

し、

た。

り、

ど、

す、

ば、

文、

て、

り、

も、

て、

し、

す。

(9)

に、

じ、

ば、

も、

ば、

海、

中、

も、

る。

し、

に、

ふ。

し、

り、

は、

る。

用、

化、

も、

を、

る。

云。

二眞

一命

レ撰

時。

レ名

一也。

し、

は、

し、

者。

二前

二四

二假

也。

者。

然。

暢自

爲。

レ受

一法

一盆

二他

一也。

大 日 経 の 教 圭 に 就 て 二 七

(10)

大 日 経 の 教 主 に 就 て 二 八 身 佛 由 レ有 工成 所 作 智 之 利 物 化 他 義 邊 種 種 不 同 殉 名 爲 二墾 化 身 等 流 身 一也。 如 レ是 四 種 法 身 皆 是 自 性 常 住 凝 然 不 憂 義 具 足 故。 皆 悉 総 名 爲 二四 種 法 身 自 性 常 住 一言 也。 而 眞 言 宗 相 ニ樹 前 所 辮 顯 数 淺 略 義 輔 明 ニ此 秘 密 四 種 法 身 義 一也。 次 に 顯 密 二 教 の 佛 身 觀 の 根 本 義 を 明 し 密 敏 は 法 然 有 と 随 縁 室 の 二 義 を 激 の 根 本 義 と し、 顯 敏 は 随 縁 假 有 と 法 然 塞 の 二 義 を 根 本 義 と す る の 相 違 あ る よ り、 そ の 佛 身 觀 に も 自 ら 異 な り を 生 す る こ と 及 び、 安 然 は た い 顯 敏 の 随 縁 假 有 と 法 然 室 の 義 を の み 解 し、 以 て 眞 言 の 佛 身 義 を 繹 せ し ゆ ゑ、 そ の 實 義 を 得 ざ り し こ と 等 を 述 べ て 曰 く 眞 言 宗 所 レ明 佛 身 與 二顯 敏 家 所 説 佛 身 幻 錐 二其 燈 是 一 種 一而 約 二義 用 一有 二差 別 輔 而 論 二其 本 禮 一是 一 味 意 也。 其 且 若 論 假 實 差 異 一者。 所 レ謂 眞 言 宗 所 立 諸 佛 法 然 有 膿 也。 顯 敢 家 所 立 是 随 縁 假 有 義 與 二法 然 室 性 義 一是 也。 本 膿 是 從 レ本 一 昧 意 也。 而 先 説 二顯 教 一爲 下入 二眞 言 一以 方 便 占漸 漸 浄 二除 心 垢 妄 執 弗 而 爲 レ今 レ謹 二入 眞 言 究 寛 本 塵 故 也。 問。 安 公 意 是 於 眞 言 家 佛 一立 二法 爾 有 随 縁 室 二 一耶。 答。 此 師 意 於 二眞 言 家 四 種 身 司 但 立 三 四 種 法 身 随 縁 有 義 與 嘘法 然 性 室 義 魂 而 安 公 未 レ畳 昌悟 建 二立 四 種 法 身 法 然 實 有 義 鱒 但 立 二随 縁 之 性 室 假 有 義 輔 此 義 如 常 途 也。 弘 法 大 師 唯 具 足 建 二立 是 二 義 一也。 問。 安 公 何 故 唯 立 随 縁 假 有 義 法 爾 性 室 義 殉 而 未 レ了 二如 實 智 境 界 法 爾 常 住 内 謹 三 密 義 一也。 答。 此 師 是 随 工順 叡 山 根 本 租 師 最 澄 大 師 説 一故 建 ニ立 此 義 一也。

(11)

此 の 如 き は こ れ 繹 迦 の 三 身 と 大 日 の 三 身、 帥 ち 顯 激 所 立 の 四 身 と 密 教 の 四 種 法 身 と に は、 其 所 立 に 相 違 の 存 す る こ と を 明 す も の な る が、 こ れ 顯 密 二 教 の 佛 身 義 に つ い て の 相 違 を 示 す の み な ら す、 顯 密 二 敢 に は 因 果 二 分 の 立 場 の 根 本 的 差 異 あ る こ と を 繹 せ る も の で あ る。 即 ち 顯 激 は 随 縁 假 有 と 法 然 性 室 所 謂 有 塞 不 二 中 道 を 教 の 根 本 義 と す る が 故 に そ の 佛 身 建 立 も こ の 二 門 に 依 る も の で あ る。 帥 ち 受 用、 憂 化、 等 流 は こ れ 衆 生 の 分 別 意 識 に 薫 せ ら れ て 現 す る 愈 な れ ば、 こ れ 随 縁 假 有 の 生 滅 の 佛 身 な る が、 こ の 随 縁 假 有 は こ れ 如 々 の 理 と 如 々 の 智、 所 謂 無 自 性 不 可 得 の 法 を 騰 と し、 こ の 性 室 の 騰 を 法 身 と す、 し か し て 假 有 随 縁 の 佛 身 を 性 室 の 騰 に 餅 し、 ま た は 有 塞 不 二 の 理 趣 よ り 一 應 四 種 の 佛 身 の 常 住 を 説 く も、 畢 寛 は 随 縁 の 假 有 よ り、 法 爾 性 室 の 法 身 に 鶴 す る を 宗 要 と な す も の で あ る。 し か る に 無 分 別 智 を 以 て こ の 性 塞 の 理 に 徹 す る と こ ろ に 常 住 本 有 の 如 實 智 を 現 謹 し、 法 爾 常 住 の 法 身 本 有 の 三 密 の 禮 性 顯 現 す、 此 の 如 く 無 分 別 智 を 以 て、 本 有 の 理 智 を 現 謹 せ る 自 謹 大 畳 の 果 禮 こ れ 毘 盧 遮 那 法 身 大 日 如 來 の 燈 に し て、 實 に 眞 言 密 教 の 教 膿 で あ る。 眞 言 密 教 は 法 然 有 を 教 禮 と な す と は、 こ の 果 膿 を 表 す。 し か し て 密 敏 の 四 種 法 身 と は、 こ の 法 身 大 畳 の 禮 に 具 す る 果 徳 を 別 開 せ る も の な る が 故 に、 四 種 法 身 共 に 常 住 本 有 の 禮 な り と す。 し か も こ の 自 謹 本 有 の 畳 膿 に 自 ら 随 縁 化 他 の 義 存 す。 こ れ 密 教 に 自 性 會 の 四 身 よ り、 塵 土 世 界 の 無 盤 の 衆 生 に 應 同 す る 無 鑑 の 佛 身 を 示 現 す る こ と を 明 す 所 以 で あ る。 し か し て 顯 教 の 佛 身 は こ の 随 縁 化 現 の 方 面 に 於 て 立 せ ら れ た る 佛 身 な る が 故 に、 密 鍛 所 立 の 佛 身 は 本 質 に し 大 日 経 の 教 主 に 就 て 二 九

(12)

て、

る。

ら、

す、

も、

す、

ば、

果、

る。

も、

す、

し、

問。

乖。

答。

佛。

來。

位。

來。

界。

佛。

室。

門。

激。

禮、

問。

一有

一耶。

答。

云。

(中

)

身。

二法

也。

也。

ニ利

一故。

二示

一影

土。

流。

二随

也。

土。

也。

二此

一立

二此

一也。

は、

に、

す、

る。

見、

(13)

蓮 を 以 て 佛 を 求 む べ か ら す 等 と 呵 磧 せ る は、 こ れ 随 縁 影 像、 假 有 性 室 の 化 身 に つ い て の 説 に し て、 そ の 如 來 本 質 た る 法 然 の 法 身 に 關 す る に あ ら す。 菩 薩 鑑 地 見 之 究 寛。 若 離 二業 識 一無 一見 相 司 以 箪諸 佛 法 身 無 レ有 工彼 此 相 迭 相 見 司 文 意 云。 凡 夫 二 乗 乃 至 菩 薩 十 地 皆 悉 以 二自 有 漏 第 八 識 所 墾 影 像 佛 身 一。 而 爲 ニ 自 所 縁 境 一言 也。 直 不 レ 謂 レ 見 二 外 因 縁 所 成 法 佛 無 漏 三 身 功 徳 一也。 (中 略 ) 故 彼 等 所 見 佛 身 等 皆 是 自 心 所 憂 影 像 佛 身。 非 レ謂 レ見 二實 佛 身 一也。 其 義 極 成 也。 密 ・嚴 経 意 同 也。 故 般 若 経 云。 若 以 レ色 見 レ我。 以 著 聲 一求 レ我。 是 人 行 二邪 道 一不 レ能 レ見 ニ如 來 一者。 於 二自 第 八 識 所 憂 影 像 佛 身 一而 妄 謂 二實 常 住 功 徳 一故。 大 聖 成 甲洗 呵 噴 一也。 不 二謂 下舩 二諸 佛 内 謹 三 身 四 徳 境 界 一被 中如 レ是 呵 噴 亀也、 顯 敏 は 随 縁 假 有 と 法 然 性 室、 帥 ち 有 室 不 二 の 理 を 本 と し て 佛 身 を 明 か し、 報 應 身 は こ れ 随 縁 假 有 に し て、 そ の 法 然 性 室 の 禮 を 法 身 と な す。 し か る に 密 敢 は 法 然 有 の 法 身 大 畳 の 騰 を 本 と し、 そ の 法 然 本 有、 眞 實 常 住 の 眞 佛 の 燈 に、 利 生 化 他 の 假 有 性 室 の 随 他 の 佛 身 の 存 す る こ と を 明 す、 而 も こ の 内 謹 功 徳、 法 然 本 有 の 畳 騰 の 上 の 化 他 随 縁 の 用 な れ ば、 そ の 禮 用 は 宛 も 日 月 の 禮 と 光 明 の 用 と の 如 く、 性 相 常 住、 膿 用 一 如 に し て 本 有 昼 禮 の 常 住 な る が 如 く、 化 他 の 妙 用 も ま た 終 盤 あ る に あ ら ざ れ ば、 同 じ く 三 身 を 説 く も、 密 敢 の 三 身 と 顯 教 の 三 身、 帥 ち 大 日 の 三 身 と 鐸 迦 の 三 身 そ の 異 な り あ る こ と を 示 し、 因 レ之 應 レ知。 二 論 意 約 奮 燈 法 身 與 麦 末 影 身 一。 而 劉 實 身 一爲 二法 身 赤 云。 大 日 三 身 也。 判 二假 身 一而 名 應 化 佛 司 亦 名 二繹 迦 三 身 一也。 此 義 於 レ理 無 ノ失。 於 レ文 無 レ蓮 也。 依 二此 意 一故。 (中 略 ) 四 法 身 説 法 相 是 能 説 主。 大 日 経 の 教 主 に 就 て 三 一

(14)

大 日 経 の 教 主 に 就 て 三 二

也。

者。

身。

義。

レ説

ニ内

一言

也。

も、

有、

し、

二塞

一也

(中

)

一也。

二第

一也。

レ滅

二蓋

一以

前。

三聞

二法

一者。

レ所

レ引

二登

一故。

ニ有

レ能

レ修

一故

レ除

一也。

云。

二因

一故

レ我

二世

一故。

レ説

ユ無

一而

二盧

レ修

二得

一以

前。

レ由

レ顯

二得

レ修

二習

一也。

レ知。

レ除

二遣

一故。

一如

二塞

一云。

云。

一而

一畢。

二得

一故

也。

は、

て、

も、

に、

ば、

れ、

(15)

き、

め、

る。

し、

き、

後、

て、

ぶ。

實、

ば、

に、

て、

り。

も、

す、

も、

殿

す、

も、

ず、

す、

る。

手、

る。

る、

は、

し、

る。

は、

じ.

も、

は、

し、

り、

(16)

大 日 経 の 教 圭 に 就 て 三 四 示 現 の 影 像、 即 ち 假 有 性 室 の 方 面 に 立 す る も の な れ ば、 密 教 の 四 種 法 身 と 顯 敢 の 三 身 四 身 と に は 本 質 と 影 像 の 異 な り あ り、 し か る に 台 密 の 人 師 は こ の 理 趣 を 解 せ す、 顯 密 理 一 な り と 觀 る、 し か し て 安 然 も こ の 立 場 よ り し て 密 敢 の 四 種 法 身 の 繹 を な す も、 こ れ 顯 敢 の 佛 身 義 に し て、 密 教 の 佛 身 説 の 深 意 を 得 ざ る も の な る こ と、 な ほ 繹 迦 如 來 成 道 以 來 四 十 鯨 年 は 多 く 因 縁 性 室 の 理 趣 を 開 説 し、 二 種 生 死 の 妄 想 を 浮 除 し、 大 繋 浬 繋 経 等 に 法 身 如 來 の 常 樂 我 浮 の 四 徳 を 開 演 せ ら れ た る も、 な ほ 法 身 説 法 の 實 義 を 顯 示 せ ざ る 旨 を 委 鐸 せ る が 如 き は、 よ く 弘 法 大 師 の 数 義 の 正 意 を 開 演 せ る も の に し て、 ま た 以 て 逞 師 の 大 日 経 の 激 主 義 も 推 知 せ ら る べ き で あ る。 濟 邉 信 都 の 大 日 経 疏 鋤 を 見 る こ と を 得 ざ る も、 そ の 四 種 法 身 義 の 鐸 に 徴 す る に、 自 性 法 身 を 大 日 経 の 藪 主 と な せ し こ と を 知 ら る。 道 範 師 の 除 闇 鋤 に 逞 師 の 鋤 を 引 い て、 逞 云 薄 伽 梵 至 二本 地 法 身 一者。 此 學 所 具 徳 輔而 顯 能 具 人 輔 是 則 中 胎 大 日 如 來 也。 本 地 法 身 是 自 性 法 身 也。 疏 廿 云 次 入 中 悪 字 是 方 便 也。 此 是 毘 盧 遮 那 本 地 之 身 華 壷 之 禮。 超 ニ八 葉 一絶 二方 慮 一非 ニ有 心 之 境 界 岡 唯 佛 與 レ佛 乃 能 知 レ之 云 々 帥 ち 此 の 範 師 の 鋤 に 依 つ て 逞 師 は、 自 性 法 身 を 敏 圭 と せ し こ と を 知 ら る、 の で あ る。 ま た 信 謹 僧 正 の 干 栗 多 鋤 の 第 一 に 同 じ く 逞 師 の 鋤 を 引 用 し て 曰 く、 濟 逞 僧 都 鋤 云。 疏 次 云 如 來 是 佛 加 持 身 者。 此 明 二自 性 自 受 用 身 一也。 是 此 五 佛 中 大 日 奪。 是 即 能 加 持

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