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第 1 章研修の概要 1. 研修の背景 アジアをはじめとする開発途上国 地域では 急激な経済成長に伴い 都市部での人口増加が進み 大気 水質の悪化や廃棄物関連などの都市型の環境問題が複合的に発生し 面的な拡大をしつつあります これらの環境問題の解決に向けた取組みは 地域ひいては地球規模で行われる必要

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Academic year: 2021

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第 1 章 研修の概要 1.研修の背景 アジアをはじめとする開発途上国・地域では、急激な経済成長に伴い、都市部での人口増 加が進み、大気・水質の悪化や廃棄物関連などの都市型の環境問題が複合的に発生し、面的 な拡大をしつつあります。これらの環境問題の解決に向けた取組みは、地域ひいては地球規 模で行われる必要性が高まっています。こうした環境問題の取組みについては、政府間の連 携だけではなく、より現場、草の根レベルでの視点を持つ NGO/NPO や市民による連携、国際 協力の促進が望まれています。 独立行政法人環境再生保全機構地球環境基金部では、地球環境保全に関する環境 NGO/NPO や市民による国際環境協力について、専門的な知見を有する人材の育成のために継続して 「海外派遣研修」を実施してきました。今年度もこの方針を踏襲して開発途上地域の環境問 題の現状などについての理解の深化、今後の環境保全活動に役立つ知識や技術の習得を目 指しました。 2.研修の全体概要と趣旨 本研修は、循環型社会形成を始めとして環境管理として行われている様々な取組み、それ に関連する環境教育、さらには、環境保全に配慮した持続的観光開発についても焦点を当て、 国際 NGO/NPO のフィールドワークを見学し、NGO/NPO との意見交換、地元の住民の活動など を通じて、すでに国際協力に携わっている、また今後、携わることを希望している人のスキ ルアップや参加者の視野を広げていくことに貢献し、環境 NGO/NPO における国際協力の振 興を担う人材育成に資することを目的として行われました。 今回の訪問先、パラオでは人口の 7 割が旧首都のコロールに集中し、生活・商業・文教地 区等の基盤が混在したまま開発が進んでいます。廃棄物や排水処理施設も居住区に隣接し、 かつ海岸部に接する形で立地しており、適切な管理が必要であると判断されます。また主要 な島々は海洋レジャーの拠点になっており、多くの観光客も訪れることから美しい海洋資 源を守り、持続的に観光資源を維持、提供するには、開発と歩調を合わせた汚染未然防止型 の環境保全対策を講じることが求められています。また、小規模の島嶼国という面的にも地 域資源も限られた地域の典型例ととらえることができます。公益財団法人国際環境技術移 転センター(以下 ICETT と略)では、パラオにおいて JICA 草の根事業といった政府開発援 助を通じて現地、コロール州において簡易型コンポストシステム推進事業を実施した経験 を有しているため、実施に適した対象地であると判断しました。上記の目的に沿った活動を 推進するために、現地及び日本の NGO/NPO をはじめ、そのほか中央・地方政府、学校、地域 住民など各セクターにおける事例により学びました。

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3. 研修の実施場所 パラオ共和国で、コロール市 街地を中心に、アラカベサン 島、バベルダオブ島などの(地 図内□囲み地域参照)それぞれ の活動拠点を訪問しました。コ ロール州コロール市街地及び アラカベサン島、バベルダオブ 島は日本の ODA などにより建設 された橋梁で結ばれています。 地図:パラオ政府環境局 4.事業の流れ 研修生募集期間: 6 月 23 日(火)~8 月 6 日(木) 選考: 8 月 11 日(火)長期コース 8 名、短期コース 12 名 計 20 名の応募に対し、 長期研修生 6 名、短期研修生 4 名を選考。 事前調整(パラオ): 7 月 13 日(日)~20 日(日) 事前研修(都内): 8 月 29 日(土)~30 日(日)リフレフォーラム 現地派遣研修(パラオ): 短期研修コース:9 月 26 日(日)~10 月 4 日(日) 長期研修コース:9 月 26 日(日)~10 月 11 日(日) 研修報告会(都内): 12 月 11 日(金)TFT(東京ファッションタウン)ビル 5.研修生

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本研修に参加のメンバーは以下のとおり、肩書きは選考時のもの。()内はコーリングネー ム。(*短期研修参加者) 1. 東 衣里香 (Azueri) 大学生 2. 久保 穂波 (Honami) 大学生 3. 黒子 富美恵(Fumie) NPO 職員 4. 高橋 一生 (Kazuki) 大学院生 5. 中平 徹也 (Daddy) 財団職員 6. 橋本 健太 (Amigo) 財団職員 7. 朝原 元夢 (Motomu) 大学生* 8. 尾坂 奈生 (Osakana) 大学生* 9. 佐藤 真耶 (Maya) NPO 職員* 10. 三浦 大輝 (Taiki) 大学生* 6.事前研修スケジュール

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日 時:8 月 29 日(土)10:00~18:00、30 日(日)9:30~15:15 場 所:リフレフォーラム(東京) 内 容:1 泊 2 日の宿泊形式での事前研修を実施し、渡航までの準備を行ないました。 7.海外派遣研修プログラム 平成27年度海外派遣研修 事前研修 企画 運営:公益財団法人国際環境技術移転センター(ICETT) 日時:平成27年8月29日(土)~30日(日) 会場:リフレフォーラム 東京都江東区大島7-37-11 TEL:03-5609-1201 日 曜日 プログラム 内容 講師 研修場所 宿泊地 8月29日 土 9:30 開場 受付 設営・集合 東京都 東京都 10:00 10:15 開会の挨拶 挨拶 ERCA/ICETT 10:15 11:00 アイスブレイク他 参加者自己紹介(英語)、研修への抱負、グループ作り、名札作成、オンライング ループ作成他 各自 11:00 11:30 環境保全の意義について (高度経済成長期の日本の公害、現地の環境汚染や被害などについて映像で イメージを把握。 ICETT担当者 11:30 12:00 研修資料説明 グループ作成、現地研修におけるグループ・各自の目標設定 ICETT担当者 15:00 13:00 昼食 各自 13:00 14:15 パラオの現地情報紹介 パラオの社会事情(研修生の事前調査したパラオの情報も使い、相互方向での 理解を深める) トムソーヤ コモノ 事務局 野原 誠 氏 14:15 14:30 休憩 14:30 15:00 現地派遣研修について① 現地派遣研修計画の概要について(今回のテーマ、模擬NGO/NPO設立・目指すところ) ICETT担当者 15:00 16:00 過年度研修生による体験談 昨年度の現地研修をフィリピンの事例に情報提供 研修OB高橋 渓太 氏 16:00 16:15 挨拶 独立行政法人環境再 生保全機構地球環境 部長草薙 智紀 氏 16:15 17:00 現地派遣研修について② 現地派遣研修について概要説明(ソシオグラム)/本研修で求める環境保全活 動像について訪問団体の活動、活動の背景, スケジュール ERCA担当者/ ICETT担当者 17:00 18:00 グループワーク時間 グループ作成、現地研修におけるグループ・各自の目標設定 各自 18:30 ~ 参加者交流会 各自 8月30日 日 9:00 9:30 開場 東京都 9:30 10:00 報告書作成に向けて 問題の分析手法及び解決手法の習得(ICETTの実施した過去の事例から) ICETT担当者 10:00 12:00 グループワーク時間② 研修成果発表に向けて(現地でのグループ発表、現地研修での役割分担、自己 の研修テーマの設定(議論とまとめ)、役務の当番制に対する合意形成、帰国後 の報告書作成、発表会、アンケートのこと) 各グループ 12:00 13:00 昼食 各自 13:00 14:00 グループワーク時間③ 研修成果発表に向けて(現地でのグループ発表、現地研修での役割分担、自己 の研修テーマの設定(議論とまとめ)、役務の当番制に対する合意形成、帰国後 の報告書作成、発表会、アンケートのこと) 各グループ 14:00 15:00 事務連絡 今後のスケジュール、安全管理の心構え、現地でのプレゼンテーションについて ICETT担当者 15:00 15:15 閉会の挨拶 ERCA/ICETT 15:15 解散 撤収 時間

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International Center for Environmental Technology Transfer (ICETT) プログラム Stay 17:30 集合:成田空港 20:20 移動:成田→パラオ(DELTA #287 20:20 - 01:05) 2:00 到着後、ホテルへ移動 9/27 (日) 終日 キックオフミーティング(スケジュール、担当、事前研修で設立した模擬 NPO等の確認、近隣案内など) 9:00-10:00 パラオ政府表敬訪問(国務大臣、地域・文化大臣、公共整備・産業・商業 大臣)@教育省会議室 10:30-12:30 パラオ自然保護協会訪問 13:15-15:15 パラオ国際サンゴ礁センター訪問 16:00-18:00 パラオコミュニティーカレッジ、パラオ高校、コロール小学校の先生・生 徒とミーティング、1日の振り返り 8:45-9:45 在パラオ日本国大使館表敬訪問 10:00-11:00 JICAパラオ支所訪問 11:00-12:00 NPO特定非営利活動法人日本地雷処理を支援する会(JMAS)訪問 13:30-15:00 模擬NPOの活動計画@コロール小学校、パラオ高校 16:00-18:00 1日の振り返り 8:45-12:15 コロールリサイクルセンター訪問・コンポスト参加者聞き取り 14:15‐16:00 自然資源環境観光省の保護地区ネットワーク訪問 16:00-18:00 パラオコミュニティーカレッジ、パラオ高校、コロール小学校の先生・生 徒とミーティング、1日の振り返り 10/1 (木) 9:30‐21:00 パラオ独立記念日:住民へのインタビュー、情報収集 M-Dockとコロール廃棄物管理事務所訪問 コロール州レンジャーと共に海岸清掃 18:00-19:00 インターナショナルマーケット見学@ベツレヘム公園 9:00‐11:45 模擬NPOの活動計画、プレゼン①の準備・練習 12:30-15:30 プレゼン①と質疑応答 12:30-15:30 18:00-20:00 短期研修生の送別会 8:30‐17:30 10/3 (土) 10/2 (金) 9/30 (水) 9/29 (火) 9/28 (月)

The Study Tour on the International Environmental Cooperation for NGOs [Visit schedule in September, 2015]

日程 9/26 (土)

HOTEL PENTHO

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日 時:9 月 26 日(日)~短期:10 月 4 日(日)、長期:10 月 11 日(日) 場 所:パラオ共和国コロール市街地及びアラカベサン島、バベルダオブ島内

内 容:現地での活動は、短期・長期の研修生 10 名、ERCA 担当者 2 名(前半・後半)、ICETT 担当者 2 名で行ないました。到着後のキックオフミーティングにて、模擬 NPO としての活 動目標を「Palau Japan ESD Project」-環境保全と経済発展の両立とし、それぞれの模擬 NPO としての活動のテーマを「環境教育の充実」、「循環型社会の形成」、「持続可能な観光開 発」を目標とするものとしました。 2:00‐3:00 短期研修生移動:パラオ→成田(DELTA #298 4:30 - 9:10) 9:00-12:00 長期研修生:自由時間 13:00-17:00 住民の意見聞き取り、模擬NPO活動準備 17:00-22:00 活動計画の調整, 個別面談 10/6 ( 火) 9:00‐17:00 8:00‐14:00 14:00‐15:00 コロール小学校からの評価 20:00-21:00 模擬NPO活動の振り返り、評価 8:30-10:00 Airai州オープンダンプ処理場の見学 10:30-11:30 シニアシチズンセンター訪問・交流 13:00-17:00 板彫り体験 9:00-12:00 プレゼンの準備・練習、個人テーマの準備 13:00-20:00 ホームビジット 9:00-11:30 プレゼンの準備・練習 13:00-15:30 プレゼン②・質疑応答、まとめ,反省 18:00-20:00 送別会 2:00 空港へ移動 4:30 移動:パラオ→成田(DELTA #298 4:30 - 9:10), 到着後、成田空港で解散 10/4 (日) 9:00-17:00 10/8 (木) 10/11 (日) 10/9 (金) 10/10 (土) 10/5 (月) 模擬NPO活動(コロール小学校等)・先生との打合せ・住民意見聞き取り 10/7 (水) HOTEL PENTHOU SE

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8.研修報告会プログラム 日 時:12 月 11 日(金)13:00~15:00 場 所:TFT(東京ファッションタウン)ビル 908 及び 909 会議室 内 容:平成 27 年度地球環境基金活動報告会にて、現地で作成したグループ発表を日本語で 発表しました。(添付資料 3)また、グループ発表の概要版をポスターとして作成、個人報 告書については A4 サイズにした概要版を掲示しました。 グループ発表は 20 分、質疑応答を 10 分ずつとして、L.E.E.、Mottainai、Vamos!の順に 発表を行いました。前日より、各グループで集合し発表練習を重ね、また当日の午前中も全 体で練習をしたので落ち着いた発表となりました。聴衆も満席に近く、質疑も多く出されま した。 最後に、現地での活動風景を流しながら、研修生から現地での気づきやコメントを述べま 委託元:独立行政法人環境再生保全機構(ERCA)       企画 運営:公益財団法人国際環境技術移転センター(ICETT) 日時:平成27年12月11日(金)13:00~15:00    会場:東京都江東区有明3-6-11TFTビル東館9階 日 曜日 プログラム 内容 持ち物 研修場所 宿泊地 12月10日 木 20:00 22:00前泊。研修生はグループ毎に発表練習を行なう。 グループ毎に作成したパワーポイントの発表練習をする。(ICETTが立会いま す。)作成したパネル2種(現地用&日本語展示用)持参。各自個人テーマのA4 版展示用のまとめ(白黒版)持参。 パワーポイント資料・ USBにてパワーポイン トデータ・現地のパネ ル、帰国後作成したパ ネル ホテル シーサイドホ テル 芝弥生ホテ ル 7:00 各自朝食、9:00の集合前に チェックアウトをしておく。 9:00 11:00ホテル11F「さくら」に集合しグループ順に発表リハーサル プロジェクターなどはないが手持ち資料にて発表練習をする。発表後のコメントなども事前に発表する内容をまとめておく。 パワーポイント資料・ USBにてパワーポイン トデータ ホテル 「さくら」 会議室 11:00 12:00 現地へ移動/食事 竹芝~国際展示場 12月11日 金 12:45 受付 現地研修で作成したパネルなどを設置する。 TFTビル 909 13:00 13:05 挨拶(ERCA      ) 開会挨拶 TFTビル 908 13:05 13:10 スケジュールの説明 各グループからの発表は20分、Q&A10分の予定。その際に、スクリーンに 現地での写真を投影。 13:10 13:30 グループL.E.E. 13:30 13:40 グループL.E.E.に対するQ&A 13:40 14:00 グループMottainai 14:00 14:10 グループMottainaiに対するQ&A 14:10 14:30 グループVamos! 14:30 14:40 グループVamos!に対するQ&A 14:40 14:55研修生からの現地の気づきの 共有 研修生がコメントを発表している間は、スクリーンに現地での画像58枚を投影す る 14:55 15:00 挨拶(ERCA ) 平成27年度海外派遣研修 研修報告会 時間 参加証、パワーポイント 資料、USBにてパワー ポイントデータ、現地の パネル、帰国後作成し たパネル

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した。 各グループメンバー、リーダーは、以下のとおり。 グループ L.E.E. 東 衣里香 高橋 一生(リーダー) 三浦 大輝 グループ Mottainai 久保 穂波 中平 徹也 朝原 元夢(リーダー) グループ Vamos! 黒子 富美恵 橋本 健太(リーダー) 佐藤 真耶 尾坂 奈生 9.現地発表会 現地発表資料は、各グループにて事前研修より討論を重ね、現地で修正を加えながら作成 したものです。発表は、全員英語で行ないました。 現地発表は、10 月 3 日(土)パラオ国際サンゴ礁センター会議室、10 月 10 日(土)パラ オコミュニティカレッジ講堂にて実施し、両日とも講師や学校の教師、生徒など多くの参加 者があり、活発な討論になりました。帰国後に、現地で出された質疑応答を経て最終の日本 語版を作成し、12 月 11 日(金)の研修報告会での発表資料としました。 グループ発表 グループ L.E.E.「より深い環境教育をパラオに」 グループ Mottainai「循環型社会の形成をめざして」 グループ Vamos!「持続可能な観光開発」

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第 2 章 研修生報告書 この報告書は、パラオ滞在中グループ毎に現地で 2 回、帰国後の研修報告会で発表した資 料と個人で作成した報告書を公益財団法人国際環境技術移転研究センター(ICETT)がまと めたものです。 1. 研修生報告書(グループ)  グループ L.E.E.「より深い環境教育をパラオに」  グループ Mottainai「循環型社会の形成をめざして」  グループ Vamos!「持続可能な観光開発」

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参照

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