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-岡山市監査委員報告第7号 平 成 16 年 3 月4 日
岡山市長 萩 原 誠 司 様
岡山市監査委員 服 部 輝 正
同 松 井 健 二
同 髙 月 由起枝
同 安 井 聰
平成15年度行政監査の結果について(報告)
地方自治法(昭和22年法律第67号)第199条第2項の規定に基づく監査を実施したので,同 条第9項の規定によりその結果を下記のとおり報告します。
記 1 監査を実施した監査委員
服部輝正,松井健二,髙月由起枝,安井 聰
2 監査の種類
地方自治法第199条第2項に基づく監査(行政監査)
3 監査の概要 (1) 監査のテーマ
まちの美化推進(ごみの散乱防止を中心として)について
(2) 監査の目的
まちの美化に関する事業は,清潔できれいなまちを維持し,快適な生活環境を確保する 上で,最も基本的かつ重要な事業の一つであるとともに,地道で,継続的な取り組みを必 要とする事業でもある。
本市では,環境と調和した美しいまちづくりに向けて,平成8年10月から環境美化条 例に基づく取り組みを進めるとともに,平成13年4月からは環境保全条例に基づき市民 との協働による環境保全活動の一環として,公共性の高い道路,公園等の清掃活動などに 市民,事業者が自主的に取り組む環境パートナーシップ事業を推進するなど,今日まで市 民,事業者とともに,まちの美化に取り組んできたところである。
来る平成17年には岡山国体,全国障害者スポーツ大会が開催されることから,清潔で クリーンな岡山のイメージを全国に向けて発信するため,まちの美化に関する事業のより 一層の推進が求められている。
そこで,まちの美化に関する事業が効率的,効果的に実施されているかどうかなどを検 証することにより,美しいまち岡山の実現に資する。
(3) 監査の対象
(4) 監査の期間
平成15年10月24日から平成16年2月27日まで
(5) 監査の方法
抽出した道路,公園等におけるごみの散乱状況とそれらの施設に対する美化に向けた取 り組みが適正に行われているかを基本に,次の着眼点により実地調査(1回目10月27 日,2回目1月30日)を行い,必要に応じ,関係書類の審査,聞き取り調査等を実施し た。
(6) 監査の着眼点
ア 抽出した道路,公園等におけるごみの散乱状況等はどのようになっているか イ 市民や事業者へのまちの美化推進の啓発広報は適切に実施されているか
ウ 不法投棄の巡回,監視パトロール及び不法投棄物の回収は適切に実施されているか エ 岡山市環境美化条例は有効に機能しているか
オ 路上違反広告物の除却は適切に実施されているか
カ まちを美しくしようという市民ぐるみの取り組みは適切に実施されているか
4 監査の結果
(1) 抽出した道路,公園等におけるごみの散乱状況等はどのようになっているか
現在,本市では環境美化重点区域(以下「重点区域」という。)として次の9箇所を指定 し,定期的に清掃活動に取り組んでいるところであるが,今回の実地調査は,その中から 6箇所を抽出し,周辺を含め10月と1月の2回実施(2回とも午後1時から午後4時ま での間実施)した。その結果の概要は次のとおりである。
環境美化重点区域指定箇所 ・岡山シンフォニービル付近
・後楽園付近歩道 ・下石井公園
・臨港グリーンアベニュー
・主要交差点(清心町,大雲寺,柳川,番町,岡山駅東口広場前)
ア 実地調査箇所
今回の実地調査では,抽出した6箇所に独自の箇所も加え,次の5箇所に再整理し,実施 した。その場所は位置図に示すとおりである。
○ 岡山駅周辺から岡山県総合グラウンドまでの区間の道路 ・岡山駅東口広場前交差点付近
・岡山駅西口から岡山県総合グラウンドまでの歩道と清心町交差点付近 ○ 後楽園,シンフォニービル付近の道路
○ 下石井公園
臨港グリーンアベニュー
下石井公園
後楽園, シンフォニービル付近の道路
岡山駅東口広場前交差点付近
岡山駅西口から岡山県総合グラウンドまでの歩道と清心町交差点付近
実地調査箇所位置図
イ 実地調査結果
(ア) 岡山駅周辺から岡山県総合グラウンドまでの区間の道路
① 区域の概要
この区域は,岡山市の陸の玄関口である岡山駅周辺と岡山駅西口から清心町交差点を経 由して平成17年に開催される国体のメイン会場となる岡山県総合グラウンドまでの区間 である。この区間の道路は,岡山県総合グラウンドの利用者や岡山県総合グラウンド周辺 にある大学等の学生が,通学路として利用している。
岡山駅西口から岡山県総合グラウンドまでの区間は,国体の開催に向けてボランティア 団体の方々がよく清掃活動を行っているところでもある。<後掲 区域概要図−1参照>
② ごみの散乱状況等の現況
<岡山駅東口広場前交差点付近>
◇ 散乱ごみの実態を実地調査結果でみると,たばこの吸い殻がトップで,次いで紙くず となっており,両方を合わせると全体の9割以上を占めている。2回目の調査では,冬 になり紙くずが増えていた。この区域は,重点区域に指定され,定期的に清掃を行うと ともに,道路に面する各ビルの管理者やボランティアの方々が清掃活動を行っており, 総体的に見るときれいな状況にあったが,2回の実地調査とも岡山駅東口広場の噴水前 ベンチ周辺にたばこの吸い殻が多く見られた。
表1− 散乱ごみの実地調査結果
)
第1回調査(平成15年10月27日) 第2回調査(平成16年1月30日
( ) ( )
たばこの吸い殻 103個 71. 5% たばこの吸い殻 118個 67. 4%
( ) ( )
紙くず 29個 20. 1% 紙くず 52個 29. 7%
( ) ( )
紙 パ ッ ク , ビ ニ ー ル 袋 7個 4. 9% ビニール袋等 3個 1. 7%
( ) ( )
空 き 缶 , ペ ッ ト ボ ト ル 5個 3. 5% 空き缶 2個 1. 2%
計 144個 計 175個
, ,
◇ 岡山駅を起点とする400m四方の区域は 自転車・原付放置禁止区域となっており 自転車・原付を放置しないよう指導員を配置して指導に当たっている。1回目の実地調 査では,桃太郎大通りの岡山駅東口広場前交差点付近の歩道上に多くの放置自転車が見 られたが,2回目の調査ではその数は若干減少していた。
また,自転車・原付放置禁止区域表示板に落書きやはり紙がしてあり,所期の目的を 果たしていないものが認められた。
◇ 商店等がのぼりを店前の歩道に十数本立てており景観を損ねていた。
<岡山駅西口から岡山県総合グラウンドまでの区間>
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-れ,定期的に清掃を行っているにもかかわらず,1回目の調査では陸橋上でたばこの吸 い殻が多く見られたが,その後陸橋が改修されたこともあり,2回目の調査ではほとん ど見られなかった。2回目の調査では国道53号の歩道上でたばこの吸い殻が多く見ら れた。
表2− 散乱ごみの実地調査結果
)
第1回調査(平成15年10月27日) 第2回調査(平成16年1月30日
( ) ( )
たばこの吸い殻 516個 82. 2% たばこの吸い殻 815個 81. 5%
( ) ( )
紙くず 89個 14. 1% 紙くず 160個 16. 0%
( ) ( )
チ ュ ー イ ン ガ ム の か み か す 11個 1. 7% プ ラ ス チ ッ ク 片 等 10個 1. 0%
( ) ( )
空 き 缶 , ペ ッ ト ボ ト ル 6個 1. 0% 空 き 缶 , ペ ッ ト ボ ト ル 9個 0. 9%
( ) ( )
弁当殻,木片等 6個 1. 0% チ ュ ー イ ン ガ ム の か み か す 6個 0. 6% 計 628個 計 1, 000個
◇ 西口筋の銀行前の歩道上に5台程放置自転車が認められた。
◇ 西口筋の店舗前の歩道上にのぼりを多数立てており景観を損ねていた。
③ 改善又は検討を要する事項
◇ 散乱ごみの7∼8割がたばこの吸い殻であり,実効のあがる喫煙者のマナー向上策の 検討が望まれる。
◇ 岡山駅周辺は自転車・原付放置禁止区域となっており,国体までに放置自転車ゼロを めざして,駐輪場を整備するとともに,指導員を配置するなど,関係機関と連携をとり ながら取り組みを強化しているところであるが,引き続き積極的な対応が望まれる。 ◇ 岡山駅東口,西口ともに,商店前の歩道上にのぼりを多数立てており,まちの景観を
損ねているため,何らかの対策が必要である。
(イ) 後楽園,シンフォニービル付近の道路
① 区域の概要
この区域は,岡山市の文化的シンボルゾーンに位置づけられており,岡山城,後楽園 をはじめ,オリエント美術館,県立美術館,県立博物館,夢二美術館,林原美術館,シ ンフォニーホール,市民会館など多数の文化施設が点在している。この後楽園,シンフ ォニービル付近の歩道は,各施設を訪れる多くの観光客や市民が利用しているところで ある。<後掲 区域概要図−2参照>
② ごみの散乱状況等の現況
◇ 散乱ごみの実態を実地調査結果でみると,たばこの吸い殻がトップで,次いで紙くず となっており,両方を合わせると全体の88%近くを占めている。
◇ この区域では,横断歩道前に信号待ちの時に捨てられたたばこの吸い殻が目に付く等 一部に喫煙者のマナーの悪さが目立ったが,全体的には比較的きれいであった。 ◇ 重点区域に指定され定期的に清掃を行っている後楽園,シンフォニービル付近の道路
た。特に,2∼3箇所の駐車場前はごみが目立った。また,蓬莱橋付近の排水路周辺に たばこの吸い殻が多く見られた。
表3− 散乱ごみの実地調査結果
)
第1回調査(平成15年10月27日) 第2回調査(平成16年1月30日
( ) たばこの吸い殻 251個(71. 1%) たばこの吸い殻 225個 69. 3%
( ) 紙くず 58個(16. 4%) 紙くず 62個 19. 1%
( ) ビニール袋等 31個( 8. 8%) ビ ニ ー ル 袋 等 28個 8. 6%
( ) 空き缶 5個( 1. 4%) チ ュ ー イ ン ガ ム の か み か す 5個 1. 5%
( ) 金属くず 5個( 1. 4%) 空き缶 3個 0. 9%
( ) チ ュ ー イ ン ガ ム の か み か す 3個( 0. 9%) ペットボトル 2個 0. 6%
計 353個 計 325個
◇ 自動販売機横に設置している回収容器が道路にはみ出している箇所があった。 ◇ 新鶴見橋東詰に落書きがしてあった。
③ 改善又は検討を要する事項
◇ 環境美化条例では,自動販売機への回収容器の設置を義務づけるとともに,環境美化 についての啓発シールの貼付も行うようになっているが,現在はその取り組みができて いない。条例の趣旨を実現する上からも一考が必要である。
◇ この区域は比較的きれいであったが,定期的に清掃しているところとそうでないとこ
。 「 」 ,
ろの差が明白であった 今後も 毎月第3日曜日が環境美化の日 であることをPRし かど先清掃の呼びかけをあらゆる機会をとらえて継続して行う必要がある。
(ウ) 下石井公園
① 区域の概要
この区域は,街区公園として位置づけられている下石井公園であるが,この公園に隣 接して西川緑道公園,幸町図書館,出石小学校跡地などがあり,市街地中心部の市民の オアシスとして,近隣の住民や図書館利用者によく利用されているところである。
<後掲 区域概要図−3参照>
② ごみの散乱状況等の現況
◇ 散乱ごみの実態を実地調査結果でみると,たばこの吸い殻がトップで,次いで紙くず となっており,両方を合わせると全体の9割近くを占めている。道路に比べ,紙くずが 多いのが特徴である。
◇ この公園は,管理を業者に委託しており,月に16回清掃を行っている。また,重点 区域にも指定され,定期的に清掃を行っているところである。1回目の実地調査では, たばこの吸い殻,食べ物の袋等が多く見られたが,2回目の調査では,散乱ごみの量は 半減していた。
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-表4− 散乱ごみの実地調査結果
)
第1回調査(平成15年10月27日) 第2回調査(平成16年1月30日
たばこの吸い殻 368個(65. 9%) たばこの吸い殻 110個(53. 1%) 紙くず 141個(25. 3%) 紙くず 71個(34. 3%) 35個( 6. 3%) 24個(11. 6%) プラスチック容器,ビニール袋等 プラスチック容器等
13個( 2. 3%) 2個( 1. 0%) 空き缶,ペットボトル 空き缶,ペットボトル
1個( 0. 2%) チ ュ ー イ ン ガ ム の か み か す
計 558個 計 207個
◇ 公園横の歩道の柵,トイレの上の丘の石,駐輪場横の陸橋の横壁などで多くの落書き が見られた。
◇ 時計台の柱がデコボコになっていた。
◇ 2回目の実地調査では,花壇に植えられている葉ボタンが50本程抜かれていた。 ◇ 公園内にある公衆電話ボックス内に金融ビラが多数貼られるとともに,ボックス内も
汚れていた。
③ 改善又は検討を要する事項
◇ 下石井公園は中心市街地の市民のオアシス的な存在であるが,現在,隣接する出石小 学校跡地と一体的に再整備する計画が進められており,整備後の公園管理に当たっては 愛護委員会の結成を呼びかけるなど,西川緑道公園等と一体的に公園の美化に取り組む ことが望まれる。
◇ 1回目の実地調査では,調査日が幸町図書館の休館日で,公園の利用者が少なかった にもかかわらず散乱ごみが多かったのは,夜間若者が公園に集まって,スケートボード をしたり,集会を開くなどの原因によるものと思料されるが,夜間の公園管理のあり方 が課題である。
◇ 500㎡以上の基準面積を有する公園・遊園地等では,地元住民の協力組織である愛 護委員会が結成され,日常的な清掃,草抜き,低木の剪定等に取り組んでいる。愛護委 員会は平成15年12月末現在,528団体あり,公園,遊園地,緑道全体の6∼7割 に結成されているところである。さらに,結成団体が増えその活動が活性化するよう, 現在取り組んでいるボランティア活動に対する報奨金,公園の清掃・除草に必要な用具 の配付などの活動支援策に加えて,公園愛護委員会メンバーへのインタビューの中で, 「表彰制度は活動している者にとっては励みになる。」との声が聞かれたが,市民が自 発的に自分たちの公園づくりとして参加する機運を高める方策の充実が望まれる。
臨港グリーンアベニュー (エ)
① 区域の概要
この区域は,以前岡山港と大元駅を結んでいた岡山臨港鉄道跡地の一部を緑道として 整備したところで,総延長が2㎞ある。たくさんの樹木が植えられており,近隣住民の 憩いの場として,また身近な散歩道として市民によく利用されている。
② ごみの散乱状況等の現況
◇ 散乱ごみの実態を実地調査結果でみると,たばこの吸い殻がトップで,次いで紙くず となっており,両方を合わせると全体の9割近くを占めている。
◇ この区域は,樹木が多いため落ち葉は点々と見られたが,通常の管理は委託し月4回 清掃を行っている。また,重点区域に指定されるとともに,一部に愛護委員会も結成さ
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れるなど 定期的に清掃が行われていることもあって散乱ごみの量も他に比べて少なく 比較的きれいであったが,休憩場所のベンチ周辺にたばこの吸い殻が多く見られた。
表5− 散乱ごみの実地調査結果
)
第1回調査(平成15年10月27日) 第2回調査(平成16年1月30日
たばこの吸い殻 58個(78. 4%) たばこの吸い殻 98個(71. 5%) 紙くず 10個(13. 5%) 紙くず 21個(15. 3%) 4個 5. 4% 13個( 9. 5%) 空 き 缶 , ペ ッ ト ボ ト ル ( ) 空き缶,ペットボトル
漫画本等 2個( 2. 7%) 布きれ等 5個( 3. 7%)
計 74個 計 137個
◇ 都市計画道路下中野平井線を跨ぐ新保遊歩橋の欄干などに落書きがしてあり,大変見 苦しかった。1回目の調査では6箇所であった落書きが,2回目の調査では12箇所に 増えていた。
◇ 1回目の調査では,旧新保駅プラットホームすぐ横の植え込みに放置自転車が2台あ ったが,2回目の調査では撤去されていた。
◇ 1回目の調査では回転いすが一脚捨てられていたが,2回目の調査では撤去されてい た。
③ 改善又は検討を要する事項
◇ 定期的に清掃しており,全体的にはきれいであったが,ベンチ周辺にたばこの吸い殻 が散乱しており,緑道を利用する喫煙者のマナーの向上が強く望まれる。
◇ 遊歩橋の欄干などにかなり広範囲にわたって落書きが認められたが,最近増えている 公共施設等への落書きもまちの景観を損ねる要因の一つであり,落書きの消去を市民ボ ランティアの活動に任せるだけでなく,市の所管を明確にするなど,市民と協働で取り 組める体制の整備が望まれる。
(2) 市民,事業者へのまちの美化推進の啓発広報は適切に実施されているか
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まちの美化推進に関する啓発広報についてみると 環境美化条例に関連する施策として ○ 市内6箇所に立てている啓発看板や市役所本庁舎等での懸垂幕による啓発
○ ごみ袋,ポケットティッシュ,うちわなどの啓発用グッズの製作,配付を通じての啓発 ○ ごみゼロの日(5月30日)に「毎月第3日曜日は環境美化の日」であることをPRす
る広告を新聞に掲載
○ トラック協会,タクシー協会へ啓発用シールを配付
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-○ クリーンキャンペーン隊の清掃活動による啓発などに取り組んでいるところであるが, これらの施策の大半が,平成8年10月の環境美化条例スタート時から続けられている ものであり,次のような課題が考えられる。
① 啓発看板は設置してから相当の期間が経過しており,中でも道路沿いに立てられてい るものは排ガスでかなり汚れており,適切な維持管理が求められる。
② 啓発グッズは配付先が限られており,市が開催するイベントなどで広く活用する必要 がある。
③ 環境美化の日のPRが年数回しか行われていないが,地域の環境美化を推進するうえ で根幹をなす施策であり,あらゆる機会をとらえて啓発広報に取り組む必要がある。 ④ 次代を担う小学生にまちの美化について理解を深めてもらうため,市内の小学校への ポスター配付や啓発標語入り定規の配付を行っているが,事務的に配付するだけでな
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く 社会科で郷土のことを学ぶ時に授業で取り上げてもらうなどの工夫が必要である
このあたりで,現在取り組んでいる施策の有効性等を十分検証するとともに,啓発のあ り方に創意工夫を凝らすなど,効果のある啓発広報に努められたい。
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このほか まちの美化推進に関する啓発広報として 屋外広告物については都市計画課 環境パートナーシップ事業については環境調整課,不法投棄については事業管理課,公園 愛護については緑化推進課といったようにそれぞれの担当課が単独で取り組んでいるのが 実態である。
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環境美化推進員へのインタビューの際に 行政から市民へのまちの美化についてのPR 啓発が不足しているのではないか。町内会等を通じるなどもっと地域へ周知させていく必 要がある。」といった声が聞かれた。
そこで,例えばまちの美化を推進するという観点から,関連する施策を統合して市民に 分かりやすい啓発広報に,繰り返し,継続して取り組むなど,実効のあがる方策について 検討されたい。
(3) 不法投棄の巡回,監視パトロール及び不法投棄物の回収は適切に実施されているか
後を絶たない不法投棄への対応として,平成15年4月から環境局事業管理課内へ不法 投棄対策専門に取り組む指導対策係を設け,各事業所をはじめ関係機関と連携しながら取 り組んでいるところである。2回行った実地調査の対象区域では不法投棄物は認められな かった。
通常,市民からの通報やパトロールで不法投棄物を発見した際には,写真を撮り,調査 票に書き込み,投棄者が分かった時には自己処理を指導している。また,投棄者が分から ない時には警告シールを貼り,1週間から10日間待って,対応がない場合には市で処理 を行っている。
4月のスタート以来,本庁管内では毎日二人一組でパトロールを実施しており,市民か らの通報とパトロールによって発見し処理した不法投棄物の処理件数は表6のとおりであ る。この内訳をみると,市民からの通報が7割近くを占めており,市民と市が一体となっ た取り組みの必要性を示している。
不法投棄を放置しておくことは許されないことであり,今後も引き続き関係部局との連 携をより一層緊密にして,投棄物をできるだけ迅速に回収する一方,さらに不法投棄がな されにくい環境づくりに向けて,パトロールの効果的な実施を検討するとともに,市民の 協力を得て,関係行政機関が一体となって対処する方策などの検討が望まれる。
表6−不法投棄物月別処理件数等の推移(平成15年4月∼平成15年12月) 区 分 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 合計 通報件数 60 56 46 45 43 58 49 41 46 444 巡回件数 17 20 23 15 13 37 30 33 37 225 77 76 69 60 56 95 79 74 83 669 不 法 投 棄 物 合 計
エアコン 1 1 1 1 0 2 2 2 3 13 テ レ ビ 19 10 13 24 7 8 11 19 14 125 冷 蔵 庫 14 3 5 10 8 10 3 4 2 59 洗 濯 機 10 3 4 4 4 5 2 4 5 41 44 17 23 39 19 25 18 29 24 238 家 電 4 品 目 合 計
(注1)資料は事業管理課調べ
(注2)不法投棄物処理件数には家電4品目を含む。
(4) 岡山市環境美化条例は有効に機能しているか
環境美化条例では,空き缶やたばこの吸い殻などの散乱を防止し,地域の環境美化と資 源の有効活用を図り,環境と調和した美しいまちづくりを進めるため,次のとおり市民, 事業者,行政のつとめを定め,市民,事業者,行政が協働でまちの美化を推進することを 提唱している。
○ 市民のつとめ
・戸外で生じた空き缶やたばこの吸い殻等は持ち帰るか,回収容器又は吸い殻入れへ 入れる。
・自宅周辺の清掃活動に努める。 ○ 事業者のつとめ
・従業員へのポイ捨てをしないことなど意識啓発に努める。 ・事業所周辺や事業を行う地域の清掃活動に努める。
・自動販売機で飲料を販売する業者は回収容器の設置や適正な管理をする。 ○ 土地所有者のつとめ
・空き缶などが投げ捨てられないように必要な措置を講ずる。 ○ 市のつとめ
・空き缶やたばこの吸い殻などの散乱をなくするため,美化意識の啓発,広報活動に 努める。
・空き缶などのリサイクルの促進を図る。 ・市民の自発的な活動の支援に努める。
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-図表1− クリーンキャンペーン隊によるごみ搬入量の推移
(注1) 資料は資源循環推進課調べ
(注2) 8年度は11月から5か月間の搬入量
(注3) 14年度は,13年度までの清掃対象区域とは異なる区域が新たに設定されたため,搬入量が
増加している。
① 先に見た散乱ごみの実地調査結果からも明らかなように,たばこの吸い殻が散乱ごみの 7∼8割を占め,喫煙者のマナー向上が強く求められているが,マナーやモラルの向上 を訴える施策には限界があることから,例えば重点地区を定めて路上喫煙を禁止するな ど,実効のあがる対策の検討が望まれる。さらに啓発,広報活動の充実も併せて求めら れている。
② 環境美化条例に基づき,毎月第3日曜日を「環境美化の日」に定め,自宅周辺の清掃活 動等を呼びかけているが,市民への周知度が低いため,年数回のPRにとどまることな く,繰り返しあらゆる機会をとらえて啓発に取り組む必要がある。
③ 地域の環境美化に率先して取り組むことにより,その活動の輪を広げる役割を担う環境 美化推進員を公募し,平成15年12月末現在,168人の方に地域の清掃活動等に取 り組んでもらっているところである。しかし,環境美化推進員へのインタビューで,「同 じ環境美化推進員をしている人の横の連絡がとれていない。情報を交換したり,共同で 活動するといったことも必要ではないか。」との意見も聞かれたように,その多くが相 互の横のつながりがなく,それぞれが独自に活動を行っているのが現状である。さらに 活発に活動していただけるよう,活動に必要な情報を十分提供するとともに,活動報告 。 , 会等の開催を学区ごとに分けるなどきめ細かな研修機会を増やす工夫が望まれる 特に 実践活動を通じて感じたことなどを気軽に市へ提案できる環境づくりが望まれる。 ④ 環境美化条例では,自動販売機へ回収容器の設置を義務づけるとともに,環境美化につ
いての啓発シールの貼付も行うようになっているが,現在はその取り組みができていな いため,条例の趣旨を実現する上からも一考が必要である。
⑤ 市民の自発的な活動への支援については,要請があればごみ袋等を提供しているところ であるが,類似の他の施策間で支援の内容にばらつきがあるため,相互に連携をとりな がら取り組む必要がある。
0. 0 0. 5 1. 0 1. 5 2. 0 2. 5 3. 0
t
活動支援策の比較
環境美化条例関係 ・環境美化推進員… 報奨金1人に年12, 000円 ・一般市民… ごみ袋,ごみの無料搬入券を提供
( , , )
環境パートナーシップ事業 ・清掃用具の貸与 ほうき5本 軍手人数分 ごみ袋など ・ボランティア保険へ加入
・ニュースレター等での活動の顕彰 ・情報交換会の開催(年1回)
公 園 愛 護 委 員 会 ・団体報奨金… 1団体に対して年12, 000円 ・管理人報奨金… 1管理人に対して月2, 300円 ・清掃用具の貸与(ごみ袋,ほうき,除草剤など) ・活動の表彰
(5) 路上違反広告物の除却は適切に実施されているか
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屋外広告物については 平成8年4月から屋外広告物条例を施行し 規制を行っており 市内全域が対象区域となっている。
電柱や街灯等に貼り付けられているはり紙や路上に置かれている立て看板等の簡易広告 物については通告なしに除却することができ,都市計画課をはじめ関係課職員40人に除却 員を委任し,対応しているところである。
主な路上違反広告物 簡易広告物については,幹線道路等は業者
に委託し,除却員立ち会いのもと,週一回, 年40回程度の除却を行っている。
また,狭い道路等については,職員が通常 二人一組でパトロールを行っており,随時対 応しているところである。
図表2で委託分の除却件数の推移をみると 条例施行後横這い傾向にあったものが,平成 12年度以降は年々減少している。しかし, 現在も,除却すれば,また貼られたり,置か れたりするといったようにイタチごっこの状 態が続いている。
市民へのまちの美化についてのインタビュ ーの中でも,「電柱や電話ボックスへピンク ビラなどが貼り付けられ見苦しい。もっと厳 しく取締りできないか。」と い っ た 声 が 多 く 聞かれたが,実効のあがる方策が強く望まれ る。
今回の実地調査では,岡山駅東口,西口の 店舗前の歩道上にのぼりが多数立てられ,景
観が損なわれていたが,のぼりは簡易広告物ではなく,通告なしに除却できないため,対 応が後手にまわっており,何らかの対応が望まれる。
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-図表2− 路上違反広告物の除却件数(委託分)の推移
(注)資料は都市計画課調べ
(6) まちを美しくしようという市民ぐるみの取り組みは適切に実施されているか
本市では,昭和52年8月に岡山市を中心として開催されたインターハイ(全国高等学 校総合体育大会)を契機に,「私たちのまちは 私たちの手で 美しいまちをつくろう」を スローガンに各種団体が集まり,みんなで美しい岡山をつくる市民運動推進協議会(後に 「美しい岡山」市民運動の会と改称)が結成され,平成13年度まで全市一斉清掃活動等 を中心に取り組みを行っていた。
現在,全市的な取り組みとして,岡山市環境衛生連合協議会が年一回(9月頃)全市域 を対象として「岡山市を美しくする」環境美化クリーン作戦を実施している。
このほか多数のボランティア団体がそれぞれの目的を掲げて道路,河川,公園等の清掃 活動に取り組んでいるところである。
なかでも,環境局が取り組んでいる環境パートナーシップ事業のアダプト・プログラム 部門の参加団体は道路,河川,公園等の清掃活動に取り組んでおり,平成15年12月末 現在,185団体,9,938人が参加登録をし,それぞれ活動を行っている。
今後,平成17年の岡山国体,全国障害者スポーツ大会などを契機として,さらなる活 動の広がりが求められるところである。このような状況のなか,平成14年8月に市民運 動により岡山国体,全国障害者スポーツ大会の盛り上げを図っていくことを目的として, 連合町内会や連合婦人会など60数団体により,「岡山市民運動推進協議会」が設立され, その活動メニューの中で国体アダプト推進運動の展開が提唱されている。
岡山国体,全国障害者スポーツ大会において,全国から訪れた人達に清潔でクリーンな 岡山のイメージをもち帰ってもらうため,一つでも多くの組織・団体に会場周辺はもとよ り,身近な地域の環境美化活動に取り組んでもらえるよう,今後さらに関係部局間又は関 係機関相互で連携を強め,市をあげてまちの美化に取り組まれたい。
0 2, 000 4, 000 6, 000 8, 000 10, 000 12, 000 件
はり紙 4, 946 7, 457 5, 329 5, 004 4, 847 4, 531 4, 245
立て看板 2, 358 2, 488 3, 679 4, 959 3, 435 3, 229 1, 961
その他 232 753 775 303 109 99 68
8年度 9年度 10年度 11年度 12年度 13年度 14年度 7, 536
10, 698
9, 783
10, 266
8, 391
<国体アダプト推進運動>
・市民,事業者が地域の一定の道路,河川,公園などをきれいにするというアダプト (養子縁組)を国・県・市と締結する。
・各種団体で,国体・全国障害者スポーツ大会に向けてまちを美しくしていくために 積極的にアダプト登録し,環境美化活動を推進していく。
・登録すると,活動地域内に団体の名称を入れたサインを設置し活動をPR,清掃用 具の貸与,活動の広報,表彰・顕彰などの特典が受けられる。
○ 具体例 <清掃活動>
・国体・全国障害者スポーツ大会に向けて,身近な地域の道路,河川,公園など の清掃を定期的に行う。
<落書き消去・クリーンアップ・放置自転車防止> ・落書き消去:市内の落書き消去を推進する。
・クリーンアップ:市内の違法ビラの除却を推進する。
・放置自転車防止:市内の放置自転車の防止に向けた取り組みを推進する。
5 む す び
今回の監査は,監査テーマとして「まちの美化推進(ごみの散乱防止を中心として)につい て」を選定し,道路,公園等におけるごみの散乱状況とそれらの施設に対する美化に向けた取 り組みが適切に行われているかどうかを主眼に行った。
監査結果の中で留意点や改善点についてはそれぞれ述べているが,今後まちの美化推進を図 る上で次の事項に特に留意されたい。
(1)まちの美化への総合的,継続的な取り組みについて
まちの美化推進は,環境局だけの問題ではなく,道路,公園等のそれぞれの施設管理者 の責務が第一義であり,関係部局の連携による総合的な取り組みが必要である。また,監 査結果に見られるように,市の取り組みと地域の活動がうまく連動しているところでは, ごみの散乱も少なく地域も清潔に保たれている。
今後とも着実なまちの美化推進に向けて,より一層市と市民,事業者が連携して取り組 むことが重要であり,関係部局の連携のあり方に創意工夫を凝らすとともに,市民,事業 者のまちの美化に対する意識のさらなる高揚,啓発に継続して取り組まれたい。
なお,まちの美化に取り組む横断的な推進体制のあり方についても一考されたい。
(2)市民総ぐるみのまちの美化運動について
区域概要図−1
岡 山 駅 西 口 か ら 岡 山 県 総 合 グ ラ ウ ン ド ま で の 歩 道 と 清 心 町 交 差 点 付 近
区 域 概 要 図 − 2
区 域 概 要 図 − 3