奈良教育大学学術リポジトリNEAR
体育授業における生徒行動や生徒の授業評価に及ぼ す要因の検討 −中学校の体育授業のALT−PE 分析を通して−
著者 岡沢 祥訓, 高橋 健夫, 大友 智
雑誌名 奈良教育大学紀要. 人文・社会科学
巻 37
号 1
ページ 49‑59
発行年 1988‑11‑25
その他のタイトル The Examination of the Factors Effecting the Student Behavior (ALT‑PE) and Student
Evaluation in Physical Education Class
URL http://hdl.handle.net/10105/2035
奈良教育大学紀要 第37巻 第1号(人文・社会)昭和63年 Bull. Nara Umv. Educ, Vol. 37, No.1(cult.& soc), 1988
体育授業における生徒行動や生徒の授業評価 に及ぼす要因の検討
‑中学校の体育授業のALT‑PE分析を通して‑
岡沢 祥訓(奈良教育大学体育学教室) 高橋 健夫(筑波大学体育科学系) 大友 智(奈良教育大学非常勤講師)
(昭和63年4月30a 受理) I 緒 言
これまで一般的に行われてきた体育の授業研究は、授業過程の分析方法を欠いていたため、教 師の授業計画が授業の中で実際にどのように実施され、機能したか、それがどの程度成果に反映 したのか、不明瞭であった。近年、この欠点を補うために、授業過程の客観的な分析方法が数多 く開発され、授業過程と授業成果との関係を明らかにし、授業を改善していくための技術や方略 が究明されるようになった。特に、数多い分析法の中でも、 Siedentop.D.et.al.によって開発 されたALT‑PE (Academic Learning Time in Physical Education)観察法は、有効な授業 分析法として国際的に注Ejされ、これを通用した数多くの研究が報告されており11)(2)(二m8タ、一つ のブームを呼んでいる。ちなみに、 ALT‑PE観察法は、授業中の生徒活動を一定のカテゴリー に基づいて観察・記録するプロセス分析法であり、そこでいうALT‑PEとは、 「生徒が体育 的内容に有効かつ成功裡に従事する時間の割合」と定義されている(二i'oまた、体育授業でのALT の値を増加することが、より大きな学習成果を生み出すという前提(5"㌦こたっており、特に、体 育教師の教授技術や方略の適否がその数値を決定づけると考えられている。そこから体育教師の 教授技能を改善するための道具としても活用されている。
しかしながら、 ALT‑PE観察法の分析カテゴリーの値は、教師の教授技術の熟練度にくわ えて、体育授業に関わる物理的な諸要因によっても大いに影響されることが予想されるし。l。もし、
そうであれば、単純にALT‑PEの一般的標準的数値を対照して、体育授業の良し悪Lを評価 することは問題があろう。この観察法を授業研究や授業評価に適用していくためには、 ALT‑
PEの各カテゴリ‑の数値がどのような要因によって影響されるのかを十分検討しておくことが 必要である。
そこで本研究では、さしあたり中学校の体育授業を対象にALT‑PE観察法の各カテゴリー の数値に対して、体育教師の教授技能が直接関与しない体育授業に関わる物理的諸要因がどのよ うに影響するかを検討することにしたO 授業に関わる物理的要因としては、乗り扱われる教材 (運動種目)、対象生徒の性別、授業の環境(授業時間の長さ、学習場所、対象学級の大きさ) を取り上げた。
加えて、これらの諸要因やALT‑PEの結果が生徒の授業評価にどのような影響を与えるか についても検討し、よい体育授業を実現していくための条件についても若干考察を加えることに した。
49
50
岡沢祥訓・高橋健夫・大友 智Ⅱ 方 法
1. *・蝣亨土
奈良県下の5校の中学校の9名の男性教師が担当した、 1年生から3年生までの男女計33学級 81授業を対象とした。
2.期日
昭和61年5月上旬から10月上旬にかけて行った。
3. ALT‑PEシステムによる観察・記録
本研究では、 Metzler, M.によって詳説されたALT‑PE観察法に従って、各授業を3 台のVTRで収録し、後に研究室で再生・記録した。
表1に示した3次元、 21のカテゴリーからなるALT‑PE観察システムに従って、授業の全 休場面と生徒行動を6秒間欠に観察し、記録した。つまり、 1授業時間の全体を12秒1単位とし、
6秒間で観察し、次の6秒間で記録した。したがって、 1分間で5つのイベントを記録したこと になる。なお、 6秒間に2つ以上のイベントが観察された場合には、 ALT‑PEに有利なイベ
ントが優先的に記録された(a priori system)。
1台のVTRで無作為に選んだ3名の生徒に着眼し、 12秒間毎に対象生徒を変え、 36秒間で3 名の観察が‑循するようにした。 3台のVTRで観察したため、 1授業につき9名の生徒が観察 されたことになる。また、観察者(VTRの収録者)はあらかじめテープに吹き込まれたインタ‑
バルの指示に従って観察した。
次に、記録のとり方について説明すると、 6秒の問にまず第1の「内容次元」が観察・記録さ れ、 「一般的内容」か「体育的内容」かが判別された。この次元で「体育的内容」に記録された 場合には、つづいて第2の次元の「生徒の学習行動」 (従事、非従事)が観察・記録された。さ
らに、この次元での生徒の学習行動が「従事」と判断され、記録された場合には、第3次元に進 み、その従事行動の「困難度」が三段階(成功、どちらともいえない、失敗)で評価・記録され た。
このようにして記録された各カテゴリーのイベントの数が、 1授業全体の単位数(授業時間/
12秒)に対する割合で表示された。そして、 「困難度」の次元の「容易に成功」の割合をALT‑
PEとした。また、 ALT‑PEの下位カテゴリーとして「運動のALT (体操・トレーニング を含む)」と「主運動のALT (体操・トレーニングを除外した中心教材の運動に関するALT)」
が算出された。
なお、 3名の観察・記録者の信頼性を保つため、 S l法(51によって一致率を算出し、観察者 相疑問の一致率の基準(80 以上)が満たされるまで、トレーニングを繰り返した。
4.生徒の授業評価
ALT‑PE観察法の対象となった授業の全生徒に対して、自分達の受けた授業を評価させた。
調査表の項目は、高田典衛の「よい授業」の4項目をもとに小林14'が作成した項目に「楽しさ」
を加えた5項目からなる調査表(付表1参照)を使用した。
5.結果の処理は、京都大学大型計算機センターを利用して行った。
体育授業における生徒行動や生徒の授業評価に及ぼす要因の検討
表1 ALT‑PE観察法のカテゴリーとその定義
51
敬
授
内 般 的 内 容
待 機 移 動
マネ ー ジメ ン ト 休 憩
学 習 課 題 に 関係 の な い指 導
. 実 際 に授 業 が 開 始 され る前 や 、 あ る学 習 と 次 の学 習の 問 の 、 何 も学 習 活 動 が行 われ て い な い期 間 0 (例 ‥授 業 の 始 ま る の を生 徒 が待 って い る0 )
. あ る活 動 か ら他 の 活 動 へ と移 って い く期 間 で、 次 の活 動 に 移 るた め に整 列 す る よ うな活 動 も含 む O (例 : 生 徒 が体 育 館 か らグ ラ ン ドに移 動 0 )
. 教 授 活 動 に 関 係 な く、 ク ラス運 営 に あ て られ る よ うな時 間 O ( 例 .. 授 業 中 に、 ス ボ ー ッ会 議 の 代 表 者 を選 出す る0 )
. 休 憩 させ た り、 水 を飲 ませ た りす る こ とが 、 意 図 的 に 設 定 さ れ る 期間 ロ この よ うな 活 動 は 教 師 の 指 示 に よ っ て始 め られ な けれ ば な らな い 0
. 授 業 の 焦 点 とな って い る課 題 と は関 わ りの な い 活 動 0 (例 ‥ク ラス 親善 の ため の 活 動 や 淡 話 O )
体
育
的
個 人 的 技能 練 習 集 団 的技 能 練 習
ゲ ー ム
. 個 人 的 な技 能 発 達 を 主 な 目的 と した ド リル や 活 動 へ の 参 加 。(例 : テ ニ スの サ ー プ の 練 習 0 )
容
の
<x
フt
. 指 導 や フ イ‑ ドバ ックが 頻 繁 に 起 こ るよ うに 設 定 され た グル ー プ練 習 0 あ る具 体 的 な 課 題 を も った模 擬 的 . 修 正 的 な ゲ ー ム を 含 む 0 ハ ー フコ ‑ トで の バ スケ
トの ゲ ーム やバ レI ポ ‑ ル の 3 段 攻 撃 の 練 習 0
. ゲ I ム とい う場 面で の練 習 0(例 = 修正 され て いない ゲ ‑ ムや陸 上競 技 での 記 録 会 0) 体 操 . トレー ニ ング
知 的 活 動 社 会 的 行 動
そ の他 の 運 動 活 動
. 体 力 向 上 の た め の反 復 的 活動 0 ス トレ ッチ の よ うな ウ オー ミ ング . ア ップ や ク l リング . ダ ウ ンと い った 活 動 を 含 む 0
. 技術 、体 力、 あ る い は スポ ー ツの 歴 史 的 背 景 等 々に つ い ての 知 識 の 指 導 に あ て
内 た 活 動 0 (例 ‥教 師 が 走 り幅跳 びの 技 術 につ い て 説 明 して い る Q )
. 社 会 的行 動 や態 度 に焦 点 の あ る活 動 0 (例 ‥教 師 が 「これ か ら行 うゲ ‑ ム は 、 ク
杏
ラス メ ‑ トを お互 い が よ りよ く知 りあ うた め に や ります 」 と説 明 した 後 で 、 新 しい ゲ ー ムを行 うよ うな場 合 ; ゲ ー ムの 前 後 の 挨 拶 0 )
. そ の 日の 授業 の 目標 とは 関 係 の な い 運 動 に よ る活 動 0 (例 : 器 械 運 動 の 授 業 の 最 後 の 10 分 間 に1 生 徒 が 教 師 の 許 可 を 得 て ノヾス ケ ツ トポ ール を 行 うO )
早 ftf
*
運 動 へ の 従 事 間 接 的 活 動
認 知 的 活 動
. 生 徒 が技 能 練 習 を行 って い る0 (例 : テ ニ ス の サ ‑ プ レ シ ー プ; バ スケ ッ トの シ ユ ー トで 失敗 0 )
. 生 徒 は活 動 に従 事 して い る が 、 直 接 的 な行 為 で は参 加 して い な い 0 (例 : 技 能 練 習 の 際 に 、他 の 生 徒 の 補 助 を す る ; 腕 立 て屈 伸 の 回数 を 数 え て や る; サ ッ カー
習 のゲ ー ム で ポ ー ルが 相 手 サ イ ドに あ る時 の ゴ I ル キ I パ ーの プ レ イ; ゲ ー ム 中
に積 極 的 に プ レイ に参 加 せ ず 、 立 ち 止 ま って い る ; 走 り幅 跳 び の 記 録 の 測 定0 ) . 教 師 に関 係 の あ る認 知 的 活動 で 、 説 明 を聴 い た り、質 問 を した り、 答え た り、
イ丁 考 え た りす るよ うな 活 動 を含 ん で い る。(例 : マ ッ トの 回 転 技 に つ い ての 教 師 の
動
説 明 を 聴 く; 生 徒 が テ ニ スの バ ック ハ ン ドス トロ ー クの しか た を 説 明す る0 )
罪 合 い 問
待 機
課 題 か らはず れ て い る
. 体 育的 内容 (活 動 ) で あ る が 、 そ こに 指導 的 な 内容 が含 まれ て いな い 活 動 。(例
の ‥テ ニ ス コ ー トで コ ー トチ ェ ン ジ して い る ; バ ドミ ン トンで の 得 点 と次 の サ ー
プ まで の問 0 )
次 従
. 生 徒 が 活 動 の た め の 指 導 や援 助 を待 って い た り、 再 び活 動 に 参 加 す る た め に待 機 して い る期 間 O (例 ‥サ H プ練 習 を す る ため に並 ん で 待 って い る; ゲ ‑ ム での 補 欠 ; 教 師 の 指 導 を 待 って い る0 )
7 C 事 . 生 徒 が 授 業 か ら不 適切 に解 放 され て い る期 間 0 (例 : 生 徒 が教 師 の許 可な しに水
を 飲 み に行 く; 教 師 の説 明を 聴 か ず に、 友 人 と し ゃべ っ て い る ; 技 能 練 習 中に ふ ざ けて い るO )
の 困 容 易 に成 功 ( A L T ‑ P E ) . 誤 りが ほ とん ど な く、 適 切 に行 動 して い るO また 成 功 を経 験 して い る0 次 難 ど ち らと もい え な い . 容 易 で あ ると も、 困難 で あ る と もい え な い よ うな 達成 行 為 O
元 度 大 き な 困難 . 失 敗 . 多 くの 誤 りが生 じ、生 徒 は適 切 に 行 動 して い な い 0 ま た成 功を 経 験 して い ない0 諸定義は下記の2つの論文に基づいている。例示については若干の補足を行った。
Metzler, M.W., The measurement of academic learning time in physical education, Doctoral dissertation, University Microfilms International, No. 8009314! Michigan, 1979.pp. 42‑45.
Birdwell, D.M‥ The effects of modification of teacher behavior on the academic learning time of
selected students in physical education, Doctoral dissertation, University Microfilms International, No. 8022239: Michigan, 1980.pp. 43‑‑48.
r>2 岡沢祥訓・高橋健夫・大友 智
Ⅲ 結果と考察 1.教材に関して
ここでは授業で用いる教材がALT‑PEや生徒の授業評価にどのように関係するかを検討す るために、教材をバレーボール、陸上競技、器械運動、その他に分類し、意味の明瞭性を確保す るために、その他を除いた教材問の差異について検討を加えた。
結果は表2に示されているように、教授内容の次元の「一般的内容」及び「体育的内容」の値 には、各教材問にほとんど差異がみられない。しかし、学習行動の次元やALTの次元では有意 差が認められ、バレーボールで「従事」、 「ALT‑PE」、 「主運動のALT」が高くなり、陸上 競技で低くなる傾向が認められた。
教授内容の次元の体育的内容の下位カテゴリーについては、ほとんど全てのカテゴリーで有意 差が認められる。各教材の特性やそれが行われる場の特性から当然のことだといえる。しかし、
器械運動において「集団的技能練習」の割合が高くなったが、器械運動の21授業のうち6授業が
「集団マット運動」という特殊な教材が用いられたことによるものである。また、器械運動にお いて「知的活動」に多くの時間が配当されたが、これは器械運動教材は技術的課題が多く、これ に対する教師の説明に多くの時間が配当されたためであった。学習行動の次元やALTの次元で は、各教材に大きな差異が生じた。すなわち、バレーボールに「非従事」の割合が少なく「従 事」が多くなった。非従事のうち、 「合い間」の値が著しく高いが、それは、ゲームの中断(ゲー
ムとゲ‑ムの合い問、ボールがコ‑卜外に出る)を意味している。 「従事」の割合が高くなる が、 「間接的活動」 (たんにゲームでポジションについている)が多くなり、 「運動への従事」
の割合は他に比してそれほど多くない。したがって、 「ALT‑PE」は高くなるが、 「主運動 のALT」は、器械運動よりも少なくなっている。
陸上競技の「非従事」の割合が際立って高く、 「合い間」、 「待機」、 「課題からはずれている」
のいずれも高い値を示してくる。これは、学習する場所や施設の制約によるもので、その結果ど うしても移動や順番持ちが多くなる。しかもこのような無意味な時間に課題からはずれた行動が 生じていると考えられる。したがって、陸上競技では、 「運動への従事」 「ALT‑PE」 「主 運動のALT」のいずれもが他の教材に比してその値が少なくなる傾向がみられた。
器械運動は室内で、また、比較的潤沢な器械(マット、とび箱)を設定して学習できるため、
「運動への従事」についても、 「主運動のALT」についても最も高い値を示した。また、教師 による説明が多くなるところから、生徒の「認知的活動」が際立って高くなった。最も授業らし い形態が整うのが器械運動であると考えられる。
しかしながら、生徒の授業評価の点については、各教材問に有意な差異を認めることはできな かった。
2.生徒の性別に関して
ここでは、性差がALT‑PEや生徒の授業評価にどのように関係するかを検討するために、
対象クラスを男子クラス、女子クラスに分類してその差異を明らかにした。なお、観察対象のク ラスには男女混合クラスはなかった。結果は表3に示されているように、 AL甘‑PEカテゴリー の一般的内容及びその下位カテゴリーには有意差はみられなかった。体育的内容の下位カテゴリー においては、 「個人的技能練習」は男子が女子よりも、ゲ‑ムは女子が男子よりも、 「知的活動」
は男子が女子よりも、それぞれ有意に高い割合を示す傾向がみられた。この結果、男子クラスは
表2 教材の種類とALT‑PEおよび生徒の授業評価との関係
教 材 一 要 因
分 散 分 析 F 値
多 重 比 較 ( L S D )
ノヾレ ー ポ ール ( N = 19 )
陸 上 競 技 ( N = 3 5 )
器 械 運 動 ( N = 2 1 )
戟 授
‑ 般 的 内 容 3 6 .1 ( 8 .5 ) 3 3 .6 ( 7 .4 ) 3 3 .5 ( 7 .9 ) 0 .7 3 待 機
移 動
マ ネ ー ジ メ ン ト
4 .1 ( 2 .7 ) 1 0 .2 ( 3 .3 ) 1 9 .7 ( 8 .5 )
3 .3 ( 3 .7 ) 9 .7 ( 5 .6 ) 19 .4 ( 9 .0 )
3 ▼7 ( 4 .7 ) 4 .9 ( 2 .9 ) 22 .3 ( 6 .3 )
0 .2 3 9 .4 2 * * * 0 ▼8 9
バ レ ー ボ ール> 器 械 運 動 * * * 陸 上 競 技 > 器 械 運 動 * * *
内
1*
休 憩
学 習 課 題 に 関 係 の な い 指 導
0 .0 ( 0 .0 ) 2 .1 ( 3 ▼0 )
0 .0 ( 0 .0 ) 1 .2 ( 1 .8 )
0 .0 ( 0 .0 ) 2 .7 ( 3 .9 )
0 ー0 0 1.9 3 体 育 的 内 容 6 3 .9 ( 8 .5 ) 66 .4 ( 7 .4 ) 66 .5 ( 7 .9 ) 0 .7 3
個 人 的 技 能 棟 習 1 8 .6 ( 19 ▼2 ) 24 .7 ( 1 9 .9 ) 33 .7 ( 1 7 .6 ) 3 .2 2 * 器 械 運 動 > バ レ ーボ ール * の
次
集 団 的 技 能 練 習 1 .6 ( 7 .1 ) 0 .0 ( 0 .0 ) 5 .8 ( 10 .4 5 .2 7 * * 器 械 運 動 > 陸 上 競 技 * * 器 械 運 動> バ レー ポ ル * ゲ ー ム 3 4 .7 (2 3 ▼3 ) 3 1 .1 ( 2 5 .4 ) 2 .2 ( 4 .3 ) 15 .6 0 * * * バ レ ー ボ ール > 器 械 運 動 * * * 陸上 競 技> 器械 運 動 * **
体 操 . ト レ ー ニ ン グ 2 .1 ( 3 .9 5 .0 ( 4 .6 ) 5 .1 ( 3 .8 3 .38 * 器 械 運 動 > バ レ ー ボ ール * 陸上 競 技> バ レ‑ ポ ‑ ル * 知 的 活 動 6 ー1 ( 6 .2 ) 5 .7 i 6 9 → 1 9 .6 ( 1 0 .1 2 3 .4 3 * * * 器 械 運 動 > 陸 上 競 技 * * * 器 械 運 動 > バ レー ポ 】 ル * * * 7 E 社 会 的 行 動
そ の 他 の 運 動 活 動
0 .8 ( 0 .8 ) 0 .0 ( 0 .0 )
0 .0 ( 0 .0 ) 0 .0 ( 0 .0 )
0 .1 ( 0 .2 ) 0 .0 ( 0 .0 )
24 .4 2 * **
0 .0 0
バ レー ボ ール > 陸 上 競 技 * * * バ レ‑ 求 ‑ ル> 器 械 運動 * * *
学
学 習 課 題 に 非 従 事 2 9 .3 ( 8 .2 ) 4 5 .6 ( 9 .9 ) 3 5 .6 ( 8 .1 ) 2 2 .0 1 * * * 陸 上 競 技 > バ レ‑ ポ ‑ A ‑* * * 陸 上競 技> 器 械 運 動 * * * 器 械 運 動 > バ レー ボ ‑ ル * 合 い 間 2 2 .9 ( 7 .3 ) 18 .5 ( 8 .4 ) 12 .3 ( 6 .5 ) 9 .8 3 ** * バ レ‑ ポ ール > 器 械 運 動 * * * 陸 上 競 技> 器 械 運 動 * * バ レー ポ ‑ ,u> 陸上 競 技 * 翠 待 機 6 .1 ( 4 .7 ) 2 3 .9 ( 9 .9 ) 2 1 .7 ( 1 0 .8 ) 2 4 .5 2 ** * 陸 上 競 技 > バ レ‑ ポ ‑ ル * * * 器 械 運 動> バ レ ーボ ‑ ル * * *
行 動 の 塗 フt=
課 題 か ら は ず れ て い る 0 .2 ( 0 .4 ) 3 .2 ( 3 .2 ) 1 .6 ( 1 .3 ) 1 0 .9 2 ** * 陸 上 競 技 > バ レー ポ H ル * ** 陸 上 競 技> 器 械 運 動 * 学 習 課 題 に 従 事 3 4 .7 ( 10 .3 ) 2 0 .8 ( 8 .1) 3 0 .9 ( 6 .8 ) 1 9 .9 0 * * * バ レー ポ l ル > 陸 上 競 技 * * * 器 械 運 動> 陸 上 競 技 * * * 適 動 へ の 従 事
間 接 的 活 動
1 1ー2 8 .7 1 7.4 ( 8 .2 )
9 .3 ( 4 .0 ) 4 ▼9 ( 2 .9 )
12 .4 ( 2 .9 ) 1 .7 ( 1 .5 )
2 .3 3
6 5 .3 7 * * * バ レ‑ ポ ール > 器 械 運 動 * * * バ レI ポ ‑ ル> 陸 上 競 技 * * * 陸 上 競 技> 器 械 運動 * 認 知 的 活 動 6 .1 ( 6 ▼0 ) 6 .6 ( 6 .5 ) 16 .7 ( 6 .4 ) 2 0 .1 4 * ** 器械 運 動> バ レ‑ 求 ‑ ル * * * 器 械 運 動> 陸 上 競 技 * * *
A L
A L T ‑ 3 0 .6 ( 9 .7 ) 18 .9 ( 8 .0 ) 2 8 .2 ( 6 .9 ) 1 5 .5 6 * * * バ レー ボ ール > 陸 上 競 技 * * * 器 械 運 動> 陸 上 競 技 * * * 運 動 の A L T 7 .2 ( 6 .1 7 .4 ( 3 .8 9 .7 ( 2 .9 ) 2 .3 2
器 械 運 動> 陸 上 競 技 * * バ レーポ 】ル > 陸 上 競 技 * T 主 運 動 の A L T 5 ー3 ( 4 .3 ) 3 .1 ( 1.7 ) 5 .5 ( 4 .0 ) 4 .8 8 *
1 精 一 杯 の 運 動 2 .4 9 (0 .3 9 ) 2 .4 7 (0 .2 8 ) 2 ▼5 3 (0 .2 6 0 .2 7 2 技 や 力 の 伸 び 2 .17 (0 .4 6 ) 2 .0 8 ( 0 .3 4 ) 2 .2 5 (0 .3 5 1 .3 4 3 新 し い 発 見 2 .0 1 (0 .4 1 ) 2 .0 6 (0 ー3 8 ) 2 .2 1 (0 .3 9 ) 1 .6 1 4 仲 間 関 係 2 .6 1 (0 .2 7 ) 2 .5 9 (0 .3 2 ) 2 ▼5 1 (0 .2 6 ) 0 .6 8 5 楽 し さ 2 .5 9 (0 .3 3 ) 2 .4 5 (0 .2 2 ) 2 .4 7 (0 .2 6 1 .9 0
( )内の数値は標準偏差を示す (*P<0.05**p<0.01***p<0,001)
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表3 生徒の性別・授業時間の長さ・学習場所・対象学級の大きさとALT‑PEおよび生徒の授業評価との関係
対 象 生 徒 の 性 別 授 業 時 間 の 長 さ 学 習 場 所 対 象 学 級 の 大 き さ
男 子 女 子
t 値 1 授 業 時 間 2 時 間 続 き
t 値 島 内 屋 外
t 値 1 ・ ォ 2 学 級 合 同
( N = 5 6 ) ( N = 2 5 ) ( N = 6 1 ) ( N = 2 0 ) ( N = 4 5 ) ( N = 3 5 ) ( N = 2 4 ) ( N = 5 7 ) t 値
敬
一 般 的 内 容 3 2 .9 ( 7 ー3 ) 3 5 .9 ( 9 .6 ) ‑ 1 .5 5 3 5 .3 ( 7 .6 2 9 .2 ( 8 .0 ) 3 .0 8 * * 3 3 .9 ( 8 .2 ) 3 4 .2 ( 7 .8 ‑ 0 .1 4 3 2 .9 ( 5 .9 3 4 .2 ( 8 .9 ) ‑ 0 .8 1
待 哉 3 .3 ( 3 .6 ) 4 .3 ( 4 .1 ) l 】.0 7 4 .0 ( 3 .9 ) 2 .4 ( 2 .8 ) 1.6 9 4 .0 ( 3 .7 ) 3 .2 ( 3 .8 ) 0 .8 9 2 ー4 ( 2 .4 ) 4 ▼2 ( 4 .1 ) ‑ 2 .4 5 *
移 動 8 .4 ( 4 .6 ) 1 0 ー1 ( 6 .7 ) ‑ 1 .1 5 9 .8 ( 5 .6 ) 6 .4 ( 3 . 1 ) 3 .3 7 * * 7 .8 ( 4 .2 ) 1 0 .6 ( 6 ▼3 ) ‑ 2 .2 6 * 1 0 .3 ( 6 .3 ) 8 .4 ( 4 .8 ) .4 9
授
マ ネ ー ジ メ ン ト 1 9 .6 ( 7 .2 ) 1 9 .6 ( l l .1 ) 0 .0 1 9 .8 ( 8 .4 ) 1 8 .9 ( 9 . 1 ) 0 .4 2 2 0 .0 ( 8 .4 ) 1 9 ー2 ( 8 .9 ) 0 .3 7 1 8 .2 ( 8 . 1 2 0 .1 ( 8 .7 ) ‑ 0 .9 2
休 憩 0 .0 ( 0 ▼0 ) 0 .0 ( 0 .0 ) 0 .0 0 0 .0 ( 0 .0 ) 0 .0 ( 0 .0 ) 0 .0 0 0 .0 ( 0 .0 0 .0 ( 0 .0 ) 0 .0 0 0 .0 ( 0 ー0 ) 0 .0 ( 0 .0 ) 0 .0 0
内
容
の
学 習 課 題 に 関 係 の な い 指 導 1 .6 ( 2 .8 ) 1 .9 ( 2 .8 ) ‑ 0 .5 4 1 .7 ( 3 ▼0 ) 1 .5 ( 2 .3 ) 0 .2 6 2 .2 ( 3 .4 ) 1 .1 ( 1 .8 ) 1 .8 5 2 .0 ( 3 .3 ) 1 ー6 ( 2 .6 ) 0 .5 9
体 育 的 内 容 6 7 .1 ( 7 .3 ) 6 4 .1 ( 9 .6 ) 1 .5 5 6 4 .7 ( 7 .6 ) 7 0 .8 ( 8 .0 ) ‑ 3 .0 8 蝣 6 6 .1 ( 8 .2 ) 6 5 .8 ( 7 .8 ) 0 .1 4 6 7 .1 ( 5 .9 ) 6 5 .8 ( 8 .9 ) 0 .8 1
個 人 的 技 能 練 習 3 0 .1 ( 1 9 .7 ) 17 .8 ( 18 .2 ) 2 .66 * 2 2 .5 ( 2 0 .0 3 7 .9 ( 15 .2 ) ‑ 3 ー1 5 * * 2 8 .4 ( 1 9 .5 ) 2 3 .5 ( 2 0 ー6 ) 1 .0 8 2 8 .5 ( 2 0 .1 ) 2 5 ー4 ( 2 0 .0 ) 0 ー6 4
集 B ] 的 技 能 練 習 2 .7 ( 7 .9 ) 3 .1 ( 1 0 .9 ) ‑ 0 .1 8 3 .8 ( 1 0 . 1 ) 0 .0 ( 0 ▼0 ) 1 .6 9 3 .4 ( 8 .7 ) 2 .2 ( 9 ー3 ) 0 .5 8 2 .4 ( 7 .2 3 .1 ( 9 .5 ) ー 0 ー3 2
次
7 E
ゲ I ム 1 8 .1 (2 2 .5 ) 3 2 .8 ( 2 6 .5 ‑ 2 .5 7 * 2 6 .0 ( 2 6 .4 ) 1 2 .4 ( 13 .9 ) 2 .9 6 * * 1 7 ー2 ( 2 2 ー1 ) 2 9 .5 ( 2 6 .5 ) ‑ 2 .2 6 * 2 0 .4 ( 2 2 .5 ) 2 3 .6 ( 2 5 .5 ‑ 0 .5 3
体 操 . ト レ ー ニ ン グ 4 ▼9 ( 4 .4 ) 3 .7 ( 4 .0 ) 1 .1 0 4 .1 ( 4 .8 ) 5 .8 ( 1 ー5 ) ‑ 2 .3 8 * 4 . 1 ( 4 .0 ) 5 .1 ( 4 .7 l 1 ▼1 1 4 .5 ( 4 ー2 ) 4 .5 ( 4 .4 ) ‑ 0 .0 4
知 的 活 動 】1 .0 ( 1 0 .4 ) 6 .4 ( 6 .7 ) 2 ー3 4 * 7 ー9 ( 9 .9 14 .5 ( 6 .8 ) ‑ 2 .7 8 * * 1 2 .7 ( 1 0 .2 ) 5 .5 ( 7 .3 ) 3 .6 7 * * * 1 1 ▼0 ( l l .6 ) 8 .9 ( 8 .7 ) 0 .8 9
社 会 的 行 動 0 .2 ( 0 .6 ) 0 .1 ( 0 .3 1 .0 2 0 .2 ( 0 .6 ) 0 .1 ( 0 .2 ) 1 6 8 0 ー4 ( 0 .6 ) 0 .0 ( 0 ー0 ) 3 .9 1 * * * 0 .3 ( 0 .5 ) 0 .2 ( 0 .5 ) 0 9 0
そ の 他 の 運 動 活 動 0 .0 ( 0 .0 ) 0 .0 ( 0 .0 ) 0 .0 0 0 .0 ( 0 ー0 ) 0 .0 ( 0 ー0 ) 0 0 0 0 .0 ( 0 .0 0 ー0 ( 0 .0 ) 0 .0 0 0 ー0 ( 0 .0 ) 0 ー0 ( 0 .0 ) 0 .0 0
学 習 課 題 に 非 従 事 3 8 ▼0 ( 9 .8 ) 3 9 .3 ( 23 .9 ) l 0 ▼4 0 3 7 .4 ( l l .9 ) 4 1 .4 ( 8 .0 ) ‑ 1 .3 8 3 3 .7 ( 9 .4 ) 4 3 .8 ( 1 0 .2 ) ‑ 4 .6 1 * * * 3 5 .4 ( 7 .4 ) 3 9 .7 ( 1 2 .2 ) ‑ 1 .9 7
学 合 い 問 1 7 .5 ( 8 .2 ) 18 .0 ( 8 .9 ) ー 0 .2 4 1 9 .1 ( 8 .6 13 ▼2 ( 5 .9 ) 2 .8 4 * * 1 6 .4 ( 9 .0 ) 1 9 .4 ( 7 .4 ) ‑ 1 .5 7 1 9 .2 ( 7 .2 ) 17 .0 ( 8 .8 ) 1 ー0 4
8 f 待 機 1 8 .9 ( 1 0 .5 ) 18 .5 ( 1 4 .5 ) 0 .1 2 1 6 .6 ( l l .3 2 5 .2 (1 0 .9 ) l 2 ー9 6 * * 1 6 .3 ( 1 3 .6 ) 2 1 .1 ( 7 .0 ) ‑ 2 .0 7 ・ 1 4 .6 ( 8 .1 2 0 .5 ( 12 ー7 ) ‑ 2 .4 9 * 行
戟 の 塗
課 題 か ら は ず れ て い る 1 ー7 ( 2 .4 ) 2 .7 ( 2 .7 ‑ 1 7 9 1 .7 ( 2 .6 3 .0 ( 2 .1 ) ‑ 2 .0 * 1 .0 ( 1 .1 ) 3 .3 ( 3 .2 ) ‑ 4 .0 6 * * * 1 .6 ( 1 .5 ) 2 .2 ( 2 .8 ‑ 1 .2 6
学 習 課 題 に 従 事 2 9 .0 ( 1 0 .3 ) 2 4 .8 ( 9 .8 ) 1 .7 3 2 7 .2 ( 1 0 .6 2 9 .4 ( 9 ▼4 ) ‑ 0 .8 2 3 2 ー4 ( 9 .1 ) 2 2 .0 ( 8 .7 5 .1 3 * * * 3 1 .8 ( 9 ー6 ) 2 6 .0 ( 10 .1 ) 2 .3 6 *
運 動 へ の 従 事 12 .6 ( 5 .8 ) 8 .0 ( 3 .7 ) 4 .2 6 ・* * l l .1 ( 5 .9 ) l l .3 ( 4 ー7 ) ‑ 0 .1 7 1 2 .2 ( 6 .4 ) 9 .9 ( 4 .3 ) 1 .9 4 12 .2 ( 5 .6 ) 1 0 .7 ( 5 .6 ) 1 .0 9
フt 間 接 的 活 動 6 .2 ( 5 .8 ) 9 .9 ( 9 .9 ) ‑ 1 .7 5 8 .7 ( 7 .9 ) 3 ー3 ( 3 .6 ) 4 .1 9 * * * 8 .7 ( 9 .4 5 .8 ( 3 .1 1 9 5 9 .2 ( 8 .4 ) 6 .6 ( 7 .0 ) 1 .4 2
認 知 的 活 動 10 .3 ( 8 .0 6 9 1 6 2 → 1 .8 6 7 ー4 ( 7 .3 ) 14 .7 ( 6 .1 ) ‑ 4 .0 6 * * * l l .4 ( 7 .7 ) 6 .3 ( 6 .8 3 .1 1 * * 10 .4 ( 8 .3 8 .7 ( 7 .4 ) 0 .8 9
A L
A L T ‑ P E 2 6 .1 ( 1 0 .0 2 3 .1 ( 9 .4 ) 1 .2 8 2 4 .3 ( 10 .0 2 7 .6 ( 8 .9 ) ‑ 1 .2 8 2 9 .3 ( 8 .8 ) 1 9 .9 ( 8 .6 ) 4 .7 6 * * * 2 8 .7 ( 9 .9 2 3 ー6 ( 9 .5 ) 2 .1 8 *
運 動 の A L T 9 ー6 ( 5 .1 ) 6 .3 ( 3 .3 ) 3 .4 9 * * 8 .3 ( 4 .9 ) 9 .5 ( 4 .7 ) l 1 ▼0 0 9 .2 ( 5 .4 ) 7 .9 ( 4 .1 1 .1 6 9 ー2 ( 5 .0 ) 8 .4 ( 4 .8 ) 0 .6 8
T 主 運 動 の A L T 5 .5 ( 4 .2 ) 3 .2 ( 1 .5 ) 3 .5 1 * * 4 ー8 ( 3 .7 ) 4 .7 ( 4 ー0 ) 0 .1 0 5 .8 ( 4 .5 ) 3 .5 ( 1 .8 ) 3 .0 5 * * 5 .3 ( 3 .9 4 .5 ( 3 .7 ) 0 .8 1
1 精 一 杯 の 運 動 2 .5 8 ( 0 .2 7 1 2 .3 4 (0 .3 3 ) 3 .5 6 * * 2 .4 6 ( 0 ー3 2 ) 2 .6 7 ( 0 .1 8 ) ‑ 3 .6 1 * * 2 .5 3 ( 0 .3 3 ) 2 .4 9 (0 .2 7 ) 0 .5 0 2 ー4 7 ( 0 .3 1 2 .5 2 (0 .3 1 ‑ 0 .6 5 2 技 や 力 の 伸 び 2 ー2 6 ( 0 .3 4 ) 1 .9 7 ( 0 .4 4 ) 3 .19 * * 2 .0 9 ( 0 .3 9 ) 2 ー4 1 ( 0 .3 0 ) ‑ 3 .4 4 * * 2 .2 2 ( 0 .4 2 ) 2 .1 0 (0 .3 6 1 .2 5 2 .0 9 ( 0 .3 7 ) 2 ー2 0 ( 0 ▼4 0 ) ー 1 .15 3 新 し い 発 見 2 .2 1 ( 0 .3 7 1 .9 4 ( 0 .4 2 2 .8 9 ・* 2 .0 2 ( 0 .3 9 ) 2 .4 4 (0 .2 9 ) ‑ 4 .4 8 * * * 2 .18 ( 0 .4 3 ) 2 .0 6 (0 .3 7 ) 1 ▼2 7 2 .0 5 ( 0 .4 4 ) 2 .1 6 ( 0 .3 9 ) ‑ 1 .0 4 4 仲 間 関 係 2 .5 7 ( 0 .2 9 ) 2 .6 3 (0 ー2 8 ) ‑ 0 .7 5 2 .5 7 ( 0 .2 7 ) 2 .6 5 (0 .3 2 ) ‑ 1 .0 5 2 ー5 7 ( 0 .2 6 2 .6 1 (0 .3 2 ) ‑ 0 .6 5 2 .6 4 ( 0 .2 4 2 .5 7 (0 .3 0 ) 0 .9 8 5 楽 し さ 2 .4 9 ( 0 .2 8 ) 2 .5 6 ( 0 .2 4 ) ー 0 ー9 7 2 .4 8 ( 0 .2 7 ) 2 .6 2 ( 0 .2 3 ) ‑ 2 .2 0 * 2 ー5 3 ( 0 .2 9 ) 2 ー4 8 (0 .2 3 0 .9 6 2 .4 4 (0 .3 1 ) 2 ー5 4 ( 0 .2 5 ‑ 1 .5 3
( )内の数値は標準偏差を示す。 (*pく0.05叫p<0.0‑1***pく0.001)
ォ・
;宗 sJ H 露 悪﹂ .・ KU 譜
体育授業における生徒行動や生徒の授業評価に及ぼす要関の検討
55
女子クラスに比べて練習型の、女子クラスは男子クラスよりもゲーム型の授業形態をとる傾向が あることを示していると考えられる。また、学習行動の次元では、 「運動への従事」の割合は男
子クラスが女子クラスよりも有意に高い傾向がみられた ALTの次元においても、 「運動のA LT」及び「主運動のALT」の割合は男子クラスのはうが有意に高くなる傾向がみられた。こ れらの結果から、男子クラスが女子クラスに比べてより積極的に運動活動に従事していると考え
られる。
また、生徒による授業評価においても、 「精一杯の運動」、 「技や力の伸び」、 「新しい発見」の 項目において、男子クラスは女子クラスよりも有意に高い評価をしている傾向がみられた。
以上の結果を総合して考えると、男子は女子に比べてより積極的に体育授業に関与していると 考えられる。このことは、女子クラスの体育授業を活性化させるための方略について、より慎重 に配慮していく必要のあることを教えている。
3.授業時間の長さに関して
ここでは授業時間の長さがALT‑PEや生徒の授業評価にどのように関係するかを検討する ために、対象授業を1時間(50分)授業と2時間連続(100分)授業に分類してその差異につい て検討を加えた。
結果は表3に示されているように、 「一般的内容」の割合は1時間授業が2時間授業に比べて 有意に高い値を示している。その下位カテゴリーの「移動」の数値においても有意に高い値を示
している。このような一般的内容に関する差異は、 1時間授業でも2時間授業でも必要な時間量 にあまり差がないので、割合で比較すれば1時間授業が多くなると考えられる。そのため「体育 的内容」に費やすことができる割合は2時間授業が有意に高くなっている。体育的内容の下位カ テゴリーに関して、 2時間授業は「個人的技能練習」、 「体操・トレ‑ニング」、 「知的活動」の割 合が有意に高く、逆に1時間授業は「ゲーム」に費やす割合が有意に高い傾向を示した。このこ
とは、 1時間授業では技能や知識などを高めるための活動に費やす時間があまりとれないことを 意味している、と考えられる。学習行動の次元についてみると非従事の下位カテゴリーの「合い 問」については1時間授業の方が、 「待機」については2時間授業が、それぞれ有意に高い割合 を示している。 1時間授業ではゲームの割合が高くなり、 2時間授業では練習の割合が高くなる ためにこのような現象が現れたと考えられる。言い換えれば、ゲームは「合い問」が、練習は
「待機」が多くなる特性を持つと考えられる。また、 「課題からはずれている」行動の割合は2 時間授業が有意に高くなっているが、このことは1∝)分もの長い間、学習に集中させることの困 難さを示していると考えられる。従事の下位カテゴリーに注目すると、 「間接的活動」は1時間 授業の方が、 「認知的活動」は2時間授業の方が有意に高い割合を示している。 1時間授業に
「間接的活動」の割合が高くなっているが、それは1時間授業ではゲームの占める割合が高くな るからであると考えられる。すなわち、ゲ‑ム場面では、ゲームに参加しているが、直接的に運 動学習を行っていない「間接的活動」が多くなるためである。また、 「認知的活動」については、
2時間授業で高くなるが、それは、時間的に余裕があるため、教師が知的活動の時間を多く配当 するためであると考えられる。しかし、 ALTの次元には有意な差は見られなかった。
以上のALT‑PE観察法の結果からみると、 2時間授業は一般的内容を少なくし、体育的内 容に多く時間をかけることが出来るので、技能練習や知的活動に十分な時間をかけることが出来 る。他方、 1時間授業では、生徒の活動欲求を満たすためにどうしてもゲームにかける割合が多 くなり、技能練習や知的活動が少なくなると考えられる。
56 岡沢祥訓・高橋健夫・大友 智
また、生徒の授業評価においては、 2時間授業のほうが1時間授業よりも「精‑杯の運動」、
「技や力の伸び」、 「新しい発見」、 「楽しさ」において有意に高い評価を示す傾向がみられた。生 徒の授業評価が2時間授業の方が高いという結果に関しては、 2時間授業は1時間授業の2倍も 学習しているという時間的な要素も考慮しておかなければならない。
以上の結果から、つぎのように総括できる。すなわち、 1時間授業では生徒の活動欲求を満た すために運動量にこだわらなければならないが、 2時間授業では十分時間があるので、知識や技 能を伸ばすための活動にも多くの時間を配当することができる。そしてこのことが、生徒の授業 評価を高めることにもなる。運動量を得るために単にゲームを行わせても有効ではなく、生徒の 満足度を高めることにもならない。この事から2時間授業が学習成果を高める上で有効であると 考えられる。しかし、 2時間授業に「課題からはずれている」行動の割合が高いことから、 100 分間という長い時間を集中して学習させるための方法に十分配慮する必要がある。
4.学習場所に関して
ここでは、授業が行われた場所がALT‑PEや生徒の授業評価にどのように関係するかを検 討するために、対象授業を屋内(体育館、柔道場)、屋外(グランド)に分類してそれらの差異 に検討を加えた。なお、授業中に屋内から屋外に移動した1授業はここでの分析の対象から除外 した。
結果は表3に示されているように、一般的内容についてみると、 「移動」の割合は屋外の方が 有意に高い値を示した。体育的内容についてみると、 「ゲーム」は屋外が、 「知的活動」、 「社会 的行動」は屋内がそれぞれ有意に高い割合を示す傾向が見られた。学習行動の次元では、屋内が 屋外に比べて「非従事」の割合が有意に低く、逆に「従事」の割合が有意に高くなっている。ま た、その下位カテゴリーの「課題からはずれている」の割合は屋外に有意に高く、 「認知的活動」
は屋内に有意に高い傾向が見られた ALTの次元においても「ALT‑PE」、 「主運動のALT」
ともに屋内のはうが有意に高くなる傾向が見られた。これらの結果から考えると、屋内に比べて 屋外の授業では、生徒の活動空間が広くなるため、教師の監視や指導の影響が低くなるものと推 測され、屋外の授業では、屋内での授業以白こ周到な生徒の指導のあり方が必要になると考えら れる。
しかし、 ft徒の授業評価は全ての項目において有意差はみられなかった。
4.対象学級の大きさ
ここでは授業の人数がALT‑PEや生徒の授業評価に与える影響を分析するために、 1クラ ス単独授業(生徒数M‑17.8、 SD‑3.8)と2クラス合同授業(生徒数M‑37.5、 SD‑4.5) に分類して検討を加えた。結果は表3に示されているように、一般的内容の「待機」と学習課題 に非従事の「待機」はともに2クラス合同授業が有意に高い割合を示した。また、学習課題に
「従事」、 「ALT‑PE」ともに1クラス授業が有意に高い割合を示した。クラスの人数が少な ければ、教師の指導が全ての生徒に行き届くこと、あるいはまた、施設や用貝が潤沢になること などから、 ALT‑PEに有効に作用したと考えられる。しかし、生徒の授業評価はすべての項
目において有意差は見られなかった。
Ⅳ 摘 要
以仁本研究においては、教材、生徒の性別、授業時間の長さ、学習場所、クラス人数という体
体育授業における生徒行動や生徒の授業評価に及ぼす要EBの検討
57
育授業に関わる物理的要因が、 ALT‑PE観察法の各カテゴリ‑と生徒の授業評価にどのよう な影響を与えるのか検討を加えた。その結果、次の諸点が明らかになった。
(1)教材の相違は、 ALT‑PE観察法の各カテゴリーに顕著な影響を与える。バレーボール 教材では、 「ALT‑PE」の値は高くなるが、 「合い間」や「間接的活動」が多くなり、 「知的 活動」や「運動のALT」が少なくなる。陸上運動教材は、非従事の「待機」、 「課題からはずれ ている」が多くなり、 「ALT」の総量や「主運動のALT」の値が低くなる。器械運動教材は、
他教材に比してALT‑PE観察法の各カテゴリーに有利な値を示し、比較的有効な授業が行わ れていたことを示している。しかし、生徒の授業評価については、三つの教材の問で有意差は認 められなかった。
(2) ALT‑PE観察法の「運動への従事」、 「運動のALT」、 「主運動のALT」のカテゴリー において、男子は女子に比べてよりその値が高かった。また、生徒の授業評価においても「精一 杯の運動」、 「技や力の伸び」、 「新しい発見」の項目で高い評価が得られた。このことから、男子
は女子より積極的に体育授業に関与し、より大きな学習成果を得ているものと予想できる。
(3)授業時間の長さの要因は、 ALT‑PEには大きな影響を与えない。しかし、 「一般的内 容」や「体育的内容」の総量やその下位カテゴリーの値に差異が認められた。特に、 2時間授業 では、 「体育的内容」に配当される時間量が多く、また、 「個人的技能練習」、 「体操・トレーニ ング」、 「知的活動」の割合が多くなった。このことから、 2時間授業の方が、充実した体育授業 が展開されやすいということを示唆している。また、そのようなところから、生徒の授業評価の 点でも、 2時間授業の方が高くなったと考えられる。
(4)学習場所の相違は、 ALT‑PE観察法の各カテゴリーにかなり大きな影響を与える。す なわち、活動空間の広い屋外の体育授業は、 ALT‑PEにマイナスに作用する。しかし、生徒 の授業評価には有意な差異を生み出さない。
(5)クラスの人数の大きさは、 ALT‑PEに明確な影響を与える。すなわち、クラスの人数 が少ない方が「ALT‑PE」値を高める上で有効に作用する。しかし、生徒の授業評価の点で は、差異は認められない。
以上のように、 ALT‑PE観察法に基づくデータは、教師の教授技能に加えてさまざまな物 理的要因によって影響を受けることが明らかにされた。また、それらの要因が生徒の授業評価に も影響することが認められた。これらの結果は、 ALT‑PEの値にマイナスに作用する要因の 下で行われる体育授業においては、一層周到な授業計画を立案し、より適切な教授技術を適用し ていく必要のあることを示唆している。同様にまた、これらの結果は、体育授業の諸変数を無視 したALT‑PEの標準的数値に基づいて授業分析や授業評価を行うことには問題のあることを 示している ALT‑PE観察法の有効性については十分承認するが、なお、その活用のしかた については十分配慮する必要がある。
本研究は、教師数、教材数、授業数に制約があったため、今後より多くの授業を観察・分析す ることによって、より客観的なデ‑夕を得る必要がある。
文 献
( 1 ) Crum, B., Concerning the quality of the development of knowledge in sport pedagogy., Journal of teaching in physical education., 1986.,5., pp. 211‑220.
58
岡沢祥訓・高橋健夫・大友 智( 2 ) Dodds, P., Relationships between academic learning time and teacher behavior in a physical education majors skills class., In Templin, T. & Olson, J・ (Eds.) Teaching in physical education, C. I. C. Big Ten Symposium. Champaign, IL・, Human Kinetics., 1983., pp. 173‑184.
(3) Godbout, P., Brunelle, J. & Tousignant, M., Academic learning time in elementary and secondary physical education classes., Research Quarterly for Exercise and Sport.,
55(4).
(4)小林篤、体育の授業研究、大修館書店、 1978、 pp.233‑234.
( 5 ) Metzler, M., The measurement of academic learning time in physical education (Doctoral dissertation, The Ohio State University). , Ann Arbor, Ml, University Micro‑
films., No.8009314., 1979., p.8.
( 6 ) Siedentop, D., Developing Teaching Skills in Physical Education ( 2nd ed.).t May‑
field Publishing Company., 1983.
(7) Siedentop, D., Birdwell, D., & Metzler, M. (1979, March). A process approach to measuring teaching effectiveness in physical education. Paper presented at the
AAHPERD National Convention, New Orleans.
(8)鈴木宰・梅野圭史・辻野昭、 ALT‑PEシステムを用いた体育科の授業分析に関する研究、スポ‑
ツ教育学研究、第4巻 第2号、 pp.59‑70、 1980.
付表1 生徒の授業評価 ( )月( )臼( )曜日 番( )限 学校名 ) ( )午( )組( )香 氏名( ) (男・女) 今日の体育の授業について答えて下さい。
1 精いっぱい、全力をつくして運動をすること ができましたか。
は い‑特にどんなことですか。
いいえ‑‑なぜですか。
(精一杯の運動)
2 ワザや力を伸ばすことができましたか。
は い‑どんなことですか。
いいえ‑なぜですか。
(技や力の伸び)
3 「アッ、ワカッタ!」とか「アア、ソウカ」
と思ったことがありましたか。
は い‑どんなことですか。
いいえ‑なぜですか。
(新しい発見)
4 姓(または、クラス)の人たちと、力を合わ せて仲よく学習することができましたか。
は い‑特にどんなことですか。
いいえ‑‑なぜですか。
(仲間関係)
5 今日の授業は、楽しかったですか。
は い‑なぜですか。
いいえ‑‑>なぜですかo (楽しさ)
6 今日の授業について、感想を一言述べて下さ いn
59
The Examination of the Factors Effecting the Student Behavior (ALT‑PE) and Student Evaluation in
Physical Education Class
Yoshinon OKAZAWA
(Department of Physical Education. Nara University of Education, Nara 6.刀. Japan) Takeo TAKAHASHI
(Institute of Health and Sports Sciences. University of Tsukuba. Ibaraki 305, Japan) and
Satoshi OTOMO
(Department of Physical Education, Nara University of Education, Nara 630. Japan) (Received April 30, 1988)
The purpose of this study is to analyze the effects of the objective factors in physical education class without the teaching skills of teachers on the results of the ALT ‑ PE observation system (the instrument analysing the student behaviors in physical education class) and the student evaluation toward physical education class.
The following variables were selected as the factors in a physical education class ; 1 ) activity (subject matter) 2 ) sex of students 3 ) size of class (number of students) 4) length of class (1 school hour or 2 school hours) 5) place of class (outdoor or indoor). The subjects were 81 physical education classes instructed by 9 physical education teachers of 5 junior high schools in Nara Prefecture.
Main findings are as follows.
1 ) The results of ALT‑PE system were affected by the kind of activities (subject matters). Volleyball tends to increase the rate of ALT‑PE. But the rates of such categories, as "movement engaged and ̀̀ALT of motor activity become fewer because of increasing the frequency of "interim" and ̀̀indirect activity in the game.
Track and field activity has the tendency to make the rates of "movement engaged ,
"ALT‑PE". "ALT of motor activity" lessen rather than the others. In Gymnas‑
tics, we could recognize the better results of ALT‑PE system than other activities.
In relation to student evaluation, however, the significant differences were not found among three activities.
2 ) Both of the size of class and the place of class had the considerable influence on the results of ALT‑PE system. But the student evaluations were not influenced by them.
3) The length of class also affected the results of ALT‑PE system. 2 hours class had the better results of ALT‑PE system and the student evaluation toward the class.