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Academic year: 2021

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Title Studies on phase/structure transformable copper coordination polymers using bis(trifluoromethanesulfonyl)imide anion [an abstract of dissertation and a summary of dissertation review]

Author(s) Zheng, Xin

Citation 北海道大学. 博士(環境科学) 甲第14193号

Issue Date 2020-09-25

Doc URL http://hdl.handle.net/2115/79697

Rights(URL) https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/

Type theses (doctoral - abstract and summary of review)

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File Information Xin̲Zheng̲review.pdf (審査の要旨)

Hokkaido University Collection of Scholarly and Academic Papers : HUSCAP

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学 位 論 文 審 査 の 要 旨

博士(環境科学) 氏 名 Zheng Xin

審査委員 主査 教 授 野呂 真一郎 副査 教 授 中村 貴義 副査 教 授 神谷 裕一 副査 准教授 加藤 優

学 位 論 文 題 名

Studies on phase/structure transformable copper coordination polymers using bis(trifluoromethanesulfonyl)imide anion

(ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドアニオンを用いた相転移あるいは構造変化 できる銅配位高分子に関する研究)

相転移あるいは構造変化は,優れた機能を発現させるための鍵現象として多様な分野で利 用されている.配位高分子は高い構造設計性と構造柔軟性をもつことから,相転移あるいは 構造変化を示す物質として注目を集めている.このような現象を配位高分子上で狙って発現 させることができれば材料科学の更なる発展が期待できるが,現状有効な設計指針は存在せ ず偶然に頼っている.本学位論文では,相転移あるいは構造変化の発現に有効な設計指針と してバルキーな含フッ素アニオンの使用を提案し,そのようなアニオンの一つであるビス(ト リフルオロメタンスルホニル)イミドアニオン(以下,NTf2アニオンと省略)を含む配位高 分子の合成とその相転移および構造変化特性について研究が行われた.

まず,zheng氏は構造変化しながら二酸化炭素を吸脱着できる配位高分子単結晶を用いて,

NTf2アニオンと二酸化炭素との相互作用の詳細を調べた.吸着二酸化炭素はNTf2アニオンの フッ素原子および酸素原子と静電相互作用および分散力を介して相互作用していることを明 らかにした.NTf2アニオンを含むイオン液体は二酸化炭素分離材料として注目されているが,

その吸着状態については意見が分かれていた.本結果は,イオン液体ベースの二酸化炭素分 離材料の開発に重要な知見を与えるものである.また,金属イオンに配位可能なゲスト分子 の吸脱着に伴うバルクおよびミクロ構造変化を利用することにより,同配位高分子の二酸化 炭素吸着開始圧が低圧側にシフトすることを見出したことは,二酸化炭素吸着材料の高性能 化において重要な知見であると認められる.

次に,zheng氏は多様な相転移を示すNTf2アニオン含有配位高分子に関する研究を行った.

この配位高分子は三次元骨格を有しており,低温領域ではNTf2アニオンおよび有機配位子の 協同的な構造変化を伴う可逆的な結晶-結晶相転移を示す一方で,高温領域では配位高分子 としては珍しい不可逆的な結晶-液体相転移および可逆的なガラス-液体相転移を示した.

特筆すべき点は,これまで報告されている三次元配位高分子のなかで最も融点が低いこと,

結晶をガラス化することでNTf2アニオン伝導度が約一桁上昇したこと,である.本発見によ

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り,配位高分子のガラス材料への応用展開が加速することが強く期待される.

さらに,zheng氏はより大きな構造変化を示す配位高分子を合成することにも成功した.

金属イオン配位フリーなNTf2アニオンおよび金属イオンに配位したジメチルスルホキシド ゲストを含む二次元配位高分子からゲスト分子を除去すると,NTf2アニオンの金属イオンへ の配位と同時に,有機配位子と金属イオンの結合の開裂と再形成を伴う二次元から一次元へ の高分子構造変化が引き起こされることが分かった.前者の配位高分子も含めて,これまで 報告された配位高分子は高分子構造の次元性が変化しないものが大多数であったが,本成果 によりこれまでよりも大きな構造変化を利用できることが実証されたことは注目に値する.

以上,本学位論文はバルキーな含フッ素アニオンであるNTf2アニオンが高確率で相転移あ るいは構造変化を引き出すために有効であることを実証した.また提案された方法は,本学 位論文で扱われた以外のバルキーな含フッ素アニオンに対しても適用可能であり,今後の多 分野での応用展開が大いに期待される.審査委員一同は,これらの研究を高く評価し,また 研究者として誠実かつ熱心であり,大学院博士課程におけるこれまでの研鑽や修得単位など もあわせ,申請者が博士(環境科学)の学位を受けるのに十分な資格を有するものと判断し た.

参照

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