経営 と経済 第85巻 第3・4号 2006年 2月
国際産業連関表を用いた
vi r t i c als pe c i al i z at i ons har e の拡張
藤 田 渉
国際産業連関表 を用 いたvirticalspecializationshareの拡張
Abstract
Thelastseveraldecadeshaveobservedarapidlyincreaslngintegra‑ tionofglobaleconomyandgrowlngSharesofintermediategoodsinin‑
ternationaltradeflows.Internationaltradeaffectsproductionactivities andchangestheirpatterns.JonesandKierzkowski(1990)havenoted thatincreasingreturnsandspecializationencourageagrowlngfirm to switchtoaproductionprocesswithfragmentedproductionblockscon‑
nectedbyseⅣicelinksandsuchfragmentationspillsovertointerna‑ tionalmarkets.Productionprocessesisdisintegratedandsplitinto differentlocationbutthatleadtothesamefinalproduct.Manytrade economistsbelievethisistobethereasonofincreaslngthetradeofin‑
termediategoods.
Thisphenomenonhasbeenstudiedbymanyandgivendifferent labelsineveryaspect,forexampleoutsourclng,Verticalspecialization, fragmentationofproductionandsoon.Itseemstobenoslnglemeasure forthoseactivitiesaspects.Aninterestingmeasurehasproposedby Hummelsaetal・(2001)・Theirindex,verticalspecializationshare(VS), canbeobservedquantitativelytheamountofverticalspecializationfora countrythatusesimportedinputstoproduceexportedgoods.Theavaiレ abilityofdataprovidedbytheOECD'sInput‑Outputtables.But, thoughtheinputwasintermediarygoods,outputcouldn'tseparatein‑
termediarygoodsinthismethod.
Inthispaper,IintroducetheexpansionofVSusingtheAsianlnter一 mationallnpu卜OutputtableandcalculateVSoftheexportinter一 mediaterygoodswhichtheydidn'tpresent.
Keywords:Fragmentationofproduction,'Verticalspecialization;
Input‑Outputtable
431
1 は じめに
過去十数年の間に,実質的な経済統合が急速 に拡大 しつつある。た とえば, 貿易額 の対 GDP比率の伸張は,大半のOECD諸 国で観測することがで き
432 経 営 と 経 済
る (図 1)。 こうい った現象の理 由 としては,伝統的な貿易理論 においては サービス貿易の増大,またはそのシ ェアの増大や,関税 自由化 ・撤廃による 効果な どをあげて きた。
これに対 してJonesand Kierzkowski(1990)紘,生産活動が貿易 によって 大 きく影響を受ける として,新たな議論を提示 した。 ここでは生産ブロック (production block)とサービス リン ク (servicelink)なる概念を導入 し, 収益増大 と特化の優位性が成長企業を して,その生産工程 をサービスリンク で接続 されてい る寸断 された (fragmented)(注1)生産ブロ ック群 に転換す る ことを促進 させるこ と,また このサービス リンクは調整や管理,運輸,金融 サー ビスやな どか らな る活動 をま とめた ものであ るが,生産工程のfrag・
mentationが別の場所 にあ る生産ブロ ック間を結合 しているものな らば, こ の リンクの需要はますます増大す るものになることが述べ られた。そして こ の ようなfragmentationは,国際市場 にあふれ出ることとな り,国同士で比 較 して生産性や要素価格が相違 していれば,ある生産工程 を構成する生産ブ
ロックは多 くの国々に立地を広げてい くことになる。
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図1 Trade(%ofGDP),OECD24カ国平均(worldDevelopment Lndicator/TheWorldBank2004より作成)
(注1)邦文の文献においては,fragmentは 「分断」としているものが多い (Wakasugi (2003a),Wakasugi(2003b))。ただし,fragmentationは,もはや 「生産工程の分断」と はせずに,「フラグメンテーション」とすることが多い.
国際産業連 関表 を用 いたvirticalspecializationshareの拡張 433 なお,fragmentationが生 じる原因 として,サー ビス リンクの コス ト低下 と,サービス活動 における規模の経済が重要であ る。
また, こういった生産工程の変化 においては, もとの生産工程 が単一企業 の ものであった として も,寸断化 した個 々の生産 ブロックやサービス リンク が依然,単一の企業の ものである必要は無い。極端 な状況では,すべての生 産ブロ ックやサービス リンクが別個の企業 になっているかもしれない し,ま たこの生産の連鎖の末端 にある最終生産者は必要な中間財やサー ビスをすべ て市場 で調達 す る こ ともあ りえる。 さ らに, この複雑 な垂 直的 国際分業 (Verticalinternationalspecialization)化お よび垂直統合生産工程 (vertically integratedproductionprocesses)化の過程 で,新 しい企業やビジネスの生 起 も考 え られる。
その結果 として,生産ブロック間を移動する部品や半製品 といった中間財 が貿易量の増大 とい う形で観測 されることになる。
本論では, このfragmentationに近 い概念である,垂直的国際分業を観測 するひ とつの方法 として提起 された指標である,Hummelsaetal.(2001)に よるvirtualspecializationshareを発展 させ,国際産業連関表 を用いて中間 財貿易の状況を観測す ることを 目的 とする。
2 fragmentation概念およびその葉頁縁
前述の ように,fragmentation概念は,JonesandKierzkowski(1990)によ る とされ る。その後q)JonesandKi erzkowski(2000)(注2)において,用語 と してのfragmentationとは,以前 は統合 されていた生産工程が,ふたつある
(注2)Jones,RonaldW.andHenrykKierzkowski(2001)"A FrameworkforFrag‑
mentation,"inbySvenW.ArndtandHenrykKierzkowskieds.Fragmentation:NeuJ ProductionPatternsintheWorldEconomy,oxfordUniversityPress.として,出版 されて
いる。
434 経 営 と 経 済 いはそれ以上の構成要素 (これをfagmentsという)に分裂すること(spliting up)としている。
ある意味では,かな り暖味な定義であ り,ひ とつの問題は何を指 している のかについて,非常に広義で,拡大解釈が可能なことである。た とえば生産 のモジ ュール化や,インターネ ット調達 な どのひ とつひ とつはfragmenta‑
tionにきわめて密接な事象であろう。また企業に とっては海外直接投資によ る生産拠点における工程や製品の変更,納入先の転換や,外注,請負の選択
といった こと,また部門分離や国際提携な ど。 さらには規制緩和 によるネ ッ トワーク産業の水平,垂直の分離や統合,またバ イパス企業の出現なども, 密接な関連事象である といえる。産業融合 という用語で説明される事象の大 半 も,fragmentationの一側面 と見 ることも可能ではないか と考 えられる。
わが国の元請下請制度 も,もしかした らfragmentation的であったのかもし れない し,カンパソ方式やジャス トインタイム方式 も, 自分がfragmentす るのではな く,協力企業をfragmentさせるもの として解釈で きるかもしれ ない。
もうひ とつの問題は,理論の検証の問題であろう。実際に移動する中間財 は企業 レベルの取引であるはずであ り,個 々の取引の様相は金額 ・数量的に も貿易統計 という規模では把握 しきれない可能性があるし,またサービス リ ンク ・コス トの分析や,生産関数を用いたサービス活動の規模の経済性の分 析 も,対象が小規模で多様 ・多数であることから課題が多い と考 えられる。
また,国際的な物質移動を対象に議論 される領域,た とえば環境問題を対 象 とする学問領域などにおいては,根本的な視点の変化が求め られる可能性 がある。完全に国際化 して分断化 して拡散 した生産 プロセスを環境負荷 とし て分析 しなければな らないか らである。
この暖味な定義 , したがって類似概念が多数あ るこ とに対 す る交通整理 は,Jonesら以降の多 くの研究者が通過する作業になっている。た とえば, Hummelsaetal.(1999,2001)は,それ らの類似概念を以下の ように列挙 し
国際産業連 関表 を用 いたvirticalspecializationshareの拡張 435
ている(注3)0
●fragmentation (ofproduction)
●verticalspecialization
●slicingupthevaluechain
●outsourclng
●multi‑stageproduction
●intra‑productspecialization
Hummelsaは,fragmentationについてはJonesand Kierzkowski(1990) ではな く,1997年 のworking paperを引用 してい る(注4)0 Hummelsaらは verticalspeciF1izationを採 り,これはBalassa(1967)での造語であろうとし, Findlayも1978年の論文 か ら,早い時期 にこの述語 を用いていた とす る(注5)0 そのためverticalspecializationを採用 しているようである(注6)0
なおHummelsaは以下の ようにverticalspecializationを定義 している。
(a)財 は 2つあるいはそれ以上の連続 したステージで生産 され る。
(b)財の生産の間に2つまたはそれ以上の国々が付加価値 を付与する。
(注3)Hummelsaetal・(2001)において列挙 された類似概念の内,multi‑stageproduction はHummelsaetal.(1999)においては列挙 されていない。ただ し,それを用いたDixit andGrossman(1982)は引用 している。またfragmentationはfragmentationofproduction
としている。短い期間に "fragmentation"とい う多少 ともインパ ク トのある用語が普及 したもの と考 えられる。
(注4)Jones,RonaldW.andHenrykKierzkowski(1997)"GlobalizationandtheConse‑
▼ヽ
quencesoflnternationalFragmentation,manuscript,UniversityofRochesterand GraduateInstituteofInternationalStudies,Geneva.
これは現在入手できないが,Calvo,GuillermoA.,MauriceObstfeldandRudigerDor‑ nbusch(2001)Money,CapitalMobility,andT71ade:EssaysinHonorofRobertA.Mundell, TheMITPress.の中に所収されている。
(注5)Hummelsaらは,以下の文献をあげている。Findlay,Ronald(1978)̀̀AnAustrian ModelofInternationalTradeandInterestRateEqualization,"JournalofPolitical Economy,Voll86,pp.989‑1008.
(注6)̀̀ourpreferedlabel''という表現を とっている0
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(C)生産工程のステージにおいて少な くて もひ とつの国が輸入の投入を用 いなければな らない,そ して産 出された もの一部 は輸 出されなければ な らない。
slicing up thevalue chainは,Krugman(1995,1996)による。Krugman は これを,数多 くの場所で,数多 くの段階を経て商品を製造することであ り, それぞれの段階でわずかずつ付加価値 が付け られていることであ るとしてい る。例 として 自動車製造をあげている。 また これが貿易に影響を与えるであ ろうことを示唆 している(注7)0
outsourcingは国際貿易理論以外 で も多用 されてい る用語 であ る。Hum‑
melsaらはFeenstraand Hansom(1995,1997)を例 としてあげている(注8)0 このoutsourcingは外部委託ではな く (多国籍企業等 による)海外生産の輸 入をさしていた。わが国で も 「海外アウ トソーシング」は 「業務の海外移転」
や 「海外部品調達」 (offshore sourcing)の意味 として用 い られている。現 在では製造業部門だけではな く,ソフ トウ ェア生産 やコールセン ター業務な
ども含まれる。
Feenstraはoutsourcingが国内で中間財または最終財 として何度 も取引さ れることが,国内工業統計のダブルカウン トを引 き起 こした り,当時の工業 統計は取 引 コス トや外注 コス トを含 まない ことを指摘 し,outsourcingの影 響がが適切に統計に反映 していない ことを議論 している。 この結果,た とえ ばナ イキの海外生産 シ ューズは原材料 として工業統計 に計上 されない こ と や,GE社 がGEブ ラン ドで販売す る韓 国Samsung製電子 レンジが,原材 料 として も最終製品 として も工業統計 に反映 されない こ とを例 にあげてい
(注7)Krugman(1995)の,pp.333‑334参照。
(注8)Hummelsaが引用 したのはFeenstraandHansom(1995)が公刊 された,Feenstra, RobertC,andCordonH.Hansom(1996)"ForeignInvestment,Outsourcingand RelativeWages,"inG.M.GrossmanR.C.FeenstraandD.A.Irwineds.ThePolitical EconomyofT71adePolicy:HonorofJagdishBhagwati,Cambridge,MA:MITPress,pp.
89‑127.である。本論のサーベ イはほぼ同 じ内容のFeenstraandHansom(1995)に依 った。
国際産業連関表 を用 いたvirticalspecializationshareの拡張 437 る。
こうい った雇用や賃金の評価 に影響 を与 えかねない統計の是正 の見地 か ら,Feenstraは,outsourcingとは,米国の多国籍企業q)輸入 に加 えて,栄 国企業の生産 に用い られる,あるいは米国企業のブラン ドで販売 されるすべ ての輸 入中間財 と最終財 を含 む もの とい う定義 を提示 した(注9)。 さ らに, FeenstraらはFeenstraandHansom(1999,2001)な どでoutsourcingとして 研究を進めている。
disintegrationofproduction(process)または,disintegrationは,Feenstra (1998)によって用 い られているが,同論文 において も基本的には (foreign) outsourcingを用いている。そ して これは,integrationofworldmarketsは disintegrationofproductionによって もた らされる と,対比的に使用 された 用語であ り,国外でなされた生産やサービス活動 が,国内でなされた もの と 結合す るこ とである としている。垂直統合 された生産工程の分解 を表 し,フ ォー ド社 が この分野 の論文 において例示 とされ る こ とが多 いが,Fordist productionの ことであるとしている。
multi‑stageproductionは,DixitandGrossman(1981,1982)による。 こ れはそれまでのBalassa以来の中間財貿易 に関す る理論モデル は基本的 に 2‑stag生産 モデルであ り,基本的 に上段で中間財 が生産 され,他の中間財
とともに下段で最終財 になる という構造 になっていたのに対 し,多段の垂直 構造 を導入 した。 これにより国境をまた ぐステー ジのモデル も考察で きる と
した。
intra‑productspecializationは,Arndt(1997)に よる。 これは海外調達のモ デルを考察するにあた って,標準的な貿易理論 に,生産工程の部品段階への 分解 とい う修正 を加 えたので,国境 を越 えた製品間特化 とい うことになるか
らであ る。
(注9)FeenstraandHanson(1995)の,pp.19‑20参照.なお,FeenstraandHanson(1997)
では,foreignoutsourcingという表現 もしている。
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以上は,Hummelsaetal.(1999,2001)の列挙 した ものをあ らためてサー ベ イした ものであ るが, この中で前 出のFeenstra(1998)はさ らに類似の概 念をあげている。
●Kaleidoscopecomparativeadvantage (Bhagwatiの1994年の論文 によ る(注10))
●delocalization (Leamerの1996年の論文 による(荏ll))
●Intra‑mediatetrade (AntweilerandTrefler(2002))
さらに,Splinteringや,internationalizationも同様の概念 に使われている。
また,略語にする場合は,IFP (internationalfragmentationofproduction) とするもの もある (HelgandTajoli(2005))0
これ らはいずれ もそれぞれの研究者 が 自分の視点で名づけた ものであ り, 工程 に着 目す るのか,国境 に着 目するのか,財 ・サービスに着 目するのかな どによって少 しずつ変わったニ ュアンスを持つ。本論 では特別な概念を意味 するのでなければ,基本的にfragmentationを使いたい。
さらに理論的な部分に関 してはJonesandKierzkowski(1997),Deardorff (1998,2001),Cheng andKierzkowski(2001),Grossman andHelpman (2005),JonesandKierzkowski(2005)等に詳 しい。
(注10)Feenstraは,Bhagwati,JagdishN.andVivekH.Dehejia(1994)̀̀FreerTradeand WagesoftheUnskilled‑IsMarxStrikingAgain?,"inJagdishN.BhagwatiandMarvin Kosterseds.T71adeandWages・'LeuelingWagesDown?,WashingtonD.C.・'American Enterpriselnstitute,pp.36‑75.による としてい る。
(荏 ll)同 じくFeenstraは,Leaner,EdwardE.(1996)"TheEffectsofTradeinServices, TechnologyTransferandDelocalisationonLocalandGlobalIncomeInequality,"Asia‑ PaclficEconomicReview,Vol12,pp.44‑60.による としている。
国際産業連関表 を用いたvirticalspecializationshareの拡張 439
3 fragmentationの観測とHummeJsaのvirtual specializationshare
すでに述べた ように,fragmentationは比較的最近登場 して きた新 しい国 際経済の一様相で もあ り,定義 自体 も,さらに用語でさえもいまだ確定 した もの とは言 えない。 したがってその状況を観測す る として も,いかなる変数 を対象にするべ きかは難 しい問題である。貿易統計 も工業統計 も,それに対 応 した ものではない。 また企業 レベルで生 じてい る とすれば, ミクロデータ
か らアプローチするしかない という考 え方 もで きよう。
前 出のFeenstra(1998)では,広範 囲で暖味 な定義 に沿 うような単一 の 指標 は無 い として, い くつかの異 な った指標 の観 測 に よる としてい る。
Feenstraは長期データの分析 により,1970年代か らoutsourcingが拡大 して いる としている。 ここで彼は貿易の統合状態,生産 の分解状態,賃金の不平 等化な どか ら,間接的 に判断を下 している。 もしfragmentationが主 として 量的な変化ではな く,質的な変化が主要な ものであれば,この ようなアプロー チが妥当であるかもしれない。
この ような中で,Hummelsaetal.(2001)は,virtualspecializationshare なる,独特の指標 を提示 した。 これはOECD等の非競争型の産業連関表 を 用いて,virtualspecializationについての指標 を導 出 した ものである。 これ により,最終需要 向けか中間需要向けか区別 が困難 な貿易テ一夕 と異な り, 輸入品に関 しては中間財の うち国内産 出分 と輸入分 を分別 で きる利点があ
る。その代わ り貿易統計は どの詳細な財の分別はで きない。
virtualspecializationshareの導 出は次の ようにな ものであ る。 なお, Hummelsaetal.(2001)のnotationでは,産業連関表上の輸 出変数はXを用 いているが,伝統的な産業連関表のnotationでは取引額あるいは産 出額 と混 同す る恐 れがあるので,輸 出を表す変数 はEを用 いて書 き直 している(注12)0
(注12)逆 に,Hummelsaらのnotationが普遍化 しているので,逆効果であるか もしれない。
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また,後述の行列表示 にあわせ るため,原著の添字iはjに置 き換 えてある。
まず,以下の変量を定義する。(注13)
VSkj 中間財輸入額kj
産 出額kj ・輸職 ‑監 驚 ×中間財輸鳩 j (1) k:国 ・地域,j:財または部門
VSkjは k国の輸 出額 中の輸入 による投入分 ,すなわち輸 出額 中の外 国で の付加価値がついた部分 とい うことになる。なお,式 (1)の中央の辺の,(中 間財輸入額kj/産 出額kj) は,産業連関理論 では輸 入分の 「中間投入比率」
といわれ るものに他な らない。
式 (1)か ら明 らかな ように,第j財 あ るいは第j部門 に対 して,輸 出に占 める 帽 kjの比率 箸 は,輸入分の 「中間投入比率」に等 しくなるOここで, Ekjは k国の第j財の輸 出額である。
ここで,総輸 出額Ekに占め るVSkの比率を以下 の ように定義 して,式変 形 を行 う。
VSk‑ ∑jVSkj,Ek‑ ∑jEkj
Ek Ek Ek
v
i k‑ 讐 一旦些丁■1一
‑∑j(箸 ・慧) (2 )
原論文 では,Vikの部分は,VSsha,eoftotalexpo,tsな る,長 い変数名がつけ ら れてい るが,簡略化 している。
この総輸 出額Ekに占めるVSkの比率であるVikは,各部門の輸出に占め るVSkjの比率,箸 を・輸 出全体 に占め る割合 EB で加重平均 した ものに な っている。 したが って, この Vi kは,総産 出におけ る輸入投入の比率 よ
りも大 きい値 にな る。
すでに述べた ように産業連関表 を用いることに より,輸入財 を最終需要用
(注13)Hummelsaetall(2001)では,中間財輸入額,輸出額,産出額の添字 研 ま省略され ている,