情 報 の特 質 と情報活用 要件 に関す る研 究
(その2純 粋 情 報 現象 の抽 出 と情 報 活 用 要 件 の 明確 化)
出 川
︑¥ 山早は じめ に
本 稿 は,以 下 の5編 か らな る 「 情 報 の 特 質 と情 報 活 用 要 件 に 関 す る研 究 」 の そ の2と し て,第2編(純 粋 情 報 現 象 の 抽 出)と 第3編(情 報 属 性 と情 報 活 用 要 件 の 明 確 化)を 示 す もの で あ る。
第1編 鯖 報 学の必 要性)1) 1.情 報 学 の考 え方
2.こ れ までの情 報 に関す る主 な研 究 3.こ れ までの情 報 に関す る研 究 の課題 第2編(純 粋情 報現 象 の抽 出):本 稿
4.情 報 に関わ る現象 の 同時複 合性 5.一 般 的 な複合 的情 報現 象 の分析 6.純 粋 情報 現象 の抽 出
第3編(情 報属 性 と情報 活用 要件 の明 確化):本 稿 7.純 粋 情報 現象 の分 析
8.情 報 属性 につ い て 9.情 報 活用 要件 につ い て
第4編(情 報活 用要 件 の既存 学術 分野 か らの検 証 ・考察) 10.制 御 理論 か らの検 証
11.生 理 学 か らの検証
第5編(個 別現 象 にお け る情 報有 効活 用 の研 究 手順 と ポ ス ト情 報化 社会 につ い て)
12.個 別 現象 にお ける情報 有効 活用 の研 究 手順 につ いて 13.ポ ス ト情 報化 社 会 につ い て
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本 稿 の 内容 は,「 情 報 の 特 質 と情 報 活 用 要 件 に 関す る研 究 」(そ の1:情 報 学 の 必 要 性)1)に 引 き続 く もの で あ り,し たが っ て 本 稿 で付 与 す る 章 番 号 も,第 4章 か ら始 め て い る。
本 稿 に掲 載 す る 第2編 お よ び第3編 の 概 要 は次 の 通 りで あ る 。
第2編 で は,現 実 社 会 で発 生 す る い わ ゆ る情 報 現 象 は情 報 学 的 観 点 か らす る と極 め て複 合 的 な現 象 で あ る とい う前 提 に 基 づ い て,複 合 的 で な い そ れ ぞ れ が 互 い に独 立 し た13の 情 報 現 象(以 降,純 粋 情 報 現 象)を 抽 出 して い る。
第3編 で は,純 粋 情 報 現 象 の 分 析 か ら,情 報 そ の もの の もつ3種 類 の 属 性 情 報 と,情 報 活 用 者 た る 人 間や 組 織 が 備 え な け れ ば な らな い13項 目の 情 報 活 用 要 件 を明 らか に し て い る 。
第2編 純粋情報現象の抽出
4.情 報 に係 わ る同 時 複 合 性 (1)情 報 現 象 につ い て
人 間 は,生 活 の 糧 を得 た り,色 々 な 問 題 や課 題 を解 決 した り,あ る い は 自 ら の知 的 欲 求 や 文 化 的 欲 求 を満 たす た め に色 々 な 活 動 を行 う。 営 業 ス タ ッ フが 会 社 で行 う営 業 の仕 事 も大 学 の研 究 者 に よ る研 究 も人 間 の 活 動 で あ る。
物 理 学 的 に人 間 の 活 動 を と らえ る と,多 くの 人 間 の 活 動 は 人 問 や 人 間 に よ っ て操 作 され る機 械 な ど に よ るエ ネ ル ギ ー の 消 費 に よ って 遂 行 され る もの と見 な され る で あ ろ う。 しか し,情 報 学 的1)に み る と全 て 情 報 処 理 と見 な す こ とが で き る。 つ ま り,何 らか の情 報 が 人 間 に よ っ て活 用 され そ の 結 果 と し て 人 間 の 活 動 が 行 わ れ て い る の で あ る 。 これ に は,活 動 が 行 わ れ るそ の 時 点 にお い て 人 間 が 情 報 を 活 用(入 力,伝 達 な ど)す る場 合 もあ る し,あ らか じめ 人 間 の 情 報(知 恵 な ど)を 機 械 に何 らか の 形 で 覚 え させ(反 映 させ),そ の 機 械 を稼 動 させ る
こ と に よっ て 行 わ れ る場 合 もあ る。
情報 の特 質 と情報 活用 要件 に関す る研 究 67 (2)情 報 現 象 に 潜 む普 遍 的 現 象 と現 実 の 情 報 現 象 の 関係 に 関 す る仮 説 お よ び
分 析 手 順
本 研 究(「 情 報 の特 質 と情 報 活 用 要 件 に 関 す る研 究 」)の 目的 は,情 報 現 象 と も呼 べ る 人 間 の活 動 に潜 む 普 遍 的 な情 報 学 的 現 象 を 明 らか に し,人 間や 組 織 が 情 報 を よ り有 効 に 活 用 す る た め の 要 件 な ど を導 く こ とで あ る 。 こ こ で い う普 遍 的 現 象 とは,情 報 の 申 身 に依 存 しな い現 象 で,純 粋 に情 報 学 的 な 見 地 か らみ た 場 合 に独 立 して い る現 象(純 粋 情 報 現 象)の こ とで あ る。
本 研 究 の 目的 を達 成 す る た め に は,当 然 の こ とな が ら現 実 の情 報 現 象 を 分 析 し な け れ ば な らな い が,分 析 対 象 とな る現 実 の情 報 現 象 は,多 くの 場 合 情 報 の 中 身 に依 存 す る現 象 と な っ て お り,情 報 学 的 に独 立 して い る と考 え られ る純 粋 情 報 現 象 の 複 数 が 同 時 に具 現 化 した,い わ ば複 合 現 象 と な っ て い る も の が多 い と考 え られ る(図 表4.1参 照)。
図表4.1純 粋情 報現象 と現 実の情報現 象 との対応 に関す る考 え方
純 粋情報現 象1
純 粋情報現 象2
純粋 情報現 象3
純粋情 報現象n (有限の種類)
・情 報 の 中 身1
十 ・情 報 活 用 時 の 状 況
・情 報 の 中 身2
十 ・情 報 活 用 時 の 状 況
・情 報 の 中 身3
十 ・情 報 活 用 時 の 状 況
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(無限 の種 類)
i>現 実 の情 報現象1
)現 実 の情報 現象2
一 〉 現 実の情報現 象3
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(無 限 の 種 類)
な お,図 表4.1で は 純 粋 情 報 現 象 の種 類 は有 限 個 と し て い るが,こ れ は 本 研 究 の大 き な前 提 条 件 で もあ る 。 こ の 前 提 の 妥 当性 は 議 論 の分 か れ る部 分 か も しれ な い が,人 間 が 情 報 を 資 源 と して活 用 で きる生 き物 で あ る の な ら ば,妥 当 性 は確 保 さ れ る と思 わ れ る。 つ ま り,図 表4.1の 様 に位 置 づ け た 「 純 粋 情 報 現 象 」 が無 限 の 種 類 を有 す る もの で あ る の な らば,も は や,人 間 は 情 報 を 資 源 と して コ ン トロ ー ル す る こ とを放 棄 せ ざ る を え な い か らで あ る。
た だ し,「現 実 の 情 報 現 象 」 や 「 情 報 の 中 身 や 情 報 活 用 の 際 の 各 種 状 況 」 の種 類 は 言 う まで も な く無 限 で あ る 。 前 述 した よ う に,現 実 の 情 報 現 象 と は人 間 の 活 動 そ の もの と見 な す こ とが で き,人 間 の 活 動 の 種 類 は,人 や 時代,背 景,状 況 な どに よっ て 異 な る こ とは 自明 の理 と も言 え るの で,「現 実 の情 報現 象 」や 「 情 報 の 中 身 や 情 報 活 用 の 際 の各 種 状 況 」の種 類 が 無 限 と な る こ と は明 らか で あ る 。
図 表4.1に 示 した 様 な 「 純 粋 情 報 現 象 」 の 存 在 を 前 提 と した場 合,任 意 の 現 実 の 情 報 現 象 が 孕 ん で い る純 粋 情 報 現 象 は複 数 の 可 能 性 が あ り,ま た,純 粋 情 報 現 象 の 種 類 は 有 限 と して い る の で 或 程 度 の種 類 の 現 実 の 情 報 現 象 を分 析 す れ ば,全 て の 純 粋 情 報 現 象 を抽 出 で き る可 能 性 が 高 い とい う こ と に な る 。
一 般 的 な現 実 の 情 報 現 象 の 分 析 (普遍 的 原 理 の 第 一 次 抽 出)
〈 本 編 第5章 〉
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抽 出結 果 の 類 型 化 (純粋 情 報 現 象)
〈 本 編 第6章 〉
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