• 検索結果がありません。

「 若 手 研 究 者 の 集 い 」 研 究 報 告 要 旨 ( 平 成 二 八 年 )

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "「 若 手 研 究 者 の 集 い 」 研 究 報 告 要 旨 ( 平 成 二 八 年 )"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

「若手研究者の集い」研究報告要旨(平成二八年) 律令制大臣については、これまでその職掌や太政官合議制における位置づけについて注目されてきたが、令規定における地位についての体系的な考察はほとんど行われてこなかった。このような研究状況に鑑み、本報告では日唐令比較を含め、太政大臣・左右大臣という律令制大臣の制度的位置づけの考察を行った。その結果、次の二点を明らかにした。第一は、律令制大臣の成立にあたって、初唐の諸制度が多く参照され、その特徴が日本令に取り入れられたことである。まず太政大臣は、唐令の三師・三公をまとめて―つの官とすることで創出された。それは形式的な官職となっていた三師・三公を継受しつつ、律令官制の最上位に位置することによって、律令制そのものが内包する理念を保存したものであった。一方、左右大臣は、唐初期まで三省の中でも一段高く位置づけられていた尚書省の実質的長官であり、宰相として政治的判断を下す存在でもあった左右僕射(左右丞相)を継受して創出された。

律令制大臣の地位的特質ーーふ

礼と待遇を中心に1 第四回 〈彙報〉

二0一六年 一月一九H 「若手研究者の集い」研究報告要旨(平成二八年)

一五三

土居 嗣和

(2)

第二は、石の律令制大臣の地位は、日本令ではさまざまな規定により保障されており、その多くは日本令の中で独自に立条されたものだったことである。大臣の地位を保障する規定は儀礼的と待遇的の二つに大別でき、このうち儀礼的規定については、「右大臣以上」という区分をするものと、「大納言以上」という区分をするものが存在した。それらはいずれも大臣を音声的・視覚的に明示する性格を持つ規定であった。また待遇的規定は、「職分」という概念のもとに大納言以上の待遇を定めたものであった。従来「職分」については、議政官としての大臣・大納言の待遇として考えられているが、儀礼的規定に「右大臣以上」という区分が存すること、大納言は大臣不在時にその職務を代行しうる存在であったことを踏まえれば、「職分」の本来保障する地位は大臣であったと考えられるのである。以上より、唐令を模範としながらも、その地位がより明確に規定されたところに、律令制大臣の地位的特質が認められるという結論を得た。 メトロポリタン史学十二号―10一六年一―一月一五四

参照

関連したドキュメント

本稿 は昭和56年度文部省科学研究費 ・奨励

全国の 研究者情報 各大学の.

Optimal Stochastic Control.... Learning process in Large system...e...e.e... ILKe zli } i2 )a ) }

特に、その応用として、 Donaldson不変量とSeiberg-Witten不変量が等しいというWittenの予想を代数

これまで十数年来の档案研究を通じて、筆者は、文学者胡適、郭沫若等の未収 録(全集、文集、選集、年譜に未収録)書簡 1500

〔追記〕  校正の段階で、山﨑俊恵「刑事訴訟法判例研究」

「地方債に関する調査研究委員会」報告書の概要(昭和54年度~平成20年度) NO.1 調査研究項目委員長名要

今回の調査に限って言うと、日本手話、手話言語学基礎・専門、手話言語条例、手話 通訳士 養成プ ログ ラム 、合理 的配慮 とし ての 手話通 訳、こ れら