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プラスチック部品のマーキング手順

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プラスチック部品のマーキング手順

文書識別番号

5951-1741-1

改訂番号・日付 J1 版、2005 年 3 月 29 日 摘要 本書は、その後のリサイクル、再使用、または廃棄の際に意志決定 を行うために使用する、HP のプラスチック製の部品および製品のマ ーキングに関する標準を定める。 適用 本標準の要求事項は、HP のために指定または購入される、2005 年 1 月 1 日以降に製造されたすべてのプラスチック製の部品および製品 に適用される。これらの要求事項は、HP の使用するプラスチック製 の部品および製品を指定する担当者が管理する。 文書承認取得 取得済み

©Copyright 2003-2005 Hewlett-Packard Development Company, L.P.

本書の印刷物は管理対象外である。 目次 1 はじめに 2 適用範囲 3 マーキングの要求事項 3.1 部品重量 3.2 文字のサイズ 3.3 マーキングの読みやすさ 3.4 マーキング方法 3.5 マーキングの位置 4 マーキング識別記号 4.1 基本ポリマーの材料識別標 4.1.1ポリマーの混合 4.1.2ラミネート 4.2 耐着火性 (難燃) 素材 4.3 充填剤および補強剤の組成マーキング 4.3.1その他の素材のマーキング 4.4 可塑剤 4.4.1可塑剤の補足要求事項 5 補足識別 5.1 市販混合物 5.2 特性の表示 6 参照文書 1 はじめに 本書は、HP のプラスチック製の部品および製品のマーキングに関する要求事項を定める。このマーキン グは、その後のリサイクル、再利用、または廃棄において使用される。

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2 適用範囲 本標準の要求事項は、HP のために指定または購入される、2005 年 1 月 1 日以降に製造された製品に使用 される、すべての成形プラスチック部品に適用する。この標準は、プラスチック製梱包材には適用しな い。 この標準は、国際的に認められた標準に従い、ポリマー (プラスチック) 素材製の製品および部品に物 理的にマーキングするための統一要求事項を指定する。 • HP のプラスチック製の部品および製品は本標準に従って物理的にマーキングし、それらの部品 および製品を識別、分別してリサイクル処理ができるようにするものとする。 • 本書に含まれる省略用語は、ISO/DIS 11469 『プラスチック -プラスチック製品の一般的な識別 およびマーキング』および ISO-1043-1 ~ ISO-1043-4『プラスチック - 記号』の標準に準拠し、 ポリマーの一般的なマーキングに関する要求事項を指定する。 3 マーキングの要求事項 部品のサイズ、形状、表面および有効な機能が許す限り、すべてのプラスチック製の部品および製品は、 本標準の表に定める適切な記号またはコードを物理的にマーキングし、次の項目を指定しなければなら ない。 • 部品に含まれる基本的なポリマー (4.1 節) • 使用する難燃性材料 (4.2 節) • 部品の組立に使用する充填剤または補強剤(4.3 節) • 使用する可塑剤 (4.4 節) 5.0 節では、その他のコードや情報について説明する。 順守すべき要求事項は、以下のサブセクションにプラスチック製の部品および製品のマーキングが含ま れている場合に使用される。 3.1 部品重量 25 グラム以上のすべての部品は、適当なスペースが確保でき、部品の機能が損なわれない場合、物理的 にマーキングすること。適当なスペースが確保できない場合、相手先商標製造業者(OEM)、委託製造業者 (CM)、および相手先商標設計製造業者(ODM)を含むすべてのサプライヤーは、非マーキング部分のリサイ クルに及ぼす影響を判断するために書面で HP に通知すること。 OEM、CM、および ODM を含むすべての製造業者は、25 グラム未満のすべての部品に、現実的な場所に物理 的にマーキングするよう強く求められる。25 グラム未満の部品に物理的なマーキングが求められる場合、 該当する設計図面または購買文書に要求事項を注記すること。 3.2 文字のサイズ 物理的なマーキングコードの場所、サイズ、および処理方法は、該当する部品図面で指定すること。マ ーキング工程は、リサイクル工程と互換性があること。マーキングは、製品を分解するときによく見え る場所に施すこと。好ましい文字サイズは、高さが 3~5mm で断面の深さがおよそ 0.2mm である。3~5mm の文字の使用が困難な小さい部品では、それより小さい文字を使用することもできる。素材を識別する 文字は、部品に刻んだ部品番号または識別標より小さくないこと。.部品番号または識別標が部品上にあ る場合、プラスチック識別記号のための適当な余白があること。

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3.3 マーキングの読みやすさ ブラスチック製の部品および製品の物理的なマーキングは、部品のライフサイクルを通して読みやすい 状態であること。成形プラスチックの部品や製品は、将来の変更に対応できるよう、一体的なモールド 成形によるマーキングが望ましい。製造変更命令には、材料を変更する都度、マーキングコードを更新 する指示を含めること。 3.4 マーキング方法 物理的マーキングは、ポリマー表面に射出成形、エンボス溶融刻印、またはその他の見やすいマーキン グを施すこと。 3.5 マーキングの位置 ブラスチック製品は、適切な省略用語を用いて内面に物理的にマーキングすること。 4 マーキング識別記号 材料識別標は、次の例のように 2 つの山かっこの間にマーキングすること。 >材料 ID< 例: >ABS< 記号や省略用語には、大文字のみを使用すること。 4.1 基本ポリマーの材料識別標 表 1 および表 2 に示す記号は、プラスチック部品を物理的に識別するための材料識別省略標である。 表 1:ホモポリマー素材用記号 記号 素材 記号 素材 CA セルロースアセテート PET ポリ(エチレンテレフタレート) CAB セルロースアセテート絡酸塩 PEUR ポリエーテル尿酸塩 CAP セルロースアセテートプロピオ ン酸塩 PF フェノール-ホルムアルデヒド CF クレゾール-ホルムアルデヒド PFA ペルフルオロアルキオキシルアルカンポリ マー CMC カルボキシルメチルセルロース PI ポリイミド CN セルロース硝酸塩 PIB ポリイソブチレン CP セルロースプロピオン酸塩 PIR ポリイソシアヌール酸塩 CTA セルローストリアセテート PMI ポリメタアシル EC エチルセルロース PMMA ポリ(メチルメタアクリル酸塩) EP エポキシド、エポキシ PMS ポリ-(α-メチルスチレン) FF フラン-ホルムアルデヒド POM ポリ(オキシメチレン);ポリホルムアルデヒ ド

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表 1:ホモポリマー素材用記号 記号 素材 記号 素材 MC メチルセルロース PP ポリプロピレン MF メラミン-ホルムアルデヒド PPE ポリ(ポリエチレンエーテル) PA ポリアミド PPS ポリ(ポリエチレン硫化物) PAEK ポリアシルエーテルケトン PPSU ポリ(ポリエチレンスルホン) PAI ポリアミドイミド PS ポリスチレン PAN ポリアクリロニトリル PS-HI 耐衝撃性変性ポリスチレン PB ポリブテン PSU ポリスルホン PBAK ポリ(アシル化) PTFE ポリテトラフルオロエチレン PBT ポリ(ブチレンテフニラート) PUR ポリウレタン PC ポリカーボネート PVAC ポリ(ビニルアセテート) PCTFE ポリクロロトリフルオロエチレ ン PVAL ポリ(ビニルアルコール) PDAP ポリ(ジアリルフタル酸) PVB ポリ(ビニルブチル) PE ポリエチレン PVC ポリ(塩化ビニル) PEEK ポリエーテルケトン PVDC ポリ(塩化ビニリデン) PEEKK ポリエーテルエーテルケトンケ トン PVDF ポリ(フッ化ビニリデン) PEEST ポリエステルエステル PVF ポリ(フッ化ビニル) PEI ポリエーテルイミド PVFM ポリ(正ビニル) PEK ポリエーテルケトン PVK ポリ(ビニルカルバゾール) PEKEKK ポリエーテルケトンエーテルケ トンケトン PVP ポリ(ビニルピロリドン) PEKK ポリエーテルケトンケトン SI シリコン PEOX ポリ(エチレン酸化物) UF 尿素-ホルムアルデヒド PES ポリエチルスルホン UP 不飽和ポリエステル 表 2:供重合素材用記号 記号 素材 記号 素材 ABAK アクリロニトリル-ブタジエン-ア クリル酸塩 PAR ポリアリール ABS アクリロニトリル-ブタジエン-ス チレン PEBA ポリ(エーテルブロックアミド)

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表 2:供重合素材用記号 記号 素材 記号 素材 ACS アクリロニトリル-塩素化ポリエ チレン-スチレン PESTUR ポリエステルウレタン [1]AEPDS アクリロニトリル/エチレン-プロ ピレン-ジエン/スチレン PFEP ペルフルオロ(エチレン-プロピレン) AMMA アクリロニトリル-メチルメタア クリル酸 PMMI ポリ(N-メチルメチルアシルイミド) ASA アクリロニトリル-スチレン-アク リル酸塩 PMP ポリ(4-メチル-1-ペンテン) CFS カゼイン-ホルムアルデヒド SAN スチレン-アクリロニトリル EEAK エチレン-エチルアクリル酸塩 SB スチレン-ブタジエン EMA エチレン-メタアクリル酸 SMAH スチレン-マレイン酸無水化物 E/P エチレン-プロピレン SMS スチレン-α-メチルスチレン ETFE エチレン-テトラフッ化エチレン VCE 塩化ビニル-エチレン EVAC エチレン-ビニルアセテート VCEMAK 塩化ビニル-エチレン-メチルアクリル 酸塩 EVOH エチレン-ビニルアルコール VCEVAC 塩化ビニル-エチレン-ビニルアセテー ト LCP 液晶ポリマー VCMAK 塩化ビニル-メチルアクリル酸塩 MBS メタアクリル酸塩-ブタジエン-ス チレン VCMMA 塩化ビニル-メチルメタアクリル酸塩 MMABS メチルメタアクリル酸塩-アクリ ロニトリル-ブタジエン-スチレン VCOAK 塩化ビニル-オクチルアクリル酸塩 MPF メラミン-フェノール-ホルムアル デヒド VCVAC 塩化ビニル-ビニルアセテート VCVDC 塩化ビニル-ビニル塩化物 [1] 以前 AEPDS は EDPM だった 4.1.1 ポリマーの混合 ポリマーの混合物または合金は、コンポーネントポリマーの適切な省略用語をプラス記号 (+) で区切っ てラベル表示すること。プラス記号の前後にはスペースを入れないこと。 例:>PC+ABS< または >PVC+ABS+SAN< 6.1 節に市販混合物の識別に使用するコードを示す。

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4.1.2 ラミネート ラミネートは、コンポーネントポリマーの適切な省略用語をカンマ (,) で区切ってラベル表示すること。 主要な有形素材をはじめに特定し、主要なコンポーネントは下線で識別する。 例:>PVC,PUR,ABS< 4.2 耐着火性 (難燃) 素材 難燃性コードは、高分子の省略用語の後に付けること。スペースのない大文字の FR の後には、使用さ れる FR 素材のタイプを示す 2 桁のコード番号が続く。2 桁のコードは、丸かっこで囲むこと。 例:>PC FR(52)< 何らかの意図を持って追加されたか、重量の 1%を超える難燃性のあるすべてのプラスチックは、何年生 コードを付けること。 表 3 に難燃性コードを示す。 表 3:難燃性のコード番号 コード番号は、難燃性の化学組成に従ってグループ化されている。 ハロゲン化合物

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脂肪族/脂環式塩素化化合物

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アンチモン化合物を含む脂肪族/脂環式塩素化化合物

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塩素化芳香族化合物

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アンチモン化合物を含む芳香族塩素化化合物

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芳香族/脂環式臭素化化合物

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アンチモン化合物を含む芳香族/脂環式臭素化化合物

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芳香族臭素化化合物 (臭素化ジフェニルエーテルおよびビフェニルを除く)

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アンチモン化合物を含む芳香族臭素化化合物 (臭素化ジフェニルエーテルおよびビ フェニルを除く)

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ポリ臭素化ジフェニルエーテル

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アンチモン化合物を含むポリ臭素化ジフェニルエーテル

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ポリ臭素化ビフェニル

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アンチモン化合物を含むポリ臭素化ビフェニル

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脂肪族/脂環式塩素化および臭素化化合物 23, 24 割当て無し 25 脂肪族フッ素化化合物 26 to 29 割当無し ハロゲン化合物 30 窒素化合物 (メラミン、メラミンシアヌール酸塩、尿素に限る) 31 to 39 割当無し 有機リン化合物 40 ハロゲンを含まない有機リン化合物 41 塩素化有機リン化合物 42 臭素化有機リン化合物

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表 3:難燃性のコード番号 43 to 49 割当無し 無機リン化合物 50 アンモニウム正リン酸塩 51 アンモニウムポリリン酸塩 52 赤リン 53 to 59 割当無し 金属酸化物、金属水酸化物、金属塩 60 アルミニウム水酸化物 61 マグネシウム水酸化物 62 アンチモン(III)酸化物 63 アルカリ金属アンチモン酸塩 64 マグネシウム/カルシウムカーボネート水化物 65 to 69 割当無し ホウ素および亜鉛化合物 70 無機ホウ素化合物 71 有機ホウ素化合物 72 ホウ酸亜鉛 73 有機ホウ酸亜鉛 74 割当て無し 珪素化合物 75 無機珪素化合物 76 有機珪素化合物 77 ~ 79 割当て無し その他 80 グラファイト 81~ 89 割当て無し 90~ 99 割当て無し 4.3 充填剤および補強剤の組成マーキング 充填剤または補強剤の組成に関する追加情報をマーキングすること。充填剤および補強剤の組成をマー キングする手順は、次の節で説明する。 単一の充填剤または補強剤を使用する組成には、ポリマーの後にダッシュを付け、素材記号の後に添加 剤の形状/構造記号、充填剤の重量パーセントを付けた省略用語を付けること。 例:30%の好物粉末を含むポリプロピレンは、次のように表示する。>PP-MD30< 充填剤または補強剤の混合物の組成は、充填剤の表示とその含有率を丸かっこ内に表示すること。 たとえば、鉱物粉末を 15%、グラスファイバーを 25%含むポリアミド 66 は、次のように表示する。 >PA66-(GF25+MD15)<

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プラス記号 (+) の前後にはスペースを入れないこと。 充填剤および補強剤の記号は表 4 を参照のこと。 表 4:充填剤および補強剤の記号 記号 素材 [1] 記号 形状/構造 B ボロン B ビーズ、球、玉 C 炭素 C チップ、切片 D アルミナトリハイドレ ート D 微粉、粉末 E 粘土 F 繊維 G ガラス G 下地 K カルシウムカーボネー ト H ひげ L セルロース K 織物 M 鉱物、金属 [2] L レイヤー N 天然有機物 (綿、サイ ザル麻、麻、亜麻な ど) M マット (厚地) P マイカ N 不織 (布、薄地) Q シリカ P 紙 R アラミド R ロービング S 合成有機物(微粉砕 PTFE: ポリイミドまた は熱硬化樹脂) T タルカム S フレーク W 木 T 撚りまたは編みの布または紐 X 未指定 V ベニア Z その他 (本リストに含 まれない) W 織布 X 未指定 Y 毛糸 Z その他、このリストに含まれない [1] 素材は、化学記号または関連する国際規格で定義された別の記号により、さらに詳細に 定義されている場合がある。 [2] 金属(M)の場合、金属の種類をその化学記号で表示すること。

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4.3.1 その他の素材のマーキング 難燃剤、フィルターおよび樹脂の特性など、より多くのデータを情報に追加するときは、現状の適切な 仕様に基づくこと。 たとえば、>PA11G30< は、PA= ポリアミド、11= 特殊ナイロン 11 (表 11 に概要を記載)、G30 (ガラス 補強 30%) の素材組成を示している。 同様に、ナイロン 6 が 30%、赤燐難燃剤を含む GF の場合は次のようになる。 >PA6 GF30 FR(52)< 4.4 可塑剤 可塑剤を含む組成は、ISO 1043-3 に記載されているように、ポリマーの省略用語の後にハイフンを付け、 その後ろにかっこで囲んだ可塑剤を示す省略用語の付いた記号 "P" を付けて物理的にマーキングするこ と。 たとえば、フタル酸ジブチルを含む PVC は次のようにマーキングする。>PVC-P(DBP)< 可塑剤の補足要求事項を表 5 に示す。 4.4.1 可塑剤の補足要求事項 表 5 は、省略用語を形成する可塑剤に関連する成分の統一記号を示す。広く使用されるようになった一 般的な省略用語を含む。 アゾ染料 1. 文章内で初めて使用される省略用語はかっこで囲み、その前に化学名称をフルネームで記載すること。 たとえば、アルキルスルホン酸エステル (ASE) のようになる。 2. 可塑剤の混合物は考慮しない。 3. 特に表示がない場合は、アルキル基は n-alkyl 基とし、フタル酸は o-phthalic 酸のエステルとす る。 4. 省略用語で通常の (n-) 直鎖アルコールを表示するには記号は使用しない。分岐鎖(iso) アルコール については、1 つの例外を除き、追加記号 I が使用される。2-エチルヘキシル基の記号 O の世界的

な使用例を見ると( DOA や DOP の例)、こうした慣例が ISO 1043 のこのパートに見られ、n-オクチ

ル 基は NO (DNOP で) のように指定されている。このように 2 つの使用例があるため、要求事項 1 に定める規則の適用は非常に重要である。 5. 記号 l は、iso-分岐鎖基 (di-OP など) を表す。ただし、ジ-n-トリデシルフタル酸は可塑剤ではな いので、DTDP は di-TDP の代わりに使用されることがある。DTDP を使用するときは、1 に定める規 則の適用は非常に重要である。 6. 同じアルコールのジエステルに基づく可塑剤については、省略用語の最初の記号は D である。 7. 文字 P は、可塑剤の省略用語で「リン酸塩」の F の代わりに使用することができる。 8. 分岐鎖基を示す "iso" 名を持つ可塑剤の中には、複数の異性体からなるものがある。このため、単 独の IUPAC 名でこれらの可塑剤のそれぞれの詳細な化学組成を説明することはできない。 9. 複数のアルコールのエステルからなる可塑剤の中には、番号と文字コードの組合せで知られているも のがある。たとえば、711A はヘプチルノニルウンデシルアジピン酸塩 (HNUA) の一般的な代替名で ある。最初の桁は、最も短いアルキル基の炭素原子番号を表し、2 桁目および 3 桁目は可塑剤の最長 のアルキル基を表す。このため、7 はヘプチルを、11 はウンデシルを表す。コードの最後の文字は、 アジピン酸塩を表す A またはフタル酸を表す P のいずれかである。

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表 5:可塑剤 省略用語 一般名 IUPAC* 等価物 CAS-RN** ASE アルキスルホン酸エステル アルキスルホン酸またはアルキルアル カンスルホン酸 不明 BAR ブチルo-アセチルリソニール 酸塩 ブチル ®-12-アセトキシオレアート 140-04-5 BBP ベンジル ブチル フタレート 同上 85-68-7 BCHP ブチルシクロヘキシルフタレー ト 同上 84-64-0 BNP ブチルノニルフタレート 同上 不明 BOA ベンジル オクチルアジピン酸 塩 ベンジル 2-エチルヘキシルアジピン酸 塩 3089-55-2 BOP ブチル オクチル フタレート ブチル 2-エチルヘキシルフタレート 85-69-8 BST ブチルステアリン酸 同上 123-95-5 DBA ジブチル アジピン酸塩 同上 105-99-7 BEP ジ-(2-ブトキシエチル) フタレ ート ビス(2-ブトキシエチル) フタレート 117-83-9 DBF ジブチル フマレート 同上 105-75-9 DBM ジブチルマレイン酸塩 同上 105-76-0 DBP ジブチル フタレート 同上 84-74-2 DBS ジブチル セバシン酸塩 同上 109-43-3 DBZ ジブチル アゼレート 同上 2917-73-9 DCHP ジシクロヘキシルフタレート 同上 84-61-7 DCP ジカプリルフタレート ビス(1-メチルヘプチル) フタレート 131-15-7 DDP ジデシル フタレート 同上 84-77-5 DEGDB ジエチレン グリコールジ安息 酸塩 オキシジエチレン ジ安息酸塩 120-55-8 DEP ジエチル フタレート 同上 84-66-2 DHP ジヘプチル フタレート 同上 3648-21-3 DHXP ジヘキシル フタレート 同上 84-75-3 DIBA ジイソブチル アジピン酸塩 同上 141-04-8 DIBM ジイソブチル マレイン酸塩 同上 14234-82-3 DIBP ジイソブチル フタレート 同上 84-69-5 DIDA ジイソブチル アジピン酸塩 8 を参照 27178-16-1

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表 5:可塑剤 省略用語 一般名 IUPAC* 等価物 CAS-RN** DIDP ジイソデシル フタレート 8 を参照 26761-40-0 DIHP ジイソヘプチル フタレート 前述 41451-28-9 DIHXP ジイソヘキシル フタレート 同上 71850-09-4 DINA ジイソノニル アジピン酸塩 8 を参照 33703-08-1 DINP ジイソノニル フタレート 8 を参照 28553-12-0 DIOA ジイソオクチル アジピン酸塩 8 を参照 1330-86-5 DIOM ジイソオクチル マレイン酸塩 8 を参照 1330-76-3 DIOP ジイソオクチル フタレート 8 を参照 27554-26-3 DIOS ジイソオクチル セバシン酸塩 8 を参照 27214-90-0 DIOZ ジイソオクチル アゼレート 8 を参照 26544-17-2 DIPP ジイソオクチル フタレート 同上 605-50-5 DMEP ジ-(2-メチルオキシエチル) フ タレート ビス(2-メタオキシエチル) フタレート 117-82-8 DMP ジメチル フタレート 同上 131-11-3 DMS ジメチル セバシン酸塩 同上 106-79-6 DNF ジノリル フマレート 同上 2787-63-5 DMN ジノリル マレイン酸塩 同上 2787-64-6 DNOP ジ-n-オクチル フタレート ジオクチル フタレート 117-84-0 DNP ジノリル フタレート 同上 14103-61-8 DNS ジノリル セバシン酸塩 同上 4121-16-8 DOA ジオクチル 3) アジピン酸塩 ビス(2-エチルヘキシル)3) アジピン酸 塩 103-23-1 DOIP ジオクチルイソフタレート ビス(2-エチルヘキシル) イソフタレー ト 137-89-3 DOP ジオクチル フタレート ビス(2-エチルヘキシル) フタレート 117-81-7 DOS ジオクチル セバシン酸塩 ビス(2-エチルヘキシル) セバシン酸塩 122-62-3 DOTP ジオクチルテレフタレート ビス(2-エチルヘキシル) テレフタレー ト 6422-86-2 DOZ ジオクチル アゼレート ビス(2-エチルヘキシル) アゼレート 2064-80-4 DPCF ジフェニルクレシルリン酸塩 ジフェニル x-トリル オルトリン酸塩 (x は o、 m、p または混合物を表す) 26444-49-5 DPGDB ジ-x--プロピレン グリコール 不可 不明

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表 5:可塑剤 省略用語 一般名 IUPAC* 等価物 CAS-RN** ジ安息酸塩 DPOF ジフェニル オクチル リン酸塩 2-エチルヘキシル ジフェニル オルト リン酸塩または オクチル ジフェニル オルトリン酸塩 1241-94-7 DPP ジフェニル フタレート 同上 84-62-8 DTDP ジイソトリデシル フタレート (注記 X を参照) 8 を参照 27253-26-5 DUP ジウンデシル フタレート 同上 3648-20-2 ELO エポキシジゾイド亜麻油 不可 8016-11-3 ESO エポキシジゾイド大豆油 不可 8013-07-8 GTA グリセロールトリアセテート 同上 102-76-1 HNUA ヘプチル ノニルウンデシル ア ジピン酸塩 (=711A) 不可 不明 HNUP ヘプチルノニルウンデシル フ タレート (=711P) 不可 68515-42-4 HXODA ヘプチル オクチル デシル ア ジピン酸塩 (=610A) 不可 不明 HXODP ヘプチル オクチル デシル フ タレート (=610P) 不可 68515-51-5 NUA ノニルウンデシル アジピン酸 塩 (=911A) 不可 不明 NUP ノニルウンデシル フタレート (=911P) 不可 不明 ODA オクチル デシルアジピン酸塩 デシル オクチル アジピン酸塩 110-29-2 ODP オクチル デシル フタレート デシル オクチル フタレート 68515-52-6 ODTM n-オクチル デシル トリ蝋石 デシル オクチル水素ベンゼン 1,2,4-ト リカルボン酸塩 不明 PO パラフィン油 不可 8012-95-1 PPA ポリ(プロピレン アジピン酸 塩) 同上 不明 PPS ポリ(プロピレン セバシン酸 塩) 不可 不明 SOA 蔗糖 オクタ-アセテート 蔗糖オクタアセテート 126-14-7 TBAC トリブチル o-アセチルクエン 同上 77-90-7

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表 5:可塑剤 省略用語 一般名 IUPAC* 等価物 CAS-RN** 酸塩 TBEP トリ-(2-ブトオキシエチル) リ ン酸塩 トリ(2-ブトオキシエチル) オルトリン 酸塩 78-51-3 TBP トリブチル リン酸塩 トリブチル オルトリン酸塩 126-73-8 TCEF トリクロロエチル リン酸塩 トリ(2-クロロエチル) オルトリン酸塩 6145-73-9 TCF トリクレシルリン酸塩 トリ-x-トリル オルトリン酸塩(x は o、m、 p または混合物を表す) 1330-78-5 TDBPP トリ-(2,3-ジブロモプロピル) リン酸塩 トリ(2,3-ジブロモプロピル) オルトリ ン酸塩 126-72-7 TDCPP トリ-(2,3-ジクロロプロピル) リン酸塩 トリ(2,3-ジクロロプロピル) オルトリ ン酸塩 78-43-3 TEAC トリエチル o-アセチルクエン 酸塩 同上 77-89-4 THFO テトラフル水素フリオール酸塩 同上 5420-17-7 THTM トリヘプチル トリ蝋石 トリヘプチル ベンゼン-1,2,4-トリカ ルボン酸塩 1528-48-9 TIOTM トリイソオクチル トリ蝋石 トリ(6-メチルヘプチル) ベンゼン-1,2,4-トリカルボン酸塩 27251-75-8 TOF トリオクチル リン酸塩 トリ(2-エチルヘキシル) オルトリン酸 塩 78-42-2 TOPM テトラオクチルピロ蝋石 テトラキス(2-エチルヘキシル) ベンゼン-1,2,45-テトラカルボン酸塩 3126-80-5 TOTM トリオクチル トリメリエート トリ(2-エチルヘキシル) ベンゼン-1,2,45-テトラカルボン酸塩 89-04-3 TPP トリフェニル リン酸塩 トリフェニル オルトリン酸塩 115-86-6 TXF トリキシリル リン酸塩 トリ-x,y-キシリル オルトリン酸塩(x および y は、o、 m、 p または混合物 を表す) 25155-23-1 * IUPAC は、国際純正応用化学連合である。 ** CAS-RN は、化学情報検索サービスの登録番号を示す。 5 補足識別 日付コード、原産国、部品型名、部品バージョン、ISO 補足部品マーキングなどの追加識別は、各部門の 説明に基づいて部品に含めることができる。ただし、いかなる追加情報も本標準で定める国際素材マー キングコードに代わることはない。

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リサイクル対象のプラスチックから最大限の価値を引き出すため、サプライヤーを示す接尾辞とともに HP 部品番号を素材マーキングコードの下に 1 行で表示することを推奨する。サプライヤー接尾辞は、PIR、 PSPEC、マイクロフィッシュなどの適切な HP 素材データベースに記載されている。 たとえば、HP サプライヤーコードが#####の XYZ 会社が供給する 20%のグラスファイバーを含む 4093-0029◆原稿の番号違い◆ポリカーボネートのマーキングは次のようになる。 >PC-GF20< 4903-0029 ##### 5.1 市販混合物 表 6 は市販されている混合物のマーキング情報を含む。 表 6:市販混合物クイックリファレンス 記号 素材 ABS+PA アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン+ポリアミド ABS+PC アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン+ポリカーボネート ABS+PPSU アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン+ポリフェニルスルホン酸 ABS+PTFE アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン+ポリテトラフルオロエチレン ABS+PVC アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン+ポリ(塩化ビニル) ABS+SMA アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン+水酸化スチレンマレイン酸塩 ABS+TPU アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン+熱可塑性ポリウレタン ASA+PC アクリロニトリル-スチレン-アクリル酸塩+ポリカーボネート ASA+PMMA アクリロニトリル-スチレン-アクリル酸塩+ポリ(メチルメタアクリル酸塩) ASA+PVC アクリロニトリル-スチレン-アクリル酸塩+ポリ(塩化ビニル) PA ポリアミド(アモルファス)混合物 PA+EMA ポリアミド+エチレンメタアクリル酸(アイオノマー) PA+PE ポリアミド+ポリエチレン PA+PPE ポリアミド+ポリ(フェニルエーテル) PA+RBR ポリアミド+ラバー PA+SAN ポリアミド+スチレン-アクリロニトリル PBT+PET ポリ(ブチレンエーテルフタレート)+ポリ(エチレンテレフタレート) PBT+PPE ポリ(ブチレンエーテルフタレート)+ポリ(フェニレンエーテル) PBT+RBR ポリ(ブチレンエーテルフタレート)+ラバー PC+PBT ポリカーボネート+ポリ(ブチレンエーテルフタレート) PC+PE ポリカーボネート+ポリエチレン PC+PET ポリカーボネート+ポリ(エチレンテフタレート)

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表 6:市販混合物クイックリファレンス 記号 素材 PC+SMA ポリカーボネート+水酸化スチレンマレイン酸 PC+TPU ポリカーボネート+熱可塑性ポリウレタン PET+PMMA ポリ(エチレンテレフタレート)+ポリ(メチルメタアクリル酸塩) PET+PPSU ポリ(エチレンテレフタレート)+ポリフェニルスルホン酸 PET+RBR ポリ(エチレンテレフタレート)+ラバー POM+PTFE ポリオキシメチレン+ポリテトラフルオロエチレン POM+RBR ポリオキシメチレン+ラバー PPE+IPS ポリ(フェニルエーテル)+耐衝撃性ポリスチレン PPS+PTFE ポリ(硫化ポリエチレン)+ポリテトラフルオロエチレン PUR+PIR ポリウレタン+ポリイソシアヌール酸塩 PVC+CPE ポリ(塩化ビニル)+塩素化ポリエチレン PVC+NBR ポリ(塩化ビニル)+ニトリル-ブタジエンラバー PVC+PMMA ポリ(塩化ビニル)+ポリ(メチルメタアクリル酸塩) PVC+PUR ポリ(塩化ビニル)+ポリウレタン PVC+PU ポリ(塩化ビニル)+ポリウレタン SMA+IPS 水酸化スチレンマレイン酸+耐衝撃性ポリスチレン 5.2 特性の表示 基本ポリマーの ISO 1043-1:1997(E) の省略用語は、最大 4 個の記号(表 7 に明示)で補足して、ポリマー の変異による相違を区別することができる。補足記号は、ハイフンで区切って基本ポリマーの省略用語 の後に付け、ハイフンの前後にはスペースを入れないこと。基本ポリマーの省略用語の前には他の記号 を入れないこと。 たとえば、ポリプロピレンのブロックコポリマーは次のようになる。 >PP-B< 表 7:特性表示の記号 記号 意味 記号 意味 B ブロック O 方向 B 臭素化 P 可塑剤 C 塩素化 R 上昇 D 濃度 R レゾール E エラストマー S 飽和

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E 拡大、拡大可能 S スルホン酸 F フレキシブル T 温度 (耐性) F 液体 T 熱可塑性 H 高 T 熱設定 I インパクト T 硬質 L リニア U 超 L 低 U 非可塑化 M 中 U 不飽和 M 分子 V 非常に N 通常 W 重量 N ノボラック X 交差結合、交差結合可能 6 参照文書 ASTM D1600, プラスチックに関連する省略用語およびコードに関する標準用語 ASTM D1972, プラスチック製品の一般マーキング手順の標準実務 ISO 1043-1:1997 プラスチック - 記号パート 1:基本ポリマーとその特性 ISO 1043-2:2000 プラスチック - 記号パート 2 充填剤および補強剤 ISO 1043-3:1996 プラスチック-記号および省略用語パート 3 可塑剤 ISO 1043-4:1998 (E) プラスチック - 記号パート 4 難燃剤 ISO/DIS 11469-2000. プラスチック - プラスチック製品の一般的な識別およびマーキング SAE J1344. プラスチック部品のマーキング 改訂履歴: 改訂、 日付、 改訂番号 変更の説明 改訂 F 2003 年 8 月 26 日 有機リン化合物を表 4 に追加 改訂 G 2004 年 8 月 3 日 3~から 25 グラムのマーキングについて、しきい値の指針を変更 改訂 H 2005 年 2 月 21 日 フォーマットを新しいテンプレートに変更文章を再整理および編集し、明確にし た。必要に応じて例を追加した。

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改訂 J 2005 年 3 月 21 日 DCN 02752 4.2 節で「1000 PPM (0.1%)」を「重量で 1%」に変更して訂正した。 改訂 J1 2005 年 3 月 29 日 DCN 02754 細かな改訂、表 3 で有機リン化合物の「割当て無し」番号を訂正した。 2008年8月1日 所有権変更。改訂変更は不要。

表 1:ホモポリマー素材用記号  記号  素材  記号  素材  MC  メチルセルロース  PP  ポリプロピレン  MF  メラミン-ホルムアルデヒド  PPE  ポリ(ポリエチレンエーテル)  PA  ポリアミド  PPS  ポリ(ポリエチレン硫化物)  PAEK  ポリアシルエーテルケトン  PPSU  ポリ(ポリエチレンスルホン)  PAI  ポリアミドイミド  PS  ポリスチレン  PAN  ポリアクリロニトリル  PS-HI  耐衝撃性変性ポリスチレン  PB  ポリブテン  PSU  ポリ
表 2:供重合素材用記号  記号  素材  記号  素材  ACS  アクリロニトリル-塩素化ポリエ チレン-スチレン  PESTUR  ポリエステルウレタン  [1] AEPDS  アクリロニトリル/エチレン-プロ ピレン-ジエン/スチレン  PFEP  ペルフルオロ(エチレン-プロピレン)  AMMA  アクリロニトリル-メチルメタア クリル酸  PMMI  ポリ(N-メチルメチルアシルイミド)  ASA  アクリロニトリル-スチレン-アク リル酸塩  PMP  ポリ(4-メチル-1-ペンテン)  CF
表 3:難燃性のコード番号  43 to 49  割当無し      無機リン化合物 50  アンモニウム正リン酸塩  51  アンモニウムポリリン酸塩  52  赤リン  53 to 59  割当無し  金属酸化物、金属水酸化物、金属塩 60  アルミニウム水酸化物  61  マグネシウム水酸化物  62  アンチモン(III)酸化物  63  アルカリ金属アンチモン酸塩  64  マグネシウム/カルシウムカーボネート水化物  65 to 69  割当無し  ホウ素および亜鉛化合物 70  無機ホウ素化合
表 5:可塑剤  省略用語  一般名  IUPAC* 等価物  CAS-RN**  ASE  アルキスルホン酸エステル  アルキスルホン酸またはアルキルアル カンスルホン酸  不明  BAR  ブチル o- アセチルリソニール 酸塩  ブチル ®-12-アセトキシオレアート  140-04-5  BBP  ベンジル ブチル フタレート  同上  85-68-7  BCHP  ブチルシクロヘキシルフタレー ト  同上  84-64-0  BNP  ブチルノニルフタレート  同上  不明  BOA  ベンジル
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