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電波環境地方講演会資料

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(1)

安心して電波を利用するために

平成18年12月4日

総務省 総合通信基盤局 電波部 電波環境課

課長補佐

中間

(2)

電波利用の拡大と電波の安全性

電波が人体に与える影響について

電波が医療機器に与える影響について

電波の安全性に関する情報の提供

総 務 省

(3)

電波利用の拡大と電波の安全性

1-1

我が国の電波利用について

1-2

電波の特徴

1-3

電波利用の拡大と電波の安全性

総 務 省

(4)

通 信・放 送

移動 固定 放送 航空通信 遠隔測定 測位 GPS 電子レンジ・IH 電波利用分野 電波の実証 (ヘルツ 1888年) 電流の磁気作用 (エルステッド 1820年) 電磁波理論 (マクスウェル 1864年) 電磁誘導 (ファラデー 1831年) 無線電信の実用化 (マルコーニ 1895年) テレビ・衛星テレビ 船舶・漁業通信 海上 陸 上 衛星通信 衛星 衛 星 テレビ ラジオ 電磁界効果 電界効果 磁界効果 能動 双曲線航法 能動 受動 衛星航法 各種レーダ

ビーコン 衛星テレビ 航 空 上 携帯電話 PHS ETC 無線LAN RFID 電波時計 ラジオ 防災無線

電波はその特性に応じて、主に以下の3つの分野で利用されている。

(1) 通信・放送への利用 (例:携帯電話、テレビ放送

(2) 測位・遠隔測定への利用 (例:GPS(全地球測位システム))

(3) エネルギー利用 (例:電子レンジ、調理用IH)

電波はその特性に応じて、主に以下の3つの分野で利用されている。

(1) 通信・放送への利用 (例:携帯電話、テレビ放送

(2) 測位・遠隔測定への利用 (例:GPS(全地球測位システム))

(3) エネルギー利用 (例:電子レンジ、調理用IH)

「電波の木」

樹齢100年以上

総 務 省

1-1

我が国の電波利用について(1)

(5)

無線局数の増大

我が国の電波利用は質量ともに飛躍的に発展。ユビキタス社会に向け、さらに高度化が期待。

我が国の電波利用は質量ともに飛躍的に発展。ユビキタス社会に向け、さらに高度化が期待。

1950年

5,118局

移動局 4,195局 固定局 552局 放送局 80局 その他 291局

1985年

約381万局

移動局 約107万局 固定局 約3.8万局 放送局 約2.4万局 その他 約268万局 約750倍 約26倍 放送局 約2.5万局 移動局 約9,817万局 固定局 約9.6万局 その他 約192万局

約1億21万局

2005年

無線局数は

約2万倍に

総 務 省

1-1

我が国の電波利用について(2)

(6)

総 務 省

公共スペース

公共スペース

生活

生活

ビジネス

ビジネス

ワイヤレスによる乗車手続き ・予約席通知 ・座席情報 ・メール等メッセージ配信 ・行き先タウン情報 等 車同士の直接の通信 によるデータ交換 500m先に 事故発生 近づき過ぎです 車線変更します 照明 コーヒーメーカ 電子レンジ テレビ 鍵穴なしのドア その場でわからな いこともネットで調 べられる その場でわからな いこともネットで調 べられる カメラやマイク、 GPSを駆使した 総合学習 カメラやマイク、 GPSを駆使した 総合学習 「携帯でVPNをはって社 内のスケジュールを確認 しよう」

教育

教育

「到着前にメールを 確認するか」 「無線スポットで残ってた 仕事を片付けるか」 今年の新作となります! 「リアルだし分かり やすくていいわ」 ワイヤレスオフィス ・社員の誰もがどんな状況でも 社内ネットワークにアクセス ・どこにいてもミーティングが 可能(ワイヤレスミーティング) ・営業活動にワイヤレスを利用 ワイヤレスによるホームコントロール・セキュリティ ・使い慣れたリモコンを使ったり、音声やジェスチャーで家庭機器をコントロール ・見守りロボットによるホームセキュリティ ワイヤレスによる車同士の通信 ・速度情報、ブレーキング情報、路面情報等の データ交換による事故防止など 授業でのモバイル活用 ・モバイル端末を活用した臨場感のある野外学習 ICカード 電子タグ

交通機関

交通機関

「いつでも、どこでも、何でも、誰でも」ネットワークに簡単につながるユビキタスネット社会の

実現のためには、利用者とネットワークをつなぐために電波を必ず使う必要がある。

「いつでも、どこでも、何でも、誰でも」ネットワークに簡単につながるユビキタスネット社会の

実現のためには、利用者とネットワークをつなぐために電波を必ず使う必要がある。

(平成15年情通審答申「電波政策ビジョン」より)

1-1

我が国の電波利用について(3)

(7)

1-2

電波の特徴(1)

総 務 省

電波の強さ(電力密度)は、

アンテナからの距離の2乗に

反比例。

距離が2倍になれば4分の1に

距離が3倍になれば9分の1に

v = f ×λ

v[m/s]: 電波の伝わる速さ(光と同じ 30万㎞/s)

f [Hz]: 周波数(一秒間に電界(磁界)が振動する回数)

λ[m]: 波長(電界(磁界)の波の山(谷)から次の山(谷)までの長さ)

波長λ

電界

磁界

電磁波が速さvで

伝搬

(8)

1-2

電波の特徴(2)

電離放射線

X線、ガンマ線。

多量に浴びることに

よって細胞の遺伝子

が傷つけられ、がん

等の原因となり得る

ことが知られている。

電界と磁界が強さを変化させながら空間を伝わっていく。

周波数帯により携帯電話やTV放送など様々な用途に利用さ

れている。

〔周波数〕 300kHz 30MHz 3GHz 30GHz 3THz 30,000THz 3kHz 30Hz 〔電波の伝わり方〕 〔伝送できる情報量〕 障害物の後ろに回り込みやすい 情報量が少ない 直進性が強い 情報量が多い 7

総 務 省

〔波長〕 1km 10m 10cm 1cm 0.1mm 10nm 100km 10,000km

光波(光)

赤外線、可視光

線、紫外線。

静電界・静磁界

波の性質を持たず、電界と磁 界が独立して存在。

超低周波電磁界

周波数が非常に低く、波長が非常 に長い(地球の半径程度の規模)。 高圧送電線からの電磁波(50Hz、 60Hz)はこれに当たる。 0Hz 0Hz ~300Hz

(9)

ミリ波 (EHF) 光 波 電離 放射線 ガン マ 線 X 線 サブミリ波 固定通信 に使用 波長 長い 周波数 低い

○直進性が高いが、山や建物の陰に回り込んで伝わることも できる。伝送できる情報量はかなり大きい。 <携帯電話 PHS TV放送 レーダー 無線LAN アマチュア無線 等> ○直進性が高いが、山や建物の陰に回り込んで伝わる ことができる。伝送できる情報量は大きい。 <FM放送 TV放送 航空管制通信 等> ○電離層(F層)と地表との反射を繰り返し、 地球の裏側まで到達することが可能。 <船舶・航空無線 短波放送 アマチュア無線 等> ○直進性が非常に高く、伝送できる情報量は非常に大きい。 <衛星通信・放送 固定マイクロ回線 レーダー 無線LAN 等> ○比較的遠距離まで到達可能で、 短波に比べて伝わり方が安定 している。 <中波放送(AMラジオ)等> 超長波 (VLF) 長 波 (LF) 中 波 (MF) 短波 (HF) 超短波 (VHF) 極超短波 (UHF) マイクロ波 準ミリ波 (SHF) 移動通信 に使用 超低周波 (ELF) 紫外線 可視 光 線 赤外線 〔波長〕 〔周波数〕 10km 30kHz 1km 300kHz 100m 3MHz 10m 30MHz 1m 300MHz 10cm 3GHz 1cm 30GHz 1mm 300GHz 0.1mm 3THz 10nm 30,000THz 100km 3kHz 1,000km 300Hz 10,000km 30Hz 波長 短い 周波数 高い

E=extremely S=super U=ultra V=very H=high M=medium L=low F=frequency

0Hz

総 務 省

(10)

電波発射源

医療機器

1-3

電波利用の拡大と電波の安全性

電波の安全性について的確な対応が必要

医療機器に与える影響

人体に与える影響

総 務 省

電波利用の普及・高度化に伴い、電波が人体や

医療機器に与える影響に対する懸念が増大

人体

(11)

電波が人体に与える影響について

2-1

電波防護のための指針

2-2

電波防護指針の概要

2-3

電波防護規制

(電波防護指針の制度化)

2-4

電波が人体に与える影響に関する研究

2-5

電波の安全性に関する国際動向

10

総 務 省

(12)

十分な安全率(一般環境で50倍)

2-1

電波防護のための指針

人体に影響を及ぼさない電波の強さの指針

電波防護指針

(平成2年策定、平成9年追加)

人体に影響を及ぼさない電波の強さの指針

電波防護指針

(平成2年策定、平成9年追加)

これらの作用を及ぼす電波の強さ(しきい値)

熱作用

人体に吸収された電波のエネルギー

が熱となり、全身の又は部分的な体温

を上昇させる(100kHz程度以上)

刺激作用

電波によって体内に生じた誘導電流

等より刺激を感じる

(100kHz程度以下)

これまで50年以上の研究の蓄積

11

総 務 省

※ 我が国の電波防護指針は、国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP)が策定した国際ガイドラインと同等。

(13)

2-2

電波防護指針の概要(1)

12

総 務 省

周波数

電界強度

E(V/m)

磁界強度

H(A/m)

電力密度

S(mW/cm

2

)

10kHz - 30kHz

30kHz - 3MHz

3MHz - 30MHz

30MHz - 300MHz

300MHz - 1.5GHz

1.5GHz - 300GHz

275

275

824f

-1

27.5

1.585f

1/2

61.4

72.8

2.18f

-1

2.18f

-1

0.0728

f

1/2

/237.8

0.163

0.2

f/1500

1

※fはMHzを単位とする周波数 出展:郵政省「電波利用施設の周辺における電磁環境に関する研究会報告」(1987年7月) 携帯電話については、高さ40mのアンテナから200m離れた地点における電界の強さを基本的な算出式で計算した例 (基地局の出力:900MHz帯及び1.5GHz帯 32W、2.1GHz帯 60W)。基本的な算出式では、十分に大きめの値が見積もられている。

電磁界強度指針

電磁界強度指針

電波の強さ(平均時間6分間)の指針値(一般環境)

全身が電波に均一にばく露され、全身での電波の吸収が最大となる条件を仮定して換算した電波の強さ

(参考)無線局のアンテナから発射される電波(電界)の強さの例

(14)

13

総 務 省

携帯電話基地局のアンテナは、ある特定の方向(図の例ではアンテナから200m

先の地点)に電波を発射しており、真下にはあまり電波を発射していない。建物の内

部では、電波は壁や屋根によって吸収・反射されるので、電波の強さは基準値をはる

かに下回る。

2-2

電波防護指針の概要(2)

デジタル携帯電話基地局のアンテナから発射される電波の地上での電力密度の例

(15)

14

総 務 省

一般環境

一般環境

全身平均SAR

全身平均SAR

※2

0.08 W/kg

局所SAR

局所SAR

※2

任意の組織10g 当たり

2 W/kg

4 W/kg(四肢)

接触電流

接触電流

45 mA (100kHz-100MHz)

(接触ハザード

※3

が防止されていない場合)

適用範囲:周波数 100kHz-3GHz

象:身体に近接

※1

して使用する小型無線機等

※1 電磁放射源との距離 : 100kHz-300MHzは20cm以内、

300MHz - 3GHzは10cm以内に適用

平均時間 : 6分間

局所吸収指針

局所吸収指針

2-2

電波防護指針の概要(3)

電波のエネルギーが身体の局所に集中して吸収されるような場合における基準値

※2 SAR(Specific Absorption Rate、比吸収率):生体が電磁界にさらされることによって単

位質量の組織に単位時間に吸収されるエネルギー量

(16)

2-3

電波防護規制

(電波防護指針の制度化)

電波の強度に対する安全施設の設置

電波の強度に対する安全施設の設置

電波の強さが基準値を超える場所に一般の人

々が容易に出入りできないよう、安全施設の設

置を義務付け。(平成11年10月)

【電波法施行規則第21条の3】

人体頭部に吸収されるエネルギー量の許容値の遵守

人体頭部に吸収されるエネルギー量の許容値の遵守

頭部横断面のSAR分布 (上から見た図) 900MHz 1.5GHz SARの値 高い 低い

安全施設

15

総 務 省

人体頭部で吸収される電力の比吸収率

(SAR)の許容値(2W/kg)を強制規

格として規定。(平成14年6月)

【無線設備規則第14条の2】

※ 比吸収率(SAR:Specific Absorption Rate)とは、生体が電磁

界にさらされることによって単位質量の組織に単位時間に吸収される エネルギー量をいう。

(17)

2-4

電波が人体に与える影響に関する研究(1)

電波が人体に与える影響を科学的に解明するため、

生体の安全性評価等に関する研究を推進

電波が人体に与える影響を科学的に解明するため、

生体の安全性評価等に関する研究を推進

医学・工学の研究者等により構成される「生体電磁環境研究推進委員会」

(委員長:上野照剛

九州大学特任教授)を平成9年度より開催し、動物実験

等による生体の安全性評価等に関する研究を推進。

○研究の推進

・疫学調査

・ボランティア研究

・動物実験

・細胞実験

・ドシメトリ(ばく露評価)等

※ 疫学調査とは、地域や集団内で収集した症例のデータを整理・分析し、これらを解析することにより、疾患や健康に関する事象の発生の原因等の関連性を 明らかにする調査。

○国際連携

・世界保健機関(WHO)等の国際機関との連携

・専門家会合を通じた諸外国(米国、欧州、韓国等)との連携・協力

主な活動

生体電磁環境研究推進委員会

16

総 務 省

(18)

これまでの主な研究成果

※1 血液-脳関門(BBB:Blood-Brain Barrier): 脳毛細血管と脳細胞の間に存在し、脳内に毒性物質が侵入するのを防御するなどの働きをしている構造の総称。 ※2 脳微小循環動態: 脳内の微小血管における動的に変動する様々な循環指標。血管径、血流速度、白血球の挙動、BBBの機能等。

血液-脳関門

※1

に及ぼす影響に関する実験

(H9、H10)

熱作用を及ぼさない強さの電波ばく露では

影響なし

記憶機能に及ぼす影響に関する実験

(迷路学習実験)(H11~13)

熱作用を生じない条件では影響なし

脳腫瘍の発生に及ぼす影響に関する実験

(長期局所ばく露実験)(H12~14)

長期にわたる携帯電話の使用が脳腫瘍の

発生に及ぼす影響は認められない

脳微小循環動態

※2

に及ぼす影響に関する実験

(H12~14)

携帯電話の電波が脳微小循環動態に及

ぼす影響は認められない

17

総 務 省

睡眠に及ぼす影響に関する実験

(H14~16)

携帯電話の電波による脳内でのメラトニン

の合成への影響は認められない

2-4

電波が人体に与える影響に関する研究(2)

(19)

中間報告【要旨】

18

総 務 省

2-4

電波が人体に与える影響に関する研究(3)

(平成13年1月)

3 一方、電波防護指針値以下の低レベルの電波が人体に影響を与える可

能性があるとの報告が一部にはあるが、これらの研究は必ずしも実験条

件等が適切ではないといった問題が指摘されており、このような研究成果

は、本来、再現性の確認等を経てから安全性評価のデータとして取り扱わ

れるべきものである。しかしながら、正確な情報提供が必ずしも十分でな

いことが、国民の漠然とした不安を招く要因となっている。

2 近年、携帯電話の急激な普及を背景として、電波による健康影響に関し

て国民の関心が高まっているが、我が国をはじめ国際的な専門機関では、

電波防護指針値を下回る強さの電波によって健康に悪影響を及ぼすとい

う確固たる証拠は認められないとの認識で一致している。

1 電波の人体への影響については、我が国をはじめ、世界各国で50年以

上に及ぶ研究成果が蓄積されてきており、これらの膨大な科学的知見に

基づいて、電波の健康影響の閾値に十分な安全率を見込んだ電波防護

指針が策定されている。

(20)

19

総 務 省

2-4

電波が人体に与える影響に関する研究(4)

4 本委員会は、世界保健機関(WHO)における国際電磁界プロジェクトと

協調しながら、医学・生物学の専門家と高精度なばく露評価を行う工学の

専門家による密接な連携の下で、公正かつ中立的に研究を行っている。

本委員会におけるこれまでの成果では、いずれも携帯電話基地局及び携

帯電話からの電波が人体に影響を及ぼさないことを示している他、過去に

影響があると報告された結果について生物・医学/工学的な手法を改善

した実験においては、いずれも影響がないという結果を得ている。

5 したがって、本委員会は、現時点では電波防護指針値を超えない強さの

電波により、非熱効果を含めて健康に悪影響を及ぼすという確固たる証

拠は認められないと考える。

(21)

平成18年度研究計画

20

総 務 省

2-4

電波が人体に与える影響に関する研究(5)

(1) 携帯電話端末の使用と脳腫瘍の発生との関係についての疫学調査

(2) 携帯電話のヒト眼球運動への影響に関する研究

(3) 携帯電話からの電磁場による症状に関する研究

(1) 高周波電磁波ばく露による生物学的影響評価-内分泌撹乱様作用について-

(2) 生殖・発生・発達に対する2GHz帯電磁波ばく露の修飾作用

(3) ミリ波による眼球への影響評価に関する研究

(4) 電波照射の脳微小循環動態に及ぼす影響と加齢性変化に関する研究

(1) 高周波ばく露の細胞生物学的影響評価と機構解析(細胞実験)

(2) 高周波ばく露の細胞生物学的影響評価と機構解析(物理的条件からの検索)

(1) 症例対照研究の解析を補完する携帯電話利用者のばく露評価

(2) 生物実験のためのばく露評価とばく露装置の開発

(3) 人体全身平均SARの特性評価

(1) 携帯電話利用と健康に関するケースオンリー研究

(2) 国内外における電波の生体影響に関する研究の動向調査

1 疫学調査・ボランティア研究

2 動物実験

3 細胞実験

4 ドシメトリ(ばく露評価)

5 その他

(22)

ICNIRPは、非電離放射線に関する国際的な独立専門組織であ

り、電波や光の人体への安全性について科学的見地から検討し、

勧告を行うことを任務としている。

これまで、十分な安全率を考慮した電波防護に係る国際ガイド

ラインを策定しており、多くの国がこれと同等のガイドラインを

採用している。

我が国の電波防護指針も、この国際ガイドラインと同等。

21

総 務 省

国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP)

国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP)

(ICNIRP:International Commission on Non-Ionizing Radiation Protection )

(23)

世界保健機関(WHO)

世界保健機関(WHO)

WHOは、電波の発生源が多様化・拡大する中で、電波が健康

に及ぼす影響に対する公衆の高い関心に応えるため、1996年

に国際電磁界プロジェクトを発足させた。

現在、国際がん研究機関(IARC)や国際非電離放射線防護

委員会(ICNIRP)などの国際機関、我が国をはじめとする

54カ国以上の国がこのプロジェクトに参加している。

このプロジェクトでは、科学的文献の再検討や重点的研究の推

奨、電磁界リスクに関する情報提供、リスク評価などを行い、最

終的に環境保健基準として取りまとめることとしている。

我が国も研究を実施し、貢献。

22

総 務 省

(WHO:World Health Organization)

(24)

国際がん研究機関(IARC)

国際がん研究機関(IARC)

WHOの付属機関であるIARCは、電波による発が

んリスクの評価を実施するため、大規模な疫学調査

推進中。

我が国も調査を実施し、貢献。

・IARCモノグラフは、発がん性の有無を様々な証拠をもとに分類したものであって、発がん性の強さなどを評価したものではない。 ・通信、放送等に用いられる電波については、現在検討中。 ・送電線、家電製品等から生じる超低周波(ELF)については、磁界成分を「グループ2B」に分類。この分類には、コーヒー、 漬物、ガソリンエンジンの排気ガスなどがある。

(参考)IARCによる発がん性評価(IARCモノグラフ)

※ 疫学調査とは、地域や集団内で収集した症例のデータを整理・分析し、これらを解析することにより、疾患や健康に関する事象の発生の原因等の関連性を明らかにする調査。 23

総 務 省

(IARC:International Agency for Research on Cancer)

分 類 例

グループ1 発がん性がある(Carcinogenic to humans)(95種) ヒトへの発がん性を示す十分な証拠がある場合等

コールタール、カドミウム、ダイオキシン、ホルムアルデヒド、タ バコ、アルコール飲料、X線、太陽光、アスベスト

グループ2A おそらく発がん性がある(Probably carcinogenic to humans)(66種)

ヒトへの発がん性を示す証拠は限定的であるが、実験動物への発がん性を示す十分な証拠がある場合等 PCB、ディーゼルエンジン排気ガス、紫外線、太陽燈

グループ2B 発がん性があるかもしれない(Possibly carcinogenic to humans)(241種)

ヒトへの発がん性を示す証拠が限定的であり、実験動物への発がん性に対して十分な証拠がない場合等

クロロホルム、鉛、コーヒー、漬物、ガソリン、ガソリンエンジン排 気ガス、超低周波磁界

グループ3 発がん性を分類できない(Not classifiable as to carcinogenicity to humans)(497種)

ヒトへの発がん性を示す証拠が不十分であり、実験動物への発がん性に対しても十分な証拠がないか限定的である場合等

カフェイン、原油、水銀、サッカリン、お茶、コレステロール、蛍光 燈、静磁界、静電界、超低周波電界

グループ4 おそらく発がん性はない(Probably not carcinogenic to humans)(1種)

ヒトへと実験動物への発がん性がないことを示唆する証拠がある場合等 カプロラクタム(ナイロンの原料)

(25)

電波が医療機器に与える影響について

3-1

電波が医療機器に与える影響

3-2

医療機器への影響の防止に関する指針

3-3

医療機器への影響の防止に関する指針

の概要

3-4

各種電波利用機器による影響の防止に

関する指針

3-5

各種電波利用機器による影響の防止に

関する指針の概要

24

総 務 省

(26)

携帯電話等

医療機関内で使用される医療機器

ペースメーカ等植込み型の医療機器

3-1

電波が医療機器に与える影響

心臓に鼓動を促す電気信

号(ペーシングパルス)への

干渉の発生

25

総 務 省

画面の乱れ等

の発生

○ 電波の影響を受けにくくする技術的な対策が重要

○ 技術的な対策が困難な部分は運用面で対応

(27)

「医用電気機器への電波の影響を防止するための

携帯電話端末等の使用に関する指針」を策定

(平成9年3月

不要電波問題対策協議会

)

「医用電気機器への電波の影響を防止するための

携帯電話端末等の使用に関する指針」を策定

(平成9年3月

不要電波問題対策協議会

)

電波による心臓ペースメーカ等への影響に対する懸念

電波による心臓ペースメーカ等への影響に対する懸念

「医用電気機器への電波の影響を防止するための

携帯電話端末等の使用に関する調査」

(平成7~8年度

不要電波問題対策協議会

)

「医用電気機器への電波の影響を防止するための

携帯電話端末等の使用に関する調査」

(平成7~8年度

不要電波問題対策協議会

)

3-2

医療機器への影響の防止に関する指針

携帯電話端末等の電波が

○ 心臓ペースメーカ (228機種)

○ 病院内の医用電気機器 (108機種)等

に与える影響について、調査を実施

※ 不要電波問題対策協議会:不要電波による障害を防止し、除去するための対策を協議することを目的として設立。

学識経験者、関係省庁、関係業界団体等から構成。現電波環境協議会。

26

総 務 省

(28)

○携帯電話を持ち込まない

・手術室、集中治療室など

○携帯電話の電源を切る

・検査室、診療室、病室など

○使用できる場所の特定

・待合室など医療機関側で認めた区域

○PHSの使用条件

・医療機関の許可を得たもののみ使用可

・容易に識別できるよう表示

~医療機関内での携帯電話端末等の使用~

携帯電話

PHS

満員電車等の混雑する

場所では

電源を切るよう配慮

ペースメーカ装着部位

から

22cm以上離して使用

~植込み型ペースメーカ装着者への配慮~

22cm以上離す

「医用電気機器への電波の影響を防止するための携帯電話端末等の使用に

関する指針」(平成9年3月)の概要

3-3

医療機器への影響の防止に関する指針の概要

27

総 務 省

「医用電気機器への電波の影響を防止するための携帯電話端末等の使用に関する指針」は、次のアドレス(電波環境協議会のHP)にて公表。 http://www.arib.or.jp/emcc/

(29)

総務省では、携帯電話端末を含む各種電波利用機器の電波が植込み型医療

機器へ及ぼす影響について継続的に調査を実施し、影響を防止するための指

針を公表している。

3-4

各種電波利用機器による影響の防止に関する指針

28

総 務 省

「各種電波利用機器の電波が植込み型医療機器へ及ぼす影響を防止するた

めの指針」を取りまとめ、公表(平成17年8月制定、平成18年5月現行化)

http://www.soumu.go.jp/s-news/2006/pdf/060530_1_shi.pdf

平成12年度(平成13年5月発表)

・携帯電話端末及びPHS端末が植込み型医療機器へ及ぼす影響

平成13年度(平成14年7月発表)

・携帯電話端末及びPHS端末が植込み型医療機器へ及ぼす影響

平成14年度(平成15年6月発表)

・ワイヤレスカードシステム及び電子商品監視(EAS)機器が植込み型医療機器へ及ぼす影響

平成15年度(平成16年6月発表)

・電子商品監視機器、無線LAN機器及びRFID(電子タグ)機器が植込み型医療機器へ及ぼす影響

平成16年度(平成17年8月発表)

・携帯電話端末及びRFID機器が植込み型医療機器へ及ぼす影響

平成17年度(平成18年5月発表)

・携帯電話端末が植込み型医療機器へ及ぼす影響

各種電波利用機器による影響の調査

(30)

29

総 務 省

3-5

各種電波利用機器による影響の防止に関する指針の概要(1)

1 携帯電話端末及びPHS端末

の電波が植込み型医療機器へ及ぼす影響を

防止するための指針

ア 植込み型医療機器の装着者は、携帯電話端末の使用及び携行に当たっては、

携帯電話端末を植込み型医療機器の装着部位から22㎝程度以上離すこと

また、混雑した場所では付近で携帯電話端末が使用されている可能性がある

ため、十分に注意を払うこと。

イ 植込み型医療機器の装着者は、PHS端末の使用及び携行に当たっては、ア

の携帯電話端末の場合と同様に取り扱うこと。

(PHS端末を植込み型医療機器へ近づけた

場合に全く影響を受けないわけではなく、また、PHS端末と携帯電話端末が外見上容易に区別がつき

にくく、慎重に取り扱うという意味で、携帯電話端末と同様に取り扱うことが望ましい。)

ウ 携帯電話端末又はPHS端末の所持者は、植込み型医

療機器の装着者と近接した状態となる可能性がある場所

(例:満員電車等)では、その携帯電話端末又はPHS端末

の電源を切るよう配慮することが望ましい。

(31)

30

総 務 省

3-5

各種電波利用機器による影響の防止に関する指針の概要(2)

2 ワイヤレスカード(非接触ICカード)システム

の電波が植込み型医療

機器へ及ぼす影響を防止するための指針

ア 心臓ペースメーカ装着者は、

ワイヤレスカードシステムのリーダライタ部(アン

テナ部)から心臓ペースメーカの装着部位を12cm程度以上離すこと

イ 除細動器装着者は、日常生活において特別にワイヤレスカードシステムを意

識する必要はないが、除細動器装着部位をワイヤレスカードシステムのリーダラ

イタ部(アンテナ部)に密着させることは避けるべきである。

ウ ワイヤレスカードシステムの製造業者等は、リー

ダライタ部(アンテナ部)を明確に認識できるよう表示

等を工夫することが影響防止に有効である。また、断

続磁界モードは、影響が大きくなるので、できる限り

連続磁界モードを利用することが影響防止には有効

である。

(32)

31

総 務 省

3-5

各種電波利用機器による影響の防止に関する指針の概要(3)

3 電子商品監視(EAS)機器

の電波が植込み型医療機器へ及ぼす影響を防

止するための指針

ア 植込み型医療機器の装着者は、

EAS機器が設置されて

いる場所及びEASステッカがちょう付されている場所では、

立ち止まらずに通路の中央をまっすぐに通過すること

イ 植込み型医療機器の装着者は、

EAS機器の周囲に留ま

らず、また、寄りかかったりしないこと

ウ 植込み型医療機器の装着者は、体

調に何らかの変化があると感じた場合

は、担当医師に相談すること。

エ 植込み型医療機器に対するEAS機

器の影響を軽減するため、更なる安全

性の検討を関係団体で行っていくこと。

EASステッカ ※

※日本EAS機器協議会の許諾を得て使用しています。

(33)

32

総 務 省

3-5

各種電波利用機器による影響の防止に関する指針の概要(4)

4 RFID(電子タグ)機器

の電波が植込み型医療機器へ及ぼす影響を防止するた

めの指針

(1) ゲートタイプRFID機器

ア 植込み型医療機器の装着者は、

ゲートタイプRFID機器が設置されている

場所及びRFIDステッカがちょう付されている場所では、立ち止まらずに通路

の中央をまっすぐに通過すること

イ 植込み型医療機器の装着者は、

ゲートタイプRFID機器の周囲に留まらず、

また、寄りかかったりしないこと

ウ 植込み型医療機器の装着者は、体調に何らかの変化があると感じられる

場合は、担当医師に相談すること。

エ 植込み型医療機器に対するゲートタイプRFID機器の影響を軽減するため、

更なる安全性の検討を関係団体で行っていくこと。

(2) ハンディタイプ、据置きタイプ及びモジュールタイプのRFID機器

ア ハンディタイプRFID機器の操作者は、

ハンディタイプRFID機器のアンテ

ナ部を植込み型医療機器の装着部位より22㎝程度以内に近づけないこと

イ 植込み型医療機器の装着者は、

装着部位を据置きタイプ及びモジュー

ルタイプのRFID機器のアンテナ部より22㎝程度以内に近づけないこと

ウ 植込み型医療機器に対するハンディタイプ、据置きタイプ及びモジュール

タイプのRFID機器の影響を軽減するため、更なる安全性の検討を関係団体

で行っていくこと。

ゲートタイプRFID 機器用ステッカ ※ ※ (社)日本自動認識システム協会の許諾を得て使用しています。

(34)

33

総 務 省

3-5

各種電波利用機器による影響の防止に関する指針の概要(5)

5 無線LAN機器

の電波が植込み型医療機器へ及ぼす影響を防止するための対応

無線LAN機器によって影響を受けた植込み型医療機器は、1機種であったことか

ら、厚生労働省の協力を得て、医療機関を通じ同機種の利用者全員に対して、試

験結果に基づく注意喚起が行われている。

よって、

現時点で特段の注意をされていない植込み型医療機器の装着者は、無

線LAN機器に対しては特別の注意は必要としない

(35)

電波の安全性に関する情報の提供

講演会の開催

電波の安全性に関してわかりやすいパンフ

レット等を作成し、各総合通信局、国民生活

センター等において配布。

パンフレット等の作成・配布

ホームページによる情報の提供

総務省ホームページの下記アドレスにおいて、生体電磁環境に関する情報

を提供。

http://www.tele.soumu.go.jp/j/ele/body/index.htm

34

総 務 省

全国各地で電波の安全性に関する講演会を開催。

【平成18年度実施(予定)状況】

6月(仙台、長野、金沢、山口)、7月(浜松、大分、札幌)、8月(那覇)、

9月(高知、千葉)、11月(京都

、旭川、鳥取、富山)、12月(宮古島、

春日井、郡山、長岡)、2月(東京、奈良、長崎)、3月(松山)

計22箇所

※ 経済産業省と合同開催

(36)

電波の安全性に関する

調査・研究

電波の安全性に関する

調査・研究

電波の安全性に関する

国際的な連携・協力

電波の安全性に関する

国際的な連携・協力

より安心して安全に

電波を利用できる環境を確保

電波の安全性に関する

指針の策定・制度化

電波の安全性に関する

指針の策定・制度化

電波の安全性に関する

情報の提供

電波の安全性に関する

情報の提供

総 務 省

35

(37)

1 2006/12/04 2006/12/04 11 電波と安心なくらしセミナー

電波の植込

電波の植込

型心臓ペースメーカ等

型心臓ペースメーカ等

への影響と対策

への影響と対策

日本不整脈学会

日本不整脈学会

電磁波干渉 電磁波干渉//不具合に関する検討委員会不具合に関する検討委員会 委員長 委員長

豊島

豊島

2006/12/04 2006/12/04 22 電波と安心なくらしセミナー

ペースメーカ

ペースメーカ

の仲間

の仲間

ペースメーカ ペースメーカ ICD ICD 両心室両心室 ペースメーカ ペースメーカ 脈が遅くなる不整脈の治療 脈が早くなりすぎる 不整脈(心室細動)の治療 左右心室の拍動がずれてしまうための 心不全の治療

„

„

これらはいずれも

これらはいずれも

他の治療方法

他の治療方法

より

より

効果が高いことが実証されている

効果が高いことが実証されている

医療機器

医療機器

である。

である。

(38)

2 2006/12/04 2006/12/04 33 電波と安心なくらしセミナー

ペースメーカの構造

ペースメーカの構造

マイクロプロセッサ 集積回路 リチウム電池 セラミック基板 2006/12/04 2006/12/04 44 電波と安心なくらしセミナー

ペースメーカの働き

ペースメーカの働き

心房電極 心房電極 心室電極 心室電極 電極 電極 リング リング(不関)(不関)電極電極 „ „ 電極の設置法電極の設置法 z z 静脈を経由して、静脈を経由して、右心房、右心室右心房、右心室 壁 壁に電極を接触させるに電極を接触させる „ „ ペースメーカの働きペースメーカの働き z z 心臓を刺激心臓を刺激するする — —2.5V2.5V、、3mA3mA、、0.4ms0.4ms z z 心電位を検出心電位を検出 — —0.3mV0.3mV∼∼20mV20mV 単極 単極電極電極 双極 双極電極電極

(39)

3 2006/12/04 2006/12/04 55 電波と安心なくらしセミナー

ペースメーカの動作

ペースメーカの動作

„

„

心電位を監視

心電位を監視

し、設定された周期内に心拍動を

し、設定された周期内に心拍動を

検出できなければ、

検出できなければ、

心臓を刺激

心臓を刺激

する。

する。

感度 設定周期 タイマー 0 2006/12/04 2006/12/04 66 電波と安心なくらしセミナー

電磁

電磁

干渉

干渉

とは

とは

=

=

心電図が雑音で

心電図が雑音で

覆い隠される

覆い隠される

こと

こと

=

=

通常動作時 通常動作時 雑音混入時 雑音混入時 センシング感度 センシング感度 心電図 心電図 センシング感度 センシング感度 心電図 心電図 ? ? ?? ?? ?? ??

(40)

4 2006/12/04 2006/12/04 77 電波と安心なくらしセミナー

人体への雑音混入経路

人体への雑音混入経路

体に

伝導電

れる

体に

高圧電界が

びせ

られる

+

-+

+

-体に

磁力線が

あびせ

れる

2006/12/04 2006/12/04 88 電波と安心なくらしセミナー 冷蔵庫 „ „ 電気器具からの漏電電気器具からの漏電はは知覚限界知覚限界(400(400µµA)A)以下の強度以下の強度 (>4 (>455µµA)A)でもでもペースメーカペースメーカ/ICD/ICDの電磁干渉の原因となる。の電磁干渉の原因となる。 „ „ 正しくアースを接続して使用する。正しくアースを接続して使用する。

伝導電流発生源の例

伝導電流発生源の例

=

=

電気器具からの漏電

電気器具からの漏電

=

=

漏洩 電流 アース未接続 洗濯機 衣類乾燥機 電子レンジ 食器洗い機

(41)

5 2006/12/04 2006/12/04 99 電波と安心なくらしセミナー

人体への雑音混入経路(

人体への雑音混入経路(

変動

変動

磁界の影響

磁界の影響

単極 単極: 0.: 0.22GGrmsrms@ 50Hz@ 50Hz→→1mV1mVpppp ((ループ面積ループ面積573cm573cm22 ))

„

„

単極リードは電極・不関電極

単極リードは電極・不関電極

間の生体組織を含め、

間の生体組織を含め、

1

1

回巻

回巻

コイル

コイル

を形成する。

を形成する。

磁力線 磁力線

„

„

このコイル

このコイル

変動磁界

変動磁界

射されると、

射されると、

起電力

起電力

を生じる。

を生じる。

„

„

双極電極

双極電極

の影響は

の影響は

単極電極

単極電極

1/6

1/6

1/10

1/10

コイルの コイルの ループ面積 ループ面積 2006/12/04 2006/12/04 1010 電波と安心なくらしセミナー

磁力線の鎖交とは

磁力線の鎖交とは

鎖交していない コイル コイル 互いに鎖交している 磁力線 コイルに鎖交している磁力線の数が問題。 コイル コイル 磁力線 磁力線

(42)

6 2006/12/04 2006/12/04 1111 電波と安心なくらしセミナー

磁石と磁力線

磁石と磁力線

コイル 磁石 磁石表面の磁力線密度 (磁束密度)は同じ 磁 石 外 部 の 磁 力 線 密 度 (磁束密度)は異なる 鎖効した磁力線 „ „ 磁力線の鎖交数は磁力線の鎖交数は同じ強さ(磁束密度)同じ強さ(磁束密度)の磁石でも、大きさにの磁石でも、大きさに よって異なる。 よって異なる。 „ „ 大きな発生源は弱い磁界でも影響する大きな発生源は弱い磁界でも影響することがある。ことがある。 2006/12/04 2006/12/04 1212 電波と安心なくらしセミナー

標準の人体モデル

標準の人体モデル

„

„

患者さん

患者さん

危険な環境に置か

危険な環境に置か

現場を評価

現場を評価

する。

する。

„

„

オリジナル

オリジナル

Irnich

Irnich

が提案。

が提案。

„

„

より正確な評価

より正確な評価

ができる

ができる

シス

シス

テムとして改善

テムとして改善

„

„

総務省

総務省

調査研究

調査研究

で同一の

で同一の

物が使用されている。

物が使用されている。

(43)

7 2006/12/04 2006/12/04 1313 電波と安心なくらしセミナー

磁力線源をある大きさの

磁力線源をある大きさの

等価コイルに置き換える

等価コイルに置き換える

„

„

コイルから一定距離

コイルから一定距離

における

における

磁束密度

磁束密度

磁力線源の強さを評

磁力線源の強さを評

価。

価。

„

„

コイルの大きさで

コイルの大きさで

磁力

磁力

線の曲がり具合

線の曲がり具合

を評

を評

価。

価。

等価コイル 2006/12/04 2006/12/04 1414 電波と安心なくらしセミナー

仮定

仮定

„

„

Irnich

Irnich

の人体モデルと

の人体モデルと

磁力線源等価コイル

磁力線源等価コイル

の中心は一致してい

の中心は一致してい

る。

る。

„

„

両者間の距離と、等

両者間の距離と、等

価コイルの半径を変

価コイルの半径を変

えてみる。

えてみる。

Irnichの人体モデル 磁力線源の等価コイル 距離 直径 電流 ペーシング リードが 形成する コイル

(44)

8 2006/12/04 2006/12/04 1515 電波と安心なくらしセミナー

磁界発生源の大きさの影響

磁界発生源の大きさの影響

0 20 40 60 80 100 等価コイルの直径 (cm) 0.1 1 10 100 1000 人体モデル中心 での 磁界 (G ) 2006/12/04 2006/12/04 1616 電波と安心なくらしセミナー

センシング回路の

センシング回路の

フィルター特性

フィルター特性

0

5

10

15

20

25

1

10

100

1000

周波数(Hz)

振幅(mV)

T波T波 QRS QRS P波 P波 筋電位 筋電位 感度: 感度:5mV5mV 感度: 感度:2.8mV2.8mV

(45)

9 2006/12/04 2006/12/04 1717 電波と安心なくらしセミナー

一定振幅以上の信号の検出

一定振幅以上の信号の検出

出力 出力 入力 入力 EMI EMIモード動作モード動作 通常時動作 通常時動作 入力 入力 センシング感度 センシング感度 センシング感度 センシング感度 2006/12/04 2006/12/04 1818 電波と安心なくらしセミナー

技術的挑戦

技術的挑戦

=

=

消費電力の比較

消費電力の比較

=

=

„

„

携帯電話の電波

携帯電話の電波

z z 800800ミリミリワットワット

„

„

ペースメーカ

ペースメーカ

z z 4040マイクロマイクロワットワット

„

„

携帯電話の

携帯電話の

20,000

20,000

分の

分の

1

1

„

„

船の大きさでたとえると

船の大きさでたとえると

z z 携帯電話の電波携帯電話の電波 大型巡視線大型巡視線((1,0001,000トントン)) z z ペースメーカペースメーカ カヌーカヌー((50kg50kg))

„

„

小さい

小さい

だけに周囲の

だけに周囲の

大型船の波

大型船の波

電磁干渉

電磁干渉

巻き込まれると弱い

巻き込まれると弱い

(46)

10 2006/12/04 2006/12/04 1919 電波と安心なくらしセミナー

過大入力に対する非線形応答

過大入力に対する非線形応答

時間 時間 平均 入力波形 出力波形 2006/12/04 2006/12/04 2020 電波と安心なくらしセミナー 携帯電話 携帯電話

携帯電話とローソク

携帯電話とローソク

電波 22cm 22cm ペースメーカ 光 磁力線

(47)

11 2006/12/04 2006/12/04 2121 電波と安心なくらしセミナー

ペースメーカの電磁干渉への

ペースメーカの電磁干渉への

対策のポイント

対策のポイント

„

„

電磁干渉

電磁干渉

が生じる

が生じる

メカニズム

メカニズム

を正しく理解する。

を正しく理解する。

z z ペースメーカのペースメーカの動作動作を直接乱すものは少ないを直接乱すものは少ない。。 z z 監視している監視している心電図が心電図が雑音雑音で覆い隠されるで覆い隠される。。

„

„

電磁両立性

電磁両立性

対策上の

対策上の

現実的技術限界に挑む

現実的技術限界に挑む

z z 治療効果治療効果をを損なってはならない損なってはならない。。

„

„

治療効果・電磁両立性

治療効果・電磁両立性

境界

境界

を求め、

を求め、

解決策

解決策

を講

を講

じる。

じる。

z z 技術的に解決できるものは解決技術的に解決できるものは解決させるさせる z z 技術的に解決できない場合技術的に解決できない場合 → → 問題の装置を患者さんの問題の装置を患者さんの身の回りから排除身の回りから排除するする 2006/12/04 2006/12/04 2222 電波と安心なくらしセミナー

ペースメーカでの対策

ペースメーカでの対策

„

„

技術的対応

技術的対応

z z 過大入力保護過大入力保護 — —電気メス電気メス、、体外式除細動器体外式除細動器等の等の 高電圧入力( 高電圧入力(100V100V∼数千∼数千VV))かか ら ら回路を保護回路を保護 電池 回路 過大入力 過大入力 保護回路 保護回路 回路 フィードスルー フィードスルー フィードスルー フィードスルー フィルター フィルター ニオビウム導線 サファイア絶縁体 回路に10V以上の電圧が 加わらないように保護 z z フィードスルーフィルターフィードスルーフィルター — —携帯電話等の携帯電話等の電磁波をシャット電磁波をシャット アウト アウト

(48)

12 2006/12/04 2006/12/04 2323 電波と安心なくらしセミナー

電磁界の影響に対する

電磁界の影響に対する

ペースメーカの安全規格

ペースメーカの安全規格

携帯電話 携帯電話 IH IH 交流電源 交流電源 電位治療器 電位治療器 低周波治療器低周波治療器 1m 10m 100m 1 10 10 100 1k 10k 100k 1M 10M 100M 1G 10G 周波数(Hz) 電圧( Vpp ) 心電 図 7Vpp@140kHz 20kHz 167kHz 18mVpp@3kHz 2mVpp RFID RFID EAS EAS 設計どおりの動作 をすべき領域 影響を受けては ならない領域 技術的対応が 困難な領域 他の 方法 で 規 制 2006/12/04 2006/12/04 2424 電波と安心なくらしセミナー

電波の医用機器等への影響

電波の医用機器等への影響

に関する調査研究(総務省)

に関する調査研究(総務省)

„ „ 近年、近年、電波電波利用が急速に発展し、利用が急速に発展し、日常生活上で必要不可日常生活上で必要不可 欠 欠になっている。になっている。 „ „ 電波が身近に電波が身近に利用されるようになり、人又は人以外のもの利用されるようになり、人又は人以外のもの への への影響に対する国民の関心影響に対する国民の関心が高まっている。が高まっている。 „ „ 最新の実証実験による最新の実証実験による正しい情報正しい情報を国民に提供し、を国民に提供し、不安不安 を解消 を解消する。する。 „ „ 総務省、総務省、厚生労働省厚生労働省、、経済産業省経済産業省、、ペースメーカ協議会ペースメーカ協議会、、 電波発射装置の業界代表 電波発射装置の業界代表が協力して調査研究を実施(平が協力して調査研究を実施(平 成 成1212年∼)。年∼)。 „ „ 日本不整脈学会(前:心臓ペーシング・電気生理日本不整脈学会(前:心臓ペーシング・電気生理学会学会)の)の 電磁干渉/不具合に関する検討委員会、委員長として 電磁干渉/不具合に関する検討委員会、委員長として 「 「ペースメーカ分科会ペースメーカ分科会」に参加し、各作業部会を主宰。」に参加し、各作業部会を主宰。

(49)

13 2006/12/04 2006/12/04 2525 電波と安心なくらしセミナー

携帯電話の調査(1)

携帯電話の調査(1)

„

„

平成

平成

7

7

9

9

z z

アナログ、

アナログ、

PDC

PDC

PHS

PHS

方式の携帯電話

方式の携帯電話

z z

ペースメーカ

ペースメーカ

228

228

機種

機種

z z

影響を受けたのは

影響を受けたのは

15cm

15cm

未満の距離

未満の距離

z z

22cm

22cm

離れれば雑音は

離れれば雑音は

半減

半減

z z

22cm

22cm

ガイドライン

ガイドライン

2006/12/04 2006/12/04 2626 電波と安心なくらしセミナー

携帯電話の調査(2、3)

携帯電話の調査(2、3)

„

„

平成

平成

12

12

13

13

年、平成

年、平成

16

16

年∼

年∼

z

z

cdmaOne

cdmaOne

FOMA

FOMA

cdma

cdma

1x

1x

等の新方式

等の新方式

z z

ペースメーカ

ペースメーカ

124

124

機種

機種

z z

ICD 21

ICD 21

機種

機種

z z

現存のペースメーカ

現存のペースメーカ

/ICD

/ICD

を網羅

を網羅

(50)

14 2006/12/04 2006/12/04 2727 電波と安心なくらしセミナー

携帯電話の試験結果

携帯電話の試験結果

„

„

試験結果

試験結果

z z 15cm15cmを超える影響は観察されなを超える影響は観察されな かった かった z z ICDICDはは5cm5cm以内で以内で不要ショック発生不要ショック発生 ( (44機種)機種)

„

„

ガイドライン

ガイドライン

z z 不要電波問題対策協議会の不要電波問題対策協議会の22cm22cm ガイドライン ガイドラインは、は、ICDICDを含め、全方式を含め、全方式 の携帯電話に対し妥当 の携帯電話に対し妥当

„

„

携帯電話はアンテナの付け根を

携帯電話はアンテナの付け根を

ペースメーカから

ペースメーカから

22cm

22cm

離して

離して

行/使用する

行/使用する

22cm 2006/12/04 2006/12/04 2828 電波と安心なくらしセミナー

ワイヤレスカードシステム

ワイヤレスカードシステム

„

„

平成

平成

14

14

z z

ペースメーカ

ペースメーカ

27

27

機種、

機種、

ICD6

ICD6

機種、カードリー

機種、カードリー

ダー

ダー

13

13

機種(全方式)

機種(全方式)

(51)

15 2006/12/04 2006/12/04 2929 電波と安心なくらしセミナー

ワイヤレスカードシステムの影響

ワイヤレスカードシステムの影響

„

„

ペースメーカ

ペースメーカ

z z

最大影響距離:

最大影響距離:

8cm

8cm

„

„

ICD

ICD

z z

影響なし

影響なし

„

„

ガイドライン

ガイドライン

z z

JR

JR

スイカ

スイカ

/

/

イコカ

イコカ

、部屋、家等の

、部屋、家等の

出入りカード

出入りカード

バスのカード

バスのカード

等の読取器は、ペースメーカから

等の読取器は、ペースメーカから

12cm

12cm

離して

離して

下さい。

下さい。

2006/12/04 2006/12/04 3030 電波と安心なくらしセミナー

電子商品監視装置(

電子商品監視装置(

EAS

EAS

„

„

平成

平成

14~15

14~15

z

z

ペースメーカ

ペースメーカ

28

28

機種、

機種、

ICD 7

ICD 7

機種、

機種、

EAS 40

EAS 40

種(全方式)

種(全方式)

図書館

(52)

16 2006/12/04 2006/12/04 3131 電波と安心なくらしセミナー

EAS

EAS

の仕組み

の仕組み

Magnetic Audio Frequency

Magnetic Audio Frequency

磁気式 磁気式 周波数=20020kHz Swept Radiofrequency Swept Radiofrequency 電波式 電波式 周波数=210MHz Acoustomagnetic Acoustomagnetic 音響磁気式 音響磁気式 周波数=5060Hz 2006/12/04 2006/12/04 3232 電波と安心なくらしセミナー

EAS

EAS

調査の試験結果

調査の試験結果

„

„

最大影響距離

最大影響距離

z z 280280cmcm

„

„

リセットを受けたペースメーカ

リセットを受けたペースメーカ

z z 33機種(最大影響距離機種(最大影響距離25cm25cm))

„

„

不要ショックを発生した

不要ショックを発生した

ICD

ICD

z z 55機種(最大距離機種(最大距離42.5cm42.5cm::対峙対峙状態で状態で充電時間を越充電時間を越 えて留まった えて留まった場合)場合) z z 正面を向いた正面を向いた状態では、ゲートから状態では、ゲートから20cm20cm以上以上離れれ離れれ ば、 ば、不要ショックは発生しない。不要ショックは発生しない。

(53)

17 2006/12/04 2006/12/04 3333 電波と安心なくらしセミナー

EAS

EAS

のガイドライン

のガイドライン

„ „ ゲートのゲートの中央中央をを正面を向いて正面を向いて、、立ち止まらずに立ち止まらずに通り過ぎる。通り過ぎる。 要注意範囲 要注意範囲 外部への 外部への 磁力線の漏れ 磁力線の漏れ 外部への 外部への 磁力線の漏れ 磁力線の漏れ ゲート ゲート ゲートの ゲートの 磁力線 磁力線 の範囲 の範囲 „ „ ゲートに近付いたり、ゲートに近付いたり、体をゲートの方に向けない体をゲートの方に向けない。。 z z ゲートのゲートの外側外側にも磁力線は漏れている。にも磁力線は漏れている。 „ „ 待ち合わせなど長居をする場合は、待ち合わせなど長居をする場合は、3m3m以上以上離れた場所で離れた場所で!!!! 2006/12/04 2006/12/04 3434 電波と安心なくらしセミナー

無線

無線

LAN

LAN

„

„

平成

平成

15

15

z z ペースメーカペースメーカ2727機種、機種、ICD 6ICD 6 機種 機種 z z 1616機種の無線機種の無線LANLAN((全方全方 式 式)) z z アクセスポイントアクセスポイント//クライアントクライアント 両者を含む 両者を含む

„

„

ペースメーカ、

ペースメーカ、

ICD

ICD

ともに、

ともに、

影響は認められなかった。

影響は認められなかった。

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18 2006/12/04 2006/12/04 3535 電波と安心なくらしセミナー

RFID

RFID

„

„

平成

平成

15

15

16

16

年度

年度

z z

ペースメーカ

ペースメーカ

28

28

機種、

機種、

ICD 7

ICD 7

機種

機種

z z

RFID

RFID

機器:

機器:

ゲートタイプ

ゲートタイプ

10

10

機種、

機種、

ハンディタイ

ハンディタイ

21

21

機種、

機種、

据置きタイプ

据置きタイプ

45

45

機種

機種

ゲートタイプ ゲートタイプ ハンディタイプハンディタイプ 据置きタイプ据置きタイプ 2006/12/04 2006/12/04 3636 電波と安心なくらしセミナー RFID EAS

EAS

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19 2006/12/04 2006/12/04 3737 電波と安心なくらしセミナー

RFID

RFID

の実例と表示

の実例と表示

2006/12/04 2006/12/04 3838 電波と安心なくらしセミナー

RFID

RFID

の影響

の影響

„

„

最大影響距離

最大影響距離

z z ゲートタイプ:ゲートタイプ:50cm50cm、、ICDICDではでは密着状態密着状態で不要ショックで不要ショック 発生の可能性あり。 発生の可能性あり。 z z ハンディタイプ:ハンディタイプ:15cm15cm、、ICD ICD はは1cm1cm以内以内の距離で不要の距離で不要 ショック発生の可能性あり。 ショック発生の可能性あり。 z z 据置きタイプ:据置きタイプ:14cm14cm、、ICD ICD はは6cm6cm以内以内の距離で不要の距離で不要 ショック発生の可能性あり。 ショック発生の可能性あり。

„

„

ガイドライン

ガイドライン

z

z ゲートタイプゲートタイプ::EASEASと区別が困難と区別が困難ででEASEASより大きい影より大きい影 響はなかったため、

響はなかったため、EASEASのガイドラインのガイドラインを適用する。を適用する。

z

(56)

20 2006/12/04 2006/12/04 3939 電波と安心なくらしセミナー

電磁干渉ガイドラインの意味

電磁干渉ガイドラインの意味

=

=

駅のホームの黄色い線と同じ

駅のホームの黄色い線と同じ

=

=

„ „ 選択できる範囲で選択できる範囲で最も影響を受け最も影響を受け やすくして試験 やすくして試験する。する。 „ „ 3030秒間に秒間に11拍でも拍でも影響が見られれ影響が見られれ ば影響ありと判断( ば影響ありと判断(すぐに影響が現すぐに影響が現 われるものではない われるものではない)。)。 „ „ 一番遠くまで影響を受けた実例一番遠くまで影響を受けた実例に、に、 2 2倍倍のマージンを付加のマージンを付加。。 „ „ ガイドラインガイドラインを守ればを守れば絶対に影響を絶対に影響を 受けない 受けない。。 „ „ ガイドラインを守らないと、ガイドラインを守らないと、すぐに影すぐに影 響が出るというものではない 響が出るというものではない。。

参照

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