(Microsoft PowerPoint - \201i\222\254\223c\220\346\220\266\201j \214\213\212j\224z\225z\227p\201i\221S48\226\207\201j.pptx)

(1)

結核の基礎

結核の基礎知識

知識

ー

ー精神科病院における結核対策ー

精神科病院における結核対策ー

東京都福祉保健局

医療政策部医療安全課

平成

平成 26年

年

年 12月

月

月 19日

日

1

はじめに

≪

≪テーマ

テーマ

テーマ≫

≫

Ⅰ

Ⅰ．

．

．結核と結核菌

結核と結核菌

Ⅱ

Ⅱ．精神科病院における結核感染

．精神科病院における結核感染

Ⅲ

Ⅲ．

．

．結核患者発生時の対応

結核患者発生時の対応

≪

≪ポイント

ポイント

ポイント≫

≫

①

① 早期発見、早期治療

早期発見、早期治療

②

② 保健所への連絡

保健所への連絡

③

③ 感染拡大防止

感染拡大防止

2

(2)

Ⅰ

Ⅰ．

．

結核と結核菌

3 ・・・・結核は、結核菌が結核は、結核菌が結核は、結核菌が結核は、結核菌が体（肺胞）の体（肺胞）の体（肺胞）の体（肺胞）の中に入る中に入る中に入る中に入ることで起こる病気。ことで起こる病気。ことで起こる病気。ことで起こる病気。・結核患者・結核患者・結核患者・結核患者がががが咳咳咳やくしゃみを咳やくしゃみをやくしゃみをするとやくしゃみをするとするとすると、飛沫、飛沫（しぶき、飛沫、飛沫（しぶき（しぶき（しぶき）ととも）ととも）とともに）とともににに、、、、結核結核結核結核菌が周囲に飛び散る菌が周囲に飛び散る菌が周囲に飛び散る菌が周囲に飛び散る。。。。・結核・結核・結核・結核菌菌菌菌はははは通通通常、数十分間は空気中に浮遊する。通常、数十分間は空気中に浮遊する。常、数十分間は空気中に浮遊する。常、数十分間は空気中に浮遊する。・空気中に飛散した結核菌・空気中に飛散した結核菌・空気中に飛散した結核菌・空気中に飛散した結核菌を周囲を周囲を周囲の人がを周囲の人がの人が吸い込むことでの人が吸い込むことで吸い込むことで吸い込むことで感染感染感染感染するするするする。（。（。（。（空気感染、飛沫核感染空気感染、飛沫核感染空気感染、飛沫核感染空気感染、飛沫核感染））））

結核とは

≪ ≪ ≪ ≪参考参考参考参考≫≫≫ 感染経路別予防策≫ 感染経路別予防策感染経路別予防策感染経路別予防策感染経路感染経路感染経路感染経路主な病原体主な病原体主な病原体主な病原体主な対策主な対策主な対策主な対策細菌細菌細菌細菌ウイルスウイルスウイルスウイルス接触接触接触接触感染感染感染感染 ((((血液感染血液感染血液感染血液感染を含むを含むを含むを含む)))) 赤痢菌赤痢菌赤痢菌赤痢菌病原性大腸菌病原性大腸菌病原性大腸菌病原性大腸菌 MRSA 緑膿菌緑膿菌緑膿菌緑膿菌肝炎肝炎肝炎肝炎（（（（A、、、、B、、、、C型型型）型））） HIV、、、、ヘルペスヘルペスヘルペスヘルペスアデノアデノアデノアデノ、、、ノロ、ノロノロ、ノロ、、ロタ、ロタロタロタ・・・・個室個室隔離個室個室隔離隔離隔離あるいはあるいはあるいはあるいは集団隔離集団隔離（集団隔離集団隔離（（（コホーティングコホーティングコホーティングコホーティング））））・・・・標準標準標準予防標準予防予防予防策策策策（（（（手指衛生手指衛生手指衛生、手指衛生、手袋、、手袋手袋手袋、、、、マスクマスク、マスクマスク、、ガウン等、ガウン等ガウン等）ガウン等）））飛沫感染飛沫感染飛沫感染飛沫感染溶血性溶血性溶血性溶血性レンサレンサレンサレンサ球菌球菌球菌球菌インフルエンザインフルエンザインフルエンザインフルエンザ風疹風疹風疹風疹ムンプスムンプスムンプスムンプス（（（（流行性耳下腺炎流行性耳下腺炎流行性耳下腺炎）流行性耳下腺炎）））・・・・個室個室隔離個室個室隔離隔離隔離あるいはあるいはあるいはあるいは集団隔離集団隔離（集団隔離集団隔離（（（コホーティングコホーティングコホーティングコホーティング））））・・・・個室隔離が困難な場合は個室隔離が困難な場合は個室隔離が困難な場合は、個室隔離が困難な場合は、、ベッド間隔、ベッド間隔ベッド間隔1m以上ベッド間隔以上以上以上またはカーテンまたはカーテンまたはカーテンまたはカーテン隔離隔離隔離隔離・・・・標準標準標準予防標準予防予防予防策策策策（（（（手指衛生手指衛生手指衛生、手指衛生、手袋、、手袋手袋手袋、、、、マスクマスク、マスクマスク、、ガウン等、ガウン等ガウン等）ガウン等）））空気感染空気感染空気感染空気感染結核菌結核菌結核菌結核菌麻疹麻疹麻疹麻疹水痘水痘水痘水痘（（（（帯状疱疹帯状疱疹帯状疱疹帯状疱疹））））・・・・陰圧陰圧個室隔離陰圧陰圧個室隔離個室隔離個室隔離あるいはあるいはあるいは集団隔離あるいは集団隔離（集団隔離集団隔離（（（コホーティングコホーティングコホーティングコホーティング））））・・・ ・N95マスクマスクマスク（マスク（（（医療従事者医療従事者医療従事者）医療従事者）））、、サージカルマスク、、サージカルマスクサージカルマスクサージカルマスク（（（（患者患者患者患者））））・・・・換気換気換気、換気、、、紫外線紫外線（紫外線紫外線（（（結核菌結核菌結核菌）結核菌））） ≪ ≪ ≪ ≪参考参考参考参考≫≫≫≫ ・飛沫・飛沫・飛沫・飛沫飛散する液体の粒子。飛散する液体の粒子。飛散する液体の粒子。飛散する液体の粒子。 5 ㎛以上㎛以上㎛以上㎛以上の大きさ。の大きさ。の大きさ。の大きさ。中に微粒子（病原体）を含中に微粒子（病原体）を含中に微粒子（病原体）を含中に微粒子（病原体）を含む。む。む。む。・飛沫核・飛沫核・飛沫核・飛沫核飛沫の水分が蒸発した後も、飛沫の水分が蒸発した後も、飛沫の水分が蒸発した後も、飛沫の水分が蒸発した後も、飛沫内の微粒子（病原体）が飛沫内の微粒子（病原体）が飛沫内の微粒子（病原体）が飛沫内の微粒子（病原体）が空気中で長時間浮遊する。空気中で長時間浮遊する。空気中で長時間浮遊する。空気中で長時間浮遊する。 5 ㎛以下の大きさ。㎛以下の大きさ。㎛以下の大きさ。㎛以下の大きさ。 4

(3)

結核菌とは

結核菌の電子顕微鏡写真 ・結核菌は、・結核菌は、・結核菌は、・結核菌は、長さ長さ長さ 長さ1～～～～4 μm、、、、幅幅幅 幅0.3～～～～0.6 μmのののの棒状の細菌で、棒状の細菌で、棒状の細菌で、棒状の細菌で、抗酸菌の一種。抗酸菌の一種。抗酸菌の一種。抗酸菌の一種。・表面はロウ状の物質の・表面はロウ状の物質の・表面はロウ状の物質の・表面はロウ状の物質の膜に覆われており、膜に覆われており、膜に覆われており、膜に覆われており、いくつもの菌がくっつきいくつもの菌がくっつきいくつもの菌がくっつきいくつもの菌がくっつき合い房状になっている。合い房状になっている。合い房状になっている。合い房状になっている。・酸やアルカリに強いが、・酸やアルカリに強いが、・酸やアルカリに強いが、・酸やアルカリに強いが、紫外線には弱い。紫外線には弱い。紫外線には弱い。紫外線には弱い。・増殖分裂の速度が遅く、・増殖分裂の速度が遅く、・増殖分裂の速度が遅く、・増殖分裂の速度が遅く、 1回の分裂に回の分裂に回の分裂に回の分裂に15時間程時間程時間程時間程度。度。度。度。（大腸菌は（大腸菌は（大腸菌は （大腸菌は20分程度）分程度）分程度）分程度）5

結核（肺結核）の症状

・発病すると、・発病すると、・発病すると、・発病すると、咳咳咳、痰、発熱、体のだるさ等の症状を認める。咳、痰、発熱、体のだるさ等の症状を認める。、痰、発熱、体のだるさ等の症状を認める。、痰、発熱、体のだるさ等の症状を認める。・風邪等の症状に似ているため、発見が遅れることも。・風邪等の症状に似ているため、発見が遅れることも。・風邪等の症状に似ているため、発見が遅れることも。・風邪等の症状に似ているため、発見が遅れることも。（例）（例）（例）（例）風邪が長引いていると思ったが、実は肺結核だった。風邪が長引いていると思ったが、実は肺結核だった。風邪が長引いていると思ったが、実は肺結核だった。風邪が長引いていると思ったが、実は肺結核だった。気管支喘息と思っていたが、実は喉頭結核だった。気管支喘息と思っていたが、実は喉頭結核だった。気管支喘息と思っていたが、実は喉頭結核だった。気管支喘息と思っていたが、実は喉頭結核だった。・・・ ・2週間以上、週間以上、週間以上、咳週間以上、咳咳咳が続いたら、医療機関のが続いたら、医療機関のが続いたら、医療機関のが続いたら、医療機関の受診を勧める。受診を勧める。受診を勧める。受診を勧める。・結核は発病すると治療に時間がかかる・結核は発病すると治療に時間がかかる・結核は発病すると治療に時間がかかる・結核は発病すると治療に時間がかかる病気であるが、治らない病気ではない。病気であるが、治らない病気ではない。病気であるが、治らない病気ではない。病気であるが、治らない病気ではない。・早期発見、治療が重要である。・早期発見、治療が重要である。・早期発見、治療が重要である。・早期発見、治療が重要である。 ≪ ≪≪ ≪参考参考参考≫参考≫≫≫ ・「受診の遅れ」・「受診の遅れ」・「受診の遅れ」・「受診の遅れ」（（（ （Patient delay））））症状出現日症状出現日症状出現日症状出現日～初診日まで～初診日まで～初診日まで～初診日まで・「診断の遅れ」・「診断の遅れ」・「診断の遅れ」・「診断の遅れ」（（（ （Doctor delay））））初診日初診日初診日初診日～診断（登録）日～診断（登録）日～診断（登録）日～診断（登録）日・「治療の遅れ」・「治療の遅れ」・「治療の遅れ」・「治療の遅れ」（（（ （Total delay））））症状出現日症状出現日症状出現日症状出現日～診断（登録）日～診断（登録）日～診断（登録）日～診断（登録）日 6

(4)

結核の統計

7 0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 _全国東京 4077 4693 4541 4116 39264029₃₇₆₄ 3753 3351 3305 3228 3219 3045 30222874 2671 0 500 1000 1500 2000 2500 3000 3500 4000 4500 5000 患者数患者数患者数患者数（東京都）（東京都）（東京都）（東京都）（人）

結核の統計

・結核は、現在でも毎年、・結核は、現在でも毎年、・結核は、現在でも毎年、・結核は、現在でも毎年、全国で約全国で約全国で約 全国で約20,000人、人、人、人、東京都で約東京都で約東京都で約 東京都で約3,000人が人が人が人が新たに発病している。新たに発病している。新たに発病している。新たに発病している。東京都感染症情報センター資料（東京都感染症情報センター資料（東京都感染症情報センター資料（東京都感染症情報センター資料（http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/diseases/tb/year_tb/）より作成）より作成）より作成）より作成

結核は

「

「「

「過去の病気

過去の病気

過去の病気」

」」

」

ではない！

平成平成平成 平成25年年年年新規登録患者数新規登録患者数新規登録患者数新規登録患者数罹患率罹患率罹患率罹患率全国全国全国全国 20,495人人人人 16.1 東京都東京都東京都 東京都 2,671人人人人 20.1 罹患率（人口罹患率（人口罹患率（人口 罹患率（人口10万対）万対）万対）万対） 8

(5)

16.1 0.5 0.3 0.4 2.7 9.1 _7.9 _8.3 10.8 15.4 31.4 79.5 20.1 0.2 0.2 0.2 5.4 16.8 12.8 13 16.7 23.2 35.7 89.1 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 総数総数総数総数 0～～～～4 5～～～～9 10～～14～～ 15～～～～19 20～～～～29 30～～39～～ 40～～～49～ 50～～～～59 60～～69～～ 70～～～～79 80歳以上歳以上歳以上歳以上全国全国全国全国東京都東京都東京都東京都

結核

結核の統計

の統計

資料：「東京都における結核の概況資料：「東京都における結核の概況資料：「東京都における結核の概況資料：「東京都における結核の概況平成平成平成25年」（東京都健康安全研究センター）より作成平成年」（東京都健康安全研究センター）より作成年」（東京都健康安全研究センター）より作成年」（東京都健康安全研究センター）より作成・年齢別の結核罹患率をみると、高齢者で結核のリスクが高い。・年齢別の結核罹患率をみると、高齢者で結核のリスクが高い。・年齢別の結核罹患率をみると、高齢者で結核のリスクが高い。・年齢別の結核罹患率をみると、高齢者で結核のリスクが高い。・・・・東京都の罹患率を年齢別に見ると、ほとんどの年齢層で全国値より高い東京都の罹患率を年齢別に見ると、ほとんどの年齢層で全国値より高い東京都の罹患率を年齢別に見ると、ほとんどの年齢層で全国値より高い東京都の罹患率を年齢別に見ると、ほとんどの年齢層で全国値より高い。。。。・特に・特に・特に ・特に20歳代、歳代、歳代、歳代、50歳代、歳代、歳代、歳代、60歳代において高い傾向がみられる（東京都）。歳代において高い傾向がみられる（東京都）。歳代において高い傾向がみられる（東京都）。歳代において高い傾向がみられる（東京都）。全国全国全国全国（（（（n=20495））））東京都東京都東京都東京都（（（（n= 2671））））罹患率罹患率罹患率罹患率（人口（人口（人口 （人口10万対）万対）万対）万対）（年齢）（年齢）（年齢）（年齢）9 3.1 4.7 4.9 5.5 5.6 5.7 6.2 6.4 7.4 13 16.1 0 2 4 6 8 10 12 14 16 18

結核の統計

日本の結核り患率日本の結核り患率日本の結核り患率日本の結核り患率 16.1 （（（（2013年）年）年）年）・結核り患率・結核り患率・結核り患率・結核り患率（（人口（（人口人口10万対）は、人口万対）は、万対）は、万対）は、主な欧米主な欧米主な欧米主な欧米先進国で概ね先進国で概ね10以下、日本先進国で概ね先進国で概ね以下、日本以下、日本以下、日本ははは20弱。は弱。弱。弱。・・・・世界の中で日本は結核の「中まん延国」とされている。世界の中で日本は結核の「中まん延国」とされている。世界の中で日本は結核の「中まん延国」とされている。世界の中で日本は結核の「中まん延国」とされている。資料：平成資料：平成資料：平成 資料：平成25年結核登録者情報調査年報集計結果（厚生労働省）より作成年結核登録者情報調査年報集計結果（厚生労働省）より作成年結核登録者情報調査年報集計結果（厚生労働省）より作成年結核登録者情報調査年報集計結果（厚生労働省）より作成 ≪ ≪ ≪ ≪諸外国と日本の結核り患率諸外国と日本の結核り患率諸外国と日本の結核り患率諸外国と日本の結核り患率≫≫≫≫ （人口（人口（人口 （人口10万対）万対）万対）万対） 10

(6)

結核の統計

医療医療医療医療従事者従事者従事者の新登録結核患者数従事者の新登録結核患者数の新登録結核患者数の新登録結核患者数（全国）（全国）（全国）（全国） 920 2345 2036 1277 138 425 ₃₇₀ 222 282 910 992 820 0 500 1000 1500 2000 2500 平成平成平成 平成22年年年年平成平成平成平成23年年年年 平成24年平成平成平成年年年平成平成25年平成平成年年年看護師・保健師看護師・保健師看護師・保健師看護師・保健師医師医師医師医師その他その他その他その他 316 350 294 234 91 81 62 66 157 242 280 281 0 50 100 150 200 250 300 350 400 平成平成平成 平成22年年年年平成平成23年平成平成年年年 平成24年平成平成平成年年年平成平成平成平成25年年年年看護師・保健師看護師・保健師看護師・保健師看護師・保健師医師医師医師医師その他その他その他その他医療医療医療医療従事者従事者従事者の新登録潜在性結核感染症（従事者の新登録潜在性結核感染症（の新登録潜在性結核感染症（LTBI）の新登録潜在性結核感染症（）））治療対象者数（全国）治療対象者数（全国）治療対象者数（全国）治療対象者数（全国）（人）（人）（人）（人）（人）（人）（人）（人）資料：平成資料：平成資料：平成 資料：平成25年結核登録者情報調査年報集計結果（厚生労働省）より作成年結核登録者情報調査年報集計結果（厚生労働省）より作成年結核登録者情報調査年報集計結果（厚生労働省）より作成年結核登録者情報調査年報集計結果（厚生労働省）より作成 ≪ ≪ ≪ ≪参考参考参考参考≫≫≫≫ 看護師・保健師の結核発病リスクは、看護師・保健師の結核発病リスクは、看護師・保健師の結核発病リスクは、看護師・保健師の結核発病リスクは、同年代の一般女性と比較して、同年代の一般女性と比較して、同年代の一般女性と比較して、同年代の一般女性と比較して、 3～～～～4倍程度の高さであるとの報告倍程度の高さであるとの報告倍程度の高さであるとの報告倍程度の高さであるとの報告がある。（がある。（がある。（ がある。（kekkaku Vol.88,No.5:P503）））） 11

結核の感染と発病

12

(7)

結核の感染と発病

・結核（菌）に「感染」することと、・結核（菌）に「感染」することと、・結核（菌）に「感染」することと、・結核（菌）に「感染」することと、結核が「発病」することは違う。結核が「発病」することは違う。結核が「発病」することは違う。結核が「発病」することは違う。・通常、結核菌が体内に入っても、・通常、結核菌が体内に入っても、・通常、結核菌が体内に入っても、・通常、結核菌が体内に入っても、体の抵抗力により排除されること体の抵抗力により排除されること体の抵抗力により排除されること体の抵抗力により排除されることが多い。が多い。が多い。が多い。・結核菌が排除されず、体内に・結核菌が排除されず、体内に・結核菌が排除されず、体内に・結核菌が排除されず、体内に定着すると、「感染」の状態となる。定着すると、「感染」の状態となる。定着すると、「感染」の状態となる。定着すると、「感染」の状態となる。・感染した結核菌が体内で活動を・感染した結核菌が体内で活動を・感染した結核菌が体内で活動を・感染した結核菌が体内で活動をはじめると、病巣ができ、症状がはじめると、病巣ができ、症状がはじめると、病巣ができ、症状がはじめると、病巣ができ、症状が現れ、「発病」となる。現れ、「発病」となる。現れ、「発病」となる。現れ、「発病」となる。・・・・潜伏期間は数ヵ月～数十年。潜伏期間は数ヵ月～数十年。潜伏期間は数ヵ月～数十年。潜伏期間は数ヵ月～数十年。感染感染感染感染後後後後6か月～か月～か月～か月～2年間が最も発病年間が最も発病年間が最も発病年間が最も発病しやすいといわれるしやすいといわれるしやすいといわれるしやすいといわれる（約（約（約80%）。（約）。）。）。・感染者がすべて発病する・感染者がすべて発病する・感染者がすべて発病する・感染者がすべて発病するののののでなく、でなく、でなく、でなく、一般的には感染者一般的には感染者一般的には感染者 一般的には感染者10人のうち、人のうち、人のうち、人のうち、発病するのは発病するのは発病するのは 発病するのは1～～～2人といわれる。～人といわれる。人といわれる。人といわれる。 資料：東京都福祉保健局「結核の検診を受ける方へ」 13

潜在性結核感染症（

潜在性結核感染症（LTBI））））

・結核菌に感染しているが、・結核菌に感染しているが、・結核菌に感染しているが、・結核菌に感染しているが、結核を発病していない状態。結核を発病していない状態。結核を発病していない状態。結核を発病していない状態。（結核（結核（結核（結核菌が体内で眠って菌が体内で眠って菌が体内で眠っている菌が体内で眠っているいるいる状態；休止状態；休止状態；休止状態；休止菌菌菌菌））））・現在は発病していなくても、・現在は発病していなくても、・現在は発病していなくても、・現在は発病していなくても、今後発病するおそれがある。今後発病するおそれがある。今後発病するおそれがある。今後発病するおそれがある。・発病を抑えるため、原則として・発病を抑えるため、原則として・発病を抑えるため、原則として・発病を抑えるため、原則として LTBIも治療が必要である。も治療が必要である。も治療が必要である。も治療が必要である。・治療は・治療は・治療は・治療は通常通常通常通常イソニアジド（イソニアジド（イソニアジド（イソニアジド（INH））））ををを を6カ月間毎日服用する。カ月間毎日服用する。カ月間毎日服用する。カ月間毎日服用する。・服用により発病は・服用により発病は・服用により発病は ・服用により発病は70%程度程度程度程度予防でき、効果は予防でき、効果は予防でき、効果は 予防でき、効果は10年以上年以上年以上年以上続くと考えられている。続くと考えられている。続くと考えられている。続くと考えられている。・服薬中、特に生活上の制限・服薬中、特に生活上の制限・服薬中、特に生活上の制限・服薬中、特に生活上の制限はない。はない。はない。はない。 資料：東京都福祉保健局「結核の検診を受ける方へ」 14

(8)

結核のリスクファクター

・例えば・例えば・例えば・例えば、加齢、加齢、加齢、加齢、過労、糖尿病、過労、糖尿病、過労、糖尿病、過労、糖尿病、、、、透析、低栄養透析、低栄養透析、低栄養透析、低栄養、強いストレス、強いストレス、強いストレス、強いストレス、、、、抗がん剤、免疫抑制剤抗がん剤、免疫抑制剤抗がん剤、免疫抑制剤抗がん剤、免疫抑制剤使用使用使用使用（関節リウマチ（関節リウマチ（関節リウマチ（関節リウマチ、膠、膠、膠、膠原病治療）原病治療）原病治療）原病治療）等の原因等の原因等の原因等の原因ににににより、免疫力がより、免疫力がより、免疫力がより、免疫力が低下する低下する低下する低下するととと、結核と、結核、結核、結核が発病が発病が発病するが発病するするする可能性が可能性が可能性が可能性が高まる高まる高まる高まる。。。。対象対象対象対象発病リスク発病リスク発病リスク発病リスク（（（（倍倍倍）倍））） HIV/AIDS 50-170 臓器移植臓器移植臓器移植臓器移植 20-74 血液透析血液透析血液透析血液透析（（（（慢性腎不全慢性腎不全慢性腎不全）慢性腎不全））） 10-25 最近の結核感染最近の結核感染最近の結核感染最近の結核感染（（（（2年以内年以内年以内年以内）））） 15 生物学的製剤使用生物学的製剤使用生物学的製剤使用生物学的製剤使用 4.0 副腎皮質ステロイド副腎皮質ステロイド副腎皮質ステロイド副腎皮質ステロイド（（（（経口経口経口経口））））使用使用使用使用 2.8-7.7 副腎皮質ステロイド副腎皮質ステロイド副腎皮質ステロイド副腎皮質ステロイド（（（（吸入吸入吸入吸入））））使用使用使用使用 2.0 コントロール不良の糖尿病コントロール不良の糖尿病コントロール不良の糖尿病コントロール不良の糖尿病 1.5-3.6 低体重低体重低体重低体重 2-3 喫煙喫煙喫煙喫煙 1.5-3 胃切除胃切除胃切除胃切除 2-5 医療従事者医療従事者医療従事者医療従事者 3-4 ≪ ≪ ≪ ≪結核感染者における結核発病リスク要因結核感染者における結核発病リスク要因結核感染者における結核発病リスク要因結核感染者における結核発病リスク要因≫≫≫≫ 「潜在性結核感染症治療方針」（「潜在性結核感染症治療方針」（「潜在性結核感染症治療方針」（

「潜在性結核感染症治療方針」（kekkaku Vol.88 No.5 P.504）より）より）より）より

15

結核の検査

16

(9)

結核の検査

結核の検査（

（（

（結核健診など）

結核健診など）

○胸部エックス線検査 ○胸部エックス線検査○胸部エックス線検査 ○胸部エックス線検査・結核（肺結核）の発病を調べる。・結核（肺結核）の発病を調べる。・結核（肺結核）の発病を調べる。・結核（肺結核）の発病を調べる。 ○血液検査（ ○血液検査（○血液検査（ ○血液検査（IGRAs：：：：QFT-3G、、、T-SPOT）、）））・結核の感染を調べる。・結核の感染を調べる。・結核の感染を調べる。・結核の感染を調べる。・結核の発病か否かは分からない。・結核の発病か否かは分からない。・結核の発病か否かは分からない。・結核の発病か否かは分からない。・・・・原則原則原則、原則、、、6歳以上が対象（歳以上が対象（歳以上が対象（歳以上が対象（QFT-3G））））。。。。・・・ ・6歳歳歳未満も可のタイプも（歳未満も可のタイプも（未満も可のタイプも（未満も可のタイプも（T-SPOT））））。。。。・感染・感染・感染・感染後後後後8週間は週間は週間は正しい結果週間は正しい結果正しい結果正しい結果ががが出ない。が出ない。出ない。出ない。・・・・感染時期は感染時期は感染時期は分からない。感染時期は分からない。分からない。分からない。（（（（過去の感染、最近の感染の過去の感染、最近の感染の過去の感染、最近の感染の判別不能）過去の感染、最近の感染の判別不能）判別不能）判別不能） ○ツベルクリン反応検査 ○ツベルクリン反応検査○ツベルクリン反応検査 ○ツベルクリン反応検査・結核の感染を調べる検査。・結核の感染を調べる検査。・結核の感染を調べる検査。・結核の感染を調べる検査。・原則として、・原則として、・原則として、 ・原則として、6歳未満に対して行う。歳未満に対して行う。歳未満に対して行う。歳未満に対して行う。・ツベルクリン液を注射、・ツベルクリン液を注射、・ツベルクリン液を注射、 ・ツベルクリン液を注射、48時間後に時間後に時間後に時間後に発赤の大きさを測定。発赤の大きさを測定。発赤の大きさを測定。発赤の大きさを測定。 ₁₇

結核の検査

（

（（

（精密

精密

精密検査）

検査）

○喀痰塗抹検査 ○喀痰塗抹検査○喀痰塗抹検査 ○喀痰塗抹検査・・・・排排排菌量（痰の中の結核菌の量）排菌量（痰の中の結核菌の量）菌量（痰の中の結核菌の量）菌量（痰の中の結核菌の量）を調べる検査。を調べる検査。を調べる検査。を調べる検査。・肺結核の診断（疑い診断を含む）・肺結核の診断（疑い診断を含む）・肺結核の診断（疑い診断を含む）・肺結核の診断（疑い診断を含む）を受けた患者に対して行う。を受けた患者に対して行う。を受けた患者に対して行う。を受けた患者に対して行う。・塗抹陽性（痰の中に結核菌を認める）・塗抹陽性（痰の中に結核菌を認める）・塗抹陽性（痰の中に結核菌を認める）・塗抹陽性（痰の中に結核菌を認める）の場合、原則として隔離入院となる。の場合、原則として隔離入院となる。の場合、原則として隔離入院となる。の場合、原則として隔離入院となる。 ○培養検査 ○培養検査○培養検査 ○培養検査・喀痰の中の細菌（抗酸菌）が結核菌か、・喀痰の中の細菌（抗酸菌）が結核菌か、・喀痰の中の細菌（抗酸菌）が結核菌か、・喀痰の中の細菌（抗酸菌）が結核菌か、生菌か、死菌かを調べる検査。生菌か、死菌かを調べる検査。生菌か、死菌かを調べる検査。生菌か、死菌かを調べる検査。 ○薬剤感受性検査 ○薬剤感受性検査○薬剤感受性検査 ○薬剤感受性検査・結核菌の薬剤感受性（薬剤耐性）を・結核菌の薬剤感受性（薬剤耐性）を・結核菌の薬剤感受性（薬剤耐性）を・結核菌の薬剤感受性（薬剤耐性）を調べる検査。調べる検査。調べる検査。調べる検査。 ○その他 ○その他○その他 ○その他・検体検査（胸水、膿、脳脊髄液、・検体検査（胸水、膿、脳脊髄液、・検体検査（胸水、膿、脳脊髄液、・検体検査（胸水、膿、脳脊髄液、病理病理病理病理等）等）等）等）・画像検査（・画像検査（・画像検査（ ・画像検査（CT、、、、MRI等）等）等）等）・遺伝子検査（・遺伝子検査（・遺伝子検査（ ・遺伝子検査（RFLP、、、VNTR）、））） 18

(10)

胸部エックス線検査

・胸部エックス線検査により、結核を発病しているか否か調べる。・胸部エックス線検査により、結核を発病しているか否か調べる。・胸部エックス線検査により、結核を発病しているか否か調べる。・胸部エックス線検査により、結核を発病しているか否か調べる。発病発病発病発病しているしているしているしている場合、結核菌による肺炎や空洞が、肺の中に場合、結核菌による肺炎や空洞が、肺の中に場合、結核菌による肺炎や空洞が、肺の中に場合、結核菌による肺炎や空洞が、肺の中にどの程度広がっているかなどの状態を見る。どの程度広がっているかなどの状態を見る。どの程度広がっているかなどの状態を見る。どの程度広がっているかなどの状態を見る。・結核に感染した場合（潜在性結核感染症）、感染後・結核に感染した場合（潜在性結核感染症）、感染後・結核に感染した場合（潜在性結核感染症）、感染後 ・結核に感染した場合（潜在性結核感染症）、感染後6か月～か月～か月～か月～2年の年の年の年の間が最も発病しやすいといわれている（約間が最も発病しやすいといわれている（約間が最も発病しやすいといわれている（約 間が最も発病しやすいといわれている（約80%の人が発病）。の人が発病）。の人が発病）。の人が発病）。・結核を発病し治療期間（通常は・結核を発病し治療期間（通常は・結核を発病し治療期間（通常は ・結核を発病し治療期間（通常は6ヵ月間）を終了した後も、万一のヵ月間）を終了した後も、万一のヵ月間）を終了した後も、万一のヵ月間）を終了した後も、万一の再発（再発（再発（ 再発（2～～～5%）に備えて、～）に備えて、）に備えて、）に備えて、2年間の経過観察（管理検診）が必要である。年間の経過観察（管理検診）が必要である。年間の経過観察（管理検診）が必要である。年間の経過観察（管理検診）が必要である。・・・・その期間、胸部エックス線検査のスケジュールを保健所が計画する。その期間、胸部エックス線検査のスケジュールを保健所が計画する。その期間、胸部エックス線検査のスケジュールを保健所が計画する。その期間、胸部エックス線検査のスケジュールを保健所が計画する。（通常は（通常は（通常は （通常は6ヵ月毎に保健所（無料）や医療機関で受ける。）ヵ月毎に保健所（無料）や医療機関で受ける。）ヵ月毎に保健所（無料）や医療機関で受ける。）ヵ月毎に保健所（無料）や医療機関で受ける。）・計画された・計画された・計画された・計画された健診健診健診は毎回必ず受けることが勧められる。健診は毎回必ず受けることが勧められる。は毎回必ず受けることが勧められる。は毎回必ず受けることが勧められる。 19 ≪ ≪ ≪ ≪参考参考参考参考≫≫≫≫ ・戦後しばらくの間、結核は・戦後しばらくの間、結核は・戦後しばらくの間、結核は・戦後しばらくの間、結核は治療困難な病気であった。治療困難な病気であった。治療困難な病気であった。治療困難な病気であった。・・・・安静安静安静安静にににして栄養を摂り、にして栄養を摂り、して栄養を摂り、して栄養を摂り、きれいな空気の中できれいな空気の中できれいな空気の中できれいな空気の中で生活する方法生活する方法生活する方法生活する方法しかしかしかしかなくなくなくなく（転地療法、サナトリウム）、（転地療法、サナトリウム）、（転地療法、サナトリウム）、（転地療法、サナトリウム）、長い闘病生活の末、死亡長い闘病生活の末、死亡長い闘病生活の末、死亡長い闘病生活の末、死亡する患者が多かった。する患者が多かった。する患者が多かった。する患者が多かった。・・・・現在では、標準治療が現在では、標準治療が現在では、標準治療が現在では、標準治療が確立されているが、未治療確立されているが、未治療確立されているが、未治療確立されているが、未治療のまま放置していれのまま放置していれのまま放置していれのまま放置していればばばば、、、、重症化して治療困難となり、重症化して治療困難となり、重症化して治療困難となり、重症化して治療困難となり、死亡する場合もある。死亡する場合もある。死亡する場合もある。死亡する場合もある。

結核の治療

20

(11)

結核の治療（

結核の治療（標準治療

標準治療

標準治療）

））

）

≪ ≪ ≪ ≪結核発病の治療結核発病の治療結核発病の治療≫結核発病の治療≫≫≫ ①化学療法 ①化学療法 ①化学療法 ①化学療法・原則として、・原則として、・原則として、 ・原則として、6ヵ月間毎日の服薬が必要。ヵ月間毎日の服薬が必要。ヵ月間毎日の服薬が必要。ヵ月間毎日の服薬が必要。・通常、・通常、・通常、・通常、当初当初当初

当初2ヵ月間はヵ月間はヵ月間は4剤（①ヵ月間は剤（①剤（①剤（①INH、、、②、②②②RFP、、③、、③③EB or SM、③ 、、、④④④④PZA）、）、）、）、次の次の次の 次の4ヵ月間はヵ月間はヵ月間はヵ月間は2剤（①剤（①剤（①剤（①INH、、、②、②②②RFP）。）。）。）。 ② ② ② ②外科療法（手術）外科療法（手術）外科療法（手術）外科療法（手術）・化学療法では治療困難な場合（多剤耐性結核、喀血等）。・化学療法では治療困難な場合（多剤耐性結核、喀血等）。・化学療法では治療困難な場合（多剤耐性結核、喀血等）。・化学療法では治療困難な場合（多剤耐性結核、喀血等）。・基本は肺切除術（肺葉切除術、（片）肺全切除術）。・基本は肺切除術（肺葉切除術、（片）肺全切除術）。・基本は肺切除術（肺葉切除術、（片）肺全切除術）。・基本は肺切除術（肺葉切除術、（片）肺全切除術）。 ③医療費 ③医療費 ③医療費 ③医療費の公費助成対象との公費助成対象との公費助成対象となる。の公費助成対象となる。なる。なる。 ≪ ≪ ≪ ≪潜在性結核感染症の治療潜在性結核感染症の治療潜在性結核感染症の治療≫潜在性結核感染症の治療≫≫≫ ① ① ① ①原則原則原則として原則としてとしてとして、、6ヵ月間、、ヵ月間ヵ月間ヵ月間毎日の服薬が毎日の服薬が毎日の服薬が毎日の服薬が必要。必要。必要。必要。 ② ② ② ②通常、通常、通常、1剤（通常、剤（剤（剤（INH）のみの服用。）のみの服用。）のみの服用。）のみの服用。 ③ ③ ③ ③医療費医療費医療費の公費助成対象となる医療費の公費助成対象となるの公費助成対象となる。の公費助成対象となる。。。 ≪ ≪≪ ≪主な治療薬主な治療薬主な治療薬≫主な治療薬≫≫≫ INH（（（（H））））；イソニアジド；イソニアジド；イソニアジド；イソニアジド RFP（（（（R）；リファンピシン）；リファンピシン）；リファンピシン）；リファンピシン EB（（（（E））））；エタンブトール；エタンブトール；エタンブトール；エタンブトール SM（（（（S））））；ストレプトマイシン；ストレプトマイシン；ストレプトマイシン；ストレプトマイシン PZA（（（（Z）；ピラジナミド）；ピラジナミド）；ピラジナミド）；ピラジナミド ≪ ≪ ≪ ≪注意注意注意≫注意≫≫≫ 結核発病、潜在性結核感染症の治療結核発病、潜在性結核感染症の治療結核発病、潜在性結核感染症の治療結核発病、潜在性結核感染症の治療期間期間期間期間、使用薬剤、使用薬剤、使用薬剤、使用薬剤については、合併症、薬剤については、合併症、薬剤については、合併症、薬剤については、合併症、薬剤耐性耐性耐性、副作用その他の理由耐性、副作用その他の理由、副作用その他の理由、副作用その他の理由により、変更により、変更により、変更により、変更することがあるすることがあるすることがある。することがある。。。 21

治療上の注意点

≪ ≪ ≪ ≪結核治療の失敗の主な原因結核治療の失敗の主な原因結核治療の失敗の主な原因結核治療の失敗の主な原因≫≫≫≫ ①副作用 ①副作用 ①副作用 ①副作用 ⇒ ⇒ ⇒ ⇒代替薬の選択代替薬の選択代替薬の選択代替薬の選択 ②薬剤耐性 ②薬剤耐性 ②薬剤耐性 ②薬剤耐性 ⇒ ⇒ ⇒ ⇒薬剤感受性検査薬剤感受性検査薬剤感受性検査薬剤感受性検査代替代替代替代替薬の薬の薬の薬の選択選択選択選択 ③脱落・中断 ③脱落・中断 ③脱落・中断 ③脱落・中断 ⇒ ⇒ ⇒ ⇒治療支援（治療支援（治療支援（治療支援（DOTS）））） ④誤った治療（薬剤選択、用法・用量） ④誤った治療（薬剤選択、用法・用量） ④誤った治療（薬剤選択、用法・用量） ④誤った治療（薬剤選択、用法・用量） ⇒ ⇒ ⇒ ⇒適切な治療適切な治療適切な治療適切な治療治療治療治療治療薬薬薬薬重大重大重大重大ななな副作用な副作用副作用副作用イソニアジドイソニアジドイソニアジドイソニアジド INH（（（（H））））肝肝肝肝障害障害障害障害末梢末梢末梢末梢神経炎神経炎神経炎神経炎皮膚反応を伴う過敏症皮膚反応を伴う過敏症皮膚反応を伴う過敏症皮膚反応を伴う過敏症リファンピシンリファンピシンリファンピシンリファンピシン RFP（（（（R））））肝肝肝肝障害障害障害障害胃腸障害胃腸障害胃腸障害胃腸障害腎腎腎腎不全不全不全不全血小板減少血小板減少血小板減少血小板減少（（（（出血傾向出血傾向出血傾向）出血傾向）））エタンブトールエタンブトールエタンブトールエタンブトール EB（（（（E））））視力視力視力視力障害障害障害障害末梢神経炎末梢神経炎末梢神経炎末梢神経炎皮疹皮疹皮疹皮疹ストレプトマイシンストレプトマイシンストレプトマイシンストレプトマイシン SM（（（（S））））聴力障害聴力障害聴力障害聴力障害（（（（難聴難聴難聴難聴、、、、耳鳴耳鳴耳鳴耳鳴））））平衡障害平衡障害平衡障害平衡障害（（（（眩暈眩暈眩暈眩暈））））口周囲のしびれ口周囲のしびれ口周囲のしびれ口周囲のしびれピラジナミドピラジナミドピラジナミドピラジナミド PZA（（（（Z））））肝障害肝障害肝障害肝障害関節痛関節痛関節痛関節痛高尿酸血症高尿酸血症高尿酸血症高尿酸血症 ≪ ≪ ≪ ≪参考：薬剤耐性参考：薬剤耐性参考：薬剤耐性参考：薬剤耐性≫≫≫≫ ・・・・薬剤感受性のある抗結核薬を用いなければ薬剤感受性のある抗結核薬を用いなければ薬剤感受性のある抗結核薬を用いなければ薬剤感受性のある抗結核薬を用いなければ、、、、治療治療治療治療効果はない効果はない効果はない。効果はない。。。・その・その・その・そのため、ため、ため、患者の検体ため、患者の検体患者の検体から培養した結核患者の検体から培養した結核から培養した結核から培養した結核菌に菌に菌に菌に対して対して対して対して、薬剤感受性検査を行う必要がある、薬剤感受性検査を行う必要がある、薬剤感受性検査を行う必要がある。、薬剤感受性検査を行う必要がある。。。・不規則な・不規則な・不規則な・不規則な服薬、治療の脱落や自己中断服薬、治療の脱落や自己中断服薬、治療の脱落や自己中断は服薬、治療の脱落や自己中断ははは、、、、薬剤薬剤薬剤薬剤耐性菌を生じる原因となる。耐性菌を生じる原因となる。耐性菌を生じる原因となる。耐性菌を生じる原因となる。 22

(12)

DOTS;直接

直接

直接服薬確認

直接

服薬確認

服薬確認療法

療法

(Directly Observed Treatment Short-course)

・結核患者が適切・結核患者が適切・結核患者が適切・結核患者が適切にににに薬を服用する様子を薬を服用する様子を薬を服用する様子を薬を服用する様子を医療従事者が目の前で確認し、治癒までの医療従事者が目の前で確認し、治癒までの医療従事者が目の前で確認し、治癒までの医療従事者が目の前で確認し、治癒までの経過を観察する。経過を観察する。経過を観察する。経過を観察する。・症状がなくなったことを理由に、決められた・症状がなくなったことを理由に、決められた・症状がなくなったことを理由に、決められた・症状がなくなったことを理由に、決められた期間の治療を中止してしまう患者が少なくない。期間の治療を中止してしまう患者が少なくない。期間の治療を中止してしまう患者が少なくない。期間の治療を中止してしまう患者が少なくない。・治療途中で服薬を中止すると、結核菌が耐性化し、・治療途中で服薬を中止すると、結核菌が耐性化し、・治療途中で服薬を中止すると、結核菌が耐性化し、・治療途中で服薬を中止すると、結核菌が耐性化し、薬がまったく効かない多剤耐性菌になってしまう薬がまったく効かない多剤耐性菌になってしまう薬がまったく効かない多剤耐性菌になってしまう薬がまったく効かない多剤耐性菌になってしまう可能性もある。可能性もある。可能性もある。可能性もある。・・・ ・DOTSは、治療の側面だけでなく、患者を力づけるは、治療の側面だけでなく、患者を力づけるは、治療の側面だけでなく、患者を力づけるは、治療の側面だけでなく、患者を力づけるエンパワーメント効果もある。エンパワーメント効果もある。エンパワーメント効果もある。エンパワーメント効果もある。 ≪ ≪ ≪ ≪DOTSの実施方法の実施方法の実施方法の実施方法≫≫≫≫ 入院患者入院患者入院患者入院患者院院内院院内内内 DOTS 看護師看護師看護師看護師等等等が等ががが毎日確認する毎日確認する毎日確認する毎日確認する。。。。退院後退院後退院後退院後・・・・通院中通院中通院中通院中のののの患者患者患者患者地域地域地域地域 DOTS 外来外来外来 外来DOTS 医療医療医療医療機関の外来受診時に確認する機関の外来受診時に確認する機関の外来受診時に確認する機関の外来受診時に確認する。。。。訪問訪問訪問 訪問DOTS 服薬支援者服薬支援者服薬支援者（服薬支援者（（（DOTS担当者担当者担当者担当者））））がが自宅等をがが自宅等を自宅等を訪問自宅等を訪問訪問訪問して確認するして確認するして確認するして確認する。。。。（（（（例例例例）））家族）家族家族家族、、訪問看護師、、訪問看護師訪問看護師訪問看護師、、、ホームヘルパー等、ホームヘルパー等ホームヘルパー等ホームヘルパー等連絡確認連絡確認連絡確認連絡確認 DOTS 保健師等が患者本人と合意した方法で行う保健師等が患者本人と合意した方法で行う保健師等が患者本人と合意した方法で行う保健師等が患者本人と合意した方法で行う。。。。（（（（初期は面接が最優先初期は面接が最優先初期は面接が最優先初期は面接が最優先、、、信頼関係ができた後は、信頼関係ができた後は信頼関係ができた後は信頼関係ができた後は電話電話電話電話、、電子、、電子電子メール電子メールメールもメール23もも）も）））。。。。

接触者健診

≪ ≪≪ ≪注注注≫注≫≫≫以下は、一般的な場合について。以下は、一般的な場合について。以下は、一般的な場合について。以下は、一般的な場合について。院内感染対策の場合については後述。院内感染対策の場合については後述。院内感染対策の場合については後述。院内感染対策の場合については後述。・接触者健診は、排菌者と最後に接触した日・接触者健診は、排菌者と最後に接触した日・接触者健診は、排菌者と最後に接触した日・接触者健診は、排菌者と最後に接触した日（最終接触日）から（最終接触日）から（最終接触日）から （最終接触日）から8週間以上を経過した後に行う。週間以上を経過した後に行う。週間以上を経過した後に行う。週間以上を経過した後に行う。・対象者は、発病者の排菌量、接触時間の長さ、・対象者は、発病者の排菌量、接触時間の長さ、・対象者は、発病者の排菌量、接触時間の長さ、・対象者は、発病者の排菌量、接触時間の長さ、接触場所の換気状態等を総合的に判断して接触場所の換気状態等を総合的に判断して接触場所の換気状態等を総合的に判断して接触場所の換気状態等を総合的に判断して保健所が決定する。保健所が決定する。保健所が決定する。保健所が決定する。・対象者には、保健所から連絡が入る。・対象者には、保健所から連絡が入る。・対象者には、保健所から連絡が入る。・対象者には、保健所から連絡が入る。・検査内容は、血液検査（・検査内容は、血液検査（・検査内容は、血液検査（ ・検査内容は、血液検査（QFTまたはまたはまたはT-SPOT）、または）、）、）、胸部エックス線検査。胸部エックス線検査。胸部エックス線検査。胸部エックス線検査。・保健所で・保健所で・保健所で・保健所で接触者健診を受ける場合は、無料。接触者健診を受ける場合は、無料。接触者健診を受ける場合は、無料。接触者健診を受ける場合は、無料。 24

(13)

結核の予防

≪ ≪ ≪ ≪BCG≫≫≫≫ ・結核の重症化を防ぐためのワクチン。・結核の重症化を防ぐためのワクチン。・結核の重症化を防ぐためのワクチン。・結核の重症化を防ぐためのワクチン。（毒性を弱くしたウシ型結核菌からつくる生ワクチン。）（毒性を弱くしたウシ型結核菌からつくる生ワクチン。）（毒性を弱くしたウシ型結核菌からつくる生ワクチン。）（毒性を弱くしたウシ型結核菌からつくる生ワクチン。）・・・ ・BCGは、肺結核をは、肺結核をは、肺結核を50%、は、肺結核を、、重篤な結核（結核性髄膜炎、重篤な結核（結核性髄膜炎重篤な結核（結核性髄膜炎重篤な結核（結核性髄膜炎や粟粒結核）をや粟粒結核）をや粟粒結核）を や粟粒結核）を80%以上予防するといわれる。以上予防するといわれる。以上予防するといわれる。以上予防するといわれる。・乳幼児が結核に感染すると重症化することが多い。・乳幼児が結核に感染すると重症化することが多い。・乳幼児が結核に感染すると重症化することが多い。・乳幼児が結核に感染すると重症化することが多い。生後できるだけ早期の生後できるだけ早期の生後できるだけ早期の 生後できるだけ早期のBCG接種が望まれる。接種が望まれる。接種が望まれる。接種が望まれる。 ≪ ≪ ≪ ≪紫外線紫外線紫外線紫外線≫≫≫≫ ・紫外線に弱い。日光、殺菌灯（紫外線灯）の利用。・紫外線に弱い。日光、殺菌灯（紫外線灯）の利用。・紫外線に弱い。日光、殺菌灯（紫外線灯）の利用。・紫外線に弱い。日光、殺菌灯（紫外線灯）の利用。 ≪ ≪ ≪ ≪換気換気換気換気≫≫≫≫ ・陰圧室・陰圧室・陰圧室・陰圧室・室内の換気・室内の換気・室内の換気・室内の換気・高機能（・高機能（・高機能（ ・高機能（HEPA）フィルター）フィルター）フィルター）フィルターによる室内気の循環式浄化による室内気の循環式浄化による室内気の循環式浄化による室内気の循環式浄化 ≪ ≪ ≪ ≪N95マスクマスクマスク≫マスク≫≫≫ ・フィットテスト・フィットテスト・フィットテスト・フィットテスト上：上：上： 上：BCGの接種痕の接種痕の接種痕の接種痕（結核予防会（結核予防会（結核予防会 （結核予防会HPより）より）より）より）中：紫外線（中：紫外線（中：紫外線（ 中：紫外線（Ultraviolet Germicidal Irradiation (UVGI)））））下：下：下： 下：HEPA Filter http://www.cdc.gov/ tb/education/corecurr/ pdf/chapter7.pdf 25 Fit testing WHO/TB/99.269

GUIDELINES for THE PREVENTION of TUBERCULOSIS

N95マスクの正しい着用

マスクの正しい着用

(14)

≪

≪参考

参考

参考≫

≫

≫ 換気について

換気について

・室内に飛散した汚染飛沫核の・室内に飛散した汚染飛沫核の・室内に飛散した汚染飛沫核の・室内に飛散した汚染飛沫核の 90%、、、、99%、、、、99.9%が除去されるが除去されるが除去されるが除去される時間時間時間時間にににについて。ついて。ついて。ついて。・理論上、・理論上、・理論上、 ・理論上、1時間時間時間6回の換気では、時間回の換気では、回の換気では、回の換気では、それぞれそれぞれそれぞれ それぞれ23分、分、分、46分、分、分、分、分、69分。分。分。分。 1時間時間時間時間12回の換気では、回の換気では、回の換気では、回の換気では、それぞれそれぞれそれぞれ それぞれ12分、分、分、23分、分、分、分、分、35分。分。分。分。・但し、部屋の構造、給排気口、・但し、部屋の構造、給排気口、・但し、部屋の構造、給排気口、・但し、部屋の構造、給排気口、室内室内室内室内備品備品備品備品の状況等により延長の状況等により延長の状況等により延長の状況等により延長する。する。する。する。・容積・容積・容積 ・容積5××××3××××2.5mのののの個室であれば、個室であれば、個室であれば、個室であれば、 1時間に時間に時間に時間に2回の換気で十分、回の換気で十分、回の換気で十分、回の換気で十分、 4人部屋であれば、人部屋であれば、人部屋であれば、人部屋であれば、 1時間に時間に時間に時間に3回の換気で十分回の換気で十分回の換気で十分回の換気で十分とされる。とされる。とされる。とされる。 ₂₇

Ⅱ

Ⅱ．

．

精神科病院における

結核

結核感染

感染

28

(15)

Ｏ市Ｏ市Ｏ市Ｏ市の病院で結核集団感染の病院で結核集団感染の病院で結核集団感染の病院で結核集団感染６０代男性２人発病６０代男性２人発病６０代男性２人発病６０代男性２人発病患者、職員３３人陽性患者、職員３３人陽性患者、職員３３人陽性患者、職員３３人陽性（山陽新聞ＨＰ、（山陽新聞ＨＰ、（山陽新聞ＨＰ、 （山陽新聞ＨＰ、2011/6/23より）より）より）より）Ｏ市Ｏ市Ｏ市Ｏ市保健所は保健所は22日、同市保健所は保健所は日、同市日、同市日、同市内内内内の民間病院で、の民間病院で、の民間病院で、の民間病院で、60代男性代男性代男性代男性2人人人人が結核を発病が結核を発病が結核を発病が結核を発病し、し、し、し、院内の患者や職員院内の患者や職員33人も集団感染院内の患者や職員院内の患者や職員人も集団感染人も集団感染人も集団感染したしたしたした疑いがあると発表した。疑いがあると発表した。疑いがあると発表した。疑いがあると発表した。発病した発病した発病した 発病した2人は別の病院に転院して治療中だが重症では人は別の病院に転院して治療中だが重症では人は別の病院に転院して治療中だが重症では人は別の病院に転院して治療中だが重症ではないという。他のないという。他のないという。他の ないという。他の33人は人は人は30～人は～～～90代の男性代の男性代の男性代の男性26人、女性人、女性人、女性人、女性7人で、人で、人で、人で、発病予防のため投薬発病予防のため投薬発病予防のため投薬発病予防のため投薬を受けることを勧めている。を受けることを勧めている。を受けることを勧めている。を受けることを勧めている。同保健所によると、同保健所によると、同保健所によると、 同保健所によると、3月月月月25日、病院が日、病院が日、病院が60代男性の日、病院が代男性の代男性の代男性の発病を届け出発病を届け出発病を届け出発病を届け出。これを受け、。これを受け、。これを受け、。これを受け、同じ病棟の同じ病棟の同じ病棟の同じ病棟の入退院患者や職員計入退院患者や職員計入退院患者や職員計 入退院患者や職員計78人人人人のののの血液検査血液検査血液検査血液検査やややや胸部エックス線検査胸部エックス線検査胸部エックス線検査胸部エックス線検査を行ったところ、別のを行ったところ、別のを行ったところ、別のを行ったところ、別の60代男性代男性代男性代男性が結核を発病しており、が結核を発病しており、が結核を発病しており、 が結核を発病しており、33人が陽性反応を示した。人が陽性反応を示した。人が陽性反応を示した。人が陽性反応を示した。届け出のあった届け出のあった届け出のあった 届け出のあった60代男性は、別の疾患で入院中の代男性は、別の疾患で入院中の代男性は、別の疾患で入院中の代男性は、別の疾患で入院中の昨年昨年10月昨年昨年月月月、せきやたんの症状が現れ、せきやたんの症状が現れ、せきやたんの症状が現れ、せきやたんの症状が現れたが、病院は肺炎と診断。たんの量が増えてたが、病院は肺炎と診断。たんの量が増えてたが、病院は肺炎と診断。たんの量が増えてたが、病院は肺炎と診断。たんの量が増えて3月に喀痰検査月に喀痰検査月に喀痰検査月に喀痰検査をするまで結核と分からず、をするまで結核と分からず、をするまで結核と分からず、をするまで結核と分からず、同保健所は「同保健所は「同保健所は「同保健所は「診断の遅れ診断の遅れ診断の遅れ診断の遅れが感染を広げた可能性がある」とみている。が感染を広げた可能性がある」とみている。が感染を広げた可能性がある」とみている。が感染を広げた可能性がある」とみている。同保健所は再発防止を同保健所は再発防止を同保健所は再発防止を同保健所は再発防止を病院に指導病院に指導病院に指導病院に指導するとともに、するとともに、2人目の発病者とのするとともに、するとともに、人目の発病者との人目の発病者との人目の発病者との接触者にも対象を接触者にも対象を接触者にも対象を接触者にも対象を広げて調べている広げて調べている広げて調べている広げて調べている。市内の医療機関には結核の院内感染防止を文書で注意喚起する。。市内の医療機関には結核の院内感染防止を文書で注意喚起する。。市内の医療機関には結核の院内感染防止を文書で注意喚起する。。市内の医療機関には結核の院内感染防止を文書で注意喚起する。

結核感染の院内感染の実際

29

Ｆ病院

Ｆ病院、外来結核感染４人が陽性

、外来結核感染４人が陽性

2014年年年06月年月月月20日日日日ＳＳＳＳ市Ｆ病院（ＸＸ病市Ｆ病院（ＸＸ病市Ｆ病院（ＸＸ病院長）市Ｆ病院（ＸＸ病院長）院長）院長）はははは19日日日、外来担当の看護師日、外来担当の看護師が昨年、外来担当の看護師、外来担当の看護師が昨年が昨年が昨年10月月月に結核を月に結核をに結核をに結核を発症発症発症発症したことを受け、したことを受け、したことを受け、したことを受け、接触した可能性が高い外来患者接触した可能性が高い外来患者接触した可能性が高い外来患者接触した可能性が高い外来患者96人に人に人に人に2回目の血液検査回目の血液検査回目の血液検査回目の血液検査などをなどをなどをなどを行った結果、行った結果、行った結果、行った結果、4人が陽性人が陽性人が陽性人が陽性だったと発表した。だったと発表した。だったと発表した。だったと発表した。接触した可能性が高い外来患者接触した可能性が高い外来患者接触した可能性が高い外来患者接触した可能性が高い外来患者はは390人はは人人人ででで、で、、、今年今年1月に今年今年月に月に月に389人人人人に検査に検査に検査に検査した際した際、した際した際、、、感染者はいなかった。今回は感染者はいなかった。今回は感染者はいなかった。今回は 感染者はいなかった。今回は3～～～～4月にかけ、前回未検査の月にかけ、前回未検査の月にかけ、前回未検査の月にかけ、前回未検査の10歳未満の歳未満の歳未満の歳未満の1人と、人と、人と、人と、 10～～～60歳未満の～歳未満の歳未満の歳未満の95人に人に2回目の検査人に人に回目の検査回目の検査回目の検査を実施した。を実施した。を実施した。を実施した。4人が陽性で、この看護師から人が陽性で、この看護師から人が陽性で、この看護師から人が陽性で、この看護師から感染した可能性が高いという。感染した可能性が高いという。感染した可能性が高いという。 感染した可能性が高いという。4人は人は人は人は6カ月間の予防服薬カ月間の予防服薬カ月間の予防服薬カ月間の予防服薬か、か、か、か、6カ月ごとカ月ごとカ月ごとカ月ごと2年後まで年後まで年後まで年後までレントゲン検査レントゲン検査レントゲン検査レントゲン検査を行う。を行う。を行う。を行う。60歳以上の歳以上の歳以上の歳以上の294人人人人はははは6カ月ごとカ月ごとカ月ごとカ月ごと2年後までの胸部レントゲン年後までの胸部レントゲン年後までの胸部レントゲン年後までの胸部レントゲン検査検査検査検査で対応する。で対応する。で対応する。で対応する。接触した可能性が高い接触した可能性が高い接触した可能性が高い接触した可能性が高い職員職員職員職員32人の人の人の2回目人の回目回目の血液検査では感染者はいなかった回目の血液検査では感染者はいなかったの血液検査では感染者はいなかった。の血液検査では感染者はいなかった。。。またまたまたまた院内感染対策として院内感染対策として院内感染対策として院内感染対策として接触者以外の接触者以外の接触者以外の接触者以外の職員職員職員職員78人人人人を検査した結果、を検査した結果を検査した結果を検査した結果、、、5人人人人が陽性が陽性が陽性が陽性だっだっだっだった。結核を発症した看護師からの感染の可能性は低いというた。結核を発症した看護師からの感染の可能性は低いというた。結核を発症した看護師からの感染の可能性は低いというた。結核を発症した看護師からの感染の可能性は低いという。。。。（佐賀新聞ホームページより）（佐賀新聞ホームページより）（佐賀新聞ホームページより）（佐賀新聞ホームページより）