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会議参加記 109

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Academic year: 2021

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Vol.20 No.2V

原子力バックエンド研究

会議参加記

109

日本原子力学会 2013 秋の大会 バックエンド部会セッション

「原子力安全」調査専門委員会クリーンアップ分科会共催

「福島第一原子力発電所事故に起因する環境修復の進展に向けて」

参加報告

坂巻景子*1

9

4

日(木),八戸工業大学で開催された日本原子力学 会

2013

秋の大会において,「福島第一原子力発電所事故に 起因する環境修復の進展に向けて」と題するセッションが クリーンアップ分科会共催で開催された.

本セッションでは,東海大学の大江俊昭氏が座長を務め,

セッションの開催趣旨説明があった後,

2

件の講演が行わ れた.最後には,講演者に加え藤田玲子氏(東芝),中山真 一氏(

JAEA

)をコメンテーターとして迎えて総合討論が行 われた(開催プログラムは末尾の通り).

はじめに,佐藤修彰氏(東北大学)より,「環境修復活動 における実践と課題」と題して,クリーンアップ分科会の 活動の

1

つである福島県の水田における除染の実証試験に 関しての報告がなされた.水耕田における海外の知見は乏 しいため現地試験は重要である.紹介されたのは

H23

年度 から

H25

年度にかけて行われた水耕作業試験および水耕栽 培試験の状況,除染効果等であった.水耕田の除染技術と しては耕起,表土剥ぎ取り,代掻き,土壌洗浄等があり,

それらを行うことで土壌中の

Cs

濃度が確実に減少してい る結果が示されており,それらが有効であることが分かっ た.土壌の耕起から田植え,収穫までのサイクルを通して 水耕栽培試験技術の確立に向けて行われているということ であった.紹介スライドの中には作業中の写真が多数掲載 されており,その時々のエピソードもいくつか紹介された.

印象的であったのは,地元の農家の方々が徐々に協力的に なっていただき,アドバイスをしてくれるようになったと いうことだった.今後の環境修復活動における課題として は放射能測定と汚染評価,除染評価方法の検討や地元住民 の方々とのコミュニケーションの重要性,情報共有が挙げ られた.

続いて,田川明広氏(

JAEA

)より「環境修復技術の現状 と今後の課題」と題して,JAEA が実施してきた生活環境 修復に関する活動とその反省,今後実施すべき活動につい ての報告があった.状況把握として航空機や走行サーベイ 等による空間線量率と放射能汚染状態の調査や除染モデル 実証事業,除染技術実証事業の実施,また住民の放射線に 関するご質問に答える会を設ける等の活動を行ってきた.

これらを踏まえて顕在化した課題は適切な事前調査に基づ

く実施計画の策定や大量に発生した除染除去物の処理方法,

除染後の効果確認継続調査等であった.さらに体系的除染 マネジメントシステムの構築に向けた取り組みや除染の効 率化が必要になるということであった.

講演後の総合討論では,情報共有について議論が交わさ れた.除染について広く認知されていることが実際の情報 と異なることがあるため,直に現場のニーズを受けるため にも最新の情報が集結している除染プラザを活用してほし いということであった.また住民の方々の除染に対する不 安を減らせるよう,専門家として信頼できるコミュニケー ションを進めることが大事であるということだった.今の 時点ですでに除染や廃棄物に関する大量の情報が蓄積され ているため,今後は正しい情報を整理してマネジメントシ ステムの構築が必要であると提言された.

セッションでは会場の席がほぼ埋まるくらいの参加者が あり,盛況のうちに幕が閉じた.

開催プログラム(敬称略)

座長 (東海大学)大江俊昭

(1)

環境修復活動における実践と課題

(東北大学)佐藤修彰

(2)

環境修復技術の現状と今後の課題

(JAEA)田川明広

(3)

総合討論

座長,上記講演者,コメンテーター:(東芝)藤田玲 子,(

JAEA

)中山真一

総合討論の様子

Report on the session of the NUCE and clean-up committee in 2013 AESJ Autumn Meeting, “Toward the development of remediation of the environment contaminated by the Fukushima Daiichi nuclear power plant accident”, by Keiko SAKAMAKI ([email protected])

*1 日本原子力機構 安全研究センター 廃棄物安全研究グループ Waste Safety Research Group, Nuclear Safety Research Center, Japan Atomic Energy Agency (JAEA)

〒319-1195 茨城県那珂郡東海村白方白根2-4

(2)

原子力バックエンド研究

MMMDecember 2013

110

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