臨床看護師の倫理観と疲労との関係
一道徳的発達段階・倫理的感受性と蓄積的疲労との比較−
昭和大学医学部法医学講座
米 j 宰 弘 恵 佐 藤 啓 造 石津みゑ子 藤 城 雅 也 水 野 駿 小 測 律 子 福 地 麗 古 谷 車 朗 入 戸 野 晋
贋 i 度 崇 郎 岩 田 浩 子
(平成
2 5
年6
月2 8
日)昭 和 学
士
会 雑 誌 第7 3
巻 第3
号 別 刷昭 和 学 士 会 誌 第
7 3
巻 第3
号(2 0 3 ‑ 2 1 5
頁,2 0 1 3
〕原 著 臨床看護師の倫理観と疲労との関係
一道徳的発達段階・倫理的感受性と蓄積的疲労との比較−
昭和大学医学部法医学講座
米 j 畢 弘 恵 佐 藤 啓 造 石津みゑ子 藤 城 雅 也 水 野 駿 小 測 律 子 福 地 麗 古 谷 卓 朗 入 戸 野 晋
庚 渡 崇 郎 岩 田 浩 子
要約:今日の臨床看護現場では 2 0 0 3 年の診療報酬改定に伴う包括払い制度の導入により入退 院が増加して看護師は常に多数の重症患者の医療処置と看護を強制されることになり,過重な 労働から蓄積的疲労を高めている.看護師の疲労が強ければ強いほど患者を気遣う余裕がなく なり,看護師の倫理観の低下に繋がることが予測される.しかし看護師の倫理観と疲労との 関係を調査した報告は見られない.そこで,本研究では道徳的発達段階・倫理的感受性と蓄積 的疲労との関係について総合病院に勤務する看護師 8 9 4 名を対象としてアンケート調査を実施 し , 6 0 7 名から全開回答したアンケートを回収し(有効回収率: 6 7 . 9 % ),その内容を解析する ことにより看護師の倫理観と疲労との関係を検討した.道徳的発達段階を調べるには葛藤価値 定義づけテスト( D e f i n i n gI s s u e s T e s t : DIT )日本語版を用いた DIT は道徳的発達理論に 基づいた倫理水準の測定法であり, DIT 得点が高いほど道徳的発達段階が高いとされている.
倫理的感受性を調べるには道徳的感受性テスト( M o r a lS e n s i t i v i t y T e s t : MST )日本語版を 用 い た MST 得点が高いほど倫理的感受性が高いと判断される.蓄積的疲労を調べるには蓄 積的疲労徴候インデックス( C u m u l a t i v eF a t i g u e Symptoms I n d e x : C F S I ) 74 項目の CFSI
質問紙を用いた. CFS !得点が高いほど蓄積的疲労が強いことを示している. CFSI 得点、の中 央値は 1 9 点で,中央値以下は低群,中央値を超えるのは高群として 2 群 間 比 較 を 行 っ た そ の結果,年齢が若く,経験年数の短い人ほど蓄積的疲労が強く,主任以上の職位が高い人より 一般スタッフで、蓄積的疲労が強かったまた,短大卒以上の人より専門学校卒の人で蓄積的疲 労が強かった看護教育を十分受け,経験を積んで看護に関する知識と技能に富む人ほど蓄積 的疲労が少なかった CFSI 特性項目別に 2 0 年前の報告と比較すると,不安感が 1 . 6 倍 .
気力の減退が 1 . 4 倍,労働意欲の低下が 1 . 3 倍,慢性疲労,一般的疲労感,抑うつ感が 1 . 2 倍に増 加していた. CFSI 高群と低群で DIT 得点に有意差は認められなかったことから蓄積的疲労は 道徳性の発達に関与していないと推測される. CFSI 高群と低群の聞で MST 得点に有意差が あり,蓄積的疲労の強い CFSI 高群の方が疲労の軽い低群より MST 得点が高く,倫理的感受 性が高かった蓄積的疲労が強い群の方で倫理的感受性が高かったことは倫理的問題の認知能 力が高い人ほど看護上の葛藤が増加しそれに積極的に対応しようとすればするほど蓄積的疲 労が強くなるものと推察される.看護は病人を気遣い,世話をする実践であることが裏付けら れた.卒後の臨床看護研修によって病人を気遣い,世話をする実践能力を研錯することにより 蓄積的疲労を貯めずに倫理的感受性を高めることができるものと思われる.
キーワード:臨床看護師,倫理観,蓄積的疲労,道徳的発達段階,倫理的感受性
今日の臨床看護現場では
2 0 0 3 年の診療報酬改定 に伴う包括払い制度の導入により入院患者の在院日 数が短縮化し,入退院が増加して医療処置や看護ケ ア量が増大することで,看護師は過重な労働から蓄
2 0 3
積的疲労を高めている
l).ちなみに,日本看護協会 が 2 0 0 8 年から 2 0 0 9 年にかけ,「時間外勤務,夜勤・
交代制勤務等緊急実態調査」1
)を行った結果,交代
制勤務の看護師は 2 3 人に 1 人が過労死の危険にあ
米
i
早 弘 恵 ・ ほ かり,過労死危険レベルの看護勤務者は全国で約 2 万 人いることが報告されている
l.2).看護師の蓄積的疲労の程度は年齢,経験年数,職 位,家族の有無と関連するほか
3.4).睡眠の良否が 大きく関与することを先行研究で報告している ω .
また,女性看護師は一般女性労働者はもちろん,病 院に勤務する女性労働者全体より疲労度が高いと報 告されている 6 ).このような蓄積的疲労状態にある 一方,看護師は患者の治療についての医師との対立 や
7)'煩雑な業務のため十分に看護ケアが行えてい ないという葛藤を抱えていることが明らかにされて いる
8).看護師の倫理観は看護の質を左右するだけでな く,患者の予後にも影響する重要な課題である
9‑12).倫理観の育成には看護学生の倫理教育により道徳的 感受性を高め,道徳的発達段階を上げる必要があ る
13).しかしながら,本邦の臨床看護師の 9 割以上 は倫理の知識がなく,既存の倫理教育は道徳的感受 性の向上に有効でなかったとする報告がある
14).さ らに,看護師は役割や責任についての自覚や倫理的 配慮に対する意識が低いとする報告もみられる
15).看護は「病人を気遣い,世話をする実践」であり,
人を気遣い,責任を引き受ける道徳的技術と,その 倫理によって統合され,道徳的技術としての気遣い は,あらゆる医療実践を導く第一原理でもあると看 護の先進国の指導者は述べている 1 6 ).看護上の倫理 的問題は看護師自身に内在する価値観によって気づ くことができ,その価値観は患者への対応の仕方に も影響してくることから m ,看護師の疲労が強けれ ば強いほど患者を「気遣う」余裕がなくなり,看護 師の倫理観の低下に繋がることが予測される. しか し,看護師の倫理観と疲労との関係を調査した報告 は見当たらない.
そこで,本研究では道徳的発達段階・倫理的感受 性と蓄積的疲労との関係について総合病院に勤務す る臨床看護師 8 9 4 名を対象としてアンケート調査を 実施しその内容を解析することにより看護師の倫 理観と疲労との関係を検討した.
研 究 方 法
1 . 対象
本研究は昭和大学医学部医の倫理委員会の承認を 得たうえで実施した.アンケートは平成 2 4 年 9 月
2 0 4
から 1 0 月にかけ, 2 つの総合病院に勤務する臨床 看護師 8 9 4 名を対象として実施した.アンケートは 自記式留置き法質問紙調査で、行った.調査対象者に は調査の目的.参加は自由意志であり,参加しなく ても不利益は全くないこと,アンケートは無記名方 式で,プライパシーは保護されること,調査結果は 本研究以外には使用しないことを調査票の表紙紙面 で説明し,調査票への回答をもって承諾を得たもの とした.その結果, 8 1 7 名からアンケートが回収さ れ(回収率: 9 1 . 4 % ),そのうち全問回答した 6 0 7 名(有効回答率: 7 4 . 3 % )を分析対象とした.なお,
倫理観には性差があることが報告されているの で
18,19)'本研究では女性看護師のみを対象とした.
2 . 調査内容 1 )対象者の背景
年齢,経験年数,最終学歴,職種,職位,同居家 族の有無,健康度自己評価,幸福感,職場の充実感 について対象者に回答を求めた.
2 )道徳的発達段階
Restら が 開 発 し た 葛 藤 価 値 定 義 づ け テ ス ト ( D e f i n i n g I s s u e s Test : DIT)2 ())をもとに山岸が作 成した日本語版 DIT 質問紙2 1 )のうちの 3 つの例話 を用いた. DIT は Kohlberg & ・Kramer の道徳的発 達理論
22)に基っ
・いた倫理水準の測定法であり
21).倫理的ジレンマを含んだ 6 つの例話と各話ごとに割 り当てられた道徳性発達理論の 6 つのステージ配点 を対応
させた1 1 ないし 1 2 の選択項目から構成され ている. DIT の実施方法はまず,被験者に各例話 を通読させ,各話の場面において示された行為を
「行うべき」,「分からない J ,「行うべきでない」の
意志決定をさせる.次に,各話ごとの 1 1 ないし 1 2
の選択項目が意思決定をするに当たり, どの程度重
要であったかを「非常に重要」から「全く重要でな
い」までの 5 段階で順位を付けさせる.最後に,上
記の選択項目の中で重要と思われるものを「 1 番重
要」から「 4 番目に重要」まで,上位 4 つまでの順
位付けを行わせるものである. DIT 得点は(「1 番
重要」に選んだ項目のステージ配点× 4 +「 2 番目
に重要」に選んだ項目のステージ配点、× 3 +「 3 番
目に重要」に選んだ項目のステージ、配点× 2 +「 4
番目に重要」に選んだ項目のステージ配点× 1 ) /
1 0 の式から計算される. DIT 得点が高得点、を示す
ほど道徳的発達段階が高いと判断される
21).本研究
看護師の倫理観と疲労
では
6
つの例話のうち日本の社会に馴染む3
つの例 話を用いた.その要点を以下に示す.例話1:A
さ んは重病に,罷患している妻B
さんに特効薬を服用 させたいが.所持金が不足している.A
さんはB
さんのために薬屋から特効薬を溢むべきか否か.例 話
2
:死期が切迫し激烈な苦痛に耐えかねているC
さんに医師は安楽に死ねる薬を飲ませるべきか否 か.例話3 :D
とE
の2
人の兄弟は住んで、いる町か ら急いで去る必要に迫られたが,町を去るには1 0
万円必要である.D
は大きな会社の倉庫に盗みに 入って1 0
万円を入手したE
は親切で金持ちの老 人を親して1 0
万円を入手した.D
とE
のどちらが より責められるべきか21).3
)倫理的感受性L u t z e n & N o r d i n
が開発した道徳的感受性テスト( M o r a l S e n s i t i v i t y T e s t : MST)
23>の中村らによる 日本語版MST
質問紙19.却 を 用 い たMST
は『患 者 の 理 解J
,『責任/安全J . r
葛 藤J . r
規 則 遵 守J .
『患者の意思尊重
J
,『忠誠J
,『価値信念j
,『内省J .
『正直
j
,『自律J . r
情j
の1 1
の因子で構成されてい る.質問は3 5
項目あり各々を6
段階評価し,「全く そう思わない」に1
点.「非常にそう思う」に6
点 を付け,3 5
項目すべて単純加算した合計をMST
得 点(3 5 〜 2 1 0
点)とした.得点が高いほど倫理的 感受性が高いと判断される24).4
)蓄積的疲労越河らが作成した蓄積的疲労徴候インデックス
( C u m u l a t i v e F a t i g u e Symptoms I n d e x : C F S I ) 7 4
項目のCFSI
質問紙却を用いた.このCFSI
は看護師を対象とした場合にも信頼性と妥当性が検証さ れ,有効性が証明されている26l.
CFSI
は『 Fl
:気 力の減退J9
項目,r F 2
・1
:一般的疲労感J1 0
項目,r F 2
・2
:身体不調J7
項目,『F3
:イライラの状態』7
項 目 『F4
:労働意欲の低下』1 3
項目,『F5
・1:
不安感』
1 1
項目,『F 5 ‑ 2
:抑うつ感J9
項目,『F6:
慢性疲労
J 8
項目の8
つの特性項目から成っている.CFSI
は,ある時点の症状ではなく,何日間か感じ ている症状を尋ねることから慢性的な蓄積的疲労の 有無を明らかにできるのでお) 看護労働の疲労特 性をより客観的に把握できると言われている3‑6).点数化は「当てはまる」に
1
点,「当てはまらない」に
O
点を付け,単純加算した合計をCFS
!得点(0
〜7 4
点)とした.得点が高いほど蓄積的疲労が強い2 0 5
ことを表している25.26).
3 . 分析方法
CFSI
得点の中央値は1 9
点で,中央値以下を低 群,中央値を超えるものを高群として2
群間比較を 行った.統計学的解析にはSPSS1 9 . 0 J f o r Windows
を用いて2
群聞の割合・頻度の比較にはが検定.2
群聞の平均値の比較にはMann ベ i V h i t n e yU
検定を 行い,p < 0 . 0 5
すなわち5%
未満を有意差ありとし た27).結 果
1 .
対象者の背景表
1
に示すように平均年齢は3 1 . 4 5
±8 . 9 7
歳で,年 代 別 で 最 も 多 か っ た の は
2 0 〜 2 5
歳 の2 1 9
名( 3 6 . l
%)で,次いで2 6 〜 3 0
歳が1 2 8
名(2 1 . 1
%)を 占め,年代が進むほど減少傾向を示したものの,4 1
〜6 2
歳も20%
近くを占めた.平均経験年数は9 . 5 4
土
8 . 8 0
年で.年数別で最も多かったのはO
〜5
年の4 6 . 1 %
で,次いで6
〜1 0
年が1 8 . 9 %
を占めたものの,1 1
年以上の人も3 4 . 9 %
を占めた.最終学歴は専門学 校 卒 が6
割を占め,次いで短大卒2 5 . 9 %
, 大 学 卒1 3 . 5 %
と続色大学院修了は3
名(0 . 5 %
)のみであっ た 職 種 で は 看 護 師 が8 7 . 0 %
を占め,保健師と助産 師も看護師資格を有するので,研究対象とした.職 位では一般スタッフが8 5 . 0 %
を占めたが,師長以上 も6 . 4 %
含まれていた.同居家族の有無では約8
割の 人に同居家族があった.健康度自己評価では普通以 上と答えた人が8 6 . 3 %
を占めたが,「あまり健康で は ない」と答えた人も1 3 . 7 %
あった.CFSI
の高群と低群の比較で、は蓄積的疲労が強い 高群は低群より有意(p < 0 . 0 0 1
)に若く.年代別 でも2
群に有意差(p < 0 . 0 1 )
があり,若い年代で 蓄積的疲労の強い高群が多く,4 1
〜6 2
歳では低群 が多かった経験年数は蓄積的疲労の強い高群では 低群より有意(p < 0 . 0 1
)に短く,年数別でも2
群に 有意差(p < 0 . 0 1
)があり,0
〜5
年で高群が多く,1 6
年以上で 低群が多かった.最終学歴でも2
群に 有意差(p < 0 . 0 5
)がみられ.専門学校卒で高群が 多く,短大卒以上で、低群が多かった.職種別では2
群に有意差は見られなかったが,職位では2
群に有 意差(p < 0 . 0 1
)が見られ,師長・副師長・主任で 低群が多かった健康度自己評価では2
群に明瞭な 有意差(p < 0 . 0 0 1
)があり,「健康である」と答え米
i
畢 弘 恵 ・ ほ か表
1
対 象 者 の 背 景人(%)
CFS!
項目 選択肢 会 体
n = 6 0 7
高群n = 3 0 3
低 群n = 3 0 4
検 定 年齢mean
土SD
(歳)3 1 . 4 5
土8 . 9 7 3 0 . 1 9 ± 8 . 4 0 3 2 . 7 0 ± 9 . 3 5 ***1)
年代別
* * 2 1
2 0 ‑ 2 5
歳2 1 9 ( 3 6 . l ) 1 2 2 ( 4 0 . 3 ) 9 7 ( 3 1 . 9 ) 2 6 ‑ 3 0
歳1 2 8 ( 2 1 . l ) 6 8 ( 2 2 . 4 ) 6 0 ( 1 9 . 7 ) 3 1 ‑ 3 5
歳7 7 ( 1 2 . 7 ) 3 7 ( 1 2 . 2 ) 4 0 ( 1 3 . 2 ) 3 6 ‑ 4 0
歳6 3 ( 1 0 . 4 ) 3 2 ( 1 0 . 6 ) 3 1 ( 1 0 . 2 ) 4 1 ‑ 6 2
歳1 2 0 ( 1 9 . 8 ) 4 4 ( 1 4 . 5 ) 7 6 ( 2 5 . 0 )
経験年数
mean± SD
(年)9 . 5 4 ± 8 . 8 0 8 . 5 3
土8 . 2 7 1 0 . 5 4
土9 . 1 1
*キll年数別
* * 2 )
0 ‑ 5
年2 8 0 ( 4 6 . 1 ) 1 5 4 ( 5 0 . 8 ) 1 2 6 ( 4 1 . 4 ) 6 ‑ 1 0
年1 1 5 ( 1 8 . 9 ) 5 6 ( 1 8 . 5 ) 5 9 ( 1 9 . 4 ) 1 1 ‑ 1 5
年6 3 ( 1 0 . 4 ) 3 2 ( 1 0 . 6 ) 3 1 ( 1 0 . 2 ) 1 6 ‑ 2 0
年6 1 ( 1 0 . 0 ) 2 7 ( 8 . 9 ) 3 4 ( 1 1 . 2 ) 2 1 ‑ 4 3
年8 8 ( 1 4 . 5 ) 3 4 ( 1 1 . 2 ) 5 4 ( 1 7 . 8 )
最終学歴
* 2 )
専門学校
3 6 5 ( 6 0 . 2 ) 1 9 6 ( 6 4 . 7 ) 1 6 9 ( 5 5 . 6 )
短 大1 5 7 ( 2 5 . 9 ) 6 7 ( 2 2 . 1 ) 9 0 ( 2 9 . 6 )
大学8 2 ( 1 3 . 5 ) 3 9 ( 1 2 . 9 ) 4 3 ( 1 4 . l )
大学院3 ( 0 . 5 ) 1 ( 0 . 3 ) 2 ( 0 . 7 )
職種
n . s . 2 )
保健師
3 6 ( 5 . 9 ) 1 7 ( 5 . 6 ) 1 9 ( 6 . 3 )
助産飾1 2 ( 2 . 0 ) 6 ( 2 . 0 ) 6 ( 2 . 0 )
看護師5 2 8 ( 8 7 . 0 ) 2 6 5 ( 8 7 . 5 ) 2 6 2 ( 8 6 . 2 )
准看護師3 1 ( 5 . 1 ) 1 5 ( 5
目0 ) 1 7 ( 5 . 6 )
職{立 *申到
則看護部長以上
1 3 ( 2 . 1 ) 6 ( 2 . 0 ) 7 ( 2 . 3 }
師長2 6 ( 4 . 3 ) 6 ( 2 . 0 ) 2 0 ( 6 β
) 主任・副師長5 2 ( 8 . 6 ) 2 1 ( 6 . 9 ) 3 1 ( 1 0 . 2 )
一般スタッフ5 1 6 ( 8 5 . 0 ) 2 7 0 ( 8 9 . 1 ) 2 4 6 ( 8 0 . 9 )
同居家族の宥無
n . s . 2 l
有
4 8 5 ( 7 9 . 9 ) 2 3 5 ( 7 7 . 6 ) 2 5 0 ( 8 2 . 2 )
無1 2 2 ( 2 0 . 1 ) 6 8 ( 2 2 . 4 ) 5 4 ( 1 7 . 8 )
健康度自己評価 *本*
2 1
非常に健康である
5 3 ( 8 . 7 ) 1 3 ( 4 . 3 ) 4 0 ( 1 3 . 2 )
かなり健康である8 8 ( 1 4 . 5 ) 2 9 ( 9 . 6 ) 5 9 ( 1 9 . 5 )
普通3 8 3 ( 6 3 . 1 ) 1 9 7 ( 6 5 . 0 ) 1 8 6 ( 6 1 . 2 )
あまり健康ではない8 3 ( 1 3 . 7 ) 6 4 ( 2 1 . 1 ) 1 9 ( 6 . 3 )
全く健康ではない幸福感 本**
2 )
非常に幸せである
3 6 ( 5 . 9 ) 7 ( 2 . 3 ) 2 9 ( 9 . 5 )
かなり幸せである1 2 2 ( 2 0 . 1 ) 4 2 ( 1 3 . 9 ) 8 0 ( 2 6 . 3 )
普通3 9 9 ( 6 5 . 7 ) 2 1 1 ( 6 9 . 6 ) 1 8 8 ( 6 1 . 8 )
あまり幸せではない4 7 ( 7 . 7 ) 4 0 ( 1 3 . 2 ) 7 ( 2 . 3 )
全く幸せではない3 ( 0 . 5 ) 3 ( L O )
職場の充実感 **水吉}
非常に充実している
1 0 ( 1 . 6 ) 1 ( 0 . 3 ) 9 ( 3 . 0 )
かなり充実している1 1 4 ( 1 8 . 8 ) 3 6 ( 1 1 . 9 ) 7 8 ( 2 5 . 7 )
普通3 5 0 ( 5 7 . 7 ) 1 6 4 ( 5 4 . 1 ) 1 8 6 ( 6 1 . 2
あまり充実していない1 1 4 ( 1 8
目8 ) 8 4 ( 2 7 . 7 ) 3 0 ( 9 . 9 )
全く充実していない1 9 ( 3 . 1 ) 1 8 ( 5 . 9 ) 1 ( 0 . 3 ) 1
1
M a n n ‑ W h i t n e y U
検 定2 1 x z
検 定*:p
く0β5
キ*:p
くO . Q l
申本串:p < 0 . 0 0 1 n . s . : n o t s i g n i f i c a n t
206
一S前忌量
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百 官品 旬︑
F O E E L t a r t
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可醜冨場} ω
朗躍さ書特性項目
NFl ( 9
項目)気力の減退
NF2‑l ( 1 0
項目)一般的疲労感
NF2‑2 ( 7
項目)身体不調
NF3 ( 7
項目)イライラの状態
NF4 ( 1 3
項目)労働意欲の低下
米 津 弘 恵 ・ ほ か
表
2 CFSI
特性項目群別の度数分布質問項目
2 .
根気がつ づかない8 .
動くのがおっくうである2 2 .
仕事が手につかない3 6 .
何ごともめんどうくさい4 3 .
考え事がおっくうでいやになる5 6 .
すぐ気力がなくなる6 5 .
自分が好きなことでもやる気がしない6 6 . y j
カfさえない6 8 .
なんとなく気力がない1 7 .
動作がぎこちなく,よく物を落としたりする2 5 .
全身の力がぬけたようになることがあ る2 8 .
しばしば目まいがする4 0 .
腰が痛い4 1 .
体のふしぶしがいたい5 3 .
目がかすむことがある5 8 .
目がつかれる5 9 .
よく肩がこる6 0 .
眠りが浅く,夢ばかりみる6 7 .
このごろ足がだるい1 .
このところ食欲がない1 1 .
このところ頭が重い1 8 .
このところ寝つきがわるい2 1 .
胃・腸の調子がわるい3 8 .
むねが悪くなったり,吐き気がする5 1 .
よく下痢をする8 0 .
自分の健康のことが心配で仕方がない3 .
ちょっとした事でもすぐにおこりだすことがある 7気がたかぶっている2 3 .
すぐどなったり.言葉づかいがあらくなってしまう2 4 .
なんということなくイライラする3 1 .
おもいっきりケンカでもしてみた4 4 .むやみに股がたつ
5 4
,物音や入の声がカンにさわる6 .
やっている仕事が単調すぎる1 3 .
いろいろなことが不満だ3 3 .
毎日出勤するのが大変つらい3 4 .
職場のふんいきが暗い3 7 .
上役の人と気が合わないことが多い3
弘仕事仲間とうまくいかない4 8 .
働く意欲がない5 7 .
仕事に興味がなくなった6 3 .
将来に希望がもてない7 3 .
今の仕事をいつまでもつづけたくない7 6 .
生活にはりあいを感じない7 7 .
なんとなく生きているだけのような気がする7 8 .
努力しても仕方ないと思う2 0 8
全体
( n = 6 0 7 ) 3 1 9 ( 5 2 . 6 ) 2 3 6 ( 3 8 . 9 ) 34 ( 5 . 6 ) 2 1 6 ( 3 5 . 6 ) 1 6 1 ( 2 6 . 5 ) 1 9 5 ( 3 2 . 1 ) 1 0 7 ( 1 7 . 6 ) 192 ( 3 1 . 6 ) 264 ( 4 3 . 5 ) 1 1 2 ( 1 8 . 5 ) 1 4 2 ( 2 3 . 4 ) 86 ( 1 4 . 2 ) 250 ( 4 1 . 2 ) 79 ( 1 3 . 0 ) 1 6 0 ( 2 6 . 4 ) 288 ( 4 7 . 4 ) 329 ( 5 4 . 2 ) 1 6 3 ( 2 6 . 9 ) 306 ( 5 0 . 4 ) 68 ( 1 1 . 2 ) 134 ( 2 2 . 1 ) 1 2 1 ( 1 9 . 9 ) 1 5 4 ( 2 5 . 4 )
71 (1 1 . 7 ) 6 0 ( 9 . 9 ) 1 0 2 ( 1 6
却292 ( 4 8 . 1 )
70 ( 1 1 . 5 ) 1 2 4 ( 2 0 . 4 ) 296 ( 4 8 . 8 ) 9 8 ( 1 6 . 1 ) 9 9 ( 1 6 . 3 ) 7 6 ( 1 2 . 5 ) 82 ( 1 3 5 ) 252 ( 4 1 . 5 ) 224 ( 3 6 . 9 )
71 (1 1 . 7 ) 1 0 4 ( 1 7 . 1 ) 50 ( 8 . 2 ) 1 1 4 ( 1 8 . 8
)1 0 6 ( 1 7 . 5 ) 1 5 3 ( 2 5 . 2 ) 2 9 8 ( 4 9 . 1 1 7 6 ( 2 9 . 0 ) 1 6 2 ( 2 6 . 7 ) 5 9 ( 9 . 7 )
高群 ( n
=3 0 3 ) 2 2 2 ( 7 3 . 3 ) 1 9 3 ( 6 3 . 7 ) 3 3 ( 1 0 . 9 ) 1 8 1 ( 5 9 . 7 ) 1 3 7 ( 4 5 . 2 ) 1 6 8 ( 5 5 . 4 ) 9 5 ( 3 1 . 4 ) 1 6 3 ( 5 3 . 8 ) 2 2 2 ( 7 3 . 3 ) 1 0 0 ( 3 3 . 0 ) 1 2 7 ( 4 1 . 9 ) 7 6 ( 2 5 . 1 ) 1 5 7 ( 5 1 . 8 ) 65 ( 2 1 . 5 ) 1 2 3 ( 4 0 . 6 ) 203 ( 6 7 . 0 ) 206 ( 6 8 . 0 ) 1 2 2 ( 4 0 . 3 ) 215 ( 7 1 . 0 ) 5 2 ( 1 7 . 2 ) 1 0 9 ( 3 6 . 0 ) 8 6 ( 2 8 . 4 ) 1 1 3 ( 3 7 . 3 ) 6 4 ( 2 1 . 1 ) 4 8 ( 1 5
紛8 5 ( 2 8 . 1 ) 1 9 5 ( 6 4 . 4 ) 6 1 ( 2 0 . 1 ) 1 0 3 ( 3 4 . 0 ) 2 1 3 ( 7 0 . 3 ) 7 9 ( 2 6 . 1 ) 8 8 ( 2 9 . 0 ) 70 ( 2 3 . 1 ) 5 6 ( 1 8 . 5 ) 1 9 5 ( 6 4 . 4 ) 1 9 0 ( 6 2 . 7 ) 6 1 ( 2 0 . 1 ) 90 ( 2 9 . 7 ) 44 ( 1 4 . 5 ) 1 0 5 ( 3 4 . 7 ) 92 ( 3 0 . 4 ) 1 3 9 ( 4 5 . 9 ) 2 1 9 ( 7 2 . 3 ) 1 4 3 ( 4 7 . 2 ) 1 3 7 ( 4 5 . 2
5 1 ( 1 6 . 8 )
人(%)
低群
( n = 3 0 4 ) 検 定 9 7 ( 3 2 . 9 ) **キ 4 3 ( 1 4 . 1 ) 本本市
1 ( 0 . 3 ) * * *
3 5 ( 1 1 却 * キ * 2 4 ( 7 . 9 ) * * *
2 7 ( 8 . 9 ) * * *
1 2 ( 3 . 9 ) *キ*
2 9 ( 9 . 5 ) ネホ*
4 2 ( 1 3 . 8 ) * * *
1 2 ( 3 . 9 ) * * *
1 5 ( 4 . 9 ) *水*
1 0 ( 3 . 3 ) * * *
9 3 ( 3 0 . 6 ) * * *
1 4 ( 4 . 6 ) * * *
3 7 ( 1 2 . 2 ) * * *
8 5 ( 2 8 . 0 ) * * *
1 2 3 ( 4 0 . 5 ) * * *
4 1 ( 1 3 . 5 ) * * *
9 1 ( 2 9 . 9 ) * * *
1 6 ( 5 . 3 ) * * *
2 5 ( 8 . 2 ) * * *
3 5 ( 1 1 . 5 ) * * *
4 1 ( 1 3 . 5 ) * * *
7 ( 2 . 3 ) * * *
1 2 ( 3 . 9
)キ**1 7 ( 5 . 6 ) * * *
9 7 ( 3 1 . 9 ) *本*
9 (3β)本**
2 1 ( 6 . 9 ) * * *
83 ( 2 7 . 3 ) *本*
1 9 ( 6 . 3 ) * * *
1 1 ( 3 . 6
)常**6
( 2 . 0 ) * * *
26 ( 8 . 6 )
キキ*5 7 ( 1 8 . 8 )
キキ*34 ( 1 1 . 2 )
キキ*1 0 ( 3 . 3 ) * * *
1 4 ( 4 . 6 ) * * *
6 (2β)***
9 ( 3 . 0 ) **ホ 1 4 ( 4 . 6
)本**1 4 { 4 . 6 ) * * *
79
但6 . 0 ) **ホ 3 3 ( 1 0 . 9 ) * * *
2 5 ( 8 . 2 ) * * *
8 ( 2 . 6 )
*キ*看護師の倫理観と疲労
人(%)
表
2
つづき低鮮
( n
=3 0 4 )
検定***
***
***
本**
EBBet−EZ箸E咽
t zu m 車
種軽 量喧 認電 遺書
z s w r n h t L B
1 1 7 ( 3 8 . 5 ) 4 7 ( 1 5 . 5 ) 1 2 ( 3 . 9 ) 9 ( 3 . 0 )
高群(n
= 3 0 3 ) 242 ( 7 9 . 9 ) 1 7 5 ( 5 7 . 8 ) 90 ( 2 9 . 7 ) 8 9 ( 2 9 . 4 )
全体(n =
6 0 7 ) 3 5 9 ( 5 9 . 1 ) 2 2 2 ( 3 6 . 6 ) 1 0 2 ( 1 6 . 8 ) 9 8 ( 1 6 . 1 )
* * *
*本*
***
***
***
***
***
***
***
***
***
***
**キ
***
キキ*
キキ*
***
* * *
***
***
***
両院ホ*
本キキ
***
( 9 . 2 ) 5 4 ( 1 7 . 8 ) 4 ( 1 . 3 ) 23 ( 7 . 6 ) 6 1 ( 2 0 . 1 ) 44 ( 1 4 . 5 ) 1 0 ( 3 . 3 ) 7 ( 2 . 3 ) 1 2 4 ( 4 0 . 8 ) 1 3 ( 4 . 3 ) 7 ( 2 . 3 ) 4 0 ( 1 3 . 2 ) 3 1 ( 1 0 . 2 ) 1 4 2 ( 4 6 . 7 ) 5 ( 1 . 6 ) 1 9 ( 6 . 3 ) 1 1 2 ( 3 6 . 8 ) 1 5 9 ( 5 2 . 3 ) 5 4 ( 1 7 . 8 ) 50 ( 1 6 . 4 ) 70 ( 2 3 . 0 ) 1 3 5 ( 4 4 . 4 ) 6 8 { 2 2 . 4 ) 1 5 6 ( 5 1 . 3 ) 5 0 .
5 5 . 6 4 . 6 9 . 7 2 . 7 4 . NF5
・2 ( 9
項目)抑うつ感
1 0 8 ( 3 5 . 6 ) 1 6 8 ( 5 5 . 4 ) 75 ( 2 4 . 8 ) 1 0 9 ( 3 6 . 0 ) 1 5 3 ( 5 0 . 5 ) 1 2 6 ( 4 1 . 6 ) 7 6 ( 2 5 . 1 ) 4 1 ( 1 3 . 5 ) 2 1 7 ( 7 1 . 6 ) 1 0 0 ( 3 3 . 0 ) 66 ( 2 1 . 8 ) 1 7 9 ( 5 9 . 1 ) 1 3 5 ( 4 4 . 6 ) 257 ( 8 4
目8 ) 5 5 ( 1 8 . 2 ) 1 7 5 ( 5 7 . 8 ) 214 ( 7 0 . 6 ) 2 7 1 ( 8 9 . 4 ) 2 2 3 ( 7 3 . 6 ) 2 1 7 ( 7 1 . 6 ) 1 7 1 { 5 6 . 4 ) 2 6 3 ( 8 6 . 8 ) 1 9 4 ( 6 4 . 0 ) 2 5 1 { 8 2 . 8 ) 1 3 6 ( 2 2 . 4 )
2 2 2 ( 3 6 . 6 ) 7 9 ( 1 3 . 0 ) 1 3 2 ( 2 1 . 7 ) 2 1 4 ( 3 5 . 3 ) 1 7 0 ( 2 8 . 0 ) 8 6 ( 1 4 . 2 ) 4 8 ( 7 . 9 ) 3 4 1 ( 5 6 . 2 ) l l 3 ( 1 8 . 6 ) 7 3 ( 1 2 . 0 ) 2 1 9 ( 3 6 . 1 ) 1 6 6 ( 2 7 . 3 ) 3 9 9 { 6 5 . 7 ) 60 ( 9 . 9 ) 1 9 4 ( 3 2 . 0 ) 3 2 6 ( 5 3 . 7 ) 4 3 0 ( 7 0 . 8 ) 2 7 7 ( 4 5 . 6 ) 2 6 7 ( 4 4 . 0 ) 2 4 1 ( 3 9 . 7 ) 398 ( 6 5 . 6 ) 262 ( 4 3 . 2 ) 407 ( 6 7 . 1 ) 1 4 .
心配ごとがある1 6 .
理由もなく不安になることがときどきある1 9 .
ちかごろ,できもしないことを空想することが多い4 5 .
なんとなく落着かない4 6 .
例かしようとしても,いろんな事が頭に浮かんで きて困る自分が他人より劣っていると思えて仕方がない 気がちって因る
だれかに打ち明けたいなゃみがある ささいなことが気になる
家に帰っても仕事のことが気にかかって図る 夜,気がたって眠れないことが多い
4 .
生きていてもおもしろいことはないと思う1 5 .
一人きりでいたいと思うことがある2 6 .
自分がいやでしょうがない2 7 .
話をするのがわずらわしい2 9 .
することに自信がもてない3 5 .
このところ,ボンヤリすることカfある5 2 .
イ可かで,スパーツとウサばらしをしたい7 9 .
何をやっても楽しくない8 1 .
ゅううつな気分がするこのところ毎日ねむくでしょうがない 朝,起きた時でも疲れを感ずることが多い このごろ全身がだるい
朝,起きた時,気分がすぐれない くつろぐ時聞がない
仕事での疲れがとれない
横になりたいぐらい仕事中疲れることが多い 毎日の仕事でくたくたにつかれる
28
9 . 1 2 . 3 0 . 3 2 . 4 2 . 7 0 . 7 1 . 7 5 . NF6 ( 8
項目)a慢性疲労
* * * : p < 0 . 0 0 1
x 2
検定CFSI
特性項目別の平均訴え率と先行研究仰との比較 表3
本研究全体平均訴え率 医療女子平均訴え率 全体女子平均訴え率
医療女子判 n
= 6 , 0 1 0
全体女子市n =
2 3 , 8 3 5
低群n =
3 0 4
高群n =
3 0 3
全体n
= 6 0 7
特性項目1 . 4 4 1 . 2 0 0 . 8 3 1 . 0 2 1 . 2 8 1 . 6 0 1 . 1 8 1 . 2 1 1 . 0 8
1 . 0 3 1 . 0 2 0 . 9 8 0 . 9 8 1 . 0 6 1 . 0 7
1.182 1 . 9 2
2 9 . 1 5 1 5 . 6 5 1 8 . 9 9 1 8 . 2 8 2 0 . 0 4 2 5 . 0 2 3 9 . 5 9 2 0 . 2 7
2 8 . 2 7 1 5 . 3 8 1 9 . 3 6 1 8 . 7 3 1 8 . 8 4 2 3 . 4 3 3 3 . 5 5 1 1 . 3 3
1 7 . 1 4 7 . 2 8 1 1 . 5 6 8 . 5 5 1 2 . 0 5 1 4 . 3 3 3 3 . 3 1 5 1 . 8 5
4 6 . 0 1 2 6 . 2 6 3 8 . 1 4 3 8 . 9 2 4 0 . 3 5 4 4 . 9 2 7 4 . 4 2 3 1 . 5 6
3 5 . 0 5 1 3 . 0 3 1 9 . 3 1 2 3 . 4 6 3 2 . 0 0 2 9 . 6 0 4 7 . 8 5 NFl
気力の減退NF2‑l
一般的疲労感NF2‑2
身体不調NF3
イライラの状態NF4
労働意欲の低下NFS
・1
不安感NF5‑2
抑うつ感NF6
慢性疲労料病院で働く女性労働者全体鉛 女性労働者全体制
特性項目 質問項目
NF5‑l ( 1 1
項目)不安感
医療女子平均訴え率
CFSI (%)
209
米
i 畢 弘 恵 ・ ほ か
表 4 DIT 例話の意思決定の度数分布
人(%)
CFSI
17~音E
N o .
選択肢全 体 n = = 6 0 7 高群 n = 3 0 3 低 群 n = = 3 0 4 検 定 n . s . 盗んだ方がよい 2 9 ( 4 . 8 ) 1 6 ( 5 . 3 ) 1 3 ( 4 . 3 ) わからない 1 5 7 ( 2 5 . 9 ) 8 5 ( 2 8 . 1 ) 7 2 ( 2 3 . 7 ) 盗まない方がよい 4 2 1 ( 6 9 . 4 ) 2 0 2 ( 6 6 . 7 ) 2 1 9 ( 7 2 . 0 )
2 n . s .
飲ませた方がよい 5 3 ( 8 . 7 ) 2 7 ( 8 . 9 ) 2 6 ( 8 . 6 ) わからない 2 5 3 ( 4 1 . 7 ) 1 3 6 ( 4 4 . 9 ) 1 1 7 ( 3 8 . 5 ) 飲ませない方がよい 3 0 1 ( 4 9 . 6 ) 1 4 0 ( 4 6 . 2 ) 1 6 1 ( 5 3 . 0 )
3 n . s .
盗んだ D の方が非難される 3 2 ( 5 . 3 ) 2 0 ( 6 . 6 ) 1 2 ( 3 . 9 ) わからない 4 1 5 ( 6 8 . 4 ) 2 0 1 ( 6 6 . 3 ) 2 1 4 ( 7 0 . 4 ) だました E の方が悪い 1 6 0 ( 2 6 . 4 ) 8 2 ( 2 7 . l ) 7 8 ( 2 5 . 7 )
x 2 検 定 n
ふ .n o t s i g n i f i c a n t
表
5 DIT
得点の2 群比較 DIT
得点(点)CFSI
全 体
n = 6 0 7
高群n = 3 0 3
低 群n = 3 0 4
検 定 例話l4 . 0 1
土0 . 5 5 4 . 0 3 ± 0 . 5 4 4 . 0 0
土0 . 5 5 n . s .
例 話2 4 . 2 6
土0 . 4 1 4 . 2 5
土0 . 4 1 4 . 2 7
土0 . 4 1 n . s .
例 話3 4 . 2 2
土0 . 4 9 4 . 2 0
土0 . 5 4 4 . 2 4 ± 0 . 4 6 n . s .
平均4 . 1 6 ± 0 . 3 3 4 . 1 6 ± 0 . 3 3 4 . 1 7
土0 . 3 3 n . s . mean ± SD M a n n ‑ W h i t n e y U
検 定n . s . :n o t s i g n i f i c a n t
『忠誠』の「患者が処方された薬を内服しようとし
ない時,時々強制的に注射をしようという気持ちに なる」が 2 . 8 7 を示した
6 . MST 因子別の MST 得点
『情』(p < 0 . 0 5
)の5
因子ではCFSI
の高群の方が低群より有意に MST 得点が高く.倫理的感受性は 蓄積的疲労が軽い人より疲労が強い人の方が高いこ
とが示唆された MST
因子別のMST
得点を表7
に示す.MST
得点は 94
〜197 点に分布し,全体では 1 4 0 . 6 9 ± 1 3 . 8 6 点であった. 2 群聞の比較では CFS !の高群 1 4 2 . 8 0
土1 4 . 0 4 点,低群 1 3 8 . 5 9
土1 3 . 3 7 点で, CFSI の高 群の方が低群より有意(
p< 0 . 0 0 1 )に MST 得点が 高かった. MST
因子別の比較ではf
患者の理解l
『責任/安全 J ,『患者の意思尊重j,『価値/信念 l
『正直 i 『自律』では 2 群聞に有意差は見られなかっ たものの,『葛藤 J ( p < 0 . 0 0 1 ),『規則遵守j ( p <
0 . 0 5 ),『忠誠』(p < 0 . 0 0 1 ).『内省』(p < 0 . 0 0 1 ) ' 2 1 0
考 察
本研究で得られた臨床看護師 607 名の有効なアン
ケートの解析から年齢が若く,経験年数が短い人ほど蓄積的疲労が強く ,主任以上の職位の高い人より
一般スタッフで蓄積的疲労が強いことが明らかとなった(表 1 ).これらの結果は先行研究
3・
4)とよく
一致している.また,本研究結果から短大卒以上の人で蓄積的疲労が少なく,専門学校卒の人で蓄積的
疲労が強いことが明らかとなった学歴と疲労との
看護師の倫理観と疲労
n = 6 0 7
古MST
質問項目別の得.点分布 表6
質問項目
入院患者に援することは日常の最も重要なことである.
広く患者の状態について理解していることは,専門職としての責任であるa
自分の行うことについて,患者から肯定的反応を得ることは重要である.
ほとんど毎日,意思決定しなければならないことに直面する.
よい看護・医療には,患者が望まないことを決して強制しないことを含むと信 じている,
経験上,意思決定の少ない患者は,他の患者よりもケアを必要とすると思う.
自分自身の職務と患者に果たさなければならない責任との聞に葛藤が生じた 時,患者への責任を優先する.
2 7
患者がアグレッシプになった時,任である.
3 0
患者が望むことに逆らって,僚のサポートは重要である.
患者にどのように応えるべきかわからなくなる時が.たびたびある.
患者にケアをする時に.患者にとって何が良くて何が悪いか知ることの難しさ を,しばしば感じている.
患者の言動から,・患者が私を受け入れていると思う.
看護・医療の仕事は個人的には適していないと.しばしば感じる.
1 2
患者にとって難しい決定をする場合は,病棟スタッフが認めた規則や方針にほ とんど頼っている.1 3
看護・医療の経験上,思う.
患者の回復を見なければ,看護・医療の役割の意義を感じない.
もし患者に対して行うことによって患者の信頼を失うならば,失敗したと感ずる.
目標設定に関する観点が異なる時,患者の意志を最優先する.
嫌いな患者によい看護を行うことは難しいと思う.
1 ・ 6
患者が処方された薬を内服しようとしない時,時々強制的に注射をしようという気持ちになる
最も良い行動と判断するのが難しい時,
回復する見込みのほとんどない患者に,
思う.
価値観や信念が自分の行動に影響するだろうと時々思う.
患者が必ずしなければならないこととして認めなかったり.
1
レ}ルに従うことは重要である.強制治療の場面で,患者が拒否しても.主治医の指示に従う.
忠者不在の意思決定場面に,しばしば直面する.
自分がよい看護・医療であると思う価値観や信念は,時々,自分だけのけもの であると思う.
患者が治療についての説明を求めたら.いつでも正直に応えることは重要である.
救急で運ばれたJ患者の情報がほとんどない時,患者に関する決定はほとんど医 師あるいは主治医に頼る.
1 9
よいか悪いか意思決定する時に,実践的知識は理論的知識より重要である.1 0
葛藤状態の時や.思考にどのように対応するか判断が困難な時に.いつも相談 できる人がいる.3 1
患者が自分の状態をよく知るように援助できないことを,時々悪いと思う.原則的よりも感情的に患者に望ましいことを行おうと,時々思う.
例えば,タ}ミナル期のアルコール中毒患者が,グラス一杯のウイスキーを求 めたら,この望みをかなえるのは自分の仕事である.
n
気MPし ︾M
− x
昭 一 凶
ぬ 一
n E :
l lI一
MSD 0 . 9 1 0 . 6 5 0 . 9 7 1 . 1 3 1 . 1 6 0 . 9 4 0 9 8 7
4a IR UF OA V
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告
内J
no pO FO Fh v
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14qGqd戸
hd
司EA
4 . 1 8 4 . 2 8
因子感、者の迎月早
6 2 ‑
67
2 1 2 2
資f
壬/安全0 . 8 2 4 . 4 5 2 ‑ 6
0 . 8 8 4 . 5 0
自分の貫6
まず他の患者を安全に守ることは,
0 . 9 3
0 . 9 7 0 . 8 2 1 . 3 4 1 . 1 6 5 . 0 3 4 . 0 6
4 . 1 0 3 . 3 6 4 . 6 6 6 6 6 6 6
1『2 ‑ 1 1 1 ‑ I
司 実行しなければならない状況に直面した時に,9 1 1 1 7 3 5
葛藤Z2 7泊 ヨ HH q地
内ヲ3
習 量
AR港星雲軍書留置
4 . 0 2 1β2 1
6規則遵守
1 . 0 3 1 . 2 1 . 0 9 0 . 8 5 3 . 7 9 3 . 2 6 4 . 3 9 4 . 3 1 6
FO FO FO
l也
︐ .
4
・
E4司EAきびしい規則は特定の患者のケアにとって重要であると
必性
R JV F h JV nd
患者の意思尊重
i
1 . 2 5 3 . 6 4 2 8
3 2
忠誠1 . 1 7 1 . 1 2 . 8 7 3 . 9 7 6 6
主治医に判断を任せる.よい看護を行うことは難しいことだと
3 3
3 4
1 . 3 4 0 . 9 2
1 . 1 1 1 . 1 9 0 . 9 3 2 . 4 2
3 . 1 6 4 . 7 8 3 . 5 3
3.446
6 6 6
2 ‑6
治療を拒む時,1 ‑ 1 8
2 0
2 3 2 9 2 4
価値/信念内省
1 . 1 2
1 . 0 8 0 . 9 3 1 . 1 6
1 . 0 1 1 . 2 6
2 1 1
1 . 2
3 . 4 7 6 1
3 . 2 4 4 . 1 6
4 . 5 2 4 . 2 9 3 . 8 4 4 . 1 1 4 . 1 1 6
66
6 66
61 ‑ 6
1 6
1 4 2 6
正直自体
.,育
米
i
畢 弘 恵 ・ ほ か表
7 MST
因子別のMST
得点(CFSI
高群・低群の比較)占
CFSI
MST
因子 全 体n = 6 0 7
高群n = 3 0 5
低 群n = 3 0 2
検定MST
得点1 4 0 . 6 9
土1 3 . 8 6 1 4 2 . 8 0
土1 4 . 0 4 1 3 8 . 5 9 ± 1 3 . 3 7
***患者の理解
1 9 . 6 3
土2 . 2 6 1 9 . 7 5 ± 2 . 3 0 1 9 . 5 2
土2 . 2 2 n . s .
責任/安全2 2 . 4 5 ± 2 . 7 9 2 2 . 4 8 ± 2 . 7 4 2 2 . 4 1 ± 2
斜n . s . ' . t i
藤1 6 . 1 8 ± 2 . 5 1 1 6 . 8 8
土2 . 4 5 1 5 . 4 7 ± 2 . 3 8
**申 規則遵守7 . 8 0 ± 1 . 6 7 7 . 9 4 ± 1 . 6 5 7 . 6 7 ± 1 . 6 8
* 患者の意思事重1 1 . 9 6 ± 2 . 0 3 1 1 . 9 4
土2 . 0 5 1 1 . 9 7
土2 . 0 0 n . s .
忠誠1 2 . 8 9 ± 3 . 1 6 1 3 . 5 0 ± 3 . 1 0 1 2 . 2 9
土3 . 1 1
**キ 価値/信念1 1 . 7 6 ± 1 . 9 1 1 1 . 8 1
土1 . 9 3 1 1 . 7 1
土1 . 9 0 n . s .
内省6 . 4 1
土1 . 8 1 6 . 6 9
土1 . 9 2 6 . 1 2
之1 . 6 4
***正 直
1 2 . 3 7 ± 2 . 2 0 1 2 . 4 6 ± 2 . 1 8 1 2 . 2 9 ± 2 . 2 3 n . s .
自律8 . 8 0 ± 1 . 4 4 8 . 7 3 ± 1 . 5 7 8 . 8 8 ± 1 . 2 9 n . s .
1
者7 . 3 1
土1 . 7 8 7 . 5 0 ± 1 . 7 4 7 . 1 2 ± 1 . 7 9
*mean
土SD M a n n ‑ W h i t n e y U
検定*:p
く0 . 0 5 ***: p
く0 . 0 0 1 n
ふ:n o ts i g n i f i c a n t
関係を調査した報告はなく,これは新知見である.
いずれにせよ,看護教育を十分受け,経験を積んで 看護に関する知識と技能に富む人ほどストレスが少 なく,蓄積的疲労も少ないのであろう.看護師の過 労死 1 .
2)を防ぐためにも卒前の看護教育の充実と卒 後の若手看護師の研修制度の充実が必要であると考
えられる.
CFS !特性項目別の平均訴え率について女性労働 者全体と病院で働く女性労働者全体を比較した報告 がある犯人病院で働く女性労働者全体の数は 6 0 1 0 名であるのに対し同じ報告の中で病院で働く男性 労働者の数は 7 6 7名であることからお ),この報告で アンケートの対象とした病院で働く女性労働者の大 部分は看護師であったと推測される.この先行研究 のア
ンケートは20 年前に実施されており,先行研 究の医療女子の平均訴え率と本研究対象者全体の平 均訴え率を比較することにより,この 20 年間での 看護師像の変化を推測することができる.
20 年前と比べ,『不安感 J が 1 . 6 侍,『気力の減退』
が 1 . 4 倍,『労働意欲の低下 J が 1 . 3 倍,『慢性疲労 J
と
『一般的疲労感 J ,『抑うつ感jが 1 . 2 倍に増加し ている一方,
『身体不調』は0 . 8 倍に減少している
(表 3 ).前述の如く 2003 年の診療報酬改訂に伴う 包括払い制度の導入により入退院が増加して看護師
2 1 2
は常に多数の重症患者の医療処置と看護ケアを強制 されることになり,過重な労働から蓄積的疲労を高 めている
1).本研究で対象とした総合病院の看護師 は,このような労働環境での勤務を強要され, f 慢 性疲労 』 と強い f 不安感』から『抑うつ感』を強め,
『労働意欲の低下jや『気力の減退』を来している と推測される.医療水準の向上により辛うじて『身 体不調jは免れているのであろう.
DIT 例話別の意思決定の度数分布は,いずれの 例話においても CFS !の高群と低群の聞に有意差は 認められなかった(表 4 ).しかし例話 l と例話 2
において最も正しい選択肢と考えられる「盗まない 方がよい」と「飲ませない方がよい」は統計学的な 有意差こそ認められなかったものの, CFSI の低群 で高群より高頻度に選択されていた(表 4 ).前述 の如く CFSI の低群では高群より学歴や職位が高い 人が多いことから Kohlberg & Kramer の道徳的発 達理論
22)に基つ事いた倫理水準の高い人が上述のよ うな選択をしたものと推察される. しかし, 3 つの 例話いずれにおいても, CFS !の高群と低群におい て DIT 得点に有意差は認められなかったことから
( 表 5 )蓄積的疲労は道徳性の発達に関与していな いと推測される,
本研究対象者の DIT 得点は 4 . 1 6 ± 0 . 3 3 であった
•
肴謹師の倫理観と疲労
(表
5
).同じ3
つの例話を用いての看護学科大学l
年 生 の
DIT
平均得点は4 . 1 8と報告されており
13)'看護師は看護学生から看護師になっても,道徳的発 達段階に成長が見られていない.一方,医学生とレ ジデントについては医学部
1
年生で4 . 2 1± 0 . 3 6
点, 医 学 部6
年生で4 . 2 0 ± 0 . 3 1
点,レジデントで4 . 3 3
土
0 . 3 9
点と報告されている捌.この結果は医学生 のうちは道徳的発達が見られないが.臨床研修を終 えたレジデントでは道徳的発達段階の有意(p <
0 . 0 5
)な進歩を示している29).この結果からみても 前述のように看護師にも卒後の臨床研修が必要であ ると考えられる.以上のようなことから本研究では 看護師の卒後研修の実施を提言する.表
6
に示すように最も高いMST
平均得点を示し た因子は『患者の理解』の4 . 9 1
であり,項目別で は「広く患者の状態について理解していることは専 門職としての責任である」が最も高いMST
平均値5 . 5 9を示し,次いで「入院患者に接することは日常
の最も重要なことである」が平均値5 . 4 0を示した
反対に最も低いMST
平均得点を示したのは『内省J
の
3 . 2 0
で,次いで『
忠 誠j
の3 . 2 3
であった.項目 別で最も低い平均点を示したのは『忠誠J
の「回復する見込みのほとんと苧ない患者に,よい看護を行う ことは難しいことだと思う」で
2 . 4 2を示し,次い
で閉じく『
忠 誠j
の「患者が処方された薬を内服し ようとしない時,時々強制的に注射をしようという 気持ちになる」が2 . 8 7を示した.これらの判断は
倫理的に理に適っており.本研究対象者の倫理的感 受性が高いことを示唆している,病棟に勤務する看 護師を対象に同じ質問紙で調査した最近の報告14) ではMST
得点は86
〜177
点 に 分 布 し 平 均1 3 3 . 4 2
土1 0 . 8
点であった.表7
に示す本研究対象者のMST
得点の平均値は
94
〜1 9 7
点 に 分 布 し 平 均1 4 0 . 6 9
土
1 3 . 8 6
点であった両者の値を比較すると,本研 究対象者は同時代の他の病院で働く看護師と比較し て倫理的感受性が高いことが裏付けられた倫理的感受性の高い本研究対象者の中でも
CFSI
高群と低群の聞で
MST
得点に有意差(p< 0 . 0 0 1 )
があり,蓄積的疲労の強い
CFSI
高群の方が蓄積的 疲労の軽い低群より倫理的感受性が高いことが明ら かとなった本研究開始前には看護師の疲労が強け れば強いほど患者を「気遣う」余裕がなくなり,看 護師の倫理観の低下.に繋がることを予測したが,結2 1 3
果は逆であった.蓄積的夜労が強い群の方で倫理的 感受性が高かったことは倫理的問題の認知能力が高 い人ほど倫理的問題に「気づく」ことも多くなり,
倫浬的問題に対する『葛藤
j
が増加し,それに積極 的に対処しようとすればするほど蓄積的疲労が強く なることが推察される.やはり,看護は「病人を気 遣い,世話をする実践」である16)ことが本研究に よって裏付けられたといえる.卒後の臨床看護研修 によって「病人を気遣い,世話をする実践」能力を 研錯することにより蓄積的疲労を貯めずに倫理的感 受性を高めることができ,さらに道徳的発達段階も 上げることができるものと思われる.看護師の倫理 観の向上は患者の幸福に繋がるものと信じ,本稿を 終える.謝辞本稿を終えるに当たり,膨大なアンケートに快く ご協力いただいた看護師のみなさんに厚くお礼を申し上 げます.
利益相反
本研究に閑し開示すべき利益相反はない.
文 献
1)日本看護協会広報部.時間外勤務,夜勤・交代 制勤務等緊急実態調査結果交代制勤務
2 3
人にl
人が過労死の危険あり ナースのかえる・プロ ジェクト始動!• 2 0 0 9
年4月2 4
日.( 2 0 1 3
年1
月1 4日アクセス) h t t p : / / w w w . n u r s e . o r . j p / u p ̲ p d f / 2 0 1 2 0 7 0 4 1 3 1 9 2 2 ̲ £ . p d f
2
)日本看護協会制作企画部編.2 0 0 9
年看護職員実 態調査.東京:日本看護協会出版会;2 0 1 0 .
(日 本看護協会調査研究報告:8 3 )
3
)佐藤和子.天野敦子.看護職者の勤務条件と蓄 積的捜労との関連についての調査.大分看科 研.2 0 0 0
:1沼‑ 7 .
4)米津弘恵,石津みゑ子,池本梨絵,ほか.三交 替勤務看護者の蓄積的疲労と睡眠感の経験年数 による比較.愛知看大紀.
2 0 0 0 ; 6
:少17 .
5)佐藤美紀,米潔弘恵,石津みゑ子,ほか,三交 替勤務に従事する女性看護師の蓄積的痕労と主 観的睡眠感との関係 日看医療会誌.
2 0 0 2 ; 4
:・2 8 ‑ 3 5 .
6)市在利子.水谷聖子,西川浩昭,ほか.総合病 院に勤務する女性看護職の蓄積的疲労に関する 研究(その
1 )
労働と疲労に関する実態調査.日赤医.