• 検索結果がありません。

PDF版 CSR報告書:Green Activities:熊谷組

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2018

シェア "PDF版 CSR報告書:Green Activities:熊谷組"

Copied!
25
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

この報告書はVOC(揮発性有機化合物)ゼロの植物油インキ、 印刷工程で有害廃液を出さない水なし印刷を採用しています。

熊谷組グループ

CSR

報告書

2006

熊谷組はチーム・マイナス6%に参加しています。

今、人は地球について考えています。 そして、自然のことを想っています。 地球があって、緑にあふれ、人々が生活する。

私たちはそんな基本的なことから考えたい。 私たちのふるさと・地球にやさしい技術の確立。

熊谷組の変わらぬテーマです。

お問い合わせは

株式会社 熊谷組 CSR推進室 熊谷組グループ CSR報告書事務局 〒162-8557

東京都新宿区津久戸町2-1

TEL 03-3235-8114 FAX 03-5261-9665 URL http://www.kumagaigumi.co.jp/ e-mail [email protected] 表紙の絵は、ごみゼロデーの清掃活動、 ホタルビオトープの見学会などの環境保 全活動を、熊谷組と日常的に行っている 津久戸小学校の児童の作品。児童が熊谷 組本社の職場見学をしたときのお礼とし て、熊谷組に贈られたものです。

(2)

熊谷組グループ CSR報告書 2006 1

事業概要

熊谷組会社概要

(2006年3月31日現在) 社 名 株式会社 熊谷組

創 業 1898年1月(明治31年) 設 立 1938年1月(昭和13年) 代 表 者 取締役社長 大田 弘 資 本 金 133億円

売 上 高 3,263億円(連結)、2,655億円(単体) 従業員数 3,759名(連結)、2,543名(単体) 事業内容

1. 建設工事の調査、測量、企画、設計、施工、監理、 技術指導その他総合的エンジニアリング、マネジメ ントおよびコンサルティングならびに請負

2. 建設用資材、建設用および運搬用機械、車輌、船舶、 その他これらに附帯または関連する機械、器具の設 計、制作、販売、賃貸ならびに関係工事の請負 3. 住宅事業ならびに不動産の売買、賃貸、仲介、管理

および鑑定 その他

編集方針

●今回の報告書より、「CSR報告書」と名称を変更していま す。環境面の活動だけではなく、熊谷組グループのCSR活 動をステークホルダー*ごとに紹介しています。

*ステークホルダー:お客様、株主様、地域社会はもちろんのこと、熊谷 組の事業活動に関わりを持つすべての関係者。

●制作にあたっては、以下に示したガイドラインを参考にし ています。

「環境報告書ガイドライン(2003年度版)」(環境省) GRI「サステナビリティ・ リポーティング・ガイドライン 2002」

●本報告書は、WEB上でも公開しています。 http://www.kumagaigumi.co.jp/

●本報告書のダイジェスト版を作成しています。ご希望の方 は、裏表紙の〈問い合わせ先〉までご連絡ください。

[対象期間]

2005年度(2005年4月1日∼2006年3月31日)

ただし、活動事例などについては、必要に応じ2006年4月 以降の事例も紹介しています。

[対象範囲]

熊谷組(本社および国内支店)およびグループ会社(国内):数 値データと活動事例の紹介

熊谷組(海外):活動事例などの紹介

※環境保全活動数値データの対象工事:熊谷組単独工事と熊 谷組が幹事会社であるJV工事

[対象分野]

環境側面、経済側面および社会的側面

[発行]

直近の報告書発行:2005年6月 次回の報告書発行:2007年9月(予定)

事業概要

1

トップメッセージ

2

熊谷組のCSR

これが、熊谷組のCSR!

4

「誠実なものづくり」企業として

6

企業統治―信頼される企業であるために

8

企業倫理―コンプライアンスの徹底

9

安全衛生管理の取り組み

12

ステークホルダーとともに

お客様の視点から

14

株主・投資家の視点から

17

協力会社の視点から

18

地域社会の視点から

20

従業員の視点から

23

環境保全活動

環境マネジメントシステム/

事業活動のマテリアルバランス

26

土木・建築のライフサイクルと環境保全活動

28

企画・設計時の環境配慮

30

施工時の環境配慮

32

使用時・解体時の環境配慮

35

支店独自の環境・社会貢献活動

36

環境に配慮した独自の技術開発

38

経済性報告

熊谷組再建の道筋

40

財務データ

41

データ集

42

第三者意見

45

CONTENTS

目次

グループ会社

(株)ガイアートT・K

舗装、土木工事をメインに、土木工事全般の調査、設計から施工、 維持まで幅広く対応しています。建設資材の製造販売、騒音対策 型特許工法である「延長床版工法」をはじめとした各種環境対策 工法の展開をしています。品質マネジメントシステム「ISO9001」 を全支店にて認証取得しています。また、「環境マネジメントシス テム「ISO14001」を本社を中心に東京支店、技術研究所で認証 取得し、さらに全国への展開活動を開始しました。

ケーアンドイー(株)

建築、電気・衛生・空調設備のリニューアル&アフターケア専門 会社として、ストック・循環型社会に貢献する企業を目指してい ます。建物調査・点検、耐震診断・耐震補強設計、長期修繕計画 策定など、企画・設計から施工まで、大規模修繕工事を含み総合 的にプロデュースしています。

テクノス(株)

建設用機械、資機材、鉄鋼品の設計・製造販売を担当する建機事 業部と連続地中壁を核とした土木機械系施工の建設事業部ならび に環境関連の工事・プラント設備据付などの環境リニューアル事 業部を併せ持った技術立社。建築鉄骨建方治具の“建方エース (S、B、SRC)”のリース事業も展開しています。

テクノスペース・クリエイツ(株)

CADと情報システムを活用した建築施工図、施工計画図作成など、 施工段階でのソフトサービスを中心に事業展開を行っています。 熊谷組および大学などでの施工図教育事業も展開しています。

(株)エコテクノ

土壌汚染対策および廃棄物対策のコンサルティングとエンジニア リングを主たる事業分野とし、循環型社会への貢献を目指して、 環境技術とノウハウを提供します。固有技術では、熊谷組が開発 したスーパーリサイクロンシステム(SRS)を活用した、洗浄・ 分級システムの企画・設計・製作およびレンタル事業を展開して います。

(株)ファテック

優れた技術を商品化して広く一般社会に提供する「技術商社」で す。ネッコチップ工法、サイレントボイド、破砕技術のPAB工法、 高性能モルタルのマックスAZ、床暖房のフジホット、自立歩行支 援のフローラなどグループが開発した最新の技術商品を取り扱っ ています。

(株)テクニカルサポート

企業活動のさまざまな分野にスペシャリストを提供する人材派 遣・人材紹介事業と、給与計算・総務・経理事務などの事務代行 事業によるビジネスサポートを展開しています。

シーイーエヌソリューションズ(株)

熊谷組の豊富な建設業ノウハウと、NECおよびCACの最先端 I Tノ ウハウを融合し、3社共同出資で設立された建設業界向け情報シス テム会社です。建設事業者に対して情報システム、ネットワーク システムの構築、運用などの I Tソリューションを提供しています。 主要な営業所など

本店 福井県福井市中央2丁目6番8号 東京本社 東京都新宿区津久戸町2番1号

北海道支店、東北支店、首都圏支店、横浜支店、名古屋 支店、北陸支店、福井支店、関西支店、広島支店、四国 支店、九州支店、国際支店(東京都)、技術研究所(つ くば市)

海外拠点

(3)

トップメッセージ

機会あるごとに私自ら直接社員に意識喚起すると ともに、定期的に研修を行うなど、社員への徹底 を図ってまいりました。しかしながら、今年3月 に当社社員が、2003年度の受注工事に関し贈賄 罪で起訴され、有罪となり、国土交通省から営業 停止処分と勧告を受けましたことは、誠に遺憾で あり、心より深くお詫び申し上げます。

二度とこのような不祥事を発生させないために、 監査体制を強化し、役員・社員全員が外部講師に よる研修を受講するとともに、法令遵守に関する 誓約書を提出するなど再発防止に取り組み、改め て法令遵守の徹底を図っております。

今一度襟を正し、不正・不法行為から完全決別 し、社会から信頼される企業を目指してまいりま すので、今後ともご指導ご鞭撻を賜りますよう、 お願い申し上げます。

最後に

NPO法人ネットワーク『地球村』高木善之代表 から、当「CSR報告書」に対してコメントをいた だきました。いただいたご指摘を真摯に受け止め、 来年に向けての糧とさせていただきます。ありが とうございました。

今回の報告書は当社初めての「CSR報告書」とし て発行いたしました。CSR活動をそれぞれのステ ークホルダーの視点から整理し、「誠実な情報開示 を行う」という方針に基づき作成しております。 この報告書をご一読いただき、当社の企業活動に対 して忌憚のないご意見をお寄せいただきますよう お願い申し上げます。

2006年9月

応援してくださったすべてのみなさまに

心からの感謝を

2003年4月より取り組んでまいりました経営構 造改革3ヵ年計画は、おかげさまで順調に推移し、 2006年3月期では計画値のほぼすべてを達成する ことができました。

これもひとえに、力強く応援し続けてくださっ たお客様、多大なご支援をいただきました株主・ 金融機関のみなさま、苦しかった時にも支えてい ただいた取引先ならびに協力会社のみなさまのお かげと、役員・社員一同、心より御礼申し上げます。

当社は、本計画の達成により10年にわたる再建 に終止符を打ち、新たなステージへと踏み出す運 びとなりました。これからが熊谷組グループの真 の実力が問われることを強く認識し、社会から高 く評価される企業を目指してまいります。

後世にも評価をいただける

「堂々とした誠実なものづくり」を目指して

熊谷組の事業活動は“ものづくり”です。 昨今、日本の“ものづくり”、“建設技術”に対 する信頼を根幹から揺るがすような事件が発生し ております。経済的豊かさを得た日本は今、その 代償として混迷の中に突入しているのではないで しょうか。この警鐘に耳を傾け、改めて“ものづ くり”の原点、基本を徹底していくことが大切で あると考えております。

私たちがつくる“もの”は、完成したときに評 価が決まるものではありません。50年後、100年 後まで評価され続けるものであり、工事に携わっ た社員が会社を卒業した後の遥か先に本当の評価

再建から再生へ――

熊谷組は「高い倫理観」と「高い志」をもって

広く社会から信頼される企業を目指します

が待っています。

それ故に、私たち建設に携わる者には、「高い倫

理観」と「高い志」が求められます。“ものづくり”

に対して愛着と執念を持ち、「お天道様に恥じない 仕事」、「堂々とした誠実な“ものづくり”」をする ことがなによりも大切であると考えております。

お世話になった方々への「恩義」を決して忘れ ず、「信義」を何よりも大切にして、“ものづくり” の「大義」を追求してまいります。

活動基本方針のもとに

CSRへの取り組みを全社で推進

当社ではCSRを、「当社に期待されている社会 的責任を果たすことにより、当社に対する評価の 向上、さらには当社の存在価値の向上につながる 重要な取り組み」と捉えております。

2005年4月には社長直轄組織としてCSR推進室 を設置し、企業が果たすべき責任をステークホル ダーの見地から整理してまいりました。そして、 昨年1年間の活動、検討を踏まえて、2006年度 のCSR活動基本方針を策定いたしました。

この基本方針は、これまで当社の中で実践され ていた活動や、課題として認識されていたさまざ まな活動を改めてCSRの観点から優先順位をつけ て整理し、策定したものです。今後はこの基本方 針を本部・支店の具体的業務に落とし込み、日々 の業務の中で常に意識して活動し、一歩一歩着実 に取り組み内容の質を向上させてまいります。

不正・不法行為から完全決別するべく

さらに法令遵守を徹底

法令遵守は企業活動の大前提との認識のもとに、

取締役社長

(4)

「誠実なものづくり」企業を目指して

社訓、経営理念などをもとに、当社の現状、取り巻く 社会情勢を踏まえ、2006年度CSR活動の基本方針とし て5項目を定めました。

新生熊谷組は「誠実なものづくり」企業を目指してお り、最重点項目として「品質保証の仕組みの再点検」を 設定しました。

熊谷組に伝統的に受け継がれてきたDNAとして、「も のづくりへのこだわり」があります。お世話になった方 への「恩義」を忘れず、「信義」を何よりも大切にし、 ものづくりの「大義」を追求し、「誠実なものづくり」 を行います。

具体的には、熊谷組の体制の変化、社会情勢の変化に 合わせて「品質保証の仕組みの再点検」を行うこととし、 本社・支店の関係部署の役割の見直し、明確化を行いま す。また、施工プロセスで把握している品質に関する社 内情報とお客様からいただいたさまざまな評価情報を分 析し、課題の抽出を行います。

ステークホルダーを意識した企業活動

また、広義の“お客様”とのコミュニケーションの強 化を掲げました。

工事の発注者だけでなく、エンドユーザーである居住 者や利用者に積極的に施工中の現場を公開し、ご意見を お聞きするとともに安心を提供します。また、地域住民 の方々とのコミュニケーションを図ります。現場周辺の 清掃活動にとどまらず、地域の活動への積極的な参加な どを通して、地域に歓迎される施設づくりを心掛けます。

その他、環境保全活動の推進、社員や協力会社の従業 員が活き活きと働ける職場づくりなど、ステークホルダ ーを意識したバランスのとれた企業活動を行います。

さらに、コンプライアンスの徹底は企業の評価と存続 の最低条件であり、トップから最前線まで、徹底を図り ます。

CSR推進体制の整備

現在の社会情勢、経済情勢を踏まえて、できることか ら地道に、しかし、着実に前進するよう心掛けており、 CSR基本方針を単なるお題目にしないために、実施部署 の年度計画とリンクさせています。

CSR活動推進体制としては、CSR推進会議を設置し、 そのもとに品質保証委員会、環境保全委員会、コンプラ イアンス委員会を置いて、分野別の実施状況、課題につ いて議論します。抽出された重要な課題については、 CSR推進会議で検討する体制としています。

5

年度計画に基づき全社でCSR活動を推進

ス テ ー ク ホ ル ダ ー と と も に

熊 谷 組 の C S R

環 境 保 全 活 動

経 済 性 報 告

熊谷組グループ CSR報告書 2006

これが、熊谷組のCSR

2006年度、CSR活動の基本方針5項目を策定しました。

「品質保証の仕組みの再点検」を最重点項目とし、環境保全活動、ステークホルダーとの連携、

コンプライアンスの徹底など、全社体制でCSRを推進しています。

4

「社訓」、

「経営理念」そして「熊谷組行動指針」のもとに

熊谷組のCSR

当社では、企業・社会・環境の調和を図るべく、企業 活動の基本的精神・指針として「社訓」「経営理念」「熊 谷組行動指針」を制定しており、この実践を通じて社会 に貢献し、みなさまから信頼される企業集団の確立を目 指しています。

社訓

――

受け継がれる創業の精神

熊谷組の社訓は、会社設立の1年後、1939年に創業 者である熊谷三太郎が社員の心得三箇条を書いた「社則」 がその始まりです。その後1946年に「社訓」となり現 在にいたりますが、「信用の昂揚」「親切」「共存共栄」 の精神は、今日まで変わることなく受け継がれています。

経営理念

――

熊谷組が目指すもの

経営理念は1993年に制定しました。

社訓制定当時から飛躍的に発展し、規模も大幅に拡大 した当社が、改めて価値尺度を統一し、自らが目指すべ き方向を定めたものです。当社は、この経営理念の実践 を通じて、「社会に貢献する」「創造的な」「活力ある」 「社会に評価される」企業集団を目指しています。

熊谷組行動指針

――

企業市民としての自覚と責任

熊谷組行動指針は、熊谷組が創業100年を迎えた 1998年に制定しました。

企業市民として高い存在価値を確保することをすべて の行動の基本とするもので、左記の序文に続き、行動理 念と行動基準について、「法と社会的規範の遵守」や 「社会との調和」などの基本原則を宣言するという形で 定めています。当社ではこの行動指針の実践を前提とし た企業活動を展開しています。

熊谷組行動指針

(序文)

私たちは、「経営理念」に「企業市民としての自覚 と責任を持ち、品位を重んじた行動により社会に評価 される企業集団」を掲げ、真に存在意義を評価いただ ける企業を目指しております。

このためには、個々人に求められる以上に企業とし ての厳しい自己規制、徹底した倫理の追及が不可欠で あります。お客様、株主、地域社会は勿論のこと、私 たちの企業活動に係わりを持つ全ての関係者にとって 存在価値の高い企業でありたい、これを常に行動の基 本において参ります。

ここに、「企業市民」としての熊谷組行動指針を制 定するとともに、その実現こそが経営者自らの最も重 要な責務であると認識し、全社一丸となって永続的に 最大限の努力を行うことを宣言いたします。

一 建 設 を 核 と し た 事 業 活 動 を 通 し て 、 国 内 外 に お い て 自 然 と の 調 和 の と れ た 人 間 活 動 の 場 を 構 築 し 、 優 れ た 総 合 力 を 発 揮 し て 社 会 に 貢 献 す る 企 業 集 団 を 目 指 す 。 一 一 貫 し た 高 品 質 な 顧 客 サ ー ビ ス と 企 業 環 境 と の 調 和 を 図 り 、 社 会 に 豊 か さ を 提 供 す る 、 創 造 的 な 企 業 集 団 を 目 指 す 。 一 意 欲 と 誇 り 、 自 信 に 満 ち た 社 員 に 、 多 様 な 自 己 実 現 の 場 を 提 供 す る 活 力 あ る 企 業 集 団 を 目 指 す 。 一 企 業 市 民 と し て の 自 覚 と 責 任 を 持 ち 、 品 位 を 重 ん じ た 行 動 に よ り 、 社 会 に 評 価 さ れ る 企 業 集 団 を 目 指 す 。

■CSR推進体制会議体図

■2006年度 CSR活動基本方針

品質保証

委員会 環境保全委員会 コンプライアンス委員会 CSR推進会議

品質保証の仕組みの再点検

――「ものづくり」の足元固め ・品質保証体制の整備

・品質評価情報に基づく品質保証体制の強化

環境保全活動の効率的な推進

・ゼロエミッション活動の推進

・グループ会社と一体となった環境保全活動 ・地球環境保全に向けた啓発活動

1

2

3

4

活き活き職場の推進

5

・チャレンジ精神に満ち溢れた風土の醸成 ・お客様志向の職場への変革

“お客様”とのコミュニケーションの強化

・作業所を中心とした活動の強化 ・本社・支店による活動の促進

コンプライアンスの徹底

・コンプライアンス体制の再構築 ・監査機能の強化

(5)

2005年7月以降、社会的な問題となったアスベスト (石綿)問題に対して、熊谷組では直ちに本社・支店の 各部門が合同で「アスベスト問題対応プロジェクト」を 発足させ、問題の対応にあたってきました。

問い合わせ状況

建物のアスベスト使用状況や分析調査、除去工事など について、全国のお客様から熊谷組に寄せられたご相談 は、2006年3月末現在で約2,000件に達しました。こ れらのご相談に対しては、熊谷組で保管している建物情 報と使用建材のアスベスト含有年代を照合し、含有の可 能性の報告と対策のご提案をしてきました。

また熊谷組技術研究所が保有する分析技術を使い、分 析調査を実施した物件もあります。

解体工事での対応

解体工事においては、2005年7月に施行された石綿 障害予防規則などの関連法規に則った適正な施工管理の 徹底を図り、10月には「石綿粉じんトレーナー教育」 を実施しました。受講者は全国の熊谷組グループの建 築・安全担当者43名で、受講後、石綿則に基づく「特 別教育」を実施する講師として登録し、全国で熊谷組社 員180人、協力会社492人に「特別教育」を行いました。

新築工事での対応

現在施工中の新築・増築工事においては、法律で規制 されている石綿含有建材の使用を禁止し、極力無石綿製 品を使用するよう資機材の選定段階で使用材料の確認を 徹底し、万全を期しています。

設計部門での対応

熊谷組設計部門は、超高層建築物や制震・免震構造建 築物などの高い技術力を要求される物件を多数設計して おり、お客様からも高い信頼をいただいています。

設計施工の物件においては、熊谷組の構造設計技術者 が責任を持って設計するとともに、施工段階においても 直接工事監理にあたって、施工品質を確認しています。

施工部門での対応

また、他社設計の物件についても、品質マネジメント システムに定められた「設計図書検討」のプロセスにお いて、構造の専門技術者による一定水準の構造チェック を実施したうえで施工にあたっています。

社会問題への真

し ん

で迅速な対応

――

①アスベスト問題

ス テ ー ク ホ ル ダ ー と と も に

熊 谷 組 の C S R

環 境 保 全 活 動

経 済 性 報 告

確かな技術力を集結して

熊谷組では最前線の現場の技術者と、本社・支店の専 門技術者が一体となって“ものづくり”に取り組んでい ます。工事の計画段階においては、本社・支店の専門技 術者が参画する検討会の開催を重ね、最適な施工計画を 策定しています。また工事中もベテランの品質指導者に よるパトロールを繰り返し実施し、品質・安全・環境の あらゆる側面から現場を支援しています。

最前線の作業員とともに

建造物の品質確保には、最前線の現場で働く作業員の 確かな技能が欠かせません。現場では熊谷組の技術者と 協力会社の作業員が一体となって、お互いに妥協を許さ ない厳しい品質管理のもと、確かなものづくりを進めて います。

困難な条件下でも力を合わせて

地域社会の機能を活かしたまま、快適な都市基盤を整 備するためには、深夜の限られた時間内での工事も珍し くありません。熊谷組では地域社会のために、24時間 365日、さまざまな条件下で力を合わせて“ものづくり” に取り組んでいます。

「誠実なものづくり」企業として

設計・技術部門から最前線の作業員まで、

全員が力を合わせて「堂々とした誠実なものづくり」にまい進しています。

また、社会的問題に対しては、真摯で迅速な対応とお客様とのコミュニケーションに努めています。

現場

――

「堂々とした誠実なものづくり」を実践

熊谷組のCSR

た工事ステップごとの品質や性能をどのように評価・確 認するかの提案を要求されるケースが増えています。そ のため、営業・現場と技術研究所が一体となって、優れ た技術提案や品質確保に取り組む姿勢を明確にすること が重要になってきています。

技術研究所では、技術で真っ向勝負をするために、さ らには社員に技術研究所の本当の姿を知り、活用しても らうために、2006年5月より社内向けマガジン『熊に 金棒』の発行をスタートしました。キャッチフレーズは 「“技術のクマガイ”はみんなで作ろう!」。「クマ街」と 称する架空の街を背景に、熊谷組が保有している技術の 数々をわかりやすく紹介しています。

高い倫理感を持った設計技術者集団

熊谷組設計部門は、技術者として自らが携わる業務が 社会全体に与える影響を十分に理解し、社会規範や関係 法令を自らの良心に基づいて遵守する、高い倫理感を持 った技術者集団です。お客様や社会の要求に応え、「機能 性」、「社会環境性」、「経済性」、「安全性」、「施工性」などを 総合的に検討し、より良い建造物とサービスを提供する ことで、社会に評価される技術者集団を目指しています。

技術研究所からの情報発信

近年の工事では、入札時の技術提案やコスト削減、ま

設計・技術部門

――

営業・現場と一体となって

した共同住宅やホテルなど、身近な建築物の耐震性が不2005年秋の「耐震偽装問題」は、一級建築士が設計 足していたという点で、社会に大きな衝撃を与えました。

熊谷組では過去に設計・施工した建物について、問題 の設計者が関与した案件の有無を調査するとともに、構 造的な問題がないことを確認しました。

問い合わせ状況

また本件に関して、住宅ディベロッパーや管理組合、 管理会社などからのお問い合わせは約360件に及びまし たが、迅速かつ丁寧なご説明をするという基本方針のも とに、設計部門の構造設計技術者を中心に全社をあげて 対応に努め、熊谷組が設計・施工した物件の安全性につ いて、お客様にご理解をいただいています。

社会問題への真摯で迅速な対応

――

②耐震偽装問題

専門技術者による工事検 討会

建設現場での社員・協力会社連 携による厳しい品質確認

深夜実質2時間のみの地 下鉄補修工事

アスベスト分析装置と分析結果

(6)

熊谷組グループ CSR報告書 2006

ス テ ー ク ホ ル ダ ー と と も に

熊 谷 組 の C S R

環 境 保 全 活 動

経 済 性 報 告

9

経営理念実現に向けて

熊谷組では、「建設を核とした事業活動を通して、社 会に貢献する企業集団を目指す」という経営理念の実現 のために、コーポレート・ガバナンスの実効性を高めて いくことを、最も重要な経営課題の一つと位置付けてい ます。

ガバナンス体制

当社では、取締役8名で構成する取締役会において事 業戦略の決定および監督を実施しており、5名の監査役 (うち3名が社外監査役)で構成する監査役会により監

査を実施しています。

取締役8名と執行役員2名で構成する経営会議におい て経営理念、経営方針、経営計画、基本組織、基本的人 事などの事項を決定しています。

部門横断的に課題に対応

社長を議長とする会議体として、業績計画達成状況確 認および工事リスク管理のための支店業績検討会議、 CSRに関わる事項決定のためのCSR推進会議を設置して

企業統治――

社会から信頼される企業であるために

2006年5月には、内部統制システム構築の基本方針を策定。

透明で実効性の高い経営を実現し、お客様をはじめとするステークホルダーの信頼をいただくために、

コーポレート・ガバナンスの強化に努めています。

8

コーポレート・ガバナンスの強化

熊谷組のCSR

おり、さらに経営会議を含めたそれぞれの下部委員会と して、情報戦略委員会、技術強化戦略委員会、受注案件 審査委員会など、部門横断的なメンバーによって構成さ れる課題別委員会を設置し、随時開催しています。

役員・支店長に対して経営戦略、経営課題に対する取 り組み方針などについての周知徹底を行うため、役員支 店長会議を設置し、定期的に開催しています。

さらに、コンプライアンス体制を強化するため、社外 委員などで構成する「法遵守監査委員会」を設置するほ か、監査室、法務コンプライアンス部を設置し、定期的 に業務監査ならびに社員教育を実施しており、その結果 は適時社長に報告されます。

内部統制システム構築の基本方針

当社は、2006年5月1日施行の会社法に基づき、 2006年5月15日開催の取締役会において、内部統制シ ステム構築の基本方針を決議しました。今後はこの基本 方針に基づき、内部統制の具体的仕組みの整備を行うと ともに、整備した体制について不断のチェック・見直し を行っていきます。

業務執行

■コーポレート・ ガバナンス体制図

熊谷組では、「企業市民としての自覚と責任を持ち、 品位を重んじた行動により、社会に評価される企業集団 を目指す」ことを経営理念として掲げています。これに 基づき、企業倫理を確立し、法令遵守経営を強く推進す ることを広く内外に宣言しており、「企業市民」として、 お客様、株主様、地域社会はもちろんのこと、当社の事 業活動に関わりを持つすべての関係者(ステークホルダ ー)にとって存在価値の高い企業であり続けることを常 に行動の基本に置きながら、企業活動を実践しています。

法遵守監査委員会

当社では、CSRの一環として、2002年6月に、弁護 士などの社外有識者および常勤監査役などで構成される 「法遵守監査委員会」を設置しています。

同委員会は、当社の業務執行に対する客観的かつ専門 的見地からの監視、指導ならびに必要に応じて経営会議 などに対する是正勧告を行うとともに、当社の主要な協 力会社およびグループ会社からの非公開・匿名による情 報提供、相談受付を行っており、これにより、不正・不 法行為の未然防止に努めています。

企業倫理――

コンプライアンスの徹底

自律・支援・監査という3つの内部機能を中心とする体制の整備、

外部評価機能としての「法遵守監査委員会」の設置、

さらにはトップが先頭に立っての強化策推進などにより、コンプライアンスの徹底を図っています。

企業倫理の確立と法令遵守経営の推進

コンプライアンス体制

当社のコンプライアンス体制は、本社・支店各部署に よる自律機能、管理本部その他の専門部署による支援機 能、監査室による監査機能、以上3つの内部機能を中心 に成り立っています。

具体的には、本社・支店の各部署が、事前判断を徹底 のうえ、自律機能として法令を遵守し、これを、管理本 部その他の専門部署が支援機能として法務支援を行い、 そして、これらの状況を監査室が監査機能として事後的 に監査を実施することにより、法令違反の早期発見・未 然防止に努めています。

また、それに加えて、経営からの独立組織としての法 遵守監査委員会が、社外の観点で定期的に評価を行い、 不具合があれば経営に対して勧告するという体制をとっ ています。

■コンプライアンス 体制図

経営会議

事業部門 監査室

(内部監査機能)

管理部門 法務コンプライアンス部

(牽制機能)

選任 選任

指示

指示

指示 執行役員

27名 (取締役兼務8名)

選任 株主総会

会 計 監 査 人

取締役会

取締役8名 監査役会監査役5名 (うち社外監査役3名)

監査

監督

監査 指導

監査 監査

外部評価機能

法遵守監査委員会

社外の目で評価

経営

法遵守システム の維持整備、業 務遂行部門の法 務支援

業務遂行過程の 法遵守チェック は、部門長指揮 下、各部署の責 任で実施

業務全般にわた る監査実施なら びに監査結果の 経営への報告、 是正勧告

勧告 指示

支援機能

管理本部ほか

全社的な法遵守体制 の整備と法務支援

体 制 整 備 と 法 務 支 援

監 査 の 実 施 と 是 正 指示

監査機能

監査室

厳正な監査 自律機能

本支店各部署

事前判断の徹底

(7)

自主基準を定めて

法規制遵守を徹底

事業活動の推進にあたっては、 環境関連法規制の遵守はもとよ り、厳格な自主基準を定めて、適 正な作業所運営に努めています。

過去5年以内の主な事故、行政報告など

【2005年度】

●油圧ハンマーを吊った80t吊りクローラクレーンが横

転し、クレーンと油圧ハンマーから油が漏れ、河川 に流出しました。オイルフェンスを設置したため、 河川への流出量は極少量でした。油は中和剤、吸着 マットで処理しました。

●山陰地方の処理業者の廃業により、マニフェストの

一部に未回収が生じたため、県所管部局と協議して、 「措置内容等報告書」を提出しました。

●中部地方の不適正処理をした処理業者との取引はあ

りませんが、1作業所において、この業者と関係し た業者と少量の取引があったため、市所管部局にマ ニフェストの管理状況などを報告しました。

【過去5年以内】

●水質汚濁防止法の特定施設のある工場敷地内におい

て、建築塗料の一部が側溝より河川に流出しました が、直ちに回収しました。対応として、当社文書に 同法の適用に関する解説を加えました。

●工事現場に進入予定のタンクローリーが運転を誤っ

て河川敷に横転し、少量の軽油が漏れました。直ち に回収し、河川敷の土砂を処理して水質への影響を 防止しました。対応として、当社文書に油混じりの 土砂の処理に関する解説を加えました。

●1作業所で、条例に定める「県外廃棄物の事前協議」

に漏れが生じたため、直ちに報告し搬入承認通知書 を受領しました。対応として、建設副産物管理シス テムに「支店管理用メモ機能」を新たに追加しまし た。

法令などの違反、罰金、訴訟などの状況

2005年度、法令違反による罰金、科料はありません でした。訴訟も受けていません。また、県市所管部局に よる建設リサイクル法遵守状況パトロールなどにおいて も、特に指摘などは受けていません。

環境法規制遵守の状況

ス テ ー ク ホ ル ダ ー と と も に

熊 谷 組 の C S R

環 境 保 全 活 動

経 済 性 報 告

熊谷組のCSR

法遵守強化月間

当社では、毎年10月を「法遵守強化月間」として位 置付け、法令遵守に対する取り組みを強化しています。 今日、企業が存続・繁栄していくためには関係法令を 遵守した活動を行うことが当然に求められています。法 遵守強化月間は、「企業市民としての自覚と責任を持ち、 社会に評価される企業集団を目指す」との当社の経営理 念を確実に実践していくため、一つの節目として強化月 間を制定することにより、社員一人ひとりが法令遵守に 対して、認識を新たにし、法令遵守に基づいた行動基準 を確立することをねらいとして毎年継続実施されるもの です。

コンプライアンス・プログラム

2004年度における法遵守強化月間の取り組みとし て、法令遵守経営を徹底するため、新たに「コンプライ アンス・プログラム」を策定し、同年10月1日から導入 しています。

コンプライアンス・プログラムは、当社がこれまで制 定したコンプライアンスに関する規程、マニュアル類、 教育資料などを再編集し、さら法令遵守強化のための社 内規程、行動ルールなどを盛り込み、一体化を図ったも のです。

個人情報の保護

2005年4月1日からの個人情報保護法の全面施行に伴 い、当社においても、社内体制の整備を進めています。 具体的には、各種の基本ルール(基本理念、個人情報 保護方針、個人情報保護規程など)を制定するとともに、 同法の定める法定公表事項を当社のホームページ上に掲 載したほか、社内組織として、個人情報管理責任者、個 人情報管理担当者および監査責任者を選任・配置し、株 主、社員その他当社に関係するすべての方々の個人情報 の適切な取り扱いおよび保護に対する取り組みを行って います。

また、個人情報保護法対応マニュアルを策定・導入し、 これを全社員に展開するなどして個人情報の保護に努め ています。

なお、個人情報保護法の施行以来、当社では個人情報 の漏洩事故は1件も発生していません。

不祥事

(行政機関からの勧告・命令・処分など)

2003年11月に宮崎県新富町より受注した「平成15 年度上新田中学校防音事業建築主体工事」に関し、当社 社員が贈賄罪により2006年5月に有罪判決を受けたこ とに伴い、建設業法に基づき国土交通省より、2006年 9月12日から12月10日までの90日間、九州地区およ び沖縄県における建築工事業に関する営業のうち、公共

工事に係るものまたは民間工事であって補助金等の交付 を受けているものについて、営業停止処分を受けるとと もに、法令遵守や再発防止の徹底など社内体制の整備に 関する勧告を受けました。

訴訟の状況

全国8地裁で訴訟係属中の「トンネルじん肺損害賠償 請求訴訟事件」を除き、2006年3月末時点で当社が抱 える訴訟事件数は合計14件となっています。

そのうち当社が原告となっている訴訟事件は1件であ り、残り13件は当社が被告または被告知人となってい るものです。

法令遵守に関する最近の活動状況

当社では、コンプライアンス・プログラムに基づき法 令遵守体制の整備を行い、また定期的に教育、研修を実 施するなど法令遵守の徹底を図ってきました。しかしな がら、2006年、宮崎県新富町において不祥事が発生し たことから、法令遵守体制の再徹底を図るほか、従来の 取り組みに加え、社内通報制度の運用強化、社内監査の 強化を行います。また、社員一人ひとりが徹底した法令 遵守意識に基づいた行動を実践するため、全役員・社員 が法令遵守に関する誓約書を提出し、また徹底した再発 防止研修を行っています。さらにトップマネジメントに 対しては、社外有識者によるコンプライアンストップ研 修を行うなど、二度と不祥事を再発させない決意にて、 法令遵守と不祥事の再発防止に取り組んでいます。

コンプライアンストップ研修会(2006.6.23)

■法規制遵守の取り組み

建設副産物管理システムに

「非飛散性アスベスト」を追加

廃棄物処理法に対応し、当社では「建設副産物管理シ ステム」を開発して、1997年より全作業所で運用して います。

①支店では、工事着工前にあらかじめマニフェスト(複 写式の産業廃棄物管理票伝票)に必要事項を印字し、 作業所に配付。

②作業所は処理業者に交付したマニフェストのデータ (日付、産業廃棄物の種類・数量)をシステムに入力。 ③作業所は、処理業者から処理後に返送されたマニフェ

ストのデータをシステムに入力。

④支店は、これらのデータを総合的に確認、管理。 この流れにより、産業廃棄物の搬出から最終処分、リ サイクルに至る一貫した管理を行っています。

また当社では、専ら物(もっぱら物=ダンボール、く ず鉄など)などマニフェストによる管理が義務付けられ ていない品目の排出実績、現場内利用などのリサイクル 実績についてもデータ管理を実施しています。

2005年度は、非飛散性アスベストの処理に関する環 境省通知(2005年)を遵守するため、建設副産物管理 システムに「非飛散性アスベスト」を追加しました。

■建設副産物管理システムに 「非飛散性アスベスト」を追加

取り組み内容

・支店指定業者制度の展開 ・処理委託契約の支店による締結

・支店において必要事項を印字したマニフェストを、着 工前に作業所に配付

・独自の電子管理システムを開発して展開

・当社はもとより発注者、近隣住民等への影響を踏まえ、 営業・施工部門、作業所等の役割を定め総合的に対応 項目

優良な産廃処理業者 の選定

適切なマニフェスト の管理

土壌汚染、 埋設物問題への対応

自主基準

建設副産物 取扱要領

建設副産物 管理システム

(8)

2001 2002 2003

1998 1999 2000 2004 2005

1.61

15

0.29

1.04 20

0.32

1.61

0.27 25

1.32

1.25

10

1.44

0.92

10

1.1

0.66 15

1.77 25

0.23

0.97

0.55 25

(年度)

0.0 0.4 0.8 1.6

1.2 2.0

0 5 10 20

15 30

25

度 数 率

経 審 点 数 全建設業・度数率

熊谷組・経審工事安全成績

熊谷組・度数率

当社の建設業経営事項審査(経審)における工事の安 全成績は、トップクラスの25点を継続しています。

一方で、現状における問題点を抽出し、対策を講じま した。

[問題点]

● 災害が前年度に比較して増加した。

● 社内基準が、作成時からの時間の経過とともに、忘れら

れたり、十分に徹底されていない傾向が見受けられた。

[対策]

● 社内基準、法遵守の徹底をさせるため、OSHMSをよ

りいっそう充実させるとともに、2006年度の安全衛 生管理計画の確実な展開・徹底を図っていく。

● 本社・支店の幹部が積極的に作業所に出向き、社内基

準、法令遵守の徹底を訴えていく。

13

安全成績はトップクラスで推移

ス テ ー ク ホ ル ダ ー と と も に

熊 谷 組 の C S R

環 境 保 全 活 動

経 済 性 報 告

熊谷組グループ CSR報告書 2006 熊谷組では、業界のトップを切って1999年より安全

衛生マネジメントシステム(OSHMS)を導入し、「安 全衛生理念」に基づいて活動を推進しています。

自社に合ったシステムを確実に使いこなす

システム運用にあたっての当社の特徴は、「確実に使 いこなすこと」、「自社に合ったもの」 です。運用により、 ①施工検討会の強化、②ラインアンドスタッフ体制の充 実、③現場支援型パトロール体制の充実、④重点的災害 防止活動の実施、⑤専門工事業者の自己管理能力のさら なる向上などの取り組みを行っています。

経営トップが先頭に立って

「安全・品質・環境 No.1」を追求するためには、まず、 経営トップ自らが、率先垂範して趣旨徹底を図ることが 必要です。2005年度も、経営トップが作業所を精力的

安全衛生管理の取り組み

災害・事故のない安全な現場の確保は、熊谷組の最優先の課題です。

労働安全衛生マネジメントシステム(OSHMS)の実効性の高い運用により、安全成績は良好ですが、

さらなる向上を目指し、システムの徹底を図っています。

12

かたく

なに、

「安全・品質・環境No.1」を追求します

熊谷組のCSR

に巡回し、朝礼などで作業員に「安全・品質・環境 No.1」 の訓示を行いました。

経営トップによる安全巡視は、災害・事故防止に対す る現場の気持ちを引き締め、士気を高めるといわれ、こ れを日常的な光景としている熊谷組の様子は、業界誌に も詳細に特集されています。

また、当社では、「安全・品質・環境 No.1」のポスター を全作業所に掲示し、作業員の意識向上を図っています。

安全衛生理念

会社は、人命の尊重を最優先し、専門工事業者等と一 体となり、働く者一人ひとりの安全の確保と健康の増 進を図るとともに快適な職場環境を確立し、全社員が 一致協力して、労働災害の防止を図ると共に、高い安 全衛生管理水準の維持に努め、生産性の向上に資する。

■経営トップの安全朝礼における訓示

野中統括部長

『安全スタッフ』

(労働新聞社刊 2006.4.15号) 大田社長による安全パトロールの様 子が詳細に掲載されています

■度数率・経審点数の推移

安全衛生大会の開催

災害撲滅に向けて、社員と協力会、専門工事業者が団 結して取り組むことを確認するため、毎年、安全衛生大 会を開催しています。2006年4月7日の本社安全衛生大 会には、大田社長以下約200人の幹部社員、安全衛生協 力会(P19参照)幹部が出席。安全活動に顕著な功績の あった社員・会員の表彰や、年度計画の説明、2006年 度の安全衛生協力会活動方針の伝達などを行いました。 また、本社大会を踏まえ、4月中には全支店で安全衛 生大会を開催しています。

熊谷組のOSHMS活動を広く紹介

当社では、企業の社会的責任(CSR)を積極的に果た すため、安全衛生マネジメントシステムを業界に先駆け て、積極的に構築し、展開を図ってきました。同システ ム展開による災害発生の減少が評価され、労働局などか らの要請により、OSHMS取り組み状況についての講演 を各所にて実施しています。

講演実績

(独)水資源機構吉野川局、埼玉県土木事務所、熊本労働局、埼玉 労働局、久留米労働基準監督署、本庄労働基準監督署

安全衛生大会/講演活動

本社安全衛生大会で挨拶する大田社長 「安全・品質・環境 No.1」

ポスター(2006年版)。 全作業所に掲示してい ます

大田社長

山口副社長

吉田専務

熊本労働局に おける講演

厚生労働省における講演。 熱心に討議が交わされました

(9)

わたしたちは 7つのプロセスで

お客様に 確かな安心を お約束します

品質方針 プロセス

お客様への ご提案・ ご要望把握

プロセス

設計 プロセス 資材購入・

工事発注 プロセス 施工

プロセス アフターケア

プロセス QMS改善

プロセス

お客様に工事現場を積極的に公開してご覧いただいて います。この活動を熊谷組は、土木工事では、「Voice of GEOMARK(ボイス オブ ジオマーク)」、建築工事で

は、「K-TOPS(ケートップス)」と呼び、それぞれ特徴 のある現場公開をしています。

施工プロセスをお客様や地域のみなさまに積極的に公開しています

ス テ ー ク ホ ル ダ ー と と も に

熊 谷 組 の C S R

環 境 保 全 活 動

経 済 性 報 告

7つのプロセスを軸として

熊谷組は、「全社品質保証規程」のもと、1996年よ りISO9001に基づく支店単位の品質保証活動の見直し を進めてきました。2004年からは、熊谷組独自の7つ のプロセスを軸とした全社統合の品質マネジメントシス テム体制を確立し、運用しています(体制図はP43参照)。

このQMSでは、中長期品質方針を達成するために、 社長が年度ごとの品質方針を設定し、その達成のために 支店長は当該年度の品質目標を設定して支店内に展開し ます。全社員は、品質方針達成に向けて、自らの役割を 認識して活動することになります。

内部品質監査の充実

内部品質監査においても、全社統合を機に従来の支店 内部品質監査に加え、本社および支店間で行う全社品質 監査を導入。支店間での運用面のばらつきの程度を把握 し、より効果的、効率的なシステムの改善につなげてい ます。

お客様の視点から――

コミュニケーションへのこだわり

「お客様に感動を」これが熊谷組の掲げるスローガンです。

あらゆるシーンでお客様とのコミュニケーションを深めながら、

お客様にご満足いただき、さらには感動していただける「誠実なものづくり」を目指しています。

品質No.1を目指して、独自の品質マネジメントシステム(QMS)を構築

ステークホルダーとともに

■作業所が行う品質保証活動フロー

Kumagai’s QMS

当社の品質マネジメントシステム(QMS)は、 品質の国際規格であるISO9001:2000(JIS Q 9001:2000)に適合し、建築物の設計、 工事監理および施工、土木構造物の設計および 施工に適用、全社的に運用しています

oice of GEOMARK

Voice of GEOMARKは、これまで高い塀で囲まれてきた 工事現場の中を、広く一般の方々に開放しようとする土木 事業本部の活動で、1997年度から始まりました。毎年、 全国の多くの工事現場で見学会を実施しています。現場見 学では、一般の方々に公共事業の大切さをわかりやすく説 明するように心掛けています。

※「ジオマーク」は地球を示す接頭語“geo(ジオ)”に、目印を示す “mark(マーク)”を加えた造語で、巨大な土木構造物をイメージし

て作られました。

■氷川中学校1年生のみなさまの氷川橋梁作業所現場見学

K-TOPS

熊谷組の建築作業所では、工事中でなければ確認いただ けない施工途中のプロセスを、お客様やその関係者のみな さまに公開して、直接見ていただく“K-TOPS(Kumagai Total Open Process System)”を推進しています。

施設利用者への公開

K-TOPSでは発注者だけでなく、教育施設であれば教師 や学生、医療施設では医師や看護師、また共同住宅のエン ドユーザーなど、完成後の建物を利用されるみなさまを対 象とした現場見学会や説明会も積極的に開催しています。

ネットワークカメラによる公開

K-TOPSの新しい取り組みとして、インターネットを利 用したネットワークカメラを

導入している作業所もありま す。お客様からは、「離れた 場所からでも、工事の進捗状 況を24時間リアルタイムに 確認できる」と好評をいただ いています。

現場レポートによる公開

工事の進捗状況や特徴を毎 月現場レポートにまとめ、関 係者にお送りしている作業所 もあります。レポートは仮囲 いにも掲示し、近隣の方々に も公開して好評をいただいて います。

地域社会への公開

“K-TOPS”見学会は、地域住民のみなさまとの大切な コミュニケーションの場ともなります。図書館の新築工事 で行った市民見学会では、高所作業車の試乗体験が好評で した。

医師や看護師による医療施設

の現場見学 共同住宅エンドユーザーによる現場見学

図書館新築工事の市民見学会

工事の進捗状況をお知らせす る月次レポート

ネットワークカメラによる動 画の映像

・受注工事引継会の開催 ・施工方針検討会の開催 ・作業所品質方針書の策定

・設計図書検討会の開催 ・施工検討会の開催

・受入検査、工程内検査の実施 ・品質パトロールの実施 ・工事月報による報告

・社内中間検査の実施 ・社内竣工検査の実施

・お客様検査の受検 ・アフターケア体制の説明 ・満足度調査の依頼

・工事反省会/工事総括会議の 開催

プロジェクト開始

全体計画の策定 (設計図書検討、 総合施工計画書作成)

施工管理

社内検査

引渡し

プロジェクト総括

<<

<<

<<

<<

<<

工事の概要を説明

模型を使い橋の強度実験

測量器を体験する生徒たち

参加された中学生のみなさまの声

「実験が印象に残った」

「環境・自然のことを考えて工事をしていることがわかった」 「完成したら早く新幹線に乗ってみたい」

参加された地域のみなさまの声

「見学をしてこの図書館に親しみが持てました。今後も見学 会を企画してもらいたいと思います」

「完成したらどうなるのだろうと、ワクワクしました。途中 の様子を見ることができ、完成が楽しみです」

■熊谷組のQMS

熊谷組 品質方針

法令・規制要求事項を遵守することはもとより、全社員が 一丸となって徹底したお客様志向によりお客様の要求品質 を的確に把握し、満足していただける建造物とサービスを 提供することでお客様の信頼を高める。

また、効果的な品質マネジメントシステムの運用を図るた め、継続的な改善を推進する。

2006年度 社長年度品質方針

堂々とした誠実なものづくり

就任以来申し上げてきた「誠実なものづくり」を取り上げ ました。日々のプロセスを一つひとつ積み重ねることによ り、「ものづくり」の足元固めを行い、前期まで実施して きた“お客様からの評価”の一層の向上を図ります。 また、土木・建築両事業本部長が目標値として設定した評 価点を全支店が達成することで、お客様が「全国どこでも 熊谷組から高い品質を享受」していただけます。

全社員がそれぞれの役割と責任を果たし、全員参加の総力 戦により、目標値を達成し、一歩、一歩着実に前進してい きます。

1

2

3

4

5

6

(10)

熊谷組グループ CSR報告書 2006

ス テ ー ク ホ ル ダ ー と と も に

熊 谷 組 の C S R

環 境 保 全 活 動

経 済 性 報 告

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100

(年度)

期待以上 期待通り

ほぼ期待通り やや期待外れ

期待以下

2001

2002

2003

2004

2005

(%)

17

「お客様に感動を」

熊谷組では、2002年から毎年「お客様に感動を」の ポスターを作成し、全職場に掲示しています。

お客様にご満足いただき、さらには感動していただけ るような「堂々とした誠実なものづくり」を目指してい くという、当社の強い意志を表明するものです。

また、この取り組みは、1998年から本格的に進めて きたCS(Customer Satisfaction:顧客満足)活動の発 展形ともいえます。

常にお客様の声に耳をかたむけて

――

CS活動の推進

お客様から信頼される企業を目指すCS活動を推進し ていくため、1998年、本社にCS推進室を設置。翌年4 月には全支店にお客さま相談室を新設し、全社的なCS 活動を進めてきました。

熊谷組のCS活動の特徴としては、次の3つの取り組み を挙げることができます。

[24時間対応の建物相談窓口]

建物についての不具合が発生した時や建物の改修など の相談を承る建物相談窓口が全支店に設置されていま

16

お客様とのコミュニケーションを大切にしています

ステークホルダーとともに

す。この相談窓口は通常の勤務時間内だけでなく、夜 間・休日にも応対できるよう24時間体制を維持してい ます。

また相談窓口という役割だけではなく、不具合の発生 状況によっては、お客様のところへ直ちにうかがうとい う緊急出動の体制も兼ね備えています。

[CSヒアリング]

お客様を訪問し、引き渡したあとの建物に関しての出 来栄え、使い勝手などについてご意見を聞いています。 また、建物以外の内容、例えば熊谷組との関わりの中 で感じられた仕事の進め方、お客様への社員の対応など についてもヒアリングしています。

お客様から直接意見を入手できる取り組みということ で、CS活動の中でも重要な活動として位置付けていま す。

[お客様の声アンケート]

建物をお客様に引き渡してから3年経過した時点で、 「お客様の声アンケート」を実施しています。このアン

ケートでは3年経過して気付いた建物の使い勝手の悪さ や不具合の状況を教えていただくとともに、当社のお客 様への対応の様子をおうかがいしています。

お客様からの回答は、内容を十分に検討し社内への展 開を図るとともに、必要に応じて業務改善の施策へと反 映させています。

CS活動の成果と今後の課題

「お客様の声アンケート」の項目の中から、“アフター ケア全般”の5年間にわたるお客様からの評価の推移を 見ると、少しずつ評価が高まっていることがわかります。

今後のCS活動の展開としては、現在の方向性を維持 しつつ、アフターケア以外の内容、品質面の評価を得ら れる活動を併せて推進し、さらにお客様のご満足を追求 していきます。

熊谷組は、2005年度にて「経営構造改革3ヵ年計画」 を達成し、10年余にわたった「再建」の過程に終止符 を打ちました。今、「発展」への新たなステージへ移行 を開始しております。これもひとえに、株主様、取引金 融機関様をはじめとする関係者のみなさまのご支援、ご 協力の賜物と深く感謝申し上げます。

株主・投資家の視点から――

永続的な企業活動のために

「再建」から「再生」へ至る長い道のりにおいて

ご支援いただいた株主のみなさまに深く感謝申し上げるとともに、

今後は事業基盤強化、企業力向上により、安定した収益の確保、利益の還元に努めてまいります。

株主のみなさまとともに

熊谷組は「ものづくり」を頑なに追求していくこと、 併せて技術力や財務および人的資源の充実を図りながら 企業力を向上させることで、安定した収益を確保し、長 期的な視点から株主様への利益の還元に努めてまいりま す。

株主のみなさまへ

定時株主総会においては、パワーポイントを利用した 「ビジュアル化」採用による経営成績・財政状態の説明、

会社の保有する技術や会社が施工した作品の会場展示な ど、株主のみなさまの視覚にアピールする、わかりやす い情報開示を推進しています。

また、当社ホームページの「 I R 情報」ページには、決 算情報(決算短信、中間決算短信、事業報告書、中間報 告書など)や適時開示資料(タイムリーディスクロージ ャー)などを掲載しています。

アナリスト・機関投資家へ

中間決算や決算の開示に併せて年2回、アナリスト向 け決算説明会を実施し、情報交換や情報開示を推進して います。また、時機を捉えて随時、機関投資家やアナリ ストとミーティングの機会を設けています。

透明で迅速な情報開示とコミュニケーションに努めています

株式の状況

(2006年3月31日現在)

第69期株主総会 (2006.6.29)

「第69期事業報告書」 「Annual Report 2005」

発行済株式総数 193,646,504株 普通株式 133,646,504株 (うち自己株式 1,401,298株)

第1種優先株式 60,000,000株

株主数

普通株式 63,489名

第1種優先株式 5名

■普通株式数比率

■“アフターケア全般”についての お客様の評価

(「お客様の声アンケート」結果より) 2005年度版 2006年度版

金融機関

31.61

個人その他

29.81

% 外国法人など

20.06

% その他の法人

16.14

証券会社

参照

関連したドキュメント

(TAX CODE#COMPANY NAME#ADDRESS#Contact way(TEL,FAX,EMAIL)の順でご記載ください。) マレーシア向け  ポートケランの入港ターミナルは「North &amp;

The larger the amount of Co in the three alloys is, the higher the dislocation density in the alloys peak-aged and rolled to a 25% and a 90% reduction is. The amounts of

S49119 Style Classic Flexor Grade 7.0 Fixation Manual Weight 215g Size range 35 - 52 TECHNOLOGY-HIGHLIGHTS. •

READY-MAN® Liquid Mn with Boron is a specifically formulated material designed to achieve compatibility with Glyphosate and other herbicides commonly tank mixed

実施日 6 月 8、22 日 慶野松原海水浴場 93 人(内 21 人が

[r]

〒697-0024 浜田市黒川町1124-5 TEL/FAX 0855-23-6396 Mail [email protected] http://www.h3.dion.ne.jp/~oyako.

地球温暖化対策報告書制度 における 再エネ利用評価