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マット運動における 「前転ファミリー」の技の指導に関する研究

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Academic year: 2021

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早稲田大学審査学位論文 博士

(

スポーツ科学

)

概要書

マット運動における

「前転ファミリー」の技の指導に関する研究

Coaching for Skills of Forward Roll Family in Mat Exercise

2015

1

早稲田大学大学院 スポーツ科学研究科

佐藤 友樹

SATO,Yuki

研究指導教員:土屋 純 教授

(2)

本研究では、マット運動における「前転ファミリー」の技を対象に、前転、開脚前転、

伸膝前転の技術の習熟レベルを評価するための「評価基準」を作成して評価を行い、技が

「できない」原因について検討すること、作成した「評価基準」を用いて、小学生を対象 に「前転」の技術の習熟レベルについて明らかにすること、小学生を対象にマット運動に おける「伸膝前転」の習得・習熟を目指して指導を行い、伸膝前転の指導ポイントを探る ことの3点を目的とし、以下の結果を得た。

1. 作成した「評価基準」には妥当性があると考えられ、それを用いて評価した結果より、

開脚前転が「できない」原因として、「順次接触の技術」の習熟レベルが低いことや、

「伝導の技術」の習熟レベルが低いことが考えられた。そして、開脚前転が「できな い」場合、前転の段階において「順次接触の技術」の習熟レベルに問題があることや、

「伝導の技術」の習熟レベルに問題があることが考えられた。また、伸膝前転が「で きない」原因として、「順次接触の技術」の習熟レベルが低いことや、「伝導の技術」

における「足を投げ出す」や「足の速度を上半身に伝え、(課題とする姿勢で)スピー ディーに立ち上がる」ということについて習熟レベルが低いことが考えられた。そし て、伸膝前転が「できない」場合、前転の段階においては「伝導の技術」における「回 転のはじめに背中の下部が実施面から離れた状態で腰角を開く」や「足を投げ出す」

ということについて習熟レベルに問題があることが考えられ、開脚前転の段階におい ては「順次接触の技術」の習熟レベルに問題があることや、「伝導の技術」における「回 転のはじめに背中の下部が実施面から離れた状態で腰角を開く」や「足の速度を上半 身に伝え、(課題とする姿勢で)スピーディーに立ち上がる」ということについて習熟 レベルに問題があることが考えられた。

2. 前転の運動課題の達成について「できていない」とされる者が確認され、「順次接触の 技術」と「伝導の技術」の習熟が必要と推察された。また、順次接触の技術について、

学習者(生徒)達の習熟レベルは高い傾向にあり小学校のマット運動における前転の 指導において、学習者(生徒)達が習熟レベルを高められるような指導ができている と推察された。そして、伝導の技術について、学習者(生徒)達の習熟レベルは低い 傾向にあり小学校のマット運動における前転の指導において、学習者(生徒)達が習 熟レベルを高められるような指導が十分にできていないと推察された。

3. 伸膝前転の指導では、伝導の技術の習熟を図ることが重要であり、運動経過において 腰角の増大が現れるような練習課題を取りいれたりあるいは意識付けを行ったりする ことができるかが指導のポイントになってくるものと考えられた。

以上のことより「技」の指導では、基本技の段階でその発展技の習得を見据えた指導を 行うことが重要である。とくに学校体育など、1つの技に多くの練習時間を設けることが難 しい指導現場では、効率の良い指導が求められ、その点からも基本技の段階で発展技の習 得を見据えた指導を行うべきといえる。

参照

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