第1学年1組 保健体育科学習指導案
指導者 ○○ ○○ 指導者 ○○ ○○ 1 単元名 器械運動(マット運動、跳び箱運動) 2 本単元の概要 (1)単元観 器械運動は、生徒にとって新しい技に挑戦したり、技を組み合わせ工夫したりして、できるよ うになる達成的な喜びと、今できる技を更に高め、より上手にしていく中で動きが改善されてい く達成的な楽しみの二つの特性を持ち合わせている。また、ひとつの技や技の組み合わせを工夫 し、発表・表現する中で、自分らしさや友達のよさを認め合い、さらなる可能性や喜びを味わっ たりすることのできる運動である。一方、回転や逆立ち等の非日常的で巧技的な運動を習得して いく中で、自分の身体をコントロールする能力やそれに必要な能力の高まりが期待される。 (2)生徒の実態 本学級の生徒は、男子15名、女子22名の37名で構成されている。保健体育の授業では意 欲的に学ぼうとしている生徒が多い。保健体育に関するアンケートでは、「体育実技の授業が大 好き」または「どちらかというと好き」と回答した生徒が65%おり、「体育実技の学習を頑張 っている」または「どちらかといえば頑張っている」と回答した生徒が88%いる。しかし、頑 張って学習しているが運動の技能の習得が難しいと感じている生徒や特性を理解できずにいる 生徒もいる。 本単元の「マット運動、跳び箱運動」では、男子に興味を持ち熱心に取り組む生徒が多い。一 方で、身体がかたく、回転したり、はね起きをしたりすることが苦手な生徒も10%いる。特に マット運動の後転では、かなりの生徒が苦手だと感じ、そのできばえにも表れていた。しかし、 跳ね起きの学習では、興味はあるものの技の難易度からやや消極的であった生徒が、スプリング の動きのポイントやコツに気付き「なるほど」「わかった」「できた」という場面に出会い前向き に学習に取り組む姿も見られた。 このような生徒の実態から、既習の学習事項の振り返りを大切にしながら学習を進めていく必 要がある。また、「なぜ、できるのか」を考えさせたり、気付かせたりしてお互いの言語活動を 通して課題解決を進めていく学習への関心を高め、更に生徒に「なるほど」「わかった」「できた」 という成就感を味わわせ学習意欲を高めていきたい。 (3)本単元の学習活動の工夫 本単元では、技ができる楽しさや喜びを味わわせ、その技がよりよくできるようにすることに 積極的に取り組めるようする。本単元の学習活動の工夫としては、保健体育実技の教科書と個人 ファイルを常に持参させ活用する。個人ファイルを活用した運動観察を行わせ、試技後にアドバ イスタイムを設定し、個人ファイルを用いて評価させる。また、自分の課題が仲間からの指導・ 助言と一致しているのか考えさせる。終末では、学習のまとめとして、アドバイスや個人ファイ ルなど複数の情報から得た結果をフィードバックカードに記述させ、学習を振り返る。以上のよ うな活動を通して、自己の演技で生まれるさまざまな課題に対し、仲間からの指導・助言を受け 入れさせ、意見交流を行わせながら課題解決能力を高めさせ、その結果として、運動技能の向上 を図りたいと考える。 実技では、それぞれの発達段階に応じた新しい技の習得を目指すと共に、課題の技能における スキルテストをし、形成的評価を行っていく。また、個人の能力に応じてできそうな技の練習に 取り組む時間を確保していく。 そのために、次のことをポイントにおいて、指導を行いたい。①スモールステップで練習でき る場を確保する。②VTR映像等、視覚的な学習資料を提示し・活用する。③上手にできる生徒 を積極的に活用し、師範させる。④技の合理的な動き方のポイントを見付けさせる。⑤課題に応じて、技の習得に適した練習方法を選ばせる。⑥仲間と学習する場面で、仲間のよい動きなどを 指摘しあわせる。 このような状況を工夫していく中で、自他が協力し合いながら、ひとりひとりが自分の課題に 応じた場で活躍できるようにする。そして、個々の実態に応じたより適切な指導と友だち相互の 学習の仕方を確認し合うことで「こんな動きができそうだ」「こうすればできるぞ」「わかった」 「できた」という学習意欲を向上させていくものと考えられる。 3 指導目標及び指導計画 (1) 指導目標 運動への関心・意欲・態度 技の習得のために、意欲的に練習に取り組み仲間と協力し、安全に 留意しながら楽しく活動することができる。 運動についての思考・判断 既習の技をしっかりと練習し、新しい技への取り組みのヒントとし 役立たせ課題解決の方法を工夫しながら学習することができる。 運動の技能 マットの上で基本的な回転系、巧技系の技ができ、それらを活用し 跳び箱の上で頭はね跳びができるようになる。 運動の知識・理解 技の種類を把握し、それぞれの技の名称や技の習得ポイント、安全に対する知識を理解することができる。 (2) 指導計画(総時間数13時間) 1 〇オリエンテーション ①学び方と学習ノートの書き方 ②技の紹介 ③プレテスト(診断的テスト) ④グループ編成 ⑤準備運動・補強運動を作る。 2 準備運動 で き る 技 を 正 確 に 大 き く き れ い に で き る よ う に す る め あ て 1 ・ 今 で き る 技 が 安 定 し た 動 作 で で き る よ う に な る ・前転 ・後転 ・開脚前転 ・つなぎ技 形成的評価 め あ て 2 ・ 仲 間 と 協 力 し 合 い 課 題 の 動 き に 挑 戦 し よ う まとめ と 反省 後片付け 3 ・開脚後転 ・伸膝後転 ・倒立前転 ・つなぎ技 形成的評価 4 5 ・首はね起き ・頭はね起き 形成的評価 6 ・前方倒立回転 ・側方倒立回転 形成的評価 7 マット運動ミニ発表会 8 9 10 ・台上前転 ・首はね起き ・頭はね起き 形成的評価 11 本 時 ・ 頭はね起き ・ 前方倒立回転
12 発表会に向けての練習 13 発表会(総括的評価) (3)単元の評価規準 評価の観点 評価の規準 評価の方法 運動への 関心・意欲・態度 〇学習方法や基本的な動きを学ぼうとしている。 〇仲間と協力しながら課題解決を目指して取り組んでいる。 〇器械運動の楽しさを味わい充実感を感じている。 〇観察 〇個人ファイル 運動についての 思考・判断 〇基本技能のポイントを理解し、練習することができる。 〇技のつなげる方法を理解して練習することができる。 〇自分の学習活動を振り返り、成果と課題についてまとめている。 〇観察 〇個人ファイル 運動の技能 〇既習教材の基本的な技のポイントをつかんでできるようになる。 〇今できる技が安定した動作でできるようになる。 〇自己で工夫し、練習してきた技のできばえがよりよくなる。 〇観察 〇個人ファイル 運動の知識・理解 〇器械運動の特性と学び方を理解している。 〇お互いの技のできばえを見て評価することができる。 〇お互いの技のできばえを見て意見交流を行い課題解決している。 〇観察 〇個人ファイル 〇定期考査 4 本時 平成21年11月5日(木) 5校時 場所:体育館 (1) 本時の指導観 お互いの技のできばえを評価するとは、課題となる動き方がよりよくできた際に声をかけるな ど、繰り返し練習している仲間の努力やよい演技を認めようとすることである。また、練習の際 に、仲間の試技に対して補助したり、挑戦する技の行い方などの学習課題の解決に向けて仲間に 助言したりしようとすることである。 生徒は、これまでの学習をとおして相手の立場に立って、「健康・安全に気を配る」「演技に対 して声をかける」とか「課題解決に向けて助言をする」ことができるようになりつつある。そこ で本時学習においても上記のねらいを達成させるための手だて、工夫として「練習場所の環境整 備とその利用の仕方」「基礎・基本の技のくり返し練習とその補助の仕方」「グループとしての所 属観を意識させ言語による表現での助言の仕方」を指導の中に取り組み、お互いの技のできばえ を評価することを意識付けることにした。 (2) 本時の主眼 ① 既習の技を安定した動作でできるようにする。 ② 今できる技から、スモールステップで発展させながら、新しい技に挑戦することができるよ うにする。 ③ 学習ファイルを活用し、お互いアドバイスしあい課題解決への手だて工夫し、課題とする動 きができるようにする。 (3) 準備 【教師】マット、セーフティーマット、踏み切り板、跳び箱、視聴覚機器、確認カード 【生徒】体育実技の教科書、学習ファイル、筆記用具 (4) 展開 学習活動および内容 指導上の留意点 形態 配時 導 入 1.準備運動をおこなう。 ・補強運動(男女別、リーダーを中心とした等質 グループ) 2.前時の学習を想起し、本時学習のめあてを確 認する。 ・整列、あいさつ ・けがの防止のため男女ごとに準備 運動・補強運動行わせ、十分に身 体をほぐしたり、補強を行ったり させる。 ・欠席者、見学者を確認する。 男女別 男女別 5 3
・既習学習での単技の復習を想起させる。 (前転、跳び前転、頭倒立、倒立、倒立前転、は ね起き、はね跳び等)【基礎・基本の確認】 ・本時のめあてと進め方を確認 めあて1;今できる技を安定した動作ででき るようになろう。 めあて2;仲間と協力しアドバイスしあい、 課題の動きに挑戦しよう。 ・前時までの学習を想起させなが ら、本時のめあてを確認させ、本 時の目標を持たせ、本時学習に対 する意欲を高めさせる。 一斉 5 展 開 3.めあて1の活動をおこなう。【活用①】 めあて1・・今できる技を安定した動作ででき るようになろう。 ・頭はね飛びの説明を受け、今できる技の練習 を行う。 ① 台上前転 ② 首はね跳び(お尻着地) ③ 頭はね跳び(ブリッジ) ④ 一人で頭はね跳び 4.めあて2の活動を行う。(練習する技別、マッ ト・跳び箱別グループ)【活用②】 めあて2・・仲間と協力しアドバイスしあい、 課題の動きに挑戦しよう。 (1)自分ができそうな技を選択し、コースごと に練習を行う。 ・練習の場の設定 ・技の種類及びグループ内の教えあいと補助 の仕方 ・男女ごとに別れて教師が模範演技 を行いながら技の説明を行い、学 習ファイルを見せながら技のポ イントを確認していく。 ・自分の適した練習の場で今できる 技が安定した動作でできるよう に指導する。 ・T2 については、男女交互に指導 に入り、今できる技が安定した動 作でできるようにする。 ・教師の配置は、生徒の技のできば えや安全性に考慮しT1、T2 で行 う。 ・技については、あくまでも「自分 が今できる技」からはじめ、スモ ールステップで挑戦させる。 ・練習では、種目別のマット・跳び 箱を用意し技別での練習を行わ せ、技の確認カードや視聴覚機器 を用いて課題解決への手だてと させる。 ・生徒に、ロイター板(踏み切り板) やマットを重ねて段差を設定さ せたり、仲間同士で補助させたり しながら場の工夫を意識させる。 ・生徒がアドバイスする場合につい ては、技が一瞬でアドバイスしに くいと考えられるので、模造紙に 技のポイントを書き込んだり、動 画を用いて自分の演技を見直し たりし、できばえを意見交流する よう助言する。 ・学習ファイル、確認カード、視聴 覚機器を活用したり、友だちのア ドバイスや補助を受けたりしな がら、課題解決に向けて取り組ま せる。 男女別 小集団 小集団 12 15
(2)技の練習を繰り返し行う。 ・より課題を明確に課題解決に向けたスモー ルステップによる、繰り返し練習。 ・今できる技を安定した動作ででき るようになったら、スモールステ ップし新しい技へと発展させる。 ・男女で見せ合いの場を設定し、で きばえを評価させる。 小集団 5 終 末 5.学習のふりかえりを行い、まとめをする。 ・本時の感想と自己評価。 6.整理運動をおこなう。 ・本時の学習をふりかえらせ、観点 に沿って学習ファイルに反省や 感想を書かせる。 ・数名の生徒を意図的に指名し、感 想を言わせ、次時への意欲の継続 を図る。 ・次時は、全員がひとつでもできる 技の難易度が上がるように練習 をしていくことを知らせる。 一斉 一斉 5