遺 跡 の 斜 面 保 護
一遺 跡 の 保 存 工 学 的 研 究−
は じめ に 例 言
目 次
1
1
7
8
12
(1)
(2) 遺跡内 地 形 として の 斜 面 … … … …… 4 2。 遺跡 の斜 面
3。 遺跡 の斜
(1) 遺跡の 斜 面保 護にお け る 基 本的 な考 え方 … … … … 7
(2 ) 斜 面 保 護 工 の 一
(3 ) 遺 跡 の 斜 面 に 対 す る 保
( 資 料 ) 斜 面 保 護 一 般
遺 跡 の 斜 面 保 護
―遺跡の 保存工学的 研究一
は じ め に
遺跡 は 過去 にお け る人 間 の 活動 の 痕 跡で あ り、 そ れ は土 地 に付 着 し た不 動 産 た る
「 遺構」 と 人間の 活動 に 用 い ら れ た動 産 たる「 遺 物」 、なら びに そ れら を包 含 す る 空 間 か ら な る。 こ の う ち 遺 構 に 注 目す る と 、 そ の 種 別 は活 動 に 応 じ て 、 き わめ て 多 種 多 様 の要素で構 成さ れる。 たと えば、縄 文時 代や弥生 時代 の集 落遺跡 では、竪 穴住居 、 掘 立柱 建 物 、 塀 、 柵、 道路 、 広 場 、 土 塁 、 濠 、 水 路 、溝 、 取 水場 、 貯 蔵 穴、 只 塚 、 墓 地 な どノ 占墳 で は、 墳 丘 、 水 濠、 空 壕 、 葺 石 、埋 葬主 体 部( 竪穴 式 石 室等) な ど。
寺 院・官 衙 遺跡で は、 礎 石 建物、 掘 立柱 建 物、 水路 、 溝、 築地 塀 、回 廊、 通路 な ど。
都城・都市 遺跡 では、道路 、水路、溝 、各種建物 、広場 など。 中 近世の 城郭 遺跡では、
水濠、 空 壕、土 塁、 石垣、 礎 石建物 、掘 立柱 建物 、 通路、 庭 園な ど。 庭園 遺跡で は、
池、 流 れ(遺水)、築山、 園 路、石 組 、 景石、 植 栽跡 な ど。
こ の ような多 様 な遺構 は、 その 造営 当初 におい て は、 自然 の地 形 を基盤 とし なが ら 人 間が そ れぞ れの 施設 の 凵的 に応 じ て 地形 を改 変 し て作 り 上 げ た もので あ る こ と は 言う まで もない。 そ して 、 各種 遺跡 にお け る 土塁や 濠( 壕)、古墳 にお け る墳 丘、 庭 園 遺跡 に おけ る 築 山 な どは 、 本 来的 に の り面 から な る もの であ り、 そ れぞ れの 遺跡 が ま だ 遺 跡 で は な か っ た 時 点 、 す な わ ち そ れら が 本 来 の 機 能 を 果 た し て い た時 点 に お い て も、 斜面 と して の 浸 食や崩 落 の危 険 に 大な り小 な り 直面 してい た わけ であ る。
その 後 、 施設 本 来 の 機能 を 喪 失し て 、 あ る もの は 地中 に 埋 もれ、 あ る も のは 地 上で 浸 食 を受 け つ つ 遺 存 し た 後、 遺跡 とし て 認 知 さ れ、 そ の 保 存 整 備 が な さ れる と き、
そう した のり面 の保 護 ・ 修復 は、 造営 当 初以 上 の注 意 を もっ て 図 ら れる必 要 があ る。
一方、 遺構ではない 自然斜面あ るいはの り面を域内 に包含す る遺跡 も多い。 こうし た 斜 面の 保 護 は、 遺 跡 の保 存 整 備に あ た っ て は重 要 な 意味 を 持つ 。 斜 面 の安 定 を 図 る こ とは 、 遺跡の 保 存面 か ら、 また遺跡 の活 用にお け る利用 者 の安全性 確保 の面 から も 不 可欠 であ る と と もに、 平坦 面 に比 べ て 見 え が か り の大 きい 斜 而 は、 遺跡 の 景 観 を 構成 す る きわめて 重要 な要 素で もあ る。 こ の よう に、 遺跡 内地 形と しての 自然斜 面 や の り 面 の 保護 あ る い は 修 景は 、 遺 構 と し て の の り面 の 保 護 と 同 様 の重 要 性 を 持つ 。
本書で は、 遺跡 におけ る斜 面、 す なわ ち遺構 と して のの り而 と遺跡 内地 形 として の 斜 面の 概 要に触 れた 後、そ れぞ れの 保護 の基 本的 な考 え方 を取 りま とめ、適 用可 能 な 工種 を示す。 さら に、遺跡 におけ る斜面 保護につ いて 実施事 例を紹介 する ものとする。
本 書が 遺 跡整備 にあ たっ て の斜 面保 護 の重 要性 の 理 解の 一助 とな り、また実 際 の工 種 選定にお け る参 考 とな れば幸 いで あ る。
例 言
1。本 書は 、平 成15 ・ 16年 度に埋 蔵 文化 財セ ン ター保 存 修復 工学研 究 室が 実 施し た「 遺跡 の斜 面保 護 に 関す る研 究」 の成 果で あ り 、斜 面 を その 域 内 に含 む 遺跡 の 保 存修 復 にあ たっ て の 指針 と して 活 用さ れる こと を望 む もので あ る。
2。 本 書 で は 基 本 用 語 と な る 「 斜 面 」 及 び 「 の り 面 」 を 以 下 の よ う に 定 義 し て 用 い る 。
斜 面 ‥・ 地 山 の ま ま の 自 然 の 傾 斜 を 持 つ 土 ま た は 岩 の 斜 面 、 な ら び に 人 工 的 に 形 成 さ れ た 傾 斜 を 持 つ 土 ま た は 岩 の 斜 面 、 の 双 方 を 指 す 。 前 者 を 限 定 的 に さ す 場 合 は 、「 自 然 斜 面 」と い う 。
の り 面 … 土 の 盛 り 上 げ また は 切 り取 り に よ っ て 人 工 的 に 形 成 さ れ た 土 ま た は 岩 の 斜 面 の 総 称 。 前 者 を「 盛 土 の り 面 」、後 者 を「 切 土 の り 面 」 と い う 。「 の り 面 」と「 人 工 斜 面 」は 同 義 で あ る 。
3。本書 の作 成にあ たっ て は、 関係 市町 村等 、(株) 文化 財 保存 計画 協会、(株) 空 間文化 開発 機構 、 日特 建 設(株)か ら写 真提 供、 資 料・ 情報提 供 等 の協力 を受 け た。
4。本 書 の 編 集 は 西 口 壽生( 埋 蔵 文 化 財 セ ン タ ー保 存 修 復 工 学 研 究 室 長) が 担 当 し 、 小 野 健 吉 ( 文化 庁 文 化財 部記 念 物 課主 任 文化 財 調査 官・ 前 埋 蔵文 化 財 セ ン ター保 存修 復工 学 研 究室 長) がこ れに協力 し た。 また、(株)空 間文 化 開発 機構が その 実 務を 補助 し た。
1。 遺 跡 の 斜 面
(1 )遺構としてののり面
①
土 塁< 集落 遺跡 ・城 館跡 ・ 都市 遺跡 >土 塁 は 、‥・定の 区 両 を 囲い あ る い は境 界 を限 る 施 設 と して 造 成 さ れ る もの で あ り、 防 御的 な 機能 を予 定し て 築か れた もの が多 い。 弥 生時 代 な どの環 壕 集 落で は環 壕に 隣接 して おお むねそ の 掘 削 発生 上 を積 み上げ た 土塁 が築 か れ( 写 真1: 吉野 ヶ 里遺跡 整 備 後)、巾 近 世の 城館 等の 土塁 も 壕の掘 削発 生土 や周辺 か ら採取 し た土を 積み 上げて 築 か れる こ とが多 かっ た( 写奥2: 勝沼 氏 館跡 整備後)。都市遺跡として は、16世紀 末に 豊臣 秀吉が 京都の周 囲に巡 らせた「 御土居」( 写 真3: 現況) がおお むね掘削 発 生土や 搬 入土 を積 み 上げ た土巣 と して 知 られ る。
土塁 は 、そ の性 格 上、 盛土 に よる 長い 帯状 の 形状 を持 ち、 の り 而 も比 較 的急 勾配 であ る こ とが 多い。 周辺 地盤との比 高は、1〜 数メート ル内 外であ る。 なお、 のり面 下部が水 濠や 空壕のの り面と 連続 する 場 合 もあ る。 遺 構 として の 残存 状況 は 様 々であ る が、 本 来周 辺地 盤 から突 出 する 形態 で あ る ため 、 十。 部が削 平 さ れてい るこ とが 多い 。
写 真1 吉 野 ヶ 里 遺 跡 ( 佐 賀 県 )
( 写 真 提 供 : 佐 賀 県 教 育 委 員 会 )
写 真2 勝 沼 氏 館 跡( 山 梨 県 )
写 真 3 御 土 居( 京 都 府 )
② 墳 丘 < 墳 丘 墓 ・ 古 墳 >
弥 生 時 代 の 方 形 周 溝 墓 ・墳 丘 墓 や 占 墳 時 代 の 様 々 な 古 墳 の 墳 丘 は 、 死 者 の 理 葬 を││ 的 と し て 造 成 さ れ る 施 設 で あ る。弥 生 時 代 の 方 形 周 溝 墓( 写 真4: 人 塚 ・ 歳 勝 上 遺 跡 発 捌 時) や 古 墳 時 代 の 水 濠 ま た は 空 壕 を 持 つ 占墳 の 墳 丘 は 、 川 溝 ・ 水 濠 ・ 空 壕 の 掘 削 発 生 土 お よ び 搬 人 上 を 積 みll げ た も の が 多い。丘 陵 部 な ど に 築 造 さ れ た 占 墳 で は 、 も と も と の 地 山 を 削 り 出 し 、 あ る い は 地 山 削 り 出 し と 盛ll を 併 川 し て 墳11 整 形 し た も の が 人 半 を 占 め る。な お 、 墳 丘 を 盛 土 造 成 す る に あ た っ て は 、 版 築 のf 法 が 明 瞭 に 観 察 で き る 事 例 もあ る( 写 真5: 山 代∧l r・塚 古 墳 整 備 後)。ま た 、 占 墳 の 墳11 で は 、 肖 初 か ら 崩 壊 ・ 洗 掘 防│llの た め 表 面 に 葺 石 を 施 し て い る もの( 写 真6:/1ミ 色 塚 占 墳 整 備 後) が
iモ流 で あ る 一yj 、 小 規 模 な 墳 丘 墓 や 占 墳 あ る い は 一 部 の 人 規 模 古 墳 の 墳 丘 で も 葺 石 の な い も の ( 写 真7: 柳 川 布J:白11占 墳 整 備 後) も あ る。
│こ述 の よ う に 、 墳 丘 は 盛 上に よ る も の が 多い が 、 全 体 また は 一部 が 切 土 で 構 成 さ れ る もの もあ る。
墳 丘 の の り 面 の 勾 配 は 佃 体 あ る い は 部 位 に よ っ て 多 様 で は あ る が 、 お お む ねそ れ ほ ど 急 勾 配 で は な い。形 態 的 に は 山 塊 状 で あ り 、 川 辺 地 盤 と の 比 高 は1 メ ー ト ル 程 度 か ら 目 汝メ ー ト ル 以ll に 及 ぶ も の まで 多 様 で あ る。な お 、 墳 丘 の の り 面 下 部 が 水 濠 や 空 壕 の の り 而 と 連 続 す る 場 合 も あ る。 遺 構 と し て の 残 存 状 況 は 、 地 L に 遺 存 す る 場 合 が 多 い が 、 そ う し た 場 合 で も 、1 倡Isが 崩 壊 、 削 ず さ れて い る 場 合 が 大 半 で あ る。ま た 、 墳 丘 が 樹 林 と な っ て い る 場 合 も 多 い。
写真4 大 塚 ・歳 勝 土 遺 跡( 神 奈川 県) ( 写 真 提 供 :
( 財) 横 浜 市 ふ るさ と 歴 史 財 団 埋 蔵 文 化 財 セ ン タ ー)
写 真6 五 色 塚 古 墳 ( 兵 庫 県 )
( 写 真 提 供 : 神 戸 市 教 育 委 員 会 )
写 真5 山代 二 子 塚 古 墳 ( 島 根 県 )
・ ¥ ' ・ ‑ > ‑ ・ ・,
丶●.
J ・ 〜 j._j
ミ〜 ‑ ゜ .●
− `・゛y 1' χ. り  ̄゛亠 U‑ ` ゛ `" 3`
j 。.,T肩 T=二 …
…・‑ ゛・・1、・‑・゛iら 變SI 匸
.・,にこ ノ ニ' ? 二 ⊃ '
にT ブ
写 真7 柳 田 布 尾 山 古 墳 ( 富 山 県 )
( 写 真 提 供 : 氷 見 市 教 育 委 員 会 )
③ 水 濠 ・ 空 壕 < 集 落 遺 跡 ・ 墳 丘 墓 ・ 古 墳 ・ 城 館 遺 跡 >
水 濠 ・ 空 壕 は
、 環 壕 集 落
、 古 墳
、 城 館 な ど の 構 成 要 素 と し て 造 ら れ る も の で あ り
、 地 盤 を 帯 状 に
掘 り 下 げ て 形 成 さ れ るo 水 濠 の 場 合 は
、 基 本 的 に 何 ら か の 護 岸 施 設 が 必 要 で あ る が
、 空 壕 の 場 合 は
と く に の り 面 表 面 の 処 理 を し な い こ と も 少 な く な いo 水 濠 ・ 空 壕 と も に
、 上 塁 や 古 墳 墳 丘 に 連 続 す る
施 設 で あ る 場 合 が 多 い( 写 真8: 黒 塚 古 墳 整 備 前
、 写 真9: 昼 飯 大 塚 古 墳
写 真8 黒 塚 古 墳( 奈 良 県 )
( 写 真 提 供 : 天 理 市 教 育 委 員 会 )
一 襴 圖 勦
④ 築 山 < 庭 園( 庭 園 遺 跡) >
築 山 は 、 庭 園 を 構 成 す る 要 素 と し て 築 造 さ れ る も の で あ る。小 規 模 な も の は 奈 良 時 代 の 庭 園 遺 構 に 見 ら れ る が( 写 真10 : 平 城宮 跡 東 院 庭 園 発 掘時) 、 平 安 時 代 以 降 は か な り大 規 模 な も の も 現 われ 、 と く に 近 世 に は 眺 め ら れ る 対 象 と し て だ け で は な く 、 そ こ か ら 園 内 外 を 眺 め る 場 と し て の 役 割 を 持 つ もの も 築 造 さ れ る よ う に な っ た( 写 真11 : 六 義 園 現 況)。
築 山 は ほ と ん ど の 場 合 、 盛 土 に よ る も の で あ る。の り 面 勾 配 は 個 体 あ る い は 部 位 に よ っ て 多 様 で は あ る が 、 お お む ね そ れ ほ ど急 勾 配 で は な く 、 また 急 勾 配 の 場 合 は 石 積 、 石 組 で 処 理 を し て い る 場 合 が 多い。形 態 的 に は 山塊 状 で あ り 、 周 辺 地 盤 と の 比 高 は 数 十 セ ンチ メ ート ル 程 度 の 野 筋 と 呼 ば れ る も の か ら10 メ ー ト ル以 上 に 及 ぶ も の まで 多 様 で あ る。遺 構 と し て の 残 存 状 況 は 、 庭 園 が 存 続 し て い る 場 合 な ど は 地 上 に 遺 存 す る が 、 発 掘 で 検 出 さ れ る 場 合 は 本 来 的 に 周 辺 地 盤 か ら 突 出 す る と い う 性 格 上 、 削 平 さ れ て い る 場 合 が 多 い。な お 、 築 山 は 築 造 当 初 か ら 地 被 類 や 潅 木 植 栽 等 に よ る の り 而 の 保 護 な ら び に 修 景 が 図 ら れ て い る の が 普 通 で あ る。
写 真10 平 城宮 跡 東 院 庭 園 ( 奈良 県 )
写真11 六 義 園 ( 東 京 都 )
(2)遺跡内地形としての斜面
① 自 然 斜 面
自 然 地 形 と し て の斜 面 を域 内 に包 含す る 遺跡 は 多 く、 そ の 勾 配 や 表 面 の 状 態 は き わ めて 多 様で あ る。
自 然 地 形 と し て 斜 面 の 形 状 を一定 期 間 保 っ て い る 場 合 、 土 質 に 応 じ た 標 準 勾 配( 表‑1・ 表‑2)に 近 い 勾 配 を持 ち、 あ るい は 表 面が 地被 植 物 や 木 竹 に よっ て 適 度 に 被 覆 さ れて い る 場 合 が大 半で あ る。し か し な が ら 、 こ う し た斜 面 にお い て も、 累 積 的 多 雨 時 や 強 風 雨 時 等 に は 斜 面 崩 落 が 起 こ る 可 能 性 が あ る こ と は い う まで も ない。遺 跡 内 にお い て 重 要 遺 構 や 復 元 建 物 等 に 近 接 す る こ う し た 斜 面 で は 、 適 正 な 排 水 管 理 と斜 面 表 面 の 植 生 の 監 視 が重 要で あ る。状 況 に よっ て は 予 防 的 な斜 面 保 護 措 置 を 取 る 必 要 が あ り 、 そ の 際 に は斜 面 保 護 機 能 の 強化 と と も に 景 観 へ の 配慮 も払 わ れ なけ れ ば な ら な い。また 、 不 幸 に し て斜 面 の崩 落が 起 こ っ た場 合 の 復 旧 に お い て も、 同 様の 配慮 が 払 われ なけ れ ば なら ない。
表‑1 切土のり 面標準のり 面勾配
地 山 の 地 質 切 土 高 勾 配
硬 岩 l:0.3 〜l:0.8
軟 岩 1:0.5 〜1:1.2
砂 密 実で ない 粒 度 分 布 の 悪 い もの 1:1.5 〜
砂 質t
密 実 な もの 5m 以 下 1:0.8 〜1:1.0
5 〜10m l:l.0 〜I:1.2 密 実 で な い も の 5m 以 下 1:1.0 〜1:1.2
5〜10m 10m 以 下 10〜15m
1:1.2 〜1:1.5
砂 利 ま た は 岩 塊 混 じ り 砂 質 土
密 実 な も の 、 ま た は 粒 度 分 布 の よ い も の 1:0.8 〜1:1.0 1:I.0 〜l:1.2 1:1.0 〜1:1.2 密 実 で ない も の、 ま た は 粒 度 分 布 の 悪 い もの 10m 以 下
10〜15m 1:1.2 〜I:1.5
粘 性 土 10m 以 下
5m 以 下 5 〜10m
1:0.8 〜1:1.2
岩 塊 ま た はJE 石 混 じ り 粘 性 上 1:1.0 〜1:1.2
1:1.2 〜1:1.5 注 : 勾 配の1:0.3 は、 鉛 直 方向1 に対 し て 水 平方 向0.3 を 表 す。
【 出 典 :( 社) 口 本 道 路 協 会 、 逆 路 土 工 の り 商 工 ・ 斜 面 安 定 工 指 針 、1999 年3 月 、p 138 】
岩 盤 区 分
ま さ 状 風 化 岩
風 化 花崗 岩
‑
従来の 岩区 分 下
C
H L如ド
C、1
Cii
土 壌 軟 岩
極 軟 岩
軟 岩
B
‑ A
硬 岩
表‑2 ま さ土 に 対 する 標 準 のり 面 勾 配
地盤の状況 風化状況
 ̄  ̄  ̄│ミスミム デ ↑jjセyyy
ま さ
●皿
ま さに 近 く なっ た 岩 で、 割 月の 少 な い も のお よ び 割 日
が密 集 し た 岩。
.ミ㎜ ・
岩芯 ま で 黄 褐 色 に 変 質し た 岩。摂 理 が 発達 し て い る。
大 部 分 が 新 鮮 な 岩 塊 から な り、塊状 に 摂 理 が 発 達 す る。
砂状
砂 状 〜 細 片 状
角 レ キ 状 〜 短 棒 状
棒状
0.4〜1.1
1.1 〜1.5
1.5〜2.3
2。3以 上
0
1.0〜
1.2
0.6〜
0,8
0。4〜
の り 高 と 勾 配 m ‑
10 20 30 50
1.2〜 1.5 〜 勹
0.8〜レ.0 〜 1.0 1 1.2
0。6〜
0.5 1 0.8
0.8〜
1.0 1。2〜
1.5
‑ 1.0〜
1.2
0,3〜
0.4
0.4〜0.6
1.2〜
1.5
O、6〜0.8 弱 風 化 花崗 岩
‑
未 風 化 花崗 岩
② 遺 構 で は ない の り 面
遺 跡 の 範 囲 内 に 、 そ の 遺 跡 に 関 連 す る 遺 構 で は な い の り 面 を 包 含 す る 遺 跡 は 多 い。 そ れら の 大 半 は 、 遺 跡 と し て の 重 要 性 の 認 識 が な さ れ て い な い 時 点 、 あ る い は 十 分 で は な い 時 点 で 人 為 的 に 形 成 さ れ た も の で あ り 、 そ の 勾 配 や 表 面 の 状 態 は 一 般 的 に 安 定 性 を 欠 き 、 自 然 斜 面 に 比 べ て 崩 落 の 危 険 性 が 高 い 。 こ う し た の り 面 に は 、 遺 構 本 体 を 毀 批 し て い る 形 状 の も の もあ る 。 例 え ば 、 史跡 指 定 等 の 法 的 保 護 の 措 置 が 及 ぶ 以 前 に 古 墳 墳 丘 の 一 部 を 掘 り 崩 し た の り 面 な ど が そ れ に あ た る 。 こ う し た 場 合 は 短 期 的 に は 崩 落 を 防 止 す る 処 置、 長 期 的 に は 本 来 の 形 状 の 復 元 と 復 元 後 の の り 而 の 安 定 を 図 る 措 置 が と ら れ なけ れ ば な ら な い 。
一 方 、 直 接 遺 構 と は 関 連 し な い 部 分 で の の り 面 と し て は 、人 工 的 に 自 然 地 形 を掘 り 崩 し た 切 土 の り 面 と 何 ら か の 搬 入 土 を 堆 積 し た 盛 土 の り 面 が あ る 。 前 者 の 場 合 、 崩 落の 危 険 性 が 高 い こ と が 多 く (写 莫12 : 西 谷 墳 墓 群 整 備 前) 、 防 災 の 観 点 か ら 早 急 な 斜 面 保 護 措 置 が 必 要 と さ れ る 。 後 者 に つ い て も 、 本 来 の 遺 跡 の 地 形 の 毀 損 で あ る ほ か 、 土 砂 の 流 出 に 伴 う 遺 跡 へ の 影 響 が 無 視 で き ない とい う 側 而 も あ る た め 、 後 世 の 盛 土 が 明 ら か な 場 合 に は 除 去 を 検 討 す る 必 要 が あ るO そ の 際 、 盛 土 除 去 後 に 本 来 の 自 然 地 形 と し て の 斜 面 が 現 わ れ る 場 合 は 、 そ の 保 護 に も 留 意 す る 必 要 が あ る 。
写 真12 西 谷 墳 墓 群 ( 島 根 県 )
( 写 真 提 供 : 出 雲 市 教 育 委 員 会 )
2。 遺 跡 の 斜 面 保 護
(1)遺跡の斜面保護における基本的 な考 え方
① 遺 構と して ののり 面
遺構 とし ての の り面の 保護 工の 設 計にあ たっ て は、 以 下の 原則 に留 意す る必 要があ る。
・ 遺構 を損傷 し ない対 策 をと るこ と。
・植物 の 根 が遺構 に 進入し ない 対 策を とる こ と
。
・ロ ッ クボ ルト打 設 等の 支持 工 が不 可 欠の場 合 は、 構 造上 の安 定 が図 れる最低 限 の 数量に 抑 え る こ と。
・遺 構 のり 面の崩 落 を防 ぐ予 防的 保 護工 であ る場 合 に は、 遺構 本 来の 形状 や 植生 を保 持で き る こ と。
・崩落 した 遺構の り而 の復│日保護 工であ る場 合に は、 遺構 本来 の形状 や植 生を復 元で きるこ と。
・適 正 な維持 管理 の もとで 、 永続的 な のり 面安 定効 果が 確保 で きる こと。
② 遺跡 内地 形 とし ての斜 面
遺跡内 地形 とし て の斜面 の 保護工 の 設計 にあ たっ て は、以 下 の 原則 に留 意する 必 要があ る。
・適正 な維持管 理 の もとで 永続 的 な斜面安 定効果 が 確保 で きるこ と。
・遺跡 内 の景 観とし て 適切 な斜 面 景観が 形 成で きる こ と。
③ 遺跡 の斜 面保 護工 実施 に 関 する留 意事 項
遺構と しての のり面お よび遺 跡内地 形として の斜 面に対 し保護:匚を実 施す るにあ たっ て は、遺跡 へ の 影響 を 考慮 し た施 工 計 画 が 求 めら れる。 ま た、 工 種 の 選 定 だけ で はな く、 実 施 に 伴 う 仮 設 計 画 も十分 な配慮 が求め ら れる。 許容 さ れる仮 設に よっ ては、 工 種が 限定 されるこ と もあ るので 、 実 績 のあ る 施 工業 者 な ど と の協 議 も必 要で あ る。 遺跡 に お け る斜 面 保 護 工( 仮設 を含 む) 実 施 に あ たって の 原則 的留 意点 を以 下に示 す。
・遺 構 を損傷 し ない こ と。
・遺跡 の 地形 や植 生を 保持 で きるこ と。
・ 見学者 ・ 観光者 等に 対す る安 全 を完 全に 確保で きるこ と。
・景 観へ の影 響に 配慮 す るこ と。
・ 仮設 を含 む資材 ・機 材 の搬人 経路 が 確保で きるこ と。
(2)斜面保護工の一般概要
こ こで は、 一般的 な斜 面 保 護 工 の概 要 に つ い て 記し て お く。よ り 詳細 な内 容 につ い て は 巻 末 資 料を 参照 さ れたい。
① 斜 面保護 工 の ための 調査
斜 面 の安 定 を図 る方 法 を見い だ す ために は、 不 安 定に なる 原 閃や 形態 及 びその 程 度 を調 査し な け れ ば な らな い。斜 而保 護 工 を 設 計す る 場 合 に は、 設 計 に 先 立つ 計 画時 に、 ど の よう な斜 面 を 目標 に し、 施工 後 の経年 変 化や 維持 管 理 をど の程 度に 想 定す るの か といっ た施 丁 凵標を よく 把撮 し た上 で必 要 な調 査を 行う。具 体的 な現 地 調 査と して は、 現 地の 地 形、 地 質、植 生 な どの詳 細 を 確認 する現 地踏 査の 他、地 質構造 を確 認する ための弾 性波探 査、 ボーリ ン グ調査、電 気探 査などが あ る。
斜 而保 護 工 を 設計 す る た め の必 要 な デ ー タは、 現 地 調 査 に よる もの を 最 優先 に す る が、 現 地 調 査や 設計 を無 駄な く円 滑 に進 める た めに は、 あ らか じめ 既存 の 関 連資 料 を収 集 しそ れらを 検 討 し てお く こ と が求 め ら れる。また 、 現 地 調 査 で は 、 既 存 の 関 連 資 料 の 内 容 を 確 認 す る と 共 に 、 資 料で 得 ら れな かっ た対 象 斜 面周 辺の 新 しい 情 報 の発 見に 努 め、 斜 而 表面 の 詳細 な 調 査を 行う。
② 斜 面 保護工 の 設計 ア 基 本的 な考 え方
斜 面保 護工 の 設計は、 次 の 原則 に注 意し なが ら進 め る。
・ 斜 面 及 びそ の 川 辺 の 地 形・ 地 質・ 植 生 等に 関 す る 各 種 調 査結 果 、 気 象 条件 、 過 去 の実 施 例 など に 基づ き、 安 定性 、 永 続 性 、 施 工性 、 環 境、 景 観、 経 済 性 、 維持 管 理 な ど の総 合 的 な 検討 を行 う。
・ 施工 日標 を 念頭 にお い たう えで 、保 護 目的、 利 用 川的 を常 に考慮 す るこ と。
・ 斜 而崩壊 は 水が 原囚 で発 生す る こ とが多 く、 斜 面へ の 水の 流 入を 極力 防ぐ と と もに、 斜 面に 流 入した 水の 迅速 かつ 安全 な排 出に留 意す るこ と。
・斜 面保 護 工は、 落石の 危険 の ない こ とを 確認 したう えで 、植 生 工、 植生工 と構造 物工 の 併用、
構 造物 工の いず れか を適 用す るか を 検討 するこ と。
イ 斜 面 保 護 工 の 分 類
( ア )植 生 工
植 生 工 の 主 な 日 的 は 、 植 生 に よっ て 「 斜 面 の 泌 食 を 防 止 す る こ と 」、「 周 辺 環 境 と 調 和 す る 斜 面 に す る こ と」、「 景 観 の 保 全 を 行 う こ と 」の3点 で あ り 、 構 造 的 な 破壊( 崩 壊 )の 防 止 効 果 は 期 待 で き な い 。 ま た 、 植 生 工 を 実 施 する た め に は 、 以 下 の こ と が ら が 前 提 条 件 と な るO
・ 適 川 斜 面 は、 安 定勾 配 よ り 綏 く 基 盤 が 安 定 し て い る こ と 。
・ 導 入 植 物 が 斜 而、 立 地 環 境 に 適 合 し てい る こ と 。
I...̲...l ll ll I ll
・
|| 11
㎜
START
落 石の お そ れが あ る か NO:
YES
百 露 や 三白匸 卜 @
植 物 の 導 人 で 安 定 す る 勾 配 に 切 りi"'iしで きる か
 ̄  ̄ 石I i NO
゛  ̄ 〜 l
切 り 直し
植 物 群 落 の 目 標 検 討
図 一1 斜 面 保 護 工 選 定 の 考 え 方 及 び 手 順
【川 典 囗11j Kill漁 村 え化 協 会、 の り 而 保護ll 設 計 ・ 施│: の 阿│ き、1990 年2 月 、p76 、 一部 加 筆 】
( イ)構 造 物 をJljい た 斜 面 保、溲ll
構 造 物│ミ は 、 斜 面 を 構 造 物 に よ っ て 被 覆 す る こ と で 、 風 化 ・ 泌 食 ・ 崩 落 の│坊lllを 閥 る も の で あ る。
構 造 物ll の 中 に も 植 生ll と 併 川す る もの と 併川 で きな い もの が あ る。 構 造 物 の 検 討は 次 の F 順 に よ る。
まず 、 、調査 結 米 に よ り 斜 而を 不安 定 化 さ せ るiモ 要 因 を 特 定 す るっつ ぎ に 、 そ の 要因 の 除 去、 緩 和あ る い は そ の 要因 に よっ て 発 生 する 変 形な ど の・Ji:象 に 対 応で きる 機 能 を 持つ│: 札 を 選定 す る。実 際 の 設 計に あ たっ て は 、 対 象 斜 而 の 詳細 な情 報 と 、 川 辺 環 境 条 件 な ど を 介 わせ 検 討 す る、な お 、 斜 面 景 観 が 収視 さ れ る 場 合は 、 コ ン クリ ー ト 構 造 物 の 遮 蔽 や 自 然 石 の 効 果 的 利 川 な ど に よ り 、 斜 而 の 景 観 的 価 値 を 低 ド させ ない こ とを 考 慮す る。
( ウ )落 石 対 策i:
落 石 対 策は 、 そ の 発 生 の 刋 則が 難 し い こ と か ら 、r・ 想 さ れ る 落 石 の 規模 、 発 生 のIlf能性 、 被 災 の 頻 度や その 状 況 等を 考 慮し て 、 災 害 を 最 小 限 に抑 え る よ う 努 め る こ と がj収要で あ る。
落 石 対 策llに は 発 生 源 対 策 と し て の 藩 石 刋防JIと 、 発 生 し た 落 石 に よ る 被 害 を軽 減 す る た め の 落 衣 防、溲llがあ る。植 生ll も 長 期的 な 泌 食│坊111と い う 観点 から 落 石 F防 工 とし て 適 川 さ れる 場 合が あ る が 、
( エ )主 な 工 種 一 覧
上 記 に 分類 し た3つ の主 な斜 面 保 護工 の 工 種 と そ の 目 的 を 表‑3に まと め る 。 表‑3 主 な斜面保護工の工種と目的
工 種
分 類
目 的 ・ 特 徴 植生工
構造物工IJUV
種 子吹 付工 ○ △
一一 △
浸 食防 止 、 凍 上 崩 落抑 制、 全 面緑 化 、 落石 の 予 防
客 上吹 付 工 植 生 基 材吹 付 工 張 芝 工
○
○ ・ △
○ O i
△‑ 植 生 マ ット エ △
一 植 生 シ ート エ 一一 O
○‑
△ 植 生筋.ll
筋芝工
△ 盛 土 斜 而 の浸 食 防 止 、 部 分 植 生
○ △
一 △一
植 生上 の う 工 O
○‑
不 良 土、 硬 質ll 斜 面 の浸 食 防lh 浸 食防 止 、 景 観 形 成
苗 木 設 置吹 付 工 一一植 栽 工
一
連 続繊 維 複 合 補 強上工
| △
 ̄  ̄ ↑ △  ̄ 一 O一
(△)
景 観形 成
○
‑ ○
△
‑
浸 食防 止、 斜 面 表 層 部 の崩 壊 防 止、
不 良 土、 硬 質 土斜 面 の緑 化 、 景 観 形 成 斜 面 表層 部の 浸 食 や 湧 水に よる 上 砂 流 出 の抑 制
中 詁が 土 砂や ぐ り 石 の空 詰め の場 合 は 浸 食防IL
編 榾'E ( △)
‑
じ やか ご 工 ‑
プ レ キ ャ スト 枠 工
○ △
‑‑
○ △
モ ル タ ル・ コ ン クリ ート 吹 付 工 石 張 工
ブ ロ ッ ク張 工 コ ン クリ ート 張 工 吹 付枠 工 一
○ ○
㎜‑‑ ‑・●‑
△
‑
̲ △
○
○‑
風 化 、 浸 食、 表面 水 の浸 透防 止
− ‑ ○
㎜・‑=○
! ○ 斜 面 表層 部の 崩 落防 止、 多 少 の上 圧 を受 け る お そ れの あ る 箇 所 の 土 留 め 、 岩 盤 は く 落 防 止
(△) ○
現 場 打 コ ン クリ ート 枠 工
‑ ポ ー ラ ス コ ン クリ ー ト エ 石 積・ ブ ロ ッ ク積 擁 壁 工
̲̲ _
ふ と ん か ご'I:
井 桁組 擁 壁 工
( △ ) ○ ○
(△ ) ○ △
△
湧 水 の 多 い 斜 面 の浸 食防 止
あ る 程 度 の 土 圧 に 対 抗
− 一一
す べ り 上 塊 の 滑 動 力 に 対 抗
=皿 = 危 険 石 を 除 去
個 々 の 危 険 石 を 固 定
O
○ ○
○ _ △。_
コ ン クリ ート 擁 壁工 ○ 一 補強 上 工 一
( 盛I:補強1こ工 、 切 上補 強 土 工)
○ (△)
一 一
〇
・一 乙‑=
○
△ ロ ッ ク ボ ルト ]二
グ ラウ ンド ア ン カー E ‑ 抗1:
○‑
一 一
○○ ○一 一 ○
除 去工
接 着工
‑
一 O○一−‑ ○
ワ イヤ ーロ ープ 掛 工
根 固 め 工 一 佃 々 の 危 険 石 を 固 定
落 石 防lh 網 T
‑
‑ 落 石 防 護榾 工 一 一 ポ ケ ット 式 藩石 防 護 網 工
覆 式 落 石 防 護網1:
○ 危 険 石 群 の 落 下 を 抑 止 比 較 的 小 規 模 な 落 石 対 策
‑‑ O
○ 落 石 エ ネ ルギ ーが 小 さ く 、 跳 躍 す る 危 険 が 高 い 場 合 に 適 用‑‑ ‥ 一
落 石 が 跳 躍 す る 危 険 が 高 い 場 合 に 適 用
‑ 一 一
落 石 エ ネ ルギ ーの 人 きく 跳 躍 の 危険 性 が 低 い 場 合 に 適 用
○
ロ ッ ク ジェ ット エ ○
一 一
○
‑㎜ ○ ミ
多 段 式 落石 防 護 柵工 一落石 防 護擁 壁一 工 一一
;
‑
落石 防 護1こ堤 ・ 溝T: i ○
○: 該'liす る も の △ : 場 合 に よ っ て は 該 当 す る も の ( △) : 構 造 物 工 で 植 生'1:と の 併 用 が 可 能 な もの
【川 典:( 社)││ 本 道 路 協 会、 道 路 上工 の り面J】:・ 斜 面安 定 工 指針 、1999 年3 月 、p206 ・ 316 ・ 318な ど を 参 考 に 作 表 】
③ ア
維持管 理 基本的な考え方点 検に よっ て 斜 面 の状 況 を把 握 し、 得 ら れた 情 報 に も とづ き維 持 管 理 を 実施 し、 常 に斜 面 を 良 好 な状 態に 維持 す る ように 努 める必 要 があ る。なお 、「遺構 とし て のの り面」 お よ び「 遺跡 内 地形 とし て の 斜 面」 で は 、 そ れぞ れの 斜 面 特 性 の ほ か、 遺 跡 と し て の 歴 史的 価 値等 を十 分 考 慮 す る こ と が求 めら れる。
斜面保 護工の 目的であ る斜 面の安 定性、 環境 との調和 、景 観の保 全を 永続的に図 る ために、常 に 斜 面 を良 好 な状 態 に 保つ よう に 、 点 検、 調 査、 補 正 、 修理 など を適 切 に行 うこ と が 維持 管 理 の 基 本で あ る。
イ 維持管理の 留意点 ( ア) 植生工
植 生工 の役 割 として は、 安 定 機能 の他 に環 境・ 景 観の 保全 機 能を 期待 す るこ とが多 い。その た め に、斜面 に どの よう な植物 群 落を 維持 す るか(緑 化 目標) を明 確 にす る必 要 があ る
。
した がっ て、植 生工の 維持管 理には、 斜面 自体の破 損箇所 の補 修や危険 予 防作業 の他に、 日標 とする 植物 群 落へ 近づ け る作 業や 、 口標が 達 成さ れてい る 植物 群落 を 維持す る ため の作 業が あ る
。
( イ)構造物工
構 造物 の破 損 は、 暴 風 、 豪 雨 、 地震 等 の 災 害お よ び凍 結 融 解 等 に よる 経 年 劣化 を 原 因 と し て 発 生す るこ と が多い。ま た、 施工 時に は 考え ら れな かっ た外 力が 働い て 変形 し、 崩壊 す るこ と が あ る。点 検時 に は斜 面 の構 造 物 白 体を 対 象 と す る ほか 、 周 辺 を 含 め た水 の 挙 動 に も重 点 を 置 く 必 要があ る。
( ウ)落石対策工
落 石 の危 険 性 は、 暴風 、 豪 雨、 地震 等 の 災 害お よ び凍 結 融 解 等 に よる 経 年 劣化 を原 閃 と して 斜 而が変 状 を きたし、増 大す る場 合が多 い。落 石対 策工 を実 施す る斜 面は急 峻であ る こと が多 く、
口常 の 点 検に よっ て、 落 石 予 防 ・ 防護 機能 の低 下 を き たし て い ない か を十 分 に調 査し 、 必 要 に 応 じて 適切 な対 策を 講じ る必 要 があ る
。
(3)遺跡 の斜面 に対 する保 護工 の適用
前述した(I)遺跡 の斜 面保護 におけ る基 本的 な考え 方、(2)斜面 保護 工の 一般 概要 をも とに、遺跡の 斜 而 に 適 川で き る 上な 保 護 工 の 留 意点 を以 下 に 記 す。 なお 、 い ず れ の 工 種 の 適 川に お い て も、
斜面状態 の 調査、調 査の結 米と 各工種の特 徴を踏 まえ た適正 な設計 、施工お よび 維持竹理 が必 要で あ る こ とはい う まで もない。
① ( ア)
遺構 とし てのの り 面に適 用で き る主 な斜 面保 護工 落石 対 策工
「蔭 萋 ̄
工│ 落石 の 危険 性 のあ る 浮石 や 転 石を 切 上 ま たは 小 割 りし て 除 去 する1こ種。きわ め て 危険 な状 況で、 危 険部 位の 除去以 外 の 対 策が不Ilf能 な場 合に 適 川す る。
[
援 耳 工] 接 着剤を 川い て剥 離型 落石 の 発生 を防││こす る工 種。樹 脂あ るい は薬 剤に よる 亀 裂の 接 着が 有 効 であ る 場 合 に 適 用す る。
景観 に 与 える 影響 が 小 さい。状 況 に 応 じて 、 ワ イヤ ー ロ ープ 掛 工・ 落石 防止網 工あ るい は グラウ ンド ア ンカ ーエ と の 併Jljも検 討する こ とO格子状 にし た ワ イヤ ーロ ープ や 数本 のロ ープ 等を 川い て 斜 而上 に固 定す る工 種。当 該 箇所 に お ける 落 石防 止の 右効性 の ほか、 景観上 の 影響を 考慮 し た上 で適 用す る。
( イ) 植生工
│一一一一
種子吹 佯頑 ポ ンプ を 川 いて 種f ‥ 肥 料 ・ 養生 材 ・ 水 な どの 基 盤 材 を厚 さlcm 未満 に 散 布 一一一 一
す る 工 種。 】:1(45 度) より も綏 勾 配 の 遺 構の り 而 保 護 盛 土( 遺 構 の り 面の 衣M を 保 護 す る ため に 、 遺 構 の り 面 に沿 っ て 施す 盛 土) にお い て 、 緑 化 に よる 斜 面 の 浸 食 防 止」: 種 と し て 適川。
[ 一 一 一爺]亘印 でヱ] ポ ンプ を 川い て 種子・ 肥 料・養生材 ・上 ・水 などの 基盤 材を厚 さ1〜3cmに 散布 す る 工種。 l:0.8 (約51 度) より も綏勾 配 の遺 構 の り 而保護 盛土 にお い て、 緑 化 に よる斜 面 の 浸 食 防止 工種 として 適 川。
皿 ポ プ また は モ ル ガ を 川 い て 有 機 質 1 壌 改 良 材 や 砂 質 Lな ど の 基盤 材 を厚 さ3〜10cm 吹 付け る 工種o l:0.8( 約51 度) より も綏 勾 配の 遺 構の り面 保 護盛 上 に お いて 、緑 化に よ る斜 面の 浸 食防止 工種 とし て適 川。
『蜃迴 ̄jtl切 り 芝あ る い はロ ー ル芝 を 全 面に 貼 り 付け 日 小で 閥定 す る 工 種。 遺 構の り 面保護 盛土で 、緑 化に よ る斜 面の 浸食 防止 工種 とし て適 川す る。
植生マ ット エ・ 植生 シートエ 種子 ・ 肥料・ 基 盤材 を装 着お よ び包 含し たマ ット ・ シート を 全面的 に 貼り付 け る 工種。 1:1(45 度) より も綏 勾 配の 遺 構の り 面保 護盛 土にお いて 、緑 化 に よる斜 而の浸 食防 止工種 として 適 川。 小 而 積や寒 冷地の 秋期 〜冬期 施 工など に多 く使 われる。
‑■■■㎜
[磁束jjy う]i] 繊 維 袋に土 や 種子 など を詰め た もの を斜 面に 固 定す る工 種。 遺搆 のり・曲保 護 盛土 の代 替機能 と緑 化に よる斜 面の浸 食防止 機能 を併せ持つ 工 種として 適Jljす る。 の り枠 工の 枠 内中 詰め とし て使 う場 合が 多いO
( ウ) 構 造物 をJljい た斜 面 保護 工
(褊庫) ズ]木 杭な ど を打 ち込 み、 粗 朶・竹・ネット な ど を 編ん で 土留 め を 行う 工種。 ・般 に 遺構 の り而 保 護盛 土の 表而崩 壊 を防 止 する 工種 とし て 適川 す る。 形成 さ れる 平坦 部に 植 栽を 施すこ とが 多い。
匿Ξ か宣ヱ] 金網で で きたカゴ に玉石 等をつ め斜 面に 設 置する 工 種。 斜面 の保 護と排 水 性 の 確 保の ため に主 にの り尻 に適 川す る。排 水工や 地 ド排 水工 と 併用す る場 合が 多い。
強 土 工 砂 質 上に 連 続 繊維 を 混 合 し た 補強 土 材で 斜 面 を 覆う 工 種
O比 較 的
人 規模かつ急 傾斜で 、 また 複雑な起 伏を持つ 遺構の り面 保護盛土 として 適川 する。そ の上 而に 植 生基 材吹 付工、 張芝 工 など の植 生1:を施 す基 盤 となる。ポ ー ラ ス コ ン ク リ ー ト エ一一一
間隙 が 人 き く 透水 性 の 鳥い ポー ラ ス コ ン クリ ート を 打 設 ま たは 吹 付け る 工 種
。
ポ ー ラ ス コ ン クリ ー ト 製の 二 次 製品 を 設置 す る場 合 もあ る。湧水 の 激し い 場所 や水際 の斜 面保護と して適 川する。その1こ面に 植生 基材吹付 工、張 芝`Eな どを施 すこ とが
多い。[
ふ と ん かご 工 金網 で で き たフ ト ン 状 の カゴ に 玉 石 等 をつ め 斜 面に 設 置 する 工 種。斜 而の抂 征 雛]保護 と排 水性の 確 保の ため に主 にの り尻 、水 辺 などに 適 川す る。
[
ざ 元互§亙Oj] 鉄筋 を斜 而に打 ち込 み、セ メント ミ ルクで 補 強した棒 状補強 材に より斜而 を 安 定 化 さ せ る 工 穐。表 川 保 護 工 で は 押 さ え ら れな い 大 規 模 な 岩塊 ・ 土 塊 の 崩壊 の 防 止 が 求め ら れる斜 面に 適Jljする。② 遺跡内地形としての斜面に適用できる主な斜面保護工 (ア) 落石対策工
[新米jズ│①ア参照。
│無力]]れ]①ア参照。
硴
■
■ ■㎜ ■−=
[紡石j4諏匝ヱ] のり尻に落石を止めるために柵を設置する工種。落石エネルギーに応じて 適川する部材を検討する必要がある。
ポ ケッ ト式 落石 防護網1 ・ 危険 箇 所お よ びその 下 部を 金網で 覆 うこ とに より 保護す る。落石エ ネ ルギ ーに 応 じて 適川 する 部 材を検 討す る必 要がある。
(イ)植生工
㈲]嗹亜)1 ①イ参照。
庸王齠収(1)イ 参照。
皿 ①イ参照
[朿芯国 ①イ参照。
柚生マ ット エ ・柚生 シ ートエ ① イ 参 照。 柚 生土 のう 工 ① イ参照。
疸 七 工]
一一‑一一一 一‑‑
[苗 木設 置吹 付工 苗木の杰 設 置吹りTエ│ 植 栽を行いなが らその 周辺に 植生幕 材吹 付工を吹付ける工種。
播 種での 導 人が困難 な木 本植物や早 期に 木本 植物 を生育させ たい場 介に 適Jljする。
詢ゆO ズ]斜 面にIW木を植え る 丁種。コ ンテ ナ苗などの小さなものを 使川する場合が多い。
斜 面の 浸 食防止 と と もに 景 観の 保全を視野に 入 れた工種 として適Xljする。
ウ 構造 物を 用い た斜面 保 護工 [褊齔 司 ① ウ参照。
「匕 ̄
石
 ̄iFご」fl ① ウ 参照。
皿
浸 食 れや す V 叨上 や 盛土な の 平滑 な斜 面 こ
プチ 製や 鉄 製
ま たは コン クリート 製の枠を 設置する工 種。遺 跡内 地 形とし
ての斜面では植生工 と組 み 介 わ
せ て 適月jする。一 一− 一 一
^e;iン
 ̄jル・コ ン クリ ート吹 付工│モ ル タルや コン クリ ート などの吹 付 材料を 吹 付 機によっ て
厚 さ5〜10cm 程度 に吹 付け る 工 種。風 化し やす い 岩や 剥げ るお そ れのあ る;1;・の 風化 ・剥 離 ・ 浸 食等を防 止する場 合に 適川する。なお 、こ の工種 の適川 に当 たっ て は景観へ の影響 を十 分に 検討 する 必 要があ る。四 コ ン クリ ート ブ ロ ッ クを 斜 面 に 設 置 し、 多 少の 上 圧 に 対 応 す るlj・R
。
コ ンクリ ート擁 壁工 とモ ル タル吹 付工の中 問に 位置づけ ら れ、 節 理の多い 岩盤や ゆるい 崖渊 層 などに川い ら れる。なお 、この 工種 の適用 に当 たっ て は景 観へ の 影響 を 十分に検 討する必 要が あ る。吹 付枠 工・現 場打 ちコ ンクリ ート枠 工 モ ル タ ル お よ び コ ン ク リ ー ト を 斜 面 に 格 子 状 に 吹 付
あ る い は打 設す る 工 種。長期 に わた る安 定 が 疑 問 と 思 わ れる 斜 面 に 適 川。ロ ッ クボ ルト や グラ ウ ンド ア ン カー の 支 保工 と し て も 利川 さ れる。直線 的 な妖 観 を 生 み出 す ため 景 観上 の 検討 を 十分に 行う 必 要があ る。
連 続 繊 維 複合 袖 強土 工 ① ウ 参照。遺跡 内 地 形 と して の 斜 面で は、 植 生工 と組 み 合 わせ る こ とで 全 面緑 化が 可能 な斜 而保 護工 であ り、 環境 ・ 景 観をT岷視す る場 合 に適 川す る。
ポ ー ラ ス コ ン ク リ ー ト エ ①ウ 参 照。
[J りE  ̄ 石哥 宣 工│ ① ウ参 照。
[ 眤 元を 亙EE ヱ] ‑ ① ウ 参照。
[ 稙j ズ]鋼管 や 鉄 筋 コ ン クリ ート 製の 杭 を 不 安 定 土塊 の 下 部に 設 置 し て 移動 を 止 め る:I:種。
地 すべ り など非常 に 大 きな崩 壊 の防 止に 川い ら れるこ とが 多い。
保 護工 の工 種 選定 につ い て は「 資料・斜 面 保 護一 般」の 工 法・工 種 選定フロ ー
( 資19 ・ 20ペ ー ジ)を参照 す るこ と。
(1)遺構としてののり面
① 史跡 仙道 古墳 一植生 基材吹 付 工
② 史跡Ⅲ 和 山遺跡 一張芝 工・ 連 続繊 維 複合 補強 土工
③ 掛 川城 址 一植生 マ ットエ ・ 編 柵コこ
④ 史跡御 土居 一植 栽工 ・ 連続 繊維 複合 補 強土工
⑤ 史跡 松 代城 跡附 新 御殿跡 一編柵 工
⑥ 名 勝清 見寺 庭園 −ロ ッ クボ ルトエ
⑦ 史跡 金 山城跡 一接 着 工
(2)遺跡内地形 としての斜面
① 史跡 宝 塚古墳 一種子 吹 付工・ 石 積擁 壁工
② 名勝 清 見寺 庭園 一植 生マ ット エ
③ 史跡 五郎 山 古墳 一植 生マ ット エ・ 補強土工
④ 史跡 五郎 山古 墳 一植生 土 のう 工・ 補 強土工
⑤ 史跡 仲仙 寺 古墳 群 一連続 繊維 複合 補 強土工
⑥ 史跡 雨の宮 古墳 群 一編 柵工
『 ●7・ ● 史 跡 仙 道 古 墳 鯲・ − ・
福 岡県 朝倉郡 三輪 町 大字久 光・人字 弥 永 I 顎 霧 r ●
遺構 の り面(墳 丘)
匡顎 躙 7 冒 盛 上の り面 r 冢 黽1冒 冒
1999年8月〜2000年3月 酊 r 冒 竃r ■
植 生基材 吹 付工 膠 竃7 菫7 r! ●
(勾配30 60度 而積310㎡)
表土 に メッ シュ 筋 布設 後、薬 剤 と真 砂上 を 混 合 した 用土 を ジ ェ ッ ト スプ レ ー ガ ンに より吹 付 を行う。 また、地被にコ グマ ザ サを 植栽し た。
r 『 7 r r l
墳 丘 斜面 の勾 配は急 であ る。
■ 覃㎜17 ■
三輪町 敦 育委 員会
事 業 目 的
文 化 財 の 適 正 な 保 存 と 活 用 の た め の 環 境 整備を 行う。
『 r r r l
仙 道 古 墳 は 、6世 紀 頃 に 築 造 さ れ た 大 型 円 墳 。 二 重 の 周 溝 を 有 し、 外 径45m に達 す る 。ま た、
石 室 内 部 に は 円 文、 三 角形 文 か ら な る 装 飾 が 描 か れ て い る 。 出 土 遺 物 と し て、 盾 を 持 つ 人 物 埴 輪 を は じ め と す る 形 象 埴 輪 が 多 数 検 川 さ れ た 。
メ・yシ ュ 筋
普 通 盛 土
施'I:断 而 図
/ ノ
1
, 施 工 前 |
墳 丘 下段 盛土 整形 後 (20{}0年1月)
完 成 後
(2000 年3 月 )
施 工 時 等
スト ッパ ー メ ッ シュ 設置
(2000年2月 )
コ グマ ザ サ核 込 (2000年2月)
■7 皿7 ■
施 工後4年を 経て も安定 し ている。
墳 丘断 面 図
『 冒7 矍! ●
史 跡 辨1 山 遺 跡
■− −111 ●
島 根県松江市乃白町 罰 罰 鉦r ■
遺 構の り献 環壕・土塁・そ の他) 置 罟7闡 7 ■
盛土 の り面・ 切土のり面 r 蒙 覆1垂 冒
2003年1〜3月(2002年度部分)
畷 r 霎r ■
張芝工・ 連続 繊維 複 合補 強土工
● 罹7117r! ●
(
勾配30 50度/
面積1.562㎡) 連続 繊 維 複 合 補 強 上工を基 盤 と して張芝 工を 施工。勾 配45度以上 で 連続 繊 維 複 合 補 強土 工を適 用し た 部分ではプレート付き ア ンカ ーを打設。
■1!E r r ●
全 面発 掘 の た め 遺 構 は 裸地1惚 。強 酸性 土 壌。
■;17㎜77 ■
( 現 壊 鄙) 達 続 繊維 複 合 補強 土(斜 面 邵)
事 業 主 体
松 江市 教 育委 員会
事 業 目 的
自 然 丘 陵 に 三 重 の 環 壕 を 巡 ら せ た 大 規 模 で 特 異 な 形 状 を持 つ 遺 跡 の 整 備 事 業 。遺 構 の 形 状 を 変 え る こ と な く 、あ わ せ て 耐 浸 食 性 の 高 い 緑 化 可 能 な 工 種 の 選 定 が 求 め ら れ た。
『 r r r l
Ⅲ 和 山 遺 跡 は 、 弥 生 時代 前 期 末か ら 中 期 後半 に か け て( 紀 元 前2〜1 世 紀) の 遺 跡 。 宍 道 湖 を の ぞ む 標 尚 約48m の 丘 陵 に 、 三 重 の 環 壕 を 廻ら す 。 第1 環 壕 と そ れ に 伴 う 土 塁 に 囲 ま れ た 山 頂 部( 束 西10m 、 南北30m) に は大小 各1棟 の掘 立柱 建物 跡と 柵 跡と 見ら れる多 数の柱 穴列 があ る。
'`゛ acI.00fnm ・t めピ ン ●9.0x X 、
`、保 霞 シ ー ト の よ に 排 水 シ ー ト を 仮 止 め の 事
連 続繊 維 複 合 補強 土( のり 肩部 )
標 準 断 面 詳 細 図
ソ イ ル 舗 装
F ̄¬ 連続 礎維 複合 補強土工施工 簡所
『 ● ・11? ■
発 掘 調 査 後遺 構 保 護 の た め に 設 置 し て い た ブ ル ー シ ー ト を 撤 去 (2003 年1 月)
完 成 後
施工完 了4ヶ月 後 張 芝 は活 着し てい る (2003年7月)
施 工 時 等
裏面 シート 敷設 (2003年2月)
M ・
・● ・
■771rF ■
『 冒7 矍1 圃
掛 川 城 址 1 71 蠶11 冒
静 岡 県 掛 川 巾 掛 川 r n s r l
遺 構 の り 面( 郭 ) 冒 覆 面 7 ●
切 上の り 向
『 冢 罩 矍 ・
1993 年4 月 〜1994 年3 月 r ( 冒 冒71●
植 生 マ ッ ト エ ・ 褊 柵 工
黻 厦7r177 ■
向 配30 40 度 面ぢは100 ㎡ ) 松 杭 に よ り 編 楫 ̄llを 行 っ た 後 に 盛 土 整 形 し 、 植 生 マ ッ ト エ に よ り 地 被 植 栽 を 行 っ た。
r r r r ●
の り面 保 護工 事 につ い て は コ ン クリ ート・
鉄筋 等を一一切 使用せ ず 施工。
■77 皿 −
y.II.
50. 00
4 5 . 0 0
■■ −皿■ a
40.C}0
35.{}0
松 杭 に よ る土 留 工範 囲
平 海閥
3 4 , 8 5
−
‑ ‑ . ‑
2.033
‑
う
万事 業 主 体 掛 川市
『 「17 冨i●
城 址 公 園 整 備 事 業( 建 造 物 の 復 元 、 郭 ・ 通 路 復元、利便 施 設) 。爾水 ・ 人 為的 ゴン グ リ ート 構造物 に よる破 損 を受 け たの り 面の 保護 対策。
『 『 r r l
掛 川 城 は15 世 紀 後 半 の 今 川氏 に よ る 掛 川 占 城 か ら 南 西 に 仲 び る 丘 陵 の 先 端 に 位 置 す る。立地する11陵は 標 高60m、 比 高30m で 、 南 側 は 掛 川llfを 束 叫 に縦 断 し て 流 れ る 逆
川沿 い の 崖 と なっ て い る。江 戸 時 代 に は 松 平 氏 な ど の 居 城 と なっ た が 、 幕 末 の 地 震 に よ り 天 守 閣 な どの 建 物 が 大 破 し 、 その まま明 治の 廃城に 至った。
松抗土留工1‑4.0 φ150
松杭土留工 l S 3 . 0 φ 1 5 0 @ 2 . 0 一一一 一一一一 一
73 8 . 3 0 一 一
‑
断│町図
現 況 の り 圜
1:留 川 松 抗 打 詳 細 断 面 図
植生マット
‑
5 0 . C } 0
‑ ‑ 一 一 一一●
『 ・SI;I ■
発掘 調 介時の 状 況
・部に コ ン クリ ート 構造 物 に よ る 破損 を 受け てい る。
(1992年)
完 成 後
植生マ ット 種 子が 芽吹 く途中 (1994年5月)
|施 工 時 等
評 価
穹 胃 呷W 。 ‥
,亠ぬi £ ヰ ‰ 極丿丶≧
くク7 7卜
弓tE≧ij亠2‥ ‥
‥∠I
現 在に 至る まで松 杭 に よる土留 範 洲内で 崩 落等 は生 じてい 如 ,
χ? jj ゛
『 鑿7 矍11 ●
史 跡 御 土 孱
圖7 矍・171 ●
特 記 事 項
植 栽 工で は、 郷 土 種の 採 川を 基 本 とし た。
圜 面
3。6 −18 メ ー ト ル 9 〜30 メ ー ト ル
御 目,佃) ず 均 断│鈿IXI
鉄 筋 挿λ 工 { 亜 鉛 メ ッ キ 仕 }二c剽
@1.5m χ1.5m 019 l̲=1 5m 削 孔 径:φa8
口・y ク ボ ルト ( 亜鉛 メ ッ キ仕 上げ )
@2.0mX2.0m D1qL=3.9m 削 孔径; φ90L=3,5 m
ス ペ ー サ ー ( 亜 鉛 メ・y キ仕 上 げ1
/
『 「 冨 置1・●
京 都 市 文 化 市民 M r r r 鵬 ●
史跡 災 害 復1[│。遺 構 で あ る 十塁 斜 剛が 豪 雨 に よ り 幅15m、 高 さ20m に わ た り 崩 壊 し 、ほ ぽ 垂 直 状 態 に 地 肌 が 露 出 し た た め 地 形 復 元 と 植 生 川 復 を 目 的 に 施 し
遺 跡 概 要
豊IJS秀 吉 が 洛 中 防 備 と 水 害 防│llの た め 、 天 正19 年(1591) に 造 営 し た 上塁、東 は 鴨 川 、 門 は 紙 犀 川、 北 は 鵬 ヶ 峯、 南 は 九 条 を 限 り と し 、 全 長 約23km に 及 ん だ が 、 江 戸 時 代 か ら 近 代 に か け て 、 次 々 と 破 却 さ れ た、 北 辺 と│町辺 な ら び に 東 面 に 断 片 的 に 残 っ た 9ヶ 所 が 史 跡 指 定 さ れ て い る。
匸二
一
`・ . ヽ.一 一
= ¶
・ 癢蕃材吹忖工 ‰3cr衵 ラ ス金網 4 2匐×50 )
裏面排水; 透木マット?
W=3叩 旬1.00
= ‑ . ・‥ ‥
‥. : . う. こ ̄ ‑ . . ・ . ・
. ・ : j . . りS
.・ ・ ・ 一一フ ゙ . .
ラ ス 止 め ビ ンL・ 200 (1.a 韋y m ゛)
有 機 質 ブ ロ ーフ ク 体 ぐ1僮y m ゛)
;1・厂 ` ・ II・ 7 儁土朏 ノトjl
■−
−
■−
= . ・ I = −= . ==
一一一
.● " X I = . =
平 面 図
;  ̄ ` ` ̄ ゛・
− I − 一 一 . 一 一
JI砂 崩 藩 状 況 (1999 年6 川
川1 こ細 部
r w 霍r 讎
連続 繊 維 複 合 補 強│こ 工 施 囗 こ際 し て は 、 裏面 排 水 シ ート 敷 設 のほ か、急 勾配 であっ
たた めロ ッ クボ ルト エ を併j・ljした。
(2000年9川)
亠 . │ . 完 一成 後
完 成 後 の の り 齟 植 生 基 材 を ス テ ッ プ 状 に 吹 き 付 け る こ と で 、 緩 勾 配 化 と 侵 入 種 の 閥 定 効 果 増 人 を 図 っ た。ポ ッIJi をOj 本……
㎡ の 密 度で 植 栽 し た (2000 年9 川
評 価
洛 外 ・
御 土 居
洛・1