経 営 環 境 変 化 に伴 う国 際 ビ ジネ ス戦 略
一 セ ブ ン イ レ ブ ン に関 す る3つ の フ レー ム ワ ー ク 分 析 を 中 心 と して 一
今 野 克 義
は じめ に
第1章 セ ブ ン イ レ ブ ンの 国 際 ビ ジ ネ ス 展 開 1‑1サ ウ ス ラ ン ド社
1‑2セ ブ ン イ レ ブ ン 出 店 1‑3国 際 ビ ジ ネ ス 展 開 1‑4ヨ ー ク セ ブ ン設 立 1‑5セ ブ ン イ レ ブ ン の 特 徴 第2章 経 営 環 境 の 変 遷
2‑1「 規 模 の 経 済 」 の フ レ ー ム ワ ー ク 2‑2「 範 囲 の 経 済 」 の フ レ ー ム ワ ー ク 2‑3「 時 間 の 経 済 」 の フ レ ー ム ワ ー ク 2‑4グ ロ ー バ ル 情 報 ネ ッ トワ ー ク 第3章 セ ブ ン イ レ ブ ン の 経 営 戦 略
3‑1フ レrム ワ ー ク と の 融 合 3‑2情 報 の 同 時 性 と 共 有 の 経 済 お わ り に
281
は じ め に
本 稿 で は世 界 最 大 の コ ン ビニ エ ンス ス トアチ ェ ー ン店 で あ る セ ブ ンイ レブ
1)
ン の 歴 史 的 な経 緯 を通 して,同 社 が い か に して 変 化 す る経 営 環 境 に対 応 し て い った か を考 察 して い く。
セ ブ ンイ レブ ンは ア メ リ カ ・テ キ サ ス州 で誕 生 し,そ の後 急 速 に世 界 各 国 へ と展 開 して い る。 そ の グ ローバ ル ネ ッ トワ ー ク は2万 店 舗 を超 え,名 実 と
も に 世 界 最 大 の グ ロ ー バ ル 情 報 ネ ッ トワ ー ク を構 築 して い る と い え よ う。
(添付 資 料 ・1)
しか しなが らセ ブ ンイ レブ ン を生 み 出 した ア メ リカ ・サ ウス ラ ン ド社 の 影 響 力 は急 速 に低 下 し,代 わ っ て 日本 の セ ブ ン イ レブ ンが そ の 支 配 力 を握 って い る。 これ は,セ ブ ンイ レブ ンが 持 つ 「便 利 さ」 を背 景 と した事 業 運 営 力 が 競 争 力 を生 み 出 し,顧 客 に支 持 され て い る こ との 証拠 で あ る とい え る。 さ ら
に は,日 本 の セ ブ ンイ レブ ンは顧 客 に 「鮮 度 」 を提 供 す る 「時 間 の経 済 」 を も包 含 した サ ー ビス を展 開 し始 め,そ の事 業 モ デ ル を着 々 と世界 各 国 の店 舗 に普 及 させ て い る。
この よ う に,セ ブ ン イ レブ ンは単 な る 「便 利 さ」 を顧 客 に提 供 す る企 業 か ら 「鮮 度 」 を も提 供 す る企 業 へ と変 貌 を遂 げ,日 本 発 の 「コ ン ビニ エ ンス ス
トアの 国際 ビジ ネス 進 出」 を展 開 して い る とい え る。
本 稿 で は セ ブ ンイ レブ ンが 「鮮 度 」 を提 供 す る に至 っ た背 景 と,「 国 際 ビ ジ ネス」 に進 出 して し まっ た 背景 を考 察 して い く。
第1章 セ ブ ンイ レブ ンの 国際 進 出の 背景
セ ブ ンイ レブ ンが 国際 ビ ジ ネス を展 開 して い く過 程 にお い て,日 本 市 場 に 参 入 したの は1970年 代 の こ とで あ る。 セ ブ ンイ レブ ン は 日本 に お け る コ ン ビ
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ニ エ ンス ス トアの 先 駆 け と して登 場 した 。 なお,当 初 セ ブ ンイ レブ ンは社 名 の通 り午 前7時 か ら午 後11時 まで 営 業 して い たが,1976年 に福 島県 で の24時 間営 業 を皮 切 り と して,深 夜 営 業 に進 出 して い っ た。 日本 の セ ブ ンイ レブ ン は着 々 と店 舗 網 を全 国 各 地 へ と拡 げ,今 日で は9000店 舗 を擁 す 巨 大 ネ ッ トワ ー ク を構 築 して い る。
と こ ろで,日 本 の セ ブ ンイ レブ ンは ア メ リ カ に本 社 をお い て い た 親 会 社 で あ るサ ウス ラ ン ド社 を逆 買 収 す る とい う経 験 を した 。 正 論 か ら考 察 す れ ば 日 本 の セ ブ ン イ レブ ンの 業 績 が 好 調 で,一 方 の ア メ リカの セ ブ ン イ レブ ンが 業 績 不振 に 陥 って しまっ た との 分 析 に至 るの だが,そ れ は誤 認 で あ る。 実 際 に は,サ ウス ラ ン ド社 が 株 式 ・不 動 産 等 の投 機 事 業 に失 敗 して膨 大 な損 失 額 を 被 って しまい,日 本 の セ ブ ンイ レブ ン に支 援 を要 請 した こ とが 逆 買 収 と表 現 され て い る の で あ る。 つ ま り,ア メ リカ の セ ブ ンイ レ ブ ン自体 が 業 績 不 振 に 陥 って この よ うな事 態 を巻 き起 こ した わ け で は な い の で あ る。様 々 な憶 測 が 飛 び交 う 中,日 本 の セ ブ ンイ レブ ンは は か らず も本 家 の セ ブ ンイ レブ ン を逆 買 収 して しま うの で あ る。
1‑1サ ウ ス ラ ン ド社
全 米 で ラ ジ オ 放 送 が 開 始 さ れ た 年 で あ る1920年,ア メ リ カ ・テ キ サ ス 州 の サ ザ ン ・ア イ ス 社 が 製 氷 業 を始 め た の が サ ウ ス ラ ン ド社 の 前 身 で あ る 。
サ ザ ン ・ア イ ス 社 は 製 氷 事 業 者 と して の 利 益 を 獲 得 して い た 。 経 営 状 態 は 堅 調 で あ っ た と い え る 。 しか し な が ら,サ ザ ン ・ア イ ス 社 は 家 庭 に 冷 蔵 庫 が 普 及 して い く こ と に 危 機 感 を抱 き,製 氷 事 業 の 拡 充 を 急 ぎ,ま た 新 規 分 野 へ の 進 出 も視 野 に 入 れ た 多 角 化 戦 略 を 断 行 す る 必 要 性 を感 じて い た 。
製 氷 ビ ジ ネ ス で は 季 節 的 な 商 品 の み を 扱 う た め,天 候 に も左 右 さ れ や す い 。 そ の こ と か ら,サ ザ ン ・ア イ ス 社 で は 製 氷 製 品 を補 完 す る 新 しい 商 品 の 開発 を急 い で い た 。
あ る 日,小 売 販 売 の 担 当 者 が 「牛 乳 や パ ン,卵 な ど も扱 っ て ほ しい 」 とい 経営環境変化に伴う国際ビジネス戦略一セブンイレブンに関する3つのフレームワーク分析を中心として一283
う顧 客 か ら の 言 葉 を耳 に す る こ と に な る 。 サ ザ ン ・ア イ ス 社 は こ う した 顧 客 の ニ ー ズ を 真 摯 に 受 け 止 め る こ と に よ り,"新 しい 商 品"を 開 発 す る だ け で は な く"新 しい サ ー ビ ス"も 提 供 し た い と考 え た 。 こ の 方 向 転 換 が 同 社 に と っ て 大 き な ビ ジ ネ ス チ ャ ン ス と な っ た の で あ る 。
サ ウ ス ラ ン ド社 は こ の チ ャ ン ス を活 か し 「トー テ ム ・ア イ ス ・ス トア 」 と 全 店 舗 を名 称 変 更 し,自 社 製 の ミ ル ク ・乳 製 品 を顧 客 に 提 供 して い くの で あ る 。 同 時 に,ト ー テ ム ・ア イ ス ・ス トア は 午 前7時 か ら午 後11時 ま で 営 業 す る こ と に よ っ て 顧 客 の 利 便 性 に 応 え た 。 例 え 近 隣 の 雑 貨 屋 が 土 日 で 休 業 し て
2)
い て も トー テ ム ・ア イ ス ・ス トア は 営 業 して い た 。
トー テ ム ・ア イ ス ・ス トア は 顧 客 の 利 便 性 を最 優 先 に す る こ と に よ っ て 市 民 に 受 け 入 れ ら れ,や が て 「コ ン ビ ニ エ ン ス ス トア 」 と称 さ れ る こ と と な る 。
1‑2社 名 変 更
サ ウ ス ラ ン ド社 は1946年 に 「トー テ ム ・ア イ ス ・ス トア 」 か ら 「セ ブ ン イ レ ブ ン」 に店 舗 名 を 変 更 し,製 氷 販 売 を 中 心 と した 商 品 形 態 か ら デ イ リ ー フ ー ズ を 提 供 す る コ ン ビ ニ エ ンス ス トア へ と変 貌 を遂 げ る 。
同 社 は1947年 に ア イ ス ク リ ー ム の 製 造 ・販 売 を 開 始 し,そ の 後,近 隣 地 域 の ガ ソ リ ンス タ ン ド内 へ 店 舗 網 を拡 大 して い っ た 。 そ して,同 社 は モ ー タ リ ゼ ー シ ョ ンの う ね り を い ち 早 く認 識 し て ガ ソ リ ン ス タ ン ドへ の 進 出 を は か っ た 。 市 民 は そ の 便 利 さ を 次 第 に受 け 入 れ る よ う に な り,瞬 く間 に 店 舗 網 が 増 え た 。
セ ブ ン イ レ ブ ン は チ ェ ー ン ス トア 形 式 を採 用 して ガ ソ リ ン ス タ ン ドへ の 積
ヨラ
極 進 出 を 行 な っ た 。 今 日 の セ ブ ン イ レ ブ ンが 「地 域 ド ミナ ン ト方 式 」 を構 築 して い く原 型 と な っ た の で あ る 。
1971年,同 社 の 営 業 区 域 は フ ロ リ ダ 州,バ ー ジ ニ ア 州,テ キ サ ス 州 に拡 が り,そ の 各 地 に 流 通 倉 庫 を 設 置 す る こ と と な っ た 。 当 時,自 社 設 備 に よ る 自
284国 際 経 営 論 集No.252003
社 流 通 に は コス トが か か り,一 般 的 に は普 及 して い な か った が,セ ブ ン イ レ ブ ンの よ うに各 店 舗 へ の 配 送 量 が小 口 に な って しま う場 合 はそ うで は な か っ た 。 セ ブ ンイ レブ ンは 「地 域 ドミナ ン ト方 式」 で 店 舗 を展 開 して い るの で ル ー ト配 送 に適 して い たの で あ る。 従 っ て セ ブ ンイ レブ ンは必 要 最 低 限 の 配 送 用 トラ ッ ク を準 備 し,合 理 的 な物 流 を行 な え たの で あ る。 の ち に考 察 す る よ
う に,セ ブ ン イ レブ ンは 「規 模 の 経 済 」 と 「範 囲 の経 済 」 を巧 み に組 み 合 わ せ た ビジ ネ ス モ デ ル を既 に構 築 して い た の で あ る。
1‑3国 際 ビ ジ ネ ス 展 開
さ て,サ ウ ス ラ ン ド社 は セ ブ ン イ レ ブ ン と い う ブ ラ ン ドネ ー ム を 世 界 各 地 に 展 開 して い く。 サ ウ ス ラ ン ド社 は コ ン ビ ニ エ ンス ス トア 自体 が ス ー パ.̲.̲マ ー ケ ッ トの 延 長 線 上 に あ る もの で は な い と認 識 して い た。 そ れ は,ア メ リ カ 国 内 で 数 多 く伝 え ら れ た 事 例 に よ る と こ ろ が 大 きい 。1970年 代 当 時,ア メ リ カ 国 内 で は ス ー パ ー マ ー ケ ッ トが コ ン ビ ニ エ ンス 事 業 に 進 出 し,こ と こ と ご と く失 敗 して い た か らで あ る 。 そ う した 観 点 か らサ ウ ス ラ ン ド社 は 日本 に進 出 す る 際 の 基 準 と して,提 携 先 は ス ー パ ー マ ー ケ ッ ト以 外 に し よ う と考 え た 。
しか し な が ら,イ トー ヨー カ 堂 が そ の 提 携 先 と して 決 ま っ た の で あ る 。 イ トー ヨ ー カ堂 は 日本 に お け る セ ブ ン イ レ ブ ン の エ リ ア ラ イ セ ン ス と して 以 下 の よ う な エ リ ア ラ イ セ ン ス 条 件 を サ ウ ス ラ ン ド社 か ら提 示 さ れ た 。
表1に 示 す と お り,イ トー ヨー カ 堂 は サ ウ ス ラ ン ド社 か ら厳 しい 条 件 を突 き つ け ら れ る 。 ま ず サ ウ ス ラ ン ド社 は 日本 に お け る エ リ ア ラ イ セ ン ス を 両 社 の 合 弁 と い う形 に し て 経 営 に 全 面 参 画 で き る よ う に 要 請 し た(① を 参 照)。
ま た,日 本 に お け る セ ブ ン イ レ ブ ン の 営 業 区 域 も東 日本 の み に 限 定 し(② を 参 照),テ ス ト導 入 と で も 言 え る レ ベ ル を 提 案 し て き て い る 。 こ れ は イ ト ー ヨ ー カ 堂 に と っ て 厳 し い 内 容 で あ り,到 底 受 け 入 れ ら れ る も の で は な か っ た 。 同 案 は協 議 の 末,右 の 通 り に撤 回 さ れ た が,③ と④ の 内 容 に つ い て は イ トー ヨ ー カ 堂 が 若 干 妥 協 し た 格 好 と な っ て い る 。 む ろ ん,そ の 内 容 に つ い て も依
経営環境変化に伴う国際ビジネス戦略一セブンイレブンに関する3つのフレームワーク分析を中心として一285
表1エ リアライセ ンスの初期 提示条件 と最終 的合意案 エ リア ラ イセ ンス の 条 件
交渉前 交渉後
① 事 業 は サ ウス ラ ン ド社 との 合 弁 とす る → 撤 回
② 出店地域 は 日本 を2分 割 した東 日本 のみ とす る → 撤 回
③8年 間で累積出店数2000店 舗 の達成 →8年 間 で1200店 舗
④ ロ イ ヤ リテ ィは売 上 の1% 売 上 の0.6%*
*83年3月 以 降0.3%に 契 約 変 更
『会 社 年 鑑2002』 日本 経 済 新 聞 社 編,2∞1年10月 pp3084〜3085を 参 考 に 筆 者 作 成
然 と し て 厳 しい も の で あ っ た 。
前 述 した とお りサ ウ ス ラ ン ド社 は ス ー パ ー マ ー ケ ッ トの 延 長 線 上 に コ ン ビ ニ エ ンス ス トア が あ る と は考 え て い な か っ た 。 そ の こ と に つ い て は イ トー ヨ ー カ 堂 も 同 じで
,同 社 が 蓄 積 して き た 日本 に お け る ス ー パ ー マ ー ケ ッ トの ノ ウ ハ ウ は 通 用 し な い で あ ろ う,と 考 え て い た 。 こ こ で,両 社 の 思 惑 が 一 致 し, 日 本 の セ ブ ン イ レ ブ ン を運 営 す る 株 式 会 社 ヨ ー ク セ ブ ンが 設 立 さ れ た の で あ る 。
1‑4ヨ ー クセ ブ ン設 立
ヨー ク セ ブ ンが 誕 生 した1973年 は 日本 の小 売 業 に とっ て,既 存 業 態 か らの 脱 却 を宣 告 され た時 で あ っ た。 同年9月 に 「中小 小 売 商 業 振 興 法」 が 公 布 さ
れ,翌 月 に は 「大 規 模小 売 店 舗 法 」 が 公 布 さ れ た か らで あ る。
日本 は,戦 後 の 高 度 経 済成 長 期 にお い て本 格 的 な工 業 化 社 会 を形 成 し,大 量 生 産 ・大 量 消 費 に よる 「消 費 ブ ー ム」 を ア メ リ カ に遅 れ る こ と数 十 年 で経 験 して い た。 しか し,一 方 で は既 存 中小 小 売 店 舗 のr弱 化 が進 行 し,深 刻 な 消 費 者 離 れ を まね い て い た 。 中小 小 売 店 舗 は家 族 的 な労 働 を中心 に営 まれ て お り,労 働 生 産 性 が 上 が らず,隆 盛 して くる大 型 店舗 に太 刀打 ちで きな か っ
286国 際経営論集No.252003
た 。
さ て,そ う した 中,ヨ ー ク セ ブ ン は サ ウ ス ラ ン ド社 との 提 携 実 現 に よ っ て, セ ブ ン イ レ ブ ン と い う コ ン ビ ニ エ ンス ス トア 事 業 に つ い て の チ ェ ー ン経 営 ノ
ウハ ウ を 獲 得 す る こ と と な る 。 ヨ ー ク セ ブ ン は セ ブ ン イ レ ブ ン の チ ェ ー ン展 開 を 開 始 す る の に 先 立 ち,自 社 直 営 店 で の さ ま ざ ま な 実 験 を行 う。 こ れ は,
「売 れ 筋 ・死 に 筋 」 商 品 とい う単 品 管 理 が 誕 生 した 時 期 で あ る 。 既 存 の 雑 貨 屋 か ら セ ブ ン イ レ ブ ン へ の 変 革 の と きで あ る 。(添 付 資 料 ・2を 参 照)
1‑5セ ブ ン イ レ ブ ンの特 徴
セ ブ ン イ レブ ンの特 徴 は商 品 の 「単 品 管 理 」 に代 表 さ れ る コ ン ピ ュ ー タ シ ス テ ム に あ る と い え る 。 オ ン ラ イ ンに よる コ ン ピ ュ ー タ シス テ ム で 「売 れ 筋 ・死 に筋」 商 品 の選 択 を決 定 し,店 舗 運営 の戦 略 的 な経 営 に結 び つ けて い る。 売 上 デ ー タは毎 時 各 店 舗 か ら本 部 へ 送信 され,各 店舗 を管 轄 す るエ リア マ ネ ー ジ ャ に逐次 伝 達 され る仕 組 み とな って い る。
特 に性 別 ・年 齢 を詳 細 に記 録 す るPOSシ ス テ ム は,自 社 内 のMD(マ ー チ ャ ン ダ イ ジ ング チ ー ム:商 品 開発 チ ー ム)で 商 品 開発 を行 う際 の 重 要 な意 思 決 定 ツー ル とな っ て い る。 セ ブ ンイ レブ ンが こ う した精 巧 な情 報 シス テ ム を活 用 す る こ とに よ り,い わ ゆ る メ ー カー 主 導 型 の商 品導 入 で は な く,セ ブ ンイ レブ ンが 主体 とな っ た独 自の 商 品 開発 を行 え る原 動 力 とな っ て い るの で あ る。顧 客 に一番 近 い セ ブ ン イ レブ ン こそ が マ ー ケ ッ トの プ ラ ッ トフ ォー ム に な っ て い る と もい え る。
さて,セ ブ ン イ レブ ンは 日本 に根 付 い て以 来 着 実 にそ の 店 舗 数 を増 加 させ, 1980年 に は1000店 を超 え る。 図1に 示 す 通 り,ま さに右 肩 上 が りで 店 舗 数 を 増 加 させ て い る。 た だ,セ ブ ンイ レブ ンは地 域 ドミナ ン ト方 式 に よる 出店 を 基 本 と してい る の で,い まな お 四 国 や 山陰 等 で は営 業 して い な い 。 こ う した 点 か ら も,利 便 性 を売 る,と い う側 面 と 「範 囲 の経 済 」 を愚 直 に実 行 して い
る姿 が見 て とれ る。
経営環境 変化 に伴 う国際 ビジネス戦略 一 セブ ンイ レブンに関する3つ の フレーム ワー ク分析 を中心 として 一287
図1セ ブ ン イ レ ブ ン ・ジ ャパ ンの 店 舗 数 推 移 筆 者 作 成
な お,セ ブ ン イ レ ブ ン とい う名 の 付 く コ ン ビ ニ エ ン ス ス トア は 全 世 界 に2 万 店 以 上 あ り,北 米 ・中 米,台 湾 ・韓 国 を は じめ と した ア ジ ア 地 域,ヨ ー ロ
ッパ の 一 部 に そ の 店 舗 網 を拡 大 化 させ て い る 。(添 付 資 料 ・2を 参 照)
第2章 経営環境の変遷
さて,両 社 が 経 験 して きた歴 史 的 ・経 済 的 な背 景 を踏 ま えた 上 で,今 日の IT時 代 に まで 延 長 して 検 討 す る 。 そ うす る こ と に よ り今 日の コ ン ビニ エ ン ス ス トア が お か れ て い る経 営 環 境 を考 察 で きよ う。 本 章 で は以 下 の3点 につ き経 営 環 境 の 変 遷 を明 らか にす る こ とに よ り,セ ブ ンイ レブ ンが対 応 して きた 経 営 環 境 と,今 後 直 面 す る で あ ろ う諸 問題 を考 察 して い く。論 点 と して は,
① 産 業 革 命 以 降 に勃 興 した大 量 生 産 方 式 に よる 「規 模 の経 済(SCALE)」
② 大 量 生 産 方 式 を延 長 して 新 た な 市 場 に展 開 し て い く 「範 囲 の 経 済
288国 際 経 営 論 集No.252003
(SCOPE}J
③ 顧 客 の 満 足 度 を 向 上 させ る 為 に 時 間 を競 争 力 とす る 「時 間 の 経 済 (TIME)」
が 考 え られ よ う。
小 売 業 で は大 量 生 産 され た 製 品 を大 量 に仕 入 れ,顧 客 に低 価 格 で提 供 して い く とい う側 面 が 強 い。 従 っ て,ま ず 先 に 「規 模 の経 済」 の分 析 を行 な う。
次 い で,「 規 模 の経 済」 に続 く概 念 と して 「範 囲 の 経 済 」 を検 討 して い く必 要 が あ る 。 つ ま り,A.D.チ ャ ン ドラー が 言 う 「ス ケ ー ル ・ア ン ド ・ス コ ー
4}
プ」 の 議 論 をセ ブ ンイ レブ ンに焦 点 を合 わ せ て議 論 す る。 さ らに は 「規 模 の 経 済」 と 「範 囲 の経 済 」 を実 践 した セ ブ ンイ レブ ンが 産 み 出 した 「時 間 の経 済」 を解 析 して い くこ とに よ り本稿 の 目的 で あ るセ ブ ン イ レブ ンの 国際 ビ ジ ネ ス展 開 とそ の背 景 を明 らか にで きる と考 え る の で あ る。
2‑1「 規 模 の 経 済 」 の フ レー ム ワー ク
「規 模 の経 済 」 は 今 日の 大 量 生 産 ・大 量 消 費 とい う一 連 の 流 れ を総 称 した もの で あ る と定 義 で きる。 規 模 の 経 済 は 「プ ロ ダ ク トラ イ フサ イ クル(PLC モ デ ル)」 に あ て は め る と理 解 が 深 ま る。PLCモ デ ル は あ る製 品 の対 市 場 戦 略 をモ デ ル化 した 図式 で あ り,製 品 が 市 場 に投 入 され て か ら,導 入期 ・成 長
5)
(前 期 ・後 期)・ 成 熟 期 ・衰 退 期 を経 る 過 程 を模 式 化 して い る 。
図2で は,あ る 製 品 が 市 場 に投 入 さ れ,時 間 と と も に そ の 販 売 量(生 産 量) が 変 化 して い く様 子 を 表 現 して い る 。
導 入 期 ・成 長 前 期 で は 製 品 を い ち 早 く市 場 へ 投 入 し,高 い 製 品 シ ェ ア を確 保 し て い く こ とが 重 要 で あ る 。 そ れ は,一 覧 表 の 中 に も あ る と お り競 争 企 業 数 が 少 な い 上 に 実 質 的 な 差 別 化 が 容 易 に は か れ る か ら で あ る 。 す な わ ち,そ
の 製 品 に 関 して の 「価 格 」 を 自 由 に つ け る こ とが で き る 「価 格 の 裁 量 度 」 を 持 て る と い う こ と で あ る 。 価 格 は 高 め と な る が,市 場 に 類 似 製 品 が 多 く出 回 っ て い な いP<Mの 状 態 で あ る か ら 当 然 と い え る だ ろ う。 生 産 規 模 が 市 場 規
経営環境変化に伴う国際ビジネス戦略一セブンイレブンに関する3つのフレームワーク分析を中心として一289
A
開発段階 導入期 成長前期 成長後期 成熟 衰退期
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P:生 産 規 模M:市 場 規 模
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鷹鱗繊 戴囲
単独OR小 急激 に増 加難鎌 鷺 織 ∴ ㍗
実質的差別化 形式的差別化図2PLC上 の 諸 特 性
(出典)衣 笠洋輔 「日本企 業の企業が直面 してい る構造 的諸 問題」
(神奈川大学 『国際経営論 集』1996年2月,p29)
290国 際 経 営 論 集No.252003
模 よ り も小 さい時 期 で あ り,必 然 的 に価 格 が 上 昇 して しま う とい え る 。 ま た 同時 に,製 品 に は不 確 実 性 が 高 い ため,大 量 生 産 をす る た め の 設 備 投 資 を慎 重 に行 な う必 要 が あ るた め,市 場 へ の 製 品提 供 に事 欠 く状 態 で もあ る。
製 品 が 成 長 後 期 へ と移 行 す る と上 記 の条 件 は一 変 す る 。競 合 企 業 は そ の 製 品 の不 確 実性 を小 さい と判 断 し,利 益 が 見 込 め そ うな そ の 分 野 に参 入 して く る。 と き と して,圧 倒 的 な コス ト優 位 性 を持 っ た国 々が 製 品 を怒 涛 の よ う に 市 場 へ 投 入 す る瞬 間 で もあ る。1970年 代 の 日本 製 品 が ア メ リカ国 内へ 瞬 く間 に流 入 し,ア メ リ カ市 場 を独 占 して い っ た事 例 が そ れ で あ る とい え よ う。
企 業 は平 準 化 され た 技 術 を応 用 して大 量 生 産 方 式 の 生 産 ラ イ ンを構 築 し, 市 場 で は顧 客 が 標 準 化 され た製 品 を価 格 で判 断 す る。 この状 況 は,成 長 前 期 のP<Mか らP>Mへ と製 品 の 流 通 量 が 変 化 して い く様 子 を示 して い る。
1980年 代 中旬 に ア メ リカ で起 きて い た現 象 で あ る と もい え る。 や が て 製 品 の 製 造 は コス ト競 争 力 を持 つ 国 々へ と移 転 され て い き,製 品 の 成 長 曲線 は成 熟 期 に至 る こ と とな る。 あ る ひ とつ の 製 品 がPLCモ デ ル で 示 す 衰 退 期 へ と向 か う時 期 で あ る。
で は,消 費 者 の 関 与 す る現 場 で は どの よ う な変 化 が 起 きる の で あ ろ うか 。 こ れ まで の考 察 で 確 認 で きた よ う に,市 場 に放 たれ た画 期 的 な製 品 は瞬 く間 に消 費 者 の購 買 意 欲 をか きた て る。 つ ま り,価 格 は 高 くて も欲 しい,と 思 わ せ る 製 品 の こ とで あ る。 これ はPLCモ デ ル上 の 導 入期,あ る い は 成 長 前 期 で あ る とい え よ う。 新 製 品 は顧 客 に とっ て,と て も魅 力 的 な新 製 品 で あ り, 市 場 で の流 通 量 が 少 な い こ とか ら購 入 す る喜 び と な る。 しか しな が ら生 産 規 模 と消 費 規 模 を比 較 す る とP<Mと な り,製 品 の 品 薄 状 態 が 続 くか ら価 格 が
高 く,全 て の 消 費 者 に は普 及 しな い 。
消 費 者 が そ の 製 品 の価 値 を認 め,製 品 が 市 場 の 中 で 認 知 度 を上 昇 させ る と
「標 準 化 」 され た もの と して 市 場 で 成 長 して い く。 これ は 生 産 規 模 と消 費 規 模 が ほ ぼ一 致 して い る状 態 の こ とでPニMで あ る。 この状 態 で あ れ ば 生 産 と 市 場 が 拮 抗 し,製 品 の需 要 と供 給 が つ りあ っ て い る 。 しか しなが らこ う した
経 営 環 境 変 化 に伴 う国 際 ビジ ネ ス戦 略 一 セ ブ ン イ レ ブ ン に関 す る3つ の フ レー ム ワ ー ク分 析 を中 心 と して 一一291
状 態 は長 く続 か ず,前 述 の通 りP>Mと い う状 態 に な り,価 格 が低 下 して い く。 消 費 者 に とって は製 品 を購 入 す る機 会 が 増 え る わ けで は あ る が,企 業 と して は 製 品 か ら得 られ る利 益 が 漸 減 して い く時 な の で あ る。
2‑2「 範 囲 の経 済 」 の フ レー ム ワ ー ク
H.1.ア ンゾ フ は 「CorporateStrategy」 で 「規 模 の 経 済」 か ら 「範 囲 の 経 済 」 に移 行 しつ つ あ る経 営 環 境 を 「製 品 一 市 場 マ トリ ックス 」 を提 示 し 分 析 して い る 。ア ンゾ フ は戦 略 的 意 志 決 定 の ため事 業 ポ ー トフ ォ リオ を示 し,
この概 念 図 か ら 「範 囲 の 経 済」 につ い て解 明 した。
前 節 で は 「規 模 の経 済 」 につ い て の フ レー ム ワー ク を通 じてP(生 産 規 模) とM(市 場 規 模)を 対 比 させ な が ら収 益 の 方 向 性 につ い て論 じて きた 。0 般 論 と して,企 業 は製 品 を多 く販 売 し,そ の 販 売 数 を増 加 させ る こ とに よ り 収 益 を得 る 。 しか し,PLCモ デ ル で 確 認 した よ う に,成 長 後 期 頃 か ら は競 合 他 社 が 乱 立 して価 格 競 争 とな る傾 向 が あ る。 これ は規模 の経 済 が 暗 に示 す 収 穫 逓 増 か ら収 穫 逓 減 へ の意 味 合 いが あ る とい え よ う。
さ て,図3に 示 され る よ う に,ア ン ゾ フ は 「製 品 一 市 場 マ トリ ッ クス 」 に お い て,製 品,市 場 をそ れ ぞ れ の軸 と して セ ッ トし,「 現 」 ・ 「新 」 の 項
目 を展 開 して マ トリ ッ クス を組 み 上 げ て い る。
「規 模 の経 済 」 で ス タ ー トした 頃 は 「現 市 場 」 に 「現 製 品」 を提 供 して い
図3「 製 品 一 市 場 マ ト リ ッ ク ス 」
市場
製品 現市場 新市場
現 製品 市場
浸透
市場 開発 新製品 製 品
開発
多角化
6) 出 典 柴 川 林 也 ・高 柳 暁 編 著 「企 業 経 営 の 国 際 化 戦 略 」 同 文 館,1987年,p79 292国 際 経 営 論 集No.252003
る 。 これ は前 節 で も述 べ た とお りで あ り,ア ンゾ フは 「市 場 浸 透 」 領 域 と し て い る。
製 品 がPLCモ デ ル の 成 長 期 に入 る と競 合 企 業 が 現 れ,製 品 と して の成 長 性 に頓 挫 す る可 能 性 が 出 て くる。 そ う した と きに 「現 製 品」 を 「新 市 場 」 に 放 て ば更 な る規 模 の経 済 が 生 まれ る と考 え られ る 。 そ う した状 態 を ア ンゾ フ は 「市 場 開発 」 と して考 察 し,現 製 品 が 延 命 す る た め の 方 法 で あ る と表 現 し て い る。
企 業 が 比 較 的安 価 な対 策 と して採 りう る も う ひ とつ の 方 法 が 「製 品 開発 」 で あ る。 これ は 「現 市 場 」 に 「新 製 品」 を投 入 す る こ とに よ る方 法 で あ る。
企 業 が 「現 市 場 」 で あ る程 度 の 製 品 シ ェ ア を持 ち,顧 客 か らの 買換 え需 要 等 を期 待 で きる と きに有 効 な手 段 で あ る。 企 業 が 「新 製 品」 を他 社 に先 駆 け て 投 入 で きれ ば価 格 を支 配 す る こ とが で き,よ り高 い収 益 を期 待 で きる とい え る。
企 業 に とっ て 「多 角 化 」領 域 は費 用 と時 間 を要 す る選 択 し難 い 方 向 で あ る。
しか しな が ら,そ う した 難 題 を差 し置 い て も他 社 に先 駆 け て 「新 市 場 」 に
「新 製 品 」 を投 入 す る こ とが で き,企 業 が 莫 大 な利 益 を獲 得 で き る魅 力 的 な 領 域 で あ る とい え る。
経 営 環 境 が 「規 模 の経 済 」 か ら 「範 囲 の経 済 」 に移行 し,生 産 性 を向 上 さ
7}
せ て い く様 に つ い て はA.D.チ ャ ン ドラ ー の 議 論 に 従 う こ と とす る 。
2‑3「 時 間 の 経 済 」 の フ レ ー ム ワ ー ク
過 去 の よ う に 時 間 が ゆ っ く り と流 れ て い る 場 合,あ る 日突 然 に経 営 環 境 が 変 わ る こ と は な い と考 え られ る 。 しか し,企 業 を取 り巻 く経 営 環 境 が 一 変 し, 新 し い 時 間 軸 を 持 っ た 経 営 環 境 が 出 現 し た 場 合 に は そ の 成 功 体 験 は 通 用 し な
くな る 。
「規 模 の 経 済 」 と 「範 囲 の 経 済 」 に 依 拠 し て い た 経 営 環 境 か ら 「時 間 の 経 済 」 へ の 依 存 度 が 高 ま っ て い くか らで あ る 。
経営環境変化に伴う国際ビジネス戦略一セブンイレブンに関する3つのフレームワーク分析を中心として一293
「時 間 の 経 済 」 は ラ ジ オ ・テ レ ビ ・イ ン ター ネ ッ トの 普 及 ス ピー ドで 説 明 で きる 。
ア メ リ カで ラ ジ オ放 送 が 始 ま っ た の は1920年 で あ る。 そ の 後,ラ ジ オが 5000万 世帯 に普 及 す る まで38年 を要 して い る。 同様 に テ レ ビは1949年 に本 放 送 が 開始 され,1950頃 年 か ら一 般 家庭 に普 及 し始 め る こ と とな る。 テ レ ビが 全 米 の5000世 帯 に普 及す る まで25年 か か っ た。 次 い で ケ ー ブル テ レ ビが 遠 隔 地 で もテ レビ放 送 を滞 りな く放 映 で きる設 備 と して登 場 し,お よそ10年 で 普 及 した。 記 憶 に新 しい と こ ろで は,イ ン ター ネ ッ トが1991年 に登 場 して,わ ず か5年 で 普 及 率50%を 越 え た事 例 が あ る。(表2)
「時 間 の経 済 」 は,あ る一 定 の単 位 時 間 内 で い か に大 き な成 果 を達 成 す る か とい う視 点 と,ス ピー ドを速 め る こ と に よ り更 に大 きな便 益 を実現 で きる か,と い う両 面 性 を持 っ て い る 。
1970年 代 後 半 か ら1980年 代 にか け て経 営 環 境 が 高 度 な経 済 成 長 や急 速 な生 産 性 を成 し得 た の は 「時 間の 経 済」 の 効 果 を最 大 限 に生 か して きた か らだ と い え る。 す な わ ち,「 規 模 の 経 済」 と 「範 囲 の 経 済 」 が個 々 の 経 済 効 果 を発 揮 して3年 で 達 成 した成 果 は,「 時 間 の 経 済」 を組 み 込 む こ とに よ り,お よ
そ 半 分 で そ れ と同 等 の効 果 を発 揮 す る,と い う こ とで あ る。
トヨ タ 自動 車 は 「時 間 の 経 済 」 を事 業 経 営 に巧 み に取 り入 れ た 。 トヨ タ 自 動 車 が 生 産 現 場 の 効 率 的 な 再編 を 目指 して 編 み 出 した 「カ ンバ ン方 式 」 こそ
が 「時 間 の経 済 」 の原 型 で あ る とい え る。 ジ ャス ト ・イ ン ・タ イム(JIT方 表2ア メ リカにお ける各 メデ ィアの50%普 及 までの期間
筆者作成
294国 際 経 営 論 集No.252003
式)思 考 は 日本 が 世 界 に誇 る生 産 方 法 で あ る。
カ ンバ ン方 式 は 「欲 しい もの を ・欲 しい だ け ・欲 しい 時 に」 入 手 で きる仕 組 み で あ る。 カ ンバ ンは生 産 現 場 の各 部 品 に ひ とつ ひ とつ 用 意 され,在 庫 が 少 な くな る と 「発 注 せ よ」 とい う表 示 が 現 れ る の で あ る。 マ ニ ュ ア ル化 され た 生 産 現 場 で は こ う した方 法 を採 用 す る こ と に よ り円 滑 に業 務 が 遂 行 さ れ る。
さて,こ の カ ンバ ン方 式(「 時 間 の経 済」)を 小 売 業 に持 ち込 ん だの が 日本 の セ ブ ン イ レブ ンで あ る。 セ ブ ン イ レブ ンは,「 時 間 の経 済 」 を実 現 して い る コ ン ビニ エ ンス ス トア の チ ェ ー ン化 に よ り,「 規 模 の 経 済 」 を追 求 し,共 通 仕 入 れ に よる低 コス ト化 を実 現 して い る。 ま た,物 流 をJIT配 送 化 す る た め に,店 舗 分 散 を 回避 し,特 定 地 域 に集 中 的 に店 舗 配 置 す る こ とに よ り,配 送 の 効 率 化 をは か り,同 時 にJIT配 送 の 有 効 性 を実 現 させ て い る。 セ ブ ンイ
レブ ンは また,日 本 特 有 の お に ぎ り ・弁 当 を ひ とつ の新 しい事 業 分 野 と して 生 み 出 し,JIT配 送 に よ り事 業 と して 成 立 させ た こ とに よ っ て,事 業 の 多 角 化 に よる 「範 囲 の経 済 」 を も達 成 して い る。 セ ブ ンイ レブ ンは各 店 舗 の 地 域 性 を重 視 し,70%の ア イ テ ム の共 通 仕 入 れ 以 外 は,地 域 特 有 の仕 入 商 品 を独 自に扱 わせ る こ とに よ り,狭 義 で は あ る もの の 各 店 舗 独 自の 「範 囲 の 経 済」
に よ る効 果 を発 揮 させ て い る。
セ ブ ンイ レブ ンの 「時 間 の経 済」 へ の 挑 戦 は,こ れ だ け に と どま らず,今 日で は 「鮮 度 を価 値 と して売 る」 とい う段 階 まで 到 達 して い る。 お 弁 当 ・食 品類 の み な らず,情 報 の鮮 度 を重 視 した週 刊 誌 の 取 り置 き 日数 の 短 縮 化 を始 め と して,売 れ筋 商 品 をPOSシ ス テ ム に よっ て 単 品 管 理 行 な い顧 客 情 報 の 鮮 度 さえ も管 理 す る に至 っ て い る。
POSに よる 情 報 の デ ー タは,全 国 の顧 客 情 報 デ ー タ と して,ま た,売 れ 筋 動 向 や 日本 列 島 の季 節 移 動 に よる顧 客 動 向 に つ い て の グ ル ー プ情 報 と し
て,ど この店 舗 で も瞬 時 に把 握 で きる。 これ に加 え,顧 客 が 提 供 す る地 域 別, 層 別,時 間帯 別 に よる情 報 は,店 舗 が顧 客 にJIT的 発 想 に よる商 品群 を用 意
経営 環境変化 に伴 う国際 ビジネス戦略 一 セブ ンイレブンに関す る3つ の フレーム ワーク分析 を中心 として 一295
させ る こ とに な り,顧 客 はセ ブ ンイ レブ ンに行 く回 数 が増 え れ ば増 え る ほ ど, セ ブ ン イ レブ ンへ の情 報 デ ー タ提 供 が増 加 し,結 果 と して 自分 の欲 しい もの が欲 しい 時 に買 え る とい う好循 環 を生 み 出 す 。
JITは 「欲 しい し もの を,欲 しい 時 に,欲 しい だ け」 を実 現 す る ツ ー ル で あ るが,物 流 業 で フ ェ デ ラル ・エ ク ス プ レス が 翌 日配 送 を生 み 出 した よ う に, 物 の 移 動 の み な らず,情 報 の 移 動 に も大 きな変 革 を導 き出 す 。 同社 は大 量 の 情 報 を瞬 時 に把 握 で き る グ ロー バ ル情 報 ネ ッ トワ ー ク を構 築 し,JITに よる 配 受 信 シス テ ム を可 能 と した先 端 技 術 の 好 例 で あ る とい え る 。
2‑4グ ロ ーバ ル 情 報 ネ ッ トワ ー ク
ボ ー イ ング社 が ア メ リカ,ヨ ー ロ ッパ,日 本 の 設 計 開発 拠 点 を グ ロ ー バ ル 情 報 ネ ッ トワ ー ク で結 ん だ事 例 を挙 げ て 考 察 して み よ う。 従 来,シ ス テ ム エ ンジ ニ ア が 開発 業 務 に携 わ る時 間 は8時 間で あ った 。 これ は先 進 国 で あ れ ば 常 識 的 な考 え で あ るが,生 産性 とい う側 面 か ら考 察 した場 合,必 ず し も合 理 的 な もの で は ない 。 シス テ ムエ ン ジニ アが そ れ以 上 の 労働 を して生 産 性 を 向 上 させ る こ と も可 能 で は あ るが 現 実 的 に は難 しい。 そ こで,ボ ー イ ング社 で は世 界 各 国 の 開発 拠 点 を グ ロー バ ル情 報 ネ ッ トワー クで 結 び,24時 間化 す る こ と よ っ て時 間 の壁 に挑 ん だ 。 つ ま り,同 社 は各 拠 点 を3つ の 時 間軸 に分 散 させ て,そ れ らの ゾー ン を結 合 させ る こ と に よ っ て 開発 期 間の 短 縮 化 を は か っ た の で あ る。
ボ ー イ ング社 は地 球 の 自転 に合 わ せ て24時 間 を8時 間ず つ に区 切 り,3つ の タ イ ム ゾ ー ン を 配 置 した 画 期 的 な ア イ デ ア を 開 発 業 務 に適 用 した の で あ
る。 この事 例 こそ が ま さ に,「 時 間 の経 済 」,そ の典 型 で あ る とい え よ う。
さ ら に言 え ば,事 業 経 営 は24時 間稼 動 し続 け る こ と に よ っ て,「 規 模 の経 済」 を最 大 限 に生 か す こ とが で きる 。半 導 体 業 界 が 当 然 の ご と く24時 間操 業
して い るの は 「時 間 の経 済 」 を最 大 限 に生 か して い る証 拠 で あ ろ う。
以 上 考 察 して きた よ う に,情 報 媒 体 の普 及 速 度 の例 や,半 導 体 業界,ト ヨ
296国 際 経 営 論 集No.252003
タ,ボ ー イ ング,セ ブ ンイ レ ブ ン等 々の 例 は 「規 模 の 経 済 」,「範 囲 の経 済 」 の 複 合 され た 世 界 をす で に超 え て お り,「 時 間 の 経 済」 を軸 に した 新 しい 実 体 を持 つ経 営 環境 へ と突 入 した こ と を示 して い る。
第3章 セ ブ ンイ レブ ンの経 営 戦 略
こ こ まで,セ ブ ン イ レブ ンの歴 史 的 な背 景 と,経 営 環境 の 変 遷 を別 々 に議 論 して きた 。 本 章 で は両 者 の議 論 を融 合 させ,セ ブ ンイ レブ ンが 「時 間の 経 済 」 を実 践 し今 日活 躍 して い る様 を明 らか に してい く。
3‑1フ レ ー ム ワ ー ク と の 融 合
セ ブ ン イ レ ブ ンが ア メ リ カ で の 開 業 当 初 か ら一 貫 して 続 け て い る こ とが あ る 。 そ れ は,「 コ ン ビ ニ エ ン ス 」 を 実 践 し て い る こ とで あ る 。 狭 い 店 舗 に 限 られ た ア イ テ ム を 並 べ,さ ら に は 顧 客 が 必 要 と して い る も の を必 要 な と き に 提 供 す る 。 い わ ばJITの 実 践 で あ る とい え る 。 セ ブ ン イ レブ ン はPOSシ ス テ ム を核 と し た 情 報 化 戦 略 で そ れ を可 能 と し,さ ら に は 毎 日蓄 積 さ れ る デ ー
タ を 元 に 的 確 な 商 品 発 注 を も可 能 と して い る 。
で は,セ ブ ン イ レ ブ ン を 前 章 で 論 じた3つ の フ レー ム ワ ー ク と融 合 さ せ て そ の 高 い 競 争 力 を 再 考 す る こ と とす る 。 図4で は 経 営 環 境 に お け る成 長 ベ ク トル を表 して い る 。既 に 論 じて き て い る よ う に,経 営 環 境 に は 「規 模 の 経 済 」 と 「範 囲 の 経 済 」 が 存 在 し,そ の 双 方 を巧 み に 融 合 させ る こ と に よ っ て 「時 間 の 経 済 」 を 産 み 出 す こ と が で き る 。 そ の 「時 間 の 経 済 」 で は 「鮮 度 」 を顧 客 に 提 供 して い くの で あ る 。
こ こ で セ ブ ン イ レ ブ ン の 流 通 シ ス テ ム を 例 に 挙 げ,2章 で 論 じ て き た フ レ ー ム ワ ー ク を あ て は め て み る
。(添 付 資 料 ・3を 参 照)
周 知 の 通 り,セ ブ ン イ レ ブ ン は 「地 域 ド ミ ナ ン ト方 式 」 に よ る 高 密 度 多 店 舗 展 開 を して い る 。 こ れ に よ っ て 物 流 に伴 う コ ス ト削 減 を は か り,ほ か の 後
経営環境変化に伴う国際ビジネス戦略一セブンイレブンに関する3つのフレームワーク分析を中心として一297
A
収
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成長 ベク トル
時 間の
岬^醒w軸 ㍗畑 ・琳 、
範 の 経済
一)
時代 の変化
図4経 営環境 の成長ベ ク トル 筆者作成
発 コ ン ビニ エ ンス ス トアで は真 似 の で きな い経 営 戦 略 を遂 行 して い る の で あ る。 これ は,選 択 と集 中 の 経 営 戦 略 で あ り,
① 多 店 舗 展 開 に よ る仕 入 れ コス トの低 減 で 生 ま れ る 「規 模 の 経 済 」 を実 践 し,
② 高 密 度 多 店 舗 展 開 に よ る 出 店 地 域 の拡 大 化 で 「範 囲 の経 済 」 を実 践 し,
③ 欲 しい 時 に ・欲 しい 物 を,顧 客 へ 提 供 し,「 時 間 の 経 済 」 実 践 して い る。
つ ま り,セ ブ ンイ レブ ンは 時 間 の 生 み 出 す価 値 を顧 客 に直接 的 に提 供 して い る とい え る 。 今 日で は 「時 間 の経 済 」 を さ ら に上 回 る 「鮮 度 」 あ る い は
「新 鮮 さ」 を も視 野 に 入 れ 始 め て い る とい え よ う。 ま さ に,規 模 と範 囲 が 産 み 出 した 「時 間」 とい う見 え な い価 値 を創 出 して い る とい え る。
3‑2情 報 の 同時 性 と共 有 の経 済
経 営 環 境 はそ の変 化 の 速 度 を更 に増 して い る 。 こ れ まで は 「良 し」 と され
298国 際 経 営 論 集No.252003
て きた成 功 体 験 が 全 く通 用 しな くな り,代 わ っ て これ まで は未 知 だ っ た もの が 「良 し」 と され て きて い る。 犬 の 寿 命 を比 喩 して ドッグ イヤ ー な ど と表 現 され る こ と もあ る。
最 後 に本 稿 の ま とめ と して 図5を 説 明 した い 。
セ ブ ンイ レブ ンは顧 客 の さ さい な一 言 を ビジ ネ ス に取 り入 れ て店 舗 を展 開 して きた。 時 代 的 な背 景 もあ る だ ろ うが,セ ブ ンイ レブ ンは顧 客 の声 を ビ ジ ネ ス に組 み込 み,顧 客 主 導 型 の経 営 で成 長 して きた とい え る。 今 日の セ ブ ン イ レブ ン も同様 に,金 太 郎 飴 化 され た店 舗 に 「鮮 度 」 を持 ち込 む こ とで顧 客 の満 足 度 を充 足 させ て い る とい え よ う。
しか しなが らセ ブ ンイ レブ ンはサ ウ ス ラ ン ド社 の失 敗 が な け れ ば 日本 で し か生 き残 らな か っ た 可 能 性 が あ る。 そ れ は 図5で も示 す よ うに,「 時 間 の経 済 」 を実践 した の は 日本 の セ ブ ンイ レブ ンで あ り,ア メ リカの セ ブ ンイ レブ ンで は な い,と い う こ とだ か らで あ る。 す なわ ち,逆 買 収 とい う特 異 な現 象 が 今 日の コ ン ビニ エ ンスス トア を創 りあ げ た とい っ て も過 言 で は な いの で あ
る。
経営環境
時代が求める価値(生き残る方向性)
BセブンイレブンII主 な小売剰11鍬1】
サ ウ ス ラ ン}ジ デ パ ー ト ス ー パ ー セ ブ ン イ レ ブ'
ジ ヤ パ ン
なか な かi進め ない 1ネ ッ ト企剰
元 か ら この 方 向
▼
向 か って い る
図5時 代 が 求 め る 価 値 筆 者 作 成
経営環境変化に伴 う国際 ビジネス戦略 一 セブンイレブ ンに関す る3つ の フレームワー ク分析 を中心 として 一299
図5に あ る とお り,主 な小 売 業 は従 来 の ビ ジ ネス モ デ ル か ら脱 却 す る こ と が で きず に苦 しみ,ま た,金 融 も何 とか して 時代 が 求 め る価 値 に向 か お う と して い る。 ネ ッ ト企 業 はそ の新 しさか ら,基 本 的 に は 「時 間の 経 済 」 を実 践 し,次 の価 値 へ と方 向性 を見 出 して い る とい え よ う。
今 日,社 会 は ネ ッ ト化 され たユ ビキ タス社 会 へ と転 身 を はか っ て い る。 こ の 状 況 にあ わせ 企 業 は す ばや くそ れ に対 応 して い か な け れ ば な らな い 。 セ ブ ンイ レブ ンに も同様 の こ とが 言 え る わ け で あ り,経 営 戦 略 を誤 れ ば急 速 に そ の高 い競 争 力 を失 うで あ ろ う。
お わ り に
本 稿 で は,セ ブ ンイ レブ ンの 国 際 ビ ジ ネス 展 開 と経 営 環 境 の変 遷 とい う異 な っ た テ ー マ の 融 合 に挑 ん だ。 分 野 が異 な る とい う特 性 上,両 者 の 共 通 点 を 見 出 す ま で に は時 間 を要 した。 新 た に発 見 した課 題 を今 後 の研 究 に反 映 させ
て い きた い と考 え てい る。
参 考 文 献 ・資 料 一 覧
1.衣 笠 洋 輔 著 『日 本 企 業 の 成 長 戦 略 』 日 本 経 済 新 聞 社,1979年 。 2.畑 中 邦 道 著 『経 営 の フ ロ ン テ ィ ア 』 日 経BP企 画,1999年 。 3.西 垣 通 著 『IT革 命 』 岩 波 書 店,2001年 。
4.AlfredD.Chandler,Jr(1990)SCALEANDSCOPE:TheDynamicsof
IndustrialCapitalism,HarvardUniversityPress.(A.D.チ ャ ン ド ラ ー 著,安 部 悦 生 ・川 辺 信 雄 ・ 工 藤 章 ・西 牟 田 祐 二 ・ 日 高 千 影 ・ 山 ロ ー 臣 訳 『ス ケ ー
ル ・ ア ン ド ・ス コ ー プ 』 有 斐 閣,1993年) 5.FrancisMclnerneyandSeanWhite(2000)FutureWealth,NorthRiver
Ventures.(F・ マ キ ナ ニ ー,S・ ホ ワ イ ト 著,竹 中 平 蔵 訳 『ス ピ ー ド の 経 営 革 命 』 三 笠 書 房,2000年)
6.H.IgorAnsoffandEdwardJ.McDonnell(1990)IMPLANTING
STRATEGICMANAGEMENT,Prentice‑Halllnternational.(H.1.ア ン ゾ フ 著,
300国 際 経 営 論 集No.252003
中 村 元 一 ・黒 田哲 彦 ・崔 大 龍 訳 『「戦 略 経 営 」 の 実 践 原 理 』 ダ イ ヤ モ ン ド社, 1994年)
7.マ イケ ル ・デ ル 著,国 領 二 郎 監 訳 ・吉 川 明希 訳 『デ ル の 革 命 「ダ イ レ ク ト」
戦 略 で 産 業 を変 え る』 日本 経 済 新 聞 社,2000年 。
注
1)本 稿 で は 「セ ブ ン イ レ ブ ン 」 と い う あ い ま い な 表 現 を 避 け る た め,特 別 な 表 記 が な い 限 り,「 ア メ リ カ の セ ブ ン イ レ ブ ン 」 を サ ウ ス ラ ン ド社,「 日 本 の セ ブ ン イ レ ブ ン 」 を セ ブ ン イ レ ブ ン ジ ャ パ ン(旧 ・ ヨ ー ク セ ブ ン)と し て い る 。
2)主 に セ ブ ン イ レ ブ ン ・ア メ リ カ のWEBサ イ ト(www.7eleven.com)に よ る 。
3)高 密 度 多 店 舗 出 店,と も 表 現 さ れ る 。
4)主 に 前 掲 拙 者 「ス ケ ー ル ・ア ン ド ・ス コ ー プ 」 のppl7〜pp25,pp,pp29〜
PP36,PP141か らPP142,な ど に よ る 。
5)衣 笠 洋 輔 著 「日 本 企 業 の 企 業 が 直 面 し て い る 構 造 的 諸 問 題 」 神 奈 川 大 学
『国 際 経 営 論 集 』,1996年2月,p29な ど に よ る 。
6)「 製 品 一 市 場 マ ト リ ッ ク ス 」 に つ い て は,ア ン ゾ フ の 議 論 が 用 い ら れ る 。 本 稿 に つ い て も ア ン ゾ フ の 議 論 を 活 用 し な が ら 展 開 し た 。
7)主 に,前 掲 拙 者 著 「ス ケ ー ル ・ア ン ド ・ス コ ー プ 」 のpp17‑25な ど に よ る 。 添 付 資 料 ・1「 セ ブ ン イ レ ブ ン の グ ロ ー バ ル ネ ッ トワ ー ク 」
日 本 8,924 メ キ シ コ 328 デ ン マ ー ク 37
ア メ リ カ 5771 オ ー ス ト ラ リ ア 267 ス ペ イ ン 15
台 湾 2908 マ レ ー シ ア 189 プ エ ル ト リ コ 13
タ イ 1722 フ ィ リ ピ ン lsl ト ル コ 10
韓 国 1001 シ ン ガ ポ ー ル 156 グ ア ム S
中 国 516 ノ ル ウ ェ ー 63
カナ ダ 499 ス ウ ェ ー デ ン 60 合 計 22648
平 成13年12月 末 現 在 出 典 ・http:〃main.se}.co.jp/01/0104/0104right.html
経営環境変化に伴 う国際 ビジネス戦略 一 セブンイレブ ンに関す る3つ の フレームワーク分析 を中心 として一301
添 付 資 料 ・2「 セ ブ ン イ レ ブ ン ・ジ ャパ ン沿 革 」 1973(昭 和48)年 11月 株 式 会 社 ヨ ー ク セ ブ ン 設 立
米 国 サ ウ ス ラ ン ド社(現 セ ブ ン ーイ レ ブ ン,Inc.以 下 同 じ)と エ リ ア サ ー ビ ス お よ び ラ イ セ ン ス 契 約 締 結 1974(昭 和49)年 5月 第1号 店 出店(東 京都 江東区 ・豊洲 店)
1975(昭 和50)年 6月 24時 間営 業 開 始(福 島 県 郡 山市 ・虎 丸 店) 1976(昭 和51)年 5月
9月
出 店 数100店 達 成
ベ ンダ ー の集 約 化 ,共 同 配 送 開 始
1978(昭 和53)年 1月 8月
社 名 を株 式 会 社 セ ブ ンーイ レブ ン ・ジ ャパ ンに改 称 ター ミナ ル セ ブ ンに よる発 注 開 始
1979(昭 和54)年 10月 東 証第2部 に上場
1980(昭 和55)年 11月 出 店 数1,000店 舗 達 成 1981(昭 和56)年 8月 東証 第1部 に指定 替 え
1982(昭 和57)年 10月 POSシ ス テ ム 開始 EOBに よる発 注 開始 1984(昭 和59)年 2月 出店 数Z,000店 舗 達 成 1985(昭 和60)年 5月
8月
グ ラ フ情 報 コ ン ピ ュ ー タ導 入 開始 双 方 向 レジ ス ター導 入 開始
1987(昭 和62)年 3月 4月 10月
米飯 共同配送3便 制 導入 開始 出店 数3,000店 舗達成
東京電力 料金収納業務 取扱 い開始
1988(昭 和63)年 3月 11月
東京 ガス料金収納業務 取扱 い開始 米飯20℃ 温度管理体 制
(工場 〜配送車 〜販 売 ケース)導 入開始
1989(平 成1)年 2月 6月 11月 12月
第 一 生 命 保 険 料 払 い込 み 取 扱 い 開始 NHK放 送 受 信 料"継 続 振 込"取 扱 い 開 始 プ リペ イ ドカ ー ド取 扱 い 開始
米 国サ ウス ラ ン ド社 か らハ ワ イ事 業 部 を買 い受 け る 1990(平 成2)年 5月
6月 9月
三 井 海 上 フ ァ ミ リーバ イ ク 自賠 責 保 険 取 扱 い 開始 出店 数4,000店 舗 達 成
第4次 総 合 店 舗 情 報 シス テ ム導 入 開 始 1991(平 成3)年 3月
4月 5月
米 国サ ウス ラ ン ド社 の株 式 を取 得 し経 営 に参 画 NTT料 金 収 納 業 務 取 扱 い 開始
ISDN(総 合 デ ジ タル通 信 網:NTT)導 入 開始
302国 際 経 営 論 集No.252003
1992(平 成4)年 2月 10月
店舗 イ メ ー ジ リ フ レ ッシ ュ 開始 新 本 部 情 報 シス テ ム導 入 開始 1993(平 成5)年 2月
11月 12月
出 店 数5,000店 舗 達 成
「セ ブ ン ー イ レ ブ ン み ど り の 基 金 」 設 立 ヴ ァ ウ チ ャ.̲̲.(共 通 食 券)取 扱 い 開 始 1994(平 成6)年 4月
10月 11月
割賦 販 売代 金 収 納 業 務 取 扱 い 開始 大 型 ア イ ス ク リー ム ケ ー ス導 入 チ ル ドオ ー プ ンケ ース 導 入 開始 ス キ ー リ フ ト共 通 引換 券 取 扱 い 開始 1995(平 成7)年 5月
6月
出店数6,000店 舗 達成
通信 販売代金収納 業務 取扱 い開始
1996(平 成8)年 1月 3月 4月 10月 11月
新 型 ゴ ン ドラ導 入 開 始 気 象 情 報 シス テ ム 導 入 開始 国 際 テ レホ ン カー ド取 扱 い 開始 カ ラ ー コ ピー機 導 入 開始
ゲ ー ム ソ フ ト販 売 開 始 1997(平 成9)年 6月
11月 12月
出店数7,000店 舗 達成
衛星通信 に よる第5次 総合情報 シス テム導入 開始 節電装置導 入開始
1998(平 成10)年 5月 10月
新 型POSレ ジ ス ター導 入 開 始 雑 誌 定 期 購 読 予 約 サ ー ビス 開始 1999(平 成11)年 3月 新 型POSレ ジ ス ター導 入 開 始
栄 養 ドリ ン ク剤 販 売 開始 11月 出 店 数8,000店 舗 達 成
イ ー ・シ ョ ッ ピ ン グ ・ブ ッ ク ス 取 扱 い 開 始 イ ン タ ー ネ ッ ト代 金 収 納 サ ー ビ ス 開 始 2000(平 成12)年 2月
8月
11月
電 子 商 取 引(EC)事 業 の 「株 式 会 社 セ ブ ン ドリー ム ・ ドッ トコム」 設 立
配 食 サ ー ビス ・買 物代 行 サ ー ビス の
「株 式 会 社 セ ブ ン ・ミー ル サ ー ビス 」 設 立 マ ルチ メ デ ィ ア端 末 「セ ブ ンナ ビ」 導 入 開始 2001(平 成13)年 4月
5月
イ トー ヨー カ堂 と共 同 出資 に よ り
「株 式 会 社 ア イ ワ イバ ン ク銀 行 」 設 立
ア イ ワ イバ ン ク銀行 の店 内ATM(現 金 自動 預 け払 い 機)設 置 開始
出 典 ・http:〃mairLs(」.co.jp/Ol/0108/0108right.html
経 営環 境 変 化 に伴 う国 際 ビ ジネ ス戦 略 一 セ ブ ンイ レブ ン に関 す る3つ の フ レー ム ワー ク分 析 を中 心 と して 一303