第209回NRIメディアフォーラム
会員制サービス/ポイントプログラムの現状と今後
2014年 5月16日 株式会社野村総合研究所 株式会社野村総合研究所 コンサルティング事業本部 ICT・メディア産業コンサルティング部安岡 寛道
上級コンサルタント,Ph.D.冨田 勝己
上級 ンサルタント冨田 勝己
上級コンサルタント 〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-6-5 丸の内北口ビル目次
1.会員制サービスおよびポイントプログラムの市場と事業者の動向
2.ポイントプログラムに関する消費者の動向と導入効果の測定
3
億総会員化の未来
1.会員制サービスおよびポイントプログラムの市場と事業者の動向
2.ポイントプログラムに関する消費者の動向と導入効果の測定
3
億総会員化の未来
3.一億総会員化の未来
会員制サービスは、ポイントプログラムやソーシャルネットワークサービス(SNS)など。
1. 会員制サービスおよびポイントプログラムの市場と事業者の動向 会員制サービスとポイントプログラムの関係その人(名前が分からなくとも)にIDを付与できれば成り立つ。
会員制サービスとポイントプログラムの関係図
会員制
関
図
会員制サービス
・各種優遇サービス(特定会員向けサービスなど)
・各種決済サービス(クレジットカード、電子マネーなど)
・ソーシャルメディア(SNS、対話アプリなど)
・情報提供サービス(メルマガ・クーポン配信、マイページなど)
など
ポイントプログラム
・共通ポイント
(Tポイント、Ponta、航空マイレージなど)
・個別ポイント
(商店街ポイント スタンプカ ドなど)
(商店街ポイント、スタンプカードなど)
1. 会員制サービスおよびポイントプログラムの市場と事業者の動向 ポイント・マイレージの市場規模 年間発行額
2012年度のポイント・マイレージの年間発行額は、8,684億円以上。
国内11業界のポイント・マイレージ年間最少発行額※2(推計値、2012年度)
ポイント付与基本指標 数値 ポイ ト ポイ ト還元率 年間発行額 指標 数値 クレジットカード (業界全体) ショッピング取扱高 (億円) 532,541 100.0% 0.5% 2,663 家電量販店 (主要9社) 売上総計 (億円) 42,666 80.0% 6.4% 2,188 業界 ポイント付与基本指標・数値 ポイント 適用率※1 ポイント還元率※2 ( %、円/ マイル) 年間発行額※3 (億円) (主要9社) (億円) , , 携帯電話 (主要3社) 売上総計 (億円) 93,906 100.0% 1.2% 1,164 ガソリン (主要3社) 売上総計 (億円) 153,649 60.0% 0.6% 561 航空 有償旅客マイル※4 航空 (主要2社) 有償旅客マイル※4 (億人・マイル) 734 50.0% 1.5円/マイル 551 総合スーパー (主要5社) 売上総計 (億円) 89,688 80.0% 0.6% 412 コンビニエンスストア (主要4社) 売上総計 (億円) 80,412 50.0% 1.0% 402 (主要4社) (億円) 百貨店 (主要7社) 売上総計 (億円) 44,196 60.0% 1.0% 265 インターネット通販 (主要3社) 売上総計 (億円) 26,639 100.0% 1.0% 266 ドラッグストア 売上総計 22 011 80 0% 1 0% 170 ※1: 売上は上位でも、ポイントプログラムサービスを提供していない企業は除外している。 ※2 ここでは来店キャンペ ン等 購買金額に関わらず発行されるものや 特別会員向け等の追加発行分を除いたため 推計額を「年間最少発行額」とした ドラッグストア (主要7社) 売上総計 (億円) 22,011 80.0% 1.0% 170 外食 (主要7社) 売上総計 (億円) 7,262 60.0% 1.0% 42 8,684Copyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved.
※2: ここでは来店キャンペーン等、購買金額に関わらず発行されるものや、特別会員向け等の追加発行分を除いたため、推計額を「年間最少発行額」とした。 ※3: 各社の総売上に対する、ポイントカードの提示などでポイント付与が適用される売上の比率。NRIが2012年7月~8月に10,348人に対し実施した訪問留置型のアンケート調査結果や、各種公開情報を参考に5%単位で設定した。 ※4: ポイントが利用者に還元される際の販売金額に占める比率で、各種公開情報を参考に、最も低い値などを業界基準値として採用。航空マイルの全額換算については、1マイルあたり1.5円とした。 ※5: ポイント・マイレージ発行額=ポイント付与基本指標・数値×ポイント適用率×ポイント還元率。 ※6: 有料で搭乗する旅客毎の飛行距離の総和。 4
各社の売上減少やポイント還元率改定により発行規模は減少したが、
1. 会員制サービスおよびポイントプログラムの市場と事業者の動向 ポイント・マイレージの市場規模 年間発行額予測利用者は増え続けており、今後緩やかに増加していく。
ポイント・マイレージの年間最少発行額の推計・予測
9 930 11,000年間最少発行額 推計 予
8,917 9,061 9,710 9,772 8 765 8,994 9,204 9,388 9,605 9,930 9 000 10,000 7,993 8,684 8,765 8,000 9,000 億円 6,654 7,000 6,000 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 年度 0 年度 推計値 予測値1. 会員制サービスおよびポイントプログラムの市場と事業者の動向 会員制サービスが絡む決済規模
最終消費支出234.4兆円
(2012年度)
のうち、ポイント関連消費が74.3兆(
クレジットカードを含む)
。
会員制サ ビスに関連する項目 決済金額会員制サービスが絡む決済額(推計値、2012年度)
これに電子マネー2.5兆等を加えた計78.4兆円は「会員制サービス」の決済
(全体の約1/3)
。
会員制サービスに関連する項目 決済金額 主要なポイント関連の消費 (国内11業界) クレジットカ ド含む クレジットカード(業界全体) 40.6兆円 74.3兆円 234 4兆円のうちの 家電量販店(主要9社) 3.4兆円 携帯電話(主要3社) 9 4兆円 ・クレジットカード含む ・ポイント適用率の掛算後 234.4兆円のうちの 17.3%のクレカ利用率分 を各業界から差し引いた 上でクレカ分を加算 携帯電話(主要3社) 9.4兆円 ガソリン(主要3社) 9.2兆円 航空(主要2社) 0.1兆円 総合スーパー(主要3社) 7 2兆円 総合ス パ (主要3社) 7.2兆円 コンビニエンスストア(主要4社) 4.0兆円 百貨店(主要7社) 2.7兆円 インターネット通販(主要3社) 2.7兆円 インタ ネット通販(主要3社) 2.7兆円 ドラッグストア(主要7社) 1.8兆円 外食(主要7社) 0.4兆円 非接触電子マネー 2.5兆円 プリペイドカード 0.9兆円 デビット 0.5兆円 資金移動業 0.2兆円Copyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 6
合計
78.4兆円
注: クレジットカード決済以外の各種ローンは除く
1. 会員制サービスおよびポイントプログラムの市場と事業者の動向
ポイントプログラムの現状について、主に伝えたい点は3つ。
共通ポイントが陣営を強化し、
リ ル W b双方での相互送客プラ トフ
ム と進化
リアル・Web双方での相互送客プラットフォームへと進化
ポイント導入事業者の運営方針は多様化しつつあり、
「マルチポイント」方式を採用する事業者も存在
ポイント還元率 改定やス
ジ制度 新規導入など
ポイント還元率の改定やステージ制度の新規導入など、
各企業のポイントプログラムの内容も多様化
共通性の比較的高い主要なポイントは、異なるレイヤーとは連携し、共存状態にある。
1. 会員制サービスおよびポイントプログラムの市場と事業者の動向 共通ポイントの相互送客プラットフォーム化Pontaは、リクルートポイント(1,000万以上)と2015年春に統合予定。
Tポイント※ Pontaポイント共通ポイント系
:ポイントからポイントへ交換 :ポイントから電子マネーへ交換主要な共通ポイントの交換(アライアンス)
Tポイント※ (4,700万以上) [CCC] Pontaポイント (6,000万以上) [ロイヤリティマーケティング]共通ポイント系
(流通)
ジ系
:ポイントから電子マネ 交換 JALマイル (2,500万以上)マイレージ系
(航空)
ANAマイル (2,370万以上) 楽天スーパーポイント (8 000万以上) ドコモプレミアポイント (5,300万以上) [NTTドコモ]通信系
EC系
[Y h Tポイント※!JAPANグル プ] Tポイント※ [ソフトバンクモバイル] (8,000万以上) [楽天グループ] WAONポイント (3 500万以上) nanacoポイント (2 600万以上) Suicaポイント (170万以上)EC系
電子マネー系
[Yahoo!JAPANグループ] (3,500万以上) [イオングループ] (2,600万以上) [7&iグループ] (170万以上) [JR東日本グループ](流通/交通)
電子マネー nanaco電子マネーWAON 電子マネー Suica 電子マネー楽天Edy
電子マネ
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注:括弧内の数値は2013年~2014年初頭のメディア公表数値および推計(会員数) (2,600万以上) [7&iグループ] (3,500万以上) [イオングループ] (7,500万以上) [楽天グループ] (4,000万以上) [JR東日本グループ]
電子マネー
8 ※Yahoo!ポイントは2013年7月、ソフトバンク ポイントは2014年7月にTポイントに統合主要な共通ポイント事業者では、既に数千万人規模の会員組織を有する。
1. 会員制サービスおよびポイントプログラムの市場と事業者の動向 共通ポイントの相互送客プラットフォーム化加盟店として参加することで、これらの会員組織から送客してもらうことができる。
主要な共通ポイントの会員組織
要 共
会員組織
会員
(6,000万以上)
会員
(4,700万以上)
会員
(8,000万以上)
楽天
スーパーポイント
Pontaポイント
旅行・宿泊 小売 小売Tポイント
旅行・宿泊 小売・百貨店 サービス オークション クレジット決済 など 小売 サービス アフィリエイト 外食 クレジット決済 など 小売 サービス アフィリエイト 外食 クレジット決済 など クレジット決済 など クレジット決済 など クレジット決済 など • Yahoo! Japanとの連携 によってWeb/リアル横 断的なポイントに • リクルートとの連携に よってWeb/リアル横断 的なポイントに • 大丸など10社以上の加 盟店獲得によって、 Web/リアル横断的なポ共通点
断的なポイントに 的なポイントに Web/リアル横断的なポ イントに • リアルでは中小事業者 開拓にも注力 • 共通ポイント事業者とし て、特定の業種によらな • Webで培ったマーケティ ングノウハウをリアルに個別の特徴
いサービスを展開 展開共通ポイントが存在感を増す中、自社ポイントにこだわらず、
1. 会員制サービスおよびポイントプログラムの市場と事業者の動向 ポイント導入事業者の「マルチポイント化」複数種類のポイントを導入するといった対策を講じる事業者も存在している。
楽天Edyでは、決済に際して提供する特典として、様々なポイントを提供。
楽天Edyでは、決済に際して提供する特典として、様々なポイントを提供。
トヨタレンタカーやオリックスレンタカーでは、ユーザーの意向によってANA/JALいずれか好きな方のマイレ
ージを付与している。
例2:トヨタレンタカー JAL マイレージ ANA マイレージ 例3:オリックスレンタカー 例1:楽天Edy ANA マイレージ 楽天スーパー ポイント エポス JAL マイレージ ANA マイレージ Ponta Tポイント ベルメゾン NEXCO GREE au ヤマダ ヨドバシカメラ NEXCO 中日本 EDION マツモトキヨシ ビックカメラポイントの基本還元率を下げる一方で、代替的な優遇サービスを提供するなど、
1. 会員制サービスおよびポイントプログラムの市場と事業者の動向 個別企業の戦術の多様化より重要な顧客を一層優遇すべく、制度変更を行う企業が増えてきている。
2014年
コメリ
4月1日~
100円で
1ポイント
200円で
1ポイント
還元率1% 還元率0 5%ランクアップ
サービス
サミット
2014年
2月5日~
100円で
1ポイント
200円で
1ポイント
還元率1% 還元率0.5%ポイント
10倍デ
サミット
1ポイント
1ポイント
2013年
10月5日~
100円で
200円で
還元率1% 還元率0.5%ポイントUP
10倍デー
Tポイント
10月5日
100円で
1ポイント
200円で
1ポイント
2012年
還元率1% 還元率0.5%ポイントUP
ステージ制
ソフトバンク
2012年
8月1日~
100円で
2ポイント
1000円で
10ポイント
1ポイントから
利用可能
10ポイント
還元率2.1% 還元率1.05%利用可能
1.会員制サービスおよびポイントプログラムの市場と事業者の動向
2.ポイントプログラムに関する消費者の動向と導入効果の測定
3
億総会員化の未来
3.一億総会員化の未来
2.ポイントプログラムに関する消費者の動向と導入効果の測定 ポイントの課題
「とりあえずポイントを導入」では、立ち行かなくなってきている。
ほとんどの企業が導入した結果、ポイントは「あってあたりまえ」の時代に突入
(ポイントプ グラムの モデ テ 化)
(ポイントプログラムのコモディティ化)
ほとんどの人がポイントを受け取る一方で、
ポイントによって購買行動を変える人は5割強にとどまる
ポイントプ グラム 効果を高めるためには プ グラム 制度面だけでなく
ポイントプログラムの効果を高めるためには、プログラムの制度面だけでなく、
運用面でも他社と差別化していく必要が出てきている
今やほとんどの業種において、消費者がポイントを受け取る時代になっている。
2.ポイントプログラムに関する消費者の動向と導入効果の測定 消費者の動向 成熟した消費者マインド(≒「ポイントはあってあたりまえ」の時代に)
ポイント・マイレージの保有認識率
※の推移
80 0% 90.0% 100.0% 2005年 2009年 2012年保有認識率
推移
50 0% 60.0% 70.0% 80.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0% 家電量販 店 ドラッグス トア スーパー マーケット 携帯電話 コンビニエンス ストア 外食(レストラ ン・コーヒー ガソリンス タンド レンタルビデ オ・CDショップ クレジット カード 百貨店 インターネット ショッピングサ 鉄道・バス 航空 0.0% 10.0% 店 トア マ ケット ストア ショップ等) タンド オ CDショッフ カ ド イト 2005年 41.2% 36.2% 43.4% 42.7% 7.9% 10.7% 22.9% 23.4% 26.5% 20.8% 4.7% 1.0% 9.7% 2009年 83.1% 77.5% 79.3% 72.8% 48.8% 60.3% 61.0% 55.6% 53.0% 51.4% 34.3% 26.2% 27.6% 2012年 80.7% 77.0% 75.8% 69.0% 59.3% 57.1% 57.0% 57.0% 53.3% 49.7% 39.4% 27.0% 26.9%Copyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 14
※: 消費者がポイントやマイレージを「貯めている」と認識している比率。
(出所)NRI 「情報通信サービスの利用に関するアンケート」 訪問留置調査(n=2,500) 2005年9月 「日常生活に関するアンケート調査」 訪問留置調査(n=10,103) 2009年7月
2.ポイントプログラムに関する消費者の動向と導入効果の測定 消費者の動向
ポイント付与の有無で購入する商品・サービスを変える人の割合は、5割強にとどまる。
ポイントの有無が商品・サービスの選択基準に及ぼす影響
有無 商
択
準 及
影響
【質問:ポイントがつくかどうかで購入する商品・サービスが変わる?】 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 12.0% 16.1% 30.0% 32.6% 27.0% 28.2% 31.0% 23.1% 2006年7月 (n=10,071) 2009年7月 (n=9 965) 24.7% 31.3% 18.4% 25.6% (n=9,965) 2010年11月 (n=8,236) 13.1% 31.2% 27.6% 28.1% 2012年7月 (n=8,735) 2013年8月 19.9% 32.3% 22.8% 25.0% 2013年8月 (n=9,824) あてはまる ややあてはまる あまりあてはまらない あてはまらない (出所)NRI 「日常生活に関するアンケート調査」 訪問留置調査 2006年7月 「日常生活に関するアンケート調査」 訪問留置調査 2009年7月2.ポイントプログラムに関する消費者の動向と導入効果の測定 消費者の動向
ポイントの有無で店を決める人の割合も、5割強にとどまる。
ポイントが店舗の選択基準に及ぼす影響
【質問:ポイントがつくならば、その店で購入する ?】 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 5.0% 11.2% 20.0% 30.4% 69.0% 31.0% 6.0% 27.4% 2006年9月 (n=2,000) 2009年7月 (n=9 965) 25.2% 29.9% 17.7% 27.2% (n=9,965) 2010年11月 (n=8,176) 8.8% 27.4% 30.2% 33.6% 2012年7月 (n=8,738) 2013年8月 25.1% 31.8% 19.4% 23.7% 2013年8月 (n=9,813) あてはまる ややあてはまる あまりあてはまらない あてはまらないCopyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 16
(出所)NRI 「日常生活に関するアンケート調査」 インターネット調査 2006年9月 「日常生活に関するアンケート調査」 訪問留置調査 2009年7月
「生活者1万人アンケート調査(金融編) 」 訪問留置調査 2010年11月~12月 「日常生活に関するアンケート調査」 訪問留置調査 2012年7月~8月
顧客のポイント反応特性に応じた優遇サービスを提供することができれば、
2.ポイントプログラムに関する消費者の動向と導入効果の測定 消費者の動向 ポイント過剰付与の可能性ポイントプログラムはその効果をより高められる。
ポイントの有無によらず店舗や商品を選択する(下図の「いずれも効果なし」)人は、企業による差はあるが
ポイントの有無によらず店舗や商品を選択する(下図の いずれも効果なし」)人は、企業による差はあるが
一定程度(概ね2割~6割)存在している。
ポイント反応特性によるユーザーセグメント(イメージ)
※付与効果あり
付与・還元効果あり
ポイントがもらえるのでポイント反応特性による
ザ セグメント(イメ ジ)
付与効果あり
(還元効果なし)付与・還元効果あり
その店を選ぶポイントのために購買
行動も変える
いずれも効果なし
還元効果あり
(付与効果なし) ポイントがなくても その店を選ぶ→ポイントで特に優遇
貯まっているポイントを、 普段買わないものに使う 貯まっているポイントを、 普段の買い物に使うポイントのために購買
行動を変えない
普段買わないものに使う 普段の買い物に使う→ポイント以外で優遇
「ポイントは貰うが、ポイントのために店舗や商品・サービスを変えたりはしない」人は、
2.ポイントプログラムに関する消費者の動向と導入効果の測定 消費者の動向 ポイントの効果が期待できない人一定程度存在している。
予想されるユーザー像の例
消費スタイル:経済合理性追求
(≒安さを重視)
消費スタイル:ブランド依存
(≒そのお店や商品が好き)
欲しい商品を、ポイント 値引き分も考えて、一番 安いお店で買いたい! なので、よく行くお店の ポイントカードはすべて 持ってる ポイントは関係なく、よく 行く店で、買いたいもの を買っている。 とはいえ、もらわないの はもったいないので、ポ 持ってる。 はもったいないので、ポ イントは付けてもらう。 貯まったポイントは、い つものお買い物の現金 代わりに使 ている 欲しい物を買う時に、ポ イントが貯まっていたら 使う ともあるCopyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 18
明確な目的意識と運用ルールが無ければ、
2.ポイントプログラムに関する消費者の動向と導入効果の測定 事業者の悩みポイントプログラムは負の遺産と化してしまうリスクがある。
ポイントプログラム運営に関する負のスパイラル(イメージ)
同業他社が実施しており、 なんとなく・・・運営 関
負
(
)
お客様の評価を下げたくないので 自社でも実施 なんとなく・・・ 仕方なく・・・ ポイント付与率以外で ポイントの魅力を演出できず、 他社と同程度/それ以上の ポイント付与率を設定 費 対効果が あるも 社内 十分な がなく なんとなく・・・ 仕方なく・・・ なんとなく・・・ 仕方なく・・・ 費用対効果が不明であるものの、 廃止後の影響が読めないため、 続けざるを得ない 社内に十分なリソースがなく、 顧客分析や効果測定を 十分に行えないこれまでの施策が妥当であるかどうかを定量的に評価し、
2.ポイントプログラムに関する消費者の動向と導入効果の測定 事業者の悩みそして”振り返る”体制を構築することが、ポイントの効果最大化には必須。
同業他社が実施しており、 なんとなく・・・ 同業他社が実施しており、 お客様の評価を下げたくないので 自社でも実施 なんとな く・・・ 仕方なく・・・費用対効果の測定等を“仕組み化”
させることで 社内リソ スが比較的
ポイント付与率以外で ポイントの魅力を演出できず、 他社と同程度/それ以上の ポイント付与率を設定 仕方なくさせることで、社内リソースが比較的
少なくても顧客分析・効果測定を十分
に実施できる
なんとなく・・・ 仕方なく・・・ なんとなく・・・ 仕方なく・・・ 社内 十分な がなく 費用対効果が不明であるものの、 廃止後の影響が読めないため、 続けざるを得ない 社内に十分なリソースがなく、 顧客分析や効果測定を 十分に行えないポイントプログラムの効果を、付与(貯める)と還元(使う)の両面で算出。
2.ポイントプログラムに関する消費者の動向と導入効果の測定 ポイントの効果測定それらから支出を差し引くことで、ポイント収支やROIを推計することが可能。
売上総利益のうち、ポイントプログラムの貢献によ
効果は、「付与」と「還元」の両面で推計。
売上総利益のうち、ポイントプログラムの貢献によ
るものを推計。
プログラム運営に要した支出を差し引くことで、利
益貢献額を算出する。
効果は、 付与」と 還元」の両面で推計。
付与:ポイントが貯まるからその店で買う、等 還元:貯まったポイントで、追加の買い物をする、等ポイント収支グラフ(サンプル)
ポイントROI計算表(サンプル)
単位 値 ポイント全体での売上総利益貢献額(A) 億円 15 ポイント付与 項目名 付与(11) ポイント付与 ポイント付与での売上貢献額(B) 億円 108 ポイント付与対象売上高(C) 億円 800 うち、ポイント利用対象分差引後(C') 億円 758 ポイント付与貢献率(D) % 14% 売上総利益率(E) % 10% ポイント付与での売上総利益貢献額(F) 億円 11 還元 (4) ポイント還元 ポイント還元での売上貢献額(G) 億円 42 ポイント還元総額(H) 億円 7 維持・創造ポイント比率(I) % 67% 維持・創造ポイント利用貢献倍率(J) 9 売上総利益率(E) % 10% ポイント還元での売上総利益貢献額(K) 億円 4 ポイント還元での売上総利益貢献額(K) 億円 4 ポイント関連支出総額(L) 億円 13 ポイント原資 億円 10 運営費(人件費) 億円 1 運営費(システム減価償却費) 億円 1 運営費(その他) 億円 1 運営費(その他) 億円 1 ポイント全体での利益貢献額(M) 億円 2ポイントプログラムの効果には、(大部分は個々の企業努力によるが)業種による傾向もあ
2.ポイントプログラムに関する消費者の動向と導入効果の測定 ポイントの効果測定る程度存在。その傾向を考慮した対策を講じていく必要がある。
業種別にみたポイントプログラム効果の傾向例と主な対策例
業種
傾向例
主な対策例
業種
効果 傾向例
対策例
小売・流通
平均的な付与効果・還元効果を有するが、ス テージ制度などの特定顧客向けの追加優遇を 提供している企業では、より高い効果をあげて いる ポイント付与率の見直し ステージ制度の導入・見直し 顧客セグメント別の追加優遇立案 いる。旅行・ホテル
ポイント付与効果は平均的だが、ポイント還元 効果は他業種に比べると高い。 ステージ制度の導入・見直し 顧客セグメント別の追加優遇立案 (特にポイント還元内容)鉄道・バス
この業種単独ではポイント付与効果・ポイント還 元効果共に低い。 業種横断的なポイントプログラムの導入1.会員制サービスおよびポイントプログラムの市場と事業者の動向
2.ポイントプログラムに関する消費者の動向と導入効果の測定
3
億総会員化の未来
3.一億総会員化の未来
現状の会員組織は、本業自体で必要なものから、ポイントによって組織化するもの、
3.一億総会員化の未来 現状 会員組織(分類)それ以外のサービス提供によって組織化するもの、まで存在する。
会員組織を形成する上での分類
会員組織の分類
概要
主な業種(例)
ポイントプログラム
の提供の可能性
①本業自体が顧客の 本業自体が顧客の会員化を必 金融機関(銀行 証券 保険 クレジッ 有会員組織 形成
分類
①本業自体が顧客の 会員化を必要とするもの 本業自体が顧客の会員化を必 要とするケース(本業運営のた め、顧客の個人情報を入手) 金融機関(銀行、証券、保険、クレジッ トカードなど)、レンタル業(DVDなど)、 ネット通販(EC)、携帯電話 有 ②ポイントプログラム によ て顧客を会員化して 利用頻度や購入金額などに応 じて値引や特典などに交換でき 小売業(百貨店、スーパー、コンビニ ンスストア 家電量販店 衣料専門 必須 (分類から必ず によって顧客を会員化して いるもの じて値引や特典などに交換でき るポイントを付与する仕組みを 提供 エンスストア、家電量販店、衣料専門 店、ドラッグストアなど)、サービス業 (ホテル、航空、旅行代理店、鉄道な ど)、メーカー(直販サイト) (分類から必ず 提供有) ③ポイントプログラム以外 によって顧客を会員化して いるもの ポイントの付与以外の方法で 会員優遇サービスを提供 航空、ホテル、クレジットカード、百貨 店、旅行代理店 有 決済系サービスとして会員制 クレジットカード 電子マネー 送金 有 決済系サービスとして会員制 サービスを提供 クレジットカード、電子マネー、送金 サービス 有 ソーシャルメディアの会員制 サービスを提供 SNS(Facebook、Twitterなど)、 対話アプリ(LINEなど) 有Copyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 24
その他(メールマガジン、クーポ ン配信など)のサービスを提供
各種事業者(出版社、EC、メーカーな ど多数)
会員組織は沢山存在するが、SNS・対話アプリのLINEのようなサービスを活用すれば、
3.一億総会員化の未来 現状 「誰でも作れる」会員組織誰でも会員組織を作れる時代になった。
LINEを使った自分だけの会員組織(イメージ)
インターネットをする人たち
使
自分
会員組織(
)
お客さん候補(お店に来る人たち)
お客さん
A
B
B
C
C
D
D
全世界4億人以上
LINE
A
全世界4億人以上
国内5千万人以上
(2014年4月)例)美容室の美容師
近未来には、国民のほぼ全員が何らかの会員組織に属している状態(=一億総会員化)
3.一億総会員化の未来 未来 各々の会員組織が連携するとが想定され、それらが連携すると一つの社会インフラになりえる。
一億総会員化された社会インフラ(イメージ)
1億人以上
(ほぼ国民全員)
一億総会員化の
億総会員化さ
社会
(
)
億総会員化の
社会インフラが
出来上がる
A-ID
会員
B-ID
会員
C-ID
会員
D-ID
会員
E-ID
会員
F-ID
会員
G-ID
会員
・・・
・・・
数
上
誰 も作れる
①
(ECなど)
②
(共通ポイントなど)
③
(ソーシャルメディアなど)
数千万以上の
共通ポイント
の会員組織
誰でも作れる
会員組織
各々の会員組織が連携すると
各々の会員組織が連携すると
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近未来の一億総会員化の社会インフラができると、どう活用していけるのかをあらかじめ
3.一億総会員化の未来 未来 各々の会員組織が連携すると考えておく必要がある。
一億総会員化で可能な主な活用形態
媒体が万能化 ・Cポイントカードで住民票等の取得 (会員カードが公共カード化) ・DポイントカードでEポイントも付与億総会員化 可
活用形態
1億人以上
(ほぼ国民全員)
Dポイントカ ドでEポイントも付与 (大規模組織の会員カードが 小規模組織の会員カードも代替)A-ID
会員
B-ID
会員
C-ID
会員
D-ID
会員
E-ID
会員
F-ID
会員
G-ID
会員
・・・
・・・
会員組織の集合(社会インフラ)
ID基盤が万能化 ・消費税のポイント還元 (エコポイント的なインセンティブ 会員同士のコミュニケーションツール化 ・情報だけでなく、お金も流通 (各会員組織の各ID同士で送金が可能) (エコポイント的なインセンティブ の還流基盤として活用可能)近未来の一億総会員化の社会インフラができると、どこかでミスを犯すと連鎖的に拡散して
3.一億総会員化の未来 未来 各々の会員組織が連携するとしまう可能性があり、どう対応していくかもあらかじめ考えておく必要がある。
一億総会員化で起こり得る主なリスクとその対応方針
億総会員化 起
得
対応方針
1億人以上
(ほぼ国民全員)
A-ID
会員
B-ID
会員
C-ID
会員
D-ID
会員
E-ID
会員
F-ID
会員
G-ID
会員
・・・
・・・
個人情報
会員組織の集合(社会インフラ)
■現状の主な対策/予防
個人情報
プライバシー情報
など
個人情報漏洩や
プライバシー侵害
が連鎖的 起 る
■現状の主な対策/予防
①利用規約の説明 ②個人特定性の低減化(匿名化) ③従業員の認識の徹底■今後(リスクが起こった時)の主な対策 (⇒当たり前を徹底せよ)
①状況の告知(謝罪) ②今後の対策の告知 ③非拡散(更に広がらない)措置Copyright(C) Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved.
が連鎖的に起こる
可能性有り
28■今後(リスクが起こる前)の主な予防 (⇒任せるのではなく関与せよ)
①関連する法制度の常時チェック ②法制度改正で事業がやり難くなること (厳格になり過ぎる等)を防ぐため、改定側(官房など)へ情報発信参考資料