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知的障害児における偶発的学腎行動の研究

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(1)

知的障害児における偶発的学腎行動の研究

S t u d i e s  o f  I n c i d e n t a l  L e r n i n g  i n  t h e  l n t e l l e c t u a l l y  R e t a r d e d  

蔚 繁

S h i g e r u   SAITOH 

要 旨

偶発的学刊の系譜を跡付け、その中で知的障害児を被験対象とした諸研究を取り上げて論評したり は年齢、性別、知能による差異をこえて、特異的例外を除けば、一般的に生起する学科現 象であると考えられている。最近は外国語学科、新人の職場作業実皆、高斡:ttの医学習に

られて問題にされている

偶発的学宵の組問や本態については、いまなお説明が不足しているが、{民党的学費が起こりやすい 諸条件について、若 : 1 の考察を試みたむ今後神経心理学的分析と説明がまたれるところであるの

は ( ; め に

偶然的、 付随的、

~t'l と呼ばれる 紀 初 頭 す で に

Myer , G . c .   ( 1 9 1 3 ) によって 1 0 0 余にのぼる研究報行

されている。人間の対連合学習における偶 に関する初期研究につい

( 1 9 5 8 ) によって、また、

の偶発的学背に関して、著若(1 9 7 1 ) がそれまで の内外の研究を総覧しているつ鶴発学切に関する 法礎的研究は 1 9 7 0 年代にでって、 i ま i まその事実が されたと見られる。 8 0 ・ 9 0 年代以蜂の研究的 もっぱら応措心理学的研究や持続心地学

向けられてきたと思われる われわれが過去経験に照らして、明断 ' 1 : j 1 f Y J  

:象を認識しようとするとき、そこには何ら 国的構えが働くと予想される。{患者の桁ボであ れ 、 r ' 1 e . の 内 的 指 示 で あ れ 、 顕 夜 的 構 え

s e t ) にもとづくことにより になると考えられるり U ' {jf;体験のなかには、

にその時拭気づかれないでいて、後になって、

折々にふと気づかれることもすくなくはないく〉わ れわれの記憶の中には、ほとん

に記憶されているものもあることから、この ような特定の意関や明らかな構え無しに、

子 守

な関連があると考えられている ある。外国語学官は設維なプロセスをたどると考 えられ、たとえば、会

t

活における怠間的な話文の 表現指導であっても、話者の衣情や Fii 去などが rl~

されてしまう る

において辻、単純な話連想や対連合から、

雑な泣陥連合のプ口セスが考えられ、特に、

者の主体的なよ観的体制化や結級化の機能によっ ては、想定以上の学習効果が期待されてくるので 外 岡 刊 に お い て 学 押 さ れ る の は 、 予定 内容だけではないれ外同語学押とりわ においては、プランニングされた

このような;任意同的、偶発的 宵好 u * を:)5'['誌に入れながら学宵指導が;進められる という ' J ; : 怖がある

このようなことはさまざまな職業訓線において も何様で、新人達は w l l 締ブうンの内存にない多く おける現場作業において学ぶであ ろうりさらに、

の事例において、

されて肘り、

を 対 象 と し た 医 学 消 行 動 プロジェクトは意閃的に

されて いるが、付組I' J < ] に起こるであろう偶発的学狩の 1 1 : . 恕は予想されており、なおかつ抱えず期待されて 名が 1 : じるのは

るとされてき

え ( c o v e r t によ いる側 i 射で、もあるらしいり従って、広義には予め ブラニングされた意 i 判的学習である生 j 医学習と、

偶発的学習は、今日的な表現によれば意凶 I ' t , y ' t このような枠外の禁玄関的学内要素を合めて牛 j J f

3 2  

(2)

弘前学院大学社会福祉学部研究紀要 第 8 ザ ( 2 0 0 8 ' . . ド)

学習と総称するのが である様である に、ある高齢者がi まとめてゲートボールのゲーム に参加する場合を想定してみよう。ル…ルをはじ め何もかも知らないわけだから、初心若はマニュ アルに基づいて、ルールを覚え、スティック

りを学ばねばならない。しかし、かれはこのはじ めてのゲートボール・ゲームの参加経験におい て、先ず、この新奇な初体験に新鮮な印象を受 け、仲間の活路ぶりを観察しながら、神間との会 話を楽しみ、お江いのコラボレーションの中か ら、あるいは開放的なグランドの雰囲気などか ら、期せずして勉にも多くのことを学ぶことがで きるのである

偶発的学潤の事実は、潜在学習や潜在記憶とも

も役屯てられているむたとえば ウィリアムズ症椋群、ピック病、ハッチントン病 などの診断や経過観察においてであるの

習や潜在学宵は、 E 誌のもつ環境刺激に対する柔軟 な適応可能性、可塑性と基本的な学皆能 } J を指示 すると考えられるからである

るところは、偶発的学背の研究史 をたどりながら、{黒発的学宵の意味、動物と人間

することによって説明を試みようとしたのは、

Brown , G . H .   ( 1 9 5 4 ) ら で あ る む 彼 等 は 、 一 定 の を学習させようとする教示を与えないことに よって作り出された、動機のきわめて弱い条件下 で明 f~l に生じた学科である、としたりさらに、

( 1 9 5 7 ) は、学習に対する実験の掠作的教 示がなく、ま

しに起こる学習である、と [:.述の定義のも

比較考察をしてみよう McGeoch J . A . の述べる ところから辻、特定の学習教示も学饗の講えもな にもないと思われる状況下で鵡こる、いかにも 思議な学習現象であるとしているような印象を受 ける口事実、今日でもこのような輩詔不思議な学 宵現象との印象が拭えないで、いることは否定しが たい。

Postman ,L.の説辻構えのある蕪しが問題である とされるが、構えの概念自体が一義的でなく、暖 昧さを免れないことから説明概念としては不…ト分 で¥この学狩セット緒論はもはや掠用できない

Q

しかし、 Postman ,L.の功績は、顕在的構えのなか い白己教示を合んでいるとした点にあり、こ

されてよいであろう。 学 t 宵には他者教示に との比較、 を対象とした研究について よるものと、鳴らかな白己教ぷによるもとがある

ることにある

1  .偶発的学習の意味

McGcoch , J . A .   ( 1 9 4 2 ) によると、偶発的学習は特 定の動機又は特定の形式的教ぷ、あるいは当該の 活動又は材料を学刊しようとする構え無しに、明 瞭に!生起する?とf~ 刊である、とされる口 Postman,L

は、意図的学慢と{再発的又は無意問的学習 との本質的知連は構えの追いにあるとし、偶発性 は f 先験的に導入された学習の構えの欠如

る、と述べている。設によれば意図的学普は顕荘 によるが、それは実験者による教示と被験 者自身による白己教示の員五?を合んでいる

は内 i 許的構えによち成立する

O

それは一般 えからの延長としての学習の構え又は学刊の レジネスよ持派生したものであるとしたの

をまったく動機無しの学瞥行動とは しないで、そこ らかのそチベーションを仮定

33 

と考えられるからである

Brown , G . H.の: ì~ 張は、たとえ微柑な動機レベ ルであっても、動機付けなし

いとする学習強化理論の揺嫌によっているように 忠われる。このような考え方は、 S‑R 学習 における伝統的な学宵原理のうイン上にあり、

お r o d g e t t , H . C . ( 1 9 2 9 ) ,  Tolman. E . C.& 立 o n j i k , C . H . ( 1 9 3 0 ) らによって行われた動物実験において辻、

で報酬を伴わない試行を繰り返すだけ で、なんらかの学宵遂行を示すとしたら、シロネ ズミも綿察をするのだ、とよと轍的に考えられてい

複数ユニット T 字型迷路内を して いた空腹な白ネズミは、やがて自襟領域に報欄で ある餌が導入されると、毎回報酬を受けて

白ネズミに負けないくらいのスピ…ドで、

誤り無く、見事に袋路を避けて、迷路を疾走する

ようになゥたのであるの初期の動物における

学習実験においても、この動機付け蕪

(3)

知的|符~;!;.児における鱗発的学刊行動の掛究

成立については誌及されていたの

竹内日夜宗(1 9 5 6 ) は、一連の潜在学習実験にお いてこの事実を確証し、学科における動機付け理 論の中心原開とされてきた「効果の法問 j ない学背があることにより、この実験事実が s ‑

豆理論への明らかな反証になると主張した。

おいて、探索動凶とか知覚学判、観 察学背のコンセブトは採加されず、人間を詩象に して内省報告を求める場合とは問題次元を異にす ることから、知覚水準

2

の学習仮説は動物レベルの 実験結果の説明には導入できず、実証しがたいた め、単に{高熱生起した学習と記述していたのであ る

さて、小柳による前述の偶発的学狩の定義の利 点は、学習守に対する窓側の内省的報 t t t が蕪いこと とした点にある。意凶的でないことを厳慌に規定 した上で、無意凶性えは偶発性を定義しようとし たのは評舗できる。意図性と無怠函性に意識・無 意識レベルの学稗を関係づけると、意識的

としての意図的学刊と偶発的学習があるよう に、禁窓識的な学胃動としての意凶的学習と偶 発的学習とが存在することになる。この場合、

意識的意図学習の性質が関われなければならな

し h

学校での教京学宵においては、窓識レベルでの 学宵は百語化が可能で、ある。たとえば生徒が教婦 の教育設図とは関な側面を偶然的に翌得したとす れば、ぞれは意識水準における偶発的学捜として 分類できる。その点、蕪意識しベルでの偶発的学 狩は、誰もがそれと気づかず、言語化することが で、きない性質の学習行動ということになる。 3 ま う なれば、学習者ド 1 身が全く知らないうち

マスターできているのである は、はっきりとし

らず知らずのうちにある方向 という場含のように、

( h u n c h e s ) のようなものによって内潜的 かがなされ、習得されるという事例に当たると考 えられるむ B r u n e r . J . S . は、発明・発見のひらめき が生じる瞬間、発見的・創造的学費が起こるとき には、このようなある種の予感 ( h u n c h e s ) が働

くと述べている。

偶然殺とは 1 f l J かと許うことになると、物理学、

3 1  

数学、哲学それぞれの科学分野からの精績な論説 があり、一概に述べることは至難で、あるよう われる。偶発的学習の問題の考察のためには、先 ずは心現学的視座からの操作的、記述的定義水準 にとどまることが必要で、あると考えている口

偶発的学宵が j 怠識しベルでの意凶的、作為的心 によるものではないとしたら、これは必然 的に無品覚的、無意閥的か無意識的学背に龍なら レベルの?安定はそ う容易くはない。覚整水準の脊定とは訳が違う

O

意識レベルということになると、わずか 水準の査定によってうかがし

行動における のあるなし

できるが、少なくとも多く

るのみであろう (予期、

の初期において は、このような f r a c t i o n a l 叩 t e c e d e n t は有:在しな いと考えられているの予期成分は操り返しの条件 付けによって発生する故である。

かかる学習現象の説明には、環境刺激の情報地 理仮説を援用することもできるのわれわれが如何 に外持率 J I 激情報を入力し、プロセッシンゲできる かについての分析であるのもし運動や感覚・

レベルでの慌報処理ということになれば、必ずし も三話情報を必要としないで、主体的に運動ある いは感覚・知覚学背をなし符ると似定できる。ア イカメラによるマトリックス刺激安 i 置と眼球運動 にゥいての我々の幾つかの実験検証;まこのことを と偶発学習とには ると考えている

運動学問においては、これまでのさまざまな先 ものを d うであろうの意識・無意議とは 閑掛なく、ほほ自動的にいくつかの運動動作を組 み合わせて、新しい技を編み出すことがあっても いい。ここで、問題になるのは新しく産出された s e n s o r y

motors p a n のことであるの

このような具体的にあれこれの指示がなされな

い学習環境、たとえ子ども述が教離によって「学

びなさい。」と言われなくても、他律的な導きに

よらない、あくまで指ボ的ではなく非指ぷ的であ

り、白発的、自主的、発脱的、部;造的に学びが生

る学習環境とは、どのような必要条件と十分

条件とを鏑えておればよいのかり生涯学背;こも繋

がる偶発的学明や淋千本学替の最適学習条件と i まど

(4)

弘前学院大学社会議桂学部研究紀要 第 8 号 ( 2 0 0 8 1 f )

のようなものなのか。その全貌を明らかにするこ とがわれわれが最も知与たい事柄であり、

おいても、依然として解明を急がれる研究課題と なっているや偶発的学狩条舎に関係する

えて、今日にいたるまで どの表題で受 いる

O

2 . 知的捧害児の偶発的学習

知的障存児の偶発的学宵についての基礎的研究 は、鍵常克との比較において 1 9 6 0 ・ 7 0 年代に盛ん に行われたと考えられる泣文;市記憶再生法によっ て知的障害者と との比較研究を行ったソピ エト・ロシアの P i n s k i i.B.I.の研究と著者の研究と をとりあげ、以下に比較考察を試みる

P i n s k i i , B . I . は 、 養 護 学 校 第 6 、 7 、 8 今:の生徒と普通学校第 3 、 4 、 5 r ' f : 1 f の生徒と成 人の被験者に対して、それぞれ同じ段落と同税皮

で、歩くのです。

こうのとりのくびとくちばしも長い、だか ら、こうのとり辻本の中、土のなか、あまり 高くないき産物からえさをとれますのくちばし のへりはとがっていて、 1 " . のくちばしのさき にギザギザがあ号、そのため、かえるとかう おなどのようなつるつるすべる生きもので も、こうのとりはくわえることができるので す り

こうのとりは高い本の上に巣づくりをしま めすは巣に 3 こないし 5 この搾を蕗:卵し ますりめすが卵をふ化し、そのあいだおすが めすを養います。

再生率をみると、知的障害児の偶発的学習 条件の自発再三主率46 .4%、これに を加えると 60.6% であるの意図的学関(意学 と略)条件ではそれぞれ5 1 . 7% 、87.4% を示し 健常克の成績は、 f高学50.0% 、意学~85.7% である u の J な昧内科をもっ E 1 し

E

こうのとり J と f J 天色の 成人の場合 となってい ふくろう jの 2 話を材料として、意 l ヌ l 的学費と

を行わせたり 意 j ヌ i 学宵条許では、「これ を需かせます。後で、今開いた話を想、い だしてもらいますから、よく覚えていてください j と教なえするが、開発学宵条件ではこのよう な教示はなく、単純に「これからお話を開かせま

と ri うだけにする 課題文「白いこうのとり J

うのとりが食べるのは、かえる、

、ひるなどのよ 1 ; . き物を小さな水のIf' しますのだから、こうのとり

こうのとりの足の指は長く法くて、四方に ひろがっていますの 3 本の I I I J の指のあいだに は短い膜がありますむこのような指をもって いるので、こうのとりはぬかった沼沢性の士 の上を、まるでスキーのように部ちこまない

: 3 5 

る 。

を見る眠りでは、健常 兇の50.0% と成人の60.0% はら割をこえている であるひ知的障害児はそれをわずかに下凶るが、

:  (たとえば、こうのとりはどんなところ にすんでいますかり卵を何偶産みますかなど) を加えると、全再生率が60.6% になり、

成棋に近づくことが i 釘らかで、記器ストアの中に 情報入力されていたことがわかる。さらに、

的学費条件の場合でも

いる口このような事実から知的障害児おいては、

いささか治報検索の閑難が予想されるのであるむ 若者(1 9 7 0 ) は、文章材料を P i n s k i i , B .I.の課組 文の 1 1 3 f むこ類結し、 M A lO議程度の中学校持挺 対象にした。対照群として小学校

文は以下の 2 る 。

は、日本ではどの地方でも、家のま です。すずめ

していま

は、一年に、二回か三!日 l 、四個から

(5)

知的諮害児における偶発的学狩行動の研究

八個のたまごを住みますの

す ず め は 、 秋 か ら 冬 に は 、 田 畑 に む ら が り、米などの農作物を食べます。けれども、

ひな烏を育てる間には、主に、こんちゅう を、食べま

2  !ネコ

コの日は、暗い併では、大きく広がり、

も、ものを見ることができます。ひ は、せまいすさまを通ゥたり、やぶをくぐる のに、便利です。

ネコの荷は、とがっているので、かみつい たり、かみきったりするのに、便利です。

大昔、ネコは、かりに使われましたのライ オン、虎、ヒョウも、同じネコ

ゴされネコなどは、長い開、かいならしたの で、おとなしいベットになり

それぞれ諜題文 1 の自 発 再 生 率 ( + 質 問 j 可 照 準 ) は 、 偶 学 2 9 . 5 % ( 4 3 . 9 % ) 、意学4 1 . 7% ( 6 0 . 5 % ) であ る 。課 題 文 2 で は 偶 学42.5% ( 5 4 . 2 % ) 、 窓 学3 8 . 5 % ( 5 0 .1%)を ぶした。

能 常 児 群 に お い て 、 課 題 文 l の成績は、{国学 3 9 . 5 %   ( 6 9 . 0 % ) 、意、学 6 0 . 5 % ( 8 4 . 2 % ) 、 課 題 文 2 では、{高学 4 9 . 7 弘

40% 台のところにあるが、質問再生を加えると、

40% から 50% レベルに上昇するようである

η

健常 児では自発両生率が40% から 50% 台にあり、知的 障 児 よ り も 1 0 パーセント程度上回っているの質 問再生率を加算すると、 70% あたりまで成績が大 幅に向上することがわかるり

の結果をみると、

j こよると 1 0 パーセント いだされるの韓営克で i 土自

にあり、これに貿tH J 再生率を加えると、 70 から 80% 台のところまで行き着き、良好な学官達成が

はいだ されたのであるり

二つの , ' l f : 1 l f i 条件における知的附計児と健常児と

36 

の比較は、{向学・意学共に前者がやや劣るとして も、はほ5 0 パーセントレベルの学刊述成を維持す ることは明 ( 1 である口実験手続きとして、課題文 を繰り返し読み開かせることはしないし、それぞ り

~Hこ

成人の偶発学宵成績が叩%から60% 台 であったが、知的障害児においても 40% 台の成績 を示したことと、質問再主主率を加えるで全再生率 が60% 水 準 に 近 づ い た 事 実 に 附 日 し た い 口 P i n s k i i , B . I.は知的障書見が意 i 請 が j 学習において、

また鵠発的学習においても r~1Jじ習態疫をとるこ

る a r o u s a l  l e v e l は相対的に抵いものであること 測されるのこれには学習時の fMRI 分析が必要で あろうの

従来の偶発的学問研究におしミては、詩文、物語 のような首長持材料を用いることが多く、いわゆる エピソ…ドの按記憶再生の検証を試みている印 して、 G o l d s t e i n , H.&

というのは、

る禽角の光景であって、いろいろなお山、大人・

どもの通行人、動物、自動車、若桜などが拙か れていたり

偶 発 的 学 判 課 題 に お い て は 、 定 位 課 題 教 ぷ 以 外、他にどんな日括的指ぷも与えられないの立図 的学刊のii:f¥i:諌題指は

1

この絵の中の数字の 2 をみつけだしてもらいますが、ほかにどんなもの

きますから、注立深く と

[ 1   i えは人物の組み合わせカー ドの│訂 J i t 再 i i Z 、(3)名称呼称後の細部の指摘の 3

りの方法によ q た。被験児は、 IQ7 0 レベルの

軽 度 知 的 障 害 児2 1 名と IQ1 3 0 レベルの健常児2 1

れとであったが、両群の偶発的学胃成結にはのつな

(6)

弘前学院大学社会楠社学部議究紀要 第 8 号 ( 2 0 0 8 { j ド)

の来が見られず、高水準の学宵達成がポされたの 若 者 ι よる類似条件下の実験(1 9 8 1)におい て 、 1Qωず?の軽度知的意書見と 1Q

児が被 l 験対象となったが、いずれのテスト条件に おいても 7 0 パーセントレベルの達成が示され、

に お い て 統 的 に 有 意 の は 見 い だ き れなかった口綿部の指摘謀悶だけは能常記が I V J ら かに勝ってい

立 e t h e r i n g t o n . E . M . . & B a nt a .  T . J .   ( 1 9 6 2 ) の 訴 究 に関係しているひかれらは家 族性知的障害克と

較を行ったりヴ:背 樹木、飛行機、

あったのこれを 4 し 、 1 5 枚提示後直ちに 5

きである 本 l苅 (ý~学警において

は t f J j 群の間に統計的に有意の差は無かったが、

発的学宵においては、

らかに劣っていたのこの実験では家族性 知的 i 埠害児者と穣常児群との間で、{再発的学習成 績に有意な去がみられなかったの

と偶発的学背とは相正に i 司

A

の原理 に従うものなのか、それとも和主 ; ι 独立した原;時!

によるものなのかという

が主張する「金銭や現物支給による諸問的構えの 効果は、すべての子がかりへの注意の範問を拡大

させる J とした予測に反することになる

B a h r i c k , H . P . や J o h n s o n , R . (962) ら は、動機付け水準の上昇が知覚の範開を狭め、

合子がかちへの H : 意の増大をもたらして、

与反応、に制限を加えることになる、と主張してい る

O

しかし、かれらの仮説によっては、 G a r d n e r . W. I.らの実験結果の説明に窮する。金銭や事物報

をともなう高度な議関条件 T1群と、単なる教 示のみの N1群との間で、偶発的学狩成績が、予 測された N1<T1の関経は詩られず、!日正群関 i 、 こ

有意な差異が見いだきれなかった事実を G a r d n e r . W . I.らの SR 群は、賞殺 と激励という、いわゆる社会的強化によっ づけられたわけであるが、このグループ。の勝れた 学習成績は、能発的 ' ' ' f : 轡に動機付け変数が関り‑し ていることを予想させるの

{再発的学習が、学習者自身にも気づかれないま まに、 j 持論:的に無意識的に進行するブ口セスであ るなら、あるいは SR 効果が学習刺激への手がか り反応を限局し、知覚の範聞を狭めて、関係刺激 への注意の増大をもたらすと考えられるから、む しろ非関係刺激に対しても反志が求められるこの M. & Postman , L .   ような概発的学問条件の下では、

は高い十[J関があり、同 うもので するはず、である日著者は、 SR あ ろ う と 主 張 し て い る が 、 H e t h e r i n t o n 旦担.ら

は、それぞれ独立した学習原理に従うものかもし れない、と述べている口

偶発的学習になんらかのそチベーション ているのではないかとして、実験的検討を試みた のカ{' K a u s l e r . D . H

&Trapp. E . P (1 9 6 0 ) 、 G a r d n e r . W. I . &Brand l , C .   ( 1 9 6 7 ) らである日

Gardner.W .I.は動機付け変数と偶発的学野!との を検証した。 円、 IE んi~ などの幾何学的凶形 を学習した鏡、色:1‑',を訊ねられる系列学習 おいて、教示のみの NI 苦手、賞賛と れる SR 群及び金銭や i l i I 物によって

るT1群の 3条件が設定されたむ結果において、

と T1群とで統計的に布意な長舛はみられな かったが、 SR 群は抱群に較べると、立 i 火 j 的学判 において、また{再発的学習においてもゆ l ら れていたのこうし は 、 K a u s l e r ら

37 

l e v e l  

と関経があると考えており、今後何ら 理学的説明が必要になるであろう

偶発的学習が年齢、性別、知能に前接的 されないで、一定量の学習達成を示す事実は、す でに既定の事実であるように忠われるひこれまで そチベーションが不明か、あるいは動機付けの後 弱なレベルで、はたまた意識下で明瞭に起きる学 と言われてきた。 1世紀を経てもいまだ明 解な説明がなされているわけでも会いり

しかし、さまざまな学翌事態において、あまり

して何事かを胃時できるとしたら、これは

(7)

知的障害児における議発的学刊行動の研究

を極限まですくなくし、リラクセーションにより を最大践に為げようとしている。これら 語学学慢のように反毎繰り返しが必要 で、なおかつ関経刺激反応を焦点化しなければな らない学宵のタイプには適合するかもしれない。

最近の外国語学習における{再発的学官事実につ いての関心は、一つは語葉学習にむけられてい る。記鳴に於ける精綾化のメカニズムや連合学習 に於けるクラスターリング、主観的体制化などの 説明原理が援用できる。

( 1 9 5 7 ) は、無意味綴り字の対連合学 背において、孤立項の効果を検証している。

的学潤においては予め教示されて意識的な刺激定 されるので当然学習効率は高く会るの やや効率は落ちるが、やはり鶴発的学習条件にお いても孤立項効果が認められたのであるひ

‑殻に偶発学習条においては、

置のなかで、どの刺激が召五っか、注目されるか が重要で、あろうり通堂、われわれが夜間に星空を 眺めている情肢を想定してみればわかりやすい。

必然的に知識や経験がものを言うであろうの や関心、それに聾 1 1 染んでいるかどうかという親近 性も大切である

O

依然として、偶発的学官時の学 宵者の意識状惑が問題である。主観的には、まき な学習意障を持たず、また明瞭な意識を伴 なわなくても、明ら

とである。

と遂行がなされるこ

ここで、最近話題になっている高齢者の生涯学 宵と偶発学宵との関係を考察してみることにした い。運動・感話機能や知的機能が次第に低下し、

に学習龍力が減退しつつある

いて、偶発的学宵条件の設定は撒わ しいものである

おいては、結晶性知能よりも流動性知 能の低下が若しいので、多くの場合、こうし 的機能のリハビリ訓練に多くの時間とエネルギ…

を費やすことになるが、これはあまり効率があが らず、あまり楽しくなく、生産性が低いと る

の 主 体 は 結 品 性 知 能 を 維 持 し 錬 成 し、磨くことにある。

限り、 70.80 議台まで、維持されると司われ ているの認知症のリハゼリ訓練において、単純な

38 

などが焚励される訴以であるの .  1 I 1 度知的障害のしベルにあ ることが考えられる

U

偶発的学習の可能 t~ は大い にあるのである。生涯学習のメリットは、

有の集問への帰属感情をみたすことにもある。家 に龍もり、孤立しがちな高齢者には、運動、ス ポーツ、レクりょに}ションなどで、無理なく体を 適度な運動をすることで元気が出てく る。それで精神が解放される

生涯学溜プランの多くは両一的、斉

J

的である ことで、必ずしも傭人的ニーズに組合していると は限らない

G

無用にあわせようとすれば学習効果 を削ぐことにもなりかねない口お仕着せ的学習ス タイルからは偶発牲をあまり期待できないかもし れない。もっとも、学皆 ら

プランはそこそこに、かえってマイウ L イで別な をしてしまう可能性が残されていると考 えることもできる。もし学狩者が生学習状況の 中に身を投じて、その場を未知との遭遇、新しい 状況だと感じ、なにかを学び取ゥたとしたら、ぞ れだけで、かれの生紙学習活動への参加は成功した ことになると思われる

G

まさに、行事へ参加する ことに意義がある、とも言えるのである

D

結 び

偶発的学腎が言語・認知能力をベースにした、

より抵次元の原始的で基本的な学習 ているかどうかは、いまだ明己できない。

進化の過程で無言語的にか、動詐的にか、なんら かの ) i 法で身につけた新しい快活環境への述応様 式を獲得する ) j 法に、直接的に関係している

もある。とすれば、これは人類進化の謎に関係 することにもなるかもしれない。ホモサピエンス であるとともに、道具を発明し火を使いこなし た、無言語時代のホよそファーベ

DNA に刷り込まれた能力、

係しているかもしれないむ禅寺苦心理学的メカニズ ムの解明はなおよ会 L にある日

これまで、のわれわれの偶発的学宵に関する

からは、(!  )偶発的学宵はし味、なる条件におい

ても起こり得ることっ年齢、性別、知能程度を問

わないヮ ( 2 ) うた宵効率誌 3・4割杭度期待できる

(8)

弘語学院大学社会括経学部研究紀要 第 8 号 ( 2 0 0 8 年)

こと。 ( 3 ) 活動を賦活化させるような環境刺激条 件、やる気を起こさせる場の雰間気、 ( 4 ) 緊張綾 解 、 種 競 ・ 栄 義 、 疲 労 の 科 泣 な ど の 身 体 的 コ ン ヂィション、

会的強化 が指摘できる

多くの偶発的学狩実験は、

してい ることになる。それも再認、直接再ヰj 去によって いる。三語材料を m い る こ と も 一 再 な ら ず で あ るの結対的に STM 実験の様相を呈している。そ の時期的スパンは細いり i 替 千 : 1 記 憶 の 実 験 の 場 介 は 、 STM から LTM に わ た る 課 題 が 組 ま れ て お り、ここでは非指示的定企課題におけるアイテム の溝在的記憶が問題にされる。この際、新しい行 としての鵠発的学習を場両記醤というアス ペ ク ト か ら 考 察 す る こ と も 必 要 と さ れ る で あ ろ

つ り

穆考文献

日 a h r i c k H . P .   l n c i d e n t a l   l e a r η i n g   under two i n c e n t i v e   c o n d i t i o n s . ! o u r n a l 々 l E x p e r i m ω 1 f a l   P s y c h o l o ,' : . J ) J .   1 7 .   1 7 0 ‑ 1 7 2 ,  1 9 5 1

B a u m e i s t e r .  A .   A c o m p a r i s o n  o f  n o r m a l s  and r e t a r d a t ω   w I t h  r e s p e c t  t o  i n c i d e n t a l  and i n t e n t i o n a l  I e a r n i n g .   A m e r i c a n  J o u r n a l   ( ゲ M e n t a l D げ i c i e n¥ ' y . 68 ,  4 0 4 ‑ 4 0 8 .   1 9 6 3 .  

お l o d g e t t . H . C . The e f f e c t   o f  t h e  i n t r o d u c t i o n  o f   reward  upon t h e   r r 減 配 p e r f o r m a n c eo f   r a t s .   U n i v e r s i t y   0 1  

C a l i j o r n i a  P u h l i c a t i o n  i n   P s y c h o l o g y .   4 ,  No8  . 1 2 0 ,  1 9 2 9 .   Brown. R . G . .  1 ミ edondo‑Verge 噌 L . . C h a s o n . ] , R . , Lucas , M. I

J '

総 d Channon.S ,  D i s s o c i a t i o n   between i n t e n t i o n a l   and  i n c i d e n t a l   s e q u e n c e   l e a r n i n g   i n   H u n t i n g t o n ' s   d e s e a s e .   B r a i n .   Vo L l 2 1 .   No . l  L218 8 ‑ 2 2 0 2 . N o v e m b e r .   2 0 0 1 .  

Brown.GJ I .   F a c t o r ぉ i n f u l u e n c i n g i n c i d e n t a l   l e a r n i n g .   J o u r n a l  o{  E . x p e r i m e n t a l  P s

' h o l o g y , 4 7 ,  1 6 3 ‑ 1 6 9 ,  1 9 5 4 ,  Gardner 九 N . , , I & B r a n d l . C .   ま と i n f o r c e m e n tc o n d i t i o n ぉ and

i n c i d e n t a l l e a r n i n g  i n  m c n t a l l y  rdarded a d o l e s c e n t s , 

A m e r i c a n  J o u r n a l  of M e n n t a l  D マ β c i e n 7 2 ,  2 1 5 ‑ 2 1 な 1 9 6 7 .  

G o l d s t e i n . I L  & Kass , 仁 I n c i d e n t a ll e a r n i n g  o f   e d u c a b l e  

3 9  

m e n t a l l y   r e t a r d e d   andεifted  c h i l d r e n .   A m e r i c a n   J o u r n a l  of M e n t a l  D げ た u , 慨 y . 6 6 .  2 1 5 ‑ 2 4 9 .  1 9 6 1 .   H e t h ε r i n g t o n . E . M . .  & Banta ,  TJ I n c i d e n t a l  and i n t e n t i o n a l  

l e a r n i n g  i n  normal and m e n n t a l l y  r ε t a r d e d  c h i l d r e n

, 

! o u r n a l  r ! l   Comp α r a t i v e  and P h y s i o l o g i c a l  P s y c h o l o g y

, 

5 5 ,  4 0 2 ‑ 4 0 1 .   1 9 6 2 , 

]ohn ぉ o n " R . . &  Thm 紛 れ . c . l n c i d e n t a l   and  i n t c n t i o n a l   learninεunder c o n d i t i o n s  o f   m o t i v a t i o n .   A m e r i c a n   J o u r n a l  of P s y 正 ' h o ! o g y . 7 5 .  2 8 4 ‑ 2 8 8 ,  1 9 6 2 .  

K a u s l e r . D . H . .   L a u g h l i n P . R . .   &  Trapp.E.P

, 

E f f e c t   o f   i n c e n t i v e おじ tr e l e v a n t  and i r r e l ε v ‑ a n t   O n c i d e n t a l )   l e a r n i n g ,  C h i l d  D e v e l o p m e n l .   3 1 .   1 9 5 ‑ 1 9 9 ,  1 9 6 3 .   K a u s l e r , D . H . ,   Trapp , E , P ,  M o t i v a t i o n  and c u e  u t i l i z a t i o n  i n  

i n t e n t i o n a l   and  i n c i d e n t a l   l e a r n i n g .   P s y c h o ! o g i c a l   R e v i e w .   6 7 ,  3 7 3 ‑ 3 7 弘 1 9 6 0 .

小樽詩的 偶熱的学脅についての研究(1)学習の章、同と孤 な 効 果 心 理 学 研 究 第 2 7 巻 2 7 0

2 7 8 t i   1 9 5 7 1 f .   L o v e . B . C .   Comparing  s u p e r v I 総 d and  un

旭川

p e r v i s e d

c a t e g o r y  l e a r n i n g .   I そ り ' c l w n o m i cB u l l e t i n   &  R e v i e w .   9  ( 4 ) , 8 2 9 ‑ 8 3 5 . 2 0 0 2 .  

正木1E 行動の心理 j 呼出品;脱東点 8 9 ‑ 9 2 n  1 9 4 4   年

M c G e o c h . ] . A .   &  I r i o n . A . L .   The  p . ¥ y c l

lO

l o g y   ザ human l e a r n i n g .   Longmans

, 

New  York ,  2 1 0 , 1 9 5 2 .   森 J I I 拡 寿 雄 偶 発 学 習 ; 文 献 展 望 心 理 学 持 論 第 2巻

1 4 ‑ 3 5 貞 1 9 5 8 年

Myers , G . c .   A s t u d y   i n   i n c i d e n t a l   memory

, 

A r c h i v e s   Psychol()~ひ'. N . Y . ,   4 .   N o . 2 6 .  1 9 1 3 .  

P i n s k i i . B . L  ちえおくれの生徒の活動の特質と記銘、 t 1 f 主 主 の過程 1 9 6 2   'ÍI~ (ピンスキー者.駒林邦男以ちえ遅 れの r の 学 背 活 動 第 4 草 I 則的図書 東京 1 0 6

1 4 4

J~( 1 9 6 8 年)

Postman , L  ShorHerm memory and i n c i d e n t a l  l e a r n i n g .   I n  A.W.Melton  (E dJ  C a f e g o r i e s  of Hum ω

L

' a r n i n g . New Y  o r k : A c a d e m i c  Pre おお. pp . 1 4 5 ‑ 2 0 7 ,  1 9 6 4   藤簸 繁 精神薄弱兇の{再発的学刊についての研究:序報

弘 前 大 学 教 育 学 部 紀 要 第 加 す A 1 ‑ 8 頁 1 9 7 1   J f   S a i t o h  S h i g e r u   Cue u t i l i z a t i o n  i n   i n c i d

n t a ll e a r n i n g  o f   n o r m a l  and r e t a r d e d  c h i l d r e n .   T o h o k u  P s y c h o l o g i c a  

めが i a , Tohoku U n i v e r s i t y .   S e n d a i ,  ]APAN. Tom. 

XXXX ,  F a s c . l ‑ 4 .   1 ‑ 5 .  1 9 8 1 .  

S l e i ε h t , D . A .   l n c i d e n t a l  l e a r n i n g  from c o m p u t e r l i z e d  j o b   a i d s :  A l i t e r a t u r e  r e v i e w .  M i c h i g a n  S t a t e  U n i v e r s i t y .   1 9 9 4 .  

竹内鰻宗 シロネズの潜在学習に関する倫実験司左右目標 絡に対する等強化後の一目標和に於ける電撃幽動 物心地!学年報第 6む 5 7

6 4 頁 1 9 5 6 年

Tolman , E . C.投 H o n z i k . C . H . I n s i g h t " i n   R 剖 s , U n i v e r s i t y  

C a l i j o r n i a   I

u h l i c a t i o n si n   P d y c h o l o g y ,  1 9 3 0 .  

参照

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