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静止軌道プラズマ環境の極値統計解析

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Academic year: 2021

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静止軌道プラズマ環境の極値統計解析

中村雅夫、米田麻人(大阪府立大学)、坪内健(東工大)

はじめに

静止軌道の衛星帯電は、サブストームに伴う高温電子のフラックスにより引き起こされ ると考えられている。そのため、衛星帯電の発生頻度と電位を統計的に理解するためには、

静止軌道のプラズマ環境の統計解析が重要である。特に、高電位の衛星帯電を引き起こす のは、稀におこる大規模なサブストームに伴う非常に高温の電子と考えられ、その発生頻 度と最悪値を調べる必要がある。過去にも、Cho et al.によりLANL静止軌道衛星データを 用いた解析がおこなわれているが[1]、本研究では、極値統計解析手法を用いて、より詳細 に静止軌道プラズマの高温事象の発生頻度と最悪値を調べた。

極値統計解析

極値統計とは、稀にしか起きない極端事象を取り扱う理論を用いた統計であり、そこで は、取り扱う事象の標本平均はそれ程重要でなく、全体に対する端の方(分布の裾と呼ぶ) 位置や振る舞いが重要になる。本研究では、閾値モデル(POT: Peak Over Threshold model) に、一般化パレート分布(GPD: Generalized Pareto Distributions)を適応した極値統計解析 をおこなう。一般化パレート分布では、条件付き確率分布関数 ���|� � �� が以下の形で表 される。

は、それぞれ位置パラメーター、形状パラメーター、尺度パラメーターと呼ばれる。

位置パラメーター� は、閾値にあたり極値統計の適応領域を示す。形状パラメーターが負

�� <0)の時、パレート分布Ⅱと呼ばれ上限値(�−��)が存在し、ゼロ(�0)の時、thin tail を持つ指数分布で上限値を持たず、正(�>0)の時、 heavy tailを持つパレート分布と呼ばれ 上限値を持たない分布となる。

解析結果

NASA CDAweb[2]で公開されている 7 機のLANL 静止軌道衛星の Magnetospheric Plasma Analyzer (MPA) Key Parameterの全データに対し、電子とイオン温度の磁場 に平行と垂直成分について極値統計解析をおこなった。通常極値統計解析では、観測デー タを真値の標本として、平均超過関数などを用いて閾値を決め、最尤法を用いて一般化パ レート分布のパラメーターを決定する。しかし、LANL 静止軌道衛星の温度データの極端 領域にエラーデータとも考えられる不自然なデータ(標本)が見られ、それをそのまま解 析をおこなうと、温度に上限値が存在せず、実際には考えられない高い頻度で極端現象が

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41 第 10 回「宇宙環境シンポジウム」 講演論文集

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(2)

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まと 静止 度な事 値統計

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文献

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によりパラメ 析結果を示す の結果得られ れた。なお、

ているが、よ 上限値45.3 以上の電子が

電子温度の磁

ズマの電子 頻度と上限温 から、人工衛

awakita, S cs estimate Rockets, vo b.gsfc.nasa.

う。そこで本 on)の極端領 メーターを決 す。黒丸は観 れた一般化パ

、観測と推定 より詳細に検 keVを超え が観測される

磁場に平行成

とイオンの温 温度を推定し 衛星を設計す

., Nakamu ed on solar l.42 no.4, pp .gov/

本研究では 領域に一般化 決めた。図1 観測から求め パレート分布 定がずれる高 検証する必要 ることは無 るのは10年間

分の確率密度

温度に対して した。この静 する際の基準

ra, S., Tak r array of p.740-748, 2

は、観測デー 化パレート分 1に、電子温 めた確率密度 布曲線で、異 高温領域の頻 要がある。こ

く、例えば 間に4.1回程

度分布と一般

て極値統計解 静止軌道プラ 準を得ること

kahashi, M.

a geostatio 2005.

ータの確率密 分布曲線を視 温度の磁場に 度関数、図中 異なる適応範 頻度が低い観 この解析から SCTHA衛星 程度と推定さ

般化パレート

解析をおこな ラズマ環境が とができる。

., Sato, T.

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ト分布曲線

ない、極端に が荒れた事象

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42

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