中国 に於 け る1998年 の行 政改 革 の展 開(浜)1
中 国 に 於 け る1998年 の 行 政 改 革 の 展 開 浜 勝 彦
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は じめ に
1998年 政府機 構 改革 とそ の背景 国務 院機 構 改革 の展 開 とそ の特 色 軍及 び党政機 関の経済 活動 の禁止 二大石 油集 団の形 成
1は じめ に
1998年 に は中 国で 三大 改 革 と して 国有 企業 の改 革 、金 融 体制 改 革 、政 府 機構改 革が行 われ た。他 の二つの改革 は数年前か らの継続 と しての性格 を持 っ
て いたが 、行 政機 構 改革 は この年 に開始 され た重 大改 革で あ り、飛 び抜 けた 重 要 性 を持 っていた 。
まず、政府 機構 を社 会主 義市場 経済 に適応 した、政 府 と企業 を分離 した体 制 と して確 立す る とい うその性格 、 さ らに機 構 のか な りの簡 素化 、中央 と地 方 を含 めて政府 公務 員 の人数 を半 減 させ るとい う規模 、 これ を3年 間 で完 了 させ る とい う時間 的期 限 、何 れ を と って見 て も画期 的改革 が 目指 され てい る
ことは 間違 い ない。
さ らに、年半 ば か らは軍 と党 政機 関 の経 済活 動 と取 引 の廃止 、企 業 の整理 機構 へ の引 き渡 しが行わ れた。
しか も、現 段階 で は江 沢 民総書 記 をバ ックに新 た に就任 した朱鋸 基総 理 が
全 力 を上げ て実施 に移 して、予定 を速 め て計 画 を実 現 した、 と一応 評価す る ことが 出来 る。 中 国で は 、「 世 紀 の大 改 革」 との評価 も あ るが 、権 力 機構 の 改 革で あ るため にそ の詳 細 は公表 され ない と ころが 多 く、実態 には不 明 な点 が 多 い。
しか し、改 革 の過 程 でか な りの報 道 が為 され てきた ので、本稿 で は判 明 し た範 囲 内で改 革 の 内容 を な るべ く詳細 に ま とめ て紹 介す る ことに努 めた 。 さ らに新 しい展 開 〜1999年 の地 方 政 府 で の改 革 を 見 る上 で 、 また全 体 的評 価 を行 う基礎 と して役 立 っ こ とを 目指 す もので あ る。
21998年 政 府 機 構 改 革 とそ の背 景
(1)15回 党大 会 にお け る政治 体制 改革案
現在 進 め られ て い る中国の政府 機構 の改 革が 、中 国が考 え てい る政 治体制 改 革全体 の 中で どの よ うな位 置 を 占め て い るの か、97年9月 の 中 国共産 党 15回 大 会 で の江 沢 民総 書 記 の報告 か らこの点 を見 てお きた い。
江沢 民報告 は政 治体制 改 革 にっ いて、先ず 、っ ぎのよ うな見方 を示 した。
「経済 体制 改 革 の深化 と社会 主 義 現代 化 の世紀 を跨 ぐ発展 は、 中 国共産 党 にた い して、四 つ の基 本原則 の堅 持 の前 提 の も とに、ひ きっ づ き政 治体制 改 革 を推進 し、社 会 主義 の民主 をさ らに一 段 と拡 大 し、社会 主義 法制 を健全 化 し、法 に よ って国 を治 め(依 法 治 国)、 社会 主義 の法治 国家 を建設 す る こと を要 求 してい る。」
この報 告 で従来 と変わ った表 現 は依法 治 国 と社会 主義 法治 国家 の建 設 で あ る。江沢 民 は依 法 治 国を、党 が人 民 を指 導 して 国を治め る基 本方 略 にまで 高 め た。 さ らに社 会 主義法 治 国家 の建 設 は依 法 治 国の必然 的 な帰結 で あ る とい
(1)つr
○
今 後 の中期 的政 治体制 改革 の主 な 目標 と して は、次の5項 目が あげ られ て
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い る。
① 民主制度 の健 全化
こ こでは 、現在 の人 民代 表大 会制度 を堅 持 し、完備 す る ことが 目標 とされ てい る。多党協 力制 度 と政治協 商会議 も堅 持 し、完備 され る。
と くに一項 目を設け て強調 され て い るの は、基層 に於 け る民主 の拡大 で あ る。r都 市農 村 の基 層政 権 機 関 と基 層 の大 衆 的 自治組 織 は、何 れ も民主選 挙 制度 を健 全化 し、政務 と財務 の公 開 を実行 し、大 衆 を基層 公共 事業 と公 益事 業 に関す る討論 と決 定 に参加 させ 、幹部 に対 して民主監 督 を実 行 しなけれ ば
な らない」 とされ た。
農 村 で の村 長選 挙 な どに見 られ る基層 組織(末 端 組織)に お け る民主 の拡 大 は、1994年 か ら展 開 され た 基層 党 組織 の充 実 再建 の動 き に した が って登 場 して きた新 しい改革 の焦点 と な ってい る。
② 法制建 設 の強化
ここで は 、2010年 まで に 中 国の特 色 のあ る社 会主 義 の法 律体 系 が 形成 さ れ る と言 う。
③ 機構 改革 の推進
機 構 改 革で は主 と して行政 機 構 改 革が 進 め られ てお り、80年 代 か ら一 貫 して行 われ て きたが 、機 構 の簡 素化 一膨 張 一簡 素化 の繰 り返 しで あ り、 問題 の抜本 的 な解決 は困難 で あ った。1998年 の行 革 は この よ う な経験 に立 って、
市 場経 済化 の要請 に合 った新 しい行政 職能 の体系 を導 入 しっっ 、大 い に簡 素 化 しよう とす る大 胆 な試み で あ り、 これ まで に ない深 い内容 と規 模 を持 った
(2}
「世 紀 の大 手 術 」 で あ る とい う。
本 稿 で は こ の動 き を可 能 な限 り具 体 的 に 見 て行 き た い。
こ の ほ か の柱 と して 、 ④ 民 主 監 督 制 度 の 完 備 、 ⑤ 安 定 団 結 の 擁 護 、 が あ
る。
(2)行 政 機 構 改 革 の 必 要 性 1)こ れ ま で の 体 制 の 問題 点
中 国 で は 、1982年 、1988年 、1993年 の 三 回 に わ た っ て計 画 経 済 下 に お い て肥 大 化 した 行 政 機 構 の 簡 素 化 と人 員 削 減 、 若 返 りが 進 め られ 、1993年 の 改 革 か らは 、 社 会 主 義 市 場 経 済 に適 合 した行 政 体 制 の形 成 が め ざ され た 。 公 務 員 制 度 も こ の 間 に導 入 され た 。
しか し、1993年 に は 主 と して イ ン フ レ対 策 と税 制 改 革 に 力 を 入 れ な け れ ば な らず 、 まだ 本 格 的 行 革 に取 り組 む 条 件 が 出来 て お らず 、 中途 半 端 な も の と な って いた 。
全 体 と して 旧来 の 計 画 経 済 に適 合 した 体 制 の 問 題 点 は 、 具 体 的 に 次 の よ う
(3)
な もので あ った。
① 現在 の政 府機構 設 置 の基 本 的枠組 み は、計 画経済体 制 実施 の条 件下 で 次第 に形成 され てきた もので あ る。 そ の弊 害 は、行 政 と企業 の職 責 が分離 せ ず 、政 府 が企業 に属す る事 務 を一手 に引 き受 け、専 門経 済管理 部 門が大量 に 設 置 され 、同時 に総合 部 門 と専 門部 門の相 互制約 を一・ 方 的 に強調 したた め、
部 門 の職 能 が重複 し、互 い に理屈 ば か り言 って果 て しな く争 い、事務 効率 が 低 下 した ことに現 れ てい る。
② 現在 の政府 機構 設置 の原則 は 、社 会主 義法制 が整 備 され て い ない状 況 の下 で確 立 され た もので あ り、主 と して行政 手段 によ って経 済 と社 会事 務 を 管理 して きた。 も とも と法 的手段 を運用 して、或 い は社 会 の仲介機 構 を通 じ て解 決す べ き多 くの問題 も、政 府機=構の設 置 に よ って管理 され 、社 会 的責任 と事 務 の矛盾 が あ ま りに も多 く政府 に集 中 した。そ のた め、政 府 は、管理 す べ きで ない、管 理 で きない、実 際 に はう ま く管理 で きない、 多 くの ことを管 理 して きた。
③ 現在 の政 府機 構 は重 複 し、肥大 化 し、多 くの部 門 で職員 が余 る現 象が
おびた だ しく存在 してい る。 これ は文書 主義 、官 僚主義 、を生みだ し、汚職 ・
中 国に於 け る1998年 の行政 改革 の展 開(浜)5
腐 敗 と不 正 の 風 潮 の 発 生 を助 長 した ば か りで な く、 国 の財 政 に重 い 負 担 を も た ら した 。
政 府 の 説 明 に よ る と、 現 在 、 全 国 の 、財 政 に よ っ て養 わ れ て い る行 政 人 員 は合 計3300万 人 に 達 し、 そ の う ち 、各 級 の 党 と政 府 機 関 の職 員 が800万 人 、 各 種 事 業 体 及 び教 育 、 医 療 な どの 部 門 の関 係 者 が2500万 人 い る。
1800年(清 朝 嘉 慶 年 間)に は 平 均3000人 の 庶 民 が 一 人 の 官 吏 を養 い 、 1949年(建 国 当 時)に は300人 の 庶 民 が 一一人 の 官 吏 を 養 った が 、 現 在 は 平 均 約40人 で 、 県 に よ って は30人 の 庶 民 が 一 人 の 官 吏 を養 って い る。 そ れ に よ って 、 中 央 と地 方 の財 政 が ほ と ん ど 「飯 を食 う」 財 政 に な って しま い 、 社 会 主 義 建 設 を進 め 、 公 共 利 益 を守 る政 府 の機 能 が 弱 ま った 。
2)迫 られ る本 格 的 問 題 の 解 決
これ まで 何 回 も試 み られ た 機 構 改 革 の進 展 に よ り、 問題 点 は か な り煮 詰 め られ て い る こ と が わ か る。 した が っ て 、1998年 の 機 構 改 革 の 課 題 は か な り
(4)
高度 な もの となる ことが 予想 され た。
高 尚全 国家経済体制改 革委員会 副主任 によれ ば、経 済体制 改革の深化 に伴 っ
{5)
て、以下 のよ うな政府 の機 能 を徹底 的 に転換す る機構改 革が求 め られ ていた。
中国の経 済体制 改革 は漸進 主義 の道 を取 り、容 易 なものか ら難 しい ものへ 、 点 か ら面 へ と、段取 りを追 って展 開 され た。 そ の結果 、表 層 の問題 はす で に 基本 的 に解決 し、 現在 の改革 は企業 の深 層 の問題 、体制 問題 、企業 制度 の創 新 の問題 を解決 しなけれ ば な らない。 こう した 問題 は、長 期伝 統 的 な計 画経 済 の後遺 症で あ り、建 国以来 の政府 の行政 管理 体制 さ らには政 治体制 と内在 的 に関連 した もので あ る。
主 な表 現 と しては 、 ① 政府 と企 業 が 分離 してお らず 、政 府 と資 本 が分 離 して い ない。 市 場 の働 きを排 除す る もの で あ り、競 争 と市 場 主体 が ない。
② 機 構 が膨 れ 上 が って効 率 が低 い。 ③ 幹部 人 事制 度 、財 力 、物 資 、技 術 の
分 配等 で 、権 力 が集 中 しす ぎ てい る。 ④ 政 治 の民主 化 、科 学 化 、制 度 化 が
弱 い。
したが って、大 い に機構 改革 を推進 して政府 の職能 を徹 底 的 に転i換しなけ れ ば な らない。経 済 改革 の カギは 国有 企業 の活性 化 で あ る。政府 の職 能 を転 換 して管轄 す べ きで ない職 能 を除去 出来 るか どうか が 国有 企業 を うま くや る 基礎 で あ り、 カギで あ る。
(3)国 務 院機 構 改革 の実施 1)機 構 改革 の 内容
1998年3月 の全 国人 民代 表 大会(全 人代)で は6日 に政 府 を代 表 して 国 務 院秘 書長 の羅幹 が機 構 改 革案 を説 明 して、10日 に総 会 で 「国務 院機構 改 革 案 に関す る決定」 を可決 して、新 体制 が決 ま った。
大 き な内容 で あ り特色 と して は、機構 の改廃 が抜 本 的で あ る ことで あ り、
第 二 はそ の結果 と して中央 政府 公務 員 を半減す るとい う内容 を伴 っていた。
図1は 国務 院機 構 の改廃 状 況 を ま とめ た も ので あ る。 まず40あ った機 構 の改廃 は、次 の よ うにな っていた。
(1)廃 止 され る部 と委 員会:15
電 力工 業 部 、石 炭工 業部 、冶金 工 業部 、機 械 工 業部 、 電 子工 業部 、化 学 工 業部 、国内貿易部 、郵 電部 、労 働部 、ラ ジオ ・映 画 ・テ レビ部 、地質 鉱産部 、 林業部 、国家体 育運動 委員 会、 国防科 学技 術工 業委員 会 、 国家経 済 体制 改革 委 員会 。
(2)新 しく創 設 され る部 と委 員会14
国防科学 技術工 業委員 会(廃 止 された委員 会 と同名だが 、 国家計 画委員会 、 軍 の各 総 公 司 の抱 え てい る政 府 の職 能 す べ て を集 中す る)、 情報 産業 部 、 労 働 ・社会保 障部 、国土 資源部 。
(3)名 称 変更:3
国家計 画委員 会 は 国家 発展 計画委 員会 に改名 す る。科 学技 術委員 会 は科学
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図1中 国国務 院構 成部 門の改 革案(1998年3月)
マ ク ロ
規 制 部 門 専 門 経 済 管 理 部 門 教 育 ・ 科 学 技 術 ・ 文 化 ︑
社 会 保 障 と 資 源 管 理 部 門 国 家 政 務 部 門
変 動
●国家計 画委員会 は 国家 発展計 画委員 会 に改 称
●国家経 済体制 改革委員 会 は国務院 のハ イ レベル の議事機構 に改 め る
●郵電部 と電 子工 業部 は情報 産業部 を組織
●新た な国防科学 技術工 業委 員会 を組 成
●石炭工 業部 は
国家石 炭工業 局 に改組
●機械工 業部 は
国家機械 工業 局 に改組
●冶金工 業部 は
国家 冶金工業 局 に改組
●国 内貿易部 は
国家 国内貿易 部 に改組
●軽工総 会は
国家軽 工業 局に改組
●紡織総 会 は
国家紡 織工業 局 に改組
●化学工 業部 、石油天 然 ガス総公 司、
石油化 学工 業総公 司は 国家石 油 ・化 学工業 局 を組 成
●林業部 は 国家林業 局に改組 (国務院 直属機構 に組 み入れ る)
以上 の機 構 を 国家経 済貿易 委 員会 の管轄
下 にお く
●電 力工 業部 は国家電 力公 司に改組(電 力工 業 の政 府管理 職能 は国 家経 済貿易 委員会 に組み入 れ る)
● 国家 科 学 技 術 委 員 会 は 科 学 技 術 部 に改 称
●国家 教 育 委 員 会 は教 育 部 に 改 称
●労 働 部 、 人 事 部 の一 部 分 、 民 政 部 の 一 部 分 が 労 働 ・社 会 保 障 部 を 組 成
●地 質 鉱 産 部 、 国 家 土 地 管 理 局 、 国 家 海 洋 局 、 国 家 測 絵 局 は 国土 資 源 部 を組 成
● 国家 体 育 運 動 委 員 会 を 撤 廃 し、 そ の 職 能 は 中 華 全 国 体 育 総 会 に 代 行 を 委 託 す る
●ラ ジ オ ・映 画 ・テ レ ビ部 は 国 家 ラ ジ オ ・映 画 ・テ レ ビ総 局 に 改 組 (国務 院 直 属 機 構 に 組 み 入 れ る)
保 留
国家 経済 貿易委員 会 財 政部
中国人 民銀行 鉄 道部 交 通部 建 設部 農業 部 水 利部
対外 貿易 経済合作 部
人事部(職 能 を調整)
外 交部 国防部 文化部 衛生部 国家計 画 出産委 員会 国家 民族 事務委 員会 司法部 公安部 国家安全 部 民生部 監察部 会計検査 署
〔 出所〕r北 京 週報 』1998年17号
技術 部 に改名 す る。 国家 教育 委員会 は教 育部 に改名 す る。
(4)保 留 され る部 と委員会 、署:22
こう した改廃 の結 果 、改革後 の政 府機 構 は、 国務 院弁 公庁 の他 に、 図1に 見 られ るよ う に、29の 部 、 委員 会 、行 、署 か ら構 成 され る こ とに な った の で あ る。
実施 の段 取 りと しては、 国務 院 の機 構 改革 を今年 実行 して3年 以 内に人員 半 減 を完 成 させ る予 定 と な っていた 。 しか し、3月19日 に内外 記者 会 見 に 臨んだ 朱鋸基 新総 理 は、 国務 院機 構 改革 は年 内に完 了 させ る と して、改革 の
な し崩 し化 の余地 を少 な くす る意図 を示 した。
2)機 構 改革 の特 色
(1)工 業 関連 の部 の廃止
工 業 関連 の部 には 、計画経 済 の体制 が その ま ま残 存 してお り、 国有 企業 を 抱 え込 む 体 質か ら して、改革 の阻害 勢 力 とな って いた 。す で に1993年 に は 航空 宇宙工 業部 が航 空工 業総公 司 と宇宙 工業 総公 司 に民営 化 され 、軽工業 部 と紡 織工業 部 が軽工 業総 会 と紡 織工 業総 会 に改組 され て いたので 、独 占的業 種 は国家級 の総 公 司 に、競 争業 種 では全 国総会 に改組 す る改 革 の方 向が は っ
き り してお り、今 回は、市 場経 済体制 形成 に向 けて これ を徹底 した とい う こ とが 出来 る。 こう した業種 で は、関 連企業 が 多 いため に、削減 され た公務 員 の配 置先 に問題 は な いが 、民間 に格 下げ され る公 務員 の地位 低下 感 を どう埋 め合わせ るかが課 題 となろ う。
こう して廃 止 され た工 業 関連 の部 の政府機 能 は、 中 国の通 産省 を 目指す と 言われ る国家 経済 貿易委 員会 が管轄 す るい くっか の 国家級工 業局 に引 き継が れ るこ とに な ってい る。
(2)第 二 段 を予定す る朱鋸 基 の機構 改革構 想
国家機構 改 革推進 のため に、 国家機 構編 成指 導小 組が設 置 され てお り、朱
鎗基 が組長 、副組長 が王忠 禺、成員 には宋徳福 、李貴鮮 が入 ってい るとい う。
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朱 鎗 基 の構 想 で は 、 高 効 率 な社 会 主 義 市 場 経 済 体 制 の マ ク ロ コ ン トロー ル メ カニ ズ ム を う ちた て る こ と を 目的 と して 、 安 定 的 推 進 、段 階 的 実 施 の方 式 を取 り、5年 内 に 改 革 案 の 完 成 を か ち 取 る、 と して い る。
これ には 二 つ の 段 階 が 含 まれ て お り 、 第 一 段 階 で 約10個 の 国 家 工 業 管 理 部 門 を 取 り消 し、 さ らに 第 二 段 階 で8〜10の 機 構 を 取 り消 す 予 定 で あ る と
くの
い う。
(3)今 回 の機 構改 革 の過 渡 的性格
こう した観 点 か ら、今 回の機構 改革 を眺 め てみ る と、機構 改 革 の論 理か ら 見 て不徹 底 な点 が 目立 っ。
2月24日 に中 国当局 者 が洩 ら した改 革 方案 で は 、次 の よ うな積 極 的 内 容 が含 まれ ていた。郵 電部 と電子工業 部 を改変 して情報 産業部 とす る、農業 部 、 林業 部 、 国家土地 管理 局 を改組 して 自然資 源部 とす る。文化 部 に国家 体育運 動 委員会 を統 合。 中 国民用航 空総 局 、鉄 道部 、交 通部 を統合 して新設部 とす
(7)
る。
また 、香 港 の 中 国報 道 で は 中 国 の党 と政 府 の意 向 の反 映 で は定 評 のあ る
『鏡報 』3月 号 は、全 人代 直前 の中共15期2中 総 会 で の検 討 を経 た と見 ら れ る機構 改革 案 を報 道 した。
それ によれ ば、合併 又 は改組 され る部 門 と して、次 の機構 が あげ られた 。 民政 部 と人事 部が 労働部 の関連職能 のセ ク シ ョンを吸収 す る。労働 部 の機能 を基 礎 に社会保 障部 を設 立す る。鉄 道部 と交 通部 が合併 して運輸 部 を設立す る。郵 電部 が、 電子工業 部 とラジオ映 画 テ レビ部 の若干 の機 構 を吸収 して情 報産 業部 と称す る。 農業 部 と林業部 を合併 して農 林部 とす る。
保 留 され る部 門の 中にっ ぎの機構 が あ った。 国家経済 体制 改革 委員会 、地
(S)
質鉱 産部 、 国家体 育運動 委員 会。
以上 の予測 と全 人代で の決 定 を対 比 してみ ると次 のよ う な推 測 が可能 で あ
ろ う。
構 想 で は、農 林関係 、 国家土地 管理局 を統合 して 自然 資源部 とす る ことに な って いた が、 こ こには水利 部 が介在 して関係 の調整が着 かず 、 とりあえず 、 農業 部 に林業 部 を吸収 させ た。
自然 資源部 との関連 で は、地質鉱 産部 の機能 の改変が 問題 とな り、石 油、
天然 ガス、石 炭 、鉄 鉱石 、非鉄 金属 、等 の開発 を管理 す る国土 資源部 が急 浮 上 した もの と見 られ る。 国土 資源部 の部 長 に、石 油天然 ガス総 公 司の社長 で
あ る周永康 が 任命 され た ことに これ が 現れ てい る。
航 空 、鉄道 、道路 交通 を統合 す る機構 の構想 は 、次 回の課題 とされ た模様 で あ る。
国家経 済体制 改革 委員 会 は、最終段 階 で 、閣僚会 議ベ ース に機 能 が格 上 げ され た形 で解 消 され た ことが推 測 され る。
以上 の点か ら見 て 、今 回 の機 構改 革 では、輸送 関係 、農 林 国土 利用 関係 の 機 構 改革 が後 回 しとされ た もの と見 られ る。
3)改 革 の到達 目標 とスケ ジ ュー ル (1)改 革 の 目標 と原則
今 回の国務院機構 改革 の 目標 は、事務 能率が 良 く、調和 を保 って運 営 され 、 行 為が規範 化 され た行 政管理 システムを作 り上げ 、国家公務員制 度 を整備 し、
資質 の高 い専 門化 した行政 管理幹 部 の隊列 を建設 し、社会 主義市場 経済 体制 に適応 す る、 中国 の特 色 を持っ行 政管理 体制 を次 第 に確 立す る ことであ る。
機 構 改革 に関す る羅 幹 の説 明 によ ると改 革 の原 則 は次 の通 り。
① 政 府 の機能 を転 換 し、行 政 と企 業 の職 責 を分離 す る。 政府 の職 能 を確 実 にマ ク ロ規制 、社 会 管理 、公共 サ ー ビスの面 に転 換 し、生 産経営 の権 限 を 真 に企業 に引 き渡 す。
② 政 府 の組織 構 造 を 調整 し、機 構 と人員 の精 鋭化 、簡 素化 を実 行す る。
マ ク ロ経 済規制 部 門 を強化 し、専 門経済 部 門 を調整 し、減 ら し、社 会サ ー ビ
ス部 門を適 当 に調 整 し、法執行 監 督管理 部 門を強化 し、社 会 の仲介 組織 を発
中 国に於 け る1998年 の行政 改 革の展 開(浜)11
展 させ る。
③ 政 府 部 門 の 職 責 と権 限 を 調 整 し、 部 門 間 の職 能 分 担 を 明確 に し、 同 じ か 或 い は近 似 した職 能 を 同0部 門 に担 わ せ 、 多 くの 部 門 が 管 理 し、 政 策 を行 う弊 害 を克 服 す る。
④ 法 に よ り国 を 治 め 、 法 に よ り行 政 を 行 う 要 求 に 照 ら して行 政 シ ス テ ム の 法 制 建 設 を強 化 す る。
人 員 の 削減 に っ い て は 、 現 在 の 中 央 政 府 機 関 幹 部 編 成 総 人 数 の半 分 を削 減 し、 職 に就 け て 再 配 置 し、 これ を 三 年 で 完 成 さ せ る こ と に な った 。 今 回 は 33000人 を基 礎 に50%す なわ ち16500人 を 削 減 す る こ と に な って い る。 ち な
み に 、1982年 、1988年 、1993年 の 国 務 院 機 構 改 革 時 の 削 減 は それ ぞ れ25%、
{g)
20%、20%で あ った。
(2)国 務院機 構改 革 のス ケジ ュール
3月 の羅幹 国務 院秘 書長 の 国務 院機構 改 革案 の説 明で は、今 回の改 革 の 目 標 は機 関幹 部編 成総 数 を半 減 させ る ことで あ り、 国務 院機構 の 「三 定」(職 能 を定 め、機 構 を定 め、人 員編成 を定 め る仕 事)案 は年 内 に完成 させ 、人員 再配 置 は3年 前 後 の時間 を要 す る、 と していた。 また 地方政 府 の機構 改革 は
(lo)
国務 院 の機構 が 改 革 され て か ら来 年 末 まで に 「三 定 案 」 策 定 を行 う と した 。 3月24日 の 第 一 回 国務 院 全 体 会 議 で 、 朱 鋸 、基 新 総 理 は 、 国 務 院 の 機 構 改 革 は 動 揺 し、 形 式 に走 り、 内 容 を す り替 え る こ と を厳 し く戒 め 、 ス ケ ジ ュー ル を 速 め る こ と を指 示 し、 地 方 政 府 も改 革 案 を早 く定 め る よ う指 示 した 。
6月19日 の 第 二 回 国務 院 全 体 会 議 で 朱 鎗 基 総 理 は 、 「三 定 」 工 作 案 は す べ て 国 務 院 に よ り批 准 され 、 実 施 段 階 に突 入 した 、 と述 べ 、 「三 定 」 の 実 行 を し っか りや る よ う に 指 示 し、 ポ ス トに 人 を 定 め る こ と と余 剰 人 員 の再 配 置 が 機 構 改 革 の 最 大 の 難 点 で あ り、 「三 定 」 工 作 の 重 点 で あ る と して 、 こ の 仕 事 を年 内 に完 了 して 、 そ の後3年 で 実 際 の 再 配 置 と研 修 等 を 完 了 す る と の べ 、
また ス ケ ジ ュー ル を速 め た 。
1998年 の 国務 院 の 機i構改 革 の 成 果 は 、 国務 院 弁 公 庁 を 除 い て 、 国 務 院 構 成 部 門 が40か ら29に 減 少 し、 部 門 内 の 司 局 級 機i構iは200余(4分 の1)減 少 した 。 人 員 編 成 総 数 は47.5%減 少 した 。 新 設 の 国 防 科 工 委 、 紡 織 、 軽 工 、 有 色 金 属 工 業 局 及 び 知 的 所 有 権 局 の5単 位 の 新 増 編 成 数 を 引 け ば 、 予 定 の半
(11)
減 の 目標 に 到 達 した こ と に な る。
3国 務 院機 構改 革 の展 開 とその特 色
(1)「 三定」 工作
国務 院の各部 、委 員会 等 の新 しい職能 、 人的編成 、内設機構 を定 め る 「三 定」工 作 は 、全 国人民代表 大会 で選 出 され た新 しい部長 、主任 の下 で進 め ら れ た。3月31日 の情 報 産業 部 か ら4月8日 の国土 資 源部 まで 、新 機構 の看 板が 次 々 に掲 げ られ 、新 し く任命 され た部 長 、主任 が 仕事 を始 めた 。 党 の 中央機 構編 成弁 公室 の調整 の下 で 非常 に速 いス ピー ドで 「三定 工作 」 は進 め
られ た。 国務 院各機構 の新 しい人数編 成 にっ い ては表1を 参照 され た い。
その 「三定」 工作 の進行 状況 が具体 的 に報道 され た 国務 院弁 公庁 の例 を見
(I2)
てみ よう。
国務 院弁 公庁 の機構 改 革 は、人 員 削減が50%を 越 えた ほか に、「三 定」 と 余剰 人員 の再配 置がす で に7月 中旬 に完 了 して、予定 よ り5ヵ 月早 く完 了 し た ことに なる。
4月10日 朱鋸基 総理 は次 の ように述べ た 。「今 回の簡 素化 で は国務 院弁 公 庁 は模 範 とな らなけれ ば な らない。私 はす で に王 忠 禺同志 に、 国務 院弁 公庁 は半 減 しな くて は な らない との指標 を下達 した。 国務 院弁 公庁 が50%削 減 しな くて は、他 の部 、委 員会 に半減 を要 求す る理 由が な くな って しま う。 」
4月8日 、 国務 院秘 書長で 国務 院機 関党組 書記 で あ る王忠 禺 は、 国務 院機
関党組 会議 を開催 して 国務 院弁 公庁 「 三 定」工 作指 導小 組 を成立 させ 、 自分
中 国 に於 け る1998年 の行 政 改革 の展 開(浜)13
表1中 国国務 院各部 門 ・機 関 の編 成 と定 員数(1998年)
部 門 名 称 定員数 部 門 名 称 定員数 部 門 名 称 定員数
国 務 院 弁 公 庁 279 人 民 銀 行 500 経済体制改革弁公室 85
外 交 部 1500 会 計 検 査 署 450 研 究 室 55
国家発展計画委員会 590 税 関 総 署 251 食 糧 備 蓄 局 75 国家経済貿易委員会 450 税 務 総 局 210 国 内 貿 易 局 160
教 育 部 470 環 境 保 護i総 局 200 石 炭 工 業 局 95
科 学 技 術 部 230 民 航 総 局 252 機 械 工 業 局 95 国家民族事務委員会 150 ラ ジオ ・映 画 ・テ レビ総 局 223 冶 金 工 業 局 80
民 政 部 225
馬
体 育 運 動 総 局 180 石 油 ・化 学 工 業 局 90
司 法 部 220 統 計 局 280 軽 工 業 局 80
財 政 部 610 工 商 行 政 管 理 局 260 紡 織 工 業 局 80 人 事 部 288 新 聞 出 版 署 145 非 鉄 金 属 工 業 局 80 労 働 ・社 会 保 障 部 245 林 業 局 200 建 築 材 料 工 業 局 80 建 設 部 275 品 質 監 督 管 理 局 xso 外 国 専 家 局 64 国 土 資 源 部 300 薬 品 監 督 管 理 局 120 海 洋 局 100
鉄 道 部 400 知 的 所 有 権 局 80 測 量 地 図 局 70
交 通 部 300 観 光 局 128 文 物 管 理 局 60
情 報 産 業 部 320 宗 教 局 so 中 医 薬 局 71
水 利 部 220 参 事 室 98 外 国 為 替 管 理 局 140
農 業 部 483 国務院機関事務管理局 450 出 入 国検 験 検 疫 局 180 対外経済貿易合作部 457 外 事 弁 公 室 21
文 化 部 275 僑 務 弁 公 室 110
衛 生 部 225 香 港 マ カ オ 弁 公 室 130
国家計画 出産委員会 124 法 制 弁 公 室 16Q (出所)『 中国機構』1998年11月 号(注)1998年7月 現在
が 組 長 と な って 「三 定 」 工 作 の 指 導 思 想 と具 体 的 方 法 を決 定 した 。 指 導 小 組 と各 司 局 の 間 で5回 上 下 す る検 討 を 行 った 末 「三 定 」 案 が 定 ま った 。
4月30日 に 国務 院弁 公 庁 は 「三 定 」 案 を 中 央 編 成 委 員 会 に報 告 。5月15 日 に 中 央 編 委 の 同 意 を 得 て 国 務 院 に 報 告 。5月19日 朱 鋸 、 基 総 理 に 批 准 を 求 め 、 朱 鋸 基 は50%削 減 の要 求 を 満 た して い る と して 即 日批 准 した 。
5月27日 国 務 院 第5次 総 理 弁 公 会 議 で 第 一 陣 の28の 部 門 の 「三 定 」 案 を 検 討 した 際 に 、 国務 院 弁 公 庁 の 「三 定 」 案 も正 式 に 可 決 され た 。
6月2日 、 王 忠 禺 は 国 務 院 機 関 党 組 会 議 を 招 集 して 、 「国務 院 弁 公 庁 く三
定 〉 規 定 実 施 方 案 」 を研 究 検 討 した 。 こ う して 人員 編 成 、 人 員 再 配 置 の 仕 事 が全 面 的 に 開 始 され た 。 誰 が 留 ま り、 誰 が 去 る か と い う切 実 な 問 題 で あ る。
「公 開 、 公 平 、 公 正 」 の 原 則 の 下 に 、 先 ず 局 と処 の指 導 グ ル ー プ の選 出が 行 わ れ た 。 民 主 推 薦 、 民主 選 出 、組 織 に よ る考 察 と任 命 と い う方 法 が 採 られ た 。 そ の 上 で 局 と処 の指 導 グル ー プが 留 任 者 と再 配 置 者 の決 定 を 行 った 。
こ う して 国務 院 弁 公 庁 で は 、 元 の435人 の 編 成 の 内 留 任217人 、 削 減218 人 と な った 。 局 級 機構 は7か ら6に 、 処 級 機 構 は38か ら30に 、 局 級 指 導 職 は22人 か ら20人 に 、 処 級 指 導 職 は103人 か ら67人 と な った 。
国 務 院弁 公 庁 の ケ ー ス と く らべ て 、 他 の 部 と委 員 会 で もや や 遅 れ て類 似 の 事 務 的 、 時 間 的 経 過 を た ど った も の と 見 て 良 い。
国 務 院 の 「三 定 」 工 作 の 中 で 、 各 部 門 の 間 で 重 要 な職 能 の 再 設 定 が 行 わ れ た 。 企 業 、 社 会 仲 介 組 織 と地 方 に移 管 され た 職 能 は200余 に の ぼ る。 各 部 門
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の間 で 調 整 移 転 され た職 能 は100余 に の ぼ る と い う。
また 、 今 回 の 機 構 改 革 で 導 入 され た 具 体 的 な機 能 の 変 更 は100に の ぼ る。
政 企 分 離 の た め に職 能 を転 換 した も の は41項 目で 、 中 に は 国 家 経 済 貿 易 委 員 会 が 企 業 生 産 経 営 活 動 に関 与 しな い 、 ま た 全 国性 の公 司(企 業 集 団)の 認 可 を行 わ ず 、 自動 登 録 制 とす る、 こ と な どが 含 まれ る。
具 体 的 実 務 を 減 ら して マ ク ロ コ ン トロ ー ル 能 力 を 強 化 した 措 置 は41項 目 で あ る。 これ に は 国 家 発 展 計 画委 員 会 が 、 自己 資 金 また は 貸 付 金 で 建 設 す る 一 般 プ ロ ジ ェ ク トの 審 査 批 准 を 行 わ な い 、 こ と な どが 含 まれ る。
くユの
他 に市場 の監 督管理 を強化 して金融 危機 を防 ぐ措 置が18項 目あ る。
(2)余 剰 人 員 の 再 配 置
党 中 央 と 国 務 院 の在 京 人 員 は45000人 で 、 そ の う ち 国務 院 が 約35000人 を
(15)
占め 、 そ の 半 分 が 再 配 置 され る と約17000人 と な る。
(16)
6月 頃 、政府 は 「中央 国家機 関 人員再 配置実施 弁 法」 を制 定 した。
中国に於 け る1998年 の行政 改 革 の展 開(浜)15
「実 施 弁 法 」 は 、 先 ず 中 央 国家 機 関 人 員 の 現 状 を 分 析 して い る。 中 央 国 家 機 関 の 公 務 員 の 全 体 的 な素 質 は よ い 。 第 一 に 学 歴 が 高 く、 大 学 本 科 以 上 が 64.8%を 占め 、 そ の う ち マ ス タ ー 以 上 が11.2%を 占め て い る。 第 二 に 政 治 的 素 質 が よ く、80.4%の 公 務 員 は 共 産 党 員 で あ る。 第 三 に年 齢 が 比 較 的 若 く、40歳 以 下 が53.3%を 占 め て い る 。 これ は 人 員 再 配 置 に有 利 な条 件 で あ る。
余 剰 人 員 の 再 配 置 の基 本 的 方 法 は 、職 務 付 き の 再 配 置 、 専 門 技 術 の トレー ニ ング、企業 へ の配置 、構造 の最 適化 で あ る。
(17)職 務 付 きの再配 置:編 成 が確定 され た後 の余剰 の幹部 は機 関 を離 れ るが 、 元 の職 務待 遇が保 留 され る。
専 門技術 の トレー ニ ング:一 時 帰休 の公務 員 に対 して会 計、会 計検 査、法 律 、経 済管理 、教 育管理 な ど正規 に トレー ニ ングを行 い 、新 しい持 ち場 に着
く準備 を整 え る。
企業 へ の配置=専 門技術 の トレーニ ングを受 けた 人員 を、先ず 商工 企業 、 金 融企 業 、及 び財 政 ・税務 、 司法 、市 場管理 な どの法 律執行 機構 、文化 、教 育 、医療衛 生 な どの部 門 と社会 主義 市場経 済発展 に適 応す る社 会仲 介機構 に 配置す る。
構造 の最 適化:人 員 の再 配置 を通 じて、政府 、企業 、機 関 、末端 の人員 の 年齢 構造 、知識 構造 、 専業構造 を調整 して、構 造 の最適化 を実 現 し、公務 員 陣 と末端 の工作 人員 全体 の資 質 を高め る。
「実 施弁 法 」 は 、人員 再 配置 に対 す る優 遇条 件 を挙 げ てい る。専 門技 術 の トレー ニ ングに対 しては、学 習費用 は財 政が 出 し、給与福 祉 は支給 され 、在 職期 間 に算定 され る。早 め に退職す る もの は、引 き続 き給 与福 祉待遇 を受 け られ 、退職 年齢 時 に な ると退職 手続 きを行 え る。 司局級 以下 の人員 が 自分で 職 を探 して退職す る ときには、三年 の基本給 に 当た る退職 金 を一 回で支給 し、
分配 した住 宅 は回収 しない。
国有 企業側 で も能 力の あ る公務員 を招 聴す る動 きが盛 ん であ り、青 島市 の 海 爾集 団 は早 くも人 民代表大 会 中 に、元電 子工 業部 の高級 人材 を招聰す るこ とを決めた。洗 剤 メー カー の中 国藍 星清洗総公 司は元化工部 にFAXを 送 り、
50人 の公 務 員 を顧 問 と して招聰 した い と申 し出た 。郷 鎮 企業 と民 営 企業 も
(18)
これ に 負 け て い な い と い う。
鉄 道 部 の再 配 置 に っ い てみ る と、 元800人 の と ころ400人 の 編 成 と な り、
半 分 が 再 配 置 の対 象 と な り、354人 は 部 機 関 か ら去 らな け れ ば な らな く な っ た 。9月30日 現 在 、 再 配 置 人 員 の 配 置 が 決 ま った が 、 部 に 属 す る 事 業 単 位 に配 置 され た の が210人 、 部 の 企 業 単 位 に 行 った の が36人 、 大 衆 団 体 組 織 に行 った の が4人 、学 習 トレー ニ ン グ に参 加 した の が5人 、 あ らか じめ 自分
(19)
で 職 業 を 探 して ポ ス トを 離 れ た の が62人 で あ った 。 半 数 以 上 が 部 の 事 業 単 位 に 天 下 っ て い る こ とが わ か る。
(3)地 方 、事 業単 位 の改革 1)地 方政 府 の機 構改 革
朱鋸基 総理 は3月19日 の記 者会 見で 、政府機 関 の人数半 減 は3年 間 で完成 させ 、地 方政府 も これ に応 じて3年 間 で機構 改革 を完 了す る、 と述 べ た。 こ れ は 、余 剰人 員が新 しい職場 で その力 を発揮す るよう にな るこ とで あ るとい
{20) つ ○
中央機構 編成 委員 会弁 公室 副主任 の顧 家麟 の説 明 に よれ ば、省 、市 、 自治 区 の機 構 改革 は98年 第3四 半期 に改 革案 を作 り、 これ に した が って99年 に は政 府 と企業 の間 に行政従 属 関係 と財務 関係 が ない政 企 分離 の体 制 が形成 さ れ る。省 、市 、 自治 区の党 政幹 部 の人i数は約20万 人で 、半 分 の10万 人が整 理 され る。2000年 には省級 以下 の政府 部 門の機 構i改革 が行 わ れ るが 、 こ こ で の幹 部 の人 数 は800万 人 で 、 この半 分 が 簡 素化 され る予 定 で あ り、 この
(21)
400万 人 は 失 業 の 可 能 性 が 大 き い と い う。
中国 に於 け る1998年 の行 政改 革 の展 開(浜)17
地 方 政 府 で は 、 改 革 前 に 突 撃 昇 格 を行 う動 き が あ り、 これ に対 して 、 各 地 方 政 府 は 、機構 と人 事 の 凍 結 と 突 撃 昇 格 の禁 止 を通 告 して い る。
2)事 業 単 位
中 国 の行 政 関 連 人 員(党 、 政 府 、 人 民 代 表 大 会 、 法 院 等 を含 む)は800万 人 で 、 これ に対 して 政 府 の 事 業 単 位 の 人 数 は2800万 人 に近 い と され る 。 そ の う ち1450万 人 は教 育 関 係 で 、 他 の1350万 人 は科 学 研 究 、 衛 生 、 設 計 、 農 林 水 産 関 係 等 の職 員 で あ る。
各 工 業 部 は 各 国 家 工 業 局 と な って経 済 貿 易 委 員 会 の管 轄 に入 った が 、 最 も 困 難 な の は 、 そ れ ぞ れ が か か え て い る8万 な い し10万 人 に の ぼ る所 属 事 業
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単 位 の 処 遇 で あ った 。
7月1日 付 け の 「国 務 院 の 部 門 所 属 大 学 専 門学 校 管 理 体 制 調 整 に 関 す る決 定 」 に よ り、 これ ら各 工 業 部 に所 属 して い た211の 大 学 、 専 門学 校 は 、 中央 、
(23)
地方 共管 、或 いは地 方管理 に移 され 、教 育部 が管 轄 す るこ とにな った。
事 業単位 で は、 それぞれ の業 種 の特 徴 に合 わせ て機 構 改革 を推進 す るこ と が検 討 され てい る。教 育 関係機構 では 、基礎 教 育 では政府 を基 礎 と し、社 会 も これ に参加 させ る。高等教 育 は中央 と省級政府 が共管 して地方 が運 営す る。
科学 研究機構 は、配 置 と構 造 を調整 して科 学 技術 と経済 の結合 を図 る。 文化
く
機構 は な るべ く市 場 に入 って 自己発 展 を 図 る 、 等 々。
(4)新 しい マ ク ロ コ ン トロ ー ル シ ス テ ム の 創 設
今 回 の 機 構 改 革 で は 、政 府 が 直 接 各 企 業 を 経 営 管 理 す る職 能 を放 棄 して 、 行 政 法 規 、 或 い は マ ク ロ コ ン トロー ル 政 策 等 に よ り、 間 接 的 に企 業 を管 理 す
る こ と に な る。
そ の場 合 、 政 府 は 資 本 の 出 資 者 と して 、 資 産 管 理 機 構 を通 じて会 社 の 役 員
と な っ て企 業 の経 営 に 関 与 し、 コ ン トロー ル す る こ とが 、 公 有 経 済 体 制 の 本
筋 で あ る。 しか し、 人 員 が 少 数 で あ る政 府 は 、 マ ンモ ス化 した 企 業 や 企 業 集
団 を うま くコ ン トロールで きるであ ろ うか。
この様 な現実 的必要 か ら、国務 院系統 の監察 特派員 制度 や 中 国共産 党系 統 の中央工 作委員 会制 度 が生 まれ て きた もの と考 え られ る。 しか し、創 設期 に あ ってそ の機 能 には まだは っき り してい ない点 が あ ると言え よう。
1)監 察特派 員制度 の導 入
国有 重 点大 型 企業 監 察特 派 員研 修 が 、4月28日 に開 始 され 、始 業 式 に於
いて朱鋸 基総理 は監 査特 派員 制度 にっ いてっ ぎの よ うに説 明 した。
監 察特派 員(稽 察特派員)は 国務 院 の副部 長 以上 の幹 部 が な り、一 人 の監 察特派 員 に は4人 の専 門職 の助 手が付 き、監 察特 派員事 務所 を構成 して、 一 般 に5つ の企業 を担 当す る。任 期 は3年 で、対 象企業 か らは報酬 等 は一切 受 け取 らず 、費用 は政府 が支 出す る。
監 察特派 員 の仕 事 は企業 の経営 状況 につ い て財務 監督 を行 う ことで 、 これ を通 じて企 業 の主要 責任者 の党 の方針 政策 、 国家 の法律 法規 の執行 状 況、及 び経営 業績 にっ い て評価 を行 う。政府 は 、 この評価 に基 づ い て人事 部 を通 じ て企業 の主 要責任 者 に対 して賞罰任 免 を行 う。
6月30日 、 国務 院常 務会 が 「国務院監 察特派 員条 例」 を採択 した。
9月4日 第一 陣21人 が続 々 と監 察 に赴 いた。
朱鋸 基 総 理 は4月10日 のあ る研 修 会 で 、次 の よ う に説 明 した。 今後 政 府 は企業 を如 何 に監 督管理 すべ きか、 これ を考 え て国有企業 監 察特派員 制度 を 打 ち立 てた 。事 実 上 は 国務 院が 派遣 す る監 事 会で あ る。 しか し、「公 司法 」 の規 定 す る監 事会 と混 同す るの を避 けて 、監 察特派 員 と した 。r公 司法 」 が 規 定す る監事 会 は、企業 内部 か ら選 ばれ る ものぞ 、利益 メカニ ズムの 関係 に
(26)
よ って、 国家利益 を代表 して 国有企 業 を監督す る ことは難 しい。
12月 には 、 さ らに国家 発展 計 画 委員 会 が管 轄 す る重大 プ ロジ ェク ト監 察 特 派員制 度 の設立 が報道 され た。
監察特 派員制 度 の導入 は 、今 回の行革 でポ ス トを失 った部 長 、副部 長級 の
中国 に於 け る1998年 の行政 改 革 の展 開(浜)19
高級 公務員 の転身 先 と して、最 も適 した職場 を提供 した もの と言 え る。
2)中 央工 作委 員会 の設置 (1)中 央 金融工 作委 員会
1998年5月 、党 中央委 員 会 は 「金 融 系統 の党 の指 導 体制 を完 備 し、金 融 系統 の党 の工 作 を強化 改善す る問題 に関す る通知」 を出 した。中央金 融工 作 委員会 と金融 機構 系統 党委員 会 の設置 を決定 し、 それ ぞれ の委員会 の性 質 と
{27)
職 責 にっ いて規 定 をお こな った。
これ と同時 に党 中央金 融規 律検 査工作 委員 会 と金 融機 構規 律検 査委員 会 が 設置 され た。6月16日 に中央 金 融工 作 委員 会 の第 一 回全 体 会議 が 開催 され た。
副総理 で中央金 融工作 委員 会書 記 の温 家宝 の説 明 によれ ば、 中央金 融工 作 委員会 は党 中央 の派 出機 関 で、 その職 責は指 導 、保 障 、管理 、協 調 とい う強 力 な もので あ る。 中央金 融規 律検 査工作 委員 会 は、中央 規律検 査委 員会 の派 出機構 で 、中央金 融工 作委員 会 との二重 指導 を受 け る。 当面 の二 大任務 は、
(28)
金 融管理 体制 の改 革 と金 融系 統 の反 腐敗 闘争 を深 く展 開す ることであ る。
党 中央 弁公 庁 は10月 に、「中央 金融工 作委 員会 の職 能配 置 、 内設 機構 と人 員編 成 方案」、「中央金融 規律 検査工 作委 員会 の職能 配 置、 内設機構 及 び人員 編 成方 案」 を通達 した 。
こう した下 準備 の下 に、12月 には中 国人 民銀行 の 中央 直結 の支 店 が全 国 数 カ所 に設 立 され る ことに な った。
(2)中 共 中央 大型企 業工 作委 員会
党 中央 委員 会 は6月 に、 中共 中央 大型 企業 工作 委員会 を設 置す る ことを決 定 した。7月9日 に正式 に成 立 し、中央 大型 企業工 作委 員会工 作会 議 が開 か れ た。 副総理 で 同工作委 員会 書記 の呉邦 国が報告 を行 った。
それ に よ ると、中共 中央 大 型企業 工作 委員 会 は、党 中央 の派 出機 関 で、 そ
の職 責は 以下 の通 りで あ る。 国務 院が管 理監 督す る大型 国有 企業 と国家持 ち
株 企業 に於 け る党 の指導職 務 を管理 す る。党 の路線 方針政 策 と、党 中央 、 国 務 院の考 え方 が大型 企業 に於 い て貫徹 され るよ うに促 す。 大型 国有企業 の党 の指導 グルー プ建設 の改 革強化 を研究 模索 す る。以 上は 、党が幹 部 を管 理す る原則 を堅 持 し、そ の方法 を改 善 した もので あ る。
監 察特派 員制 度 と企業 指導 職務任 免 とを結 び付 け 、監察 の結果 を奨罰 、任
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免 の重 要 な根拠 とす る。
3)関 連 の改革措 置
1998年 には政 府 の職 能 の調 整 に関 連 して、次 の8項 目の行 政 管 理 体制 の
(30)
改 革が進 め られ た。
(1)水 上安全監 視体 制 。海 域 ・港湾 ・内河 で交 通部 の下 に、 一水一 監 、 一港 一監 の垂 直管理 体制 を行 う 。 中央 と地 方 の水 上安全=機構 の統 一。交 通部
の船 検局 と港 監局 を合併 して 国家海 事局 と した。
(2)密 輸取 り締 まり体制 の改革 。税 関総署 に密輸犯 罪捜査局 を設 置 して、
税 関総 署 と公安 部 の二重 指 導 で 税 関総 署 の指 導 を主 とす る。1999年1月5 日、規 模1万 人 を予定す る密輸 取 り締 ま り警 察が設 置 され た。
(3)会 計検 査派 出機構 の改 革。 国務院 各部 門 と事 業機構 の会 計=検査機構 は 国家会 計検査 署 の派 出機構 とな り、派遣 され る機構 の所 属で な くな った。
(4)国 有重 点炭 鉱管理 体制 の改 革。石 炭部 直属或 いはそ の管 理下 にあ っ た94の 重 点炭 鉱(従 業員300万 人 、関 連企 業 、事業 単位 の従業 員312万 人) を地方 政府 の管理 に移 した。
(5)薬 品監 督管 理体 制 の改革 の強化 。 多頭管理 、権 責 分離 、政 企不 分 、 の弊害 を克服す るた め に新 政府 は、 国家薬品監 督管理局 を設置 して、漢方薬 、 西洋薬 品 、医療 器械 の法律執 行監 督 と薬 品検 査 の職 能 を統0し た。 中央 で の 改 革 は完 了 して、近 く地 方 での改 革 に乗 り出す。
(6)、 基本養 老保 険管理 体制 の改革。地 方政 府 が養老 保険 を統 一管理 す る
ことが改 革 の 目標 で あ ったが 、11の 業 種 部 門 は それ ぞ れ独 自の養 老保 険 体
中 国に於 け る1998年 の行政 改革 の展 開(浜)21
系 を 形 成 して 、 統 一 で き な っか った 。 国務 院 は 、 鉄 道 、交 通 、 郵 電 、 石 炭 、 銀 行 系 統 、 民 航 、 石 油 、 非 鉄 金 属 、 水 利 、 建 築 工 程 、 電 力 の11の 養 老 保 険 系 統 を 、 省 級 政 府 に移 管 す る こ と を決 定 し、 移 管 はす で に 完 了 した 。
(7)専 業 経 済 部 門 の大 学 、 専 門学 校 を主 と して地 方 政 府 に移 管 。(前 出) (8)出 入 国検 査 検 疫 体 制 の 改 革 。 衛 生 部 、農 業 部 、 国 家 輸 出入 商 品 検 験 局 に 分 か れ て い た 検 査 検 疫 の職 能 を新 し く設 置 した 国 家 出 入 国 検 験 検 疫 局 に 統 一 し、 垂 直 管 理 体 制 を敷 い た 。
そ の 他 と して 、 公 平 公 正 公 開 の 原 則 に よ る政 府 の 買 い付 け 制 度 の改 革 が 課 題 と され て い る。 これ はWTOやAPECに お け る課 題 で も あ り、地 方 政 府 で 実 験 が 始 め られ て い る。 そ の 中 で 、 と くに公 用 自動 車 の 買 い 付 け と管 理 の
(3i)
改 革 へ の要 求 が 強 ま って い る。
4軍 及 び党政機 関の経 済活 動 の禁止
(1)年 半 ばか ら急浮 上 した課題
1998年 後 半 に急 ピ ッチ で進 め られ た行 政 改 革 の一 つ に、軍 及 び 党政 機 関 の経済活 動 の全面 禁止 が あ る。
これ は中 国共産 党 が進 め る反腐 敗 闘争 の一環 と して、 も とも と党政 機 関 の 経 済活 動 の廃止 が課題 と され て いた 。 しか し年 初 のス ケジ ュール には 、軍 に
よる経済 活 動 の禁 止 は予定 され て い なか った。
1月20日 か ら22日 まで開 かれ た 中央規律 検査委員 会第 二回全体 会議 で は、
党 風 と廉 政建 設及 び反腐 敗 闘争 の断 固た る推 進 を決定 した 。 コ ミュニケ は、
あ らゆ る党政 機 関 はいつれ も、 その行 ってい る経 済組 織 との縁 を切 るとい う
規 定 を実 行 しなけれ ば な らず 、行 政事 業的 な収入 、罰金 ・没 収 に よ る収入 に
対 しては全額 上納 、財政 の支 出 とそれ らの収 入 の上納 を別 ライ ンの二 本立 て
に して 、それ ら収入 を事業 費 と して使 わ ない 「二本線 」規 定 を実行す る。 公
安 、検 察 、法院 、工 商行 政管理 等 の部 門 は0段 と重 大 な措 置 を執 って二 つ の 規 定を実行 しなけれ ば な らない、 と述 べてお り、軍は この中 に入 っていなか っ たので あ る。
7月13日 か ら15日 にか けて開 かれ た党 中央 、 国務 院共催 の全 国密 輸打 撃 工 作会議 で は、原 油 と石 油製 品、 自動車 に代表 され る密輸 が 中 国政府 の経 済 成 長8%目 標 実現 にも影 響す る深刻 なもので あ る と指摘 され 、 さ らに、軍 、 警 察、税 関等 も密輸 に関与 して い ることが報道 され るよ うに な った。
この会 議 で、朱鎗 基総理 は、軍 、警 察 か ら独 立 した 国家 密輸 取 り締 ま り警 察 の設置 を通知 した。 この警 察 は税 関 と公安 警 察 の共 管 で税関 が主 とな る組 織 で 、独 立 した垂 直管理 体 制 を とる。罰 金 の 分配 は 、 中央財 政 に30%を 納
{32)
め 、 残 りの70%を 半 分 ず っ 取 り締 ま り警 察 と地 方 政 府 が 分 け る こ と と した 。 1999年1月5日 、 税 関 総 署 密 輸 犯 罪 捜 査 局 、 す な わ ち密 輸 取 り締 ま り警 察 隊 が 発 足 し、 広 東 省 を は じめ と した 沿 海 港 湾 に 先 ず6000人 の19の 捜 査 分 局 が 設 置 され た 。23の 捜 査 分 局 、1万 人 の 体 制 が6月 に 確 立 す る予 定 で あ る。
(2)軍 、党政 機関 の経済 活動 禁止
密輸 打撃会議 の直後、1998年7月20日 に党 中央 委員会 は重大 な決 定 を行 っ た 。す なわ ち、軍 隊 と武装 警察 部隊 は 、所 属 単位 が行 う各種 の経営 性 の会社
を真 面 目に整理 し、今後0律 に経済 取引活 動 に従事 しない。 同時 に、地 方各 政法部 門 は、所 属単位 が行 う各種 の営 業性 の会 社 を真面 目に整理す る。今後 0律 に経営 取 引活動 に従事 しない、 とい うもので あ った。
同 日中央 政 治局 会議 で 、江 沢 民総 書記 は次 の よ うに述 べた 。「軍 費 は国家 財政 が供給 を保 障す る。 これ は重 大 な原則 と して確 定す るもので 、来年 か ら
この原則 に従 って行 い、変 更 はあ り得 ない。公安 、国家安 全 、検 察 、法 院等
の政 法機 関が職 務 を履 行す るの に必要 な経 費 は これ も国家財政 が供給 を保 障
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し、 これ も また 重 大 な原 則 と して確 定 し、 来 年 か らこ の 原 則 に従 って行 い 、
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変 更 は あ り得 な い 。」
確 か に これ は 、 軍 、 警 察 の 収 入 にか か わ る一 大 事 で あ る。 郵 小 平 は 、 軍 は そ の 経 費 の20%程 度 は 自給 す る よ う に 指 示 して お り、 も と も と 軍 は伝 統 的 に 衣 食 住 を 自給 す る習 慣 が あ った 。 これ が1990年 代 の 経 済 ブ ー ム の 中 で 軍 企 業 の肥 大 化 を生 む こ と に な った 。 江 沢 民 は 、 軍 の 自立 化 の 危 険 性 に 目覚 め て食 糧 と経 費 と い う タ ズ ナ を し っか り と 自分 の手 に握 る こ と を決 意 した と言
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わ れ る 。
(3)軍 、党 政機 関の経 済活 動の 整理
7月21日 、軍4総 部 が全 国密輸 打撃工 作会議 の精 神 を貫徹す る連席 会議 を 開 き、28日 には 中央規 律 検 査 委 員会 と 中央政 法 委 員 会 が 、軍 隊 、 武装 警 察 部隊 、政 法機 関 が もはや経済 取 引活動 に従事 しない決定 を貫徹す るテ レビ、
電話会議 を開 いて、胡錦 濤 が重要 演説 を行 った。
中央指 導 小組 の統一一 配置 に したが って、各部 門 に指導 小組 と事務 機構 が設 置 され て、先ず各 所属 企業 の経済 活動 の実 態 の調査 が行 われ た。 中央政 治局 常務委員 会 は 中央 活動 小組 の準備 した 「軍隊 、武装警 察部 隊 が もはや経 済取 引活 動 に従 事 しない実 施方 案 」、 「政 法機 関 が もはや経 済取 引 活動 に従 事 し ない実施 方案 」 を審議 した。
10月6日 か ら7日 にか けて 中共 中央 、 国務 院 、中央軍 事 委員 会 は、 軍隊 、 武装 警察 部隊 、政 法機 関が もはや経 済取 引活 動 に従事 しない工作 会議 を開 い た。 この会議で実施方案 が討議 され 、企業 の廃止 と引 き渡 しの段取 りが決 ま っ た 。引 き渡 しのた め に、 国家経 済 貿易委 員会 が 中心 とな って責任 を持 っ全 国 企業 引 き渡 し工 作弁 公室 が設 置 され た。 省 ・市 ・自治 区 と地 区 、県 クラス に も必 要 に応 じて引 き渡 し機 構 が設 置 され た。
引 き渡 しの原則 と して は 「先ず 引 き渡 し、 それ か ら整理 し、 さ らに処理す
る」 こ とが 決 め られ 、 引 き渡 し企 業 は 無 償 で 移 管 さ れ 、債 権 債 務 も 一 緒 に移 管 さ れ る こ と に な った 。12月15日 ま で に軍 と武 装 警 察 部 隊 の 引 き渡 しが 完
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了 し、 年 末 ま で に政 法 機 関 の企 業 の 引 き渡 しが 完 了 す る こ と に な った 。 年 内 に 引 き 渡 しは 完 了 し、1999年2月 は じめ まで に 指 導 小 組 弁 公 室 は 、 12の 検 査 グ ル ー プ を 全 国 に 派 遣 して 、 実 施 状 況 を チ ェ ック し、 比 較 的 順 調 な引 き渡 しが 行 わ れ た と の結 果 が 出 た 。 今 後 、 廃 止 さ れ た 企 業 は 法 定 手 続 き に 従 っ て 、 企業 資 産 と債 権債 務 の処 理 が お こ なわ れ 、 人 員 の 再 配 置 が 行 わ れ
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る。 移 管 され た 企 業 で は 、 整 理 と処 理 工 作 が行 わ れ る こ と に な って い る。
5二 大石 油集 団 の形成
(1)行 革 で突 出す る石油 関連企 業
早 くも3月6日 の羅 幹 の全 国人民 代表大 会 にお け る国務 院 の機 構 改革方案 に関す る説 明 の中で 、石油 、石 化関連 産業 で二 つ の特 大石 油 ・石 化集 団 を設 立す る ことが 明 らか に され た。 これ は他 の業 種 には見 られ ない突 出 した具体 的改編 で あ り、 大 いに注 目され た。
4月8日 には 、国家 経済貿 易委員 会 の下 に国家 石油 ・化学 工業 局が設 立 さ れ た。 局長 には李勇 武 元化学 工業部 副部 長が就 任 した 。 こう した体 制 の下 で 二 大集 団公 司 の組織 が 進 め られ 、7月27日 に中 国石 油 天然 ガス集 団公 司 と 中国石油 化工集 団公 司が成 立 した ので あ る。
今 回 の行 革 の 中で は、石油 関連企 業 とそれ を管理 す る政府機 関 の あ り方が 大 き く取 り上 げ られ 、行 革 と同時並行 で、早 くも石 油企業 の大改編 が進行 し たわ けで あ り、ま さに今 回の中 国の行 革 の性格 を集 中的 に示す存在 とな った 。
これ ら二大 集 団公 司が どの よ うな実 力 を発揮す るかは 、中 国の 国有 企業 の将 来性 と大 いに関連 す る もの とな ってい る。
この こ とは、 中 国石 油化工 総 公 司(SINOPEC)の 社 長 であ る盛 華仁 が 中
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国の通産 省 に当 る とされ る経済 貿易 委員 会 の主任 とな った こと、中 国石 油天 然 ガス総 公 司(CNPC)の 社 長 で あ る周永康 が 、 まだ社 長 にな った ば か りで あ るが 、新設 の国土 資源部 の部 長 に抜 て きされ た ことに も示 され て い る。
今 回の改革 で、石 油関連 企業 は北方 会社 と南方会社 に大 き く再組 織 され て 、 この二つ の会社 が 、資源探 査 、開発 、精 製 、化 工 、輸 出 と、上流 か ら下 流 ま で全 体 を手が け て、互 い に競争 しなが ら国際級 の石 油 メ ジ ャー と して成 長す る ことが め ざ され て い る。政府 機構 と しては国家経 済貿 易委員 会 の 中に 国家 石油 ・化学 工業 局が 設置 され て行政 が一 元化 され 、資源 管理 は 国土 資源部 が 行 うこ ととな ったQ
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ここで は再編 の背 景 と特 色 を簡単 に見 てお きた い。
(2)こ れ ま で の 行 革 と石 油 関 連 企 業
1980年 代 の 改 革 ・開 放 で 、 石 油 関 連 企 業 に お い て もか な り大 き な組 織 的 な発 展 が 見 られ た 。 今 回 の 行 革 の意 義 を 考 え るた め に簡 単 に そ の特 色 と問 題 点 を 取 り上 げ てみ た い。
1980年 代 に入 っ て 、 海 洋 石 油 開 発 に 外 国 石 油 企 業 の 投 資 を 促 す た め に82 年1月30日 に 〈対 外 協 力 海 洋 石 油 資 源 開 発 条 例 〉 が 公 布 され 、2月15日 に
中 国海 洋 石 油 総 公 司(CNOOC)が 設 立 され た 。83年6月 に は 同 公 司 の下 に 四 つ の 地 方 公 司 が 設 立 され た 。
1981年 か ら82年 に か け て 、 多 部 門 に属 して い る地 方 の 石 油 化 学 工 場 を 統 合 して、 高橋 石 油 化 工 公 司 、 金 陵 石 油 化 工 公 司 、 撫 順 石 油 工 業 総 公 司 、等 が 設 立 さ れ 、 こ う した 石 化 コ ン ビナ ー トを統 括 す る 全 国 会 社 と して 、83年7 月 に 中 国 石 油 化 工 総 公 司(SINOPEC)が 設 立 され た 。
図2に 見 られ る よ う に 、1988年6月 の大 幅 な政 府 機 構 改 革 で 、 エ ネ ル ギ ー
関 連 政 府 部 門 を統 括 す る形 で 、 能 源 部(エ ネ ル ギ ー 部)が 設 置 され た 。 これ
は 、 水 利 電 力 部 の 電 力 部 門 、 石 油 工 業 部 、 石 炭 工 業 部 、 の 各 工 業 部 を統 合 し
図2国 務 院 機 構 改 革 図(1988年,1993年) 1988年4月1993年3月
離 離 萎=コ ー 離 離 論 易弁公室)瞬 離 塞員会
(電 力)
1饗1能 鷲 繭 「一一 〔畿
警 茎1轟==ト ー 一一鰍 電子工業部一 一 一 一 一 一 〔 響 圭難 富講 譜̲̲̲̲膓 翻=]一 一 一 一一 一 一 国内貿易部
労働人事部一 一 〔 繍 蒙 全 翻
対 外経済貿 易部 対外経 済貿易部 対外貿 易経済協 力部
難 圭難=コ ー 一一 航空宇宙工業部一 一一一〔 羅 難 劉
軽 工 業 部 軽工業 部 中国軽工業総会
紡 織 工 業 部 紡織工業部 中国紡織工業総会
[出所]浜 論文(藤 本 昭編著 『中国一市場経済への転換』 ジェ トロ1994年)22頁 。 て設 置 され た も の で あ る。 しか し、 実 際 に は 同 年9月17日 に 中 国石 油 天 然 ガ ス 総 公 司(CNPC)と い う部 級 の 国 営 公 社 が 設 置 され て 、 以 前 の 石 油 工 業 部 の 行 政=機能 を 遂 行 し、 職 員i数の 少 な い 能 源 部 に は 実 際 にCNPCや 石 炭 、
電 力 部 門 を 管 理 監 督 す る能 力 が なか った 。
そ の 結 果 、1993年3月 の 行 革 で は 能 源 部 は 消 滅 して 電 力 工 業 部 と石 炭 工 業 部 が 復 活 した が 、 石 油 工 業 部 は 復 活 で き ず 、 石 油 産 業 の 行 政 はCNPCが 代 行 す る とい う不 正 常 な状 況 が 成 立 した の で あ る。 石 油 産 業 全 体 を管 理 す る 行 政 機 構 が な い た め 、CNPC自 身 が この 問題 の解 決 を政 府 に要 請 して い た の
で あ る。
体 制 上 、 石 油 探 査(地 質 鉱 産 部 一 中 国新 星 石 油 有 限 公 司CNSPC)、 石 油
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開 発 と生 産(CNPC)、 石 油 化 工(SINOPEC)、 石 油 貿 易(中 国 化 工 品 輸 出 入 総 公 司SINOCHEM)、 海 洋 石 油 開 発(CNOOC)、 と い う よ う に 、 石 油 工 業 の上 流 と下 流 、生 産 ・供 給 ・販 売 、 国 内 ・国外 貿 易 の機 械 的 分 離 が 行 わ れ て お り、 石 油 産 業 に 内在 す る関 連 に 沿 った 合 理 的 分 業 関 係 が 形 成 さ れ ない ま まで あ った 。
今 回 の 行 革 で は 、 石 油 産 業 の 再 編 は 問題 の焦 点 で あ り、 そ こ に は 、 政 府 と 企 業 の 分 離 、す なわ ち各 工 業 局 と各 工 業 総 公 司 の 分 離 及 び 石 油 ・石 化 企 業 の 再 編 と い う 大 枠 の 課 題 の 解 決 と 同 時 に 、1993年 の 行 革 の 積 み 残 しの 問 題 の 解 決 と い う二 っ の課 題 が 含 まれ て い た と い え る。
(3)南 北 二大 石油企 業 を形成 して世 界 に進 出 1)政 府機構 改革 案
国務 院 の機構 改 革案 に よれ ば、石 油関連 の行 革 の原 則 は次 の よ うに な って
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