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九州大学日高

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Academic year: 2021

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(1)

論理関数の対称論理関数による最適表現とその応用

(昭和51年5月3]日 原稿受付)

九州大学日高 

情報工学教室  江    口    賢    和

Representation of a Switching Function by a Symmetric Switching

       Function and its Application

      by Toru HITAKA       Yoshikazu EGUCHI

  Any switching function can be written as a totally symmetric function with some of its variables being repetitive. In this paper, a procedure for hnding the totally symmetric representatim for a given function that has山e minirnum number of variable8 is presented. And then, its applications to the prob】em of synthesizing a switching function with netwoTks of threshold elements and with network5 0f three−input majority elemems are 5hown by c加αete examples.

       る論理関数5、(晶,エ2,力,エ3)に等しくなる。この場合.

Lまえがき        靱5属.,コ,,為)描酬鱈(。..、、.,)の4鞭

論理関数を対称論理関数を用いて表現する問題は理描   対称論理関数54(泊,エ2,口,エ、)による表現とよぷ。表現 的興味以外に,その応用として諭理関数の合成問題が考   54(fl,エ2,力,エ3)はつぎのようなことを意味している.

られる。       すなわち,4変数対称論理関数54(エ1,浜,ゐ,エ、)の合成  ある演算紫子で論理回路網を合成する問題(論理回路   回路において,入力屯、泊,泊,山をそれぞれ入力ヱ1,泊,

網の合成問題)では,すべての論理関数に対して効果的   泊,口で置き換えると回路の出力として瓦(泊、兵,為)が な合成法を発見するのは難しい場合が多い.このような   得られる。

場合には,先ずあるクラスの誼理関数に対して効果的な    論理関数を対称論理間数を用いて表現する場合,対称 合成法を研究し,つぎにこの合成法を一般の論理関数の   論理関数の変数の個数は,表現される側の論理関数の変 合成法へ拡張することがしばしば行なわれる。このよう  数の個数以上になる。一般に、対萄:論理関敷に対する合 な論理関数のクラスとLて,i頂算機能が豊富で,比較的   成問題でほ,変数の個数が多い対称論理閲数ほど合成に に構造が簡単で理論的に取扱い易いことから,対称論理   必要な回路素子数(または設廿手順)が増える傾向があ 関数のクラスが選ばれることが多い。      る。したがって,論理関数を対称論理関数によって表現  本稿で議論される,論理関数の対称論理関数による旺   する場合,(その論理関数を表現可能な対称論理関数の 適表現は,対称鵠理関数のクラスに対する効果的な合成   中で)変数の個数力「IRも少ない対称論理関数による表現 法を一般の論理閲数の合成法へ拡張する手段となるもの   (以後,簡略に最適表現とよぷ)を求めることが要求され である.      る。

 たとえば,3変数論理関数昂(泊.エ2,エ3)=苅轟鳥    本稿では,先ず最適表現を求める方法(最適設計)を

〉巨、v泊巨,は,4変数対称論理関数&(拍,.r2,泊,エ・)  与え,つぎに3入力多数決素子回路網の合成問題および

=晶ま2f迂、∨(工2」じ3陥∨」τ1工3工4VJr1工2工4 V工1工2」「3}にお   しきい値素子論理回路網の台・成問題への応用を具体例を

いて, 変数泊を晶で、変数工、を為で置換して得られ   示し述べる.

(2)

    2 最適表現      凡=抑〈5用〉となるとき。そのときに限り,F.は5間     、鋼の郷数翻.,.…両℃論理和臓理積, によ・て表現される(8・は孔竺現可能である)と言

   論理否定噸をそ蜘∨・パ(二)で剛簡㌶蕊蕊撚鷲魏撒誌蕊

   略のため、泊∧乃等はくを省略して簡単に泊抱と略すこ

       現は無数に存在する、その中で,変数の個数が最少な対    とにする。また,」変数論理閲数をE,G.等で表わす。

   変数および論理徽は二値とL噛匡伽を偽値とす 繊理撒こよる表現を品の聯現とぷ

   る.π個の変数の値の組は,刀次元超立方体の頂点として

      _       例2.

   ㌶還あ慧蕊熟;三芦㌶  (1・2)〈一&〉=三:驚≡v

   成分は1,または0である。η変数論理関数の入力ベクト

   ルの全体を凡入力ベクトルρの第∫成分を〔ρ」謡 〔定馴   

理1熾棚値をとるよう G入力ベクト・レの全体を㌫㍑{:㍑㌫::↑:㍑㌣

  長1(1},凡が1ム値をとるよりな入力ベクトルの全体を

   片1(0}と記す。      盟・ρ一苗・ρ 字O

    〔定義1〕対称論理関数の表現      である。ただし,・はベクトルの内積の演算記号である.

   た漂禦腰㌫霊輌合醐A酬ll:ll:1蒜㌶)…,,)}

   ={・・画……}とすると・・5・旗伽をとるのは・ と仮定する.このよう1、仮定しても翻の一般性は井nな

   適当なロ」ε・4が存在して・丁度砂個の論理変数が真値1   われない。

   をとり・他の,1一叫個の論理変数が偽値oをとるとき・そ    脚は凡の表現ベクトルだから,摺=lI{,、1+11司+…

   のときだけである・       +1:0。1変数の対称論理関数刀5.が存在し,

   以上の定義より,

      F』=1丑〈4s回〉.

     占S訓1)={ρ1ρdVη,Σ2。、〔ρ〕A&4}

   である。      よって・任意の入力ペクトルρd㌃1(1)に対し・

    例1・      1助l    l地1

       へ

     一・s・=」1ヱ・」・v(・1エ・∨・・為v・・エ1)・   .s。(〔ρ〕1,…、〔ρMρ〕,,…1〔ρ〕、.…,

      _      1脚 l      l勘.11

 対称論理閲数β。は,集合Aを特に明ホする必要のな    _一一_  _

い場合には,Aを省略して,単に5πと記すことにする.   〔ρ〕 … {ρ〕」・1−〔ρ〕1+1・…・トー〔ρ〕田・…・

 〔定義2〕 対称論理関数による表現       h砺1

      

勧・( =】,2,…,,1}は整数とし、      1−〔ρ〕。ド・・コー〔山)司

      1〃=(批,晦,…,1砺),       だから,

      ロ       ベ      ロ

      m=1助1÷1恥1+…+11ρ。1,       1D・ρ+Σ1↓ 」.1=Σ1ρ占〔ρ〕凸+Σ1π川(1−tρ〕・〕

       エ よナコ      ムロバ       よロロヤベ

     ㎡={1二窯1㌶  同様{、_意の入力ペクトル晒蒜」し,

とする。すると.口く5問〉は、m変数対称鐙理関数5厨        聞・〆+ Σh£叫か4.

      エヨかロ

の酬個噛醒数を・漁圃個の論酸数鰯℃ よって,甜・ρ㌔,〆とな・),綻理端立する.

・岡働論醒数を・:で鰍して得られ磁理鵬      (証明終)

である。       〔定理2〕

 1副+1地1+…+1副=m.かつ・各批が整数である    ,1本元ベクトル却={勘,姫,…,脚。)は,各成分仙

ようなH次元ベクトル叩=(批,識,…,齢)が存在し,    が整数で,かつ,任意のρεF㌃1(1)と任意のρ ε苦1(0}

(3)

に対して,      step 2, lrull十11P21十…+il凸1=加であるような整数の        却−ρ一ω扇〆キO      H組(臥,伽,…,2{のをつぎつぎに発生させ,

とする。このとき,      6(凡)に属するすべての関数の値が0にならない  ,H=1 σ11+1t{戊・1+…+11u・1,       ような整数の,〜組(勘, rむ2,…,識)を捜す凸その  A={!ρ・ρ+Σ・.・。1〜o・11ρεFご1(1)}      はうな}r組が求まればstep 3へ進み,求まらなけ に対し,       1れば,ηr,1+1にして再びstep 2へ戻る。

       F』=田<βm>      step 3..step 2で求まった整数の, 組を(地,ω2,…,

である。      砺)とし,η次元ベクトル田を苗={抽,勘、…,

(証明)      …)とすると・仰幽1+圃+ +岡酬[が

A・一{ぱ+Σ_.岡1ρ 。烈・n    最小な品の翻ペクトルである・したがって・

とおく.任肋ρ,濫1{1)と任意の, ,宮1(。)1、対し,  鯉2で述ぺたよう妨絃聞よ1)・・=1・・11 岬一岬幸。であるからぷ剖と胎酌ま互い  ÷1…ト +II・・麟の端論理関数・5・を求め・

、素(di,1。i。t)である。        醐唖表鋤〈・5・〉をf{}る・

 いま,G,=苗<A5m>とおくと,定理1の証明と同様

にして酷融ρ,G;1{1)と任意のゴ,G三1{・)に対して, 例4・髄設計

      、。.。+Σ_。岡崩.     呂=エ・繍∨漁vエ・L

      パ+Σ_.1,輌・.    竃四={却1,一・・「f)一1・」・・1・1+1・・,・・ 1−1…

       ω2+1恥.1σ2−1砺,勘+甜±÷!肪.助+1L,空一ぬ}

以上のことより,

ρd㌃1(1)1ρ ,呂1(o)とな1)、よって,    ・1=』1+11晦1+1…1≦3であるような¶緻・・1、…,

馬=G.=担〈λ5問〉となる。        {証明終〕  鵡では,音(・呂)に属するいずれかの式が0になる・

 〔定義3〕       川=4,すなわち・軌=−L艶=1・貼=2のとき・

 ,r変数論理関数凡に対し,各係数が1,−1,または   審(1弓)に属するいずれの式も0になちない・よって・

0であるような,変数〜σ1,〜ロ2,…,r〃冒の一次多項式の集       ハ=←ユ1・1・2)〈{・・3・・,5・〉

集合審〔1『司をつぎのように定義する。       はF』の最適表現である・

欄些{裏・([ρレ〔〆鋼ρξ古 川 με ア剖 撚,畷論理関数を同値関㈱別し.各類を

ただL実数・≒°が存在して」=・・であるよ櫛 代表する221個の噸論理関数に対して電子計算機を用

項式∫とgは同じ頻式と見なすことにする・  い噸設計を行なった.その酬、4変数鍵関数は

      最大12変数,平均7.50変数の対称論理関数によって表現

欄嘱する噛頻式では培係数は一1・°・ されること力励。た姫麟現がぽ錯の対称鋼

または1であることからぷ凡)に属する一次麺式の個 関数による表現になるような4変麟酬数は4つあっ

数は恒}∫2以下である・     たが,その中の一つを例5に示す.

       例5.

   品=加・∨エ1ヱ・・      {エ1エ,∨ヱ、1τ、∨fl」,[f3 v五)∨泊島脳、

   、F㌃1(1)={(1,0},(0,1)},

       =(−1,5,4,2)〈lo山耶.6剤51言〉、

   古1(0)={(0,0),(1,1)},

   魯四一{_,}.     つぎ鴫馴本節噸表現を求める手順秘らず

      終了すること,すなわち,任意の論理関数に対して.そ

定融鯉2よい変麟馴数島の最醐を の最適翻が存在することを示している.

勅る1・ははのようにすればよL こと粉る・  〔定理3川櫨酬数{、よる韻の髄

       任意の論理関数冗,に対し,凡を表現可能な対称論理 Slep 1古より一次多項式の綱]舗孔)を勅る・関数が存在する.

   また,η1・−1にしてstep 2へ進む。

例3.

(4)

鯉3の醐は・㌍(2°訊2コ∵ ・2n一り雄意の,・     X、1叉1

変数論理関数の表現ベクトルであることから自明である。

 3.合成問題への応用

       X3 1      0 ×3

 この節では,論理関数の合成問題への応用を実例を用

いて示す。

3.13入力多数決素子回路による蛤理関数の合成  対称論理関数に対する合成法としてはS.Amarelの合

成法を使用する。      N  S.Arnarelの合成法1}

 3入力多数決論理関数を#(泊,垣,均)と記し,卯変数

対称詮理閲数{。,。丁1,.揺,一,叫5.をS9で表わす。すると,

59=#Cr月,5ξ吐, S 9_1)となる。これはH変数対称詰i理

関数59が1個の3入力緻決素子と(,1−1)麹対称論     F・

理関数5ξ.1,5ξご{の合成回路によって図1の{1)のよ     図一2 3入力多数決素子と否定素子による       F3の合成回路

うに構成できることを意味する。したがって,この操作

を繰返し適用すオτぱ・3入力多数決素子回路網によつて    S.Amarelの合成法を,本稿の最適表現を用いて_般の

S部合成できる・訟・一般の対称論酬数は  論酬数聞する紬法1、端するとき、つ軸照を

1妬・。+1.一.α。一㌔・1、・1・1.一,・1−★1.…、d,.α。古一、α戸相S・      用いると能率がよい自

  =S㍗・←VSξ‥肝[V…

      (軌,r砺,…,1砺)<S5>

      ∨s9 ・研π    =#(エ:,(r凸, H,,,…,1μ。.,)<sξ二聞1>,

であIL AND(.10R(v)は図1の{2L{3}のように3    (甜1・・… ・1・・−1)〈5』〉)

入力多数決素子で合成できるので,一般の対称論理関数    いま,3変数論理関数

5。は否定素子と3入力多数決素子を用いて合成できる。        瓦=晶」ユ∨エ1(エ耳,∨晶エ3)

以上がS・Ama「e1の合成法の継である・   を3入力多数決素子回路;、よ。て合成してみよう.

S二1X網后・叫51餌 E{こ対璽燃1;)〈_&〉

       となる。これに上述の関係を使うと,

       」㌔=(−1. ユ, 2)<11.2}54>

      =(−1、1.2)〈5い思〉

      =(−1,ユ,2}<51>・(−1, 1.2)〈百…「 〉       =・(−1,1,2)〈5i」〉・(−1, 1.2 <54>

      =#(O.(−1,1.2)〈5]〉,

5:       F「Gn     FnV Gn      て=丁:土L 川    {2}   (3)   (−1,1.2)〈5]〉=#(エ,,{−1.1)<5;1>,

田_13入力錯決糠子による         (−1コ)<51>}

     論理関数の合成      二#(力,1,(−1.1)〈5』〉),

       (−1,1)〈S』〉  =#(エ2,{−1)〈5『〉,

      (−1)〈S{〉)

(5)

=#(エ2,ユ,ヱ1),

(−1・L2)〈5量〉=#{エ・・〔−1・1)〈5;〉・    3   −41  F、

      (−1コ)〈5≧〉)         11         1

        =#(エ3,(一工,1)〈5]〉,0)

となるから,3入力多数決素子と否定素子によるEの合

成回路網は図2のようになる。       XI X2 ×3 ×3   ×1 ×2 ×3 ×3 3・2 しきい値素子回路による論理関数の合成       図一4 しきい値素子によるF3の合成  対称論理関数に対する合成法としてはRC, Minnick      回路

の合成法を使用する。

RC Mimickの合成法4)       いま、最適表現を用いてR. C. Minnickの合成法を拡張 n変数対称論理関数      し,3.1における論理関数抗を合成してみよう。

 {・。、・一凸・一。.α1.・倒.一.・1桐告砺・.+に・・.α。・耐Sπ      瓦=(一],ユ芦2)〈11.2β4〉

に対して,R・CMmickの回路構成は図3に示されるよ   となるので,論理関数携は図4の回路構成で合成できる。

うに二層回路網で,各しきい値素子への入力エ (∫=1,2,

…,ぱ対す砥みはすべて1であり,しき剛丁,およ 4ぽと力寸き

び第一層の出力から第2層への入力に対する重みCfはそ    与えられた誼理閥数を,変数の個数が最小な対称論理 れそれっぎのような値である。      関数を用いて表現する方法(最適設計}を示し,すべて

 T〆=の十舟r十], =0、1,…、カ Tρ,1=σ。

 巳=αr一θ∫、1、1=⑪,1,…,♪−1

   {:−H−1:露:::1㌶:

の4変数論理関数に対して,計算機を用いて最適設計し た結果を示した。

.      最適表現は,対称論理関数に対する効果的な合成法を、

一般の論理関数に対する合成法に拡張する際の拡張手段 Cp=      となることをR、 C、MinnickおよびS. Amarelの合成法

を用いて示した。

 本稿における最適表現を求めるための手順は,与えら 拍一層        第二層         れる論理関数凡の変数の個数,rが大きくなるにつれ,臨        大なものになってゆき実際的でなくなる。したがって,

X  l To       大きな」1に対しても・それ程手順が増大しない近似解を

求める方法を開発することが必要である。このことにつ いては別の機会に発表したいと考えている。

X  lT        〔七

1      囲     n

1 1   qT 5    参考文献

l      D日高.江1コ声理噛碑1称齪畑数による最適表現、

{       信学担一トマト・・端lf資,1A・酬19・・一・・}

l       x     2)蹴江1コ:・鋼!関鋤)芒釧喘理1雌によ韻現・

       1、1亡芦会・, オートr7トンと書il吾t支報, AL75−31〔1975[10)

X lTp      3}s・Ama・・LG・c・・k…dR・o・wi・d・・;M・j・・ityG・t・

       Network5,1EEE Trans−, EC−13. pp.卜13(196・1}

      4) R.C.1∀1illllick; Lincar・lnput Logic, IEEE TI alls, EC一

図_3Mi。。i,kの方部よ酬繊理   °・PP6 16(1961〕

    閲数の合成回路

参照

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