長崎大学工学部研究報告 第
31
巻 第5 7
号 平成1 3
年99
神戸市における住宅再建の教訓
高橋 和雄*・藤田 高英*
中村 聖三*
L
es s o nf r o mRe c o n s t r uc t i o no fDwe l l i n g sf o r Vi c t i msi nKo b eCi t y
b y
Ka z uoTAKAHASHI * ,Ta ka hi d eFUJ I TA*
a n dSh oz oNAXAMURA*
l nt heGr e a tHa n s h i n‑ Aa wa j iE a J t h qua k e,ma J I yh ous e swe r ed a ma g e ds e r iou s l y.
hndrc ad j us t J T Cn tpr o j e c t sWhi c h a dop t e dt won ew m: t ho d‑t wos t a gede t e r m in如i onpr oc e s sof c i t yp l a nni nga n dc ommu m it yc z w i onc o un c i l ‑ we r e e mpl oy e dt oi mp r o v et h el i vi n ge n yi r on mc n t .T h:p re s e n tpa p ers h owspr o c e s sa ndpr o bl em oft her e c ons t r uc t ion p mj e c t sofdwe l l i ngsi nRob eCi t yba s e dont h eh e a r i ngs ur v e yt or es i de n t sa ndRob eCi t y Of nc ea J l ddi s c us sm or e
d e s i r a bl er es t or a t i on J T K *h o dofdwe l l i ngs ,
1
.まえかき
阪神 ・淡路大震災から
6
年が経過 し.被災地神戸市 では住宅再建が進め られている.住宅の再建ついては , 個々の住宅に対す る支援の問題や ,さらに,住宅再建 予定地で土地区画整理事業 を行 う場合は,住民の合意 形成に時間がかかるといった問題 も発生 した.今回の 阪神 ・淡路大震災のような大都市における大規模災害 は,今後 も発生す ることが予想 されている.このため , 今回の神戸市における震災後の住宅再建のプロセスを 充分に調査 し,今後の災害時に生かす ことが必要であ る.そこで ,本研究では ,平成7
年か ら研究書で継続 して行って きた神戸市の現地調査および被災者や神戸 市役所に対す るヒア リング調査 ,神戸市境供資料l )2) i)
や新開の報道記事および震災に関す る各種文献など をもとに神戸市 における住宅再建 のプ ロセスを訴査 し,今後の災害時における住宅再建に対す る教訓 を明 らかにするものである.2.
神戸市の面的聾傷事集の概璽震災で被災 した地域の中でも.既成市街地は特に大 きな被害 を受 けた. これ らの地域 はインナーエ リアと 平成13年
4
月20
日受理*社会開発工学科 (
De pa r t me nto fCi v ilEng in e e r ing)
呼ばれる密集市街地であり,震災以前から過密住宅や , 狭小道路 ,住工商混在による住環境の悪化等の間者が 顕在化 していた.とりわけ,そこに集中 していた老朽 戸建て住宅や ,木造賞貸住宅の被害はきわめて甚大で あり,防災面での大 きな同港があった.そこで ,この 間題 を改善 してい くには ,安全で快適 な市街地の形成 と,活力あるまちの再生 を一体的に進める必要があっ た.
神戸市復興計画ではこの間鳶 を受け,被災市街地の 総合的な整備 を目標に,安全な都市づ くりの推進 ,イ ンナーシテ ィの活性化 ,まちづ くりと一体 となった産 業の振興 ,個性 を生かした魅力あるまちづ くり等 を住 氏 ,事業者 ,行政が一体 となって進める協働の まちづ
くりを日瀬 している.
3.
神戸市の面的嚢傷事業の内容 (1)土地区画盤理事業( 3 7
地区)神戸市における面的盤備事業の主なもの として ,土 地区東亜理事兼 と市街地再再発事業があり,これ らの 事業 が行われている地区は,重要復興地域 とされてい る.神戸市で土地区商整理事兼 が行われている地区は
1 0 0
高浦 和堆 ・藤田 高英 ・中村 聖三3 7
地区あり,その うち衷災復興事業 は1 3
地区( 1 4 5 . 2 h a )
(義‑1
)である2)
. この1 3
地区中,神戸市 による公 共団体施工は1
1地区であり,東災の被害の大 きかった 地区である森南 ,六甲道駅周辺 ,松本 ,御菅および新 長田駅周辺の各地区において施工 されている.この事 兼は,土地利用の改善 と街路や公園を整備す ることにより,安全で快適 な住環境 を整備することとしている.
六甲主駅周辺 と新長田駅周辺については,市街地再開 発事業 と連携 し,神戸市における副都心 としてふ さわ しい都市機能の盤簾 も行 うとしている.また,まちづ くり協議会方式や
2
段階都市計画 による都市計画決 定 ,その他 ,協同 ・協訴住宅整備の推進や ,活気 ・魅 力 あるまちづ くりの方策につ いて も同時に進めてい る.表‑1 震災後共土地区歯並理事兼の施行地区
事 JE t 区 名 ( ■ 所 ) 両 (hA)
4 ま ち暮 ■ q J ( %) LI 事 JB打 ■ー 事 ♯ ★ 決 定 日 ( 4 円)
公 A t
弱体 暮 工
JE * * ‑( ★ ■ 区 ) 6. 7 1 66 7 79. 9. 25 69
JE * * 二 (★ 暮 区 ) I. 令 2 66 7 710. 3. 8 21
* lr 事 三 (JE暮 区 ) 8̲ 4 1 66 冗ll. 10. 7 21 六 E P i L k 北 ( 義 区 ) 1 6. I 8 61 H8. ll. 6 249
六 E P al k 甘 ( J L 区 ) 3. 6 1 70 H8. 3̲ 26 68
松本 (兵 J t 区 ) 8. 9 1 81 H8. 3. 26 1 74 + f X (J tJ Z T区 ) 6̲ 6 1 92 ー Ⅰ8. ll. 6 97 + f 古 (JH Z )区 ) 4. 6 1 83 H9. I,14 68 JF J t B l 一 R 北 ( A f Z I区 ) 69. 6 1 8 80 X8.7.9 832 f
B J l JF ‑
(A E E l区 ) 8̲ ら 1 91 H7. ll. 30 98 J ホ Jt 事 二 (gtJ r区 ) 19. 1 1 0 91 H9.3.8 285
■
令 * 川 ■ rl. 2T F ] (兵 J r 区 ) 1. 8 1 80 H8. l l. 7 2. 0
( 2 )
市街地再再発事業( 1 4
地区)神戸市において市街地再開発事業が行われている地 区は
1 4
地区あるが ,その うち震災復興は神戸市施工の7
地区 (第二市街地再開発事業,2 6. Oh a)
(表‑2)
である.土地区歯生理事兼が平面的な生瀬事業である のに対 して ,市街地再開発事業 とは市街地 において , 建築物の共同化 と高層化により立体化 を図 り,道路や 公園などの公共施設 を一体的に盤借す ることにより, 都市機能の活性化 と都市空間の高度利用 を促す ものである.神戸市では副都心 と位置付けている六甲道駅周 辺 と新長田駅周辺 において,地域防災の拠点 となる空 間や道路の拡稲生席 ,歩行者 ネッ トワークの形成 ,長 井な住宅の供給 ,商業 ・業務の生産機能の復興が行わ れ る.
( 3)優良建築物盤備事業 ( 7 6
地区)市街地住宅の供給等 を促進するため ,土地の合理的 利用の誘導 を図 りつつ優良建築物の整備 を促進 し,市 街地環境の整備 を行 う.共同化や土地の高度利用に寄 与す る優良な住宅 には一部補助が出る.神戸市では
7 6
地区で進め られている.義‑2
震災復興市街地再開発事業の施行地区事 業 地 区 名 両 群 * 地 面7 * * 暮 i 5+ J i床 面 f * 事 暮 f +〜 + * * ( LL) ( r n*) ( t p ' ) ( J A℡ ) 決 定 日 ( d r円) 六 甲i l択 F r 事 1 0. 7 4, 780 4, 230 41, 790 H8. 3. 28 17 1 六 甲 i l一己df ♯ 2 2. 0 9. 1 90 6, 530 60, 480 H10. 8. 12 282 六 甲並 k F r 事 3 1 . 5 7, 790 6, 660 35, 41 0 R9. ll. 20 1 79 六 E F Ii lk F F 井 4 1. 7 9. 190 7, 820
86. 150 H10. 3. 12 244
薪 A f Z l■さ れ 兼 1 8. 1
82, 260 42. 830 282, 860 H8. 10. 31 1 . ユl o 薪 長 田F d T 事 2 7. 6 6, 050 4, 1 70 20, 880 H9.1.14 70
( 4)住宅市街地総合盤備手業
(8地区)住宅の大量供給 を目的に し,神戸市および公団 ・公 社による公営住宅や受皿住宅供給 とそれに伴 う道路整 備 を行 う.神戸市では,東部副都心 (通称HAT神戸) 等で施工 されている.また,この地区内で住民による 共同住宅 を建築す る場合 ,建築基準 を満たせば訴査設 計斉 ,共同施設整備斉等に補助 が出る.
( 5)密集市街地盤備促進事業 ( 1 2
地区)土地区画整理事業や市街地再開発事業が ,抜本的に 整備す る面的盤席である事業に対 して .時間 をかけて 施設や建物 を部分的に整備 してい くのがこの事美の特 徴である.老朽住宅の密集地 において .良質な住宅の 供給や住環境の整備 を促進す るために,老朽住宅の除 去 .建替 えおよび地区施設の整備 を稔合的に進め る.
また,老朽住宅の解体 ,コ ミュニテ ィー住宅の建設等 に補助が出る.
( 6)
三宮地区地区計画 (5
地区)土地所有者の参加 を得て,地区の特性に応 じた合理 的な土地利用が行われ るよう,道路 ・公園等の配置や , 建築物に関する制限等 を細か く定める都市計西の こと であり,三宮地区では
5
地区 (約7 0. 6 h a )
において行 われている.4.
JF災復興土地区画量理事集の進捗状況神戸市における震災復興土地区画整理事業のこれ ま での経緯 (秦
‑3
)は,まず窯災発生から10日後にあ たる1
月2 6
日に震災復興本部 を設置 し,同月31
日には「震災復興市街地 ・住宅緊急盤席の基本方針」 を発表 し,それに基づ き
2
月1
日には建築制限(6
地区 ,料2 3 3 h a )
を行 った.そ して,2
月21
日には建築制限区 内の (5
地区 ,神戸市全体の約4%
の地域)に,土地 区画整理事業 を適用す ることを決定 した.この震災復興土地区画整理事業は ,基本的には従来 か らの土地区画整理事業の流れ に基づいて行われ る が ,責災復興時の特殊性から生活再建 ・早期復共が前 捷 にあるため ,計画決定のあり方等に違いがみ られ る.
その後
,
「案災復興 まちづ くりニ ュース」の発行や ,神 戸市 に お け る住宅 再 建の 教訓
秦‑3
震 災復 興 土地 区画 整理 事業 の流 れ (公 共 団体 施 行分 )1月 1 7 8 2 月
2182 月 281
ヨ3月 1 7 E l
11月 30 E )
3 月 26
日7 月 9E
lllj I 6E
l1月 1 4
日3月
8El 9日268
3月
bE l 10 月
7El12 月 98
3月 1 4 E )
199
8年 (平成7
年)・lF*・淡■大Jt災発生 (兵■JL★恥JQf)
・Jt災せ
■
暮市fr書 ( 8
地区)内幸の発*・暮巾kF* (被災市書Jtgl■稚itJIJ(.区iC暮4,■M 発.jtA.公rI)kt■始
(3/13
まで)・暮市PF決Zt(暮災市書地ZlJt杜iAJ
A t
,区F暮Jt.7t M発.iL■.公P)
・ r
Jl■JE*‑t区J事暮lf書決定1908
年 (平& 8
年)・ r六flilk書
J
L区J r
松木J
L区J
事Jt什f決定・ r
kAFl■北J
L区j事暮什f決定・ r六FI斗■北t区
J r
+f地区」事JtIf再決定1997
+ (平J* 9
年)・ ‑■f育JIElJ事+If咋決定
・ r
■tJE♯ニJL区j事JlItif洗車・ r
嚢★*一嶋EJ事暮Irf決定1098
年 (平鹿 10
年)・ 【
**書二JL区)事暮什ri決走1999
年 (平成1
1年)・ r
Jt**三J
L区J
事暮什■決走・ r
JBJtJl‑t区J収AJt稚zE尭72000
年 (平成1
2年)・ r
暮★事三*区1位■地相を尭丁事在.
全
llJtgでJt災社A土地区Prt毛事暮‑1始現 地 相 談 所 開 設 等 に よ り住 民 の ニ ーズ を把 握 しつ つ ,
2
月28
日か らは土 地 区画 整理 事業 の都 市 計 画案 の縦 覧 を2
週 間 にわ た って 行 った . そ して ,窯 災 発 生 か ら2
ケ 月 目に 当 た り ,建 築制 限 期 間の終 了す る
3
月17
日に 責 災 復 興 土 地 区画 整理 事 業 の都 市 計 画 決 定 を行 った . この 事 業 が行 われ る5
地 区 (森 南 ,六 甲道 駅 周 辺 , 松 本 ,御 菅 ,新長 田駅 周 辺 ) は ,各地 区の場 所 や位 置 付 け , まちづ くりの あ り方 等 に よ り,最終 的 に は1
1地 区 (森 南 第一 ,森 南 第二 ,森 南 第 三 ,六 甲道駅 北 ,六 甲道駅 西 ,松 本 ,御 菅 東 ,御菅 西 ,新 長 田駅 北 ,庶 取 東 第一 ,鷹 取 東 第 二 ) に分 かれ て まちづ く り協 会 等 を 通 して復興 まちづ く りを進 め る こ と とな った.平成7
年1
1月30
日の 鷹 取 東 第 一 地 区 事 業 計 画 決 定 を皮 切 りに ,順 次 事業 計画 決 定 を行 い ,現 在 全地 区 で事業 が始 め られ て い る.
また ,神 戸 市 は用地 確 保 に も力 を入れ て お り ,応 急 仮 設 住宅 や受 け皿 住 宅 等 の建 設 ,減 歩 率 緩 和 の ため , 震 災復 興 の特 例 と して国 の 補助 を受 けて用地 買 収 を行
って い る.減 歩 に関 して は住 民 か らの 苦 情 が 多 く,秤 戸 市 は減 歩 率 を
1 0%
未 満 とす る意 向 を示 し,例 えば , 新 長 田駅 北 地 区 の 減 歩 率 は 当初25%
程 度 で あ っ た が ,9%
まで減 ら し残 りの1 6%
につ い ては住 まな くな った 土 地 な ど を用地 買 収 す る こ とで対応 して い る.事業 計 画 区域 の 選 定 につ いて は ,これ らの地 区 は昔 は 田畑 で あ っ た . その ため神 戸 市 は大 正 時 代 に一 度 , 耕 地 整 理 を行 って お り ,その 名 残 りで街 区 が 100m区
101
切 り と な っ て い る と こ ろ が 多 く .区 画 道 路 も1.8m〜
2. 7m
程 度 の 市 道 で 構 成 され て い る と こ ろが あ り ,住 環 境 や防 災 性 が以 前 か ら問題 視 され て い る地 区 で あ っ た . そ こで ,神 戸 市 は今 回 手 業 地 域 の 決 定 に際 して ,① 窯 災 に よ る損 傷 (全体 で
8
割 が全壊 または損 傷 ) が 汝 しい地域 ,(診戦 後 か ら今 日まで あ ま り行 政 庁 や公共 団体 の税 金 (資本 ) が使 用 され て い な い地域 を考慮 し て決 定 した .5.
各 事 業 地 区の概 要 と進 捗 状況乗 災 復 興 土 地 区 画生理 事業 実 施 地 区 の 諸元 と進捗状 況 を表
‑4
に示 す . 各地 区 の進 捗 状 況 は ,遅 れ て い た 森 南 第三 地 区 が平 成1
1年1
0月7
日に事業 計画 決 定 され たの を受 け ,棄 災 か ら5
年 目を迎 え ,全 日地 区 で震 災 復 興 土 地 区 画整理 手業 が実 施 され る運 び とな っ た. ま た ,最初 に事業 計 商 決定 が され た鷹取 東 第一 地 区 は平 成1 1
年1 2
月9
日に仮 換地 才旨定 が終 了 して い る.事業 の大 きな流 れ は ,(
D2
段 階 の都 市 計 画 決 定 ,② 事業 計 画 決 定 ,③ 仮 換地 指 定 .④ 各工 事 の施 工 とな っ て い るが ,各地 域 の 進 捗 状 況 に は大 きな差 が あ るが , その要 因 に は様 々 な もの が あ る. まず 計 画 時 に住 民 の 事業 に対 す る理 解 不 足 や , リー ダーの 力量 不 足 に よ り , なか な か合 意形 成 が得 られ ず に計 画 決 定 で きな い こ と や ,個 人 的 な問題 で あ る年 齢 や経 済 的 な理 由 等 が あ る.また事 業 地 区 の面 棟 や コ ミュニ テ ィー基盤 に も左 右 さ れ る.
鷹 取 東 第 一 地 区 の 進 捗 状況 が早 い理 由 と して ,① 衷 災 に よ る被 害 が大 き く,火災 に よ り家 屋 の全 半 壊 率 は
97%
に上 が った ため ,ス タ‑ トが早 か った ,② 震 災 以 前 か ら ま ち づ く り の 組 織 が あ っ た ,③ 地 区 面 積( 8. 5ha)
は それ ほ ど広 くな く ,まちづ く り協 議 会 も1
組織 で あ る.以上 の こ とが あ り , この地 区 は常 に先 陣を切 って事業 が進 ん で い る.
6.
自宅再 建 者 に対 す る ヒア リン グ調 査今 回 の窯 災復 興 まちづ く りの特色 で あ る震 災 復 興 土
秦 ‑4
震 災 復 興 土地 区 画盤理 事業 実 施地 区 の 諸 元 と 進 捗状 況平成1 2 年 1 2 月 1
日現在 事■地区名面 ■ ( ha) ★ 災状 況
鰍 Jt弗定書始 塀洪Je事共公
E 〜
暮Z l
行 Jtlt+
6, 7 6 6 1 nO. 3 ,1 2 91 一
暮■
■16 MO .u. 2 5
letJL+Jl
5 . 1 Hl 2 . 6 . 31 3 0 t
六▼ A
1 6. 1 6 7 I H 9 ̲ 2 . 2 8 9 2 I
六▼ す
3 、 〇 Tot H 8 . H. 2 9 9 8 1
世事
8 . 9 81 1 M S .l l . 3 0 89t
+
fJ l 5 . 6
92
tHl O .1 .1 6 8
5‑+fす 4 . 5 8 3 ‑ Nl O.I . 8 6 2
tJtJLP■北
S 9 . 6 8 0 ■ l J 6 .1 . 2 0 S a t
■■■+‑
8 . 6 9 7 t l 竹. 8, 2 8 l oo
‑ Ju ♯ニ 1 9 . 7 91 一 H ○ . 9 . a 65 I
1合暮行
*川町 ‑. =T E l 1 . 5 N 9 . 5 . 1 一
1 02
高積 和堆 ・藤田 高英 ・中村 聖三地区商整理事業 が行われている神戸市長田区における 自宅再建 に注 目し,平成
1 2
年1 2
月に自宅再建 を果 た し た住民への ヒア リング調査 を実施 し,神戸市 における 自宅再建の現状および今後の まちの復興 についての課 雇 を抽出および分析す る.義‑5
にヒア リング窮査の 括乗 を示す. まず,「被災直後の住 まいの移動」 に関 しては,避難所入所 を軽て応急仮設住宅に入居す るよ りも,親戚の家に一時移 ってか ら応急仮設住宅に入居 しているケースが多く叩かれ ,一時的にも身内の協力 が得 られ る被災者が多かった.次 に,「現住宅の不安 内容」 に関 しては ,やは り,「地震」 に対す る不安 が 多かったが,
「耐震設計なので不安はない」や 「火災」,「台風」 などを挙げる自宅再建者 もお り,再建 したこ とで地震 による家屋倒壊の不安が解消 した被災者 もみ られた.「近所の住宅復興状況」に押 しては ,ヒア リ ングを行 った地区では,震災復興土地区両生理事兼が 行われてお り,更地 も残 っている状況であったため ,
「完全に復興 している」 と答 えた自宅再建者はいなか った. しか し,住宅の再建が進み .道路の幅員が拡大 され るなど,周囲の環境 が改昔 されたことで,「枕 ね
表
‑5
住民に対す るヒア リング詞査の結果(D被 災 直 後 の住 まいの移動 暮戚の鼓に移 った
1 0
人#■所
5 人
② 現 住 宅 の 不安 内容
Jtt
6
^火災
3 人
台■ 2 人
不安はない
4 人
③ 近 所 の 住 宅復 興 状 況
■ね復■ した
2 人
ある招Jl従* した5 人
*だ仕
れ
していない1 2 人
④ 自己の生 酒 再建 ある招Jt復興 した
4
人 まだ復* していない 11人 くさ今後行 政 に求 め る こ と私遍の枚旧工事,および排水綱 などの義tを早急に義めてもらいか 、. コーンの勘 .及び税金面で我災寺 はJII削こしてほしい.
争いfB金は しないで再建で舌たが ,l庁書がそれだけN少 した.災書轟助金をもっと 嶋書 してほ しい.
25年qの t7‑ンを他人でいるが.牛h的にみていつtで元気に■けるかを考えると 不安.
Jr*廿よのようなr暮*胡*Jに上って柵書や建て甘えを*刊す る方* を研兼 して ほし
い
.住宅十全を支給 しては LIt.
建4Lの完Jt*暮は全 く形式であり,今鼓は中Pq*tを含め .行政のシビTな★ZEを SZむ.
任*な依■塵暮士による蕩同点繍桝Jlの判れ.
苦
いからとか.* しく暮 書{入 しているからといって.抜穴支&全をもらえなかっ た.月々25万円もの住宅 ローンをこれから先ずっと払 っていけるか.とても不安.自己十全で *かなったため.これか らの生酒 (あと何年拙 くか)に対する貯金が少 なくなり.不安がある.
収入4●I上板書 を書 くしてほ しい.税*書多くNIめているものに対 して.あ*りL= も不当である.
市民税だけでなく.j*+税でも1
0
年以上にわたって濃JL櫓雷与繊 けて轟助すべ き.JBJtで建Qbを垂てられない書のために市 ・■は■書的にjL正■格で嶋JLtJtい上げ てはしい.
復興 して きた」や 「ある程度復共 して きた」 と感 じる 被災者 も冊かれ た.「自己の住宅再建」 につ いては、
住宅再建 を果た したことにより,「ある程度復共 した」
とす る被災者 もいたが,自宅再建に伴 う経済的負租の 増加 を理由に,「まだ復興 していない」 とす る被災者 が多 く見 られた. また,「今後行政 に求めること」に ついては,自宅再建に伴 う軽済的負租への支援に関す るものが多く,今回行政 が行 った利子補給などの支損 では不十分であるとの声が聞かれた.具体的な内容に ついては
,
「再建住宅 ローンへの資金補助」や 「税金 の優遇措置」,さらに,
「支損金 を受 けられ る被災者に 対す る条件の見直 し」 といったことが聞かれた.また,「再建住宅 に対す る安全検査が不十分」であり,行政 には,「家屋の安全検査内容の充実や検査 に関す る制 度の創設」 などを求めるとい う声 も聞かれた.一方 ,
「被災者の 中には跡地 が狭 く,また ,住宅の共同化や 協詞化にも賛同で きない被災者 もいるので ,このよう
な被災者に対 しては,跡地 を市 ・県が適正価格で買い 上げることで ,他の地区での住宅再建 を果たす ことも で きるのではないか」 といった意見 も聞かれた.
7.
住宅再建に関する支撞今回の震災では被害の規模 が甚大であり,1
, 792
億 円 (平成1 2
年1
月30
日現在)にのぼ る多額の義携金が 寄せ られたが,被災者が多 く,被災者‑人当たりの生 活復興には十分 とはいえなかった.また,補助金等に よる従来の支援制度では ,自宅再建 などの個人補償が で きない といった制約 があった. この ため ,被災者 個々の実情に合 った施策 ・支援が展開できる制度 とし て ,平成7
年4
月1
日 「財団法人 阪神 ・淡路大震災 復興基金」 が設立 された.秦‑ 6
に 「財団法人 阪 神 ・淡路大震災後共基金」の概要 を示す.基金運用当初 ,神戸市では現場の対応に追われてお
義‑6
(財)阪神 ・淡路大震災後共基金事業の概要枚立年月El 平J
A7 年 4月1日
投立舌 兵■■および井戸市 (也★比事 2 :1)
集金の親書 9.Od 円
・aE木材iT (失a金)............ 20D4円
・J用材■ (AM貸付金)....
. .
&d 円 (内3.00DdL円は平虞9
年3
月拡 充 )
● 5州 円については1
0
年h .5%のJ用益 (2 . 61
0I円)書■侭● 3.0004円については9年Pq3%のJ用益
( s
lOdL円)を+良●他に肘■ として宝 くじ収益交付金等がある.
肝i 5徽
住宅対+34事JE 1 月世■円
き暮吋*
3 2 + 暮 6
08dL円生活村+ 34事暮 1.6d 円
( 1 0
年rqの3(用益相当■) 故書対t
そ の 他l l 一 事 事 暮 J E
371 3
4円4円神戸市 における住宅再建の鼓訓
1 03
り十分な対応 がで きなかったため ,兵庫 県が長崎県の どの間接的な支携制度 が主 とな らざるを得 なかった.
薯仙普賢岳噴火で設 けられた災害対策基金 を参考に決 表
‑7
に住宅再建等に対す る復興基金事業による支潰 走 した.このため ,住宅再建 にかかる利子補給事業 な 策 を示す.表‑7 住宅再建等 に対す る復共基金事業 による支援策
事 業 名 内 容
神戸市災害復共住宅特別融資 や親孝行 ローンの新設 ,二重 ローンの容認 ,所得制限の撤廃 ,限度額 引 き上 げ .利率の引 き下 げ (当初
1
0年rq).措置期間 一部破損 も対象 等公序災害復興住宅融資 利率引 き下げ,敷地面積制限の緩和
高齢者向 け不動産処分型特別融資 震災によ り住宅 を失い ,土地 はあるが高齢の ため他の住宅融 斉を受けられず ,住宅 を再建できない人等のための制度 を創設.
・融資額‑‑土地 または区分所有建物の評価額の
7 0 %
以内 (最 高1 , 5
00万円)・償還方法‑.当初
1
0年間で借入額の3 0%
を償還.その間利子 補給 を受けて償還額 を軽減.1
1年 目以降は金利のみを負担.死亡時に不動産 を処分 して精算 し,元金 を償遭.
被災者住宅購入支援事業 に住宅 を購入す る被災者 に対 し,一定の条件で利子補給 (被災者向けの公津等の公的融資や民間融資などを受 け,新た当初
5
年間)住宅棟務償還特別対策 (二重 ローン対策) ながら,被災者向け住宅資金融資を利用 して住宅 を建設 ,購入,既存の住宅 ロ‑ ン (震災時残高
4 0
0万円以上)の償還 を行い 補修す る被災者 に対 し,一定の条件で助成 (新規借地後6
年‑1 0
年 目の5
年間)県 ,市町単独住宅融資利子補給 住宅資金が不足す る被災者 を対象 に特別 に設 けた住宅融資に 対 し,一定の条件で利子補給 (当初
5
年間)民間住宅共同化支援利子補給 整形 な敷地 を利用 した共同 .協調化住宅 を建設 し,またはその住宅金融公雄の災害復興住宅資金融資等 を受 け ,小規模 .不 住宅 を購 入す る被災者に対 して利子補給
( 1
0年間)小規模共同建菅等事業利子補給 育 ,国の補助制度の対象 とならない小規模 な共同 ,協調建菅等敷地規模等の要件 を満た さないため ,佳良建築物等整備事業 に要す る軽費の一部 を補助 (補助率 :対象軽責の
3
分の2
,捕 助限度額 :2
咲)万円/戸)被災マ ンシ ョン建替支援利子補給 マンシ ョンを再建す る区分所有者および住宅供給公社等が建菅住宅金融公雄の災害復興住宅資金融等 を受け,被災 した分譲 を代行 したマ ンシ ョンを購入す る被災者 に対 し利子補給
( 1
0年 間)定期借地権による住宅再建支援事業等補助 き戸建住宅 として元の土地所有者に再分譲する住宅供給公社等被災 した戸建住宅の土地 を買い取 り
,5 0
年間の定期借地植付 に対 し,地代の一部 を補助 (平成9
年〜1 2
年度)大規模住宅補修利子補給 大規模 な住宅補修 を行 うため ,被災者向 け住宅融資 を
5 (
氾万 円以上借 り入れた被災者に対 し利子補給 (5
年間)被災マ ンシ ョン共用部分補修支援利子補給 以上) を受け ,被災分譲マ ンシ ョンの共用部分の補修 を行 う管住宅金融公車の災害復興住宅資金融賞 (借入額
1 0
0万円/戸 理組合等 に対 し利子補給( 1 0
年間)高齢者住宅再建支援事業 住宅再建 にあたり,高齢のため融資等が受け られずに ,自己 資金 を取 り崩 して ,自らが居住す るための住宅 を建設 ,購入 ま たは補修 した被災者を支援 ,利子補給金相当額の一部を補助 (建 諺 ,購入 ,補修斉の
1%
の5
年間分相当額,1
万円未満切捨)高齢者特別融資 (不動産活用型)利子補給 動産活用型) を受 け ,住宅 を再建す る一定の要件 を備 えた被災所有す る不動産の処分を前握に した市町の高齢者特別融資 (不 高齢者に対 して補助
( 1
0年間3%
以内)104 高橋 和雄 ・藤田 高英 ・中村 聖三
平成
1 2
年1
月に神戸市長田区において,住宅再建 を した被災者に住宅再建に関す るヒア リング調査 を行っ たところ,
「住宅再建への経済的な支援が十分でなく, 今後の収入 を考 えると不安である」や 「雁災証明の判 定が不明瞭であり.その判定によって支援に差があり, 不公平」 といった声が開かれた. したがって ,今後 こ の ような復共基金事業 を行 うにあたっては,今回の支 援内容 をもとに して,きめ細かい支援制度 を策定す る ことや ,被災者のニ‑ズや現場の状況に応 じ,被災者 の実情に合 った制度 となるよう,随時 ,新規事兼の追 加や支援対策の援和 といった柔軟な制度の運用が必要 である.先 に述べた阪神 ・淡路大震災復興基金事業では ,被 災者の救済が不十分であるとして ,市民グループが法 による災害時の公的支漢 を求める運動が行われ ,市民 立法案 として国会に議案付託 した.また.野党か らも 同様 な公的支援 を求める法案が国会に捷出 され ,平成
1
0年5
月に 「被災者生活再建支援法」 として成立 した.この法律では,法施行後の災害に対 して適応すること となったが ,阪神 ・淡路大震災の被災者に対 し,法 と 同様 な行政措置 をとることとの付帯決議 がな され た.
これ を受 けて,既 に実施 していた被災高齢者世帯等生 表
一名
被災者生活再建支援法 と行政措置の相遠点項
目被災者 自立 支& 金 制 度 今 回 と られ た行政 緒言 ■
支 機 金 鵜 J ては用i L 書1 00万円,5 BE R 建, ■ 人 0万円につい JL ■ J tのた に限定な し.7 Ji 書1 Aを 5 書保.捷連について特 0 万円.丘 存N*の支 (+青書で非J t め1中書書が, bf 現世8のJ あ り. 4合l i.滋J BJ t加暮
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実 施 主 体書j L舟J t 暮金 ( 軒)阪7 +.淡A大t災仕れ
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活再建支援金 ・被災中高年恒久住宅 自立支援制度 を拡 充 し,「被災者 自立支援金」制度 と して一本化 し,平 成
1
0年7
月21
日か ら基金事業 として実施 された.この 法の制度 と今回実施 された行政措置 との相違点 を表‑8
に示す.8.
まとめ本研究によって得 られた結果 を以下にまとめる.
1)住宅再建の前に ,窯災の被害が著 しい地区におい ては,窯災復興土地区画生理事業 によって道路 や 公園等の公共施設の整備や土地利用の改善により, 防災性の向上や住環境の整備 を一体的に行 ってい
る.
2)実施 に当たって ,減歩の問題や コ ミュニテ ィーの 喪失など新 たな問題 が持 ち上 が り,復共 まちづ く
りの難 しさが浮 き彫 りとなっている.
3)
今後 ,再建 した家屋の安全検査内容の充実や検査 に関す る制度 を創設す る必要 がある.4)震災復興土地区画生理事業 を実施す る地区の選定
には ,地区の特性や地域の復共 に与 える影響 など を考慮 して行 うことが必要である.馨考文献
1)神戸市生活再建本部 :阪神 ・淡路大東災神戸の生 酒再建 ・5年の記録