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北海道企業の国際化の実態 と企業提携

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(1)

北海道企業の国際化の実態 と企業提携

鈴 木 智 弘

1

.はじめに

80

年代になって,技術革新の加速化,巨額化,政府規制の変化,世界的な相 互依存関係の進展が顕著 となり,潜在的な企業間競争の範囲が拡大 してきた。

この傾向は90年代 に入 り,更 に顕著な もの となるだけでな く,東西対立の緩和,

EC

市場統合などによって,経済活動をめ ぐる国際的枠組みが,根本的に変わ ろうとしている。

このよ うな激流に北海道経済 も無関係ではない。 しか し,一般に北海道経済 の海外依存度 は,比較的低 く,その国際化は遅れていると指摘 されている。筆 者 は,平成

3

年冬に北海道庁の 「米国 ・マサチューセ ッツ州の産業経済等の覗 状及び課題 と北海道 との交流拡大の可能性に関す る調査」‑参加 し,北海道の 有力企業に対 して,国際化のア ンケー ト及び面談調査を実施 した。マサチュー セ ッツ州企業に対 して も同様な調査を行 い,報告書を作成 した。 この調査で明 らか となった企業提携をふ くめた北海道企業の国際化の実態 と企業経営者の意 識を,特に企業の立場か らマサチューセ ッツ州の事例 と比較検討 し,今後の課 題 について論 じることにす る1)0

1

)本研究の元 とな った調査 に関 して,北海道庁,マサチ ューセ ッツ州当局,事務局 と な った北方圏セ ンターをは じめ,調査 に協力頂 いた諸団体 に感謝の意 を表明す る。

また,調査のパ ー トナーで あ った北海道大学経済学部金井‑瀬先生 には,本論文の ために調査結果,内容の一部 を転戴す ることを快 く許 して頂 き,同時 に調査を通 じ て暖か い ご指導 を戴 いた ことは深 く感謝す る。 しか し,本論文 中の誤謬の責任 は一 切筆者 にあることは言 うまで もない。

189

(2)

190

4 3

1・2 号

2.北海道経済 の国際化の現状

① 北海道経済の現状 と特徴

まず,全国的にみた北海道経済の全般 的な特徴を経済 白書 など2)の資料 を 元 に明 らか とす る。平成

2

年 の国勢調査 によれば,北海道の人 口は,約5

64

人で,全国に占める割合 は,約4.

6%

とな っているが, この

4. 6%

という数字 を 以後の比較の基準 とす る。

平成元年度 の道内の総生産 (名 目)は約

1 5

兆6

,670

億 円で,国内総生産 ( 冒)406兆0

,1 30

億円の約3.

9%を占めるに過 ぎない。

これを,各産業別 に細分化 し,総生産 に占め る割合 3)をみ ると,第一次産 業の構成比が6.

6%で,全国に占める割合 は 9. 8%,第三次産業の構成比が7 0. 9

%,全国比4.

3%になっているのに対 して,第二次産業の構成比 は25. 1%で,

全国比2.

6%

とな っている。更 に第二次産業 に関 して詳 しく見 ると,建設業が 総生産の1

2. 6%を占め,全国比5. 3%

とな っている 一方,製造業の構成比 は,

1 2. 0%に過 ぎず,全国比わずか1. 5%である。

このデータか ら明 らかなよ うに,北海道経済が全国に占める割合 は,人 口比

4. 6%よ り更 に低い 4%経済 にとどまっている

また,北海道の産業構造の特 徴 は,第一次産業に偏 り,製造業の比重が極端 に低いといえ る。

北海道経済の特徴を需要つ まり支出の側面で捉え ると,平成元年度の道内総 需要 は,1

6

兆4

,0 38

億 円で, この うち民間最終消費支 出や民間固定資本形成か らなる民間部門の支出が1

2

兆4

,698

億 円,政府最終消費支 出 と公的固定資本形 成の公的部門が約

4

兆円とな っている。つま り,約

4

分の

1

が政府支 出で占め られている。 これは,全国の政府支出の割合

1 5. 6%

と比較す ると,北海道経済 の政府部門への依存度が極めて高 く,公共投資などの影響を受 け易い体質であ

2

)以下,北海道経済及び 日本経済全体 に関す る統計データは,次の資料 によることと

し,ひとつ ひとつ出典 を示 さない。

北海道 『平成

3

年度版 経済 白書』

北海道通商産業調査統計研究会 『北海道通商産業統計年鑑 平成

3

年度版』

3

)総生産 に占める各産業別割合 は,昭和

6 3

年度のデータを元 に計算 した。

(3)

北 海 道 企 業 の 国 際化 の実 態 と企 業 提 携

191

ることを示 してい る。 これは,建設業が総生産 の

1 2. 6%

を占め,全国比

5. 3%

とな っていることか らも明 らかである。

北海道の国際化の現状

北海道が発行 した平成

3

年度版 の経済 白書4)の副題 は, 「地域 の国際化 と 企業活動のグローバル化」 とされてお り,北海道の国際化の進展 に焦点を当て ている。本節では,道 白書のデータを元に,北海道の国際化の現状を様 々な観 点か らとらえることにす る。

まず,北海道の輸 出入 は,平成

2

年 には,輸出額 は

81 0

億円,輸入額

5 , 9 26

円,対前年度比 は,各 々

4. 5%,1 5. 3%

の伸 び となっている。本道の貿易収支 は, 幅な輸入超過で, この傾向 は長年 に渡 って続 いてい る。わが国 における貿易

シェアは,輸 出が

0. 2%

,輸入が

1 . 8 %

と極めて低い水準 にある (図表

1)

5)

図表

1

地域別輸 出入額の状況 (平成

2

年)

(百万 円

,%)

構 成比 構 成比 輸 出入額合計 構 成比

81,007 0.20 592,594 1.75 67 3,601 0.89

18,629 0.04 223, 499 0.66 242,1 27 0.32

86,746 0.21 668,77 3 1.98 755,519 1 .00

関 東 内 陸

459,539 1 .ll 592,304 1 .75 1,051,843 1 .40

関 東 臨 産 み

1 8,862,009 45.50 15,766,916 46.57 34,628,9 24 45.98

8,161 ,380 19.69 3,840,036

l

l.34 1 2,001,416 15.94

102,558 0.25 1 95,610 0.58 298,1 98 0.40

近 畿 内 陸

195,555 0.47 1

1

1,933 0.33 307,488 0.41

近 畿 臨 海

8,908,679 21,49 7,064,355 20.87 1 5,973,034 21 .21

25,390 0.06 29,70 2 0.09 55,092 0.07

2,420,364 5.84 1,974,554 5.83 4, 394, . 919 5.84

1,626,1 82 3.92 1,357, 482 4.01 2,983,663 3.96

47,968 0.1 2 634, 21 5 1.87 682,1 84 0.91

95,488 0.23 235,596 0.70 331,084 0.44

41, 456,9 40 1 00.00 33,855, 208 10 0 . 00 7 5,31 2,1 47 1 0 0 . 00

4)

以下,道白書 と略記する。

5)

道 白書

p .109

(4)

19 2

4 3

1・2 号

輸出入額が総支出 (名 目)に占める割合を貿易依存度 として計算す ると,北 海道の貿易依存度 は,平成元年度 は,輸出が

0. 5%

,輸入が

3. 3%

とな り,各々 の全国値

9. 6%,7. 5%

に比べ著 しく低い水準 となってお り,北海道経済の貿易 依存度は,低いことが明 らかとなる。

主な輸出国(図表 2)6)は,アメ リカ,台湾,スペイン,韓国, ドイツの 5ヶ国 図表

2

本道の輸出国別貿易額構成 (平成

2

年)

ドイツ連邦

(注)北海

貿易統計 (道商工労働観光部)による

図表

3

本道の輸入国別貿易額構成 (平成

2

年)

6

)道 自書

p.111

(5)

北海道企業 の国際化 の実態 と企業提携

193

で,主要な輸出品は,機械類,鉄鋼,飼料,紙 ・紙製品,木材 ・木製品で全体 の約7

5%を占めている。

主要な輸入相手国 (図表

3)

7

)

は,アメ リカ,アラブ首長国連邦,カナダ, 旧ソ連,オース トラリアの

5

ヶ国である。主要な輸入品は,鉱物性燃料,木材

・木製品,魚介類,穀物,肥料で全体の約80%を占めている。

貿易を通 じた経済の国際化を更に進展 させた形態が,直接進出である。北海 道の海外進出企業数8)

,25

社 (全国の0.

6%

),外資系企業の北海道への立地 数 は1

5

社 (全国の0.

6%)

と低い水準 にとどまっている。

次に,人的な交流について考察すると,平成元年の北海道の出国者 は,約1

9

万人 (全国の

2

%), この うち短期の ビジネス関係での出国者は

,7 , 492

人で, 全国のわずか0.

7%を 占めるに過 ぎない。外国人登録者 は,約 1万人,その中

で留学生 は,約400人で,全国比

1%程度の水準である

全国 に占め る人 口 比4.

6%を超えているのは,研修員受 け入れ数 ( 6. 6%)

と海外青年協力隊人 員数

( 5. 3%)

である。

図表

4

地域別国際姉妹都市提携数

( 注) 1

道総務部調べ (平成

3

年1

2

月)

2

平成

3

年1

2

月末日現在提携市町村数5

2

市町村/提携組数6

6

7

)道 白書 p

. 1 1 1

8)

北海道に本社を持つ企業

(6)

1 9 4

43

1・2

文化交流の面では,平成

3

1 2

月現在,道内では

5 2

市町村が世界各国の都市 等 と

6 6

組の姉妹都市提携 (友好提携を含む)を結んでいる。地域別の提携数 は, 図表

4

9)の通 りであ り,実質的な部分 は別 に して,他の面 と比較 して数的に は進んでいると見 ることができよう

また,道 レベルでは,昭和

55

年 にカナダ ・アルバータ州 と姉妹提携を結んだ のを皮切 りに,昭和

61

年 に中国の黒竜江省 と友好提携を,平成

2

年にはアメ リ カのマサチューセ ッツ州 と姉妹提携を結んでいる 更に,北海道 は気候,風土 が似ている世界の北方地域 との相互交流を進め,互 いに発展 してい くことを 狙 った 「北方圏構想」の もと,「北方圏会議」

,

北方圏フォーラム」

,

北方都 市会議」を開催 している。

道 レベルでの姉妹,友好提携の内容を検討す ると,カナダ ・アルバータ州 と の交流は,北方圏交流の中で最 も盛んな ものとなってお り,経済交流を行 うと 共に, ビジネスセ ミナーや商談会を開催 している。アルバータ州 との経済交疏

は,繁殖用雌牛の輸入などの農業畜産関係が中心 となっている。黒竜江省 との 交流 も,農業技術者等の人的交流が中心であり,マサチューセ ッツ州 との交流

は,知事を団長 とする代表団の相互派遣が始まったばか りである。

最後に,人的,物的な国際交流の発展 に欠かせない重要なイ ンフラのひとつ である国際空港について述べると,現在,新千歳空港は,ソウル,グァム ・サ イパ ン,香港路線 に加えて,平成

4

年か らはホノルル路線の定期便 も開設 され, 徐 々に国際旅客定期便網が整備 されてきている。 しか し,平成

3

年の新千歳空 港 の国際線 の乗 降客数 は約

9 3 ,0 0 0

人で, これ に函館空港 と帯広空港か らの チャーター便利用の約

3 , 00 0

人を加えて も北海道か ら直接海外 に渡 った人 は

1 0

万人に満たない。また,国際貨物の取扱量 も微量にとどまっている。

以上,様 々な観点か ら北海道の国際化の現状を検討 してきたが,第二次大戦 後の北方貿易の衰退,そ して農業などの第一次産業に偏 り,製造業の比重が極 端に低い という産業構造,低 い貿易依存度 といった経済の特徴か ら,北海道 は,

9)道 自書

p.

87

(7)

北海道企業 の国際化 の実態 と企業提携

195

切実な国際化の必要性が乏 しか った と考え られ,その結果,わが国の中で相対

的に国際化が遅れているといえよ う

3

.北海道企業の国際化

平成

3

1 0

月か ら平成

4

2

月 にか けて,北海道庁 の依頼で,北方圏 セ ン ターを事務局 に 「米国 ・マサチューセ ッツ州の産業経済等 の現状及 び課題 と北 海道 との交流拡大の可能性 に関す る調査」を行 った。 この調査 は,平成

2

年 に 締結 された北海道 とマサチ ューセ ッツ州の姉妹提携 に基づ き,両者の経済交流 を活発化す るために双方の産業経済 の現状を調査す ることと,今後 の経済交流 の可能性を兄 いだす ことを 目的 と した。そのため,北海道,マサチューセ ッツ 州の有力な企業,研究所

1 0)

を対象 にア ンケー ト調査及 び面談調査を実施 した。

これ らの調査 の質問項 目の決定,調査票の作成な どの調査設計 は,筆者 と北海 道大学経済学部の金井一顧助教授で行 った。質問は,国際化全般 に関す る質問 か ら始 めて,各 々相手国に関す る質 問を続 け,最後 にマサチューセ ッツ州,北 海道 に関す る質 問を行 った。しか し,当初か ら予想 されて いた ことであ ったが, 双方 と も相 手 国 に関す る全般 的 な情報, イ メー ジは所 有 して いたが, マサ チ ューセ ッツ州,北海道 に関す る個別情報 となると各 々皆無 に近 く,調査 は, 相手国全般を意識 した国際化 に関す るもの とな った。以下, この調査結果を元 に,北海道企業の国際化の現状 と課題を適宜,マサチ ューセ ッツ州のケース と 比較 しなが ら検討す る。

ア ンケ‑ ト調査対象企業のプロフィール

今回のア ンケー ト調査 にあたっては,北海道 の有力企業

1 5 8

社, マサチ ュ‑

セ ッツ州の国際交流 に熱心 と思われ る企業

11 4

社 に調査票 を送付 し,回答 をお 願 い した11)各質 問 によ って回答率 は異 な るが,北海道

48

社 (回収率

30. 4%)

,

1 0 )

北海道,マサチューセ ッツ州内に本社が所在す る企業,研究所

ll )

調査対象企業の選定 は,北海道の場合,道内に本社を置 き,各業界を代表す る企業

(8)

1 96

4 3

1・2 号

マサチューセ ッツ州

34

社 (回収率29.

8%)か ら回答が得 られた。まず,回答企

業の全般的プロフィールを紹介す る

1 2)

0

<北海道企業 >

・業種

建設 ・不動産

4 社

食品 ・バイオテクノロジー

16 社

コンピュータ関連 (ソフ トウェア含む)

l

o 一般製造業

1 4 社

小売 ・卸

4 社

・規模

資本金 :最低

100

万円,最高

4, 833 ,609

万円 平均

1 95, 500

万円

従業員数 :最低

1 3

人,最高

2,513

人,平均

31 9. 4

・従業員平均年齢 :最低

27

歳,最高

48. 5

歳,平均

34. 6

・関連会社 :ある

41

社,ない

7

関連会社を保有 している企業の平均

3. 4

回答企業平均

2. 9

・事業所数 :本社のみ

6

道 内

38

社,平均

8. 5

事業所

道外 30

社,平均

4. 3

事業所

海外 6

社,平均

1 . 5

事業所 全回答企業平均

10. 7

事業所

を道企画振興部,商工観光部,北方圏セ ンターの企業 リス トを元 に行 った。 マサ チューセ ッツ州 に関 しては,マサチューセ ッツ州企業局,港湾局の推薦を受 けた企 業を対象 とした。

1 2 )

調査企業の数が必ず しも多 くな く,業種,規模 などに大 きなば らつ きがあるため, 全般的プロフィールに統計的な意味はない。また,匿名を条件 とした調査のため, 調査企業の内訳を明 らかにで きないため,全般的プロフィールのみ記 してお く。

(9)

北海道 企業 の国際化 の実態 と企業提携

・売上高 :最低

3, 5 00

万 円,最高

1 兆 4 , 66 0

億 円 平均

4 , 554 , 500

万 円

・税引 き前利益 (赤字 は除 く) :最低

0

,最高

296

億 円 平均

1 49 , 4 00

万円

・年間研究開発費 :最低

0

,最高

1 4

億 円,平均

11 , 600

万 円

<マサチ ューセ ッツ州 >

・業種

バイオテクノロジー 7社

コンピュータ関連 (ソフ トウェア含む) 7

社 一般製造業 1 0 社

シンクタ ンク, 情報サー ビス

6

その他

4

・規模

資本金 : (非上場企業 も多 く,有意な回答を得 られなか った

1 3))

従業員数 :最低

4

人,最高

7 0, 000

人,平均

3 ,7 05

・従業員平均年齢 :最低

28

歳,最高

41

歳,平均

34. 9

・関連会社 :ある

1 4

社,ない

1 4

関連会社を保有 してい る企業の平均

8. 1

回答企業平均

4. 1

・事業所数 :本社のみ

6

州 内 21

社,平均

2. 7

事業所 州外

1 7

社,平均

43. 6

事業所 海外

1 7

社,平均

1 2. 9

事業所 全回答企業平均

35. 6

事業所

・売上高 :最低

0. 075

百万 ドル,最高

1 , 000

百万 ドル

1 3 )

比較的創立間 もまい小規模な技術開発型ベ ンチ ャー企業が多かった。

197

(10)

19 8 商 学 討 究 第 43 巻 第 1・2

平均

1 7 6 . 0

百万 ドル

・税 引き前利益 (赤字 は除 く) :最低

0

,最高

1 0 0

百万 ドル 平均

2 3. 4

百万 ドル

・年 間研究開発費 :最低

0 . 0 0 6

百万 ドル,最高

1 0 0

百万 ドル 平均

1 9. 0

百万 ドル

外国 との交流の経験 につ いて

北海道の場合,回答がよせ られた

4 7

社の内, これ まで外国 との交流の実績が 全 くない企業 は

9

社であ った。残 りの

3 8

社 について海外活動 の内容 と地域 をま とめた ものが,図表

5

である。 この表か ら明 らかになる北海道企業の海外活動 の特徴 は, 「製品の輸 出入」や 「海外での情報収集活動」 といった極めて初期 的な段階の活動が全体の

5

割以上を 占めてお り, 「海外での製造活動」や 「 究開発活動」を行 っている先進的なグローバル企業が少 ないことである。 しか

し, 海外での人材確保」を既 に行 っている企業が

5

社あ った ことは注 目に値 す る

一方,マサチ ューセ ッツ州の場合,あ らか じめ国際交流 に熱心 と思われ る企 業を選択 した こともあるが,回答

2 4

社 の内,交流実績が全 くない企業 は

2

社の みであ り,残 り

22

社 について海外活動の内容 と地域 をまとめた ものが,図表

6

である。図表5

及び

6か ら,マサチ ューセ ッツ州企業の海外活動 は,北海道 と 比較 して 「製造活動」「販売活動」「サー ビス活動」「研究開発活動」などのよ

り進んだ段階 にあることが明 らか となる。 またマサチューセ ッツ州企業 は,製 造活動の項 目を除いて, 日本,西欧 とも, ほぼ同様 な取 引,交流をお こな って いることが分か る。 この結果か ら,調査企業 は, 日本市場 と西欧市場の重要度 をほぼ同 じ程度 と見ていると推測で きよ う。この点 は,「トライア ド・パ ワー」

と大前研一氏の主張す る日米欧主要市場の重要性が示 されていると言 って良か ろ う

1 4)

。製造活動 において 日本 と西欧 に差が 出てい るの は,米国東海岸 にあ

1 4 )

大前研一

,

『トライア ド・パ ワー』,講談社

,1985

(11)

北海道企業の国際化 の実態 と企業提携 図表

5

199

中 国 台 湾 韓 国 その他アジア 西 欧 東 欧ソ 連 米 国カナダ 中南米 豪 州 アフリ 合 計 製品の輸出入

6 ‑ 9 1 2

ll

1 3 2 1 4 2 6 2 7 7

1 5 . 8 % 2 3 . 7 % 3 1 . 6 % 2 8 . 9 % 3 4 . 2 % 5 . 3 % 3 6 . 8 % 5 . 3 % 1 5 . 8 % 5 . 3 %

海外での購買活動

2 . 6 % 7 1 . 9 % 2 3 . 6 % 1 1 0 . 5 % 1 4 0 . 5 % 4 0 % 0 1 5 . 8 % 6 0 % 0 2 . 6 % 1 0% 0 2 0

海外での製造活動

2 . 6 % 5 1 . 3 % 2 2 . 6 %

1

0% 2 0 . 6 % 1 0 % 0 0 0 0 0 0% 0% 0% 0 % 5

海外での販売活動

2 . 6 % 1 1 3 . 2 % 1 5 0 . 5 % 1 4 3 . 2 、 % 1 5 0 . 5 % 5 4 . 3 % 2 2 1 . 1 % 2 8 . 6 % 5 1 . 3 % 2 2 . 6 %

1

3 3

海外でのサービス活動

7 . 9 % 7 3 . 9 % 7 3 . 9 % 3 1 3 . 5 2 7 . 9 % 7 3 . 9 % 1 3 0 . 6 % 7 4 . 9 % 2 3 . 6 % 5 1 . 3 % 2 3 0

海外での研究開発活動

2 . 6 % 2 1 . 6 % 1 0% 0 0 0 9 0 2 . 6 % 1 0 % 0 7 . 9 % 2 3 . 6 % 1 0% 0 0% 0 7

海外での情報収集活動

7 . 9 % 2 3 . 6 % 1 1 3 . 2 % 1 5 3 . 2 % 2 5 8 . 9

l

% 1

l

0 . 5 % 3 4 1 . 6 1 % 2 2 . 6 % 7 1 . 9 % 5 3 . 3 % 2 4 7

海外での人材確保

0 % 0 2 . 6 % 1 0% 2 0 . 6 9 1 0 1 3 . 2 % 5 0 % 0 1 0 . 5 % 4 0% 0 0 0 0 % 0%

ll

その他(御記載下さい)

0% 0 0 % 0 0% 2 0 . 6 % 2 1 . 6 % 1 0 % 0 0 0 % 0% 0 0 % 0 0 0% 2

1 6 2 5 2 6 3 2 4 3

ll

5 1 8 1 3 7 2 3 2

日 , 中 国 台 湾 韓 国 その他アジア 西 欧 東 欧ソ 連 カナダ 中南米 義 .‑ ユジーランド 合 計 製品の輸出入

6 2 . 5 1 % 2 5 9 . 2 % 3 7 7 . 5 % 4 9 5 . 8

l

% 5

l

4 . 2 1 % 7 3 0 . 8 1 % 2 7 0 . 8 % 5 5 8 . 3 1 % 3 4 7 . 5 % 3 9 7 . 5 1 % 2 1 2 2

海外での購買活動

2 0 . 8 % 4 5 . 2 % 4 1 . 2 % 1 0 % 0 8 . 3 % 3 2 3 . 3 % 8 0 % 0 1 2 . 5 % 4 3 . 2 % 4 1 . 2 % 1 2 2

海外での製造活動

1 2 . 5 % 8 3 . 3 % 8 2 . 3 % 2 0 % 0 1 2 . 5 % 2 3 9 . 2 % 7 0 % 0 4 . 2 % 8 1 . 3 % 4 2 . 2 % 1 2 1

海外での販売活動

4 5 . 8

l

% 2

l

9 . 2 % 2 7 9 . 2 % 3 7 3 . 3 % 3 8 3 . 3 % 5 8 8 . 3 1 % 1 4 6 . 7 % 5 4 4 ・1 . 2 % 2 3 9 . 2 % 4 7 5 . 8

l

%

l

9 0

海外でのサービス活動

3 7 . 5 % 2 9 0 . 8 % 2 5 9 . 2 % 4 7 1 . 7 1 % 2 0 9 . 2 % 5 7 8 . 3 1 % 1 4 6 . 7 % 5 4 8 . 3 1 % 2 4 5 . 0 % 3 6 7 . 5 % 9 8 5

海外での研究開発活動

2 9 . 2 % 8 7 . 3 % 2 0% 0 0 0 % 4 . 2 % 3 1 3 . 3 % 8 0 % 0 4 . 2 % 4 1 . 2 % 4 1 . 2 % 1 2 1

海外での情報収集活動

2 5 . 0 % 2 6 5 . 0 % 2 6 5 . 0 % 2 6 0 . 8 % 2 5 0 . 8 % 3 5 7 . 5 % 1 9 6 . 7 % 3 4 3 . 3 % 8 8 . 3 % 2 2 5 . 0 % 6 5 7

海外での人材確保

2 0 . 8 % 8 5 . 3 % 4 2 . 2 % 4 1 . 2 % 8 1 . 3 3 2 3 . 3 % 8 0 % 0 2 9 . 2 % 4 7 . 2 % 1 1 6 . 7 % 4 3 1

(12)

200

4 3

1・2

るマサチューセ ッツ州か ら見た, 日本 と西欧の距離 といったことが,ひとつの 原因 として考え られよう

次に,海外活動を展開 している企業の具体的な活動方法 について検討す る。

図表 7は,回答34社を元に北海道企業の展開方法を示 している。 この表か ら明 らかなことは,北海道企業は,全体の約42%が 「商社,代理店に依存」 という 資金節約的かつ間接的な方法で海外展開 していることがわかる。北海道企業の 多 くが,資本力の弱 さを指摘 されていることが この結果に反映されていると言 えよう。海外活動を比較的熱心に行 っている北海道企業

1

0社を面談調査 したが, その経営者の全てが,海外活動を行 う上で 自社の資金力の弱 さに不安を抱いて いた。また, この 「商社,代理店に依存」 と 「駐在員事務所の設置」を合計す ると約53%になり,図表

5

の 「製品の輸出入」 と 「情報収集活動」の合計に, ほぼ相当す る比率 となる。

より興味深いデータは, ジョイ ン ト・ベ ンチャー

(JV)

を行 う場合の相手 として,北海道企業 は,外国の現地企業よりは日本企業を選んでいることであ る。また, ジョイ ン トの相手 として現地企業を選択するのか, 日本企業を選択 す るのかは,進出相手国によって異な っていることも分かる。進 出先がアジア, 中南米などの発展途上国の場合, ジョイ ン トのパー トナーとして 日本企業を選 択す るケースが約75%と圧倒的に多 く,逆に米国,西欧などの先進国の場合, 現地企業をパー トナーとして選択 しているのが,約67%となってお り,進出先 により逆転現象が見 られる。図表 7では,その他項 目への記入が多か ったが, 具体的には,「大学関連」,「研修 ・視察」などが挙げ られていた。

一方,図表 8は,回答23社 に関 してマサチューセ ッツ州企業の海外活動の方 法について示 している マサチューセ ッツ州企業は, 日本市場 と西欧市場をほ ぼ同 じ程度の重要市場 と見ていると推測できると指摘 したが,マサチューセ ッ ツ企業の海外‑の進出方法で, 日本 と西欧で著 しい差がでているのは,合弁, 直接進出,

M&A

3

項 目である。 日本‑の進出は,現地 (日本)企業 との合 弁の形態が主流 とな り,単独の直接進出や現地 (日本)企業の

M&A

は,ほと んど行 っていない。一方,西欧‑の進出は,合弁よりも,直接進出や

M&A

(13)

北海道企業の国際化の実態と企業提携

201

主流 としていることが分かる。今回の調査では,取引,交流の歴史 についての 設問ができなかったので,あ くまで も推論の域をでないが,市場 としての重要 皮,イメージが比較的に類似 している日 ・西欧市場ではあるが,法律制度,戟 引制度,企業慣習などの市場制度 に関す る習熟度が, 日本 と西欧に関 して異 なっていることが,進出形態の違いに結びっいているといえるのではないか。

つまり,本格的な海外事業展開をす る場合,単独の直接進出,現地企業の

M&

A

, もしくは合弁

(J V)

の三種類の形態が一般に考え られる。西欧と米国, 特 に東海岸のマサチ ューセ ッツ州企業 との関係 は, 日本 と比べて古 く,マサ チューセ ッツ州企業は西欧の法律,取引などの制度 についてかな り熟知 してい ると考え られ る。また

M&A

に対す るア レルギー も欧米社会では比較的少な い。従 って,米国企業にとって西欧市場は,投資の リスクが少な く,直接進出

や M&A

を行えるのであり,一方, 日本は,言語体系をはじめとして,法律, 取引などの制度,政治問題化 している商慣行など,知識が少な く,また日本で

M&A

に対するア レルギーも多い。 このようなことか ら,事業,投資の リス クが高いため,これ らの リスクを分担す る現地 (日本)企業 との合弁事業を行 っ てきたといえるので はなかろうか。この過去の経験が,北海道,マサチューセ ッ ツ州双方の企業の今後の海外事業活動の進め方 に大 きな影響を与えていること は,次の項 目で詳細 に検討す る。

結論 として,北海道経済 は,全般的に見て国際化が遅れていると指摘 したが, 個別企業の レベルで検討 して も,国際化の初期段階にあ り,一方 マサチュー セ ッツ州企業の国際化 は,より具体的な進んだ段階にあると言えよう この国 際化の段階のギャップが,今後相互経済交流を進展 させ る上で,大 きな障害 と なることも次の項 目で検討す る。

(14)

20 2

4 3

1・2

図表

7

中 国 台 湾 韓 国 その他アジア 西 欧 ソ 連東 欧 米 国カナダ 中南米 豪 州 アフリ 合 計 商社、代理店に依存

1 7 . 6 % 1 6 4 . 7 % 3 5 5 . 3 1 % 2 2 6 . 5 % 2 9 3 . 5 % 1 8 7 . 6 % 3 6 2 . 4 l % 2 l . 9 % 5 1 . 9 % 2 2 . 9 % 1 6 1

現地企業、団体と合併

0 % 0 5 . 9 % 2 2 . 9 % 1 0 % 0 8 . 8 % 3 0 % 0 5 . 9 % 2 0 % 0 2 . 9 % 1 0% 0 9

我国企業、団体と合併

8 . 8 % 5 3 . 9 % 8 2 . 8 % 3

l

l . 8 % 5 4 . 9 % 2 0 % 0 8 . 8 % 2 3 . 9 % 1 0 % 0 5 . 9 % 2 2 0

駐在員事務所の設置

0 % 0 2 . 9 % 1 0% 5 0 . 9 % 1 2 4 . 7 % 5 0 % 0 2 0 . 6 % 7 0 % 0 0 0 0% 0 % 1 5

直接進出

2 4 1 3 4 0 6 0 1 0 2 1

5 . 9 %

l

l . 8 % 2 . 9 9 0 8 . 8 %

l

l . 8 % 0 % 1 7 , 6 % 0% 2 . 9 % 0 %

現地企業の

M&A 0% 0 0 0 0 % 0 % 2 . 9 J % 1 0 % 0 0 0 0 0 0 0 % 0 % 0% 0 % 0 % 1

その他(御記載下さい)

1 0 1 1 5 1 4 1 2 1 1 7

2 . 9 % 0 % 2 , 9 % 2 . 9 % 1 4 . 7 % 2 . 9 %

l

l . 8 % 2 . 9 % 5 . 9 9 0 2 . 9 %

日 本 中 国 台 湾 韓 国 その他アジア 西 欧 ソ 連東 欧 カナダ 中南米 ‑ユーソープン ド. 合 計 商社、代理店に依存

3 9 . 1 % 1 9 7 . 4 % 4 4 3 . 5 1 % 4 0 3 . 5 1 % 3 0 9 . 1 % 4 9 3 . 5 1 % 0 2 1 . 5 7 1 7 . 4 % 5 4 2 . 2 1 % 3 2 9 . 1 % 9 8 2

現地企業、団体と合弁

3 0 . 4 % 8 7 . 7 % 8 2 . 7 % 4 2 , 3 0 1 0 1 3 . 0 % 1 3 7 . 4 % 8 4 . 7 % 2 0 % 0 8 . 7 % 4 2 . 3 % 1 2 4

米国企業、団体と合弁

4 . 3 % 1 0 % 0 0 0 0 0 % 0 % 0 % 4 . 3 % 1 0 % 0 0 0 0% 0 % 0% 0 2

駐在員事務所の設置

2

1.

5 7 8 . 7 % 4 2 . 3 % 1 1 3 . 0 % 1 3 3 . 0 % 2 3 ̲ 6 . 1 % 4 6 . 3 9 1 0 1 3 . 0 % 8 3 . 7 % 1 2 3 . 0 % 3 2 9

直接進出

3 3 1 1 2 7 1 1 0 1 2 3 1

1 3 . 0 % 1 3 . 0 % 4 . 3 % 4 . 3 % 8 . 7 % 3 0 . 4 % 4 . 3 % 4 3 . 5 % 4 . 3 % 8 . 7 9 0

現地企業の

M&A 4 . 3 % 1 0 % 0 0 0 0 0 % 0% 0 % 1 7 . 4 % 4 0 % 0 4 . 3 % 1 0% 4 0 . 3 % 1 7

(15)

北海道企業の国際化の実態 と企業提携 203

今後の海外事業活動 について

今後の海外事業活動 については,北海道の場合, 「積極的に海外進 出をはか る」 と答えた積極派 は,回答企業40社の約

3

分の 1にあたる

13

社であ った。ま た 「市場の競争の状況 に応 じて対応す る」 とい う受動的企業が

1 7

社 と半分近 く あ り,「国内事業 に専念」 と答えた企業 は10社 あ った。一方,同様 の質問 に対

して,マサチ ューセ ッツ州企業の場合,回答28企業の内,積極派が23

( 82. 1

%) と圧倒的に多 く

,

「国内事業 に専念す る」 と答えた企業 は

2

社 に過 ぎなか っ た。興味深 いのは, 「市場 の競争 の状況 に応 じて対応す る」 とい う受動的企業 が,全 くなか った ことであ り, この ことか ら,マサチ ューセ ッツ州企業の戦略 にお ける主体性の強 さと北海道企業 の主体性のな さが明確 となる。ただ し,北 海道企業 も積極派,受動派をあわせれば30

( 75%)の企業が,今後事業の国

際化 を何 らかの形で検討す る可能性が高い ことを調査結果 は示 してお り,特 に 積極派の企業 は,これ までの「製品の輸 出入海外での情報収集活動」 とい っ た初期的段階か ら, よ り踏み出 した 「海外での製造活動」や 「海外での研究開 発活動」を志 向す る企業が10社 中

6

社 と多 くな っている。また,積極派企業 は, 事業展 開の方法 も従来の 「商社,代理店依存」か らJVや直接進 出などの,よ

り積極的な方法を志 向 している。

図表

9

は,北海道 とマサチューセ ッツ州企業の今後の海外事業展開の方針を 比較 した ものである。マサチ ューセ ッツ州企業 は,情報収集などのフィー ジビ

リテ ィー段 階 とい うよ りも,海外での製造活動,販売活動,サー ビス活動 な ど, 本格的な ビジネスの展開を希望 してお り,マサチ ューセ ッツ州企業の現実的, 性急 な姿勢が伺われ る。 この理 由は,調査対象のマサチューセ ッツ州企業 に技 術開発型のベ ンチ ャー企業が多 く含 まれているためであると思われ る。 この点

につ いては,後 に説 明す る。

また図表

1

0,図表

1

1は,それぞれ北海道,マサチ ューセ ッツ州企業の今後の 海外事業展開の方法を地域別 に表 した ものである。

(16)

204

43

1 ・2

図表

9

マサチ ューセ ッツ州 製 品の輸 出入

23

( 5 3.5%) 1 6

( 59 .3%)

海 外 での購買活動

l

o

柾 ( 23.3%) 2

社 (7

.4%)

海外 での製造活動

6

(1 4. 0%) 7

( 25 .9%)

海外 での販売活動

1 3

( 30. 2%) 1 7

( 63.0%)

海外 でのサ ー ビス活動

7

( 1 6.3%) 1 4

( 51 .9%)

海外 での研 究開発 活動

8

( 1 8.6%) 7

( 25.9%)

海外 での情報収集 活動

1 3

( 30.2%) 5

( 1 8.5%)

海外 での人材確保

7

( 1 6.3%) 4

( 1 4.8%)

国 内での活動 のみ

6

( 1 4.0%) 1

社 (3

.7%)

図表

1 0

中 国 台 湾 韓 国 その他アジア 西 欧 東 欧ソ 連 米 国カナダ 中 南 豪 州 アフリ 合 計 商社、代理店に依存

1 7 . 6 % 5 6 . 9 q 2 o 1 4 . 7 % 1 5 4 . 7 % 2 5 0 . 6 % 8 7 . 8 % 2 3. 3 . 5 % 2 8 . 9 % 5 1 . 9 % 2 2 . 9 % 1 4 0

現地企業、団体と合弁

8 . β O 3 O 0 % 0 2 . 9 % 2 1 . 9 % 2 1 . 9 % 2 1 . 9 % 5 1 . 9 % 2 0% 0 0% 0 0 0 9 0 9

我国企業、団体と合弁

3 2 2 2 1 4 1 1 1 2 1 9

8 . 8 % 5 . 9 % 5 . 9 % 5 . 9 % 2 . 9 %

l

l . 8 % 2 . 9 0 0 2 . 9 % 2 . 9 % 5 . 9 %

駐在員事務所の設置

2 . 9 0 1 0 0 % 0 0 0 0 % 0 % 2 . 9 % 2 1 . 9 % l 1 l . 8 % 4 0% 0 0 0 0 % 0 % 7

直接進出

0 % 0 5 . 9 % 2 2 . 9 % 5 1 . 9 % 8 2 . 8 % 5 3 . 9 % 8 2 . 8 % 8 0% 0 0 0 O Q o0 % 1 8

現地企業のM&A

0% 2 0 . 9 % 1 0 % 0 0 0 0 0 % 0 % 0 % 2 . 9 % 1 0% 0 0 0 0 % 0 % 2

その他(御記載下さい)

2 . 9 % 1 0 % 0 0 0 % 2 . 9 % 5 1 . 9 % 2 2 . 9 % 2 1 . 9 % 1 09 0 0 2 . 9 % 1 0% 0 7

(17)

北海道企業の国際化 の実態 と企業提携

図表

1 1

205

日 本 中 国 台 湾 韓 国 その他アジア 西 欧 ソ 連東 欧 カナダ 中南米 ン ド 合 計一ユ‑〜 .. 商社、代理店に依存

4 3 . 5 1 % 3 0 0 . 4 9 7 0 4 3 . 5 1 % 3 0 9 . 1 % 4 9 3 . 5 1 % 2 0 6 . 1 % 2 6 6 . 1 % 1 6 7 . 4 % 3 4 4 . 8 % 弘 8 8 % 8 7 8

現地企業、団体と合弁

3 4 . 8 % 4 8 . 3 % 4 1 . 3 % 4 1 . 3 % 1 1 3 . 0 % 1 3 3 . 0 % 4 3 . 3 % 1 0% 2 0 . 7 % 8 2 . 7 % 2 2 2

米国企業、団体と合弁

4 . 3 % 1 0% 0 0 0 0 0% 0 % 0 % 1 3 . 0 % 3 0% 0 0% 0 0% 0 0 % 0 4

駐在員事務所の設置

2 1 . 7 % 5 0% 4 0 . 3 % 4 1 . 3 % 4 1 . 3 % 1 1 3 . 0 % 2 3 . 7 % 4 2 . 3 % 4 1 . 3 % 2 1 . 7 % 2 1 7

直接進出

2 . 7 % 2 2 . 7 % 4 2 . 3 % 2 1 . 7 % 4 2 . 3 % 弧 4 1 % 4 7 . 3 % 2 1 6 . 1 % 4 6 . 3 % 1 0 % 0 2 3

現地企業の

M&A 4 . 3 % 1 0% 0 0% 0 0 0 0 % 0% 2 . 7 % 2 0% 1 0 2 . 7 % 4 2 . 3 % 4 1 . 3 0

1

0 7

図表

1 0

か ら考察できる基本的パターンは,従来北海道企業が採用 して きた方

1 5 )

と大 きな差異 はないが,「商社,代理店に依存

駐在員事務所の設置」

とい う方法の比率が

5 2. 8 %

か ら

46. 1 %

に減少 し,

∫V

や直接進出,

M&A

の比 率が

3 5. 4%

か ら

47. 1 %

‑ と増加 し,相対的な比率が逆転 している。 この ことか ら,北海道企業は,今後より本格的な国際事業展開を志向 しつつあると思われ る。

従来のパターンか ら変化 してきているのが,事業展開をはかる地域である。

旧ソ連邦 と東欧地域が,従来の

7

社か ら

1 2

社,比率で言えば

,4. 9%

か ら

1 1. 8%

に増加 していることが注 目に値する。 これは,ベル リンの壁崩壊に象徴 される 東西対立の緩和,そ して北方領土返還‑の期待の高まりを反映 したもの と考え

られよう

一方,図表

1

1か ら考察できる今後のマサチューセ ッツ州企業の海外事業展開 の方法 は,従来の方法

1 6 )

とほとん ど違 いがない。特 に, 日本,西欧‑の進出

1 5 )図表 7

参照

1 6 )

図表

8

参照

(18)

206

43

1 ・2 号

パ ター ンを見 ると,日本で は日本企業 との合弁 を期待 し,直接進 出や

M&A

は, ほとん ど考えてお らず,西欧への進 出は直接進出 と

M&A

を中心 とす るとい う 従来のパター ンを踏襲 している。次の項 目で は, 日米の関係 に焦点 を当てて検 討す る。

米国企業, 日本企業への評価

北海道,マサチューセ ッツ州企業 に対 して,各 々相手国企業の実力の評価を 質問 した ところ,興味深 い結果が得 られた。

まず,北海道企業 は,米国企業の実力を自社 (日本企業) と比較 して,次の ように評価 している (回答

38

社)0

米国企業の方が著 しく優れている 米国企業の方が幾分優れている

ほぼ対等

日本企業の方が幾分優れている 日本企業の方が著 しく優れている

4

( 1 0. 5%) 6

( 1 5. 8%) 1 8

( 47. 4%) 6

( 1 5. 8%) 4

( 1 0 、 . 5%)

更 に,米国企業 と日本企業の差異の最 も顕著 な点 について は,次のよ うな回 答を得 られた (回答

28

社 :重複回答有 り)

R&D

特 に基礎研究分野g

R&D

特 に製品開発分野

製造技術

販売力

その他

8 社 ( 28. 6%) l o 柾 ( 35. 7%) 8 社 ( 28. 6%) 2

社 (

7. 1 %) 4

( 1 4. 3%)

以上のふたっの質問に対す る回答 において興味深 い点 は,米国企業の実力を 日本企業 よ り優 れてい ると評価 した企業 は,米国の開発研究力を評価

( 5 /1 0

(19)

北海道企業の国際化 の実態 と企業提携 207

社) していたのに対 し, 日本企業 の実力を米国企業 よ りも評価 した企業 は, 冒 本の製造技術力を評価 ( 7 /l o 柾) していた ことである。

一方,マサチ ューセ ッツ企業が,米国企業 と, 日本企業の実力差を どのよ う に感 じているかについて,次のような回答を得 た。マサチューセ ッツ州への質 問は,よ り詳細 に行 った。

A) 技術力 回答 27 社 米国企業の方が著 しく優れている 米国企業の方が幾分優れている

ほぼ対等

日本企業の方が幾分優れている 日本企業の方が著 しく優れている

B)

生産物 回答 27 社 米国企業の方が著 しく優れている 米国企業 の方が幾分優れている

ほぼ対等

日本企業の方が幾分優れている 日本企業の方が著 しく優れている

C) マーケ ッティ ング 回答 26 社 米国企業の方が著 しく優れている 米国企業の方が幾分優れている

はぼ対等

日本企業の方が幾分優れている 日本企業の方が著 しく優れている

1 1 社 ( 4 0. 7%) 1 1 社 ( 4 0. 7 %) 3

社 (l

l . 1 %) 0

社 (

0. 0 %) 2

社 (

7. 4%)

1 2 社 ( 4 4. 4%) 6 社 ( 2 2. 2%)

7

社 ( 25. 9%) 0

社 (

0. 0%) 2

社 (

7. 4%)

8 社 ( 3 0. 8%)

8 社 ( 30. 8%)

8

( 30. 8%)

1

社 (

3. 8%)

1

社 (

3. 8%)

(20)

208

第43

1 ・2 号

D)価格

回答24

米国企業の方が著 しく優れている 米国企業の方が幾分優れてい る

はぼ対等

日本企業の方が幾分優れている 日本企業の方が著 しく優れている

6 社 ( 25. 0%) 4 社 ( 1 6. 7%) 8 社 ( 33. 3%) 3 社 ( 1 2. 5%) 3 社 ( 1 2. 5%)

以上 の結果 は,かな り興味深 い。最近 の 「Buy

Ame ri can」の風潮 に も端

的に表れているが,マサチ ューセ ッツ企業 は,技術力,生産物,マーケ ッティ

ングのいずれに も,かな りの 自信を持 っていることが分か る。特 に,技術力で は圧倒的な自信を持 っていることが うかがわれ る。 これは,調査対象企業 に, 研究開発型のベ ンチ ャー企業が多 く含 まれていることが,原因であろ うが,裏 を返せば,技術力を提携などの交渉材料 に したい とい うことが,想像 され る。

一方で,価格競争力 に,技術力,生産物,マーケ ッティングはどの全面的な自 信を持 っていない ことが分か る。 これ らの点 について,差異 の最 も顕著な点 に ついて質問 した ところ次のよ うな回答が得 られた(回答26社 :重複回答 あ り)0

R&D

特 に基礎研究分野

R&D

特 に製品開発分野 製造技術

販売力

その他

4 社 ( 1 5. 4%) 1

1

( 42. 3%) 4

( 1 5. 4%) 5

( 1 9. 2%) 4 社 ( 1 5. 4%)

質問が少 々紛 らわ しく,回答者 に誤解を生 じさせ る可能性があったが,技術 力に対す る米国側の 自信の深 さか ら考え ると,マサチ ューセ ッツ州企業 は,製 品開発分野の技術力に大 いに自信を持 っていることが推測 され る。 これ も,研 究開発型のベ ンチ ャー企業の特色 とい ってよかろ う

日本 との提携 に関 して補足すれば,筆者 らが,以前,米国のベ ンチ ャーキ ャ

(21)

北 海道企業 の国 際化 の実 態 と企業提携

209

ピタ リス トに対 して行 った調査 によれば,米国のベ ンチ ャー企業家が 日本企業 との提携 に期待す るベネ フィッ トは,販売 チャンネルの確保 と,資金調達であ り,懸念 してい るのは, 日本側 の意思決定の遅 さと自社技術が盗 まれ る危険性 である

1

7)。 この調査結果か らも,米 国ベ ンチ ャ‑企業が 自社の技術 に 自信 を 持 ち, 日本 に資 金 と販路 を期待 して い る ことが 明 らか とな り, 今 回 のマサ チ ューセ ッツ州企業への調査を裏打 ちす るものである。 またマサチ ューセ ッツ 州企業が今後の海外事業の展開に対 して,現実的,性急 な姿勢 を持 っていた こ

とも, これ らの調査結果か ら理解で きよ う

国際交流への考え方

これまでの調査結果を前提 に,北海道企業の国際交流‑の姿勢をマサチュー セ ッツ州企業 と比較 して検討す る

北海道,マサチ ューセ ッツ州双方 とも,米国, 日本 といった相手国に関 して の全般的な知識 はあって も,道州 レベル となるとほとん ど知識がない ことが, 今回の調査で明 らか とな った。北海道の場合,回答

4 4

社の内, マサチ ューセ ッ

ツ州 につ いての知識が 「全 くない

」 ( 1 4

社)

,

「ほとん どない

」( 1 7

社) とい う回 答 の合計が

7 0%を超えていた。またマサチ ュ‑セ ッツ州 とこれ まで何 らかの交

疏,取引を した ことのある企業 は,僅か

2

社 に過 ぎず,その内容 は,「セ ミナーな ど‑の参加,招待

」(1

社), 「製品の輸入

」(1

社),「研究開発活動

」(1

社),

情報収集活動

」(2

社)であ った。「研究開発活動」の内容 は, ソフ トウェア 会社がマサチューセ ッツ州 の大学 に研究者を派遣 して行 った ものであ り,いず れにせよ北海道側 のマサチューセ ッツ州 との交流,取引実績 はないに等 しい。

一方,マサチューセ ッツ州企業 も, ほぼ同様 な結果で,回答

2 9

社の内,北海 道 についての知識が 「全 くない

」(8

社),「ほとん どない

」( 1 8

社) とい う回答 の合計が90%近 くであった。 また北海道 とこれ まで何 らかの交流,取 引を した ことのあ る企業 は

,6

社であ り,その内容 は,「セ ミナーな どへの参加,招待」

17)伊藤邦雄,鈴木智弘 「戦略的提携 によるグローバル ・リンケー ジの創造 『ビジネ ス レビュー

』VOL. 3 8 N o . 4

一橋大学産業経営研究所

1 9 9 1

参照

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