発展途上国に長期滞在する日本人の予防接種状況の変化
労働者健康福祉機構・海外勤務健康管理センター
濱田 篤郎 古賀 才博 福島 慎二
(平成 20 年 12 月 10 日受付)
(平成 21 年 4 月 27 日受理)
Key words : travelerʼs vaccine, typhoid fever, meningococcal meningitis
要 旨
我々は発展途上国に仕事などで長期滞在する日本人成人を対象に,予防接種の実施状況を調査してきたが,
今回は 2002 年および 2005 年の調査結果を報告する.「出国前に何らかの予防接種を受けた」と回答した者 の割合は,2002 年が 49.9%,2005 年が 55.8% と増加傾向にあった.地域別では South Asia や Tropical Africa での接種率が高く,ワクチンの種類としては,A 型肝炎,B 型肝炎,破傷風の接種率がいずれの地域でも高 かった.狂犬病,黄熱,日本脳炎,ポリオは特定の地域で接種率が高い傾向だった.また日本で未認可の腸 チフスワクチンや髄膜炎菌性髄膜炎ワクチンについても,地域によっては一定数の接種者がいることが明ら かになった.途上国に長期滞在する日本人のワクチン接種率は近年になり増加傾向にあるが,さらに接種率 を向上させるような啓発が今後も必要であると考える.
〔感染症誌 83:375〜379,2009〕
序 文
経済のグローバル化により海外に仕事で滞在する日 本人が増加している.とくに近年は発展途上国への滞 在者が増えているが,途上国では衛生環境や気候など の問題から感染症が蔓延しており,日本人が現地で罹 患する例も日常的に発生している.こうした途上国滞 在者の感染症対策にあたっては予防接種が有効とされ ており,海外進出企業などでは海外派遣者への予防接 種を積極的に行っているところである.
我々は途上国に仕事などで長期滞在する日本人を対 象に予防接種の実施状況を調査してきた.1998 年〜
2001 年に行った調査によれば,出国前に何らかの予 防接種を受けた者の割合は 50% 近くにのぼっている ことが明らかになった1).そこで今回は,この集団に おけるその後の接種状況を調査したので,ここに報告 する.
対象と方法
調査対象は労働者健康福祉機構が行っている海外巡 回健康相談の受診者である.本事業では途上国の主要 都市に日本人医療チームを派遣し,現地に長期滞在す る日本人の健康相談を行っている.その受診者の多く
は国内企業からの派遣者ならびに家族である.
受診者には事前に問診用紙の記入をお願いしてお り,この用紙に記載された予防接種項目について解析 を行った.本項目では「出国前に接種を受けたワクチ ン」を質問し,該当するワクチン名をチェックする形 式となっている.質問したワクチン名は,A 型肝炎,
B 型肝炎,破傷風,狂犬病,黄熱,日本脳炎,ポリオ,
腸チフス,髄膜炎菌性髄膜炎の 10 種類とした.
今回の解析では 2002 年,2005 年の問診用紙を用い て,16 歳以上の受診者を対象とした.対象者数は,2002 年が 1,964 名,2005 年が 1,636 名であった.対象者の 滞在する地域名と国名を Table 1に,対象者の特性を Table 2に示す.今回の調査では East Asia に属する 国が中国だけだったが,2005 年と 2002 年の対象者を 比較すると,この East Asia に滞在する者が減少して いる傾向だった.
対象者の平均滞在期間は 2002 年が 41.0 カ月(3.4 年),2005 年は 45.1 カ月(3.8 年)であった.このた め 2005 年の対象者の中には,2002 年の対象者が一部 重なる可能性もあるが,大多数は 2002 年以降に調査 地域での滞在を始めた者である.
本研究の統計的解析にはχ二乗検定を用いた.ま た問診用紙の解析においては,個人情報保護の観点か ら匿名とし,番号のみで登録した.
原 著
別刷請求先:(〒222―0036)神奈川県横浜市港北区小机 町 3211
海外勤務健康管理センター 濱田 篤郎
Table 1 Regionsand countriessurveyed fortravelvaccination use among Japa nese expatriatesin 2002 and 2005
Countries Region
China EastAsia
Indonesia,Malaysia,Myanmar,Vietnam South EastAsia
India,Nepal,SriLanka South Asia
Bahrain,Egypt,Oman,Turkey,United Arab Emirates Middle East
Ethiopia,Kenya,Tanzania TropicalAfrica
Colombia,Costa Rica,Guatemala,Mexico,Panama,Venezuela America
Table 2 Respondents’ profiles
2005 2002
Year
1636 1964
subjects
735 (46.8%) 1,013 (51.6%)
Male Gender
971 951
Female
41.2 40.8
Average Age
16~ 93 16~ 86
Range
45.1 41.0
Average Duration ofstay (months)
1~ 1,326 1~ 540
Range
132 410
EastAsia Region ofstay
563 547
South EastAsia
252 271
South Asia
351 394
Middle East
116 114
TropicalAfrica
222 228
America
成 績
1.何らかのワクチン接種を受けた者の割合
「出国前に何らかのワクチン接種を受けた」と回答 した者の割合は,2002 年が 49.9% で,2005 年は 55.8%
に増加した(p<0.001)(Table 3).
地域別では,South Asia と Tropical Africa が 2002 年の時点でそれぞれ 64.9%,84.2% と高く,2005 年も大きな変化はなかった.South East Asia も 2002 年(51.6%)と 2005 年(50.4%)で変化はなかった.
一方,East Asia,Middle East は 2002 年がそれぞれ 40.2%,36.8% と低かったが,2005 年はいずれも 45%
以上に増加した.また,America も 2002 年は接種率 が 51.8% だったが,2005 年は 64.9% と増加がみられ た.
2.接種したワクチンの種類
接種したワクチンの種類としては,A 型肝炎,B 型 肝炎,破傷風が多く,これに狂犬病が続いた(Table 4).2002 年と 2005 年を比較すると,黄熱,コレラ,
髄膜炎菌性髄膜炎以外は,いずれのワクチンも接種率 が有意に増加していた.とくに,ポリオは 2.9% から 5.7%,腸 チ フ ス は 3.0% か ら 5.9% と 倍 近 い 増 加 に なった.
3.ワクチン別の接種状況
A 型肝炎,B 型肝炎,破傷風は全ての調査地域で接 種率が高い傾向だった(Table 5).2005 年の結果を みると,3 種類のワクチンともに Tropical Africa で の接種率が最も高く,A 型肝炎は 62.1%,B 型肝炎が 50.9%,破傷風が 59.5% だった.2002 年と 2005 年を 比較すると,とくに East Asia,Middle East,America で 3 種類のワクチンの接種率が増加していた.
狂犬病については South Asia と Tropical Africa で 接種率が高く,2002 年と 2005 年の比較では East Asia と America で接種率の増加がみられた.黄熱は流行 地域である Tropical Africa と America で接種率が高 く,日本脳炎も流行地域の East Asia,South East Asia,South Asia で比較的高い接種率だった.ポリ オの接種率は全体的に低かったが,現在も患者発生の みられる South Asia や Tropical Africa で一定の接種 率が認められた.なお,コレラについてはいずれの地 域でも接種率が低かった.
腸チフスと髄膜炎菌性髄膜炎のワクチンは日本で認 可されていないが,一部の地域では一定の接種率が確 認された.腸チフスの接種率は South Asia で高く,
2002 年が 14.0% で,2005 年は 23.4% まで増加した.
髄膜炎菌性髄膜炎は Tropical Africa で一定の接種率 があり,2002 年が 17.5%,2005 年が 18.1% という結
Table 3 Percentagesofrespondentsundergoing travel vaccination in one year
P (2002 vs2005) 2005
2002
< 0.001 55.8
49.9 Total
By region
0.095 48.5
40.2 EastAsia
0.712 50.4
51.6 South EastAsia
0.756 65.9
64.6 South Asia
< 0.05 46.2
36.8 Middle East
0.389 80.2
84.2 TropicalAfrica
< 0.01 64.9
51.8 America
Table 4 Percentages of respondents using specific travelvaccination in one year
P (2002 vs2005) 2005
2002 Vaccination
< 0.001 45.7
40.0 HepatitisA
< 0.001 38.1
31.5 HepatitisB
< 0.001 42.7
35.7 Tetanus
< 0.001 23.0
18.1 Rabies
0.126 10.1
8.7 Yellow fever
< 0.01 14.5
11.0 Japanese encephalitis
0.502 1.6
1.9 Cholera
< 0.001 5.7
2.9 Polio
< 0.001 5.9
3.0 Typhoid fever
0.430 1.5
1.2 Meningococcalmeningitis
Table 5 Percentage ofrespondentsusing specificvaccinationsby region
America TropicalAfrica
Middle East South Asia
South EastAsia EastAsia
Year Vaccination
36.4 61.4
25.6 56.1
43.7 34.1
2002 HepatitisA
49.5**
62.1 38.7***
54.8 42.1
42.4 2005
18.4 53.5
22.1 47.2
34.6 27.1
2002 HepatitisB
33.3***
50.9 27.1
50.0 38.5
39.4**
2005
39.0 65.8
27.4 52.0
38.6 18.8
2002 Tetanus
52.3**
59.5 33.9
55.2 38.5
28.8* 2005
13.2 53.5
13.7 33.2
18.6 4.6
2002 Rabies
21.2* 47.4
15.1 41.3
18.3 11.4**
2005
27.2 78.1
3.6 0.7
0.5 0.0
2002 Yellow fever
30.6 65.5*
3.4 2.8
0.5 0.0
2005
0.0 3.5
0.5 31.0
17.7 7.1
2002 Japanese encephalitis
2.7 2.6
1.7 31.0
22.0 14.1*
2005
2.6 5.3
1.3 4.1
1.6 0.0
2002 Cholera
2.3 5.2
0.3 2.4
1.4 0.0
2005
3.5 7.0
1.8 7.7
2.0 0.2
2002 Polio
2.3 14.7
3.1 8.7
6.6***
0.0 2005
0.9 5.3
0.3 14.0
2.2 0.0
2002 Typhoid fever
0.9 7.8
0.3 23.4**
4.6* 0.0
2005
0.4 17.5
0.3 0.0
0.4 0.0
2002 Meningococcalmeningitis
0.0 18.1
0.0 0.8
0.4 0.0
2005
P (2002 vs2005):*< 0.05 **< 0.01 ***< 0.001
果だった.
考 察
先進国の住民が発展途上国に滞在する際には,感染 症が大きな健康問題となっ て お り,世 界 保 健 機 関
(WHO)ではその予防のために,リスクの高い感染症 へのワクチン接種を推奨している2).これを反映して,
欧米諸国での海外渡航者のワクチン接種率は高く,ド イツ・ミュンヘンの空港で行われた調査では,途上国 への旅行者 5,776 名のうち A 型肝炎ワクチンの接種率 が 59% という結果だった3).ニューヨークの空港で行 われた調査でも,途上国への旅行者 404 名のうち 24%
が A 型肝炎ワクチンを接種していた4).
しかし,日本人の海外渡航者についてはワクチン接
種率が極めて低いとの報告がみられている.Basnyat らがネパールを訪問する日本人旅行者を対象に行った 調査では,A 型肝炎ワクチンか腸チフスワクチンを 接種している者が 5% という結果だった5).また,木 村らが途上国に滞在した日本人旅行者を対象に行った 調査でも,A 型肝炎ワクチンの接種率(過去の接種 も含む)は 2% 強であった6).さらに市村らが日本の 大学生を対象に行った調査では,海外渡航に関連して ワクチン接種を受けた者が 5% 前後という数値だっ た7).
一方,我々は,途上国に仕事などで長期滞在する日 本人の接種状況を調査しているが,この集団について は比較的高い接種率が確認されている.1998 年と 2001
年に行った調査では,出国前に何らかのワクチン接種 を受けた者(成人)の割合がそれぞれ 45.6%,53.4%
という結果だった1).我々が主な調査対象とした海外 勤務者やその家族は,企業の健康管理部門による予防 接種の指導や費用負担が行われており,こうした対応 の効果で海外旅行者に比べて大幅に高い接種率になっ たものと考えられた.
今回の調査は,この集団におけるその後の接種状況 を見るために行われたものである.対象となる集団の 特性が前回と若干異なるため,数値をそのまま比較す ることはできないが,何らかのワクチン接種を受けた 者(成人)の割合は 2002 年が 49.9%,2005 年が 55.8%
であり,増加傾向にあることが明らかになった.地域 別では East Asia(今回の調査では中国のみ),Middle East,America での接種率が増加しており,またワ クチンの種類としては,A 型肝炎,B 型肝炎,破傷風,
狂犬病,日本脳炎,ポリオで接種率の増加がみられた.
なお,2005 年の対象者の平均滞在期間は 45.1 カ月
(3.8 年)であり,その中には 2002 年の対象者が一部 含まれている.しかし,大多数は 2002 年以降に調査 地域での滞在を始めた者である.このため 2005 年の 接種率が 2002 年に比べて増加したのは,2002 年以前 の接種者に新たな接種者が累積したのではなく,2002 年以降の状況を反映するものと考える.こうした理由 で,今回の調査では 2002 年と 2005 年の二つの集団を 別個の集団としてχ二乗検定で比較したが,正確な 検定を行うためには,比較する調査年の間隔をさらに 長くする必要がある.
East Asia や Middle East はもともとワクチン接種 率があまり高くない地域であったが,こうした地域に 滞在する日本人の間でも最近はワクチン接種を受ける 者が増えていた.ただし East Asia については,2005 年の対象者数が 2002 年よりも大きく減少しており,こ の 2 年間の比較だけで接種率の変化をみることは難し いものと考える.America では 2002 年の時点から接 種率が高かったが,2005 年にはこの数値がさらに増 加した.この地域に滞在する日本人に対して,接種率 を向上させる何らかの介入があったものと考える.
ワクチン別に見ると,A 型肝炎,B 型肝炎,破傷風 は,いずれの地域でも接種率が高かった.これらのワ クチンは途上国に滞在する者に広く接種が推奨されて おり2),対象となった日本人が妥当な接種を受けてい る状況を示唆する結果だった.
狂犬病,黄熱,日本脳炎,ポリオの接種率について は地域により差がみられた.狂犬病の接種率は South Asia や Tropical Africa で高かったが,South Asia は 狂犬病の高度流行地域であり,その情報に基づいて接 種を受けたものと考える8).また,Tropical Africa は
流行地域であるだけでなく,現地に暴露後接種の受け られる医療施設が乏しいことも高い接種率の一因と考 える.黄熱は Tropical Africa や America,日本脳炎 はアジアの各地域で接種率が高く,これも正確な流行 情報を入手しての対応と推測される.黄熱に関しては 入国時に接種証明書の提示を求める国が Tropical Af- rica などに多く,これも接種率を高くした要因の一つ である.ポリオの接種率は全体的に低かったが,South Asia や Tropical Africa では接種者が一定数存在して いた.両地域では未だにポリオ患者が発生しており,
同地域への滞在者がこうした情報を入手し,接種を受 けたものと推測される.このように,ワクチンの種類 については,地域に応じた適切な接種を受けている実 態が明らかになった.
腸チフスと髄膜炎菌性髄膜炎のワクチンは日本国内 で認可されていない9).しかし,今回の調査で地域に よっては接種を受けている日本人が一定数いることが 明らかになった.腸チフスワクチンの接種者は South Asia に多く,接種率は 2002 年の 14.0% から 2005 年 の 23.4% まで増加した.髄膜炎菌性髄膜炎ワクチン に関しては,Tropical Africa での接種率が 17〜18%
にのぼった.腸チフスは South Asia で,髄膜炎菌性 髄膜炎は Tropical Africa でそれぞれ流行しており,同 地域への滞在者にはワクチンの接種が推奨されてい る.このような情報にもとづいて,日本では認可され ていないが,何らかの方法で接種を受けたものと考え る.こうした日本で未認可のワクチンについても,一 定の需要があることが明らかになった.
以上,途上国に長期滞在する日本人のワクチン接種 状況について報告した.最近は接種率も向上しており,
地域に応じた適切な接種が行われていることが明らか になった.しかし,East Asia や Middle East では,半 数以上の日本人が何も接種を受けずに滞在している実 態があり,接種率をさらに向上させるような海外渡航 者への啓発が今後も必要であると考える.
謝辞:本研究は平成 19 年度厚生労働科学研究費補助金
(新興・再興感染症研究事業)「海外渡航者に対する予防接 種のあり方に関する研究」の一環として実施された.
文 献
1)Hamada A, Ujita Y, Okuzawa E, Koga T, Uchik- oshi A, Fukushima S,et al.:The use of travel vaccines by Japanese expatriates in developing countries. Tropical Medicine and Health 2004;
32:199―202.
2)WHO:Vaccine-preventable diseases and vac- cines. International Travel and Health 2008.
WHO, Geneva, 2008;p. 93―145.
3)Schunk M, Wachinger W, Nothdurft D.D:Vac- cination status and prophylactic measure of
travelers from Germany to subtropical and tropical areas : results of an airport survey. J Travel Med 2001;8:260―2.
4)Hamer DH, Connor BA:Travel health knowl- edge, attitudes and practices among United States travelers. J Travel Med 2004;11:23―6.
5)Basnyat B, Pokhrel G, Cohen Y:The Japanese need travel vaccinations. J Travel Med 2000;
7:37.
6)木村幹男,波川京子,尾内一信:日本人海外旅 行者の予防接種に関するアンケート調査.厚生 労働科学研究費補助金 新興・再興感染症研究 事業「海外渡航者に対する予防接種のあり方に 関する研究」平成 17 年度〜19 年度総合研究報告
書.p. 55―60.
7)市村 宏,長尾啓一,中林 肇,石 崎 有 澄 美:
大学における海外渡航者への予防接種に関する アンケート調査.厚生労働科学研究費補助金 新興・再興感染症研究事業「海外渡航者に対す る予防接種のあり方に関す る 研 究」平 成 17 年 度〜19 年度総合研究報告書.p. 21―4.
8)WHO:WHO Expert Consultation on Rabies, WHO Technical Report Series 931. WHO, Ge- neva, 2005.
9)高山直秀:国内で市販されていない海外渡航者 用ワクチン(腸チフス及び髄膜炎菌ワクチン)へ の需要と接種希望者の検討.感染症誌 2005;
79:254―9.
Travelerʼs Vaccine Use Among Japanese Expatriates in Developing Countries Atsuo HAMADA, Toshihiro KOGA & Shinji FUKUSHIMA
Japan Overseas Health Administration Center, Japan Labour Health and Welfare Organization
Travelerʼs vaccinations are recommended for preventing infectious disease among overseas travelers.
Focusing on Japanese expatriate adults residing in developing countries, we report our results for 2002 and 2005 vaccination status. Positive responses to the statement “Had travelerʼs vaccination before leaving Ja- pan” increased from 49.9% in 2002 to 55.8% in 2005. Regionally the vaccination rate was high among those traveling in South Asia and Tropical Africa, and vaccination rates high in all regions for hepatitis A and B and tetanus. Vaccinations rates for rabies, yellow fever, Japanese encephalitis, and polio, were high in re- gions where these are known to be specifically prevalent. A certain number of travelers in some regions had also been vaccinated against typhoid and meningococcal meningitis although these vaccinations are not authorized in Japan. Despite these positive developments, however, much work remains to be done to raise the awareness among Japanese expatriates in developing countries of the need for vaccinations.