武蔵野市泉幼稚園跡地利用施設(仮称)運営事業者選定委員会 会議要録
○日 時 平成 25 年3月4日(月) 午後2時~5時
○場 所 総合体育館 視聴覚室
○出席委員 汐見委員、西郷委員、藤野委員、松田委員、鵜川委員、青木委員
○事 務 局 子ども家庭課長、保育課長 他
1 開会
事務局より資料確認
2 子ども家庭部長あいさつ
3 委員自己紹介
4 委員長・副委員長選出
委員の互選により、汐見委員が委員長に選出された。
委員長の指名により、西郷委員が副委員長に選出された。
5 概要説明
<事務局より、事業概要等について説明>
6 NPO法人保育サービスひまわりママによるプレゼンテーション及び質疑応答
<プレゼンテーション>
<質疑応答>
主に以下の質疑応答が行われた。
【委員】
こどもテンミリオンハウスあおば(以下、あおばという。)での 24 時間の一時保育ニーズ
を教えてほしい。また、泉幼稚園跡地利用施設(以下、新施設という。)でのニーズはどの程
度あると想定しているか。
【ひまわりママ】
あおばでの一時保育は、夜間が3割 、早朝が2 割、宿泊が月に1~2回であり、新施設で
は、宿泊を伴う一時保育は年間で 20 回程度を想定している。
【委員】
新施設で、地域の参画等、具体的に新しく展開しようとしていることはあるか。
【ひまわりママ】
以前預けられていた子どもが成長し 、その保護者とともに、今度は自分たちが支援をしよ
また、青少協や地域福祉の会等に顔を 出し、地域での顔と顔の繋がりを持ち、地域を含 めた
運営協議会的な取組を行い、力を取り込んでいきたい。
【副委員長】
3点お伺いしたい。
1点目は、駅前保育ステーション機能について、具体的にどのような構想を持っているか。
2点目は、活動に関わる有給スタッフとボランティアスタッフの人数比を教えてほしい。
3点目は、地域との関わりを持ち、 様々な団体と連携をするといった構想のようだが、具
体的に当該地域で活動している団体と の関わりがあれば、どのような団体と関わっているの
か教えてほしい。
【ひまわりママ】
駅前ステーション機能については、 ひろば部分終了後、幼稚園の延長保育やあそべえ、学
童クラブが終了する 17 時以降の時間帯に、それらの子どもを集めて、ひろばのスペースを活
用した集団保育という形を構想している。ある程度保育者が絞られた形で保育でき、三鷹駅、
吉祥寺駅の中間地点なので、それぞれからお迎えに来やすいと思っている。
現在は 170 名弱の協力会員のうち、雇用関係にあるスタッフは 50 名程度で、それ以外は非
常勤である。あおばの一時預かりで、 異年齢の子 どもが非常に多いというような場合に 、非
常勤スタッフに応援に入ってもらう。 また、学生のボランティアについては、ボランティア
センターから依頼があった場合に受け 入れているが、新施設では、自身の意向により支援講
座等に関わっていただき、地域の力を引き出せるような形を構想している。
地域団体との関わりについては、同様のグループ保育室を運営している団体と連携してい
る。また、地域で主に小学生を対象に 活動している団体があるので、そうした団体とも連携
を図っていきたいと考えている。
【委員】
学童保育の後の児童を預かると、かなり遅い時間になるが、その辺りはどう考えているか。
【ひまわりママ】
現在も、学童のお迎えから自宅保育という依頼もある。その際は、各家庭に送り届け 、一
対一で対応してるが、時に保育者の人数が足りなくてお断りするケースがある。ステーショ
ン機能を持たせ、少ない保育者で集団保育をすることにより、幼稚園、保育園、学童等の終
了後も、多くのお子さんをお預かりすることができる。
【委員長】
グループ保育の職員配置はどのように考えているか。
【ひまわりママ】
1名は保育士、それ以外に3名のスタッフを配置している。さらに、無資格ではある が、
調理員を1名、時間を限り配置している。保育スタッフは4名だが、月齢が低い場合などは、
短時間で1名応援に入ってもらうこともある。
【委員長】
常勤1名と非常勤3名で保育にあたるということだが、非常勤の3名は固定か。
【ひまわりママ】
人数は多めに見積もっているが、決まった会員に来ていただく。
【委員長】
保育計画を立てるのは、常勤のスタッフ1名だけか。
【ひまわりママ】
有資格者は4~5名で、協力して行う。
【委員】
提案書には、青少年や高齢者の自主的なサークル活動を支援し、協力するとあるが、 具体
的にはどのようなこと想定しているか。
【ひまわりママ】
青少年については、ボランティア的 な部分での 交流を想定している。高齢者については、
昔遊びや読み聞かせ、伝統遊び等で協力いただきたい。
【委員】
交流ではなく、支援は何か考えているか。
【ひまわりママ】
子どもと一緒に活動できるような場所を提供してきたい。
【委員長】
グループ保育が休みの土日について、支援は何か考えているか。
【ひまわりママ】
ひろばと一時保育で対応していきたい。
【委員長】
一時保育は現在どのような形で受け入れているか。
【ひまわりママ】
利用予定日の1か月~3日前までが 予約期間だが、3日を過ぎた場合でも、緊急の際 は対
応している。一昨年くらいから利用は 増加しており、キャンセル待ちも出ている状況だが、
できる限り受け入れられるよう調整を行っている。
【委員】
一時保育でグループ保育やひろばとの交流について、具体的にはどのようなことを想定し
ているか。
【ひまわりママ】
同じスペースで事業を実施する中で 、手遊びや 歌の時間を一緒に行ったり、支援事業に参
加してもらうということをやっていきたい。
グループ保育に預けている保護者同士が会う機会はあまりないため、グループ保育が 休み
の土日に空いている部屋を使用した講座やイベントを行い、交流を図りたい。
【委員】
地域の自主的な活動支援について、 運営者側が 枠を設けて、例えば歌の協力をお願いする
ということになるのか、それとも、地域の自主性に委ね、一定程度地域住民に任せるのか。
【ひまわりママ】
まだ検討していないが、こちらから 持ちかける方が、運営しやすいということはあるかと
【委員長】
公園の活用方法はどのように考えているか。
【ひまわりママ】
発達等によい影響が十分にあるので 、外遊び、 お散歩等で、ぜひ活用していきたい。 公園
のイメージがまだつかめていないが、小動物や植物等にも触れさせたい。
【委員】
地域の、特にひろばを利用される保護者の力の 活用方法について伺いたい。サービス利用
者としてだけではなく、力を活用して 育てていくという視点も重要だが、何か取組を考 えて
いるか。
また、当該地域は、どのような地域だと思われているか。
【ひまわりママ】
地域活動が熱心なところだという印象がある。 地域で子どもを育てていこうという力 が強
く、青少協の力があるところだと思っている。また、泉文庫を井之頭小学校で管理しており、
地元の資源を活用し、それを学校が応援しているという、とてもよい環境もある。一方、新
たなマンション群ができ、新しい世代 、世帯の方 々も施設の利用者になると思われる。 地域
の情報を知らない住民が地域とつながっていくためには、我々が情報発信をしていかなけれ
ばならないと思っている。
力の活用については、泉文庫を活用 した読み聞 かせのほか、地域活動に熱心な方々からの
提案があれば、活躍の場、披露の場を 提供していきたい。育てていくことについては、 今後
検討していきたいが、例えば、土日に グループ保育室を開放し、自主グループに貸出し 、活
動を支援すること等が考えられる。
【委員長】
特にグループ保育室において、乳児保育について大切にしていきたいことは何か。
【ひまわりママ】
子どもにとって生活の場になるので 、居心地のいい場所、小規模保育の良さ、小さな集団
だからこそできるきめ細かい一人ひとりのニーズ にあった、体調の変化等の細かいことに対
応できるような保育を行っていきたい。
【委員長】
最後に、特にアピールしたいことはあるか。
【ひまわりママ】
グループ保育も子育てひろばも一時保育も、実際に現場で行っており、支援者も、地域の
子育て支援者で、子育ての経験者である。場のことを知っている協力会員がとても多い。色々
なスタッフが色々な目をもって、子どもや保護者 を見守ることができると思うので、任 せて
もらいたい。
いずみ会によるプレゼンテーション及び質疑応答
<プレゼンテーション>
<質疑応答>
保育に関して、これから具体的にはどのように取り組む予定か。
【いずみ会】
登録スタッフは、様々な経験を持っているため、共通理解を持つ必要がある。また、 市外
の保育室や市内のグループ保育室での 実習を予定しているので、どういった保育を行うかと
いうことを、実習における具体的な場面で共通理解した上で、事業を進めていきたい。
施設ができるまでの期間で、募集しているスタッフや、資格はあってもあまり経験がない
方たちには、そういった施設で学んで もらう。受 け入れ先にはご理解をいただいており、そ
の期間が大変重要だと思っている。
【委員長】
グループ保育のスタッフ配置について伺いたい。
【いずみ会】
現在の登録上だと常勤4名の予定だが、運営事業者となることができれば、現在働いてい
るところを辞めて、新施設で働いていただけるという方もいる。概ね 15 名程度でシフトを組
み、早朝や夜間等については、非常勤スタッフが応援に入れることを考えている。
【副委員長】
スタッフ名簿の 40 名ほどのスタッフとは、どのような関わり方を想定しているか。
【いずみ会】
子育てしながら勤務される方や常勤 の方など、 様々な方がいるが、これから、シフトの時
間帯等の調整を行っていく必要があるかと思う。
【副委員長】
働く可能性がある方たちという理解でよいか。
【いずみ会】
地域の施設ということで、協力したいと思っている方がたくさんいる。「何か手伝えること
があったら声を掛けてください」という方たちがこの中に入っているが、この輪はもっと広
がっていくと思う。直接働くことはできなくても、経済的な支援をいただける方もいる。
【副委員長】
施設の勤務形態で常勤・非常勤という区分にしているので、地域で支えるという人、 ボラ
ンティアの方々を常勤・非常勤という 言い方はしない。その辺りの意味が分からなかったの
だが、名簿の他にボランティアの方々も多くいるということか。
【いずみ会】
無給で応援いただける方は、かなり多くなると思う。
【副委員長】
子育てひろばの職員配置で、常勤1 名ボランティア1名とあるが、このボランティアは1
名以上になることもあるか。
【いずみ会】
ひろば部分には責任者として常勤スタッフを1 名配置するが、人件費が発生するため、地
域の中でそれを補助するためのボランティアを、 最低1名は確保したい。さらに協力いただ
ける方がいれば、増えることも考えられる。
公園の活用の方法について、具体的にイメージしているものはあるか。
【いずみ会】
事業間の日常的な交流や、イベントとしてのマーマレードづくりやお月見会などで活用し
ていきたい。また、地域の小中学生が 地域のお祭 り等にかなり参加をしてきており、学校か
らも窓口を作ってほしいとの要望が来 ている。状況によっては子どもたちがそういったイベ
ントをやりたいというのであれば、可能性として含まれると思っている。
【委員】
グループ保育の料金について、何かを参考にして決めたのか。それとも、収支を合わせる
ために設定しているのか。
また、中高生への開放時間について、利用者と相談して検討とあるが、どういった意味か。
【いずみ会】
他のグループ保育の料金を参考に、 一時保育の 料金や、市内の認証保育所等も参考にし、
高すぎず低すぎずということを考えて、この金額となった。
【委員】
5時間と9時間で同じ金額なのか。
【いずみ会】
考えどころではあるが、スタートの 時点では、 ある程度の料金設定をしないと運営が 回ら
ないと考えた。軌道に乗れば、引き下げることも検討する。
中高生への開放については、2~3 年後、運営が落ち着いてきたら、ひろばの場所を 週に
1~2回、開放していくことも考えていきたい。
【委員】
中高生が夜来ると、スタッフの賃金 が発生するのか。また、誰がどう管理するのか教 えほ
しい。
【いずみ会】
中高生への開放時間については、地域のボランティアの力が生きてくる。子どもたちが何
をしたいのか、その意思を大人がどれだけ助けてあげることができるか。ひろば部分の 人件
費とイコールではく、基本的にボランティアで補っていくことを考えている。
【委員】
法人格はないようだが、今後活動していく中で、団体としてどう考えているか。
【いずみ会】
NPO法人化は、いずみ会を立ち上 げる前から考えていたが、認定に時間がかかるため、
まずは任意団体を立ち上げ、地域でやってきたものを形にすることにとした。保育施設とい
うことを考えれば、当然、信頼のある法人にならなければならず、その準備はしっかり行う。
会計担当者もNPO法人会計の講習を受けるなど、準備を進めている。1年くらいを目途に、
保育とは別々に準備を進めていく。
【委員】
小学校や学童との交流は、今現在も具体的に何かあるか。
【いずみ会】
している。また、イベント時に家庭科室をお借りし、井之頭小学校や第一中学校の卒業生も
一緒に参加するなど、とてもよい交流ができている。
【委員】
学童終了後の取組としては、何か考えているか。
【いずみ会】
ニーズがあれば実施したい。
【委員長】
保育はこれから始めるということだが、乳児保育で大事にしたいことは何か。
【いずみ会】
衛生面、生活の基本的なところは大事にしていきたい。心が育つ時期なので、適切に子ど
もの欲求を満たすことで、安心感や自己肯定感、 人への信頼感が育つということを大切にし
たい。また、自立が始まり、自我が芽生え、表現も出る頃なので、その辺りも大切にしてい
きたい。
【副委員長】
泉幼稚園に関わっていた方々が中心になって活動されていると推察するが、その地域では、
どれくらいの広がりがあるか。PTAや青少年関連団体等様々な団体に所属しているのか。
【いずみ会】
泉幼稚園の閉園に際し、跡地を何とかしようと、青少協や青少年団体が署名活動をし、1600
~1700 の署名を集め、市議会へ陳情を提出した。跡地の方向性について、第一中学校でアン
ケートを実施したり、お年寄りから中学生まで意見を聞くなどして、地域として活動してき
た。市の方針では、待機児対策として保育施設ということになったが、地域がまったく関与
しない施設ではなく、地域のコミュニティーをなんとかする施設にしたいと思っている。
井之頭小学校では、16 年前からPTAのお父さんたちが、小学生対象の宿泊体験を行って
いる。お父さんと子どもたちだけで、毎年合わせて 200 名ほど、体育館に一泊寝泊まりして
いるが、お父さんたちに聞くと、地方出身で地域との関わりが全くない人も多い。こうした
宿泊体験で、お父さんたちの関わりが活発になってきている実態もある。井之頭小学校に防
災会議を立ち上げることでも、そのお父 さんたちが一生懸命やってくれている。新施設も、
地域の施設として、地域の中で見守り、 何かあったらお父さんたちも協力してくれる。かな
り幅広い世代の方たちが関わり、応援してくれると思う。
【委員】
地域の方々が自由に出入りできる施設ということだが、安全面についてはどのように考え
ているか。
【いずみ会】
様々な方が出入りするが、入口は一つになるだろうし、顔は見知っているので、ソフト面
で防ぐという部分が大きい。スタッフが 多いので 、声を掛け合い、人の目がある施設になる
と思う。また、公園は原則 24 時間オープンだが、地域の方がこれだけ関心を持っているので、
不審なことなどがあれば、連絡や対応をしていただけるのではないか。
【委員長】
【いずみ会】
22 時~翌7時までは、2名のスタッフで保育にあたり 、 うち1 名は 必 ず 有資格者と する 。
【委員長】
最後に何かアピールしたいことはあるか。
【いずみ会】
単なる保育所ではなく、市で期待している地域参加型の施設ということで、いずみ会にお
任せいただきたい。子どもと地域の人が 出入りする施設を期待しているので、よろしくお願
いしたい。
7 審議
<以下の審議が行われた>
(1)いずみ会について
・地域活動への想いが非常に強い。保育の関わり方について、「地域に愛される子ども
を育てる」という言葉の中に、地域で子どもを育てていこうという意識を感じた。
・地域住民のネットワークは強いだろうが、保育の経験者を集めて行うということで、
保護者が納得する保育を行えて、ニーズに応えることができるのか。保育は専門性
が必要なので不安が残るが、やらせてみようとするかどうか。
・プレゼン的にはいずみ会の方 が何か始まるという印象がある。一部の地域の人 だけ
ではないかという心配があったが、外部からの協力をとりつけ、バックアップ等が
あり、期待感はある。
・地域で子どもを育てていこうという意識はよい。一方、まだ組織としての動きにな
っていないので、経営となると今の形態と異なってきて、その時にどうなるのか不
安はある。
・保育の伸びしろ、「子どもの育ち」を考えると、いずみ会の方がよい。
・有償スタッフと無償スタッフの差が曖昧であり、経営が絡むと今後問題が出る 可能
性がある。
・名簿では様々な人材がいるにしても、事業体として活動している訳ではないので、
実際動き出してみないとどのような運営になるか分からない。
・どの団体も「ヨチヨチ歩き」から始まるので、支えていくものが必要である。
・保育に関するアドバイザーは確保してあるが、経営に関する強力なアドバイザーや、
リーダーシップをとれる人材が必要である。
・いずみ会は他の類似施設に比 べて、料金が割高になっているので、実際に運営する
場合は、市と協議する必要がある。
(2)NPO法人保育サービスひまわりママについて
・実績、経験があり、実行力がある。新しい場所でも問題なく活動できるだろう。
・絶対的な安心感があるが、地域活動という点が少し弱かった。
・実績があり心配はないが、すでに多くの活動を行っており、新規事業に手を広 げて
・間違いなく運営できるが、新 しい発想がなく、提案の中で最も大事な「この地域で
子どもをどう育てていくのか」という視点が全く出てこなかった。
・経営の安定性は問題ないが、 オリジナリティや地域の想いやみんなでやっていこう
という意識が足りないように感じた。
・保育事業者化していて、どこでも同じ保育ができるだろうが、地域の人たちや団体
を育てようという意識は感じなかった。
(3)審議結果
獲得点数 いずみ会:461 点
ひまわりママ:455 点
両団体ともそれぞれに魅力があり、両者を決する決定的な要因が明確ではないが、結
果的には獲得点数の多い「いずみ会」を運営事業者とすることが妥当であろう。
しかし、「いずみ会」は事業経営をする事を念頭に、人材をしっかり配置し、具体的な
経営に際しては、きめ細やかな計画が必要である。「いずみ会」に正式決定したとしても、
審議内容を踏まえ、健全な運営ができるよう必要な準備をすることを要請されたい。