• 検索結果がありません。

為替:マーケット・フォーカス

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "為替:マーケット・フォーカス"

Copied!
6
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

選挙関連のトピックスについて

安倍首相は9/25夕の会見で9/28召集の臨時国会で衆議院を解散し10/22に総 選挙を実施すると表明。従来の経済重視路線継続のほか、北朝鮮への圧力強化、 2019年10月の消費増税を財源にした教育無償化等の諸政策につき国民に信を問 うとした。勝敗ラインは「与党で過半数」。自公の現有323議席に対し233議席(今回 定数465)の確保をめざす。安定多数244、絶対安定多数261、3分の2は310議席。 解散・総選挙をめぐっては、過去の経験則から解散から投票日直前にかけて株 価が上昇する傾向がみられる。1990年以降、過去9回の衆議院解散・総選挙前後 の日経平均株価とドル円の動きをみると、解散から投票日直前までの騰落は日経 平均株価が8勝1敗、ドル円が4勝5敗(円安が勝ち、円高が負け)と株価の上昇傾向 が鮮明。日経平均株価の平均騰落率は+3.2%、うち過去4回では負けなしで平均騰 落率は+6.2%となっている。一方、ドル円相場は、上昇、横ばい、下落さまざまな局 面がみられており、法則的な動きは見られない。ただ、アベノミクスを掲げる安倍政 権の絡む直近2回の選挙は選挙後円安方向の動きがみられている。過去と違い、 現状ではリスクオン=円安の傾向が強く、株価上昇なら円安圧力となる可能性が大 きい。(参考:「解散・総選挙」で株高継続、与党議席減でも一段高の可能性9/27)

本邦総選挙について

株高となる傾向

9/25、安倍首相は9/28召集の臨時国会で衆議院を解散、10/22に総選挙実施の方針を示

した。基本、ドル円相場は政権成立後の政策や株価次第。ただ、株価は選挙にかけて堅調

に推移する傾向があり、リスクオンの円売りとなる可能性の方が高い

9/24のドイツ総選挙ではメルケル首相率いる与党が勝利したものの議席を大きく減らし連

立交渉が難航する可能性。移民問題の根深さを改めて示した

10/1にスペインカタルーニャ地方の独立を問う住民投票を控えるなか、来年5月までに行わ

れるイタリア総選挙を含め、移民反対や欧州連合(EU)離脱といった主張が再び注目される

可能性には注意

9/23のNZ総選挙も与党が勝利したが野党が大きく票を伸ばす結果となった

その他、イラクのクルド人自治区での独立を問う住民投票が多くの国の反対を押し切って

実施されるなど複数の選挙結果が金融市場の雰囲気に多少影響を与えている印象も

マーケット・フォーカス

為替:米ドル

投資情報部 チーフ FX ストラテジスト 鈴木 健吾

(2)

今回の総選挙も、与党自民党は議席を減らすとみられるが、基本、自公連立政権 が維持され、安倍首相がアベノミクスを強力に推し進めていくとの姿勢が示されるだ ろう。この前提のなか本邦株式市場の堅調さとともにドル円は円安方向の圧力がか かりやすいと考えている。議席減がどの程度の規模となるかにもよるが、ドル円は3 月以降上値を抑えられている1ドル=114円~115円水準を上抜く1つのきっかけにな るのではないかと考えている。

円安方向の圧力を想

No. 日経平 均株価 ドル円 日経平 均株価 ドル円 日経平 均株価 ドル円 日経平 均株価 ドル円 日経平 均株価 ドル円 1 90/1/24 36778 145.3 90/2/16 37460 144.2 90/3/16 32616 152.4 1.9 ▲ 0.8 ▲ 12.9 5.7 2 93/6/18 19804 109.6 93/7/16 20331 107.6 93/8/13 20745 101.9 2.7 ▲ 1.9 2.0 ▲ 5.3 3 96/9/27 21547 110.9 96/10/18 21612 112.5 96/11/15 20929 111.1 0.3 1.5 ▲ 3.2 ▲ 1.2 4 00/6/2 16800 108.0 00/6/23 16963 104.8 00/7/21 16811 108.9 1.0 ▲ 3.0 ▲ 0.9 4.0 5 03/10/10 10786 108.7 03/11/7 10628 109.4 03/12/5 10373 107.7 ▲ 1.5 0.7 ▲ 2.4 ▲ 1.6 6 05/8/8 11778 112.2 05/9/9 12692 109.7 05/10/7 13227 113.8 7.8 ▲ 2.2 4.2 3.8 7 09/7/21 9652 93.8 09/8/28 10534 93.6 09/9/25 10265 89.6 9.1 ▲ 0.2 ▲ 2.5 ▲ 4.2 8 12/11/16 9024 81.3 12/12/14 9737 83.5 13/1/11 10801 89.2 7.9 2.7 10.9 6.8 9 14/11/21 17357 117.8 14/12/12 17371 118.8 15/1/9 17197 118.5 0.1 0.8 ▲ 1.0 ▲ 0.2 今回 17/9/28 ? ? 17/10/20 ? ? 17/11/17 ? ? ? ? ? ? 平均 3.2 ▲ 0.3 ▲ 0.6 0.9 (注)日経平均株価の小数点以下は切り捨て。単位は円、1ドル=円、%。騰落率の勝敗は 勝敗 8勝1敗 4勝5敗 3勝6敗 4勝5敗    プラスが勝ち、マイナスが負け(ドル円はドルの対円相場) 平均 6.2 0.3 2.9 1.5 出所:ブルームバーグのデータ等よりみずほ証券作成 過去4回 勝敗 4勝0敗 2勝2敗 2勝2敗 2勝2敗 衆議院解散・総選挙前後の日経平均株価とドル円の動き(1990年以降、過去9回) 騰落率①→② 騰落率②→③ 過去9回 投票日直 前から4週 間後③ 投票日 直前② 衆議院 解散日① 70 80 90 100 110 120 130 140 150 160 170 70 80 90 100 110 120 130 140 150 160 170 1990/1/1 1995/1/1 2000/1/1 2005/1/1 2010/1/1 2015/1/1 (1ドル=円) (1ドル=円) (年/月/日)

総選挙日とドル円レート

(日次:1990/1/1~2017/9/25)

総選挙日

出所:各種資料よりみずほ証券作成

(3)

9/24の仏上院選挙ではマクロン大統領率いる「共和国前進」は議席を減らし、最 大野党の共和党が第1党の座を維持した。しかし、①「共和国前進」は予算など法 案優先権を持つ下院で過半数を握っていること、②仏上院選挙は地方議員などが 投票を行う間接選挙であるため後発の「共和党前進」にとっては最初から不利な選 挙であったこと、などから今回の選挙がフランスの国政や経済に与える影響は限定 的。 ドイツ総選挙も9/24に行われた。結果としてこれまで連立を組んで政権を担ってき た第1党キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)と第2党社会民主党(SPD)ともに議 席を大きく減らした一方で、反EU・反移民・反イスラムなど極端な主張を行う新興極 右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が改選前の議席ゼロから94議席を獲得して 第3党に躍進しており、移民問題などの根深さを示す形となった。 とはいえ、メルケル首相率いる「キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)」が第1党を 維持しており、今後政権成立を目指す連立模索が始まる。現状を整理すると、 ① 極端な主張の「ドイツのための選択肢(AfD)」と、旧東ドイツの独裁政党だった 「左派党」は連立対象外 ② これまで連立を組んでいた「社会民主党(SPD)」は今回連立を組まないと表明 ③ 結果、残る「自由民主党(FDP)」と「緑の党」と3党連立ができれば過半数に達 するが、公約等掲げる政策の差が大きい ④ 今回連立は組まないとしている「社会民主党(SPD)」は過去も連立に後ろ向き だったが、ドイツの国政安定のため連立を受け入れていた経緯もあり、行き詰 まればまた連立を組む可能性は残る ⑤ 上記③と④の選択肢が厳しければ再選挙の可能性もある

仏上院選挙の 影響

は限定的

独総選挙、連立には

時間がかかる可能性

政党名 前回比 組み合わせ 合計議席 過半数 ①キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU) 246 (311) ▲ 65 ①+② 399 ○ ②社会民主党(SPD) 153 (193) ▲ 40 ①+③+⑤ 393 ○ ③自由民主党(FDP) 80 (0) 80 ①+③ 326 × ④左派党 69 (64) 5 ②+③+⑤ 300 × ⑤緑の党 67 (63) 4 ②+④+⑤ 289 × ⑥ドイツのための選択肢(AfD) 94 (0) 94 ①+②+⑤ 246 × 合計 709 (631) 78 (注1)全議席709、過半数は355、カッコ内は前回2013年9月総選挙結果 (注2)連邦議会の定数は598だが、超過議席等の調整により全体の議席数は定数を上回る 出所:ドイツ連邦選挙管理委員会資料ほかよりみずほ証券作成 議席数

ドイツ連邦議会選挙の結果と連立組み合わせ例

(4)

という状況。過去においても連立成立までは数ヵ月を要することはよくあり、また、 10月半ばに地方選挙を控えていることなどから、答えが出るのは早くて年末になる とみられる。しかし、上記の通り、議席は減らしたとはいえ、これまでの第1党と第2 党が選挙後もそれぞれ第1党・第2党であり続ける構図であり、経済やユーロの動 向に影響を与えるほどの混乱という状況にはならないだろう。 ただ、懸念されるのは前述の通り反EUや反移民といった問題の根深さ。昨年の英 国によるEU離脱決定以降、欧州の分断が世界経済のリスクとなったが、今年前半 のフランス大統領選挙で反EU候補が敗北し、統一推進を唱えたマクロン大統領と マクロン大統領率いる「共和国前進」が圧勝してからはその警戒感が後退してい た。10/1にはスペインでバルセロナなどの都市を擁するカタルーニャ自治州がス ペインからの独立を問う住民投票を行うとしている。スペインはこれに強く反発し警 察が投票用紙の押収などを行っており、実際に投票が行われるかは不透明だが、 再び分断の流れが強まる可能性もある。10/15に予定されるオーストリア総選挙 や、来年5月までに実施予定のイタリアの総選挙にその流れが波及するとの観測 が強まれば、経済やユーロにも波乱要因となる可能性があり、注意が必要。 NZでは9/23に総選挙が行われた(定数120、過半数61)。簡単にまとめると与党第 1党の国民党が議席を減らしながらも第1党を維持(58議席)したが、過半数割れ。 一方で野党第1党の労働党が票を伸ばしたが(45議席)こちらも過半数には届い ていない。結果、ポピュリズム的な主張を行う小政党2党、反米で捕鯨に強く反対 している「緑の党」(7議席)や反移民を掲げる「NZファースト党」(9議席)にキャス ティングボートを握られる状況となっている。ただ、過去に政権を担ったこともある 国民党と労働党の獲得議席がほとんどであり、政権成立には時間がかかるかもし れないが、結果としては経済やNZドルへの影響は限定的にとどまるとみられる。 9/25、イラク北部のクルド自治区(KRG)で独立を問う住民投票がおこなわれた。 当のイラクは当然反対したが、それだけではない。米国も地域を不安定化させると して「支持しない」と表明、KRGと国境を接するトルコのエルドアン大統領も「制裁 を科す可能性がある」として国境近くで威嚇の軍事演習を行った。サウジアラビア や英仏も慎重な対応を要請、ロシアも難色を示すなどまさに世界中から反対され るなかでの投票実施となった。なぜここまで世界中が反対するかというと、中東国 家の混乱につながる可能性があるからだ。クルド人は少数民族ではなく、3000万 人以上いるとされる。もともとはオスマン帝国内の「クルディスタン(クルド人の国)」 と呼ばれる地域にいたが、第1次世界大戦後オスマン帝国の衰退とともに西側の 都合で国境線が引かれ、クルディスタンはトルコ、イラク、イラン、シリアなどに分割 されてしまった。ここでイラクのクルド人自治区が独立し、これに各国に分断された クルド人たちが合流すれば大きなうねりとなり、チュニジアのジャスミン革命をきっ

根深い 反EU、反移

民問題

NZ 総選挙、 弱小政

党がキャスティング

ボートを握る

クルド人問題、抑え

込めるか

(5)

かけにエジプトやシリア、ヨルダンなどの長期独裁政権が数ヵ月の間にドミノ倒し的 に崩壊したいわゆるアラブの春のような事態になりかねない。 KRGの住民投票では9割以上が独立に賛成したとされる。しかし、この住民投票は 法的な効力を持っていないうえ、イラクもその結果を受けて独立を認めるとは思え ない。また、分断されているクルド人同士が必ずしも同じ意見であるとは限らず、中 には対立もあるようだ。今回の動きがクルド人独立にむけた大きなうねりとなるかど うかは現状不透明。問題が拡大すれば地域の不安定化や原油価格の上昇などを 通じて世界経済や為替へ影響を与えることになろう。 これまで述べてきたとおり、今週は選挙に絡むトピックスが多かった。しかもそれぞ れに不透明感を抱えている。本邦総選挙では現与党の勝利がメインシナリオであ るものの議席は減少するとみられるなか、それがどの程度かが重要。ドイツではメ ルケル首相の続投が決まると思われるが、連立に不透明感があり、また根深い反 EU・反移民思想が今後予定される10/1のカタルーニャ自治州住民投票や10/15 のオーストリア総選挙、来年5月までのイタリア総選挙に波及するかには注意。NZ も連立に時間がかかりそうだ。クルド人の問題が今後拡大するかどうかも見守りた い。これらの不安が複数現実化すると、世界経済の不透明感とともに円相場には リスク回避の円高圧力になる可能性があることには注意が必要。

不透明要素の 行方

に注目

(6)

商 号 等 : みずほ証券株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第 94 号 加入協会 : 日本証券業協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、 一般社団法人第二種金融商品取引業協会 広告審査番号 : MG5690-170928-12 等により、投資元本を割り込むことがあり、損失を被ることがあります。 ■国内株式の手数料等諸費用について ○国内株式の売買取引には、約定代金に対して最大 1.134%(税込み)、最低 2,700 円(税込み)の委託手数料 をご負担いただきます。ただし、売却時に限り、約定代金が 2,700 円未満の場合には、約定代金に 97.2%(税 込み)を乗じた金額を委託手数料としてご負担いただきます。 ○株式を募集等により購入する場合は、購入対価のみをお支払いいただきます。 ○保護預かり口座管理料は無料です。 ■外国株式のリスク ○外国株式投資にあたっては、株価変動リスク、発行者の信用リスク、為替変動リスク(平価切り下げ等も含 む)、国や地域の経済情勢等のカントリーリスクがあります。それぞれの状況悪化等により投資元本を割り込 むことがあり、損失を被ることがあります。 ○現地の税法、会計基準、証券取引に関連する法令諸規則の変更により、当該証券の価格に大きな影響を与 えることがあります。 ○各国の取引ルールの違いにより、取引開始前にご注文されても、始値で約定されない場合や、ご注文内容が 当該証券の高値、安値の範囲であっても約定されない場合があります。 ○外国株式において有償増資等が行われた場合は、外国証券取引口座約款の内容に基づき、原則権利を売 却してお客さまの口座に売却代金を支払うことになります。ただし、権利売却市場が存在しない場合や売却市 場があっても当該証券の流動性が低い場合等は、権利売却ができないことがあります。また、権利が発生し ても本邦投資家が取り扱いできないことがあります。 ○外国株式の銘柄(国内取引所上場銘柄および国内非上場公募銘柄等を除く)については、わが国の金融商 品取引法に基づいた発行者開示は行われていません。 ■外国株式の手数料等諸費用について ○外国委託取引 国内取次手数料と現地でかかる手数料および諸費用の両方が必要となります。現地でかかる手数料および 諸費用の額は金融商品取引所によって異なりますので、その金額をあらかじめ記載することはできません。 詳細は当社の担当者までお問い合わせください。国内取次手数料は、約定代金 30 万円超の場合、約定代金 に対して最大 1.08%+2,700 円(税込み)、約定代金 55,000 円超 30 万円以下の場合、一律 5,940 円(税込み)、 約定代金 55,000 円以下の場合、約定代金に対して一律 10.8%(税込み)の手数料をご負担いただきます。 ○国内店頭(仕切り)取引 お客さまの購入単価および売却単価を当社が提示します。単価には手数料相当額が含まれていますので別 途手数料および諸費用はかかりません。 ○国内委託取引 当社の国内株式手数料に準じます。約定代金に対して最大 1.134%(税込み)、最低 2,700 円(税込み)の委託 手数料をご負担いただきます。ただし、売却時に限り、約定代金が 2,700 円未満の場合には、約定代金に 97.2%(税込み)を乗じた金額を委託手数料としてご負担いただきます。 ○外国証券取引口座 外国証券取引口座を開設されていないお客さまは、外国証券取引口座の開設が必要となります。外国証券 取引口座管理料は無料です。 外貨建商品等の売買等にあたり、円貨と外貨を交換する際には、外国為替市場の動向をふまえて当社が決 定した為替レートによるものとします。 商品ごとに手数料等およびリスクは異なりますので、当該商品等の契約締結前交付書面や目論見書または お客さま向け資料等をよくお読みください。

参照

関連したドキュメント

※ 米政府支援機関(GSE): 「Government Sponsored Enterprise」の略で、政府支援機関などと訳され る。ファニーメイ(連邦住宅抵当公社)は

会社法 22

新株予約権の目的となる株式の種類、内容及び数(株)※ 普通株式 216,000(注)1 新株予約権の行使時の払込金額(円)※

2008年 2010年 2012年 2014年 2016年 2018年 2020年

① 新株予約権行使時にお いて、当社または当社 子会社の取締役または 従業員その他これに準 ずる地位にあることを

2005年4月 FR FRANCE S.A.S.(現 FAST RETAILING FRANCE S.A.S.)及びGLOBAL RETAILING FRANCE S.A.S.(現 UNIQLO EUROPE LIMITED)を設立..

各新株予約権の目的である株式の数(以下、「付与株式数」という)は100株とします。ただし、新株予約

三洋電機株式会社 住友電気工業株式会社 ソニー株式会社 株式会社東芝 日本電気株式会社 パナソニック株式会社 株式会社日立製作所