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令和3年度 第1回 自動車環境管理計画書制度等改正に係る検討会 次第

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(1)

令和3年度

第1回 自動車環境管理計画書制度等改正に係る検討会 次第

1 開 会

2 議 題

(1) 低公害・低燃費車の導入義務等の見直しについて (2) 東京都自動車環境管理指針の見直しについて (3) その他

3 閉 会

【配布資料】

資料1 自動車環境管理計画書制度等改正に係る検討会設置要綱 資料2 自動車環境管理計画書及び

特定低公害・低燃費車の導入義務の概要と現状について 資料3 低公害・低燃費車の導入義務等の見直しについて

資料4 東京都自動車環境管理指針の見直しについて

参考資料1 都民の健康と安全を確保する環境に関する条例・施行規則 参考資料2 東京都自動車環境管理指針

参考資料3 都民の健康と安全を確保する環境に関する条例第 34 条第 1 項に規定 する低公害・低燃費車に関する要綱

参考資料4 都民の健康と安全を確保する環境に関する条例第 35 条に規定する知 事が別に定める低公害・低燃費車に関する要綱

参考資料5 都民の健康と安全を確保する環境に関する条例施行規則第17条第3 項に規定する知事が別に定める自動車に換算する方法を定める要綱 参考資料6 自動車環境管理計画書作成の手引き

参考資料7 自動車環境管理実績報告書作成の手引き(令和 3 年 4 月)

日時:令和3年7月5日(月)13 時 30 分から 15 時 30 分 場所:東京都庁第二本庁舎10階 208会議室(WEB 会議)

(2)

自動車環境管理計画書制度等改正に係る検討会設置要綱

令和3年5月31日 3環改車第124号

(設置目的)

第1 都民の健康と安全を確保する環境に関する条例(平成12年東京都条例第215号)第28 条に基づく自動車環境管理計画書制度の第4期計画期間(平成28年度から令和3年度)の終 了及び同条例第35条に基づく低公害・低燃費車の導入義務の達成期限終了に伴い、第5期 自動車環境管理計画書制度等における制度のあり方等について専門的な見地から検討する ため、自動車環境管理計画書制度等改正に係る検討会(以下「検討会」という。)を設置する。

(検討事項)

第2 検討会は、次に掲げる事項を検討する。

(1) 自動車環境管理計画書制度及び東京都自動車環境管理指針に関すること (2) 特定低公害・低燃費車等の導入義務に関すること

(3) その他必要な事項

(構成)

第3 検討会は、学識経験等のうちから環境局環境改善部長が委嘱する委員により構成す る。

2 環境局環境改善部長は、必要があると認めるときは、検討会に臨時委員を置くことが できる。

3 環境局環境改善部長は、必要があると認めるときは、検討会に委員以外の者を出席さ せ、意見を求めることができる。

(任期)

第4 委員の任期は、承諾の日から令和4年3月31日までとし、補欠の委員の任期は前 任者の残存期間とする。ただし、再任は妨げない。

(座長)

第5 検討会に座長を置く。

2 座長は、委員が互選する。

3 座長は、委員を代表し、会務を総理する。

4 座長に事故がある場合は、座長が指定する者がその職務を代理する。

資料1

(3)

(招集)

第6 検討会は環境局環境改善部長が招集する。

(会議の公開)

第7 検討会は、公開とする。ただし、座長が公開を不適当と認めるときはこの限りではない。

(議事録及び会議資料)

第8 会議ごとに議事録を作成することとする。

2 作成した議事録及び会議資料は、原則として公開とする。ただし、座長が公開を不適当 と認めるときはこの限りではない。

(庶務)

第9 検討会の庶務は、環境局環境改善部自動車環境課において処理する。

(雑則)

第 10 この要綱に定めるもののほか、検討会の運営に関し必要な事項は、座長が定める。

附 則

この要綱は、令和3年5月31日から施行する。

(4)

「自動車環境管理計画書制度等改正に係る検討会」委員名簿

[50 音順・敬称略]

氏名 現職 専門分野

黒坂 達也 慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 特任准教授

情報通信政策論・

人工知能産業論

齊藤 実 神奈川大学経済学部 教授 交通論・物流論

大聖 泰弘 早稲田大学 名誉教授 自動車工学

森川 多津子 一般財団法人 日本自動車研究所

主席研究員 大気環境工学

(5)

自動車環境管理計画書及び

特定低公害・低燃費車の導入義務の概要と現状について

環境局環境改善部自動車環境課 令和3年7月5日

資料2

1

(6)

自動車環境管理計画書制度等について

● 都民の健康と安全を確保する環境に関する条例(平成12年東京都条例第215号。以下「条例」という。)第28条第1 項に規定する特定事業者が、自動車がもたらす環境への負荷を低減するために取り組む

目 的

● 自動車環境管理計画書制度(条例第28条)

➣ 自動車を使用する事業者に特定低公害・低燃費車の導入、エコドライブ等について自主的な環境への配慮 行動を求めるため、計画書及び毎年度の実績報告書の提出を義務付け

・ 計画期間:5年(現在第4期:平成28年度~令和3年度)[コロナの影響により1年延⾧]

・ 対 象:30台以上の自動車を使用する都内の事業者(特定事業者 約1,600社)※ 島しょを除く

・ 報告事項:自動車から発生する温室効果ガス及び排出ガスの排出量の削減目標等、特定低公害車・低燃費 車の導入の取組に関する計画事項ほか

・勧告・公表:計画書及び報告書を未提出の場合は、期限を定めて提出を勧告、従わない場合は公表や科料

● 低公害・低燃費車の導入義務(条例第35条)

➣ 事業者が使用する全車両数のうち特定低公害・低燃費車について一定割合の導入を義務付け

・対 象:200台以上の自動車を使用する都内の事業者(島しょを除く)

・対象車両:普通自動車、小型自動車及び軽自動車(二輪車、大型・小型特殊車、被けん引車を除く)

・特定低公害・低燃費車の基準(ガソリン乗用車の場合)

[排出ガス]平成17年基準75%以上低減車又は平成30年基準75%以上低減車であること [燃費基準]平成32年度基準20%向上以上達成車であること

・導入義務率: 全車両数の15%(令和4年3月31日まで)※ EV・FCV3台分、PHV2台分に換算

・勧告・公表:低公害・低燃費車の導入を怠り、導入義務率未達成の場合は必要な措置をとるように勧告、

従わない場合は公表

制度の概要

※ 東京都自動車環境管理指針により、自動車がもたらす環境への負荷を低減するために特定事業者が取り組 む措置等の内容を定めている。

[内容] 自動車環境管理計画書の作成、特定低公害・低燃費車等の導入、

エコドライブや自動車の使用の合理化等、特定事業者が取り組む措置等 2

(7)

3

制度の変遷

(年度) 期間 自動車環境管理計画書 低公害・低燃費導入義務

H13~H17 第1期

・制度の開始

・ディーゼル車規制への対応

・PMの削減を重視

・200台以上使用する事業者には 低公害車の5%導入義務を規定

H18~H22 第2期 ・CO2排出削減の視点を重視

・PM、NOxの削減とCO2削減 ・5%導入義務を5年延⾧

H23~H27 第3期

・CO2排出削減強化

・計画・実績報告書の公表、

事業者カルテの策定

・5%導入義務をさらに5年延⾧

・対象車両を低公害車から 低公害・低燃費車に変更

・ZEVの導入換算率を設定 H28~R3 第4期

※コロナの影響を

踏まえ1年延⾧ ・導入義務制度の強化 ・導入義務率を5%から15%に

・対象車両の基準を強化、特定低公害・

低燃費車に変更

(8)

車両の導入状況(特定低公害・低燃費車、非ガソリン車)

低公害・低燃費車導入義務の達成状況(対象:200台以上使用事業者)

第4期4年目(2019年度末)の実績

達成 未達成

導入割合 25~30% 20~25% 15~20% 10~15% 5~10% 0~5% 合計

事業者数 94社 18社 20社 20社 19社 18社 189社

(割合) 合計 132社(69.8%) 57社(30.2%) 100%

導入義務 使用台数 事業者数 車両台数 特定低公害・ 低燃費車 (割合) 非ガソリン車

※ (割合)

HV ZEV

対象 200台以上 189社 137,054台 33,748台 24.6% 20,172台 14.7% 13.8% 0.9%

対象外 30台~199台 1,342社 96,978台 24,281台 25.0% 15,299台 15.8% 15.3% 0.5%

合計 1,531社 234,032台 58,029台 24.8% 35,471台 15.2% 14.4% 0.7%

(参考)都内全体

(2019年度) 3,937,822台 610,263台 15.5% 14.9% 0.6%

※ 特定低公害低燃費車に該当しない非ガソリン車の台数は含まない

(2021年3月末時点)

4

(9)

5

第4期の成果(NOⅹ・PM・CO2排出状況)

➣計画書制度や低公害・低燃費車導入義務により、環境負荷は低減

➣平成28(2016)年度からの4年間で、NOxは36%、PMは44%、CO2は12%削減

(2021年3月末時点)

197

192

182

173

120 130 140 150 160 170 180 190 200 210

2016 2017 2018 2019

CO2排出量

(単位:万t)

2601

2272

1937

1670

0 500 1000 1500 2000 2500 3000

2016 2017 2018 2019

NOx排出量

(単位:t)

81

67

55

45

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90

2016 2017 2018 2019

PM排出量

(単位:t)

(10)

【二酸化窒素(NO 2 )】

・年平均濃度は、一般局、自排局とも低下傾向

※ 環境基準(1時間値の1日平均値0.06ppm):一般局は10年連続全局で達成、自排局も平成26年度以降、1局除き達成

【浮遊粒子状物質(SPM)】

・年平均濃度は一般局、自排局とも低下傾向、自排局と一般局との濃度差が少ない状況が継続

※ 環境基準(1時間値の1日平均値0.10㎎/㎥):平成16(2004)年度以降は気象による影響を除き概ね達成

参考:大気環境の状況(SPM・NO2年平均濃度の推移)

出典:令和元年度 大気汚染常時測定結果まとめ

0

0.01 0.02 0.03 0.04 0.05 0.06

/

年度

一般環境大気測定局の平均 自動車排出ガス測定局の平均

0 0.01 0.02 0.03 0.04 0.05

pp m

(年度)

一般環境大気測定局の平均

自動車排出ガス測定局の平均

6

(11)

0 5 10 15 20

H23(2011) H24(2012) H25(2013) H26(2014) H27(2015) H28(2016) H29(2017) H30(2018) R1(2019)

/

(年度)

一般環境大気測定局の平均 自動車排出ガス測定局の平均

参考:大気環境の状況 (PM2.5年平均濃度・CO2年間排出量の推移)

【PM2.5】

【CO2】

出典:令和元年度 大気汚染常時測定結果まとめ

出典:東京都における最終エネルギー消費及び温室効果ガス排出量総合調査(2018(平成30)年度実績)報告書

・PM2.5濃度は低下傾向を示している。

※ 環境基準(⾧期基準):15㎍/㎥ :H28(2016)年度以降、一般局・自排局ともに達成

・都内全体では減少傾向

・運輸部門が占める割合は17%

(運輸部門には、鉄道、船舶、航空含む)

環境基準値

(⾧期基準)

廃棄物部門(3%) 運輸部門(17%) 業務部門(44%)

家庭部門(29%) 産業部門(7%) 39.3

42.9

54.657.558.756.959.258.357.057.656.857.759.056.8 62.7

67.2

61.461.3 57.2

64.762.4

58.758.160.9

65.565.2

61.960.3

58.458.557.3

0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 70.0 80.0

1970198019901991199219931994199519961997199819992000200120022003200420052006200720082009201020112012201320142015201620172018

(Mt-CO2

(年度)

7

(12)

(1)低公害・低燃費車の導入義務等の見直しについて

8

環境局環境改善部自動車環境課 令和3年7月5日

資料3

(13)

① 特定低公害・低燃費車の導入義務率の 見直しについて

9

(14)

第4期:特定低公害・低燃費車導入率の現状①

事業者の導入義務達成状況の推移 特定低公害・低燃費車の導入率の推移

・ 特定低公害・低燃費車の導入割合は、順調に増加

・ 2019年度(4年目)時点で約3割の導入実績

・15%以上達成している事業者は全体の約7割

・20%以上が、全体の約6割を占めている

34 8 47 64 74

9

9

20

5

10

19

18

15

14

15

20

26

29

28

20

24

29

27

19 75

46

28 18

0 20 40 60 80 100 120 140 160 180 200

2016 2017 2018 2019

事 業 者 数

30%以上 25~30% 20~25% 15~20%

10~15% 5~10% 0~5%

導入率

義務 達成 1率 5% 以上

約7 割

約6 割

10

14.3%

18.4%

22.5%

26.1%

28.2%

30.2%

0 5000 10000 15000 20000 25000 30000 35000 40000

0.0%

5.0%

10.0%

15.0%

20.0%

25.0%

30.0%

35.0%

2016 2017 2018 2019 2020 2021

導入 台数 導入

特定HV 特定ZEV

特定ガソリン車等 特定該当車率(換算後)%

※ 2020年度及び2021年度は推計

(15)

■業種(8区分)別の導入率

第4期:特定低公害・低燃費車導入率の現状②

・軽自動車(乗用)が平成30年度以降減少

⇒軽自動車を多く所有する2社の導入率が大幅に減少

・乗用車における導入率が高い

⇒該当車両が多い

・乗合(30人未満)の導入率が低い

⇒該当車両が少ない

➣ 特定低公害・低燃費車の導入率は、毎年度上昇

➣ 一方で車種・業種による導入率の差異が大きい

・製造業は導入率が高い

⇒該当車両が多い

・道路旅客運送業(タクシー)の導入率急上昇

⇒UDタクシーの導入促進

・廃棄物処理業・道路貨物運送業は導入率が低い

⇒大型車両が比較的多いため該当車両が少ない

導入率 導入率

0%

5%

10%

15%

20%

25%

30%

35%

40%

45%

50%

2016 2017 2018 2019

業種別の導入率

製造業

道路貨物運送業 道路旅客運送業

(タクシー)

道路旅客運送業

(バス)

卸・小売業 物品賃貸業 廃棄物処理業 公務

その他 全業種平均

11

■車種別の導入率

0%

5%

10%

15%

20%

25%

30%

35%

40%

45%

50%

2016 2017 2018 2019

車種別の導入率

軽自動車(貨物)

軽自動車(乗用)

小型・普通乗用 車

小型貨物車 乗合(定員

30

人 以上)

乗合(定員30人 未満)

普通貨物車 全車種平均

(16)

14.3%

18.4%

22.5%

26.1% 28.2% 30.2%

0.0%

10.0%

20.0%

30.0%

40.0%

50.0%

60.0%

70.0%

80.0%

2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 2025 2026 2027 2028 2029 2030

0 20000 40000 60000 80000 100000 120000

平 均 導 入 率 特 定

低 公 害 ・ 低 燃 費 車 の 総 台 数

特定HV 特定ZEV 特定ガソリン車等 平均導入率

15%導入率を維持

した場合の推移

低公害・低燃費車の導入義務率の検討①

12

○ 現環境基本計画における運輸部門の温室効果ガス排出量削減目標は、2030年で60%程度

(2000年比)

○ カーボンハーフに向けて、今後、60%を超えて更なる温室効果ガスの削減が想定される。

〇 その温室効果ガスの更なる削減に向けて、特定低公害・低燃費車の平均導入率70%程度以 上(2030年時点)が必要になると考えられる。

特定低公害・低燃費車の導入実績と今後の導入イメージ

(17)

0 20 40 60 80 100 120

15%未満 15~20% 20~25% 25~30% 30~35% 35~40% 40~45% 45~50% 50%以上

事 業 者 数

導入率

第4期最終年度(2021年度末)

低公害・低燃費車の導入義務率の検討②

(参考)特定低公害・低燃費車導入率別の事業者の分布(推計)

○ 現在、導入率が高い事業者(50%以上)と低い事業者(30%未満)に2極化している。

○ 仮に2026年度に平均導入率50~60%にするためには、比較的導入率の低い事業者に導入 を促進させる必要がある。

13

2021年度 2026年度

特 定低公害・低燃費車平均導入率 30.2% 50~60%程度

導入義務率 15% 20~30%程度

事業者における導入義務達成率の現状

(18)

低公害・低燃費車の導入義務率の検討④

事項 特定低公害・低燃費車の導入義務

対象事業者

(使用台数) 200台以上

対象期間

【達成期限】

令和4(2022)年~令和8(2026)年度

【令和9(2027)年3月31日まで】

方向性

➣ CO2やPM2.5の削減に向けて更なる環境負荷の低減が必要

➣ 第4期の15%導入義務率については、対象事業者の約9割が達成の見込み

導入義務率 15%以上⇒20%~30%程度 見直しの方向性

14

(19)

②乗用車における非ガソリン車の導入義務率の検討 について

15

(20)

ゼロエミッションビークルの動向①

東京都は都内で新車販売される乗用車を2030年までに、二輪車を2035年までに100%非ガソリン化することを目指すと表明した。

自動車をめぐる海外諸都市等の政策は近年、目まぐるしく変わってきている。

16

(21)

乗用車における非ガソリン車の導入義務の検討①

導入義務対象車・非ガソリン車の導入状況 第4期4年目(2019年度末)

導入義務 使用台数 事業者数

(※1) 乗用車台数

※2

非ガソリン車 ※3

台数 割合 HV ZEV

対象 200台以上 176社

(189社) 61,022台 18,148台 29.7% 28.8% 0.9%

(参考) 対象外 30台~199台 1,079社

(1,342社) 41,622台 14,495台 34.8% 34.2% 0.6%

合計 1,255社

(1,531社) 102,644台 32,643台 31.8% 31.0% 0.8%

(参考)都内全体

(2019年度) 2,619,244台 578,268台 22.1% 21.3% 0.8%

※ 1 乗用車を使用していない事業者276社(200台以上:13社、30~199台:263社)を含む

※ 2 軽乗用車を除く

※ 3 特定低公害・低燃費車であるFCV、EV、PHV及びHVが対象

(2021年3月末時点)

17

(22)

16.6% 19.6%

25.4% 29.7%

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 2025 2026 2027 2028 2029 2030

特定HV率 % 特定ZEV率 % 特定非ガソリン車率 %

乗用車における非ガソリン車の導入義務の検討②

18

平均導入率

第4期 第5期

〇 都では、2030年までに乗用車の新車販売における非ガソリン車100%を目標に

〇 そのためには義務対象事業者において、2030年時点で80%~90%(平均導入率)の非ガ ソリン化(保有ベース)が必要と推計

50~60%

80~90%

非ガソリン車(乗用車)の導入実績と今後の導入イメージ

(23)

0 20 40 60 80 100 120

5

%未満

5

10

%未満

10

15

%未満

15

20

%未満

20

25

%未満

25

30 %

未満

30

35 %

未満

35

40 %

未満

40

45 %

未満

45

50 %

未満

50 %

以上 事

業 者 数

導入率

第 4 期最終年度( 2021 年度末)

乗用車における非ガソリン車の導入義務の検討③

○ 現在、非ガソリン車の導入に積極的である事業者(50%以上)と低い事業者が一定程度存 在する。

○ 2026年に保有台数ベースで非ガソリン化率50~60%程度(平均導入率)にするため には、比較的導入率の低い事業者の導入を促進させる必要がある。

(参考)非ガソリン車導入率別の事業者数の分布(推計)

19

事業者における非ガソリン車導入率の現状

(24)

乗用車における非ガソリン車の導入義務の検討④

見直しの方向性

20

事 項 非ガソリン車 の導入義務

※特定低公害・低燃費車に該当するFCV、EV、PHV及びHV

対象事業者 200台以上使用の事業者のうち 乗用車を使用している事業者

【達成期限】 対象期間 令和4(2022)年~令和8(2026)年度

【令和9(2027)年3月31日まで】

方向性

➣ 2030年までに都内乗用車新車販売:100%非ガソリン化

➣ ZEVの普及促進が必要

・導入義務率の設定(10~20%程度)

・ZEVの換算率の設定

2030年カーボン

ハーフに向けた取組

(25)

(参考)周辺3県における自動車環境管理計画書制度と低公害・低燃費車導入義務について

項目 千葉県 埼玉県 神奈川県 東京都

〇自動車環境管理計画書制度

対象期間 R3~R7年度 R2~R6年度 R2~R6年度 H28~R3年度 対象事業者

(使用台数) 30台以上 30台以上 30台以上 30台以上

〇低公害・低燃費車導入義務(達成期限は、計画書制度最終年度末)

対象事業者

(使用台数) 200台以上 200台以上 — 200台以上

導入義務車両要件 低公害車 低燃費車 — 低公害・低燃費車

基 準

[排出ガス性能]

平成 17 年基準50%低減レ ベル又は平成30年基準 25%低減レベル

[ 燃費性能 ] 要件なし

[排出ガス性能]

要件無 [燃費性能]

平成27年度基準10%以上 達成 ※ 又は平成32年度基 準達成

※ 車両総重量3.5t超は平成27 年度燃費基準達成

[排出ガス性能]

平成 17 年又は平成30年基 準75%以上低減車

[燃費性能]

平成 32 年度燃費基準 20

%向上以上

導入義務率 40% 40% — 15%

備 考

● R3年度制度

変更なし R2年度制度変更

・導入義務率

20% ⇒ 40%に変更

・低燃費車の基準強化

● 導入義務なし

乗用車ガソリン車 の例

21

(26)

22

(2) 東京都自動車環境管理指針の見直し

環境局環境改善部自動車環境課 令和3年7月5日

資料4

(27)

東京都自動車環境管理指針の内容①

➣ 特定事業者が、自動車がもたらす環境への負荷を低減するために取り組む措置等の内容を定めたものとし て指針を策定

➣ 環境負荷を低減するために、特定低公害・低燃費車の導入の他に、日常的に取り組むエコドライブや使用 方法の改善等を促す自動車の使用の合理化について明示

1 目的

3 自動車環境管理計画書の作成等 4、5 自動車環境負荷を低減するための

・取組に関する基本方針の策定

・取組の推進体制の整備等

6 温室効果ガス及び排出ガスの排出量の削減目 標の設定等

7 特定低公害・低燃費車等の導入の取組

8、9 エコドライブ及び自動車の使用の合理化の取組 10 他者の自動車を利用する場合における自動車

環境負荷を低減するための取組の推進 11 その他自主的に取り組む事項

12 自動車環境管理実績報告書の作成等

13 自動車環境管理計画書及び実績報告書の公表

目 的

内 容

8 エコドライブの取組

(参考)別表第2の(1)

・ 二酸化炭素、粒子状物質及び窒素酸化 物の排出削減

・ 計画的な燃料使用量の抑制

・ 自動車走行距離及び燃料使用量の定量 的な把握

9 自動車の使用の合理化の取組

(参考)別表第2の(2)

・ 業種及び業態に応じた、二酸化炭素、粒 子状物質及び窒素酸化物の排出削減

・ 計画的な自動車走行距離及び燃料使用 量を抑制

目 的

23

(28)

計画事項 主な内容

適正運転 の実施

燃費の記録管理、燃費に関する定量的目標の設定 エコドライブマニュアルの作成・配布

エコドライブに関する教育・訓練の実施

エコドライブの実施、アイドリング・ストップの徹底 優良ドライバーの表彰

機器の 導入

エコドライブ装置の装着や装置搭載車の導入 デジタル式運行記録計等の活用

エコタイヤの導入

アイドリング・ストップ装置搭載車の導入 キー抜きロープの導入

エア・ヒーター、蓄熱マット、蓄冷式クーラー、エア・ディ フレクタの導入

外部電源による冷蔵等貨物室の空調管理を可能と する装置の導入

維持管理 車両の

日常点検・整備マニュアルの作成・配布 日常点検・整備に関する教育・訓練の実施 日々の始業時点検・定期点検の完全実施 エアクリーナーの定期的な点検

運転日報の作成

東京都自動車環境管理指針の内容②

【エコドライブの手法】 【自動車使用合理化の手法】

計画事項 主な内容

車両の有効利 用の促進

共同輸配送の促進(配送業務の共同化)

輸送能力の向上(便数削減等、車両の大型化)

帰り荷の確保、ジャスト・イン・タイムサービスの改善 朝夕ラッシュ時の配送を昼間配送に振替

積載効率が低い土曜日・日曜日の車両使用の削減

自営転換 自家用貨物自動車による輸送から営業用貨物自動車によ る輸送への転換

モーダルシフト

の推進 鉄道輸送の活用、海運等の活用

公共交通機関 の利用の促進

鉄道、バス等の公共交通機関の利用の促進 自転車・徒歩による移動の推奨

マイカー通勤の禁止、カーシェアリングの利用促進 通勤用巡回バスの整備

事業用自動車の自宅持ち帰りの抑制

情報化の推進

車載端末・パソコンによる配車システムの導入・拡大

VICS(道路交通情報通信システム)搭載カーナビゲーショ ンシステム等による渋滞回避

ETC(無線通信を利用して有料道路の通行料金支払いを 行うシステム)の導入

物流施設の高 度化、物流拠 点の整備等

既存施設の機械化・自動化等

荷受け・仕分け業務の効率化のための物流拠点の整備等 環境マネジメン

トシステム等 ISO14001認証の取得、東京都貨物輸送評価制度の評

価を取得、グリーン・エコプロジェクトへの参加 24

(29)

エコドライブ及び自動車使用合理化におけるCO2削減効果

【2019年度実績が2030年度の目標水準を上回っている】

478万t-CO2(14%)

・エコドライブ 243.8 万t-CO2

・鉄道のエネルギー消費効果の向上 177.6 万t-CO2

・カーシェアリング 55.1 万t-CO2

・静脈物流に関するモーダルシフト・輸送効率化の推進 1.52 万t-CO2

・省エネルギー型荷役機械等の導入の推進 0.70 万t-CO2

【2030年度目標水準を上回る見込み】

2.1万t-CO2(0.1%)

・共同輸配送の推進 2.1 万t-CO2

【2030年度目標水準と同程度になる見込み】

2,728万t-CO2(82%)

・次世代自動車の普及、燃費改善 2379.0 万t-CO2

・公共交通機関及び自転車の利用促進 177.0 万t-CO2

・海洋グリーン化総合対策 172.4 万t-CO2

【2030年度目標水準を下回る見込み】

133.4万t-CO2(4%)

・鉄道貨物輸送へのモーダルシフトの推進 133.4 万t-CO2

運輸部門における2030年度CO2排出削減見込み量(2019年度評価)

環境省資料「2019年度における地球温暖化対策計画の進捗状況」より抜粋

【運輸部門の削減割合】

■次世代自動車(低燃費車の普及):約70%

■エコドライブ :約10%

■モーダルシフト :約5%

■公共交通機関の利用・自転車の利用:約5%

■その他 :約10%

■ 運輸部門におけるCO2削減には、低燃費車の普及とともにエコドライブや 自動車使用の合理化等が有効

25

(30)

自動車使用の合理化等をめぐる最近の動き等

環境の変化 新たなサービスや取組 見直しに当たっての視点 コロナ禍による

三密回避 ICTの発展

新たなサービスの出現

ドライバーの不足

経営環境の悪化

環境意識の変化

配送ルートの効率化

オンデマンド

★ 新たな技術の活用

・運行管理、自動運転等 システムの導入

★ 車両利用の効率化

・貨物と車両のマッチング

・ICTの活用

★ 他の交通機関との連携

・公共交通機関の利用

・モーダルシフト

保有車両の適正化 再配達の削減・置配

積載率の向上

タクシー アプリ 実車率の向上

26

(31)

計画事項 内 容

適正運転 の実施

エコドライブに関する教育・訓練の実 施・VR等の活用

車両管理システムによる走行距離及び 燃料補給量の管理

機器の 導入

テレマティクス等の運行管理、安全管 理システムの導入

エコドライブサポートシステムの活用

自動運転システムの導入

見直しの方向性

【エコドライブの手法】

計画事項 内 容

車両の 有効利用の

促進

荷室の空きスペースの見える化による貨 物と車両のマッチングアプリの活用 再配達の削減(置き配)

配送ルートの整備 モーダルシ

フトの推進

貨客混載

(バス、タクシーの物流での活用)

超小型モビリティの活用 公共交通機

関の利用の 促進

公共交通機関の利便性向上(バスロケー ションシステム、タクシーアプリ等)

自転車の活用(シェアサイクルの活用)

情報化の

推進 ICTを活用した物流の効率化 物流施設の

高度化等 予約システムの活用

➣ これらの項目のうち、次の視点をもとに検討を行い、指針に反映させる

① 事業者に適用が可能なもの

② 環境面から効果が認められるもの

【自動車使用合理化の手法】

➣ 近年の自動車使用等の変化を踏まえ、次のような事項について検討が必要

27

(32)

都民の健康と安全を確保する環境に関する条例・施行規則対照表(令和二年十月十五日現在)

条例 規則

第三章 自動車に起因する環境への負荷の低減の 取組及び公害対策

第三章 自動車に起因する環境への負荷の低減の 取組及び公害対策

第一節 自動車環境管理計画書

(自動車環境管理計画書の作成等) (自動車環境管理計画書の提出等)

第二十八条 都内(島しょ地域に存する町村の区 域を除く。以下この章において同じ。)の事業 所における規則で定める台数以上の自動車(道 路運送車両法(以下この章において「法」とい う。)第三条により定められる小型自動車及び 軽自動車のうちそれぞれ二輪のものを除く。)

の使用者(道路交通法(昭和三十五年法律第百 五号)第七十四条に規定する使用者をいう。以 下「特定事業者」という。)は、知事が別に定 める自動車がもたらす環境への負荷を低減する ための指針に基づき、規則で定めるところによ り、自動車の使用を合理化するための措置等の 事項を記載した計画書(以下「自動車環境管理 計画書」という。)を作成し、知事に提出しな ければならない。

第十六条 条例第二十八条第一項に規定する規則 で定める台数は、三十台とする。

2 条例第二十八条第一項に規定する自動車環境 管理計画書は、令和四年度から始まる五箇年度 ごとの各期間(以下この条において「自動車環 境管理期間」という。)を計画期間として作成 するものとする。

3 前項の規定にかかわらず、次の各号に掲げる 場合にあっては、当該各号に定める期間を計画 期間として作成するものとする。この場合にお いて、これに引き続く自動車環境管理計画書の 計画期間は、前項と同様とする。

一 条例第二十八条第一項に規定する特定事業 者に該当することとなった日(以下この条 において「特定事業者該当日」という。)

が自動車環境管理期間の開始年度の翌年度 の四月一日から終了年度の十二月三十一日 までの間である場合 当該特定事業者該当 日の属する年度から当該年度の属する自動 車環境管理期間の終了年度までの期間 二 特定事業者該当日が自動車環境管理期間の

終了年度の一月一日から三月三十一日まで の間である場合 当該特定事業者該当日が 属する自動車環境管理期間の次の自動車環 境管理期間

参考資料1

(33)

4 条例第二十八条第一項の規定による自動車 環境管理計画書の提出は、特定事業者該当日 又は計画期間が満了した日から三月以内に、

別記第六号様式による自動車環境管理計画書 提出書に、条例第二十八条第一項に規定する 指 針 ( 以 下 「 自 動 車 環 境 管 理 指 針 」 と い う。)に基づき作成する自動車環境管理計画 書を添付して行わなければならない。

2 特定事業者は、自動車環境管理計画書の内容 を変更したときは、当該変更した事項について 記載した計画書を、規則で定めるところによ り、知事に提出しなければならない。

5 条例第二十八条第二項の規定による計画書 の提出は、自動車環境管理計画書の内容を変 更した日から六十日以内に、別記第六号様式 の二による自動車環境管理計画書変更提出書 に、自動車環境管理指針に基づき作成する変 更後の自動車環境管理計画書を添付して行わ なければならない。

(実績の報告) (実績報告書の提出)

第二十九条 特定事業者は、毎年度、自動車環境 管理計画書に記載された事項に係る前年度の実 績を記載した報告書(以下「実績報告書」とい う。)を、知事が別に定めるところにより、知 事に提出しなければならない。

第十六条の二 条例第二十九条の規定による実績 報告書の提出は、五月末日までに、別記第六号 様式の三による自動車環境管理実績報告書提出 書に、自動車環境管理指針に基づき作成する自 動車環境管理実績報告書を添付して行わなけれ ばならない。

(指導及び助言)

第三十条 知事は、自動車環境管理計画書及び実 績報告書の内容が第二十八条第一項の指針に照 らして不十分であると認めるときは、自動車が もたらす環境への負荷を低減するための措置に 係る事項について、必要な指導及び助言を行う ことができる。

(自動車環境管理計画書及び実績報告書の公表)

第三十一条 知事は、特定事業者から自動車環境 管理計画書又は実績報告書の提出があったとき は、その内容を公表することができる。

(勧告)

第三十二条 知事は、自動車環境管理計画書又は 実績報告書を正当な理由なく提出しない者に対 し、期限を定めてその期間内に提出することを 勧告することができる。

(自動車環境管理者の選任) (自動車環境管理者の選任及び変更の届出)

(34)

第三十三条 特定事業者は、次に掲げる職務を行 う自動車環境管理者を一名選任し、知事に届け 出なければならない。

第十六条の三 条例第三十三条第一項又は第二項 の規定による届出は、自動車環境管理者を選任 し、又は変更した日から六十日以内に、別記第 六号様式の四による自動車環境管理者選任(変 更)届出書により行わなければならない。

一 自動車環境管理計画書に記載された事項の 実施状況の把握

二 自動車環境管理計画書に記載された事項に 係る自動車の運行等に従事する者への指導及 び監督

三 前二号に掲げるもののほか、自動車がもた らす環境への負荷を低減するために必要な業 務

2 特定事業者は、自動車環境管理者を変更した 場合は、知事に届け出なければならない。

第二節 自動車から発生する排出ガス及び温室効 果ガス対策

(自動車等の使用及び利用の抑制の努力義務)

第三十三条の二 自動車又は法第二条第三項に規 定する原動機付自転車(以下「自動車等」とい う。)を使用し、又は利用する者は、事業、日 常生活その他の活動において、自動車等の効率 的な使用又は利用や公共交通機関への利用転換 などにより、自動車等の使用又は利用を抑制す るよう努めなければならない。

(低公害・低燃費車等の使用及び利用の努力義務) (燃費性能)

第三十四条 自動車等を使用し、又は利用する者 は、排出ガスを発生しないか、若しくは排出ガ スの発生量が相当程度少なく、かつ、燃費性能

(エネルギーの消費量との対比における自動車 の性能として規則で定めるものをいう。以下同 じ。)が相当程度高いものとして知事が指定す る 自 動 車 ( 以 下 「 低 公 害 ・ 低 燃 費 車 」 と い う。)又は排出ガスの発生量がより少なく、か つ、燃費性能がより高い自動車等を使用し、又 は利用するよう努めなければならない。

第十六条の四 条例第三十四条第一項に規定す るエネルギーの消費量との対比における自動車 の性能として規則で定めるものは、次の各号に 掲げる自動車の区分に応じ、当該各号に定める 値とする。

一 揮発油若しくは軽油を燃料とする自動車又 は液化石油ガスを燃料とする自動車(省エネ 法第百四十七条第一号に規定する特定機器の エネルギー消費効率のうち自動車に係るもの が定められているものに限る。) 当該エネ ルギー消費効率の値

二 前号の燃料以外のものを燃料とする自動車 又は液化石油ガスを燃料とする自動車(省エ

(35)

ネ法第百四十七条第一号に規定する特定機器 のエネルギー消費効率のうち自動車に係るも のが定められているものを除く。) 当該エ ネルギー消費効率の算定方法に準じて算出さ れた当該エネルギー消費効率に相当する値

2 自動車等を使用し、又は利用する者は、排出 ガスの発生量が相当程度大きいものとして知事 が指定する自動車を使用し、又は利用しないよ うに努めなければならない。

(低公害・低燃費車の導入義務) (低公害・低燃費車の導入義務者の規模)

第三十五条 自動車の使用者(自動車の賃貸等を 業とする者にあっては、所有者とする。)のう ち規則で定める自動車を規則で定める台数以上 事業の用に供する者は、その事業の用に供する 自動車の台数に対する低公害・低燃費車(知事 が別に定める自動車に限る。)の台数の割合を 規則で定める割合以上としなければならない。

第十七条 条例第三十五条に規定する規則で定め る自動車は、道路運送車両法(昭和二十六年法 律第百八十五号)第三条に規定する普通自動 車、小型自動車及び軽自動車のうち二輪自動車 及び被けん引自動車を除くものとする。

2 条例第三十五条に規定する規則で定める台数 は、二百台とする。

3 条例第三十五条に規定する規則で定める割合 は、同条に規定する低公害・低燃費車のうち排 出ガスを発生しないか、又は排出ガスの発生量 が特に少なく、かつ、燃費性能が特に高いもの として知事が別に定める自動車に換算した場合 において、十五パーセントとする。

(勧告)

第三十六条 知事は、正当な理由なく、前条の規 定に違反して低公害・低燃費車の導入を怠った 者に対して、必要な措置を講ずることを勧告す ることができる。

(粒子状物質排出基準の遵守等)

(36)

第三十七条 自動車(法第三条により定められる 軽自動車及び二輪の小型自動車を除く。)の使 用者(道路交通法第七十四条に規定する使用者 をいう。以下この章において「運行責任者」と いう。)は、別表第五に掲げる自動車のうち軽 油を燃料とする自動車として法第五十八条に基 づき有効な自動車検査証の交付を受けた自動車

(以下「特定自動車」という。)で、都内の粒 子状物質による大気汚染の深刻な状況にかんが み定める別表第六の上欄に掲げる自動車の種別 ごとに同表の中欄に掲げる測定の方法により測 定された粒子状物質の量が、それぞれ同表の下 欄に掲げる自動車から排出される粒子状物質の 量の許容限度(以下「粒子状物質排出基準」と いう。)を超えて粒子状物質を排出するもの を、都内において運行し、又は運行させてはな らない。

2 特定自動車から排出される粒子状物質の量 は、次の各号に掲げる特定自動車ごとに当該各 号に掲げる値を維持しているものとみなす。た だし、別表第六の中欄に掲げる測定の方法によ り測定された値が別にあるときは、この限りで ない。

一 法第七十五条の規定による型式の指定(以 下「型式指定」という。)を受けている特定 自動車(第三号に掲げるものを除く。) そ の指定の際の判定をされたときの粒子状物質 の量

二 型式指定を受けていない特定自動車で法第 五十九条に基づく新規検査又は法第七十一条 に基づく予備検査(法第十六条の規定により 抹消登録を受けた特定自動車及び法第六十九 条第四項の規定により自動車検査証が返納さ れた特定自動車に係るものを除き、法第七十 五条の二第一項の規定によりその型式につい て指定を受けた一酸化炭素等発散防止装置を 備えた特定自動車にあっては道路運送車両法 施行規則(昭和二十六年運輸省令第七十四 号)第六十二条の五の検査。以下「新規検査 等」という。)を受けたもの(次号に掲げる

(37)

ものを除く。) 当該特定自動車が法第四条 に基づく登録を受けた日において当該特定自 動車と同じ種別の自動車について型式指定を 受けるときに適用される法第四十一条に基づ く粒子状物質の技術基準に定められた平均値

(平均値が定められていないときのものに あっては知事が別に定める値)

三 法に基づき自動車の種別に応じた粒子状物 質の技術基準が初めて施行された日前に型式 指定又は新規検査等を受けている特定自動車 当該特定自動車と同じ種別の自動車について 法第四十一条に基づき初めて定められた粒子 状物質の技術基準に相当するものとして知事 が別に定める値

3 知事が指定する粒子状物質を減少させる装 置(以下「粒子状物質減少装置」という。)

を装着した特定自動車については、粒子状物 質排出基準に適合する特定自動車とみなす。

4 粒子状物質減少装置を装着した特定自動車 の運行責任者は、当該特定自動車の走行距 離、運行時の状態等から判断した適切な時期 に、粒子状物質減少装置の点検をし、及び必 要な整備をしなければならない。

(猶予期間)

第三十八条 前条第一項の規定は、特定自動車が 初めて法第四条の規定により登録を受けた日か ら起算して七年間は、当該特定自動車について 適用しない。ただし、知事は別表第五の五の項 に掲げる自動車について、別の期間を定めるこ とができる。

(荷主等の義務)

第三十九条 反復継続して貨物又は旅客の運送等 を委託する者で、当該委託を受ける者の特定自 動車の運行に相当程度関与すると認められるも の(以下「荷主等」という。)は、当該委託を 受ける者が第三十七条に規定する事項を遵守す るよう適切な措置を講じなければならない。

(勧告)

第四十条 知事は、荷主等が前条の規定に違反し ていると認めるときは、当該荷主等に対し、必

(38)

要な措置をとることを勧告することができる。

(粒子状物質減少装置の指定)

第四十一条 知事は、粒子状物質を減少させる装 置の製作又は販売をする者等からの申請により、

粒子状物質を減少させる装置として適当と認めら れるものを粒子状物質減少装置又は粒子状物質減 少装置の型式として指定することができる。

2 知事は前項の規定により指定するときは、あ らかじめ粒子状物質を減少させる装置について 専門的知識を有する者の意見を聴かなければな らない。

3 知事は、第一項の規定により指定を受けた粒 子状物質減少装置又は粒子状物質減少装置の型 式について、指定を受けたときの性能を保持す ることが困難になったと認めるときは、あらか じめ粒子状物質を減少させる装置について専門 的知識を有する者の意見を聴いて、その指定を 取り消すことができる。この場合において、知 事は、取消しの日までに装着された装置につい て取消しの効力の及ぶ範囲を限定することがで きる。

(運行禁止命令等)

第四十二条 知事は、粒子状物質排出基準に適合 しない特定自動車が都内において運行されてい ると認めるときは、当該特定自動車の運行責任 者に対して、当該特定自動車の都内における運 行禁止を命ずることができる。

2 前項の命令をした場合において、命令を受け た者から当該特定自動車が粒子状物質排出基準 に適合することを証するものが提出され、かつ 知事がこれを適当と認めたときは、知事は、同 項の規定による命令を解除するものとする。

(自動車等の適正整備の努力義務)

第四十三条 自動車等を使用する者は、その自動 車等を適正に整備することにより、自動車等か ら発生する排出ガス及び排出する温室効果ガス を最少限度にとどめるよう努めなければならな い。

(建設作業機械等を使用する者等の義務)

(39)

第四十四条 ブルドーザー等の建設機械、フォー クリフト等の産業機械、農耕用トラクター等の 農業機械であって法第四条に基づく自動車とし ての登録を受けていないもの(以下「建設作業 機械等」という。)を使用する者その他建設作 業機械等の整備について責任を有する者又は運 転者は、建設作業機械等からの排出ガスの発生 量及び温室効果ガスの排出の量を可能な限り減 少させるよう努めなければならない。

(自動車製造者の開発努力義務)

第四十五条 自動車等を製造する者(以下「自動 車製造者」という。)は、低公害・低燃費車の 開発に努めなければならない。

(低公害・低燃費車の販売実績の報告)

第四十六条 知事は、過去に法第四条に基づく登 録を受けていない自動車(以下「新車」とい う。)の販売を、都内において業とする者(以 下「自動車販売者」という。)に対し、低公 害・低燃費車のうち知事が別に定める自動車の 販売実績について報告を求めることができる。

(自動車販売者による環境情報の説明義務) (環境情報の事項)

第四十七条 自動車販売者は、特定自動車の運行 に係る義務、低公害・低燃費車の使用に係る義 務その他この章に規定する義務の遵守に関し必 要な事項及びその販売する新車の排出ガスの 量、騒音の大きさ、燃費性能その他規則で定め る事項(以下「環境情報」という。)を記載し た書面等を、その販売事務所に備え置くととも に、新車を購入しようとする者に対してその書 面を交付し、当該新車の環境情報について説明 を行わなければならない。

第十八条 条例第四十七条に規定する規則で定め る事項は、次に掲げる事項とする。

一 燃料の種別

二 二酸化炭素の排出量

三 自動車用エアコンディショナーに冷媒とし て使用されている物質の種類、量及び地球 温暖化係数

2 条例第四十七条の規定により書面等に記載 し、及び新車の購入者に説明する排出ガスの量 は、次に掲げる物質の量とする。

一 一酸化炭素 二 非メタン炭化水素 三 窒素酸化物

四 粒子状物質(軽油を燃料とする自動車及び ガソリンを燃料とする吸蔵型窒素酸化物還元 触媒を装着した直接噴射式の原動機を有する 自動車に限る。)

五 ホルムアルデヒド(メタノールを燃料とす る自動車に限る。)

(40)

3 条例第四十七条の規定により書面等に記載 し、及び新車の購入者に説明する騒音の大きさ は、加速走行騒音、定常走行騒音及び近接排気 騒音の大きさとする。

4 条例第四十七条の規定により書面等に記載 し、及び新車の購入者に説明する燃費性能並び に第二項に規定する排出ガスの量及び前項に規 定する騒音の大きさの値にあっては次のいずれ かの値と、第一項に規定する二酸化炭素の排出 量にあっては告示で定める燃費性能から求める 方法により算定した値とする。

一 道路運送車両法第七十五条の規定による型 式の指定その他の新車時の検査を受けるため に申請し、又は届け出た値

二 低排出ガス車認定実施要領(平成十二年運 輸省告示第百三号)第五条の規定による認定 を受けるために申請した値

(勧告)

第四十八条 知事は、正当な理由なく、自動車販 売者が前条の規定に違反していると認めるとき は、当該自動車販売者に対して必要な措置を講 ずることを勧告することができる。

(自動車整備事業者による整備結果の説明の努力義務)

第四十九条 自動車等の整備を業とする者(以下

「自動車整備事業者」という。)は、自動車等 の整備を行うときは、排出ガスを低減させるた めに当該自動車等に備えられた装置を点検し、

その結果を当該自動車等の整備を依頼した者に 対して説明するとともに、その適正な管理につ いて必要な助言を行うよう努めなければならな い。

(自動車等排出ガスの調査)

第五十条 知事は、環境への影響を把握するた め、自動車等から発生する排出ガスの状況及び 大気中の濃度について調査しなければならな い。

(大気汚染地域の指定等)

第五十一条 知事は、自動車等から排出される排 出ガスにより、常時著しい大気の汚染が発生し ている地域があるときは、当該地域を大気汚染

(41)

地域として指定するとともに、道路の管理を行 う者その他の関係者と協力して、当該地域の大 気の汚染を解消するための計画を策定し、これ に基づき必要な措置を講ずるものとする。

第三節 エコドライブ

(エコドライブの努力義務)

第五十一条の二 自動車等を運転する者は、その 自動車等から発生する排出ガス及び排出する温室 効果ガスを最少限度にとどめるための適切な運転 及 び 適 正 な 管 理 ( 以 下 「 エ コ ド ラ イ ブ 」 と い う。)を行うよう努めなければならない。

2 自動車等を事業の用に供する者は、その管理 する自動車等の運転者に対して、エコドライブ を行わせるために適切な措置を講じるよう努め なければならない。

(自動車等を運転する者の義務) (アイドリング・ストップの特例)

第五十二条 自動車等を運転する者は、自動車等 を駐車し、又は停車するときは、当該自動車等 の原動機の停止(以下「アイドリング・ストッ プ」という。)を行わなければならない。ただ し、規則で定める場合はこの限りでない。

第十九条 条例第五十二条ただし書に規定する規 則で定める場合は、次のとおりとする。

一 道路交通法(昭和三十五年法律第百五号)

第七条の規定により信号機の表示する信号等 に従って自動車等を停止する場合その他同法 の規定により自動車等を停止する場合 二 交通の混雑その他の交通の状況により自動

車等を停止する場合

三 人を乗せ、又は降ろすために自動車等を停 車する場合

四 自動車の原動機を貨物の冷蔵等に用いる装 置その他の附属装置(自動車の運転者室及び 客室の冷房又は暖房を行うための装置を除 く。)の動力として使用する場合

五 道路交通法施行令(昭和三十五年政令第二 百七十号)第十三条第一項各号に規定する自 動車が当該緊急用務に使用されている場合 六 前各号に掲げるもののほか、やむを得ない

と認められる場合

(事業者の義務)

第五十三条 自動車等を事業の用に供する者は、

その管理する自動車等の運転者に対して、前条 に規定する事項を遵守するよう適切な措置を講 じなければならない。

(42)

(駐車場の設置者等の周知義務) (駐車場の規模)

第五十四条 規則で定める規模以上の駐車場の設 置者及び管理者は、当該駐車場を利用する者に 対し、アイドリング・ストップを行うよう、必 要な事項を表示したものの掲出等の方法により 周知しなければならない。

第二十条 条例第五十四条に規定する規則で定め る規模は、自動車の収容能力が二十台であるこ ととする。

(外部電源設備の設置努力義務)

第五十五条 冷蔵等の装置を有する貨物自動車の 貨物の積卸しをする施設の設置者は、当該貨物 自動車のアイドリング・ストップ時における冷 蔵機能等を維持するための外部電源設備を設置 するよう努めなければならない。

(勧告)

第五十六条 知事は、第五十二条から第五十四条 までの規定に違反している者があると認めると きは、その者に対し、必要な措置をとることを 勧告することができる。

第四節 燃料規制等

(温室効果ガスの排出の削減に寄与する燃料の開 発等の努力義務)

第五十六条の二 自動車又は建設作業機械等に使 用される燃料(以下この条において「自動車等 燃料」という。)を製造する者は、適切な原料 を使用し、かつ、温室効果ガスの排出の削減に 寄与する自動車等燃料(以下「温暖化対策燃 料」という。)の開発に努めるとともに、当該 温暖化対策燃料を販売する者に対し、当該温暖 化対策燃料について、温室効果ガスの削減効果 等に関する情報を提供するよう努めなければな らない。

2 温暖化対策燃料を販売する者は、当該温暖化 対策燃料を購入しようとする者に対し、当該温 暖化対策燃料について、温室効果ガスの削減効 果等に関する情報を提供するよう努めなければ ならない。

3 自動車等燃料を使用する者は、温暖化対策燃 料を使用するよう努めなければならない。

(粒子状物質等を増大させる燃料の使用禁止) (粒子状物質等の量を増大させる燃料)

第五十七条 運行責任者及び建設作業機械等を事 第二十一条 条例第五十七条に規定する規則で定

(43)

業の用に供する者は、その自動車又は建設作業 機械等からの排出ガスに含まれる粒子状物質等 の量を増大させる燃料として規則で定めるもの を都内において自動車又は建設作業機械等の燃 料に使用してはならない。

める燃料は、次のとおりとする。

一 重油(日本工業規格K二二〇五に定める重 油をいう。以下この条において同じ。)

二 重油を混和した燃料

三 前二号を除き、次に掲げる燃料の性状のい ずれかが当該の値を満たさない燃料

ア 九十パーセント留出温度(日本工業規格 K二二五四に定める方法で測定した燃料の 性状をいう。) 摂氏三百六十度以下 イ 十パーセント残油の残留炭素分(日本工

業規格K二二七〇に定める方法で測定した 燃料の性状をいう。) 〇・一質量パーセ ント以下

ウ セタン指数(日本工業規格K二二八〇に 定 め る 方 法 で 算 出 し た 燃 料 の 性 状 を い う。) 四十五以上

エ いおう分(日本工業規格K二五四一

一、日本工業規格K二五四一―二、日本工 業規格K二五四一―六又は日本工業規格K 二五四一―七に定める方法で測定した燃料 の性状をいう。) 〇・〇〇一質量パーセ ント以下

(使用禁止命令)

第五十八条 知事は、前条の規定に違反すると認 めるときは、運行責任者又は建設作業機械等を 事業の用に供する者に対して、当該燃料を自動 車又は建設作業機械等の燃料として都内におい て使用しないことを命ずることができる。

(粒子状物質等を増大させる燃料の販売禁止)

第五十九条 建設作業機械等に使用される燃料を 販売する者は、第五十七条に規定する燃料を、

都内において建設作業機械等の燃料用として販 売してはならない。

(販売禁止命令)

第六十条 知事は、前条の規定に違反すると認め るときは、当該燃料を建設作業機械等の燃料用 として都内において販売しないことを命ずるこ とができる。

(自動車用又は建設作業機械等用の燃料の検査)

第六十一条 知事は、必要があると認めるとき

(44)

は、関係職員に、検査の用に供するため、自動 車若しくは建設作業機械等で使用されている燃 料又は建設作業機械等用として販売の用に供さ れている燃料について必要最少限度の数量を無 償で収去させることができる。

(自動車用又は建設作業機械等用の燃料の調査)

第六十二条 知事は、環境への影響を把握するた め、自動車用又は建設作業機械等用の燃料の製 造、販売又は使用の状況について調査しなけれ ばならない。

2 自動車又は建設作業機械等に使用される燃料 を製造し、若しくは販売し、又は使用する者 は、前項の規定に基づく調査に協力しなければ ならない。

第五節 自動車の騒音及び振動対策

(低騒音車等の使用努力義務)

第六十三条 自動車等を使用する者は、騒音の発 生が相当程度少ない自動車等(以下「低騒音 車」という。)又は騒音の発生がより少ない自 動車等を使用するよう努めなければならない。

(自動車等を使用する者の努力義務)

第六十四条 自動車等を使用する者は、その自動 車等を適正に整備し、及び適切に運転すること により、自動車等から発生する騒音及び振動を 最小限度にとどめるよう努めなければならな い。

(自動車製造者の開発努力義務)

第六十五条 自動車製造者は、低騒音車の開発に 努めなければならない。

(自動車等を販売する者の努力義務)

第六十六条 自動車等の販売を業とする者は、低 騒音車の普及又は利用の促進に努めるととも に、自動車等を購入しようとする者に対し、当 該自動車等から発生する騒音を低減させるた め、その適正な管理について必要な助言を行う よう努めなければならない。

(自動車整備事業者による整備結果の説明の努力義務)

第六十七条 自動車整備事業者は、自動車等の整 備を行うときは、騒音を低減させるために当該

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東京都 資源循環推進部 古澤課長 葛飾区 環境部 五十嵐課長. 神奈川県 環境農政局 環境部 加藤部長 広島県

○杉田委員長 ありがとうございました。.

2018年度の年平均濃度につきましては、一般局では12.4 μg/m 3 、自排局では13.4 μg/m 3

〇畠山座長 ほかにはいかがでしょうか。. 〇菅田委員

自動車環境管理計画書及び地球温暖化対策計 画書の対象事業者に対し、自動車の使用又は