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復建調査設計(株)

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Academic year: 2022

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(1)土木学会第55回年次学術講演会(平成12年9月). Ⅵ-203. 建設 CALS に向けた橋梁設計業務プロセスの現状分析(その1) 中央復建コンサルタンツ(株) (株)ニュージェック. 1.まえがき. 正会員○阪本幹己. 関西大学工学部. フェロー. 三上市藏. 正会員. 京都大学工学部. 正会員. 堀. 復建調査設計(株). 正会員. 木原智晴. 保田敬一. 智晴. 建設事業は,計画→調査→設計→積算→入札・契約→調達→施工→検査→運用・維持管理→. リニューアル・更新といったプロセスで実施されている.このライフサイクルに多くの企業や関係組織など が関わり,多くの情報が不連続的に流れているため,情報の再構築を余儀なくされているような非効率的, 非合理的なプロセス処理が現状である.将来の建設業への CALS/EC 導入に向けた課題の抽出を行うために, 建設事業の中でも橋梁事業,特に設計業務を例にとって,現状の業務分析からフローチャート作成,各設計 プロセス間におけるデータの流れとその受け渡し,および現状の課題の整理を行う. 2.各段階における業務内容. 現状分析は,橋梁事業における業務のワークフローを,予備設計まで(計画・. 企画,予備調査,予備設計,二次調査) ,上部工詳細設計および下部工詳細設計(詳細設計,積算,発注,積 算,維持管理,補修)といったプロセスに分類し,まず各プロセスにおけるワークフローを作成した.予備 設計までのプロセスのフローチャートでは,計画・企画,予備調査,予備設計,二次調査とも独立した業務 として実施されている.上部工詳細設計におけるフローチャートでは,予備設計からのデータに基づいて上 部工詳細設計が実施されている.下部工詳細設計におけるフローチャートでは,橋梁設計業務,測量,地質 調査,対外協議および上部工詳細設計からのデータに基づいて下部工詳細設計が実施されている. いずれの業務プロセスにおいても紙による情報の交換・保管が行われているため,情報の連帯は参照・閲 覧といった形態でしかなされていない.このように,ワークフローについては,1 つの事業の中で業務が細 分化され,大部分の報告書が紙を媒体としている.そのため,各業務間の情報は,紙による参照・閲覧とい った形態でしかなされず,さらにこの大量な情報を長期間保管し,管理しているのが実状である. 3.データの流れおよびデータの受け渡し. データの流れについては,文書情報,数量情報および図面情報. にそれぞれ分けて,データの受け渡し表においては文書および図面情報に分けて整理した.図面情報の流れ を図-1 に示す.また,道路概略設計から道路詳細設計までのデータの受け渡しを表-1 に示す. 発 注 者 調査 ・ 計画. 企画・計画 調. コンサルタント. 地質・測量業者. 施 工 業 者 資機材・協力業者. 地形図 道路設計図 地質調査,水文調査. 査. 予備設計. 実測図. 比較図,構造一般図(概略),全体一般図,縦断図,横断図. 設計 詳細設計 発注契約 工事. 施. 発注図. 工. 竣工検査 維持管理. 線形図,全体一般図,詳細図,付属物図,架設図. 承認図. 発注図. 竣工図 維持管理図面. :電子化されていない業務. :電子化されている業務. 図‑1. 図面情報の流れ. データの流れにおいては,文書情報,数量情報および図面情報の流れがあるが,いずれのフェーズにおい てもほとんどが電子化されておらず,紙による情報交換が主体である.また,電子化されている業務も若干 あるが,発注者側で電子情報を取り扱うことができないため,個々の業務において電子化されているに過ぎ ない.一方,データの受け渡しに関しても,①道路詳細設計まで(道路概略設計,道路予備設計および道路 詳細設計)のプロセスでは,文書情報の大部分が受け渡し(参照)出来る.図面情報では,位置図および各 キーワード:建設 CALS,橋梁設計,業務プロセス 連絡先: 〒532-0004 大阪市淀川区西宮原 1-8-29-32. TEL.06-6393-1203 , FAX.06-6393-7527.

(2) 土木学会第55回年次学術講演会(平成12年9月). Ⅵ-203. 業務プロセスで基本となる平面図が各業務で精度(縮尺)が違うため,受け渡しが出来ない.また,②橋梁 設計まで(橋梁予備および橋梁詳細設計)のプロセスでは,文書情報が大部分受け渡しが出来る。図面情報 では,各業務で成果品の精度(縮尺)が違うため,受け渡しが出来ない.このように,各データの受け渡し については,文書情報は大部分において受け渡しができるが,図面情報は,各業務で精度(縮尺)が異なる ため,受け渡しは基本的にはできないということになる.また,全ての業務プロセスにおいて基となる地形 データは,数値地図化がまだ進んではおらず受け渡しは不可能な状態である. 表‑1. データの受け渡し(道路詳細設計まで). 道路概略設計 (S=1/5000〜1/2500) 参照 情報内容 交通量 外 Nd:固定値 道路区分 I1 S:検討値 幅員構成 I2 Nd:検討値 幾何構造基準 I2 Nd:固定値 舗装構成 仮 I1 Nd:固定値 平面線形 外 I21 S:検討値 縦断線形 外 I22 S:検討値 Na<Nd>:検討 平面線形・座標 I4 I6 I21 値 縦断線形 I4 I7 I22 Nd:検討値 横断勾配 I4 I8 Nd:検討値 縦断構造物 I21 S:検討値 横断構造物 I21 I22 S:検討値 数量計算書 I11 I12 I24 Nd:計算値 概算工事費 外 I13 Nd:計算値 用排水施設断面 外 I21 Nd:計算値 安定計算 − − 土構造物断面計算 − − 施工工程 − − 施工法 − − 土質データ 外 N:検討値 航 L<V>:検討値 航 L<V>:検討値 I8 I21 L(V):検討値 S=1/100〜1/200 I21 I22 L(V):検討値 S=1/200〜1/500 I21 I22 L(V):検討値 − − − − − − S=1/100〜1/200 − − S=1/100〜1/200 − − I21 L<V>:検討値 I24 I33 L(V):検討値 S=1/100 外 L(V):検討値 フェイズ. 作業内容 I1 I2 設計条件 I3 I4 I5 コントロール条 I6 件 I7 文 書 情 報. 図 面 情 報. I8 線形要素. I9 I10 I11 構造物調書 I12 I13 I14 I15 構造計算 I16 I17 I18 施工法 I19 土質条件 I30 位置図 I20 平面図 I21 縦断図 I22 標準横断図 I23 横断図 I24 構造物一般図 I25 用排水系統図 I26 土積図 I27 小構造物設計図 I28 配筋図 I29 地質平面図 I31 地質縦断図 I32 ボーリング柱状図 I33. 用 N:数値情報 語 Nd:デジタル数値情報 の Na:アナログ数値情報 (平面線形のように、線形要素 定 は決まっているが始点終点 義 座標がデジタルに決定してい ない). 5.現状での課題. 道路予備設計 (S=1/1000) 参照 情報内容 ← Nd:固定値 ← S:固定値 ← Nd:固定値 ← Nd:固定値 ← Nd:検討値 ← 外 I21 S:検討値 ← 外 I22 S:検討値 Na<Nd>:検討 ← I4 I6 I21 値 ← I4 I7 I22 Nd:検討値 I4 I8 Nd:検討値 ← I21 S:検討値 ← I21 I22 S:検討値 I11 I12 I24 Nd:計算値 外 I13 Nd:計算値 ← 外 I21 Nd:計算値 − − − − − − − − 外 N:検討値 航 L<V>:検討値 航 L<V>:検討値 I8 I21 L(V):検討値 ← I21 I22 L(V):検討値 ← I21 I22 L(V):検討値 − − − − − − − − − − I21 L<V>:検討値 I24 I33 L(V):検討値 外 L(V):検討値. S:文書情報 L:ラスター図面情報 V:ベクトル図面情報 固定値:他で決定した情報で,変更不可能 検討値:当該フェーズで変更可能な値 計算値:参考資料をもとに、単純計算で 算定できる値. 参 照. ← I1 外 仮 航 実. ← ← ← ← 外 ← ←. 道路詳細設計 (S=1/1000〜1/500) 参照 情報内容 Nd:固定値 S:固定値 Nd:固定値 Nd:固定値 Nd:検討値 I21 S:固定値 I22 S:固定値. ←. I4. I6. I21 Nd:検討値. ←. I4 I4 I21 I21 I11. I7 I8. 外. I21. I22 Nd:検討値 Nd:検討値 S:検討値 S:検討値 I24 Nd:計算値 − Nd:計算値 Nd:計算値 Nd:計算値 S:計算値 S:計算値 N:検討値 L<V>:検討値 L<V>:検討値 L(V):検討値 L(V):検討値 L(V):検討値. ← ← − ←. I22 I12. 外. ← ←. 実 実 I8 I21 I21 I22 I21 I22. I21 I24 I33 外. L<V>:検討値 L(V):検討値 L(V):検討値. 前フェーズの値(数値,文書)を 参照する 同一フェーズの情報番号を参照 外部情報を参照 仮定した値を利用 航測図面 実測図面. 以上のことをまとめると,現状として以下のような課題が挙げられる.. (1)各プロセスが独立した業務であり,紙による情報の交換・保管が行われているため,情報連帯は参照・閲 覧といった形態でしかなされていない.(2)各プロセスで要求される図面の精度(縮尺)が異なるため,業務 の重複(測量など)が発生している.(3)文書や図面などは,利用するソフトウエアの標準化(互換性の統一) がなされていないことも,成果品の電子媒体化が進まない原因となっている.(4)地形図データと線形座標デ ータのみが下流業務でその需要があるが,2次元データであるため,標高の情報を与え,3次元データにす る必要がある.(5)上流側のプロセスにおいて電子化した業務が行われていても,下流側で再度電子化される 際に,転記ミスによる誤りが生じやすい. 4.あとがき. 本研究では,まず橋梁業務を対象としたワークフローの作成を含む業務内容の現状調査,デ. ータの電子化の現状調査,および建設業務一般に対して建設 CALS/EC を適用する場合の課題調査の結果を 述べた.今後は,これらの課題の対策について検討していく必要がある. 参考文献 1) (社)建設コンサルタンツ協会近畿支部 土木情報・通信先進技術研究委員会:土木情報・通信 先進技術研究委員会報告書 −建設 CALS/EC の導入と CALS 要素技術に関する研究−,1999.7..

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