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シールド機動力学モデルによる中折れシールド機挙動シミュレーション

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Academic year: 2022

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(1)3‑380. 土木学会第59回年次学術講演会(平成16年9月). シールド機動力学モデルによる中折れシールド機挙動シミュレーション 長岡技術科学大学. 岩崎広幸 杉本光隆. Aphichat Sramoon. を示す。距離程 318~342m 付近(図中、区間 A)では、前. 1.はじめに はじめに 現在、シールド機の制御・操作は自動掘進システムによ. 胴のヨーイング角(φy)は実測値とよく一致していること、. り行われている。しかし、これらのシステムはいくつかの. 後胴のヨーイング角は水平中折れ角分ずれていること、前. 経験的な関係を基にし、 理論的な背景を持たない。 そこで、. 胴のピッチング角(φp)は実測値より約 10min 下向きとなっ. 掘削領域、テールクリアランス、動的つり合い、CF 回転方. ていること、掘進速度(vs)は実測値とよく一致していること、. 向、シールド機のスライド、緩み領域を考慮できるシール. がわかる。また、距離程 342~378m(図中、区間 B)では、. 1). ド機動力学モデルを開発した 。本論文は、現場実測デー. ヨーイング角は実測値とよく一致していること、ピッチン. タ用いて中折れシールド機の挙動シミュレーションを行い、. グ角は実測値より 15~30min 下向きとなっていること、掘. 実挙動と比較することにより、中折れシールド機動力学モ. 進速度は実測値より約 0.07m/min 小さくなっていること、. 2). デル の妥当性を検証する。. その結果、掘進距離が実測値より短くなっていること、が. 2.解析方法 解析方法. わかる。. 挙動シミュレーションの手順は以下のとおりである。. これらは、図-1 より、解析区間に地層構造の大きな変化. 1)地盤物性などの入力物性値の推定. は見られないこと、図-3 より、掘進速度は区間 A より区間. 2)1)で推定した入力物性値による挙動シミュレーション. B の方が速くなっていること、ジャッキ推力を示す図-4 よ. 3.現場概要 現場概要. り、ジャッキ推力は区間 A より区間 B の方が小さいこと、. 土被り約 25m の洪積砂層と洪積粘性土層の互層地盤中. から、掘進地盤の地質構造が想定した地質縦断図(図-1 参. を泥水式中折れシールド(φ=8.08m)で掘進した工事の現場. 照)と異なっているか、または、掘進地盤の地盤物性が区. 実測データを用いた。シミュレーション区間は、直線部と. 間 B で変化しているためであると考えられる。. R=200m の曲線部を含む約 66m である。図-1 に地質縦断図. 図-5, 図-6に、 スキンプレート展開図上に距離程336.125m. を示す。. におけるシールド機周辺の法線方向地盤変位分布(+:掘. 4.解析 解析結果 解析結果. 削面がトンネル外側へ変位)とスキンプレート法線方向土. 実測値とシミュレーション結果のシールド機軌跡を図-2. 圧分布を示す。ここで、周方向 0,360deg はシールド機底面. に示す。図から、シミュレーション結果は実測値と比較し. を、180deg はシールド機天端を示し、軸方向上側はシール. て多少掘進距離が短いが、全体的によく一致していること. ド機掘進方向である。. が分かる。. 図-5 より、法線方向地盤変位分布の大部分は負で主働状. 図-3 にシールド機挙動の実測値とシミュレーション結果. 態であること、前胴,後胴ともにシールド機左側スプリング x -coodinate (m). 26 27 28. Observed. Side View. Sim ulation Planned Alignm ent. start. end. 29. シミュレーション区間. y - coodinate (m). 30 45780 Plane View 45770. start. end 45760. 45750 -48900. -48890. -48880. -48870. -48860. -48850. -48840. -48830. z - coodinate (m ). 図-2 シールド機軌跡 図-1 地質縦断図 キーワード:シールド機,中折れ,シミュレーション,動力学モデル,現場実測データ 連絡先:〒940-2136 新潟県長岡市上富岡町 1603-1 長岡技術科学大学環境・建設系 TEL/FAX0258-46-6000/9600 ‑759‑. -48820.

(2) 3‑380. 土木学会第59回年次学術講演会(平成16年9月). ライン沿いの地盤変位は中間部付近で小さく端部で大. 区間 A. 間部付近で大きく端部で小さく、特に後胴テール部で. φ y (min). きいこと、右側スプリングライン沿いの変位は逆に中. の影響を受けていること、シールド機の蛇行により両 側のスプリングライン沿いに凹凸が見られること、が. -30 0 30 60 0.04. v s (m/min). いこと、掘削断面内に側方土圧係数の高い粘性土層が. Observed (Front) Predicted (Front) Predicted (Rear) Planned Alignm ent. 10900 11000 -60. わかる。また、図-6 より、法線方向土圧分布は、法線 方向地盤変位が正の受働領域となっている部分で大き. end. 10700 10800. φ p (min). 顕著であること、シールド機左側ではコピーカッター. 10500 10600. 区間 B. start. 挟在しているため、左右スプリングライン付近で帯状. 0.03 0.02 0.01 0.00 310. に法線方向土圧が大きくなっていることがわかる。. 320. 330. 340. 350. 360. 370. 380. Distance (m ). 図-3. 上記は、表-1 に示すように力の釣合いの結果であり、. シールド機挙動に関するパラメータ. 40000. 5.結論 結論 シールド機動力学モデルによる中折れシールド機の. F3r (kN). 力学的に合理的である。. 挙動シミュレーション結果は、局所的な地質変化によ. 30000 20000 10000 0 310. 320. 330. る影響を除けば実挙動とよく一致した。したがって、. 340 350 Distance (m ). 図-4. 360. 370. 380. ジャッキ推力. シールド機動力学モデルは実際のシールド機挙動を再 表-1. 現することが可能である。 最後に、本研究を行うにあたり貴重なデータをご提 供くださった関係者の方々に深く感謝の意を表します。. f1. 参考文献. f2. 1)杉本光隆,Aphichat Sramoon 施工実績に基づくシールド機. f3. 動力学モデルの開発,土木学会論文集,No.673/Ⅲ-53,2001. f4. 2)山口宇玄,杉本光隆,Aphichat Sramoon 中折れシールド機. f5. 挙動モデルの開発,第 56 回土木学会学術講演会講演概要集Ⅲ,. Σfi. 作用力一覧 [kN,kN-m](距離程 336.125m) Body. Fp. Fq. Front Rear Front Rear Front Rear Front Rear Front Rear Whole. 2705 2022 0 0 0 26 783 0 -2104 -3431 0. 0 0 0 13 0 -562 629 0 -4463 4383 0. Fr 1 1 0 -4 0 29294 -27722 0 -769 -801 0. Mp. Mq. Mr. 0 0 0 42 0 -24326 -2935 0 10331 16887 0. 8617 -942 0 0 0 -19696 4211 0 -2496 10306 0. 0 -46 0 -7 0 -357 3122 0 -1365 -1348 0. Ⅲ-B075,2001. 図-5 法線方向地盤変位分布[mm](距離程 336.125m) ‑760‑. 図-6 法線方向土圧分布[kN/m2](距離程 336.125m).

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