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離 岸 流 観 測 へ のXバ Use of X-Band

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Academic year: 2022

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(1)海岸 工 学 論 文集,第55巻(2008) 土 木学 会,091‑095. 離 岸 流 観 測 へ のXバ Use of X-Band. ン ド'レー ダ利 用 に 関 す る検 討 Radar on Rip Current. Observation. 山 川 泰 司1・ 武 若 聡2・ 桜 井 崇3・ 柳 嶋 慎 一4 Taishi. YAMAKAWA,. Satoshi. TAKEWAKA,. Takashi. SAKURAI,. and Shinichi. YANAGISHIMA. X-band radar measurements have been applied for rip current observation. Radar images were collected at research pier HORS on a straight sandy coast. Rader images capture wave propagation, breaking and run-up motions. Hourly averaged images have been processed, which frequently display characteristic cross-shore patterns that resemble to neck and head of a rip current. Floater experiments and radar measurements were done simultaneously to confirm rip current pattern and flow speed. Wave propagation speeds on rip channel were smaller compared to that of outside with same magnitude of the offshore-wards drift speed of floaters. Temporal variation of wave celerities at inside and outside of a rip current was measured for several tide cycles. The difference was large for low tides suggesting growth of rip current.. 1.. (株)JMA‑3925‑9)を. は じ め に. 設 置 し,継 続 的 に デ ー タを 収 集 して. い る.沿 岸 方 向 約5.6km,岸. 離 岸 流 は 海 難 事 故 の主 な 原 因 の一 つ で あ り,そ の 発 生. 沖 方 向 約2.8kmの. エ コ ー画 像 を2秒 毎 に収 集 し,約17分. 海面 の. 間 の エ コ ー画 像 を. を 探 知 す る こ と は防 災 上 重 要 で あ る.本 研 究 で は,広 範. 平 均 化 し た平 均 画 像 を1時 間 毎 に生 成 して 保 存 す る(図‑. 囲 の海 面 を 連 続 的 に観 測 で き るXバ ン ド レー ダを 用 い,. 1).偶. 離 岸 流 を 探 知 す る こ とに つ い て 検 討 す る.こ れ ま で の 研 究(山 川 ・武 若,2007)で,Xバ. ン ド レー ダを 用 い て 海. 面 を観 測 し,平 均 化 処 理 した 画 像 中 に 現 れ る岸 沖 方 向 に 伸 び る筋 状 パ タ ー ンの発 達 す る海 象 条 件 が 離 岸 流 条 件 に. 数 時 に は2分 間 の エ コ ー画 像 を 保 存 して い る.. 3. GPSフ. ロ ー トを 用 い た 流 況 観 測 実 験. (1) 観 測 実 験 の 概 要 2007年7月31日,GPSフ. ロ ー トを 用 い た 離 岸 流 の 観 測. 類 似 す る こと を明 らか に して い る.し か しな が ら,パ タ ー. 実 験 をXバ ン ド レー ダ観 測 と 同期 して 行 った.表‑1に. 本. ン周 辺 の 流 動 状 況,波. 観 測 実 験 の 概 要 を 示 す.実 験 時 の波 高 は約1.1m,北. 方. 浪 の 伝 播 状 況 な どの 詳 細 は 明 らか. に さ れ て い な い.. よ り若 干 の 斜 め 入 射 で あ った.風. 本 研 究 で は,離 岸 流 観 測 実 験,航. 空 写 真 撮 影,Xバ. ン. 速 は お お む ね2m/sで. 北 東 よ り の風 が 吹 い て い た.海. に投 入 さ れ た フ ロ ー トは. ド レー ダ観 測 を同 期 して 行 い,そ れ ぞ れ の 観 測 結 果 を 照. 南 方(銚 子 漁 港 方 向)に 流 れ,同. 時 に投 入 した 染 料 の 拡. 合 して レ ー ダ画 像 中 に 現 れ るパ タ ー ン と離 岸 流 の 関 係 を. 散 の 状 況 と一 致 した.汀 線 付 近 で は,砕 波 に 伴 う流 れ に. 確 認 す る.ま た,レ ー ダ エ コ ー画 像 を 用 い て 波 浪 の 伝 播. 巻 き込 まれ て浜 に 打 ち上 げ られ る フ ロ ー トが 多 か っ た.. 速 度 を算 定 し,離 岸 流 の 速 さ を見 積 も る こ と を検 討 す る.. 3回 の実 験 機 会 の うち,11:00の. 以 上 を 通 じ,離 岸 流 観 測 にXバ ン ド レー ダ を 利 用 す る可. や 回 収 に手 間 取 り,得. 能 性 を 考 え る.. の の,13:00と15:30の. 実 験 で は フ ロ ー トの 準 備. られ た 実 験 デ ー タが少 な か っ た も 回で は有効 な実験 デー タが多数得. られ た. 2. 観 測 の 概 要 Xバ ン ド レー ダ は回 転 す る ア ン テ ナ か らマ イ ク ロ波 を 照 射 し海 面 か らの エ コ ー を捉 え る.得. られ た エ コ ー デ ー. タを 画 像 化 す る こ とで 波 浪 場 の状 況 を 知 る こ とが 出 来, 広 範 囲,高 頻 度 の観 測 に適 して い る(武 若 ・Hasan,2006). Xバ ン ド レー ダ観 測 は茨 城 県 鹿 島 灘 に位 置 す る(独 法) 港 湾 空 港 技 術 研 究 所 の波 崎 観 測 桟 橋HORSで. 行 って い る.. 後 浜 に あ る研 究 施 設 の 屋 上 にXバ ン ド レー ダ(日 本 無 線. 1学 生会員 2正 会 員 3 4正 会 員. 工博. 筑波大学大学院 システム情報 工学研 究科 筑波大学准教授 システ ム情報工学研究科 長野県庁 (独)港湾空港技術研究所主任研究員. 図‑1. レ ー ダ エ コ ー画 像(上)と (2007年3月16日22時). 平 均 画 像(下).

(2) 92. 海. 岸. 工. 学. 論. 文. 集. 第55巻. (2008). 表‑1 離岸流観測実験 の概要. 図‑3. 図‑2. GPSフ. (a)フ. ロ ー トの 軌 跡 と速 度(13:00観. 測). ロ ー トの軌 跡 と 速 度(15:30観. 測). ロ ー ト実 験 海 域 の 地 形. (2) フ ロー トの軌 跡 と離 岸 流 の速 さ フ ロ ー トを 回 収 後,記 録 され た位 置 デ ー タ よ り得 られ た 軌 跡 の うち 代 表 的 な もの を 図‑3(a),(b)に で 用 い たGPS装 置 は3秒 毎 にGPS衛 試 み,測. 定 誤 差 は最 大10m程. 示 す .実 験. 星 か ら の信 号 受 信 を. 度 で あ る.投 入 さ れ た フ. ロー トは,全 般 的 に は 入 射 波 の 下 手(南 方 ,銚 子 漁 港 方 向)に 移 動 し た.13:00の 近,15:30実. 実 験 で は 沿 岸 位 置x=180m付. 験 で はx=200m付. 近 に て フ ロ ー トが100m. 図‑3. (b)フ. 図‑4. フ ロ ー トの 離 岸 距 離 ・離 岸 速 度 と 潮 位. 程 度 沖 方 向 に流 さ れ て お り,汀 線 付 近 か ら離 岸 流 が 発 達 して い た こ とが 確 認 さ れ た.離 岸 流 に よ り沖 に流 さ れ た フ ロ ー トは 沖 合 で 移 動 方 向 を変 え,向 岸 流 に乗 り岸 方 向 に移 動 した.そ. の後,岸. に 近 づ き,沿 岸 流 に よ っ て南 方. に流 さ れ る もの,離 岸 流 で 再 度 沖 合 に流 され る も の が そ れ ぞ れ あ った.以 上 は,離 岸 流 周 辺 に セ ル 状 の 循 環 的 な 流 れ が 発 生 して い た こ と を 示 唆 す る. GPS装 置 に記 録 され た位 置 デ ー タ と記 録 時 間 か ら フ ロー トの 移 動 速 度 を算 定 した.3秒. 毎 の位 置 デ ー タ か ら移 動. 速 度 を 求 め る と大 き く ば らつ きが 生 じ た た め,6秒 12秒 毎 に移 動 速 度 を算 定 し た.フ 沿 岸 方 向 に 移 動 す る 時 に は0.3m/s程 で0.5m/s程. から. ロ ー トの 移 動 速 度 は 度,離. 岸 す る区間. 度 で あ っ た.. 離 岸 流 の 発 達 の程 度 を,フ. ロ ー トの 最 大 離 岸 距 離,フ. ロ ー トの離 岸 時 の 平 均 速 度 で 評 価 し,潮 位 変 化 と の 関 係.

(3) 離岸 流観 測へ のXバ ン ドレー ダ利 用 に関す る検 討. 図‑6. 図‑5. (a)フ. 93. 航 空 写 真(2007年4月12日15時. 頃). ロ ー ト軌 跡 と 平 均 画 像 の 対 応(13:00). 図‑7. 平均 画像 の比較(2007年4月12日15時). 上:平 均化 した航空 写真 下:レ ーダ平均 画像 リ ップ チ ャ ネ ル か ら沖 合 に か け て,砕 波 帯 を超 え る岸 沖 方 向 に 伸 び る筋 状 の パ タ ー ンが 捉 え られ て い る こ とが 図 よ り読 み 取 れ る.こ の よ うな筋 状 パ タ ー ンの リッ プ チ ャ ネ ル 地 形 と類 似 す る低 輝 度 領 域 か らの 発 生 は,他 の 多 数 の平 均 画 像 に お い て も頻 繁 に 見 られ た. 以 上 のGPSフ. ロー トに よ る観 測 実 験 の 結 果 か ら,リ. ッ. プ チ ャ ネ ル近 傍 に 離 岸 流 が あ る こ と,こ の離 岸 流 の沖 合 図‑5. (b)フ. ロ ー ト軌 跡 と平 均 画 像 の対 応(15:00). を 調 べ た(図‑4).実. 領 域 の 平 均 画 像 中 に筋 状 パ ター ンの 発 生 が あ る こ と を確. 験 回 数 が 十 分 に 多 い と は言 え な い. 認 した.こ. のパ タ ー ンは離 岸 流 が 観 測 さ れ た位 置 か ら沖. も の の,潮 位 が 上 昇 す るに したが って フ ロ ー トの最 大 離. 合 に 伸 びて い た こ とか ら,レ ー ダ平 均 画 像 中 に 現 れ る筋. 岸 距 離,離. 状 パ タ ー ンは離 岸 流 に起 因 して い る も の と考 え られ る.. 岸 流 速 が 小 さ くな る傾 向 が み られ る.こ の 実. 験 結 果 は,西. ら(2004)が 報 告 して い る離 岸 流 は 潮 位 が. 低 い 時 に発 達 しやす い とい う観 測 結 果 と整 合 す る.. 航 空 写 真(可 視 光 の 反 射)と レ ー ダ平 均 画 像(レ ー ダ エ. (3) フ ロ ー トの 軌 跡 と平 均 画 像 GPSフ. ロ ー トの 軌 跡 と同 期 観 測 したXバ ン ド レー ダ平. 均 画 像 を重 ね て示 した(図‑5(a),(b)).各. 4. 航 空 写 真 と レ ー ダ 平 均 画 像 の 比 較. 図 の上 部 が 全. コ ー)を 比 較 し,レ ー ダ の イ メ ー ジ ン グ メ カ ニ ズ ム に つ い て 検 討 した.2007年4月12日15時. 頃 に撮 影 さ れ た 波 崎. 体 の平 均 画 像,離 岸 流 の 観 測 実 験 域 の 範 囲 を示 し,下 部. 桟 橋 の航 空 写 真4枚(図‑6)を,桟. は実 験 を行 っ た海 域 を 拡 大 して 示 した もの で あ る.図‑2. に 用 い,単 写 真 標 定 に よ りオ ル ソ化 した.そ の 後,こ. 中 のx=160m付. らを 平 均 化 して 航 空 写 真 か ら平 均 画 像 を作 成 した.. 近 の リ ップ チ ャネ ル 地 形 は,レ. ー ダ平. 均 画 像 中 で 輝 度 が低 い 領 域 と して捉 え られ て い る.こ れ. 橋 や周辺施設 を基準点 れ. 図‑7の 上 部 に航 空 写 真 よ り作 成 さ れ た 平 均 画 像(可 視. は,リ ップ チ ャ ネル は周 囲 よ り深 く波 が小 さ いた め,レ ー. 画 像),下. ダ エ コ ーが 小 さ くな る こ とが 考 え られ る.ま た,フ. 示 す.両 画 像 中 の 桟 橋 周 辺 の 高 輝 度 位 置,す な わ ち,水. ロー. トが平 均 画 像 の 明 暗 部 の 境 界 に沿 って 離 岸 して い る こ と,. 部 に レー ダ平 均 画 像(2007年4月12日15時)を. 際 位 置 の分 布 形 状 ・砕 波 帯 内 の 分 布 は よ く一 致 して い た..

(4) 94. 海. 岸. 工. 学. 論. 文. 集. 第55巻. (2008). レ ー ダ平 均 画 像 上 で 輝 度 が 高 い領 域 は,砕 波 や 泡 立 ち が. 速 度 の 沿 岸 分 布 と同 時 間 帯 の レー ダ平 均 画 像 を 比 較 した. 多 く見 られ る領 域 で あ り,輝 度 が 低 い部 分 は リ ップ チ ャ. (図‑8).図. ネ ル 地 形 な ど水 深 が 大 き く,砕 波 が 見 られ な い領 域 で あ る こ とを 確 認 した.. 中 の沿 岸 方 向 の破 線 内 が 検 査 区 間 を 示 す.. 離 岸 流 が 観 測 さ れ た位 置(x=200m)付. 近 で は,周 囲. と比 較 して 波 の伝 播 速 度 は大 き く低 下 して い た.伝 播 速. この こ とか ら,パ タ ー ンの発 生 して い る位 置 で は,砕. 度 の 低 下 量 は 最 大0.5m/s程. 度 と 見 積 も られ,こ. 波 や泡 立 ち に よ り レー ダ エ コー が 強 くな りや す い 状 態 で. GPSフ. あ る こ とが 推 察 さ れ る.離 岸 流 が砕 波 帯 を抜 け た リ ップ. あ る.同 様 に,リ. ヘ ッ ド部 で 砕 波 や泡 立 ち を引 き起 こ して い る と考 え て い. で も波 の伝 播 速 度 に大 きな 変 動 が 見 られ た.. る.. れは. ロ ー トの 離 岸 時 の 平 均 速 度 と 同 程 度 の 大 き さ で ップ チ ャ ネル の 沖 合(x=700,1000m). (3) 波 の 伝 播 速 度 の 時 間 変 化 レ ー ダ画 像 中 にパ タ ー ンの 発 生 が 連 続 的 に み ら れ た. 5. 波 の 伝 播 速 度 の 解 析. 2008年3月15日. か ら20日 の デ ー タ を用 い,潮 位 ηの 変 化. (1) 解 析 の 概 要. に伴 う波 の伝 播 速 度 の 変 化 を 求 め,こ. 離 岸 流 が発 生 して い る 領 域 で は,波 浪 の 伝 播 速 度 が 周. の信 頼 性 を確 認 した.. 辺 よ り遅 くな って い る と考 え られ る.2秒. 毎 に記録 され. た エ コ ー画 像 に 映 る波 峰 の移 動 状 況 を調 べ,波 度 を 推 定 し,そ の 沿 岸 分 布,時. の伝 播 速. 間 変 化 か ら離 岸 流 の発 生. 状 況 を 推 測 す る.. 先 に説 明 し た方 法 で,沿 お け る伝 播 速 度 を 求 め,こ 伝 播 速 度Cを. 求 め た.次. こで 提 案 す る手 法. 岸2.2kmの. 範 囲 の各位 置 に. れ らを 沿 岸 平 均 した 沿 岸 平 均 に,対. 象 期 間 中 の 潮 位 の24時. 間 移 動 平 均 値 η0,沿 岸 平 均 伝 播 速 度 の24時 間移 動 平 均. 波 の 岸 沖 方 向伝 播 速 度 は次 の 手 順 で 求 め た.岸 沖 方 向 の検 査 区 間(岸 沖 距 離:約100m)を. 設 定 し,区 間 両 端. に お け る エ コ ー変 動(記 録 長120秒)の. 時間遅 れ を相関. 解 析 に よ り求 め,検 査 区 間 の距 離 と通 過 時 間 か ら平 均 の. 値C0を. 求 め た.C0は. 検 査 区 間 の平 均 水 深 に η0を足 し. た全 水 深 よ り求 め た長 波 の 波 速 と ほ ぼ 同 じ大 きさ で あ っ た. 沿 岸 平 均 伝 播 速 度 の 変 動 成 分C‑C0を. 求 め,長. 波の. 岸 沖 方 向伝 播 速 度 を推 定 した.検 査 区 間 は平 均 画像 中 に. 波 速 を用 い これ の 大 き さ を 水 深 に換 算 評 価 し,潮 位 の 変. パ タ ー ンが 形 成 さ れ る 砕 波 帯 沖 側 の岸 沖 範 囲 に設 定 し た.. 動 成 分 η‑η0と 比 較 し た(図‑9).潮. 位 の 上 昇 ・下 降 に. こ の解 析 を,離 岸 流 観 測 実 験 を 実 施 した2007年7月31. 伴 い 平 均 的 な 波 速 が 増 加 ・減 少 す る こ とが 捉 え られ て い. 日,お よ び平 均 画 像 中 に筋 状 パ タ ー ンが 連 続 して現 れ た. る.推 定 した伝 播 速 度 の変 動 成 分 は潮 位 変 化 に相 当 して. 2008年3月15日. の前 後 数 日間 の そ れ ぞ れ に記 録 され た エ. コー 画 像 を用 い て 行 っ た.. お り,銚 子 漁 港 で 観 測 さ れ た 潮 位 変 動 と の ず れ の 平 均 は 7cmで. あ っ た.解 析 を 行 っ た期 間 は 波 高 が1m以. 上あ. (2) 波 の 伝 播 速 度 の沿 岸 分 布. り,レ ー ダ エ コ ー 画 像 に波 浪 が 明 瞭 に捉 え られ て い た.. 離 岸 流 が 波 の伝 播 に与 え る影 響 を 調 べ る た め,離 岸 流. そ の た め,相 関 解 析 が 良 好 に な さ れ,推 定 精 度 が 十 分 な. 観 測 実 験 時 に記 録 され た エ コー 画 像 か ら,各 沿 岸 位 置 で の波 の 岸 沖 方 向 の伝 播 速 度 を求 め た.得. られ た 波 の 伝 播. も の と な っ た と考 え られ る. 上 記 の 期 間 の レー ダ平 均 画 像 中 に認 め られ た リップ チ ャ. 上:2007年7月31日13時 ・波高:1 .1m ・ 潮 位:0 .24m(D.L.) 離 岸 流 や リップ チャネル の 沖 合,筋 状 パ. ターンが見られる沿岸位置(枠内)では波 の伝播速度分布に大きな変動がみられる 矢印. 筋 状 パターン,リ ップチ ャネ ル 地形. 白抜 矢印. GPSフ ロー トで離 岸 流 が 観 測 され. 破線. が見られる位置を示す た位置 波の岸沖方向の伝播速度の推定 に用いた検査 区間. 下:2007年7月31日15時 ・波高:0 .86m ・潮位:0 .89m(D.L.) 地 形に 変 化 がみ られ ないが,筋 パ ター ン や砕 波 状 況 は 変化 している.離 岸 流 や リッ プチ ャネル 沖 合 では,な お波 の 伝 播 分 布 に変 化 が み られ る. 図‑8. 波 の伝 播 速 度 の 沿 岸 分 布 と平 均 画 像 中 の パ タ ー ンの 関 係(上:13:00下:15:00).

(5) 95. 離岸 流観 測 へのXバ ン ドレー ダ利 用 に関 す る検討. 6. 結. び. Xバ ン ド レー ダ観 測 と同 期 してGPSフ 離 岸 流 観 測 実 験 を 行 い,離 度 の 沿 岸 流,0.5m/s程. ロ ー トを 用 い た. 岸 流 セ ル を 捉 え,0.3m/s程. 度 の 離 岸 流 を 観 測 した.離 岸 流 は. 潮 位 が 低 い 時 に発 達 して お り,離 岸 流 の 観 測 さ れ た 位 置 と重 な る位 置 に お い て は,レ ー ダ平 均 画 像 中 に筋 状 パ タ ー ンの 発 生 が み られ た.筋 図‑9. 潮 位 変 化 に 伴 う波 の伝 播 速 度(潮 示,2008年3月15日. 位 変 動 に換 算 して 表. 〜20日). 状 パ タ ー ンの 発 生 条 件 は,離 岸. 流 の 発 達 条 件 と一 致 す る こ と(山 川 ・武 若,2007)を か め て お り,こ. こで の 結 果 と合 わ せ,レ. 確. ー ダ画 像 中 の パ. タ ー ンが 離 岸 流 を 捉 え た もの で あ る こ と を確 認 した. パ タ ー ンの イ メ ー ジ ン グ メ カ ニ ズ ム の 理 解 の た め,航 空 写 真 を平 均 化 して レー ダ平 均 画 像 と比 較 した結 果,レ. ー. ダ画 像 の高 輝 度 部 は砕 波 や 泡 立 ち な ど,視 覚 的 に も輝 度 の高 い 部 分 に 対 応 して お り,離 岸 流 が も た らす 砕 波 や 泡 立 ち に よ る レー ダ エ コ ー を 根 因 と して 筋 状 パ タ ー ンが 形 成 され る こ とが 推 察 で きた. 2秒 毎 に記 録 さ れ る レー ダ エ コ ー 画 像 で 観 測 され る波 峰 の 移 動 の 様 子 か ら波 の 伝 播 速 度 を推 算 し,波 速 の 差 か ら離 岸 流 の 速 さ を 推 定 す る こ とを 試 み た.波 の 伝 播 速 度 の推 移 は 潮 位 と整 合 性 が あ り,離 岸 流 や リ ップ チ ャ ネ ル 図‑10. 波 の伝播 速度 変化 を調 べ る領域. の 観 測 さ れ た沿 岸 位 置 で 波 が 遅 くな って い た こ と か ら, 波 の 伝 播 速 度 の解 析 よ り離 岸 流 の 速 さ の 見 積 も りが 可 能 で あ る と判 断 した.ま. た,リ. ップ チ ャ ネ ル地 形 付 近 の 領. 域 で は,潮 位 が 低 い時 に 周 囲 よ り波 の 伝 播 速 度 が 遅 くな りや す い こ とが 確 認 で きた. こ の解 析 を よ り発 展 さ せ,波. の伝播 速度 の沿岸分 布 を. 長 期 に わ た り観 測 す る こ とで,離 岸 位 置 や 気 象 条 件,海 え て い る.こ 図‑11. 潮位 と波 の伝播 速度 差(領 域A‑B間)の. 変化. れ に 向 け て,よ. り多 様 な 海 象 条 件 下 で 行 っ. た 離 岸 流 観 測 と レ ー ダ観 測 の比 較,一 ム 化,波. ネ ル地 形 ・筋 状 パ タ ー ンが あ る領 域 をA,隣. 岸 流 の 発 生 しや す い沿. 象 条 件 な ど を 明 ら か に で き る と考. 接 す る領 域. 連 の解 析 の シ ス テ. 高 と波 向 を反 映 させ た 信 頼 性 の 高 い 波 浪 伝 播 速. 度 の 解 析 手 法 の検 討 な どが 必 要 で あ る.. をBと して 検 査 区 間 に設 定 し,波 の伝 播 速 度 の 時 間 変 化 を調 べ た(図‑10).領. 域Aの 位 置 す る同 図 のx=1000m. 謝 辞:本. 研 究 の 実 施 に あ た り,(独)港. 湾 空港 技 術研 究. 付 近 に は複 数 の リ ップ チ ャネ ル 地 形(矢 印 で示 した位 置). 所 漂 砂 研 究 室 に は デ ー タの 提 供 な ど で 多 くの 協 力 を い た. が 見 られ る.こ の 位 置 で 離 岸 流 が 発 生 す れ ば,領. だ き ま した.こ. 域Aの. 波 の伝 播 速 度 は 周 囲 よ り小 さ くな る と考 え られ る.そ で,領. 域Aと 領 域Bの 波 の 伝 播 速 度 の 差 を 求 め,そ. 移 と潮 位 の 関 係 を調 べ た(図‑11).速. こ. の推. 度差 が負 の時間帯. は,領 域Aを 通 過 す る波 が 領 域Bよ り遅 い こ とを 表 す. や や不 鮮 明 で は あ るが,潮. 位 が 低 い 時 間 帯 に領 域Aに お. け る波 の 伝 播 が 遅 くな る関 係 が あ る.こ れ は,領 域A付 近 に離 岸 流 が 発 生 し,そ の 強 度 は潮 位 が 低 い 時 に 増 す こ と を示 唆 して い る.. こ に記 して 謝 意 を 申 し上 げ ま す.. 参. 考. 文. 献. 武 若 聡 ・Hasan, G. M. Jahid (2006): 荒 天 時 の屈 折 波 浪 場 の 解 析, 海 岸工 学 論文 集, 第53巻, pp.141‑145. 西 隆 一郎 ・山 口博 ・岩 淵 洋 ・木 村 信 介 ・村 井弥 亮 ・徳 永 企世 志 ・古賀 幸 夫 (2004): 宮崎 県青 島海岸 で の離 岸 流観 測, 海 岸 工学 論文 集, 第51巻, pp.151‑155. 山川 泰 司 ・武 若聡 (2007): Xバ ン ドレー ダを用 いた離 岸 流探 知 に 関 す る検 討, 海 岸 工 学 論 文 集, 第54巻, pp.1436‑ 1440..

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参照

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