校正部署 各位様
DMM 自動校正システム[TAS-CAL]貸出について
背 景
今日 ISO-9000 を取得し維持する為、ものづくりの各事業所において、製品の品質管
理データを体系的に整理管理すると同様に測定する測定器の試験校正の履歴データも
体系的に管理する必要があります。
そして、ある程度台数の多いマルチメータなどは自動化を行って、作業効率を上げ
たいが、どのようにしていいか分からない。又多大な費用と個別の試験手順の作成に
時間がかかり、おまけに、その自動化に手当てする人員も予算もない。というのが現
実であります。
その一環として本システムが役に立つと思いますが、実際に使ってみないと判らな
いし、どんな風に動くのか見てみたいと誰でもが思います。今まではデモCDを送っ
たり、ユーザ訪問してデモンストレーションを行っていたのですが、効率も良くなく、
日程が難しかったのが現実です。又今日、情報セキュリティやシステムの管理策のあ
る中で、むやみにアプリケーションソフトのインストールが出来ない状況となってい
ます。
今までの経験で、判ったことは、ユーザ訪問での実機デモはいいのですが、CDを
送っただけでは、GPIBインタフェイスやGPIBケーブルなどその為に購入する
のは難しく、評価できなかったと思っています。
その反省をもって、今回はシステム一式を貸し出すことにしました。 この貸出中
に充分に評価していただきたいと思っています。貸出は別紙のFAX用紙に記入の上
申込お願いいたします。より詳しい資料は、弊社ホームページからダウンロードして
下さい。
弊社HP:http://www.caltech.co.jp ご質問は、E-Mail:[email protected]
以下に各ユーザ様からのQ&Aをまとめてみましたので、参考にしてください。
Q & A
Q : マ ル チ メ ー タ は あ り ま す が 、 ほ と ん ど は G P I B 等 は 付 い て い ま せ ん が ? A:そ れ で し た ら 、半 自 動 モ ー ド で 、マ ル チ メ ー タ の 表 示 値 を 手 動 入 力 で 合 否 が 自 動 判 定 し て く れ ま す 。 Q : 試 験 途 中 で 入 力 ミ ス や 取 り 込 み ミ ス で 不 合 格 と な っ た 場 合 は ? A : 試 験 終 了 後 又 は 試 験 途 中 に 入 力 ミ ス や G P I B の 取 り 込 み ミ ス で 不 合 格 と な っ た 場 合 は 、 再 試 験 モ ー ド で 不 合 格 の ポ イ ン ト か ら 再 試 験 を 行 い 、 上 書 き し て く れ ま す 。 し か し な が ら 、 本 当 に 不 合 格 の も の は 、 合 格 に は 出 来 ま せ ん 。 Q : 試 験 成 績 書 を 別 な フ ァ イ ル 名 で 保 存 し た い の で す が ? A : 良 く あ る 質 問 で す 。 本 シ ス テ ム は マ ル チ メ ー タ の 管 理 番 号 デ ー タ ベ ー ス と 試 験 デ ー タ ( 日 付 付 き )デ ー タ は 連 動 し て い ま す 。 従 っ て 、 試 験 成 績 書 は エ ク セ ル と な っ て い ま す の で 、 エ ク セ ル 画 面 で 自 由 に 名 前 を 変 え て 、 ど こ に で も 、 保 存 可 能 で す 。 Q : 試 験 成 績 書 に 、 コ メ ン ト を 付 け 加 え た い の で す が ? A : 大 丈 夫 で す 。 2 通 り の 方 法 が あ り ま す 。 試 験 中 に 気 づ い た こ と を 記 入 す る 備 考 入 力 、 と エ ク セ ル 画 面 で 書 き 込 む 方 法 で す 。 前 者 は デ ー タ ベ ー ス に 残 り ま す 。 Q : 試 験 成 績 書 は 独 特 の フ ォ ー マ ッ ト で 作 成 し て い ま す が ? A:本 シ ス テ ム は 機 器 の 制御 部 分 を ACCESS で 作 成 さ れ 、成 績 書 部 分 は EXCEL に リ ン ク 貼 り 付 け し て い ま す の で 、EXCEL が 操 作 で き る 人 で あ れ ば 成 績 書 の レ イ ア ウ ト は 自 由 に 作 成 出 来 ま す 。又 初 め か ら 全 て で は あ り ま せ ん が 、 弊 社 で 作 成 し た 、 個 別 の 手 順 と 成 績 書 が 付 い て い ま す の で 簡 単 に 、 貴 社 の ス タ イ ル に 変 更 で き ま す 。 Q : 標 準 器 が 5 7 0 0 A と 5 5 0 0 A 2 台 あ る の で す が 、 両 方 使 え ま す か ? A : 同 時 に 2 台 は 出 来 ま せ ん が 、 使 い 方 と し て 3 通 り の 方 法 が あ り ま す 。 1 . パ ソ コ ン 1 台 で 両 方 の 機 種 を 使 う 場 合 2 . パ ソ コ ン 2 台 に 同 じ ソ フ ト を イ ン ス ト ー ル し て 使 う 場 合 3 . パ ソ コ ン 2 台 に 同 じ ソ フ ト を イ ン ス ト ー ル し て 2 人 が 同 時 に 使 う 場 合 ( 3 . ) の 場 合 の み 、 ワ イ ブ キ ー ( ソ フ ト を 起 動 さ せ る プ ロ テ ク ト キ ー ) が 2 個 必 要 で す 。 Q : 新 し い マ ル チ メ ー タ や 、 特 殊 な 測 定 器 な ど の 自 動 化 は 出 来 る で し ょ う か ? A : そ の 機 種 の G P I B 仕 様 書 と 実 機 が あ れ ば テ ス ト で き ま す が 、 か か る プ ロ グ ラ ム 費 用 は 実 費 と さ せ て い た だ き ま す 。 Q : 試 験 ポ イ ン ト は D C 電 圧 と 抵 抗 だ け な の だ が 、 変 更 は ? A : 初 期 添 付 の 試 験 ポ イ ン ト は D C 電 圧 / 電 流 、 A C 電 圧 / 電 流 、 抵 抗 と な っ て い ま す の で 各 電 流 部 分 を 削 除 し ま す 。成 績 書 の 変 更 は エ ク セ ル で 削 除 し た 試 験 ポ イ ン ト 分 だ け ず れ ま す の で 、修 正 し ま す 。 又 会 社 名 や 部 署 名 は エ ク セ ル で 付 け 加 え ま す 。 Q : 試 験 ポ イ ン ト と し て 、 固 定 抵 抗 器 や 周 波 数 、 キ ャ パ シ タ 、 を 付 け 加 え 、 試 験 成 績 書 は 同 じ フ ォ ー ム に 付 記 し た い の で す が ? A : 大 丈 夫 で す 。 試 験 手 順 作 成 で 標 準 器 を 止 め て 手 動 モ ー ド に 出 来 ま す 。 そ の と き 、 判 定 は 手 動 入 力 に よ り 自 動 的 に 行 い 、 結 果 を エ ク セ ル に 貼 り 付 け て 、 成 績 書 が 作 成 で き ま す 。 Q : そ の 他 の 使 い 方 は ? A : 6 ダ イ ヤ ル 抵 抗 箱 等 も 、 上 記 の 方 法 の 応 用 で 可 能 で す 。 こ の 場 合 、 標 準 は 測 定 器 と な り 、 ダ イ ヤ ル を 試 験 ポ イ ン ト に 回 し た 後 に 、 自 動 測 定 と な り ま す 。 ( 非 常 に 便 利 で す 。 ) Q : J C S S 等 の 求 め る 不 確 か さ を 算 出 す る た め 、 同 じ 測 定 ポ イ ン ト を 数 回 測 定 を し て 、 い ろ い ろ 計 算 し た い の で す が ? A : 本 シ ス テ ム は 、 校 正 試 験 を 助 け る 目 的 で 作 っ た も の で 、 平 均 値 や 、 最 大 値 、 最 低 値 、 偏 差 値 、 又 は J C S S 等 で 求 め ら れ る 不 確 か さ 等 は 、 現 在 不 確 か さ 算 出 バ ジ ェ ッ ト シ ー ト の エ ク セ ル シ ー ト が あ り ま す の で 、 そ れ と リ ン ク さ せ て 作 成 で き ま す 。 従 っ て 、 試 験 ポ イ ン ト は 合 計 9 9 9 ポ イ ン ト 内 で 作 成 で き ま す の で 、 そ の 範 囲 で 可 能 で す 。
TAS-CAL
-
DMM
T
est
A
ssistant
S
ystem
-CAL
ibration
2007年4月
Caltech Co.Ltd.,
for Windows Ver 1.3
「TAS-CAL] マルチメータ自動校正パッケージ
本システムは各メーカの型式に対応できるように、以下の構成になっています。
標準器出力範囲
●本システムは、標準器ライブラリ 各メーカのマルチメータのサンプル手順及びEXCELサンプ ル成績書フォームがパッケージとなっています。マルチメータの校正手順をコピー修正するこ とにより、ユーザ独自の校正手順が簡単に出来るようになっています。[TAS-CAL]本 体への校正手順を組込むには、手順編集のインポートにて取り込み出来ます。標準器
メーカ
標準器制御エンジン
5500A
FLUKE
5500A/5520A
5520A
GPIB
5700A/5720A
5700A
GPIB
5720A
DMM(GPIBなし)
DMM(GPIBあり)
DMM制御プログラム 機能 抵抗 レンジ 分解能 レンジ 分解能 レンジ 分解能 レンジ 分解能 レンジ 5700A 220mV 10nV 2.2mV 1nV 220uA 0.1nA 220uA 1nA 0~100M5720A 2.2V 100nV 22mV 10nV 2.2mA 1nA 2.2mA 10nA 18ステップ
(フルーク) 11V 1uV 220mV 100nV 22mA 10nA 22mA 100nA
22V 1uV 2.2V 1uV 220mA 0.1uA 220mA 1uA
220V 10uV 22V 10uV 2.2A 1uA 2.2A 10uA
1100V 100uV 220V 100uV 1100V 1mV 5500A 5520A (フルーク) 100~1000.000V 33~329.999V 0.33~2.19999A 330~1000V 2.2~11A 0~11.0000A 30~329.9999V 3.3~32.9999V 0~2.19999A 33m~329.99mA 0~32.99999V 0.33~3.29999V 0~329.999mA 3.3m~32.999mA 0~3.299999V 33m~329.999mV 0~32.9999mA 0.33m~3.2999mA 0~329.9999mV 1m~32.999mV 0~3.29999mA 0.033m~0.32999mA 周波数は可変 出力はAUX端子 5520A:3Aで切替 出力はAUX端子 10Hz~10kHz DCV ACV DCI ACI 0~330MΩ