【土砂災害編】
平成30年 3月
今治市総務部防災危機管理課
災害時要配慮者利用施設に係る
避難確保計画作成ガイドライン
目 次
1 はじめに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 2 計画の策定にあたって ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 3 計画の提出先と提出部数 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 4 避難確保計画で定めるべき事項 ・・・・・・・・・・・・・ 2 5 対象となる要配慮者利用施設 ・・・・・・・・・・・・・・ 3 6 避難情報の種別と判断基準 ・・・・・・・・・・・・・・・ 6 7 要配慮者利用施設の避難確保計画作成(変更)報告書 ・・・ 8 8 土砂災害時の避難確保計画(ひな形) ・・・・・・・・・・ 9 【参考】 要配慮者利用施設(医療施設等を除く)に係る避難確保計画 作成の手引き(洪水・内水・高潮編) 平成 29 年6月 国土交通省水管理・国土保全局 河川環境課水防企画室 要配慮者利用施設管理者のための土砂災害に関する避難確 保計画作成の手引き 平成 29 年6月 国土交通省 水管理・国土保全局 砂防部 砂防計画課1 はじめに 近年、集中豪雨の増加に伴い、全国各地で河川の洪水処理能力を超える豪雨災害が頻 発しており、とりわけ、高齢者・障がい者・乳幼児その他の特に防災上の配慮を要する 者が利用する施設(以下「要配慮者利用施設」という。)について、被災が目立っていま す。広島市の豪雨災害や鬼怒川の氾濫などはもとより、平成 28 年には台風 10 号により、 岩手県の要配慮者利用施設で利用者 9 名全員が死亡するなどの悲惨な災害が発生してい ます。 こうした施設は、一般の住民より避難に多くの時間を要し、また、一度災害が起こっ た場合には、深刻な被害が発生する恐れがあります。 この被害の軽減を図るためには、河川や下水道などのいわゆるハード整備だけでなく、 ソフト対策として、各施設において、土砂災害の恐れがある場合を想定し、その時に取 るべき避難行動やそのタイミングなどをあらかじめ定め、訓練等を通して、職員全員で 共有しておくことが必要不可欠となってきています。 これらのことから、「水防法等の一部を改正する法律」(平成 29 年法律第 31 号)の施 行(※1)により、要配慮者利用施設の避難体制の強化を図るために『土砂災害防止法(※2)』 が平成 29 年 6 月 19 日に改正されました。 また、この土砂災害防止法の改正に伴い、『土砂災害防止法施行規則』を平成 29 年 6 月 19 日に改正(※3)するとともに、『土砂災害防止対策基本指針』についても平成 29 年 8 月 10 日に変更を行いました。 改正後の土砂災害防止法では、土砂災害警戒区域内等に立地する要配慮者利用施設の 所有者又は管理者は、 ① 避難の確保に係る計画の策定や、 ② この計画に基づく訓練の実施について 『義務化』されました。 (※1)「水防法等の一部を改正する法律」(平成 29 年法律第 31 号): 平成 29 年 5 月 19 日公布、6 月 19 日施行。 (※2)正式名称は「土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関する法律」です。 (※3)「水防法等の一部を改正する法律の施行に伴う国土交通省関係省令の整備に関する省令」(平成 29 年国土交通省令第 36 号): 平成 29 年 6 月 14 日公布、6 月 19 日施行。 本ガイドラインは、土砂災害防止法第8条に基づき、土砂災害警戒区域内等に立地す る要配慮者利用施設として「今治市地域防災計画」に掲載された施設が、避難確保計画 を策定するにあたっての参考となる避難情報の種別とその判断基準などの情報を掲載し ています。 要配慮者利用施設の所有者又は管理者は、本ガイドラインを活用し、避難確保計画を 策定するとともに、その計画に基づく訓練を実施することで、土砂災害等からの「逃げ 遅れゼロ」と「社会経済被害の最小化」を図ることが求められています。
2 計画の策定にあたって 本ガイドラインは、新たに避難確保計画を策定することを念頭に示したものですが、 消防計画や厚生労働省令等に基づく地震等の災害に対処するための具体的な計画(非常 災害対策計画)を定めている場合には、既存の計画に「土砂災害時の避難確保計画の項 目」を追加することでも構いません。 施設の利用者の自力避難困難の程度や従業員数等を把握し、施設の規模・構造・利用 者数等に応じた計画を策定する必要があります。また、利用者数や従業員数が曜日や時 間帯によって変動する場合には、それぞれの状況に応じて検討しておくことが重要です。 3 計画の提出先と提出部数 計画を作成及び必要に応じて見直し・修正をしたときは、土砂災害防止法第8条の2 第1項に基づき、遅滞なく、当該計画を今治市長(防災危機管理課)へ提出するよう にしてください。その際、正2部・副1部の合計3部の提出をお願いします。副本に ついては確認後、お返しします。 4 避難確保計画で定めるべき事項 土砂災害時の避難確保計画に定めるべき事項は、以下のとおりです。(土砂災害防止法 水防法施行規則第16条) 防災体制に関する事項 ・・・(従業員等の職務分担や指揮命令系統など) 避難の誘導に関する事項 ・・・(避難先、避難経路、避難誘導方法など) 避難の確保を図るための施設の整備に関する事項 ・・・(情報収集・伝達や避難誘導に使用する施設・資機材など) 土砂災害時等を想定した防災教育及び訓練の実施に関する事項 その他、土砂災害時の円滑かつ迅速な避難の確保及び土砂災害時の土砂の防止を 図るために必要な措置に関する事項
5 対象となる要配慮者利用施設 本市では、対象となる要配慮者利用施設を消防法施行令別表第一(6)項、(16)項イ、 〔(6)項を含むものに限る〕、(16 の2)項〔(6)項を含むものに限る〕に掲げる防火対 象物で延べ面積 150 ㎡以上のもの、かつ消防法第8条(第 36 条により準用する場合を含 む)による消防計画の作成が必要な施設としています。 ただし、(6)項イのうち歯科医院については、健常者の利用が多いことから要配慮者 利用施設から除いています。(表 5-1、表 5-2 参照) 具体的には、土砂災害警戒区域内等に立地する要配慮者利用施設の名称及び所在地を 今治市地域防災計画に掲載していますので、ホームページ(要配慮者利用施設を抽出掲 載)などでご確認ください。 表 5-1 対象となる要配慮者利用施設とその規模(収容人員) 消防法施行令 別表第一 用 途 区 分 収容人員 (6)項 ロ 主として避難が困難な要介護者を入所又は宿泊させる施設、救護施 設、乳児院、障害児入所施設、障害者支援施設、短期入所施設、共 同生活援助施設等 (表 5-2 参照) 10 人以上 従業員+利 用者の合計 (16)項 イ 複合用途の建物等のうち、その一部に(6)項ロの用途部分を含むものに限る (16 の2)項 地下街((6)項ロの用途部分を含むものに限る) (6)項 イ 病院、診療所、助産所(ただし、無床施設及び歯科医院を除く) 30 人以上 従業員+利 用者の合計 ハ 老人デイサービスセンター、老人福祉センター、更生施設、助産施 設、保育所、児童養護施設、児童発達支援センター、身体障害者福 祉センター、障害者支援施設等 (表 5-2 参照) 二 幼稚園、特別支援学校 (7)項の一部 小学校、中学校 (16)項 イ 複合用途の建物等のうち、その一部に (6)項イ、(6)項ハ、(6) 項二の用途部分を含むもの((6)項ロの用途部分を含まないもの に限る) (16 の2)項 地下街のうち、その一部に (6)項イ、(6)項ハ、(6)項二の用途部分を含むもの((6)項ロの用途部分を含まないものに限る)
表 5-2 消防法施行令別表第一(6)項ロ及び(6)項ハに定められる施設 (6)項ロ (1)(高齢者施設) 老人短期入所施設 養護老人ホーム 特別養護老人ホーム 軽費老人ホーム※1 有料老人ホーム※1 介護老人保健施設 老人短期入所事業を行う施設 小規模多機能型居宅介護事業を行う施設※1 認知症対応型老人共同生活援助事業を行う施設 その他これらに類するもの※2 (2)(生活保護者施設) 救護施設 (3)(児童施設) 乳児院 (4)(障害児施設) 障害児入所施設 (5)(障害者施設) 障害者支援施設※3 短期入所を行う施設又は共同生活援助を行う施設※3(「短記入所等施設」 ( 自 力 避 難 困 難 者 入 所 福 祉 施 設 等 ) (6)項ハ (1)(高齢者施設) 老人デイサービスセンター 軽費老人ホーム※4 老人福祉センター 老人介護支援センター 有料老人ホーム※4 老人デイサービス事業を行う施設 小規模多機能型居宅介護事業を行う施設※4 その他のこれらに類するもの※5 (2)(生活保護者施設) 更正施設 (3)(児童施設) 助産施設、保育所、幼保連携型認定こども園、児童養護施設、児童自立支援施設、 児童家庭支援センター、一時預かり事業を行う施設、家庭的保育事業を行う施設 その他のこれらに類するもの※6 (4)(障害児施設) 児童発達支援センター、情緒障害児短期治療施設、 児童発達支援若しくは放課後等デイサービス事業を行う施設 (5)(障害者施設) 身体障害者福祉センター 障害者支援施設※7 地域活動支援センター 福祉ホーム (障害者の為)生活介護、短期入所、自立訓練、就労移行支援、 就労継続支援若しくは共同生活援助を行う施設※8 ( 老 人 福 祉 施 設 ・ 児 童 養 護 施 設 等 )
(6)項ロ関係 ※1 避難が困難な要介護者を主として入居(宿泊)させるもの ⇒(規則5条3項) ・「避難が困難な要介護者を主として入居させる」とは、「介護保険法の要介護状態区分が3 ~5の者」を対象とし、その入居者が、施設全体の定員の半数以上であることを目安とし て判断する。 ・「避難が困難な要介護者を主として宿泊させる」とは、宿泊業務が常態化し、「介護保険法 の要介護状態区分が3~5の者」の割合が、当該施設の宿泊利用者全体の半数以上である ことを目安として判断する。( ⇒ H26.3 消防予第81号) ※2 (6)項ロ(1)「その他これらに類するもの」 ⇒(規則5条4項) ・避難が困難な要介護者を主として入居(宿泊)させ、業として入浴、排せつ、食事等の介 護、機能訓練又は看護若しくは療養上の管理その他の医療を提供する施設。 ※3 避難が困難な障害者を主として入所させるもの ⇒(規則5条5項) ・「避難が困難な障害者等」とは、「障害者総合支援法の障害支援区分が4~6の者」を対象 として、定員の概ね8割を超えることを目安として判断する。( ⇒ H26.3 消防予第 81号) (6)項ハ関係 ※4 (6)項ロ(1)(高齢者施設)に掲げるものを除く。 ※5 (6)項ハ(1)「その他これらに類するもの」 ⇒(規則5条6項) ・老人に対して、業として入浴、排せつ、食事等の介護、機能訓練又は看護若しくは療養上 の管理その他の医療を提供する施設。 ※6 (6)項ハ(3)「その他これらに類するもの」 ⇒(規則5条7項) ・業として、乳児若しくは幼児を、一時的に預かる施設又は業として乳児若しくは幼児に保 育を提供する施設。 ※7 (6)項ロ(5)(障害者施設)に掲げるものを除く。 ※8 (6)項ロ(5)(障害者施設)短期入所等施設等を除く。
6 避難情報の種別と判断基準 (1) 避難情報の種別 本市が発令する避難情報には、次の3つがあります。表 6-1 に、その避難情報の 種別と取るべき避難行動を列挙します。 表 6-1 避難情報の種別と取るべき避難行動 避難情報の種別 取るべき避難行動 避難準備・ 高齢者等 避難開始 お年寄りの方、体の不自由な方、小さな子供がいらっしゃる方な ど、避難に時間のかかる方と、その避難を支援する方は、避難を 開始してください。なお、避難場所への避難が困難な場合は、屋 内の高いところなど、近くの安全な場所に避難してください。 それ以外の方については、気象情報に十分注意し、避難の準備を 行うとともに、危険だと思ったら早めに避難してください。 避難勧告 速やかに避難を開始してください。 外が危険な場合は、屋内の高いところに避難してください。 避難指示 (緊急) 緊急に避難してください。 外が危険な場合は、屋内の高いところに緊急に避難してください。 (2)避難情報の判断基準 土砂災害時に関する避難勧告等の判断基準は、表 6-2 のとおりです。 表 6-2 避難勧告等の判断基準 区 分 判 断 基 準 避難準備・ 高齢者等 避難開始 ・大雨警報(土砂災害)が発表され、かつ、土砂災害警戒判定メ ッシュ情報で、大雨警報の土壌雨量指数基準を超過したとき。 避難勧告 ・土砂災害警戒情報が発表されたとき。 ・大雨警報(土砂災害)が発表されている状況で、記録的短時間 大雨情報が発表されたとき。 ・土砂災害の前兆現象(湧き水・地下水の濁り・渓流の水量の変 化等)が発見されたとき。 避難指示 (緊急) ・土砂災害警戒情報が発表され、かつ、土砂災害警戒情報を補足 する情報で土砂災害警戒情報の基準を実況で超過したとき。 ・土砂災害警戒情報が発表されており、さらに記録的短時間大雨 情報が発表されたとき。 ・土砂災害が現に発生したとき。 ・山鳴り、流木の流出の発生が確認されたとき。
要配慮者利用施設の避難確保計画作成(変更)報告書
年 月 日 (宛先)今治市長 住所及び 施設名称 施 設 の 所 有 者 名 又 は 管 理 者 名 印 電話番号 土砂災害防止法(土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関する法律)第8条 の2第1項に基づき、別添のとおり避難確保計画を作成(変更)したので報告します。 施設の所在地 施設の名称 変更の場合は 変更後の名称 施設の用途 その他特記事項 変 更 の 場 合 は 主要な変更事項 ※経過欄 ※ 受 付 欄 備考 1 ※印の欄は、記入しないでください。 2 法人その他の団体にあっては、主たる事業所の所在地、その名称及び代表者の氏名を記載してください。 3 「作成(変更)」のうち、不要部分を二重線で消してください。 4 「所有者・管理者」は、該当する方を丸で囲んでください。 5 この報告書は、正2部・副1部の合計3部(コピー可)提出してください。土砂災害時の避難確保計画(ひな形)