玉川大学教育学部教育学科 教授 江里口歡人
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大学から見た
目次
2第一部
国際バカロレア(IB)について
第二部
これからの日本の教育①
第三部
これからの日本の教育②
第四部
ここで一息!
第五部
高等教育(大学)から見た国際バカロレア
3
第一部
国際バカロレア(IB)とは?
41968年:国際バカロレア機構(ジュネーブ)
世界共通カリキュラムの作成 ↓ 学生の柔軟な知性の育成・国際理解教育の促進 ↓ 国際バカロレア試験・国際バカロレア資格の授与 ↓ 国際的に認められる大学入学資格 ↓ 大学進学へのルートを確保IBのmission statement
5 「国際バカロレア(IB)は、多様な文化の理解と尊重の 精神を通じて、より良い、より平和な世界を築くことに貢 献する、探究心、知識、思いやりに富んだ若者の育成を 目的としています。 この目的のため、IBは、学校や政府、国際機関と協力 しながら、チャレンジに満ちた国際教育プログラムと厳格 な評価の仕組みの開発に取り組んでいます。 IBのプログラムは、世界各地で学ぶ児童生徒に、人が もつ違いを違いとして理解し、自分と異なる考えの人々 にもそれぞれの正しさがあり得ると認めることのできる人と して、積極的に、そして共感する心をもって生涯にわたっ て学び続けるよう働きかけています。」The IB Learner Profileとは?
6Inquirers
探究する人
Knowledgeable 知識のある人
Thinkers
考える人
Communicators
コミュニケーションできる人
Principled 信念をもつ人
Open-minded
心を開く人
Caring
思いやりのある人
Risk-takers
挑戦する人
Balanced
バランスのとれた人
Reflective
振り返ることができる人
国際バカロレアプログラムとは?
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(1) PYP (Primary Years Programme
:初等教育プログラム) 3歳~12歳
(2) MYP (Middle Years Programme
:中等教育プログラム) 11歳~16歳
(3) DP (Diploma Programme
IB 四つのプログラム
8 PYP (3〜12歳) MYP (11〜16歳) DP (16〜19歳) IBCC (16〜19歳)(
1) プライマリー・イヤーズ・プログラム(PYP)
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PYP (Primary Years Programme)は3歳~12歳までを対象 としており、精神と身体の両方を発達させることを重視している プログラムである。どのような言語でも提供可能。 PYPのカリキュラムは、国際教育の文脈において不可欠とされ る人間の共通性に基づいた以下の6つの教科横断的なテーマ が中心となっている。 私たちは誰なのか 私たちはどのような時代と場所にいるのか 私たちはどのように自分を表現するか 世界はどのような仕組みになっているのか 私たちは自分たちをどう組織しているのか この地球を共有するということ
(
1) プライマリー・イヤーズ・プログラム(PYP)
10 これらの横断的テーマに取り組みつつ、PYPのカリキュラ ムでは、以下の6教科を学習する。 言語 社会 算数 芸術 理科 体育(身体・人格・社会性の発達)(
2) ミドル・イヤーズ・プログラム(MYP)
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MYP(Middle Years Programme)は11歳~16歳までを対象としており、 青少年に、これまでの学習と社会のつながりを学ばせるプログラムである。 どのような言語でも提供可能。 MYPでは、以下の8教科を学習する。全ての生徒が5年のプログラム期間 にわたってこれらの教科に取り組む。 言語A 言語B 人文科学 理科 数学 芸術 体育 テクノロジー
(
2) ミドル・イヤーズ・プログラム(MYP)
12 8教科は従来の教科を越えた「相互作用のエリア」(AOI:areas of interacton)である以下5分野と関連しており、PYPの横断的テーマと似た 形で人間の共通性に焦点を当てている。この「相互作用のエリア」は、全 教科に共通して適用され、生徒が、各教科を他の教科や実社会とは関連 性のないものとして孤立的に捉えるのではなく、教科内容と実社会との関 連性に対して認識を高められるよう働きかけることを目的としている。 学習の方法(approaches to learning) コミュニティーと奉仕活動 人間の創造性 多様な環境 保健教育と社会性の教育 これらを通じて、MYPでは、知識を統合された総体的なものとして示し、 生徒がより広く、より複雑なグローバルな課題に対する認識を高めること が期待されている。(
3) ディプロマ・プログラム(DP)
13 DP(Diploma Programme)は16歳~19歳までを対象 としており、所定のカリキュラムを2年間履修し、最終試験 を経て所定の成績を収めると、国際的に認められる大学 入学資格(国際バカロレア資格)が取得可能なプログラム である。「日本語DP」の対象科目等を除き、英語、フラン ス語又はスペイン語で実施。(
3) ディプロマ・プログラム(DP)
14 1 DPのカリキュラム DPのカリキュラムは、以下の6つのグループ(教科)及び「コ ア」と呼ばれる3つの必修要件から構成される。 生徒は、6つのグループから各教科ずつ選択し、6科目を2 年間で学習する。ただし、「芸術」(グループ6)は他のグルー プからの科目に代えることも可能となっている。 また、大学やその後の職業において必要となる専門分野の 知識やスキルを、大学入学前の段階で準備しておく観点から、 6科目のうち、3~4科目を上級レベル(HL、各240時間)、そ の他を標準レベル(SL、各150時間)として学習する。 さらに、 カリキュラムの中核となる核(「コア」)として、次頁の3つの必修 要件を並行して履修する。(
3) ディプロマ・プログラム(DP)
15 課題論文(EE:Extended Essay) 履修科目に関連した研究分野について個人研究に取り組 み、研究成果を4,000語(日本語の場合は8,000字)の論文 にまとめる。 知の理論(TOK:Theory of Knowledge) 「知識の本質」について考え、「知識に関する主張」を分析 し、知識の構築に関する問いを探究する。批判的思考を培い、 生徒が自分なりのものの見方や、他人との違いを自覚できる よう促す。最低100時間の学習。 創造性・活動・奉仕(CAS:Creativity/Activity/Service) 創造的思考を伴う芸術などの活動、身体的活動、無報酬で の自発的な交流活動といった体験的な学習に取り組む。(
3) ディプロマ・プログラム(DP)
16 グループ名 科目例 1 言語と文学(母国語) 言語A:文学、言語A:言語と文化、文学と演劇 2 言語習得(外国語) 言語B、初級語学 3 個人と社会 ビジネス、経済、地理、グローバル政治、歴史、心理学、環境システム社会、 情報テクノロジーとグローバル社会、 哲学、社会・文化人類学、世界の宗教 4 理科 生物、化学、物理、デザインテクノロジー、環境システムと社会、コンピュータ科学、スポーツ・運動・健康科学 5 数学 数学スタディーズ、数学SL、数学HL、数学FHL 6 芸術 音楽、美術、ダンス、フィルム、文学と演劇(
3) ディプロマ・プログラム(DP)
17 2 「日本語DP」 DPの授業・試験は、原則として、英語、フランス語又はスペイン語で行う必要があるが、 現在、文部科学省と国際バカロレア機構が協力して、DPの一部の科目を日本語でも実 施可能とするプログラムの開発を進めている。 (日本語DP対象科目等) 日本語で実施可能又は実施可能予定の科目等は、以下のとおり。 ・以下の科目: 「個人と社会」(グループ3)のうち、「経済」、「地理」及び「歴史」 「理科」(グループ4)のうち、「生物」、「化学」及び「物理」 「数学」(グループ5)のうち、「数学スタディーズ」、「数学SL」及び「数学HL」 「芸術」(グループ6)のうち、「音楽」及び「美術」 ※日本語DPでも、6科目中2科目(通常、グループ2(外国語)に加えて更に1科目)は、 英語等で履修することが必要。 ・「コア」(3必修要件)の全て: 「課題論文」(EE)、「知の理論」(TOK)及び「創造性・活動・奉仕」(CAS) ※日本語で実施できる科目等について、日本語に翻訳した科目ガイド等を以下リンク 先から閲覧可能。 (翻訳している最中の科目ガイド等もあるため、翻訳対象文書の全てが掲載されている ものではない。未掲載の文書については、翻訳が終わり次第、順次掲載予定。) 国際バカロレア機構日本語ページ(※国際バカロレア機構日本語ページへリンク)(
3) ディプロマ・プログラム(DP)
18 3 DPの評価 国際バカロレア資格の取得には、DPカリキュラムを全て履修し、 外部評価(国際バカロレア試験等)及び内部評価を通じて、45点 満点中、原則として24点以上を取得する必要がある。 配点は、6科目につき各7点(計42点)。さらに、必修要件(「コ ア」)について、TOKとEEの評価結果の組み合わせに応じて最大 3点が与えられる(CASは評価対象外)。24点~45点必要 国際バカロレア試験は、南半球と北半球の学校年度に対応でき るよう、年2回、世界で一斉に実施される。日本の1条校の場合は、 原則として3年次の11月に実施され、翌年の1月5日に最終スコアが 通知される。なお、国際バカロレア試験の出題例(サンプル)は、以 下リンク先から閲覧可能(ただし、英語)。Sample exam papers(国際バカロレア機構ホームページ(英語) へリンク)
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1. In what ways may disagreement aid the pursuit of knowledge in the natural and human sciences?
2. “Only seeing general patterns can give us knowledge. Only
seeing particular examples can give us understanding.” To what extent do you agree with these assertions?
3. “The possession of knowledge carries an ethical responsibility.” Evaluate this claim.
4. The traditional TOK diagram indicates four ways of knowing. Propose the inclusion of a fifth way of knowing selected from intuition, memory or imagination, and explore the knowledge issues it may raise in two areas of knowledge.
5. “That which can be asserted without evidence can be dismissed without evidence.” (Christopher Hitchens). Do you agree?
6. Can we know when to trust our emotions in the pursuit of
knowledge? Consider history and one other area of knowledge.
20 1. 考え方の違いは、どのように自然科学や、人間科学において知識を追求する 助けになるのか。 2.「一般的な模範を見ることだけが我々に知識を与えてくれる。 ある実例を見る ことだけが我々に理解をもたらす。」あなたはこれらの主張にどの程度同意す るか。 3.「知識を持つということは倫理的責任を負っている。」 この主張を評価しなさい。 4. 既存のTOKのダイアグラム(図表)は 4つの「知るための方法」を示している。 そこで、五つ目の「知るための方法」を、直観力、記憶力、想像力のいずれか の点から提案しなさい。そして、二つの「知識の領域」において起きうる knowledge issues について探究しなさい。 5. 「証拠なしに主張できる事は 証拠なしに却下することができる(クリストファー・ ヒチェンズによる)。」 あなたはこれに同意しますか。 6.知識を追求するとき、いつ私たちは自分の感情を信頼すべきかわかるのか。 歴史ともう一点における「知識の領域」について考察しなさい。
TOK(知の理論)
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第二部
これからの日本の教育
戦後の日本の教育
高度経済成長の教育 ↓ 質の高い労働力の輩出 ↓ 均等な人々 22これからの日本の教育
刈谷剛彦 著書 「日本改革の幻想」(2002年) 教育改革の迷走 ← 官僚、政府、教育者の議論まとま らず。例えば、ゆとり教育 ← 土曜日の授業復活 この本を読む限り、日本の教育改革の困難さを実感 23これからの日本の教育
日本の迷走する日本の教育改革
↓
国際バカロレア教育が登場
これは日本社会で誰のプライドも傷つけずに! 文科省の説明が物語るもの 24日本での探究学習
(総合的な学習)
「探究的な学習」は日常生活や社会に目を向けたときに 湧き上がってくる疑問や関心に基づいて行われます。そ のような疑問や関心があってこそ,自ら課題を見付け,そ こにある具体的な問題について情報を収集し,その情報 を整理・分析し,知識や技能に結び付け,考えを出し合 い問題の解決に取り組むことが可能になります。そして 明らかになった考えや意見などをまとめたり表現したりし て,また新たな課題を見付け,さらなる解決を始めると いった発展的な学習活動が成立していきます。 25これからの日本の教育
経済界は世界を相手にグローバルな環境で仕事 ↓ これまでの教育ではその人材を期待できない。 ↓ 結果、国際バカロレアに注目がそそがれる。 26これからの日本の教育
国際バカロレアは総務省中心からの「グローバル人材育 成」 の要請から注目を浴び始める ここ数年の国際バカロレアの広がり方。 ・日本全国での最初に国際バカロレアを取り上げたのは ・日本経済新聞、 次に経済誌「ダイヤモンド」 その後、読売新聞 27第三部
これからの日本の教育②
The IB Learner Profileとは?
Inquirers
探究する人Knowledgeable
知識のある人Thinkers
考える人Communications
コミュニケーションできる人Principled
信念をもつ人Open-minded
心を開く人Caring
思いやりのある人Risk-takers
挑戦する人Balanced
バランスのとれた人Reflective
振り返ることができる人 29The IB Learner Profileとは?
Inquirers
探究する人 探究する人とは 好奇心あふれ、探究と調査のためのスキルを身につけている。 自主的に学ぶことができる。生涯にわたって学ぶことを積極的 に楽しむことができる。 好奇心の溢れる人 ⇒ マーク・トウエィイン 「トム・ソーヤーの冒険」 30モチベーション3・0
報酬と動機づけ
報酬の奇妙な効果 興味深い仕事 ⇒ 決まりきった退屈な仕事 遊び ⇒ 仕事 ↓ 報酬 ⇒ 内的動機づけが下がる ⇒ 成果、創造性、高潔な振る舞いがなおざりに。 31モチベーション3・0
内的動機づけ & 外的動機づけ
心理学者:サム・グラックスバーグ(米国プリンストン大学) インセンティブを与える実験 ⇒ 期待に反する結果 ↑ 思考の明晰化と創造性の向上を期待したもの ↓ ≪結果≫ 思考を混乱させ、創造性を鈍化させた 32モチベーション3・0
内的動機づけ & 外的動機づけ
インセンティブを与える報酬 ↓ 焦点を狭める性質あり ↓ 解決への道筋がはっきりしている場合に役立つ (例)ひとつの解答 ※「現実の社会では答えはひとつ?」 前方を見すえ、全速力で走るには有効である (例)大学受験へ向けてひたすら勉強する 33モチベーション3・0
内的動機づけ & 外的動機づけ
付録①
夏休みの宿題っているのか
?
35 フィンランド ヨーロッパの多くの国で小学校のうちは宿題 がほとんどない。 ☛ 家庭は家族と過ごすところであり、遊ぶところである。 フランスではバカンス中は宿題禁止 疑問 「宿題がないと勉強しない。」という強迫観念は ないのだろうか。モチベーション3・0
内的動機づけ & 外的動機づけ
内的動機づけによる学習の実践 ↓ 国際バカロレアの探究する人 36学習指導要領改訂と
IB
37 下村博文文部科学大臣 (2014年11月) 「何を教えるか」から「何ができるようになるか」 2016年度中に答申まとめ 小学校は2020年度、中学校は21年度から、高校は22 年度の入学生から順次実施 →IBを例に挙げる38
第五部
日本の教育
高等教育(大学)
39大学はどんなところですか、
どんなところでしたか。
私たち大学人の反省と今やるべき改革日本の教育
高等教育(大学)
40 現在の学生 大学は自由で楽しい。 やっと受験勉強から解放される。 大学の授業は面白くない。 大学では部活や仲間と過ごすのが楽しい。 合コンなど、課外活動が楽しい。 大学進学率が高くなる前の学生 学生同士で語ることが有意義 学問も自ら学んだ すなわち 授業の全出席などはあり得ない。 エリートの為の学校日本の教育
日本の大学の抱える問題点
41 ① 学生が勉強しない。そして学生の学力が低くなった。 ② 学生は部活などの課外活動が中心 ③ 教員はただ講義ノートを読む。授業=板書 ④ 試験は知識だけを問う。(授業に出る必要はある の?) ⑤ 教員は学生の反応を気にせず、ただ喋っている。 ⑥ レポートの在り方:内容の浅いレポート、字数だけ のレポート(300人の学生のレポートは読まないだろう➡学生認識) ⇒右腕の筋トレか!?高大接続改革のポイント ◆ 学生が、高等学校までに培った力をさらに発展・向上させるため、大学教育全 体としてのカリキュラム・マネジメントを確立、アクティブ・ラーニングへと質的に転換。 ①高等学校教育改革 ③大学教育改革 ②大学入学者選抜改革 ◆ 生徒が、国家と社会の形成者となるための教養と行動規範を身につけ、夢や 目標をもって主体的に学ぶことのできる環境を整備するため、学習指導要領を抜 本的に見直し、アクティブ・ラーニングへの飛躍的充実を図る。 また、教育の質の確保・向上を図り、生徒の学習改善に役立てるため、「高等学 校基礎学力テスト(仮称)」を導入。 ◆ 大学入学者選抜で、大学で学ぶための力のうち、特に「思考力・判断力・表 現力」を中心に評価するため、大学入試センター試験を廃止し、「大学入学希望 者学力評価テスト(仮称)」を導入。 ◆ 個別選抜については、多面的な選抜方法をとるものとし、多様な背景を持っ た学生の受け入れが促進されるよう、入学者受入方針(アドミッション・ポリシー) において明確化。その策定を法令上位置付ける。 42
日本の教育
高等教育(大学)
43改善はできるのか
?
大学教員に質の高い教育は無理。 大学教員は教員免許を持っていない。 大学教員には専門性の高度な内容の授業を期待 高等教育でも様々な改革を模索44 ① FD (Faculty Development) とは、「大学教員の教育能力を 高めるための実践的方法」のこ とであり、大学の授業改革のた めの組織的な取り組み方法を指 す。 ☚ FDのアメリカでの始まりのひ とつのきっかけは、アメリカのリベ ラル大学で教授陣が自分の大 学の活性化のためにはじまった。 アメリカのリベラルカレッジは単 科大学で経営が苦しくなり、自 分たちで改革を始める。 日本では多くの高等教育機関 で「上からの改革」になっている。 ② アクティブ・ラーニング は字 のごとく受け身の授業ではなく、 学生たちの動機づけを大事にし 授業を双方向。 各大学でアクティブ・ラーニング の専門家を迎え研修を行ってい る。 多くの大学で、上記の研修は講 義で行われている。そこでアク ティブ・ラーニングの実践は行わ れていない。
45 大学教員がこのような研修を受けざるを得ない理由 ① 現在の多くの高等教育の教員は日本の学校教育を 通過してきた。 ② これまでの日本社会の求める人材の養成に 対応してきた。 ⇧ 上から下への改革 ボトムアップの構造への変革が必要
私の経験からの視点
46 ~アクレディテーション、 国際バカロレアの導入での体験より~ 日本独特の上から下へ改善 ☟ 下から上への改革 (人々が社会を変えていくという視点)日本の教育
高等教育(大学)
47改善方法
入試方法の見直し 小中高の教育改善へ影響入試の限界
IBを活用した大学入試について
全学部導入済 一部学部導入済 導入予定大学 検討中 筑波大学 岡山大学 国際教養大学 立命館アジア 太平洋大学 玉川大学 国際基督教大学 関西学院大学 東京外国語大学 横浜市立大学 立教大学 慶應義塾大学 順天堂大学 大阪大学 早稲田大学 上智大学 (平成28年度) 東京大学、京都大学 広島大学、東京芸術大 学、鹿児島大学、東洋 大学、法政大学、創価 大学、大阪市立大学 (平成29年度) 九州大学、東北大学 京都工芸繊維大学 (平成30年度以降 または時期未定) 北海道大学、熊本大学、 千葉大学、立命館大学 豊橋技術科学大学 会津大学 東京医科歯科大学 東京工業大学 名古屋大学 お茶の水女子大学 長岡技術科学大学 明治大学 この他、10以上の国立大学が IB入試の導入を検討中。 【注】 ・日本の学校の卒業生を対象としているものを記載(帰国生や留学生に対象を限定しているものを除く。) ・各大学の募集要項、文部科学省「スーパーグローバル大学創成支援」採択調書その他の公表資料に基づき文部科学省にて 作成したもので、必ずしも全ての情報を網羅しているわけではありません。 SGU(スーパーグローバル大学)に認定されたほぼ全ての大学で IBを活用した入試の導入・検討が進んでいる49 。現状及び想定される今後の見込み
50 2013年5月※ 2015年9月末 2018年末(推定) DP MYP PYP 計 DP MYP PYP 計 DP MY P PY P 計 認定校 18 7 14 39 26 9 18 53 38 12 24 74 ※ 2013年6月に、日本再興戦略において、IB認定校等を200校にする ことが盛り込まれた。 IB認定校となるためには、スクールインフォメーションフォーム(SIF)の 提出→候補校申請→候補校認定→認定校申請というプロセスで進む。 2013年時と比較し、候補校申請をする学校、SIFを提出する学校の数が3~4 倍に増加しており、2018年末には、認定校、候補校(申請中含む)を合わせ100 校を大きく超える見込み。現状及び想定される今後の見込み
岡山大学医学部のケース 51 1.入学後のIB学生の優れた学業成績。 2. 人々とのやりとりは非常に印象的(友好的、前向きな、 高度なプレゼンテーションスキルなど)。優れた医者を生み 出し、他の学生に多大な影響を与える。 3. IBスクールコーディネーター/両親は、岡大の強い学生支 援システムを評価し、IB生を真剣に受け入れていると感じて いるため、医学部への応募件数は毎年増えている(これは一 丸となっての岡山大学の取り組みが評価されている)。
今の日本に
IB, IBの手法が重要な理由①
52 大きな時代の波が到来☚
第四の波
熱血教室で有名なハーバード大学のマイケル・サン
デル教授の授業
東京大学での授業
≪トピック≫
①第二次世界大戦の責任は君たちにあるか。
②日本への原爆投下は現オバマ政権に責任
はあるか。
サンデル氏からのメッセージ
53 東大の学生はこの講義のためによく準備し、しっかりメモを とり、立派だ。もし、もっと私に時間があれば、準備をしてい ない東大生と議論をしたい。それは予期せぬ疑問に対処 する能力を養い、新しい可能性を引き出せるのではないか。 また、日本の社会への示唆を次のように述べた。 「この時期は丁度GDPが中国に抜かれ世界3位になったとき である。『いま日本では世界で何位であるという事が、結構大 事になっているが、世界に目を向けると、とくにヨーロッパで は多くの国が注目しているのは世界で何位ではなく、彼らの 生活の質である。日本もそろそろ、価値観の転換が必要な時 になってきたのではないだろうか。』との事であった。」ノーベル賞のイシグロカズオ氏の言葉
54 私は年を取るにつれて自分の過去を思い出し、「その過去を忘 れることが最善なのか? それとも自分はその過去と向き合うべ きなのか」と思い悩む人々に関する問題を提起したいと考えるよ うになりました。私は、その問題を国に当てはめました。国は、 暗い過去を忘れるためには何が最善かをどのように決めるの か? 国は、前進するために、結束を守るために、コミュニティが 分裂して内戦に陥ったり派閥に分かれたりするのを防ぐために、 過去を忘れなければならない時があります。私たちは、国が絶 えず内戦や暴力の連鎖に陥っている状況を世界中で目にして います。それは、彼らが過去に起きたことを忘れられないからで す。だから、時には忘れることも必要です。55 一部の問題に目が向けられていないために損害が生じ たり、これから悪化するかもしれない何か深刻な状況が 生じているのなら、次のことを問うべきかもしれません。 私たちは今、過去に目を向けられるほど強くなっている か? 過去はより遠ざかっているために、今の方が過去に目を 向けるのは簡単か?
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ご清聴有難うございました。