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養鶏飼料工場のカキ殻堆積場におけるハエ類の夥しい発生について-香川大学学術情報リポジトリ

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Academic year: 2021

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ー15−

養鶏飼料工場のカキ殻堆積場におけるハエ類の客しい莞生について

藤 井 幸 彦・吉 田 重 義 ・高 橋 忠 史 香 川 県 坂 出 保 健 所

On the tremendous outbreekof flies at the pilingyard ofoyster shells

in the poultry feed factoILy

Yukihiko FuJI,Ⅰ,ShigeyoshiYosEIDA and TadashiTAKA註ASr[Ⅰ

緒 閉 塞鵜飼料工場のカキ赦堆駿壕におけるハエ類の移た だしい発生ほ,すでに.,広鼠,岡山両県に.おいて大き な社会問題となっているが,本県に.おいても,広島県 (満配 廿日市,地温町方面)から移入したカキ殻, 埴積場から発生するハエ類が,膵ただしく附近民家に 侵入し,同様な問題を起した.箪者等は,付近住民の 強い要望もあり,叩‘5年巻から,直ちにこの対策につ いて典剣に取組んできたが,幸いにして,現在ほ丁−■山 応の指導方針をうち立てる段階に遷した以下に.従来 の調査研究の大要を報蔑し,参考紅供したい。 本文紅入るに先だって,懇切な御指導をいただいた 番=一大学教授松沢寛博士,徽′レ\エ類の同定をし、ただ いた金沢大学教授親友盈博士,東京都立大学教授周田 蟄日博士,名城木学結節岡野恒丸氏,農林省農業技術 研究所福原柏男博士等の諸氏に対し,深甚の謝意を表 する.富た,この調査研究遂行について,日頃何かと 御激励をいただいた香川県公衆衛生課長春附隠民,当 坂出保健所長寺内等氏紅対し,心から感謝する次贋で (宅〉′⊃ 調査場所および方法 本調査研究の対象となった場所は,坂出布こ氾西海岸 の廃止塩田跡に建設されたエ場の厭料鰹填で,敷地面 接約4,DロD7ガ,西北側はエ場に隣接して人家約占D戸が 密集,束側ほ海岸および匪止塩田とっなている昭和 40年(19占5‘)には約5,00ロt,昭和41年(‘19占る)には 約4,008tが広島県から移入されたが,それらのカキ 殻推積の状況は,罪1図のようである1その高い部分 ほ5∼占仇あり,堆積されたカキ殻の山の上をトラッ クが通れるようになっている. 発生するハエ類の謁査は,主としてライト・トラッ 欝1図 養鶏飼料用カキ敦の堆積状況 プによる端笹(防除をかねる)と捕虫鍋によるスイー ビング忙よつて行なったが,殆んどのハエ類がライ ト・†ラップにはいることがわかったので,数蟄調査 のヂ一夕は,もっぱらそれ紅よることとした. 調査成統および考察 上記方法にもとづいて行なった発生ハエ頬の醜査結 果,ケプカクロバエCαJJi♪加・αg〃摘の面,センチニ ク′ミュ台αナぐ¢タカαg〃♪βγggrわ古庄,イソトゲハネバエ アγge如c以〃桝J′∫むク㌢gクJざ∫,ノーツマグロイソバエ点か “〃ねαか厄漬∫,ノ\マべ∴バユ ダ〝(仇研yよ’α(CoβJβ少α) 斤−よgi古庄,フンバエ科1種乙β♪≠ocβ符αSp・・,ハヤトビバ エ科1砥Spbae‡■oCe工■idae sp,ノミバエ科1較Pho・・ ridae sp.,ハナバエ科1矧刃Antbomyiidae sp.払), ハナバエ科1種fB)Antbo皿アミidae sp..(B)の用種が確 認された これらのハエ短のライ トトラップによる 捕獲成績ほ贋21笥のようで,ノ\ヤトビハエやノミバエ などの敢′j\ハエ類が数蚤的にほもっとも多く,とくに 占月ハー7月頃監多かった.ついで多いのはノトツマク ロイノバエで,5月一一る月にとくに多かったが,5月 墳は,また,イソトゲハネバエもかなり多かった′.そ の他のヘエ額ほ,以..との種類にくらぺると,・…般に非

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ー・14・一 常に少なかった.また8月以後のハエ発生は,いずれ の種類も問題になる程ではなかった,. 験済),これまた,軽視できない方法と思う.さらに 防除効果を高めるには,カキ殻の堆護に魔時ナンコ・− ル等の比較を的心配の少ない殺虫剤を施用することも 験経上長い方法と考えるが,安全を期するため把.,直 ぐ妃はエ場内の加エに廻わらぬ部分に対しての良雄用 するがよいと思う.筆者等軋 この仕事の寛2年目か らほ,上記の方法を実行すること粒より,かなり満足 のいく成績を納めえた. ーーーーーー 削、脚8出門山肌J −−−・・/トノマグロイソパこ 一.・・−−・…ハマペ′ヾエ 丁Tカグpバエ+センrナニクパエ イ・ノトナ八ネバエ 20D80 捕 姫15・弼 叫ひ.000 致 5.000 0 ノ t ヽ.、 鴇_ヽ−−_._一 5 6 7 8 9 10 季 節 LH、 第2回 春軽ハエ頸の発生概況 (ライト・トラップによる輔猿成績,19占5) しかしながら,こうしたハエ類の発生は,原料カキ 殻が入荷する時期とも関係がありそうにも思われる が,とれらの事情は十分把握できなかった.ただ,こ うした移だしいハエの発生が,主として原料カキ殻に 付着したカキ肉小片紅もとづくこと比明らかで,8月 以後のノ、エの発生の少ないのは,ライト・トラップに よる捕殺もさることながら,すでにカキ肉小片が食尽 されたこと虹よるのかも知れない 以上のようであるカモ,なお,ここ・払 これらのハエ 類の防除濫ついて付言したい 前にものぺたように.,このカキ殻堆積場軋発生する /、エ類は,ライト・トラップ紅多産にとび込む習性が ある.従ってそれの利用ほきわめて望ましい方法と確 信する.また,殻紅付着するカキ肉小片を癌力少なく するために.,敗績前紅カキ殻をいったん海水に.投入し て乾板すると,相当紅肉/ト片の除去忙役立つので(莫 摘 要 養鶏飼料用のカキ殻に.発生するノ、エ類に閲し,19占5 ∼19占占の2グ年払わたり調査した成績をのぺた.その 概要は次のごとくである: (1)発生を確認したハエ類ほ,ケブカタロバェ,センチ ニクパェ,イソトゲハネバエ,ノトツマグロイソバ エ,ノ、マペパェ,フソバエ科1種,ハヤ†ビバエ科 1富,′、ヤトビバエ科1程,ノミ.バエ科1窪,/、ナバ エ科1種AおよびBであったが,ハヤトビバエ・やノ ミバエ等の微小ハエ類がもっとも多く,次いでノト ツマグロイソバエが多かった.全体的には,春から 貰にかけて発生が激甚のようで,この頃が問題にな るよう軋思われたが,ハエのとうした発生憤向軋 原料カキの搬入時期と関連するように思われる r2)これらの防除対顔の主要なものとして,ライ トト ラップ虹よる揃殺,原料カキ殻を海水に.て洗張(積 荷前陀)するこ.とが考えられる.しかし,それでも 不十分な時ほ,ナンコールなどの安全性の高い殺虫 剤に.て処理することが考えられる

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