16.育
児 中 の 女 性 の ピ ア サ ポ ー トに 関 す る研 究
(第1報)
―セアサ ポー トの形成発展の要件 とその メカニ ズム ―
新 道幸 恵 大 久 保功 子 高 田 昌代 井 上三 千代* (神 戸大学 医学部保健学科 *元 神戸大学医学部保健学科) 1.は じめ に 我 が 国 の少 子化 現象 は 深刻 な 問題 を多 方 面に も た ら して い る。 その 背景 に は、女 性 に と って、子 ど もを 産 む こ とが 困難 な 社会 現象 が ある ことが指 摘 され て い る。 一 方 で、 子 ど もを出産 した女性 に も、子 ど もを育 て る ことが 困難 な状況 を体 験す る。 それ らの状 況 の一つ と して、育 児 中 の女性 の周 辺 に育 児 中 の女性 が少 な い とい う、少子 化 社会 の悪 循環 が あ る。 そ こで、 我 々は、 育児 中の 女 性が 「育 児 してい る」 仲 間(ピ ア)に よ る支 え会 いを す る事 で 、 それ らの女 性 個 々人 が育 児 す る力 をつ けてい くので はな いか とい う仮 説 で、1昨 年か ら 研究 に 取 り組ん で き た。1昨 年 には、 育児 中の女 性を 対 象 に、質 問紙 調 査 を して、 出産 後 の女 性に 対す る ピアサ ポー トは 「周 囲 との 育児 価値 の相 違 に関す るス トレス」 、 「話相 手が な いス トレス」 、 「息抜 きが 出来 な い ス トレス」 を軽 減 す るの に有 効 であ る ことが 推 測 され る結 果 を得 た(第16回 日本 看 護学 会 に一 部 を発 表)。 こ こでは 、 昨年 、 ピア グル ープ に所属 して い る育児 中の 女 性 に面接 調査 した結 果 を報告 す る。 本 研 究 の 目的 は、育 児 中 の女性 の ピア サ ポー ト の形 成 発展 の要 件 とメカ ニ ズム を明 らか にす る こ とであ る。 2.研 究方 法 兵庫 県 内の病 院 の産 婦 人科 病 棟 に郵 送 法 で、集 団 指導 の 担 当者 や参加 者 へ の面 接協力 を 要 請 し、 回 答の あ った32カ 所 の 病 院の 助産婦11人 、病 院 やサ ー クル 活動 の リー ダーか ら紹 介 され た育 児 中の女 性18人 を面 接調 査 した。面 接 内容 を被 調 査者 の 許 可を 得て 、 テ ー プ レコー ダー に集 録 し、 その記 録 を もと に内容分 析 した。 3.結 果 被 面 接者 は全員 核家 族 であ っ た。 1)ピ ア グル ープの参 加 動機 と背景 面接 記録の 内容 分析 か ら、 ピア グル ー プ に参 加 してい る女性 の参 加 の動 機 や背 景 と して次 の こ と が あげ られ た(表1)。(1)暇 な 時 間が あ りす ぎ る こ とで 、つ らい、(2)結婚 、 引 っ越 し、退 職 な どに よ って人 とのつ なが りが とぎれ る、(3)子連 れ で 出 か け られ る と ころが制 限 され 、地 域社 会 か ら締 め 出 され てい る と感 じる、(4)「赤 ち ゃん」 が ど うい う ものか わか らない、(5)どこ に も出か け られず 、 話 し相 手 が いな い、夫 に もわか って も らえ ず孤 独 、 (6)病院 、保健 所 は敷居 が 高 く悩 ん だ り迷 った り し て いる とき には相 談 しに くい、(7)身近 で実 用可 能 な育 児情 報が 手 に入 りに くい、(8)ちょ っと した こ とが不 安 、体 験 して いな い人 には わか って も らえ な い とい う気 持 ち、 しな ければ な らな い こ とばか り、 と妊娠 前 とは異 な る心境 の変化 が あ る、 ⑨ ス トレス の発散 が 出来 な い、 ス トレスや 怒 りを 子供 に向 けそ う、虐 待や 無理 心 中す る人の 気持 ちが分 か る こ とが こわい、 自責 感 、 等の 鬱的 反応 を有す る。 2)ピ ア グル ープ参 加 の利 点 ピア グルー プ に参加 して 良か った と思 え るこ と を話 して も らった結 果、 次 の よ うな参 加 の 利 点 と して ま とめ る こ とが 出来 た(表2)。(1)楽 しみ が もて、心 の張 り合 いが で きた、(2)行動 範 囲が 広 が った、(3)支え られ、 支 え てあ げ られ る、(4)喋れ る、 語 れ る ことで、 ス トレス発 散、(5)気分 転換 、 息 抜 きにな る、(6)悩み が共有 で きる、(7)子育 て の承 認や保証 が 得 られ る、(8)自分 を客観 視 で き る、(9)子 どもの変 化 や反 応 の 「普 通 、や 当 た り前 」 が わか る、(10)子ど もの成長 に気 づ く、(11)疑問 が即 座 に解 決 でき る、(12)子育 てに 関す る情報 交換 が 出来 る、 (13)母親 と して の 目標 が見 つ か る。 3)ピ ア グル ープ の活動 内容 や 成立 ・維 持 の 条件 ピア グル ー プへ の参加 の契 機 や活動 内容 、 活動 の形 成 ・維持 の条件 、等 につ いて、 次 の結 果 が得 られた ○ (1) 参加 の契機 参 加 の き っか けや手段 は、仲 間 との交 流 を 望ん で 、 その手 段 を探 して い た人 と、 育児 の生 活 の悩 み を抱 え なが らど う して 良い かわか らず に いた人 によ って異 な る。 前者 の場 合 、新 聞、 雑誌 、 広報 、 張 り紙 、」 市 町村 へ の相談 な ど によ って ピアグル ープを 自 ら探 し当て てい た。後 者 の場 合 に は、友 人 、知 人か ら紹介 、女性 セ ンター や市 町村 等 か ら の葉 書 連絡 、 乳児 相談へ の参加 時 に情 報 を得 て参 加 して い た。 (2)活 動 内容 本 調 査対 象 者が 参加 してい た ピア グル ープ の活 動 と して次 の よ うな 内容 が語 られ た。(1)日頃の生 活 の 中で、 感 じてい る こ とを 雑談 的 に話 し合 う、 (2)口子 育 て"等 の 生活 に身 近 なテ ーマ を選 ん で話 し合 う、(3)子育 て に関す る情 報を集 め 通信 誌 を発 行す る、(4)日記を 交換 す る、(5)FAXで 情 報 を交 換 し合 う、(6)誘いあ って 出か け る、(7)誘いあ って お互 い の家 で遊 ぶ 。 これ らの 活動 の内 、家 の 外で 行 われ た こ とに は、全 員 が子 ど も連 れ で参 加 して い た。 (3)活 動 の形成 ・維 持 の条 件 育児 中の 女性 が 参加 しや す い、 ある い は継続 参 加 が 可能 で あ る と語 った条 件 は次の よ うに まとめ る ことが 出来 た。(1)子ど もの年 齢が 半年 未 満 の差 であ る ことが望 ま しい 、(2)メンバ ー同士 の 住所 が 近 い、(3)子ども同伴 で い ける場所 で あ る、(4)講話 以 外 に 自 由な時 間が あ る、(5)母及 び子 ど もが楽 し め る企 画 が あ る、(6)主催 者が 怪 しい者 で は な い。 (4)リ ー ダー の役 割 や条 件 ピア グル ープ の リー ダー に対す る参 加 者 の意見 及 び リー ダー 自身 の話か ら リー ダーの役 割や条 件 と して次 の こ とが 明 らか にな った。 その役 割 と し て は、(1)ピア グル ープの 開催 の企 画、運 営の責 任 、 (2)ピア グルー プの広報 、(3)メンバ ーの チ ーム ワー クへ の配 慮、(4)グル ー プ活動 の リー ダー シ ップ (テ ーマ の設定 、 司会)、(5)ピ ア グル ー プに対 す るサ ポー トシステム の導入 や 連携 な どが 認 め られ た 。条 件 は、(1)育児経 験 が あ る、(2)育児 之悩 み や 困難 さを理解 してい る、(3)ピァ グル ープ への 参加 の経 験 が ある、(4)サポー トシス テ ム(個 人 的 、社 会 的)を 有 して いる、(5)ピア グル ー プの意 義 を理 解 し、 そ の活動 の維持 へ の熱 意 と責任 感 があ る、 等 で ある。 4.少 子化現 象 によ る社会 問題 は、様 々な角度 か ら論議 され る よ うに な って久 しい。 その対 策 もエ ンゼル プ ラ ンの推進 へ の努 力 を始 め種 々試 み られ て い る。 我 々は、母 親 が育 児 を楽 しめる よ うにな る ことが、少 子化 問題 の解 決 の一 助 にな る と考え た。 育 児 中の母 親 には、 育児 す る こ との悩 み 、 困難 さか ら逃 れ、解 放 され る こ とを求 め ピア グル ープ に参 加 して い る人 た ちが い る。 その人 々が 、 その グ ルー プ に参加 した背景 には、 孤 独、育 児 な どの 不安 、社 会か らの孤 立 、育 児 の ス トレス、 評価 や 承認 が得 られ な い育 児 、有 用 な育児 情報 不 足等 に 悩 み、子 どもへの愛 着 を失 う恐 れ を感 じて い た こ とが 本研 究で 明 らか にな った。 その人 々は ピアグ ル ープ に参加す る ことで 、社会 との交流 を再 開で き、 子 どもの 成長 を理解 し、 その 喜 びに気 づ いた り安 心 を覚え た り して い る。 さ らに母親 自 らも仲 間 とのお しゃべ りの 楽 しさを取 り戻 し、 育 児の ス トレス を束の 間で も忘れ る ことが 出来 、子 ど もへ の愛 着を 取 り戻 してい る こ とが 推測 され た。 以上 の ことは、育 児 中の 母親 の ピア グル ー プへ の参加 の有用性 及 び、 ピアグル ープを形 成 発展 さ せ る下記 の条件 を示 唆 して い る といえ よ う。1) 母親 が子 ども連 れで 参加 で き る距離 、場 所 で活 動 が開 かれ る、2)母 親が お しゃべ りを楽 しむ こと がで き る環境 があ る3)母 親が 子 ども と共 に楽 し める企 画 があ る、4)メ ンバ ー の子 ど もの 年齢 に
大 きな 差 がな い 、5)育 児 経 験 の あ る リーダ ーが い る、6)リ ー ダ ー シ ップの とれ る リー ダーが い る、7)専 門家 等の サ ポ ー トシ ステ ムを有 して い る。 妊産 褥婦 を対象 と して い る集 団 指導 は病 院 、保 健 所 な ど多 くの機 関で行 われ て い る。 引用 ・参考文 献 1) 新 道 幸恵他: 出産 後 の女 性 の 心 の健 康状 態 と ソ ー シ ャルサ ポ ー トの関係 , 厚生省心身医学研究 女性 の 健康 と児 の成 育 か ら見 た 妊娠 分 娩産 褥 にお ける母 子の健 康 医療 に関す る研 究 平 成7年 度 研 究報 告 書, pp33-38,1996. 2) 藤 巻嘉 須 美 他:「 母 と子 のふ れ あ い グル ー プ」 を とお して, 東京 都衛生 局 学会 誌, 89号, pp184-185, 1992. 3) 高橋 裕 子: 地 域 での 育児 グル ー プ育成 の と り く み, 東 京 都衛 生 局学 会誌, 90号, pp158-159, 199
年
4) Abriola D. V.: Mother' s perceptions of a por stparutum support group, Maternal-Child Nursi ng Journal, 19 (2), pp113-134, 1990. 5) 平野 か よ子 著: セル フヘ ルプ グル ー プ によ る 回 復, 川 島書店, 1995. (本研 究 は、 平 成8年 度 厚生 省心 身 障害 研 究補 助 金 によ って行 った もの で あ る。) 表1 PEERが 求 め られ る 背 景
表2PEERの 効 用 楽 しみ が も て る ・カ レ ン ダ ー に 予 定 が た ち 、 心 の 張 り に な る ・出 か け る こ と 自 体 が 楽 しみ ・季 節 の 行 事 を 楽 しむ 行 動 範 囲 が 広 が る ・子 ど も が で き た こ と で、 友 達 が で き て 行 動 範 囲 が 広 が る ・一 人 で は い け な くて も、 み ん な と 一 緒 だ と 大 胆 に な れ る 支 え られ 支 え て あ げ られ る 、 サ ポ ー トの 相 互 作 用 性 ・お 互 い の 悩 み 相 談 が で き る ・自分 の た め に も な り、 人 の た め に も な れ る 喋 れ る 、 語 れ る こ と で ス ト レ ス 発 散 ・子 ど も以 外 の 人 と 喋 る こ と が 大 事 (内 容 〉 し ょ う も な い こ と、 つ ま ら な い こ と 、 そ れ だ け でOK 嫁 姑 の 問 題 夫 が 何 も して くれ な い とい う愚 痴 腹 が 立 っ て る こ と 、 悩 み 事 、 楽 しい こ と 気 分 転 換 ・息 抜 き ・す べ て の 疲 れ が と れ る ・心 が 広 く な る ・か ま へ ん か ま へ ん 、 と思 え る 悩 み の 共 有 ・同 じ年 頃 の 子 ど も を 持 っ、 子 ど も の 発 達 段 階 に 即 し た 親 の 悩 み を 共 有 で き る ・う ち の 子 だ け じ や な い と 思 え る 保 証 を得 る ・み ん な が 認 め て くれ る こ と で、 自分 が し て い る こ と が 良 か っ た と 自信 が も て る
r畿
鵬 人を知るこ楓
逆に自分の境画 現 えてくる
子 どもを別 の人 の 目で 見 る こ とに よる心 配 事 の ス ク リー ニ ン グ ・自分 が お か しい と思 って い て も、他 の人 の 目か ら見 ると異常 ではな く、む しろ 自 分 が 気 づ か な か っ た とい うこ とが あ る 普 通 ・当た り前 が分 か る ・子 どもの 普通 に は幅 が あ って 、本の通 りにはな らない ことが分か る ・自分 の 思 って い る こ とや 考 えて い る こ とが 異常 で は な くて普 通 な ん だ と思 え る ・み ん なそ うな ん だ と分 か る と安 心 で きる ・人 の 子 ど もを 見 る こ とで 子 育 て に 関 す る小 さな疑 問 が 重 くの しか か らず に す む 子 育 て に 関す る情 報 交 換 ・お 母 さん 方 の 体験 の中 か ら子 育 て の解 決 策 を学 ぶ こ とが で き る ・育 児 の ヒ ン トの 交換 子 どもの成 長 の発 見 ・子 ども同 士 のや り と りを見 る こ とか ら、我 が子 の成長 を発見で きる 目標 を見 つ け る ・モ デ ル を 見 つ け 、(こ うい う母親にな りたい と言 う姿 に)自 分 を変えていけ るこ とに気 づ く17.育
児 中 の 女 性 の ピア サ ポ ー トに 関 す る研 究
(第2報)
-市
町 村 の ピ ア サ ポ ー ト実 施 状
況-〇高田昌代 大久保功子 井上三千世* 新藤幸恵
(神戸大学医学部保健学科 *元神戸大学医学部保健学科)
I.は じめ に 平成 元 年 に発 表 され た 中央 福 祉 審 議 会 母 子 保 健 対策 部 会 の 「新 しい 時代 の 母 子 保 健 を 考 え る 研 究 会 」 の基 本 的 な 考 え方 の5項 目の 一 つ に 育 児 グ ル ー プ の支 援 が 上 げ られ た 。 そ の 後,平 成 4年 に も 「これ か らの 母 子 医 療 に関 す る検討 会」 に お いて 子育 て を 支 援 す る体 制 整 備 が4項 目の 内 の一 つ と して 提 言 され た。 そ の支 援 体 制 と して 我 々は,育 児 中の 女性 が 「育児 して い る」 仲 間(ピ ア)に よ る支 え会 い をす る事 で,そ れ らの 女 性 個 々人 が 育 児 す る 力 を つ けて い くの で は な いか とい う仮 説 で,1昨 年 か ら研 究 に取 り組 ん で き た。 一 昨 年 には,育 児 中 の女 性 を対 象 に,質 問紙 調 査 を して,出 産 後 の女 性 に 対す る ピア サ ポ ー トは 「周 囲 との 育 児 価 値の 相違 に関 す る ス トレス」,「 話 し相 手 が な い ス トレス」,「 息抜 きが 出来 ない ス ト レ ス」 を軽 減 す るの に有 効 で あ る こ と が推 測 され る結 果 を 得 た(第16回 日本 看 護 科 学 学 会 に一 部 を 発 表)。 そ こで,こ こで は,市 町村 に お け る育 児 中 の 女 性 の ピア サ ポ ー トの 実施 状 況 を 明 らか にす る こ とを 目的 に行 っ た調 査 につ い て報 告す る。 II.方 法 平 成8年10月 に,全 国の 市 町村330箇 所 を 層 別 抽 出法 に よ り抽 出 し,妊 産 婦 に 対 す る仲 間つ く り及 び 育 児 支 援 活動 の 実 態 を 質 問 紙 にて 郵送 調 査 を 行 っ た。 III.結 果 回答 数236,回 答 率71.5%で あ った 。但 し回 答 数 中 には271地 区 の実 態が 回答 さ れ て いた 。 1)対 象 の属 性 市 町 村 の 内訳 は,20政 令 都市 と63市156町32村 であ った 。人 口は,450∼2,623,800人,出 生 数 は2∼24,467人 の 規模 の市 町村 で あ る。 常勤 の 保 健 婦 の 平 均8.4人(SD19.9)で0人 か ら276人 の 広 が りが あ っ た。 常勤 の助 産 婦 が い る の は10市 町村 で,い ず れ も1人 ずつ で あ っ た 。 非 常勤 の 助 産 婦 は29市 町 村 に お り,平 均7.6人(SD9.0,範 囲1∼22人)で あ った 。 2)妊 産 褥 婦 対 象 の集 団 指導 と仲 間 づ く り 回答 を 寄 せ た市 町村 で行 われ て い る母 子保 健 事 業 の う ち,妊 婦 の み の 学級 を194市 町 村73.5%, 両親 学 級 を71市 町 村28.4%が 実 施 し て い た 。 そ の うち,仲 間(ピ ア グ ル ー プ)作 り 支援 を 行 っ て い るの は,母 親 学級 で は96.2%,両 親 学 級 で は38.0%で あ り,集 団 指 導 に お け る 対 象 者 間 の 仲 間づ く り支 援 の 市 町 村 間 の 差 は認 め られ な か った○(図1) そ の支 援 の 内容 と しては,「 自 己 紹 介 」 が91. 6%,「 体 験 を 話 させ る」 が60.4%,「 講 演 の 合 間 に 話 し合 い を含 め る 」が58.6%,「 ほ とん ど 話 し合 い で進 め る 」が9.4%で あ った 。 上 位3つ の方 法 は,重 複 して い る と ころ が過 半 数 を 占 め てい た。(表1) これ らの集 団指 導 が1ク ー ル 終 了 した 後 に 参 加 者 の集 ま りを も ち,継 続 した 支 援 を 行 って い る の は36市 町村 で,集 団指 導 を 行 っ て い る 市 町 村 の うち の17.4%に す ぎな い。 3)育 児 支 援 活動 事 業 と仲 間づ く り 市 町 村 の 育 児 支 援 を 目標 に した仲 間づ く りの 支 援 活 動 開始 年 度 の 累 積 市 町村 数 は,1985年 頃か ら漸 次 増加 し始 め,調 査 時 には,回 答 施 設 の 71.2%を 占め る ま で に な っ た。(図2)市 町 村 別 では,政 令 都 市 の 実 施 率 が90.0%、 市 が74.6 %と 高率 に比 し,町 で は54.9%、 村 で は56.3%と 市 町村 間 の 実施 率 に有 意 差 が 認 め られ た。 そ の 事 業 対 象 と して は,産 後 の 女 性 を 対 象 と して い る こ とが73.6%と 最 も 多 く,次 い で 妊娠 中の み (22.1%),妊 娠 中 と産 後 の 両 時期 に 継続 して 育 児 支援 を 目標 に仲 間づ く り支 援 活 動 を 行 って い る の は7市 町 村(4.3%)に と ど ま った 。 しか し、仲 間 づ くり支 援 活動 を 妊 娠 中の 集 団 指 導 時 と育 児 期 との 両 時期 に別 個 の 事 業 と して で は あ るが 、 行 って い る市 町村 は47.0%で あ っ た。(図3) また 、 それ らの 事 業 の 全 て が子 ど もを連 れ て 参 加 が可 能 で あ り、 託 児 が あ るの は38(22.6%)市 町 村 で あ った。 市 町村 の育 児 支 援 活 動 の 内 容 は、 離 乳食 につ いて や子 育 て の ポ イ ン トな どの 育児 教 室 が最 も 多 く、次 い で育 児 サ ー クル 、 親子 サ ロ ンな ど の サポ ー トで あ る 自主 グ ル ー プ へ の支 援 で あ っ た。 また 、 今 後 の新 た に行 う育 児 支援 活 動 事業 内 容 の ほ とん どが 自主 グ ル ープ へ の支 援 で あ り、 そ の他 の 内 容 に は、 保 育 園 の 開 放 、子 ど もの シ ョ ー トス テ イ、母 親 の体 力 作 りス ポ ー ツ作 りな ど がみ られ た 。(表2) 4)育 児 支援 活 動 事 業 にお け る 問題 点 育 児 支 援 活動 事 業 の 開 始 や 推進 に 関 す る 問題 点 と して,① ス タ ッフ 不 足 や ス タ ッ フの 資質 等 の ス タ ッ フの 関す る こ と,② 場所 確 保 が 困難, 子 ど もに適 当 な場 所 が な い 等 の会 場 に関す る こ と,③ 子 守 りが い な い,子 ど もが 一 緒 で は話 に 集 中 で き な い等 の託 児 に関 す る こ と,④ 参加 者 が 多す ぎ る,あ る い は 減 少 して い る 等 の参 加 者 に関す る こと,⑤ 参 加 者 が 固定 と い う運 営上 の こ と,⑥ 自主 活 動 が で きな い,参 加 者 の主 体 性 が な い,グ ル ー プ リー ダー が い な い,仲 間づ く りに な っ て い な い等 の 自主 活動 に関 す る こ と, 等 が 多 くあ げ られ て い た 。 そ の他 に 少数 で は あ ったが,内 容 の マ ンネ リ化,他 部 門 との連 携 の 困 難 さ とい う問題 が み られ た。 IV.考 察 少 子化 現象 に よ る社 会 的 問題 は 様 々な 角度 か ら論 議 が な され る よ う にな って 久 し い。 そ の 対 策 もエ ンゼル プ ラ ンの 実 践 へ の 努力 を始 め 種 々 試 み られ て い る。我 々 は,母 親 が 育 児 を 楽 しめ る よ うに な る こ とが,少 子 化 問題 の 解 決 の 一 助 とな る と 考え た 。 そ こで,市 町村 で は,子 育 て 支援 事 業,と くに 育児 グル ー プ支 援 事 業 が ど の よ うに な され て い る か につ い て の 実 態 調 査 を 行 った 。 そ の結 果,妊 娠期 か らの 集 団指 導 によ る取 り 組 み と育 児支 援 活動 事 業 と して の取 り組 み が 確 認 され た 。 前者 に つ いて は,「 場 」 づ く り と して 市 町 村 は 妊娠 中 か ら母 親学 級 や 両 親学 級 に お い て積 極 的 に 取 り組ん で い る こ とが 明 らか に な った。 さ らに,仲 間づ くりを 強 化 す るた め に,集 団 指 導 の ク ー ル 終 了後 に お い て も参加 者 の 集 ま りの 「場 」 を もって い る市 町 村 も僅 か で は あ るが 試 み られ て い た。 育 児 中 の母 親 に 対す る仲 間づ く りを 目標 と し た 育 児支 援活 動事 業 に 取 り組ん で い る市 町村 は 多 く,1985年 頃よ り年 々増加 の傾 向 にあ る。 それ らの 内容 に は,自 己紹介 や体 験 の 共 有 に 留 ま って い る こ とや講 義 形 式多 く,市 町 村 の ス タ ッ フが 中心 に運 営 して い る形 態 が 多 く見 られ た。 しか し、 今 後 の 育 児 支 援 活動 予 定 と して ピ ア で 支 え 合 うため(子 育 て 仲 間 グ ル ープ)の サ ポ ー トを 行 って い く市 町村 は多 く、 その 必 要 性 が 認 識 さ れ て いる と考 え られ る。 しか し,そ の 事 業 に も担 当 ス タ ッフ,会 場,経 費,参 加 者 数, 参 加 者 の 参加 姿 勢 な ど,目 的達 成 や 継 続 す る 上 で の 問題 を抱 え て い た 。 母 親 が 育児 力 を 有す るた め に 、 母 親 同士 が 仲 間 を 作 り、 自主 的 な 活 動 に繋 げ る 努 力 を 市 町 村 の 各 専 門 職が 行 って い る こ とが 明 らか に な っ た 。 今 後 は 、 市町 村 に お け る各 専 門 職 が,母 親 の 育 児 力 形成 の ため に 果 た す べ き役 割 の 検 討 を課 題
と した い 。 引用 ・参 考文 献 1)新 道幸 恵他:出 産後 の女 性 の心 の健 康 状態 とソ ー シ ャルサ ポ ー トの 関係 ,厚 生 省心 身 医学 研究 女 性 の健 康 と児 の成 育 か ら見 た妊娠 分娩 産 褥 に お ける母 子 の健 康 医療 に 関す る研究 平 成7年 度 研 究報 告 書,pp33-38,1996. 2)藤 巻 嘉須 美 他:「 母 と子 のふ れ あ い グルー プ」 を とお して,東 京 都 衛 生局 学 会誌, 89号,pp18 4-185,1992. 3)高 橋 裕 子:地 域 で の 育 児 グ ル ー プ 育 成 の と り く み,東 京 都 衛 生 局 学 会 誌,90号,pp158-159,1 993.
4)Abriola D. V. :Mother' s perceptions of a por stparutum support group, Maternal-Child Nur sing Journal, 19(2), PP113-134,1990. 5)平 野か よ子著:セ ル フヘ ル プ グル ー プ によ る回 復,川 島 書店,1995. (本 研究 は、 平 成8年 度 厚生 省 心 身 障害 研 究 補 助金 に よ って 行 った もの で あ る。)
図1妊
娠 中の集団指導における対 象者別仲間づ くり支援の有無
表1妊 娠 中 の 集 団 指 導 に お け る 仲 間 づ く りの た め の 方 法 別 市 町 村 数 N=189(100%)図2
育児支援活動事業開始年度累積市町村数
図3
妊娠中 と育児期 の仲間づ くり支援活動の割合
18.双
胎 を出 産 した母 親 の
育 児 上 の 問 題 と支 援 の 実 態
札幌医科大学医学部付属病院産科周産期科 ○松 谷 涼 子 I は じめに 多 胎妊 娠 の増加 は,近 年 の生殖 医療 技術 の著 し い進 歩 に伴 い この10年 間 で約3倍 と急激 に増加 して いる。 しか し,多 胎 の妊 娠 ・分娩 ・育 児に関 す る情報 は少 な く,母 親 の戸 惑 い も大 き いのが現 状 で あ る。 今回 は双胎を 出 産 したの 母親 の気 持 ち と支援 の実 態を把 握 し,今 後の 多胎 の妊 娠 ・分娩 ・ 育 児指 導 に活用 した い。 II 研究 方 法 1 期 間:平 成9年7月1日 ∼10月20日 2 対 象:平 成8年12月 か ら平成9年6月 まで に,札 幌医科 大学 医 学部 付属 病院 産科 周産期 科 で双 胎 を 出産 した母 親7名 3 方 法:半 構成的質 問紙 を 用 いた電 話 によ るイ ンタ ビューを 出産後6∼9か 月 の間 に1 ∼2回 行 った。 そ の主 な内 容 は,双 胎妊 娠 で気 にな った こ と,育 児 で困 った出来 事 とその対処方 法,支 援者 や 支援 内容 に ついて であ る。 イ ンタ ビューの内 容 につ いて,育 児上 の問 題 と支援 者 の実 態を 中 心 に分 析 した。 III 結 果 1対 象 につ いて A:26歳 初 産婦 自然 妊 娠 帝王 切 開術 合 併症:切 迫早 産 ・妊 娠 中毒 症 児体 重:第1子2120g第2子2090g 退 院:母 子別 々 B:32歳 初産婦 自然妊 娠 帝 王切 開 術 合併 症:切 迫 早産 児体 重:第1子2600g第2子2350g 退 院:母 子 一緒 C:20歳 初 産婦 自然妊 娠 経腔 分 娩 合併 症:切 迫 早産 児 体重:第1子1435g(水 頭 症で 転院) 第2子1632g 退 院:母 子 別 々 D:31歳:経 産 婦 自然妊娠 緊急 帝王 切開 術 合 併症:急 性 妊 娠脂 肪 肝 ・産科DIC 児 体重:第1子2138g第2子2616g 退 院 二母 子一緒 E:29歳 初産 婦 AIHで 妊娠 経 腔分 娩 合 併 症:切 迫早 産 ・妊 娠 中毒症 ・汎血 球減 少症 児 体 重:第1子2250g第2子2280g 退 院:母 子 別 々 F:27歳 初 産婦 自然 妊娠 経 膣 分娩 合 併症:切 迫 早 産 児 体重:第1子2540g第2子2350g 退 院:母 子一緒 G:23歳 経産 婦 自然妊 娠 経腔 分 娩 合 併 症:切 迫早 産 児体 重:第1子2530g第2子2590g 退院:母 子 別 々 表1 対象背景2 双胎 妊 娠 で気 にな った こ と 双 胎 妊娠 で最 も気 に もな った こ とは,5例 が入 院 ・出産 にか か る費 用で あ った。 具体 的 な金 額 に ついて は 自分 か ら質 問 して聞 いて い た。 しか し,入 院 ・出産 にか か る費 用 よ り も退 院後 の ミル ク ・紙 オ ム ツ ・衣 類 にか か る費用 に な ど予 想以上 にお金 が か か ると い うことで あ った。 その ほか に気 に な った事 と して は,自 分 の合併 症 の こと,胎 児 の 合併 症 の ことで あ った。 3 育児 上 困難 な 出来事 と対処 方法 双 胎 の育 児 で最 も困難 だ った出来 事 は,二 人 が 同 時 に泣 き出 した こ とで.二 人を一 緒 に あやす 事 が難 しく、二人 を 一緒 に抱 く事 が で きな か った。 また,泣 き続 けて い る原 因が わか らず 大変 混乱 し た。初産 婦 の場 合 はそ の時,病 院 の ベ ビー室 か実 母 に相談 した。 ま た,育 児書 を参 考 に して い た。 経 産婦 の場 合 は.今 までの経 験 で対処 で きて い た。 授 乳の 時 は、二 人 同 時 の直接授 乳 が難 か し く, タオ ル な どを 利用 して,一 人飲 み させ るな どの工 夫を して いた。 しか し,授 乳 に時間 が かか り大変 だ った。 また,授 乳時 間が 二人 がず れ て いる場 合 は,一 日中授 乳 を して いる よ うで余 裕が なか った。 支援 者が い る時 に は,ど ち らか一人 の授 乳 を手伝 って も らった。 外 出す る時 で は,母 親一 人 では困 難 で,定 期健 診や 受診 など では 夫が 休 みを とり付 き添 う とか, 実母 に事 前 に健 診 の 日程 を知 らせ て手 伝 いに来 て もらう,近 所 の友 人 に児 を預 か るな ど して出掛 け て いた。 児 の病 気 で は,夜 間遅 くまで診療 して い る病 院 に夫 が帰 宅 後連 れ て行 く,ま た,夫 に仕事 を休 ん で もら って い た。 買 い物 で は,児 を二 人連 れて いる と荷 物 が持 て ないの で,児 を連 れ て の買 い物 は して いなか った。 買 い物 は支 援者 が 児 の面 倒を 見て くれ て い る時, あ る いは,夫 の帰 宅 後夜 間遅 くまで営 業 して い る 店 を利用 して いた。 入 浴 は 、 ベ ビーバ ス,自 宅の お風 呂の どち らと も母親 一 人 で行 うことは困 難 で,疲 労 の原 因 にな って いた 。経 産 婦 で は上 の子供 の入 浴 もあ り重労 働 にな って いた 。 入浴 は夫か 実母 が い る時 にす るよ うに して いた。 4支 援者 と支 援 内 容 表2 支援 者 表3 支援内容 表4 支援方法 と期間 1)支 援者(表2)は,7例 と も夫 を あげ てい た。 実 母を あ げて いた の は6例 で,あ げ て いなか った1 例 は,結 婚 前 の双 胎 妊娠 ・出産 を家族 に反対 され て いた。 その ほか に,姑 ・友人 ・親戚 ・隣人 を あげて
いた。 2)支 援 の内容(表3)は,授 乳 ・入 浴 ・おむ つ 交 換 ・児の遊 び相手 ・外 出の手 伝 い ・買 い物 ・料 理 ・掃 除 などで あ った。 授乳 は、2例 が夫 ・4例 が 実母 ・1例 が姑 が手 伝 って い た。 入浴 は,7例 全員 が夫 の担 当 で,そ の ほか に実 母 と姑 が手 伝 って いた 。 お むつ交換 は2例 が実 母が 手 伝 って いた。 児の遊 び相 手は,2例 が夫 で2例 が実母 で あ っ た。外 出の手 伝 いは,2例 が 夫 で,2例 が 実母 で, 1例 は友人 であ った。 買 い物 は,2例 が 夫 で1例 が実 母 で あ った。 料理 は,3例 が実 母 で,掃 除 は2例 が 実母 で あ った。 3)支 援方 法 と期 間(表4)で は,3例 が 産後1 月間実 母 に泊 まって も らい支 援 を受 けて いた。1例 は,里 帰 りを して いた 。 その後2例 は,宿 泊 あ るい は通 いで定期 的 に支援 を継続 的 に受 けて い た。1例 は近隣 に在住 の実母 が 出産 直後 か ら毎 日支援 を して い た。 産後実 母の支 援 を受 けて い なか った1例 は, 夫 が失業 中で あ った。 IV 考 察 双胎 を出産 した母 親達 は,妊 娠 が わか った時の 気 持 ちで は 「び っくり した」 「シ ョックだ った」 な ど自然妊娠 した6例 が驚 いて い る事 が わか った 。 不妊治 療を 受けて いた1例 は,初 め品胎 か も し れ ないと言わ れて いた ので,双 胎で 良か った とい う気持 ちだ った。 また,双 胎妊 娠 に対 して 医療 者側 か ら合併症 な どの説明 を受 けて いた が,双 胎 の妊婦 た ちが 一番 気 に な って いたの は5例 が費 用 の こ とで あ った。 特 に費用 につ いて は 自分 達か ら積 極 的 に,具 体的 な金額 を聞 いて いて,非 常 に関心 度 が高 いこ とが わ か った。双 胎妊娠 に対 しての保 健指 導 の際 に は, 早 期 に具 体的 な金額 を 示す必 要性 が あ る。 その ほか には,合 併症 につ いて心 配 して お り7 例全 員が 合併症 を伴 ってお り合 併症 の 予防 につ い て の保健 指導 の重要 性が わ か る。 7例 が分 娩前 に入 院 してお り,切 迫 早産 で あ った。 4例 が早 産 で あ った。 この よ うな入 院 ・いっ生 まれ て しま うか と い う 不安 は妊 婦 自身 の心理 的負 担が 推測 され,家 族 も 出産 前 か らの入 院 に伴 う負 担が,単 胎 妊娠 の妊婦 よ り大 きい事 が推 測 で きる。 また,出 生 した児 は,14人 の 内9例 が 未熟 児 で,う ち1例 は外 科的 治療 が必要 で 転 院 した。 双 胎 は未 熟 児 出生率 も高 く出生 後 の 母親 の児 に 対す る不安 な ど心 理的 負担 が大 きい事 が推 測 され る。 退 院 は母 子一緒 にで きた のは3例 で あ り,4例 は先 に母 親 が退 院 し,そ の後 に児 が 退 院 して い た。 その 間母 親 は ベ ビー室 に通 って来 て いた。 双胎 出産 の母 親 は,二 人 を一 度 に出産 す る こ とと,未 熟 児 出産 に伴 う通 院な どの 身 体的 負担 も 大 きい こ とが わ か る。 育児 上 困 難 な 出来 事 と して5例 が 『二 人 同時 に 泣 き出す こ と』 で あ った。rど う した のか 』 『ど うす れ ば良 いのか 』 など混乱 した経験 を持 って い た。対 処 方 法 と して,ベ ビー室 に電 話相 談 したの が5例 で,次 に,実 母 ・友人 に相 談 した,あ る い は育 児書 を 参考 に した等 で あ った。 経産 婦 で は, 今 まで の経 験 で対 処 出来 たが,『 一緒 に泣 きた い 位 にな った』 と言 って い る事 や,単 胎 の母 親 か ら 『児 が泣 き止 ま な い』 とベ ビー室 へ の 電話 相談 が 寄 せ られ る場 合が あ る事 か らも双 胎 を 出産 した初 産婦 の場 合 は か な りのパ ニ ック状 態 が 予想 出来 る。 入院 中 か ら昼夜 を 問わ ずベ ビー室 に相 談 して良 い ことを説 明 して いた ので,ベ ビー室 を 緊急 時 の相 談場 所 と して利 用 してい る事が わ か った 。 7例 が核 家族 で あ った。 退 院 後 は,1例 が1か 月 間 の里帰 りを して いた が,6例 が 自宅 に退 院 した。 退院 後 の 支援 者 は7例 全員 にい た。夫 の支 援を7 例 全員 が 受 けて いて,6例 が実 母 の 支援 を 受 けて いた。 実 母 は授 乳 ・入浴 ・おむつ 交換 ・児 の遊 び相 手 ・ 外出 の手 伝 い ・買 い物 ・料 理 ・掃 除 な ど全般 にわ た って 支援 して い た。 支援 の 方 法 と期 間 は事例 に よ り異 な って いた。
産後 の里 帰 りを含 め ると,実 母 によ る産 後1か 月 間 の支援 が4例 い た。 さ らに定期 的 ・継 続 的 に実母 が 支援 して い るの は3例 い た。堀 内 らに よ る と 「核 家族 では初 産,経 産婦 に関 わ らず夫 の 次 に実母 を あ げてお り∼中 略 ∼やは り気 がね な くサ ポ ー トを 受 け られ る実母 の存在 は大 きい」1)と 述 べ てい る。 双 胎 を出 産 した母 親 達は夫 とと もに実 母 に支援 を求 めて い る事 が わか った 。 では,夫 は どん な内容 で具 体的 に支 援 して い るか とい うと主 に入 浴 を担 当 し,子 供 の 遊 び相 手で あ った。 さ らに,外 出 や買 い物 な ど車 を利 用 す る場 面で の支 援が 多 か った。双 胎 を育 児 して い く うえ で夫 のサ ポ ー トは不 可欠 で あ り重要 な支援 者 で あ るこ とが わか った。 また,支 援 内容 で は,精 神 面 で の支援 よ り,物 理 的 な支援 が 中心 で あ った。 双胎 を 出産 した母 親 達 には,地 域 の保健 セ ンタ ーか ら相 談 の窓 口 や双子 のサ ー クル の紹 介 な ど も あ るが,双 胎を 出産 した母親 達 は,自 分 の身近 か にい る支 援 者を 頼 りに育 児 して い る ことがわ か る。 また,双 子 を育 て て いて のス トレス は,自 分 の 時 間が な く,生 活 に余裕 が ないで あ った。 しか し, 支 援者 の協 力 を得 て 同 じ様 に双 子 の育児 を して い る友人 の家 を 訪問 した り,フ ァックス で情報 交 換 を した り,入 院 中 に知 り合 った双胎 の母 親 同士 の つ なが りが 継 続 され てい た事が わ か った。双 子 を 育 児 して い る母 親同士 が育 児 の工夫 や成 長発 達 を 喜 び ・励 ま しあ って い る ことを 知 り,小 さい支 援 のネ ッ トワ ー クが で きて いた こ とを 知 った。 宮 田 らは 「1.褥 婦 の生 活支 援 ネ ッ トワー クは 小 さ い。3.褥 婦 の育 児問 題 に関す る生 活 支援 ネ ッ トワー クは実 母 ・夫が 主 であ る。 ∼」2)と あ るが,双 胎 を 出産 した母親 た ちの支 援 は夫 と実 母 が 中心 で あ った り,類 似 の結果 で あ るが,ネ ッ ト ワー クにつ いて は,双 胎 の母親 同士 とい う点 での ネ ッ トワー クは で き易 い状 況 にあ った といえ る。 V まとめ 1.双 胎 妊 娠 を知 った時,入 院 ・出産 にか か る費 用 の事 が 最 も気 に な って いた。 そ の ため,妊 娠初 期 か ら入 院 ・出産 費 用 につ いて.具 体的 な額 を示 す必 要 が あ る。 2.双 胎 を出産 した母 親 達 は,育 児 す る うえ で 困 難 な出来 事 に出 会 って い たが,そ の対処 方法 を,7例 そ れぞ れが もって い た。 対処 方法 と して,5例 がベ ビー室 を利用 して い た。 3.双 胎を 出産 した母 親達 は,支 援者 を もって い た。夫 と実母 が そ の中心 で,主 に物 理的 な支援 を求 めて いた。 お わ りに 今回 は7例 とい う小 人数 で 全体 的 な傾向 は見 い だ 出せ な か ったが,今 後 も双胎 の母親 へ の育 児 支 援 の現 状 につ いて 事例 の数 を増や し継 続 した調 査 を 続 けて 行 きた い。 また,さ らに双 胎 の母 親 の心理 変 化 につ いて も 支 援 の状 況 と共 に調 査を して行 きたい と思 う。 イ ンタ ビュー に ご協 力 くださ い ま したお母様 方 に 感 謝 い た します。 研 究 を まとめ るにあ た り,ご 助 言 して くだ さ いま した 札 幌保健 医療 学 部 の丸 山知子 教 授 に深謝致 しま す。 引用 文献 1) 堀 内美 佐他:家 族 のサ ポ ー トと妊婦 の母性 意識 の 発達, 母 性衛 生37(2)293∼298、1996 2) 宮 田久枝 他 二褥婦 の生活 支援 ネ ッ トワーク にっ いて,母 性 衛生37(4)464∼472、1996 参考 文 献 3) 新 藤幸恵 他: 妊 婦 に対 す る ソー シャル サポ ー ト とそ の関連 性 につ い て,第8回 日本助産 学会 学術 集 会収 録 42∼45 1994 4)ク ラ ウス ・ケ ネル:親 と子 の きず な竹 内徹 ほ か 訳 、医学 書院 、1979 5)松 谷 涼子: 早産 出産 前後 の母 親の 悲哀 の心 理 過程 第11回 日本助 産学 会学 術集 会収録 45∼481997 6)ツ イ ンキ ッズ クラ プ:ミ ラ クル ママ の実践 さ、 た ご育 て ビネバ ル 出版 1992
19.NICUに
お け る初 回 面 会 時 の 両 親 の 印 象 と
母 の初 回面 会 前 に父 が 母 に 話 せ た 割 合
長野県立こども病院 ○ 菅沼 明美 内 田美恵 子 三輪 百 合子 1.は じめ に 当院NICUの 全て の入院 患児 は院 外出生 で あ り、 ほ とん どの患 児は 、出生 当 日か ら数 日以 内 に 何 らか の疾 患 で入 院 となる 。その ため 出産後 間 も な い と い うこ ともあ り 、全 ての入 院時 の対応 ・児 の面 会 は 、ほ とん ど父親 が行 い 、それ から数 日 し て母 親 の初 め ての面 会(以 下 初回 面会 とす る)と な る 。全 ての疾 患 にお いて 同 じよ うに 入院時 の対 応 を して い るが 、両親 が児 には じめて面 会 した と き の児 へ の印象 に違 い はあ るのか 、母親 の初 回面 会 まで に父 親 は児 の状 態 を どの程 度母 親 に話 せ た か とそ の理 由 をア ンケ ー ト調 査 したの で報告 す る 。 II.研究 方 法 1.研 究期 間:平 成8年9月1日 ∼平成9年10月20日 2.調 査 対 象:平 成8年1月1日 ∼平 成8年9月30日 迄 に 当病 棟 に入院 した患 児 の両 親90組(死 亡 ・両親 の ど ち らかが外 国籍 の 者 ・患 児入 院時 に母親 が 同 席 して い る者 は除 く) 3.調 査方法:質 問紙 を郵送 または 、手渡 しで配布 。 4.調 査 内容: 〈父親 の調 査 〉 ①患 児 入院後 、初め て児 に面会 した ときの印 象 ・初 回面 会時 の両 親の 児 に対 す る感情 :可 愛 い ・可哀 想 ・恐 い ・初 回面 会時 の両 親の 感情:安 心 ・責 任が 重 い ・初 回面 会時 の両 親 の児 に対す る予測 との違 い :予 想 と違 う ・予想 よ り重 症 だ ② 母親 に患 児 の情報 をどの程度 話 せ たか ③情報 を話 した ときの理 由 〈母親 の調査 〉 ① 患 児 入院 後 、初め て児 に面 会 した とき の印象 (父親 の調査 同様) ② 父親 は患 児の 情報 をどの程 度 聞 いた と思 うか なお 、各 々の設 問① は5段 階 評価 評価 と した 。 5段階 評 価 は次 の通 りで ある 。 1:非 常 に そ うであ る 2:そ うで ある 3:ど ち らで もな い 4:そ うで ない 5:非 常 に そ うでな い III.結果 質 問紙 を配布 した90組 中 、69組 よ り回答 が得 ら れ た 。回収 率 は76.6%だ った 。 1.対 象 者 の背景 平 均 年齢:母 親30.5(19∼42)歳 父 親33.5(21∼49)歳 分 娩 様 式:吸 引 分娩 を含 む経 膣 分娩53% 腹式 帝王切 開 が47% 出生 順 位:第1子46%。 第2子 以上 が56% 母 親 の 初 回面会 までの平 均 日数: 経腔 分娩4.7日 目 。 腹 式帝王 切 開後7.8日 目 患児 の疾患 の内訳:超 低 出生体 重 児10% 極 低 出生 体重 児13%・ その他 の低 出生 体重 児17% 外 科 疾患16%・ 肺疾 患16%・ 心疾 患13%・ 仮死9% 2.初 回面 会時 の児 の印 象 ― 印象 の平 均 と両親 間 につ い て―(図1) 両 親 の そ れぞ れが 、患児 入 院後 初 めて 児 に面 会 した と きの各 印象 別5段 階 評価 の父親 の 平均 得点 は 、可 愛 い ・可 哀想 ・責任 が 重 い とい う印 象 が4以 上 で あ り、安心 ・恐 い ・予想 と違 う ・予想 よ り 重 症 だ と い う印象 は3以 上で あ っ た。母親 は 、可 愛 い ・可 哀 想 とい う印象 は父 親 よ りや や うわ まわ ってい る もの の 、その ほかの 印象 は父 親 よ り低 い 傾 向がみ られ た 。また 、両親 間で は父 親 の方 が母 親 に比 べ 有意(P<0.001)に 予想 よ り重 症 だ とい う印象 が 高 い 。 図1 両親の印象得点 3,初 回面 会 時 の両親 の印象-疾 患別-1)初 回 面会 時の両 親 の感 情 :安 心 ・責 任が重 い(図2) 「安心 した」 と いう印象 の5段 階評価 の 父親 の 平 均 は3.1で 心 疾患 ・肺 疾患 ・仮死 に おいて 平均 よ り低 か っ た 。母親 の平 均 は3.2で 心疾 患 ・外科 疾患 ・仮死 に お いて平 均 よ り低 か った 。 「責任が重い」 とい う印象 は両親 共 に4以 上 と高 く、その他 の低 出生 体重 児 にお いては 両親共 に平 均 よ り低 か った 。 各 印象 に おい て各疾 患 の両親 間 に有意 差 は認 め ら れ なか っ た 。 図2 両親の疾患別印象得点 -初 回面会時の両親の感情-2)初 回面 会 時 の両 親 の児 に対 す る感情 :可 愛 い ・可 哀想 ・恐 い(図3) 「可 愛 」 「可 哀 想」 とい う印象 の5段 階評 価 は 両親 共 に4以 上 と高 い働 点で あ り、父親 の 「可哀 想 」印 象 は低 出生 体 重児 以外 の疾 患 に おい て高 い 傾 向が あ る 。 「恐 い」 とい う印象 の5段 階 評価 は 両親 共 に3以 下 と低 い が 、特 に仮 死 の父親 は平均 が3.7と とびぬ けて高 くな って いる 。各印 象 にお い て各 疾患 の両 親間 に有 意差 は認め られ なか った 。 図3 両親の疾患別印象得点-初 回面会時の児に対する感情-3)初 回面会 時 の両 親 の児 に対 す る予 想 との違 い:予 想 と違 う ・予想 よ り重 症だ(図4) 「予想 と違 う」 とい う印象 の5段 階評 価 の平均 は 、父親3.2、 母 親3.0で あ っ た。父親 は心 疾患 ・ 仮死 に高 い傾 向が あ るが 、母 親は 、父親 と逆 の傾 向が 認 め られ 、心 疾患 ・仮 死 の母 親 の5段 階 評価 の平均 は2.4と 低 くな って い る。両親 間 で は仮 死 の 父 親 は母 親 に比 べ 有意(P<0.05)に 「予 想 と違 う」 とい う印 象 が高 い 。 父親 の 「予 想 よ り重 症 だ」 とい う印象 は 「予 想 と違 う」 とい う印象 と傾 向 が似 てお り、心 疾患 ・ 外科 疾 患 ・仮 死 に高 い傾 向 が認め られ 、母 親 は外 科疾 患 に高 い傾 向 が認 め られ た。両親 間 で はその ほ か の低 出生 体重 児 ・心 疾 患 ・肺 疾患 ・仮 死 の父 親 は母 親 に比 べ有 意(P<0.05)に 「予想 よ り重症 」 で あ る とい う印象 が高 い 。
図4 両親の疾患別印象得点 -初 回面会時の児に対する予想の違い-4.疾 患別 に父親 が話 せ た割合 とその理 由 1)父 親 が母 親 に話 せ た割合 ・母親 が父親 か ら 聞 い た割 合(図5) 各疾患 別 に母 親 の初 回面会 まで に父親 が児 の 状 態 をどの程度 母 親 に説 明 したか 、 また母親 は父 親 が どの程 度 自分 に 説明 して くれ た と感 じたか につ いて 、父親 の全 体 の平均 は84.6%、 母 親 の全体 の 平 均 は80.2%で あ り両親 間 に有意 差 は認 め られ な か った 。疾 患別 で は仮死 と低 出生 体重 児以 外 は 、 父 親 が話 した割 合 よ り母親 が聞 い た割 合 の方 が低 くな って いる 。 ま た、仮死 ・超低 出生 体重 児 に つ い ては父親 が 児の 状態 を話 す割合 が他 の疾 患 に比 べ て低 くな って い るに もか かわ らず 、母 親が 児 の 状 態 につ いて 父親 よ り聞 いた割 合 は父親 よ り高 く な ってい る 。 父親 の初 会 面会 時 の児 の印象 別 に父親 が児 の 状 態 を どの程 度 母親 に説明 で きたか の割 合を疾 患 別 に 見た と ころ有意 差 は み とめ られ なか った。 図5 疾患別父が話せた割合・母が聞いた割合 2)父 親 が母 親 に話 せた割 合の 理 由別(図6) 父親 が母 親 に話 せ た割 合の理 由 と して3つ 以内 で 選択 して もら った ところ 、 「母親 と しで当 然だ か ら」 とい う者 は44名 、 「精神 的 に不 安 な時 期 だか ら」 とい う者 が37名 、 「母親 と共 有 した いか ら」 とい う者 が30名 であ り、 「徐 々に わか る事 だか ら」 「医師 の説 明 を うま く話せ なか ったか ら」 「産 院 に聞 かれ る か ら」の順 にな ってい る 。 図6 父が母 に話 せた割 合-理 由 別-3)父 親 が 母親 に児 の状態 を話 せ た理 由 別の割 合(図7) 「産 院 に聞か れ るか ら」 「母 親 と して 当然 だ か ら」 「共 有 した い か ら」 「徐 々に わか る事 だ か ら」 「精神 的 に不 安 な時期 だか ら」 「医師 か らの説 明 を上 手 に話せ な か ったか ら」 の順 にな って いる 。 理 由別 に選択 の有 無 で父親 が母親 に児 の状 態 を話 せ た割 合 を見 る と、 「産院 に聞か れ るか ら 」 「母 親 と して 当然 だか ら」(P<0.0001)「 共 有 したい か ら」(P<0.005)を 選 択 した者 の方 が そ うで な い者 よ り有 意 に高 くな って お り、 「精 神 的 に不安 な時 期 だ か ら」(P<0.0001)「 医師 か らの説 明 を 上手 に話せ な か っ たか ら」(P<0.001)を 選択 し た者 はそ うでな い者 よ り有 意 に低 い 。 図7 父が母に話せた割合-理
良の有無別-IV.考察 1.初 回面 会時 の 印象 につ いて 初回 面 会時 の印 象 は父親 の印象 よ り母 親 の印象 がやわ らいで い る事が わ かる 。 これは母親 の 初回 面会 の時期 は父 親 よ り平均4∼ 7日 遅 れ てか らの面 会 で あ り 、母 親 は 父親 より児 の状 態の説 明 を受 け 、写真 や ビデ オ等 に よ りあ る 程度 時の 状態 を予 測 した うえ で 、児 と面会 す るた め と考 える 。 両親 の 感情 につ い て:安 心 とい う印 象 は平均 得 点 が3で あ りどち らで もな い状態 を示 してい る 。 これはNICUと い う特殊 な病 院 に入 院 した と い う安心 はあ るが 、児 の状 態や 予後 ・これ か らの事 に対 して の複 雑 な思 い が伺 え る。 また、産後 間 もない 入院 で はあ るが 、実 際 に児 に面会 し、両親 は親 と して の責任 の重 さを感 じて い るこ とが わ かる 。 両親 の児 に対 す る感 情につ いて:母 親 の初 回面 会 時 に 「可 哀想 」 「恐 い」 と い う言葉 を よ く耳 に す る。 これ は 、患 児が 保育器 に入 った り、呼吸 器 装 着 、点 滴 と様 々な処 置が施 行 さ れて いる状態 で あ るため と考 え る 。 しか し、調査 よ り 、両親 は わ が 子 を可 愛 い反面 、可 哀想 と思 うが 、恐 さ はあ ま り感 じて いな い こ とが わか った 。 両親 の児 に対 す る予 想の違 いにつ い て:予 想 と 違 うとい う父親 の 印象 は心疾 患 ・仮 死 に高 い傾 向 が あ り、母 親 は逆 に低 い傾 向 があ る こ とが わか っ た 。これ は 、先 に もあ げ た ように母親 はあ る程度 予 測で き てい る ため と考 える 。 2.父 親 が 母親 に話 せ た割 合 とその理 由につ い て 当初 、父親 が母親 に児の状 態 を説 明 で きる割合 は 、父親 が 初 回面 会時 に児 の状態 を どの よ うに感 じたか とい う印象 が も とにな って いる と考 えて い た が 、有 意差 は見 られ なか った。父親 が母親 に児 の状 態 を説 明 する にあ た り関係 して くる ことは父 親 の持 つ 父親 ・母 親 と して の考 え が大 き く左右 し、 母 親 と して 当然 知 るべ きだ ・母親 と共 有 したい と 考 えて い る父親 は よ り母親 に説 明 して いる ことが わか る 。 また 、父親 が 母親 のお かれ て いる状態 を 考 え 、精 神 的 に不 安な 時期 だ から と思 って いる父 親 は話す こ とを ひか えてい る 。父 親 は母 親 に どの よ うな 内容 を 説明 で きな いのか定 かで はな いが 、 母 親 の初 会面 会時 に母 親 は全 ての情 報 を持 って い な い こ とを考慮 し対応 す る必 要 が ある 。 さ らに 、医 師の 説明 内容 を上手 に伝 え られなか った とす る父 親 は母親 に話 せ た割 合 が低 い ことか ら 、医 師 か らの ム ンテ ラ時 に は父 親 が どの よ うに ム ンテ ラ内容 を理 解 で きたのか 、また母 親 に話せ そ うか を確 認 す る こと も必 要 であ る 。 V.ま とめ 1.両 親が は じめ て児 に面 会 した時 の児へ の 印象 ① 父親 の初 会 面会 時 の印象 に比 べ母 親 の初 回面会 時 の 印象 は やわ ら いで いる 。 ② 両親 は初 回 面会 時 に親 と しての責 任 の重 さ を感 じて い る 。 ③ 両親 は初 回面会 時 に児 を可愛 い と思 う反面 、可 哀 想 と思 ってい る 。 ④ 母親 は初 回面 会時 までにあ る程 度 の情 報 が ある ため 、父親 に比べ 児 の状態 を重症 に感 じず 、予測 との ギ ャップが少 ない 。 2,母 親 の初 回面 会 まで に父親 か ら母親 に どの程 度 話 せ たか とその理 由 ① 母 親 の初 回面 会 時 、母親 は全て の情 報 を持 って いな い 。 ② 児 の状態 を母親 が知 る ことは当然 だ ・母親 と共 有 し たい と考 えて いる父親 は 、母 親 に児の 状態 を 話 す 割合 が高 い 。 ③ 父 親 が母親 に児 の状態 を説 明で きな い理 由 と し て 、母親 の 精神 的 不安定 さ を考 え て い る父 親 は母 親 に話せ た割 合 が低 い 。 ④ 医 師 か らの説 明 内容 を うま く伝 え られな いと感 じて い る父親 は 、母 親 に児の 状態 を話 せ た割 合が 低 い 。