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2 若 者 に 導 かれるままに 涼 介 は 次 から 次 へと 淫 らな 言 葉 を 口 にしはじめる はい オマンコ 気 持 ちいい 気 持 ちいいです そうだよ 涼 子 のオマンコは 絶 品 だよ もう 自 分 が 涼 子 と 呼 ばれていることさえ 気 がつかなくなっていた いや 気 が つ

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Academic year: 2021

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少年淫夢譚

少年淫夢譚

少年淫夢譚

少年淫夢譚

売却

売却

売却

売却

涼 介 は 二 人 の 若 者 に 交 互 に 犯 さ れ な が ら 、 何 度 も 何 度 も 射 精を繰り返していた。 男に犯されているのに、どうして感じてしまうのか。射精してしまうのか。 理解できないまま、射精し続けた。 若者たちの男根は、涼介のそれよりもはるかに太く長い。そんなものが自分の 身体にねじ込まれているのかと思うと、恐怖すら感じる。 それなのに、彼らに貫かれている部分からは、疼くような、煮えたぎるような 快感が、とめどなく湧きあがってくる。 いつのまにか、その快感を求めて、涼介は自分から腰をふり、尻を動かすよう になっていた。若者たちは目をあわせ、無言で微笑を交し合う。全てが彼らの 目論見通りに進んでいる。それを確認しあっているのだ。 今まさに達しようとする時に、若者はわざと肉棒の動きを止めたりする。止め るだけならまだしも、それをわざと引き抜いたりもする。 そのたびに、涼介は恨みがましい目を向け、せつなげな悲鳴をあげる。 【どうしたの? もっと動いてほしいの? それならそうと、はっきり言わなきゃだめだよ。 もっともっと犯してくださいって、はっきり口に出して言わなきゃ。】 涼介の耳元で、そんな意地悪な言葉を囁く。 最初のうちは、その言葉を無視し続けていた。 だが、何度もそれが繰り返されているうちに、涼介の忍耐も限界を超えた。 【犯してください・・・もっと、もっと・・・お願い・・・です・・・】 【やっと素直になったね。じゃあ、もっともっと気持ちよくしてあげるよ】 若者は中断していた動きを再開し、それまで以上に激しく涼介を犯し始める。 突き破られた肛門から、淫らな水音が聞こえてくるほど激しく突きまくる。 【いいオマンコだ。涼子のオマンコ、最高だよ。】

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若者に導かれるままに、涼介は次から次へと淫らな言葉を口にしはじめる。 【はい・・・ オマンコ、気持ちいい・・・ 気持ちいいです】 【そうだよ。涼子のオマンコは絶品だよ。】 もう自分が涼子と呼ばれていることさえ気がつかなくなっていた。いや、気が ついていたとしても、その言葉に違和感を覚えないほど思考力は麻痺していた。 【あの女を犯しているときのお前は男の子。 でも、ウチラに犯されているときのお前は、オマンコをもった女の子なんだ】 ぐったりと床に横たわる涼介の尻を片足で踏みつけながら、若者はそう言った。 【忘れるんじゃないよ。お前は今日、ウチラの女になったんだからね。】 涼介の意識は若者二人の激しい陵辱によって混濁しきっていた。混濁した意識 の片隅で、若者の言葉をぼんやりと聞いていた。 【分かるよな。分かったら、分かりましたと、はっきり返事しろよ】 若者はそう言って、涼介の白い尻肉をさらに強くグリグリと踏みつける。 もう一人の若者が涼介の顎をつかみ、その頬を軽く叩きながら言葉を続ける。 【私は今日、女になりました。お二人の女になりました。そう言うんだよ】 さらに頬を叩こうとする若者の手の動きに怯え、涼介は小さな声で答える。 【はい、ボクは今日、女になりました・・・ お二人の女になりました・・・】 【ボクじゃないだろ。女なら女らしく、これからは私とかアタシとか言うんだ。】 【はい・・・ ごめんなさい・・・ アタシはお二人の女になりました・・・】 【そうだ。そうでなきゃ。いいか、お前はウチラの女になったんだよ。】 二人の若者はそう言って、いかにも満足そうな笑い声をあげた。 ********** 【我慢できなくなったら、いつでもここにおいで。可愛がってやるからさ。】 【そうだよ。ウチラの女になった以上、満足させるのはウチラのつとめだ。】 建物の外まで涼介を送り出した若者たちは口々にそう言った。 はっきりとした記憶はないが、二人に犯される様子は、あの男が言ったように 写真やビデオに撮られているはずだ。それをネタに、これから先もこんなこと を強いられるのではないかと心配だったが、どうやらそれはない様子だ。 自分たちの女になったと涼介に認めさせた後、二人の若者は意外なほど優しく なった。二人して、疲れ果てた涼介の身体を洗い、服を着させてくれた。ただ、 ペニスプラグだけは元のようにきちんと装着された。それを外すキーは、あの 男からの委託で二人が預かっていると言う。

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ようやく一人暮らしの部屋に帰った涼介は、そのままベッドに倒れこんだ。 どれほど眠ったのか。目覚めたとき、陽はもうすっかり高くなっていた。 腹がへっているはずなのだが、全く食欲がない。水ばかり飲む。それというの も、口のまわりに彼らの匂いがまとわりついているような気がするからだ。 それは何度も喉に注ぎ込まれた二人の精液の匂いだ。どれくらいそれを飲まさ れたのか憶えていない。思い出すだけでもおぞましい記憶だ。 喉だけじゃない。肛門を引き裂き、体内の奥深まで注ぎ込まれた精液の量は、 けっして半端じゃない。上からも下からも容赦なく注ぎ込まれた彼らの精液は、 今も涼介の体内に充満している。それを思うと食欲などは全く湧いてこない。 ボクは男だ。女なんかじゃない。 あいつらに無理やり犯されたからと言って、女になったわけじゃない。 そう思う反面、否定しようのない現実もある。 彼らは涼介の性器には指一本触れようとはしなかった。 涼 介 は た だ 女 の よ う に 肛 門 を 犯 されたにすぎない。 それなのに、そんな行為に快感を 感じ、何度も何度も絶頂に追い込 ま れ 、 射 精 さ せ ら れ て し ま っ た 。 それは否定しようにも、否定でき ない現実だった。 来 た く な っ た ら 、 い つ で も 来 い 。 いつでも可愛がってやる。 あの二人はそう言った。 でも、ボクは行かない。二度とあ んなところには行かない。 靖 子 先 生 と 楽 し む ま で は 禁 欲 し てみせる。我慢してみせる。 絶 対 に あ ん な や つ ら の 助 け は 借 りない。 ********** どういうことだろう。

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あれほど決意したというのに、二日後、涼介は再びあのビルに足を向けた。 気がつけばそのビルの前に立っていた。 まるで夢遊病者のようにそこまでやって来た涼介も、さすがにためらっていた。 ガラス扉に手を伸ばせず、そのまま背を向けようとした時だった。 どこで監視していたのか。不意に扉が開き、中からあの二人の若者が現れた。 【もうそろそろウチラが恋しくなる頃かなと思って、待っていたんだよ。】 一人がそう声をかけてきた。 涼介は反射的にその場を逃れようとしたが、もう一人の若者に腕をつかまれ、 肩を抱きかかえられてしまった。 【まだ素直になりきれていないみたい。すこし、お仕置きが必要なのかな。】 涼介の耳に唇を寄せ、そんなことを囁く。 【おいおい、お仕置きだなんて、可愛い彼女をビビらせるんじゃないよ。】 【大丈夫。甘い甘いお仕置きだから、この子、病みつきになるかもね。】 【無理しなくても、すぐに素直になる。女らしくなっていくさ。】 【そうだね。あと一週間もしたら、ウチラの女にふさわしい身体になるよね】 【そうさ。ウチラに抱いてほしくて、せっせと通ってくるようになるさ】 涼介は二人の若者にはさまれ、そんな恐ろしい会話を聞かされながら、薄暗い エントランスにひきずり連れこまれていく。 二日前と同じ部屋。後になって知ったことだが、そこは調教ルームと呼ばれる 場所だった。 そこで涼介はいきなり裸にされた。屈強な若者二人の力には逆らえなかった。 着衣を剥ぎ取られ、手首と足首を左右別々に一つにつながれて、それを大きく 開く形で片隅のベッドの上に拘束された。股間がむきだしになるポーズだ。 なぜかペニスプラグはまだ外してもらえない。 その代わり、むきだしになった肛門に、クリーム状のものが塗りこまれていく。 それは肉の輪の部分だけでなく、開かれた穴の深部にまで丹念に塗りこまれる。 【さあ。これで何分がまんしていられるか、お楽しみだね】 【その我慢ができなくてここまで来たんだ。五分とはもたないはずだよ。】 二人のそんな会話を聞いている涼介の全身からは、もう汗が噴出していた。 はい・・・ 誓います・・・ 素直な女になると誓います・・・ 汗まみれになった身体を震わせながら、涼介はきれぎれにそう叫びつづける。 入り口での態度が気に入らない。素直になるためのお仕置きだよ。若者にそう 宣告され、拘束されたまま放置されてからもう十分以上は経過していた。

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尻穴に塗りこまれたのは強力な媚薬だと聞かされた。 ですから・・・ お願いです・・・ だから、もう・・・ もう・・・ ただでさえ欲望に屈して、耐えきれずにここに来てしまったのだ。 それが溜まりきった欲望を満たして貰えるどころか、逆に陰部に媚薬まで塗り こまれて、無残に放置されている。このまま放置され続けたら、狂ってしまう かもしれない。実際にペニスプラグの中の性器ははちきれそうなほど膨脹しき っている。 【いい子だ。やっと分ってきたみたいだね。】 これ以上続けたら狂っちゃうかもよ。そういう一人の言葉に応えて、もう一人 の若者がようやく腰をあげた。 ベッドの上にあがり、涼介の拘束を解いて、上体を抱き起こす。 【素直になった証しに、まずおしゃぶりから始めてもらおうか】 若者は涼介の前に仁王立ちし、片手で髪をつかんだ。 涼介は突き出された若者の性器を両手で捧げ持つ。 二日前に何度も強いられた口腔奉仕だ。戸惑いはなかった。 どす黒い男根に唇を寄せる。ピンポン玉ほどの大きさの亀頭をためらいもなく 飲み込む。舌と唇の動きに緩みはない。 よく洗われていないのか、それとも わざと匂わせているのか。 若 者 の 性 器 は ひ ど く 濃 厚 な 匂 い を 放っている。饐えた精液の匂いだ。 二 日 前 は そ の 匂 い に 吐 き 気 す ら 催 したのだが、不思議なことに今は何 の抵抗も感じない。それどころか顔 が火照っていくのを感じる。 この匂い、この舌触り、これがボク を貫く・・・・・ これがボクを高ぶらせ、ボクを射精 させてくれる・・・・・ 涼介が若者の男根を口に含み、夢中でそれを愛撫していると、もう一人の若者 もベッドにあがってきた。 それに合わせて、男根を咥えさせているほうの若者が徐々に腰を落としていく。 自然に涼介の身体は前屈みになっていく。四足で這うような格好になっていく。 後からきた若者が尻をつかむ。尻肉の二つの球体が左右に割り開かれていく。

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【欲しいか? 欲しければ、どこをどうして欲しいか、言え。】 咥えていた男根から唇を離し、恥じらいながら答える。 【涼子の・・・オマンコに・・・下さい。涼子のオマンコを、犯して下さい。】 【よし。素直になったご褒美だ。たっぷり犯してやる。】 怒張の先端がググっと押し当てられるのを感じる。 【お前、おととい初めて体験したばかりなのに、もう味を覚えたようだな】 【どういうことだい?】 【チンポの先を当てただけで、こいつ、もうヒクヒクと絡みついてくるよ】 【ほお。先が楽しみだね。かなり淫乱な牝豚に仕上がるかもしれないね。】 【うん。こんなに美形で、肌も綺麗で、恥ずかしがり屋で淫乱。極上だよ。】 【だったら、かなりいい値がつくんじゃない。男の娘って、ブームなんだし。】 そんな二人の会話は、もう涼介の耳には届いていない。 怒張の先端が肉のリングを突き破り、奥の院まで一気に貫いていたからだ。 ********** 結局涼介は、女教師との次の逢瀬までの二週間に、五回もそのビルに通いつめ、 二人の若者に徹底的に弄ばれた。 ペニスプラグで封じ込められた欲望を、変則的な形ではあってもただ解き放つ ことだけが目的なのか、それとも、あの若者たちにまるで女のように犯される ことが目的なのか、それは涼介にも判然とはしなかっただろう。 しかし、そういうシナリオを書いた闇サイトの男や、涼介を犯した二人の若者 たちの目には見える。 その五回の陵辱の間に、涼介の心と身体は明らかに変化しはじめていた。 一度も男性器に触れてもらえないまま、それでも達してしまうという感覚は、 彼の性感を<犯す側の悦び>から<犯される側の悦び>にシフトさせていく。 その結果は、女教師との二度目の逢瀬に微妙な形で現れた。 あれほど高ぶりを感じたあの時とは、どこかが、何かが、違う。 二度目の逢瀬を心待ちにしていた涼介は、そんな違和感に戸惑っていた。 肉奴隷と化した女教師には、これといった変化は見られない。 むしろ初回のときよりも更に淫らになっていて、更に献身的にもなっている。 それなのに、その献身ぶりに応えきれない。 そんな自分に歯痒を感じる。欲望に徹しきれない。 どうしてなのか。 思いあたることは・・・・・ある。

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あの二人だ。 そして、三度目の逢瀬で事態は更に深刻化した。 女教師との二度目の逢瀬で不完全燃焼とも言えるような状態に陥った涼介は、 次の逢瀬までの二週間に、一日も欠かすことなくあのビルに通いつめ、二人の 若者に犯しぬかれる日々 をすごしていた。 女教師への想いが希薄化 していくのと並行して、 涼介と二人の若者の関係 にも変化が生じていた。 こちらは濃密化していっ たとでも言うべきだろう か。 【ウチラの女になったん だから、女は女らしくし ないとね。】 そういう言葉に涼介はも う逆らえない身体になっていた。 強いられたのは、まず女装だった。下着にいたるまで、女は女らしくと女装を 強制された。つぎに強いられたのは化粧だった。プロの美容師があてがわれ、 涼介の変身を指導するようになった。それと並行して、美容によいサプリとい う名目で女性ホルモンの服用を強いられた。だが、そうしたものにかかる費用 を涼介自身が負担することはなかった。おそらくあの若者ふたりが負担したわ けでもないだろう。費用は涼介の知らない所で賄われていた。 そして、野々村靖子との三度目の逢瀬。 ついに涼介は彼女を犯すことができなくなってしまっていた。 それを聞いた闇サイトの男は言った。 【仕方がありません。 あと二回の契約もこれで無意味でしょうから、これで満了としますね。】 涼介にはそれを不当だと抗議するいわれもない。素直に応諾する。 それで、先生はどうなるんでしょうか。そう問いかける涼介に、男は意外にも 親切に答えてくれた。貴方が関知べき問題ではありませんがと言いながら。 【靖子さんは、ほどなく競売にかけられます。 すこし、予定よりも早くなってしまいましたが。やむをえません。

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彼女もすでに了解澄みのことです。貴方が気に病む必要はありません。 あんな身体になって、いまさら通常の世界へは戻れないことなど、 聡明な彼女は十分に理解していますからね。】 闇サイトの男はそう言ってにやりと笑った。 【それよりは、貴方のことです。】 男は唐突にそう切りだした。 【彼女の処分が早まったということは、貴方の債務履行も早まったということ なんですよ。おわかりですか。】 涼介は男の言葉の意味が理解できずに、ぽかんとした表情になっていた。 【ああ・・・やはり・・・ あれほど注意したの、契約書を丹念には読んでいただけなかったんですね。】 契約書? あの時たしかに、契約書に署名したのは覚えている。 それは靖子先生が変わり果てた姿で目の前に現れたときだ。 急かされるままに署名はしたものの、先生の淫らな姿に気をとられて、十分に 読み通したわけじゃない。その契約書がどうしたと言うのか。 【貴方は一円の金銭も拠出することなく、彼女の心と身体を楽しむことができ ましたよね。 でも、それって全くの無償というわけではないのですよ。 貴方のかわりに必要資金を提供された方がいるわけで、むろん、その方は、 けっしてボランティアで資金を出されたわけではありません。 貴方のプロフィールと写真を見て投資されたわけです。 あの面接のとき、合否を判定されたのはその方で、貴方は合格したというわ けなんです。】 そうか、あの日の面接官はこの男じゃなく、別の席にいたその男ということか。 でも、それがどうしたと言うんだ。 【契約書の内容を、かいつまんでお話します。 貴方は貴方を応援したその方に負債があるということです。 その負債は金銭で弁済するのではなく、貴方自身の肉体で償還するものです。 契約上、そういうふうに取り決められています。】 【その方は、あなたがひどく気に入られました。ただし、その方の好みは通常 の男の子ではなく、今風の表現で言えば『男の娘』というんでしょうか、つ まりペニスを持った美少女というものです。そういう要素を備えた素材とし

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て貴方は申し分がないと、絶賛されたうえでのご支援だったのですよ。】 ごめんだよ。そんな変態親父の玩具にされるなんて。まっぴらだ。 【その方のご要望に貴方がスムーズに添えるように、私としても随分と工夫し たつもりですよ。現に貴方はあの若いトレーナーさんたちの女になることを 承諾し、誓いの言葉まで口にされました。それもこれも、貴方がスムーズに 契約を履行していけるように、私なりに配慮したつもりなんですがね。】 で、ボクがそれを拒否したとしたら、どういうことになるの? 【いや、貴方にこれを拒否、つまり、この契約を破棄する権利はありません。 できることは二つに一つです。 ひとつは、素直に投資していただいた方の持ち物になっていただくこと。 もうひとつは、それがどうしても嫌だという場合、私どもは貴方を競売にか けるしかありません。ちなみに、野々村靖子の場合は、最初から貴方の物に ならないことがはっきりしていましたから、競売は既定の方針でした。 しかし、私どもとしては出来うるかぎり競売という方法はとりたくない。 なぜなら、落札される方が紳士淑女ばかりとはかぎりませんからねえ・・・】 涼介は思わずあたりを見回した。そこは、いつものように目隠しされて連れて こられた場所だ。どことも分らないその密室から、逃れ出る自信はなかった。 【無駄なことを考えてはいけません。 組織は貴方が想像する以上に、はるかに巨大で、恐ろしい力をもっています。 すでに貴方のマンションは我々の手で引き払っています。私財も完全に処分 しています。また郷里のお母様にも、貴方の筆跡を完璧に真似たお手紙をさ しあげています。既に貴方の存在は表社会から抹消されているのです。】 男は平然とそう告げる。 【幸いに貴方の身体は、男として生きるよりも、女として生きることが楽しく なるように、すでに作り変えられています。 そのために尽力してくださったトレーナーさんたちに感謝すべきですね。 そうそう。必要以上に深刻になる必要はありません。 男の娘が欲しいと言っても、依頼者はあなたのペニスを切り落したりはしま せん。去勢される心配などは無用です。 もっとも、おそらく薬と外科的な処置で、乳房は与えられるでしょうが。】 涼介は明るい室内がいきなり深い闇に覆われていくような錯覚に陥った。 もうここから逃れるすべはない。 それだけは、はっきりと理解できる。 もう自分は、逃れようの無い穴に落ち込んでしまったんだ。

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【貴方は一人の女性の人生を自分の欲望のために狂わせました。 その代償に、今度は貴方自身の人生を他の誰かの欲望のために捧げる。 じつに公平な措置だとは思いませんか。 悩むことなどはありません。 貴方は貴方の欲望を満たすために生きていけばいいんです。 貴方の所有者となる方は、明日の夕刻ここにお見えになる予定です。 それまでは、思いきり楽しみなさい。 別室にあのお二人を待たせています。 そこで全てを脱ぎ捨て、いつも以上に美しく化粧をすませて、心いくまで お二人に犯してもらいなさい。これが私からのせめてもの餞別です。】 闇サイトの男はそう言って、冷ややかに、そして高らかに笑った。 = 終わり =

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