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3 研究方法 研究協力事項トラムセット配合錠は非オピオイド鎮痛薬 ( 通常痛み止めに使用される非ステロイド性消炎鎮痛薬など ) では鎮痛が困難な慢性的な痛みに対して使用するお薬です 2012 年現在までに米国, 欧州各国をはじめとする約 70 カ国で中等度から高度の痛みに対するお薬として発売されてい

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Academic year: 2021

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第 1 版(2012.06.13)

腰部脊柱管狭窄症に対するトラマドール/アセトアミノフェ

ン配合錠の

有効性および安全性の検討研究に対するご協力のお願い

実施責任者 松本守雄 整形外科学教室 1 研究目的 この試験の目的は、腰部脊柱管狭窄症が原因で下肢の痛みやしびれの症状が 重く、通常痛み止めに使用される非ステロイド性消炎鎮痛薬では効果が十分に 得られない方にトラマドール/アセトアミノフェン配合錠(以下、トラムセット 配合錠)を使用して頂き、その効き目と安全性について調べることです。トラ ムセット配合錠は厚生労働省が発売を認可したお薬であり、その効き目と安全 性については既に大規模な臨床試験で確認されています。この試験では実臨床 下での有効性および安全性を確認することで、今後の診療にその情報を役立て ることを目的としています。 2 研究協力の任意性と撤回の自由 この試験への参加はあくまでもあなたの自由意思によるものです。この試験 に参加されない場合も担当医師は適切な治療をおこないますので,あなたが不 利益を受けることはありません。この同意書に署名いただくことにより参加を 承諾いただいたことになりますが,もし,あなたが途中で試験をやめたくなっ た場合には,いつでもやめることができます。その場合には,必ず連絡するよ うにしてください。もし,勝手に「おくすり」をのむことをやめてしまうと, かえって体に良くない場合があります。また,試験の参加をやめた場合でも, 担当医師があなたに最も良いと考えられる適切な治療をおこない,あなたが不 利益を受けることはありません。ただし,中止した時点までに得られた試験の 情報に関しては使用させていただきます。

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3 研究方法・研究協力事項 トラムセット配合錠は非オピオイド鎮痛薬(通常痛み止めに使用される非ス テロイド性消炎鎮痛薬など)では鎮痛が困難な慢性的な痛みに対して使用する お薬です。2012 年現在までに米国,欧州各国をはじめとする約 70 カ国で中 等度から高度の痛みに対するお薬として発売されています。日本では昨年 2011 年の 7 月に発売されました。 このお薬にはトラマドール塩酸塩とアセトアミノフェンの 2 種類の痛み止め が配合されています。トラマドール塩酸塩は手術の痛みやがん性の痛みに対し て,アセトアミノフェンは痛みや発熱に対して効き目が認められており,いず れも国内で長く使用されている薬剤です。この 2 つの有効成分から,トラムセ ット配合錠は効き目が早く,さらにその効き目が長く持続し,通常使用する痛 み止めでは効き目が十分でない腰痛や関節痛などの慢性的な痛みに効くことが 認められています。 この試験では、腰部脊柱管狭窄症と診断され、通常の痛み止めでは効き目が 弱い方にこのお薬を使用していただき、その効き目と安全性を調べるために下 記のような協力をお願いします。 【参加条件】 ①腰部脊柱管狭窄症と診断され,その慢性的な痛みが 3 ヵ月以上つづいてい る方、 ②通常の痛み止めでは効果不十分であると判断された方 ③トラムセット配合錠をこれまで一度も使用したことがない方 ④20 歳以上の方 ⑤試験に関し十分な説明を受け,ご本人から文書にて試験に参加の同意が得 られる 【参加頂けない場合】 ①心/肝/腎/肺(気管支)などにおいて重篤な疾患があり試験に参加が難しい と判断される場合 ②悪性腫瘍の既往,合併がある場合 ③精神神経疾患などで痛みの評価が困難と判断される場合 ④妊娠中又は妊娠の可能性がある場合 ⑤担当医師が対象として不適当と判断される場合 【参加頂く人数】 この試験に参加頂く人数は約 30 名です。

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参加頂いた全ての方にトラムセット配合錠が使用されます。 【スケジュール】 あなたがこの試験の参加条件に合致すると担当医師が判断した時点で,この 試験の参加への意思が確認されます。参加に同意いただくことになった場合, 下記のようなスケジュールで来院頂き,アンケート調査にご協力をお願いし ます。 アンケート調査票  疼痛評価(VAS) 痛みの強さをはかる尺度の一つです。測定は,100mm の長さの線の左端を「全く痛み はない(0mm)」,右端を「これ以上の痛みは考えられない(100mm)」としたとき, 痛みがどのあたりになるかをあなたに縦線をつけていただく,という方法でおこなわれ ます。担当医師が,線の左端とあなたがつけた縦線の間の長さを測定して,痛みの強さ を判断します。アンケート調査票に回答頂くのは服用開始前,服用 1 週後,2 週後,6 週後です。  全般改善度 痛みの改善度をあらわす尺度の1つです。痛みの改善度を,4(完全に痛みが消えた), 3(ほとんど痛みが消えた),2(かなり痛みが和らいだ),1(わずかに痛みが和らい だ),0(痛みは改善しなかった)の5段階に分類し,各来院時において治験薬服用前と 比べてどれくらい痛みが改善したかを選んでいただきます。アンケート調査票に回答頂 くのは服用 1 週後,2 週後,6 週後です。  QOL 評価(JOABPEQ) 腰痛症の患者さんの日常生活動作を評価する尺度です。腰痛のために制限されている行 動について,5つのカテゴリーにわかれた全 25項目の質問について回答していただき ます。アンケート調査票に回答頂くのは服用開始前,服用 2 週後,6 週後です。  QOL 評価(RDQ) 腰痛症の患者さんの日常生活動作を評価する尺度です。腰痛のために制限されている行 投与開始前 投与 1 週後 投与 2 週後 投与 6 週後 (試験終了時) 同意取得 ○ 症例登録 ○ 適格性確認 ○ 患 者 評 価 疼痛評価(VAS) ○ ○ ○ ○ 全般改善度 ○ ○ ○ QOL 評価 JOABPEQ ○ ○ ○ RDQ 間欠性跛行の程度 ○ ○ ○ 診察(自他覚所見) ○ ○ ○ ○

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動について,24 項目の質問について回答していただきます。アンケート調査票に回答 頂くのは投与開始前,服用 2 週後,6 週後です。  間欠性跛行の程度 間欠性跛行とは歩いているうちに下肢が痛んで正常に歩けなくなり,休息すると痛みが とれて歩けるようになる状態をいいます。腰部脊柱管狭窄症の患者さんが訴えられる特 徴的な症状の一つです。休まないで歩ける時間や距離について回答していただきます。 アンケート調査票に回答頂くのは服用開始前,服用 2 週後,6 週後です。 【トラムセット配合錠の服用方法】 トラムセット配合錠は通常 1 回 1~2 錠、1 日 4 回服用します。この試験 に参加され、トラムセット配合錠を服用する場合、同意書に署名した日から このお薬を飲み始めていただきます。 最初の1週間は 1 回 1 錠、1 日 3 回服用していただきます。また、この お薬は飲み始めて数日中に吐気をもよおす場合があるため、飲み始めからメ トクロパミド(プリンペラン錠)という吐き気止めのお薬を一緒に服用しま す。必ず担当医師の指示通りに吐き気止めのお薬も服用して下さい。服用開 始から 1 週後に来院していただき、担当医師があなたの状態を確認した上で、 このお薬の用量を調整します。安全性に問題がなくもっと痛みの軽減を期待 できる場合は、1 回 1 錠を 1 日 4 回服用する,又は 1 回に 2 錠服用するな どお薬の増量を指示されることがあります。一方で安全性に問題があると判 断された場合はお薬の減量や中止が指示されます。いずれにしてもあなたに とって最適な治療を考慮し判断されるため担当医師の指示に従って下さい。 服用開始から 2 週後も来院していただき、担当医師があなたの状態を確認し た上で、このお薬の用量を再調整します。その後は原則として 2 週後に決定 した用量を 6 週後まで継続します。

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4 研究協力者にもたらされる利益および不利益 すべての「お薬」は,副作用と呼ばれる医学的に好ましくない反応をおこす ことがあり,このお薬も同様におきる可能性があります。これまでに報告さ れているトラムセット配合錠の副作用としては以下に示されたものがありま す。 【トラムセット配合錠】 5%以上 1%以上 5%未満 1%未満 頻度不明 注) 感染症および寄生虫症 腎盂腎炎 血液およびリンパ系障害 貧血 代謝および栄養障害 食欲不振 高脂血症 精神障害 不眠症 不安、幻覚 錯乱、多幸症、神経 過敏、健忘、離人症、 うつ病、薬物乱用、 インポテンス、悪 夢、異常思考 神経系障害 傾眠(25.9%)、浮 動 性 め ま い (18.9%)、頭痛 味覚異常 筋緊張亢進、感覚鈍 麻、錯感覚、注意力 障害、振戦、筋不随 意運動、第 4 脳神 経麻痺、意識消失、 片頭痛 運動失調、昏迷 眼障害 視覚異常 耳および迷路障害 耳不快感、耳鳴、回 転性めまい 心臓障害 動悸 不整脈、頻脈 血管障害 高血圧、ほてり 低血圧 呼吸器、胸郭および縦隔障害 呼吸困難、嗄声 胃腸障害 悪心(41.4%)、嘔 吐(26.2%)、便秘 (21.2%)、胃不快 感 腹痛、下痢、口内炎、 口内乾燥、消化不 良、胃炎 逆流性食道炎、口唇 炎、胃腸障害、腹部 膨満、胃潰瘍、鼓腸、 メレナ、上部消化管 出血 嚥下障害、舌浮腫 肝胆道系障害 肝機能検査異常 皮膚および皮下組織障害 そう痒症 発疹、多汗症、冷汗 腎および尿路障害 排尿困難 アルブミン尿、尿閉 乏尿 全身障害および投与局所様態 異常感(ふわふわ 感) 口渇、倦怠感、発熱、 浮腫 胸部不快感、無力 症、悪寒 疲労、胸痛、失神、 離脱症候群

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5%以上 1%以上 5%未満 1%未満 頻度不明 注) 臨床検査 体 重 減 少 、 血 中 CPK 増加、血中尿 素増加、血中トリグ リセリド増加、血中 ビリルビン増加、尿 中血陽性、尿中ブド ウ糖陽性 好酸球数増加、白血 球数増加、ヘモグロ ビン減少、尿中蛋白 陽性、血中クレアチ ニン増加、血中ブド ウ糖増加、血小板数 増加、血中クレアチ ニン減少、血中尿酸 増加、好中球百分率 増加 傷害、中毒および処置合併症 転倒・転落 【プリンペラン錠】 重大な副作用(頻度不明) ショック、アナフィラキシー様症状 呼吸困難、喉頭浮腫、蕁麻疹等 悪性症候群 無動緘黙、強度の筋強剛、嚥下困難、頻脈、血圧の変動、発汗等が発現 し、それに引き続き発熱がみられる 意識障害 痙攣 遅発性ジスキネジア 長期投与による口周部等の不随意運動 その他の副作用(頻度不明) 錐体外路症状 手指振戦、筋硬直、頸・顔部の攣縮、眼球回転発作、焦燥感 内分泌 無月経、乳汁分泌、女性型乳房 消化器 胃の緊張増加、腹痛、下痢、便秘 循環器 血圧降下、頻脈、不整脈 精神神経系 眠気、頭痛、頭重、興奮、不安 過敏症 発疹、浮腫 その他 めまい、倦怠感 健康被害補償について もし,体の具合がいつもと違うと感じられた場合は,ただちに担当医師に 連絡してください。すぐに,適切な治療をおこないます。万が一、研究参加 中あるいは終了後に副作用などの健康被害が生じた場合には担当医師が通常 の保険診療内で適切な診察と治療を行います。

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この試験のために採血などの直接からだに針を刺すなどの医療行為は致し ません。すべて通常診療の範囲内で治療が行われます。 この試験に参加することで、あなたのからだの状態をよく把握するため, アンケート調査などで問診する機会や担当医師が直接診察する機会が通常の 診療時よりも増えることがあります。 上記のようなことが想定されますが,この試験に参加することであなたに とって特段の利益や不利益があるとは考えられません。また研究に参加いた だく際に研究協力費等の支給は予定しておりませんのでご了承ください。 5 個人情報の保護 この試験で得られた情報は,あなたのプライバシーを守るために,コード 番号などに置き換えて匿名化して収集するため,個人情報や試験の情報は紙 や電子的な情報として個人の名前はわからない状態で保存し個人情報を守り ます。連結表は個人情報管理者の責任において金庫に厳重に管理します。結 果を学会や医学誌などで発表する場合でも、プライバシーなどの個人的な秘 密は適切に守ります。 6 研究計画書等の開示 あなたが、希望する場合、この研究の実施計画書を開示することは可能で す。希望があれば担当医師にお知らせ下さい。 7 協力者への結果の開示 あなたが、希望する場合、この研究の結果を開示することは可能です。希 望があれば担当医師にお知らせ下さい。 8 研究成果の公表 結果を学会や医学誌などで発表する場合、プライバシーなどの個人的な秘 密は適切に守ります。 研究成果の公表は 2013 年-2014 年頃を予定しております。 9 研究から生じる知的財産権の帰属 この試験の結果、つまりこの研究から生じる知的財産権は研究計画者に帰 属します。参加頂いた協力者の方には知的財産権は帰属しません。

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10 費用負担に関する事項 この試験は慶応大学病院整形外科で実施します。また通常診療の範囲内で の研究ですので、ご協力いただいた方に通常診療でかかる費用以外の特別な 費用負担はございません。トラムセット配合錠の費用は通常診療の通り、保 険適応の範囲内でご負担いただきます。 11 問い合わせ先 〒160-8582 東京都新宿区信濃町 35 慶應義塾大学医学部整形外科学教室 Tel:03-3353-3812 Fax:03-3353-6597 実施責任者:松本守雄

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