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第137回日商簿記3級 第1問 仕訳問題類題 問題・解答・解説セット

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Academic year: 2021

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© 簿記検定ナビ( http://www.boki-navi.com/ ) 第137 回日商簿記 3 級 第 1 問 仕訳問題類題 問題 次の各取引について仕訳しなさい。ただし、勘定科目は次の中から最も適当と思われるものを選ぶこと。 現 金 当 座 預 金 受 取 手 形 売 掛 金 備 品 備品減価償却累計額 未 収 入 金 仮 払 金 支 払 手 形 買 掛 金 未 払 金 前 受 金 商 品 券 借 入 金 当 座 借 越 仮 受 金 引 出 金 資 本 金 売 上 固 定 資 産 売 却 益 雑 益 支 払 手 数 料 租 税 公 課 消 耗 品 費 通 信 費 固 定 資 産 売 却 損 手 形 売 却 損 雑 損 12345678912345678911111 12345678912345678911111 12345678912345678911111 12345678912345678911111 1. 先月末に受け取った本田商店振出しの小切手 ¥ 600,000 を当座預金に預け入れた。現在、当座預金の口座残高は ¥ 500,000 の借越しとなっている。なお、当店は当座預金勘定と当座借越勘定の 2 勘定制を採っている。 2. 収入印紙 ¥ 1,800 と郵便切手 ¥ 8,200 を近隣の郵便局で購入し、代金は現金で支払った。 3. 備品(取得原価:¥ 900,000 、残存価額:ゼロ、耐用年数:6 年、償却方法:定額法、記帳方法:間接法)を 5 年 間使用してきたが、6 年目の期首に ¥ 200,000 で売却し、代金は月末に受け取ることとした。 4. 掛け代金の回収として受け取った、得意先長友商店振出し、当店あての約束手形 ¥ 300,000 を取引銀行で割引き、 割引料 ¥ 2,000 を差し引いた手取金が当店の当座預金口座に振り込まれた。 5. 従業員が出張から戻り、さきの当座預金口座への ¥ 150,000 の入金は、得意先香川商店から受け取った内金 ¥ 40,000 および得意先遠藤商店からの売掛金 ¥ 110,000 の回収によるものと判明した。なお、入金時には内容不 明の入金として処理している。

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137-3 1 第137 回日商簿記 3 級 第 1 問 仕訳問題類題 解答・解説 制作:簿記検定ナビ ・解答 借方科目 金 額 貸方科目 金 額 1 当 座 借 越 当 座 預 金 500,000 100,000 現 金 600,000 2 租 税 公 課 通 信 費 1,800 8,200 現 金 10,000 3 備 品 減 価 償 却 累 計 額 未 収 入 金 750,000 200,000 備 品 固 定 資 産 売 却 益 900,000 50,000 4 当 座 預 金 手 形 売 却 損 298,000 2,000 受 取 手 形 300,000 5 仮 受 金 150,000 前 受 金 売 掛 金 40,000 110,000 ・解説 1. 当座取引に関する問題です。 当座取引の処理に関しては【当座預金勘定と当座借越勘定を使う2 勘定制】と【当座勘定のみを使う 1 勘定制】の 2 つがありますが、本問は問題文に「当店は当座預金勘定と当座借越勘定の 2 勘定制を採っている」とあるので、指 示通り2 勘定制で処理します。 ★解答・当座預金勘定と当座借越勘定を使う2 勘定制の仕訳 (借)当座借越 500,000 / (貸)現金 600,000 (借)当座預金 100,000 当座を増加させるような取引(商品の売上や有価証券の売却など)の場合は、まず当座借越があるか確認します。 当座借越があればそれを相殺したうえで残りを当座預金勘定に計上し、ない場合は全額をそのまま当座預金勘定に計 上します。 逆に、当座を減少させるような取引(商品の仕入や有価証券の購入など)の場合は、まず当座預金の残高があるか 確認します。当座預金の残高があればそれをゼロになるまで減額したうえで残りを当座借越勘定に計上し、ない場合 は全額をそのまま当座借越勘定に計上します。 本問の場合、問題文の「現在、当座預金の口座残高は ¥ 500,000 の借越しとなっている。」から、当座借越 500,000 円が計上されていることが分かるので、500,000 円についてはこの当座借越と相殺し、残額の 100,000 円については 当座預金勘定で処理します。 参考までに1 勘定制の考え方・解答仕訳を掲載しておきますが、1 勘定制だとどうしても問題が簡単になってしま うということもあり、本試験では2 勘定制が問われることが多いです。 ☆参考・当座勘定のみを使う1 勘定制の仕訳 (借)当座 600,000 / (貸)現金 600,000

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137-3 2 1 勘定制は、当座に関する仕訳は全て「当座勘定」を使って処理します。借方に計上する場合も貸方に計上する場 合も、機械的に処理するだけなので2 勘定制よりも簡単です。 当座取引に関する問題は、第100 回の問 2 や第 103 回の問 5、第 104 回の問 2、第 105 回の問 1、第 114 回の問 5、 第121 回の問 5、第 122 回の問 2、第 125 回の問 5、第 129 回の問 1、第 133 回の問 1、第 134 回の問 3、第 135 回 の問5、第 136 回の問 5 でも出題されているので、あわせてご確認ください。 2. 租税公課・通信費に関する問題です。 本問は、「収入印紙→租税公課」「郵便切手→通信費」という処理方法を知っているかどうかを問うだけの簡単な問 題です。 ・租税公課:収入印紙代、固定資産税、自動車税など ・通信費:電話代、切手・ハガキ、宅配便など なお、期末に残りがある場合は、決算整理仕訳で租税公課・通信費を貯蔵品に振り替えます。参考までに仕訳をご 確認ください。 ☆参考・収入印紙が500 円、郵便切手が 1,000 円残っていた場合の決算整理仕訳 (借)貯 蔵 品 1,500 / (貸)租税公課 1,500 (借)貯 蔵 品 1,600 / (貸)通 信 費 1,000 租税公課に関する問題は、第106 回の問 4 や第 107 回の問 2、第 111 回の問 3、第 122 回の問 1、第 125 回の問 2、 第127 回の問 5、第 129 回の問 5、第 133 回の問 3、第 135 回の問 4、第 139 回の問 4、第 141 回の問 5、第 146 回 の問3、第 147 回の問 2、第 150 回の問 5 でも出題されているので、あわせてご確認ください。 3. 固定資産の売却・未収入金に関する問題です。 固定資産は期首に売却する場合と、期中(または期末)に売却する場合とで処理が異なるので、まず問題がどちら に該当するのか確認しましょう。 ■期首に固定資産を売却する場合 当期の減価償却費はゼロなので、取得原価から期首備品減価償却累計額を差し引いて売却時の帳簿価額を計算し、 さらに売却価額との差額で売却損益を計算します。 売却時の帳簿価額=取得原価-期首備品減価償却累計額 ■期中(または期末)に固定資産を売却する場合 当期の減価償却の処理に関する指示が入るので、それに従って当期の減価償却費を(月割で)計算します。 そのうえで、取得原価から期首備品減価償却累計額&当期の減価償却費を差し引いて売却時の帳簿価額を計算し、 さらに売却価額との差額で売却損益を計算します。 売却時の帳簿価額=取得原価-期首備品減価償却累計額-当期の減価償却費

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137-3 3 ■本問はどっち? 本問は、問題文の「6 年目の期首に ¥ 200,000 で売却」から期首に売却したことが分かるので、まずは期首備品減 価償却累計額を計算しましょう。 900,000 円÷6 年=150,000 円/年 150,000 円/年×5 年=750,000 円 期首備品減価償却累計額の金額を計算したら、取得原価からこれを差し引いて売却時の帳簿価額を計算します。 取得原価 900,000 円-期首備品減価償却累計額 750,000 円=売却時の帳簿価額 150,000 円 最後に、売却時の帳簿価額と売却価額との差額で売却損益を計算します。売却価額200,000 円は商品売買以外の取 引で発生した債権なので、売掛金ではなく未収入金で処理します。 ・売却時の帳簿価額=150,000 円 ・売却価額=200,000 円 ・差額=50,000 円(帳簿価額<売却価額…売却益) ★解答仕訳 (借)備品減価償却累計額 750,000 / (貸)備 品 900,000 (借)未 収 入 金 200,000 (貸)固定資産売却益 50,000 固定資産の売却に関する問題は、第102 回の問 2 や第 105 回の問 2、第 108 回の問 1、第 115 回の問 4、第 119 回の問5、第 120 回の問 3、第 122 回の問 5、第 132 回の問 2、第 134 回の問 1、第 135 回の問 3、第 136 回の問 2、 第138 回の問 2、第 142 回の問 1、第 146 回の問 2、第 149 回の問 5 でも出題されているので、あわせてご確認くだ さい。 4. 手形の割引きに関する問題です。 手形は満期日に決済されますが、満期日前であっても銀行に手形を持参して一定の手数料(利息)を支払うことに より、手形を現金化することが出来ます。 手形の割引日から満期日までの利息相当分は、手形売却損勘定で費用処理します。 なお、利息の金額は問題文で与えられることが多いですが、第138 回の問 3 や第 145 回の問 3 のように自分で算 定する必要がある場合は、問題の指示に従って日割計算(または月割計算)をしてください。 ■仮に「手形代金が500,000 円、割引日から満期日までの期間が 73 日、割引率が 2%」の場合 500,000 円×2%×73 日/365 日=2,000 円 手形の割引きに関する問題は、第109 回の問 4 や第 119 回の問 1、第 125 回の問 5、第 128 回の問 1、第 130 回の 問5、第 135 回の問 2、第 138 回の問 3、第 141 回の問 1、第 145 回の問 3 でも出題されているので、あわせてご確 認ください。

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137-3 4 5. 仮受金・前受金に関する問題です。 仮受金とは、入金の事実があるものの相手勘定や入金された理由などが不明な場合に、一時的に計上する勘定科目 です。 本問は、問題文に「さきの当座預金口座への ¥ 150,000 の入金は…入金時には内容不明の入金として処理してい る」とあるので、内訳が判明する前に以下のような仕訳を切っていたことが分かります。 ☆参考・既に切られている仕訳 (借)当座預金 150,000 / (貸)仮受金 150,000 その後、出張から戻った従業員の報告により、150,000 円の内訳が「得意先香川商店から受け取った内金 ¥ 40,000 および得意先遠藤商店からの売掛金 ¥ 110,000 の回収によるもの」と判明するので、40,000 円の仮受金を前受金に 振り替え、110,000 円の仮受金を売掛金と相殺します。 ★解答・40,000 円の仮受金を前受金に振り替える仕訳 (借)仮受金 40,000 / (貸)前受金 40,000 ★解答・110,000 円の仮受金を売掛金と相殺する仕訳 (借)仮受金 110,000 / (貸)売掛金 110,000 ■仮受金と前受金の違いについて ・仮受金…内容が不明のお金を受け取った場合に仮に計上する勘定 ・前受金…商品売買に先立ってお金を受け取った場合に計上する勘定 仮受金と前受金についてはきちんと区別できるようにしておいてください。なお、商品売買に先立って受け取るお 金には「内金」と「手付金」の2 種類がありますが、受験簿記では両者を区別して押さえる必要はありません。どち らも受け取ったら前受金勘定で処理します。 仮受金と前受金に関する問題は、第101 回の問 1 や第 109 回の問 5、第 112 回の問 3、第 116 回の問 3、第 125 回の問3、第 127 回の問 4、第 132 回の問 5 などでも出題されているので、あわせてご確認ください。

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