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第36節 給水・水道施設応急対策

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風水害等対策編 第3章第1節 「災害対策本部の組織・運営計画」

第3章 災害応急対策計画

第1節 災害対策本部の組織・運営計画

【十日町市災害対策本部担当】 十日町市災害対策本部 1 計画の方針 風水害等発生時における円滑な初動体制の確立、災害の拡大防止及び被害の軽減を図り、災 害応急対策を迅速かつ的確に推進するための組織、任務及び職員の配備について定める。 災害対策基本法に基づかない「災害警戒本部」、基本法に基づく「災害対策本部」、「現地災害 対策本部」は、体系的かつ効果的な対策を図るよう努める。 また、風水害等発生後の各段階において優先的に実行又は着手すべき主な事業を時系列的に 示し、自主防災組織、地域自治組織等の地域防災力と連携した活動を実施する。 2 災害警戒本部及び災害対策本部 (1) 設置基準 ア 警戒本部 市長は、次に掲げる場合は、直ちに警戒本部(水防本部、豪雪対策本部)を設置する。 なお、市長不在時は副市長が、副市長も不在の際は以下次の順により、判断するものと する。(教育長、総務部長) (ア) 避難判断水位超過、土砂災害前ぶれ情報等が発表されたとき。 (イ) その他災害警戒態勢をとる必要があると市長が認めたとき。 イ 災害対策本部 市長は、次に掲げる場合は、直ちに基本法第23条に基づき災害対策本部を設置する。 なお、市長不在時は副市長が、以下次の順により、判断するものとする。(教育長、総務 部長) (ア) 市の地域において、風水害等により大規模な災害が発生し、又は発生するおそれがあ る場合で、全庁的な対応が必要であると認められる場合に警戒本部から移行する。 (イ) その他、甚大な被害が発生する等して特に災害応急対策を必要とすると市長が認めた とき。 また、本部長は、災害警戒本部及び災害対策本部が設置された場合で必要と認めたとき は、災害警戒本部若しくは災害対策本部の事務の一部を行う現地警戒本部あるいは現地災 害対策本部(以下「現地本部」)を支所等に設置する。 (2) 設置場所 ア 災害警戒本部 災害警戒本部は、原則として市役所本庁舎車庫棟大会議室に設置し、各部の対策は、各 班の事務室等で実施する。 イ 災害対策本部 災害対策本部は、原則として災害警戒本部と同じ場所に設置する。ただし、市庁舎に甚

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風水害等対策編 第3章第1節 「災害対策本部の組織・運営計画」 大な被害を生じ対策本部としての機能が果たせない場合は、十日町地域消防本部とする。 消防本部も機能が果たせない場合は、中央公民館とする。 (3) 本部の組織、運営等 ア 災害警戒本部 (ア) 本部長(市長) 本部長は、本部の事務を総括し、本部職員を指揮監督する。 (イ) 副本部長(副市長、教育長、総務部長) 副本部長は、本部長を補佐し、本部長に事故あるときはその職務を代理する。 (ウ) 本部員 議会事務局長、市民福祉部長、産業観光部長、建設部長、建設部技監、子育て教育部 長、文化スポーツ部長、企画政策課長、総務課長、財政課長、、防災安全課長、税務課長、 福祉課長、健康づくり推進課長、環境衛生課長、産業政策課長、農林課長、建設課長、 上下水道局長、会計課長、教育総務課長、生涯学習課長、十日町地域広域事務組合消防 長、現地災害対策本部長その他必要に応じた職員 (エ) 本部長の職務を代理する順序 本部長の職務を代理する順序は、次のとおりとする。 第1順位 第2順位 第3順位 本部長(市長) 副市長 教育長 総務部長 イ 災害対策本部 本部長、副本部長、本部員は災害警戒本部に準じるものとする。

ウ 本部員以外からの意見聴取

本部長は必要と認める場合は、国、県、消防等から職員の派遣について要請し、その意 見等を災害対策に反映させるよう努める。 (4) 本部会議 本部長は、災害対策に関する重要事項の協議を行うため、必要に応じ本部会議を招集する。 本部会議の構成は、本部長、副本部長及び本部員とし、必要に応じて関係機関の職員の出 席を要請する。 (5) 解散基準 本部長は、災害応急対策が概ね終了したと認められるときは、災害警戒本部、災害対策本 部を解散する。 (6) 設置又は解散の通知 十日町市災害警戒本部及び災害対策本部を設置し、又は解散したときは、市長(本部長) は県知事、防災関係機関等にその旨通知する。 3 活動態勢 市の地域で風水害等が予想される又は発生した場合、災害応急対策を迅速かつ的確に推進す るため、次のとおり活動態勢を次のとおり定める。 (1) 豪雨災害(土砂災害、台風等含む。) 被害規模等 職員の活動態勢 参集対象(関係課) 大雨警報発表 防災安全課職員を待機し、情報収集等を行う。そ の他の関係課職員は待機(自宅待機を含む。)し、 防災安全課、農林課、建 設課

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風水害等対策編 第3章第1節 「災害対策本部の組織・運営計画」 必要に応じ、危険地域の確認及び対応等に当た る。 ( 支 所 : 本 庁 に 準 じ る。) 城川ダムで流入量が毎秒 8m³を超えた場合は、待 機(自宅待機を含む)する。 松代支所農林建設課 土砂災害前ぶれ 注意情報発表 関係課職員、避難所担当職員は待機(自宅待機を含 む。)する。避難準備情報発令時は、警戒本部(災 害対策基本法に基づかない本部)を設置するとと もに、関係課職員は活動する態勢をとる。対象地 区の避難所担当職員は避難所を開設する。 防 災 安 全 課 、 企 画 政 策 課、総務課、福祉課、農 林課、建設課、避難所担 当職員 (該当支所:本庁に準じ る。) 土砂災害警戒情 報発表 災害対策本部(必要に応じ現地災害対策本部)を 設置し、全職員を挙げて活動する態勢とする。対 象地区の避難所担当職員は避難所を開設する。 全職員 台風の接近予報 発表 必要に応じ関係課は庁舎内に待機し、災害発生現 場の確認及び対応等に当たる。関係課以外の職員 は自宅待機をする。 防災安全課、農林課、建 設課 ( 支 所 : 本 庁 に 準 じ る。) 災害の発生(土 砂災害、床上、 床下浸水等) 災害発生現場の確認及び対応等に当たる。関係課 は待機(自宅待機を含む)する。 防災安全課、農林課、建 設課、上下水道局 大規模災害の発 生又はそのおそ れ(人命に関わる 災害) 全課の機構を挙げて活動する態勢とする。必要に 応じ、災害対策本部(必要に応じ現地災害対策本 部)を設置し、全職員を挙げて活動する態勢とす る。必要に応じ、避難所担当職員は、避難所を開 設する。 1状況に応じて、防災安 全課、農林課、建設課 及び上下水道局以外の 課等に被災現場の監視 や、道路の交通規制担 当等を要請する場合が ある。 (該当支所:本庁に準じ る。) 2全市的あるいは大規模 災害の場合は、全職員 対応とする。 (該当支所:本庁に準じ る。) (2) 水害 被害規模等 職員の活動態勢 参集対象(関係課) 水防団待機水位 超過 (信濃川:十日 町 観 測 所 の 水 位:142.00m) 水防団待機水位を超過し、なお水位上昇のおそれ がある場合、担当課は待機(自宅待機を含む。)す る。 防災安全課 (該当支所:本庁に準じ る。) はん濫注意水位 超過 (信濃川:十日 町 観 測 所 の 水 位:142.50m) はん濫注意水位を超過し、なお水位上昇のおそれ がある場合、関係課が常時活動する態勢とする。 防災安全課、建設課、農 林課

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風水害等対策編 第3章第1節 「災害対策本部の組織・運営計画」 避難判断水位 (信濃川:十日 町観測所の水位 145.90 m 。 信 濃 川以外の河川に あっては大幅な 河 川 の 水 位 上 昇) 上流の雨量や観測所の水位が異常で、大きな被害 の発生が予想される場合等は、水防本部を設置し 対応する。 避難準備情報を発令時には、避難所担当職員は、 避難所を開設する。 水防本部設置時 水 防 本 部 会 議 : 本 部 長 (市長)、副本部長(副 市 長 、 教 育 長 、 総 務 部 長)、市民福祉部長、産 業観光部長、建設部長、 建設部技監、子育て教育 部 長 、 文 化 ス ポ ー ツ 部 長、企画政策課長、総務 課長、財政課長、防災安 全課長、福祉課長、健康 づくり推進課長、環境衛 生課長、産業政策課長、 農林課長、建設課長、上 下水道局長、会計課長、 教育総務課長、生涯学習 課長、十日町地域広域事 務組合消防長、その他本 部長が指名する者。 (職員:防災安全課、企 画政策課、総務課、福祉 課、農林課、建設課) 水 防 支 部 会 議 : 支 部 長 (支所長)、市民課長、 農林建設課長、地域振興 課長補佐、公民館副館長 (支所職員:本庁に準じ る。) はん濫危険水位 超過 (信濃川:十日 町 観 測 所 の 水 位:146.20m。信 濃川以外の河川 にあっては災害 の発生又はその おそれ) 災害対策本部(必要に応じ現地災害対策本部)を 設置し、全職員を挙げて活動する態勢とする。必 要に応じ、避難所担当職員は避難所を開設する。 全職員 (該当支所:本庁に準じ る。) 大規模災害の発 生又はそのおそ れ(浸水被害等) 災害対策本部(必要に応じ現地災害対策本部)を 設置し、全職員を挙げて活動する態勢とする。必 要に応じ、避難所担当職員は避難所を開設する。 全職員 (該当支所:全職員) (3) 雪害 被害規模等 職員の活動態勢 参集対象(関係課) 大雪警報発表 必要に応じ、関係課職員が待機(自宅待機を含 む。)する。 防災安全課、建設課 ( 支 所 : 本 庁 に 準 じ る。) 連続降雪により 災害の発生が予 想される場合 態勢強化のため、副市長を本部長とする大雪警戒 本部を設置する。大雪警報の発表があった場合 等、関係課職員は待機(自宅待機を含む。)する。 大 雪 警 戒 本 部 : 本 部 長 ( 副 市 長 )、 副 本 部 長 (総務部長、建設部長、

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風水害等対策編 第3章第1節 「災害対策本部の組織・運営計画」 建設部技監) 総務班(防災安全課)、 除雪班(建設課) (支所職員:本庁に準じ る。) 指定観測所の平 均積雪深が累年 平均最大積雪深 に達し、更なる 降雪が予想され る場合 応急対策のため、市長を本部長とする豪雪対策本 部を設置する。必要に応じ本部会議を開催し、災 害予防及び災害応急対策の実施その他の重要事項 について審議し、その方針を決定する。 豪 雪 対 策 本 部 : 本 部 長 (市長)、副本部長(副 市 長 、 教 育 長 、 総 務 部 長)、議会事務局長、市 民福祉部長、産業観光部 長、建設部長、建設部技 監、子育て教育部長、文 化スポーツ部長、企画政 策課長、総務課長、財政 課長、防災安全課長、税 務課長、福祉課長、健康 づくり推進課長、環境衛 生課長、産業政策課長、 農林課長、建設課長、上 下水道局長、会計課長、 教育総務課長、生涯学習 課長、十日町地域広域事 務組合消防長 総務班(防災安全課)、 除雪班(建設課)、救助 班(福祉課) (支所職員:本庁に準じ る。) 災害救助条例又 は法が適用にな るような事態に なった場合 災害対策本部(必要に応じ現地災害対策本部)を 設置し、関係課が常時活動する態勢とし、本部員 は必要に応じ待機する。 企画政策課、総務課、財 政課、防災安全課、福祉 課、健康づくり推進課、 農林課、建設課、上下水 道局、教育委員会 大規模災害の発 生又はそのおそ れ(大規模な雪崩 等) 災害対策本部(必要に応じ現地災害対策本部)の 機構を挙げて、活動する態勢とする。必要に応じ 避難所担当職員は、避難所を開設する。 全職員 (該当支所:全職員) 夜間、休日等において、出動を決定した場合は、各課・局等の非常招集系統を使用し、職員 用十日町あんしんメール、電話等により職員に伝達する。 電話が不通又は著しく使用が困難なときは、テレビ、ラジオ等の放送機関に対して、職員 参集の放送を要請するとともに、市中心部にあっては、広報車等により伝達する。またその 他の地域は、無線通信等により各参集場所へ連絡することとする。 なお、電話等が使用不能又は著しく使用困難なときは、本部からの参集伝達が困難となる。 職員は自ら被害の情報を収集し、参集についての自主判断をするものとする。 この場合の対策本部等への自主参集基準は、概ね次のとおりとする。 ア テレビ、ラジオ等を通じて、市地域において、大規模災害の発生を知ったとき。

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風水害等対策編 第3章第1節 「災害対策本部の組織・運営計画」 (ただし、防災安全課、建設課、農林課、上下水道局は災害発生又は災害が発生する可 能性が高い場合とし、応援が必要な場合は、関係課へ連絡を取るものとする。) イ 大規模災害の発生を覚知したが、停電等により情報の入手ができない場合 ウ 大規模災害が発生し、自宅周辺等で相当な被害を確認した場合 4 災害警戒本部、災害対策本部の運営 災害対策の事務は、必要に応じて各部1名又は数名常駐し、情報収集にあたり、総合的かつ 効果的な対策を検討するものとする。この場合において、災害対策本部総務部長がこれを統制 する。 (災害対策本部組織系統図) ※協力部等必要な部班はその都度設置 5 指揮命令 (1) 指揮命令の順位 災害対策を実施する上で指揮命令権者(市長)が不在の場合は、本節2(3)ア(エ)の順序に より指揮命令系統を確立する。 (2) 緊急時の措置 緊急に災害対策を実施しなければならない場合において、指揮命令権者の指示を受けるこ とができないとき、又はその暇がないときは、当該現場における最上席の職員の判断により 実施し、事後、指揮命令権者に報告するものとする。 6 勤務時間内の初動対応 勤務時間内に災害があった場合は、市役所の庁舎内勤務者はもちろんのこと、庁舎外の施設 勤務者も本節3の出動体制に基づき応急対策を実施するものとする。 なお、庁舎外の施設の長は電話等が不通の場合は、市の防災行政無線が設置されている最寄 りの公民館又は市役所本庁・各支所に使者を派遣して、災害警戒本部、災害対策本部との連絡 にあたるものとする。 7 勤務時間外の参集・初動対応 十日町市災害対策本部長 本 部 会 議 災害対策本部 総務部 〃 市民部 〃 産業観光部 〃 防災部 〃 教育部 国、県、消防等 職員の派遣

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風水害等対策編 第3章第1節 「災害対策本部の組織・運営計画」 (1) 自主参集基準 勤務時間以外の職員の自主参集は、原則として職員本人の負傷等で応急活動を実施するこ とが困難な場合と職員の家族が生命に関わるような負傷をした場合等で、どうしても職員が 救護活動等にあたらなければならない場合を除き、全職員が速やかに参集するように努める。 参集にあたっては、次によるものとする。 (ア) 参集手段 参集時の交通手段は原則として自転車、バイク又は徒歩で行なう。 (イ) 参集途上の措置 職員は、参集途上において可能な限り被害状況を調査し、所属部長に報告する。また、 要救護者を発見したときは救護措置にあたった後、速やかに参集する。 (ウ) 参集時の服装・装備 職員は、身の回りに関することは自己完結の心構えで、災害対策に適する服装や装備に より参集する。 (2) 勤務時間外の初動対応 勤務時間外において、大規模災害が発生し、通信手段及び交通が途絶した場合は、速やか な災害対策本部の設置と応急対策が困難になることが予想される。 このため職員は、本項(1)の自主参集基準により各参集場所に参集し、本部長等の指示があ るまで、概ね次の活動にあたるものとする。 本部長が不在時にあっては、本節5の指揮命令の順位による。 ア 参集場所及び通信施設の被害確認及び復旧活動 イ 本部長等への連絡 ウ 警戒本部室及び対策本部室の設営 エ 参集職員の把握、所属職員の安否確認 オ 通信手段の確保 カ 被害状況の収集 8 応援要請 風水害等による被害が甚大で、市職員のみでは充分な応急対策活動が行えないと予想される 場合は、状況に応じて速やかに県、協定自治体等に職員の派遣等応援協力を要請するものとす る。なお、要請の方法については、本章第2節「防災関係機関の相互協力体制」において定め る。 9 大規模風水害等災害発生時の対応スケジュール (1) 豪雨・暴風等により災害発生が予測される段階 ○気象警報の伝達 ○水防警報の伝達、河川等の警戒監視強化、土砂災害パトロール ○関係機関職員の緊急参集 ○災害警戒本部の設置、防災関係機関の指揮体制確立 ○住民等避難情報の収集 ア 避難準備情報の発表 ・指定避難所の開設準備(施設の安全確認、管理・運営職員の派遣) ・避難行動要支援者の所在確認、避難所等への移動

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風水害等対策編 第3章第1節 「災害対策本部の組織・運営計画」 ・一般住民等の避難準備 ・生徒等の安全確保 イ 避難の勧告 ・一般住民等の移動避難 ・避難所備蓄物資による対応 ・避難者の状況把握 ウ 避難の指示 ・残留住民等の移動避難、建物上層階等への垂直避難 (2) 豪雨・暴風等による災害の発生中(破堤氾濫、浸水等) ○災害対策本部の設置 ○被害情報の収集 ○市長・知事の緊急アピール ○水防活動等被害拡大防止活動の実施 ○自衛隊等の派遣要請の要求、広域応援の要請の要求 ○公的救助機関による被災者の救出、負傷者の搬送 ○交通規制の実施 ○県支援センターの設置・市ボランティアセンターの設置 ○避難所への避難者の概数及び食料等必要量の把握 ○避難所等への食料・生活必需品の輸送 ○避難所等での仮設トイレの設置 ○被災地での救護所の設置 ○避難所での要配慮者支援対策の実施 (3) 避難勧告等の解除から24 時間以内 ○災害救助法の適用 ○通信途絶地域への仮設通信設備設置 ○市の被害状況の把握 ○被災地外からの医療救護班の派遣(必要に応じて) ○避難所外避難者の状況の把握 ○ボランティアの受付開始 ○義援金、寄付金の受付 (4) 避難勧告等の解除から3日以内 ○ライフライン、公共土木施設等の被災状況調査と応急措置 ○健康相談の実施 ○浸水地域の消毒・感染所予防対策の実施 ○断水地域への給水車による給水 ○ボランティアの作業開始 10 災害応急対策各業務の実施時期 防災関係機関は、災害応急対策の各業務が相互に深く関連していることを理解し、他の業務 との相互連携に留意して効率的な実施を図る。 11 災害時の市役所庁舎(支所庁舎含む。)における庁舎管理上の対応

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風水害等対策編 第3章第1節 「災害対策本部の組織・運営計画」 (1) 電力の確保 停電発生時に円滑な災害対策が行えるように、発電機等の出力の増強及び設置を行い、予 備電源の確保を行う。 (2) 燃料の確保 予備電源装置の燃料の確保に努める。停電等により燃料給油機能が停止した場合は、火災 に注意し、人力等によって地下タンク等から燃料を補給する。 (3) 宿直者の対応 休日・夜間に大規模な災害が発生した場合は、身の安全を確保した上で、庁舎の被害状況 を確認するとともに、出入口及び通路の確保を行い、迅速な災害対策が行えるようにする。 12 積雪期の対応 積雪期にあっては、雪崩による交通途絶、二次災害の危険性が予想される。職員は本部に参 集する場合、雪崩危険箇所等にあっては、特に注意するものとする。 雪崩等により道路等が寸断され本部に参集できない職員は、復旧するまでの間、地域の自主 防災組織、地域自治組織等の活動に参加し、地域の被害状況を収集するとともに、本部への情 報伝達にあたるものとする。また、道路等が寸断され、かつ、通信手段が確保できない場合は、 地域の被害状況の収集等にあたり、二次災害の危険性が低くなったときに、各自の勤務する施 設に参集するものとする。

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風水害等対策編 第3章第2節 「防災関係機関の相互協力体制」

第2節 防災関係機関の相互協力体制

【十日町市災害対策本部担当等】 総務部総務班、消防本部 1 計画の方針 (1) 基本方針 大規模な災害が発生した場合、単一の防災関係機関だけでは十分な応急対策が困難となる ことから、県や被災していない協定自治体、他の自治体、災害時応援協定事業所等の協力を 得て防災対策を行う必要がある。このため、防災関係機関等の相互協力について必要な事項 を定める。 なお、市は事前に県内外の自治体等と相互応援協定を締結し、災害時の応援協力体制を構 築する。 (2) 各主体の責務 ア 市の責務 被害状況等を迅速に把握し、必要があると認めた場合は、速やかに県、、被災していない 協定自治体、他の自治体、災害時応援協定事業所等へ応援又は職員派遣の要請を行うとと もに、受入体制を確立する。また、協定自治体等にて大規模な災害が発生した場合は、災 害時応援協定に基づき、職員の派遣及び支援物資の輸送等を行う。 イ 県の責務 市と連絡を密にし、必要な応急対策を迅速に実施するとともに、県単独では十分な応急 対策が実施できない場合には、速やかに関係機関に応援又は職員派遣の要請を行う。なお、 被災により市がその全部又は大部分の事務を行うことが不可能にあった場合、応急措置を 実施するため市に与えられた権限のうち、警戒区域を設定する権限、他人の土地等を一時 使用若しくは収用する権限、現場の災害を受けた工作物等で応急措置実施の支障となるも のの除去等をする権限、現場にある者を応急措置の業務に従事させる権限により実施すべ き応急措置の全部又は一部を、市に代わって行う。 ウ その他の防災関係機関 その他の各防災機関は、その所掌する災害応急措置を速やかに実施するとともに、必要 があると認める場合は、他の防災関係機関に対し必要な応援等の要請を行う。なお、国は、 被災により市及び県がその全部又は大部分の事務を行うことが不可能にあった場合、応急 措置を実施するため市に与えられた権限のうち、警戒区域を設定する権限、他人の土地等 を一時使用若しくは収用する権限、現場の災害を受けた工作物等で応急措置実施の支障と なるものの除去等をする権限、現場にある者を応急措置の業務に従事させる権限により実 施すべき応急措置の全部又は一部を、市に代わって行う。

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風水害等対策編 第3章第2節 「防災関係機関の相互協力体制」 2 防災関係機関相互協力体制フロー図 3 市の応援要請及び派遣体制 (1) 他の自治体に対する要請 ア 協定自治体等への応援要請 市長は、応急対策を実施する上で必要と認めた場合、協定自治体等に対し応援を要請す るものとし、協定自治体等に対し、災害発生日時及び被害状況と要請理由のほか次に掲げ る事項の内、必要とするものを口頭又は電話等で要請し、後日速やかに文書提出するもの とする。 (ア) 必要とする食料、飲料水及び生活必需品、資機材等の種類、数量 (イ) 派遣職員等の職種及び人数と派遣見込期間、派遣場所 (ウ) 被災者の一時収容のための施設の提供及びあっせん (エ) 生徒等の受入希望人数 (オ) その他必要とする事項 イ 協定自治体等からの応援要請に対する市の対応 協定自治体等において、大規模災害が発生した場合は、災害時応援協定に基づき、職員 等の派遣及び支援物資の輸送等を行う。 職員の派遣は段階的に行うものとする。事前に派遣職員の宿泊先の確保及び食事等を調 達するものとする。 (ア) 発災直後 a 防災安全課 (2名)現地の被害状況の把握及び必要な支援内容の確認、地元運送 業者と協力し、支援物資の輸送等を行う。 b 上下水道局 (2名)給水車の派遣 c 健康づくり推進課 (2名)保健師の派遣 (イ) 発災後2~3日後 被災宅地危険度判定士資格所有職員 被災した宅地の危険度を判定 (ウ) 発災後7日以降 指 定 行 政 機 関 指定地方行政機関 指 定 公 共 機 関 指定地方公共機関 協 定 団 体 等 協 定 自 治 体 等 そ の 他 自 治 体 登録ボランティア 県 市 自 衛 隊 職員派遣を伴う応援・協力 職員派遣を伴わない応援・協力

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風水害等対策編 第3章第2節 「防災関係機関の相互協力体制」 税務課 (2名)建物被害認定調査 ※その他必要な職員の派遣を行う。 ウ その他の自治体への応援要請 協定自治体等の応援協力が得られない場合、又は協力があってもなお十分な応急対策の 実施が困難と認められる場合は、他の自治体に対し応援を求めるものとする。 その方法は前記イに準ずるものとする。 (2) 知事への要請 市長は、応急対策活動を実施するため、必要と認めるときは、知事に対し次により応援 (あっせんを含む。)を求め、又は県が実施すべき応急対策の実施を要請するものとする。 ア 連絡先及び方法 県危機対策課(災害対策本部が設置された場合は災害対策本部)へ、県防災行政無線 (地域衛星通信ネットワーク)、電話、ファクシミリ、電子メール又は口頭等で行うものと する。 なお、県防災行政無線(地域衛星通信ネットワーク)、電話、口頭で要請した場合は、後 にファクシミリ、電子メール等で報告するものとする。 (応援要求事項) (ア) 応援を必要とする理由 (イ) 応援を必要とする場所 (ウ) 応援を必要とする期間 (エ) その他応援に関し必要な事項 (応急対策実施要請事項) (ア) 応急対策の内容 (イ) 応急対策の実施場所 (ウ) その他応急対策の実施に関し必要な事項 イ 知事は、市長から応援要請を受けたときは、県の応急対策との調整を図りながら必要と 認められる事項について最大限の協力を行う。 (3) 指定地方行政機関に対する要請 ア 市長は、応急対策又は災害復旧のため、必要があると認めるときは、指定地方行政機関 の長に対し、次の事項を明らかにして、当該機関の職員の派遣を要請するものとする。 (職員派遣要請事項) (ア) 派遣を要請する理由 (イ) 派遣を要請する職員の職種別人員 (ウ) 派遣を必要とする期間 (エ) その他職員の派遣について必要な事項 イ 指定地方行政機関の長は、市長から職員の派遣要請を受けたときは、適任と認められる 職員を派遣するよう努めるものとする。 (4) 災害時応援協定事業所等に対する要請 市長は、応急対策又は災害復旧のため、必要があると認められるときは、災害時応援協定 事業所等に協力を要請するものとする。 (5) 知事に対する自衛隊の災害派遣要請依頼 市長は、必要があると認めたときは、知事に対し自衛隊の派遣を要請するものとする。 ※具体的な事項については、本章第42節「自衛隊の災害派遣計画」に定める。

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風水害等対策編 第3章第2節 「防災関係機関の相互協力体制」 (6) ボランティアの応援要請 市職員のみでは充分な応急対策活動が行えないと判断される場合は、速やかに市社会福祉 協議会を通じ、登録ボランティア(第2章第30節「ボランティアの受入体制の整備」で定 義)に、期間、場所、活動内容、指揮系統等を明示し、応援を要請するものとする。 4 指定行政機関及び指定地方行政機関の要請、指示 (1) 指定行政機関の長及び指定地方行政機関の長は、所掌する応急対策の実施に関し、必要が あると認めるときは、市長、知事又は指定公共機関(指定地方公共機関を含む。)に対し、応 急対策の実施を要請し、又は指示することができる。 (2) 市長、知事及び指定公共機関(指定地方公共機関を含む。)の長は応急対策の実施の要請が あった場合、所掌する応急対策との調整を図りながら、必要と認められる事項について、直 ちに応急対策を実施する。 5 指定公共機関及び指定地方公共機関の応援要請 (1) 指定公共機関及び指定地方公共機関は、その所掌する応急対策の実施に関し必要があると 認めるときは、指定行政機関の長(指定地方行政機関の長を含む。)、市長又は知事に対し、 次の応援を求めることができる。 (応援要請事項) 労務、施設、設備、物資の確保 (2) 指定行政機関の長(指定地方行政機関の長を含む。)、市長及び知事は、指定公共機関又は 指定地方公共機関から応援を求められた場合は、所掌する応急対策との調整を図り、可能な 限りこれに応じる。 6 消防の広域応援 市及び消防本部の消防力で対処することが困難と予測される火災及び救助・救急事故が発生 したときの応援要請については、本章第13節「火災対策計画」及び本章第16節「救急・救助計 画」の定めによる。 7 積雪期の対応 積雪期においては、道路交通の状況や気候的問題に十分配慮した応援の受入体制を確立する ものとする。また、無雪地域からの応援に対しては、降雪等による注意事項も十分説明連絡す るものとする。

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風水害等対策編 第3章第3節 「気象情報等伝達計画」

第3節 気象情報等伝達計画

【十日町市災害対策本部担当等】 総務部総務班、情報班、消防本部 1 計画の方針 (1) 基本方針 ア 住民等の責務 市が伝達する避難情報やその他機関が配信する気象・防災情報などに十分注意を払い、 自主防災組織、地域自治組織等とも連絡を密にするなどして、自ら災害に備えるとともに、 自発的な防災活動に参加する等防災に寄与するよう努める。 イ 市の責務 市は、特別警報・警報・注意報について、県、消防庁、NTTから通報を受けたとき又 は自ら知ったときは、地域内の公共団体、行政機関、施設管理者、自主防災組織等に通報 するとともに、住民等へ周知する。 特に、特別警報について通報を受けたとき又は自ら知ったときは、直ちに防災行政無線、 FМ緊急告知ラジオ及び広報車等により住民等へ周知する。 また、地震動の特別警報以外の特別警報の通知を受けた場合は、関係機関及び住民等そ の他関係のある公私の団体に、直ちに通知された事項を周知させる措置をとらなければな らない。 ウ 県の責務 県は、新潟地方気象台から災害に関する予報又は警報の通知を受けたときは、市に通知 するよう努める。 また、地震動の特別警報以外の特別警報の通知を受けた場合は、直ちに通知された事項 を関係市に通知しなければならない。 エ 国の責務 新潟地方気象台は、気象等の警報等を発表したときは、直ちにその警報事項を関係機関 に通知しなければならない。 2 業務の体系 3 業務の内容 (1) 特別警報・警報・注意報及び気象情報 新潟地方気象台は、気象業務法等法令の定めるところにより新潟県内における特別警報・ 警報・注意報及び気象情報の発表を行い、関係機関に通知し、報道機関に協力を求めて住民 に周知させる。 気象業務法に定める特別警報・警報・注意報等 消 防法に定 める火災 気象通 報及び火 災警報 特別警報・警報・注意報等の種類と概要 特別警報・警報・注意報等の伝達 火災気象通報 火災警報

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風水害等対策編 第3章第3節 「気象情報等伝達計画」

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ア 特別警報・警報・注意報 (ア) 特別警報・警報・注意報の概要 種 類 概 要 特別警報 大雨、大雪、暴風、暴風雪、波浪、高潮が特に異常であるため によって重大な災害の起こるおそれが著しく大きい場合、その 旨を警告して行う予報 警報 大雨、洪水、大雪、暴風、暴風雪、波浪、高潮によって重大な 災害の起こるおそれがある場合、その旨を警告して行う予報 注意報 大雨、洪水、大雪、強風、風雪、波浪、高潮等によって災害が 起こるおそれがある場合に、その旨を注意して行う予報 (イ) 特別警報・警報・注意報の種類と概要 特別警報・警報・注意報 の種類 概 要 特別 警報 大雨特別警報 大雨が特に異常であるため重大な災害が発生するおそれが著し く大きいときに発表される。大雨特別警報には、大雨特別警報 (土砂災害)、大雨特別警報(浸水害)、大雨特別警報(土砂災 害、浸水害)のように、特に警戒すべき事項が明記される。 大雪特別警報 大雪が特に異常であるため重大な災害が発生するおそれが著しく大きいときに発表される。 暴風特別警報 暴風により重大な災害が発生するおそれが著しく大きいときに発表される。 暴風雪特別警報 雪を伴う暴風が特に異常であるため重大な災害が発生するおそ れが著しく大きいときに発表される。「暴風による重大な災 害」に加えて「雪を伴うことによる視程障害などによる重大な 災害」のおそれについても警戒を呼びかける。 波浪特別警報 高い波が特に異常であるため重大な災害が発生するおそれが著しく大きいときに発表される。 高潮特別警報 台風や低気圧等による海面の異常な上昇が特に異常であるため 重大な災害が発生するおそれが著しく大きいときに発表され る。 警報 大雨警報 大雨による重大な災害が発生するおそれがあると予想されたと きに発表される。大雨警報には、大雨警報(土砂災害)、大雨 警報(浸水害)、大雨警報(土砂災害、浸水害)のように、特 に警戒すべき事項が明記される。 洪水警報 大雨、長雨、融雪などにより河川が増水し、重大な災害が発生 するおそれがあると予想されたときに発表される。対象となる 重大な災害として、河川の増水や氾濫、堤防の損傷や決壊によ る重大な災害があげられる。 大雪警報 大雪により重大な災害が発生するおそれがあると予想されたときに発表される。 暴風警報 暴風により重大な災害が発生するおそれがあると予想されたときに発表される。 暴風雪警報 雪を伴う暴風により重大な災害が発生するおそれがあると予想 されたときに発表される。「暴風による重大な災害」に加えて 「雪を伴うことによる視程障害などによる重大な災害」のおそ

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風水害等対策編 第3章第3節 「気象情報等伝達計画」 れについても警戒を呼びかける。 波浪警報 高い波により重大な災害が発生するおそれがあると予想されたときに発表される。 高潮警報 台風や低気圧等による海面の異常な上昇により重大な災害が発生するおそれがあると予想されたときに発表される。 注意報 大雨注意報 大雨による災害が発生するおそれがあると予想されたときに発表される。 洪水注意報 大雨、長雨、融雪などにより河川が増水し、災害が発生するおそれがあると予想されたときに発表される。 大雪注意報 大雪により災害が発生するおそれがあると予想されたときに発表される。 強風注意報 強風により災害が発生するおそれがあると予想されたときに発表される。 風雪注意報 雪を伴う強風により災害が発生するおそれがあると予想された ときに発表される。「強風による災害」に加えて「雪を伴うこ とによる視程障害などによる災害」のおそれについても注意を 呼びかける。 波浪注意報 高い波により災害が発生するおそれがあると予想されたときに発表される。 高潮注意報 台風や低気圧等による海面の異常な上昇により災害が発生するおそれがあると予想されたときに発表される。 濃霧注意報 濃い霧により災害が発生するおそれがあると予想されたときに発表される。 雷注意報 落雷により災害が発生するおそれがあると予想されたときに発 表される。また、発達した雷雲の下で発生することの多い竜巻 等の突風や「ひょう」による災害についての注意喚起が付加さ れることもある。急な強い雨への注意についても雷注意報で呼 びかけられる。 乾燥注意報 空気の乾燥により災害が発生するおそれがあると予想されたと きに発表される。具体的には、火災の危険が大きい気象条件を 予想した場合に発表される。 なだれ注意報 「なだれ」により災害が発生するおそれがあると予想されたときに発表される。 着氷注意報 著しい着氷により災害が発生するおそれがあると予想されたと きに発表される。具体的には、通信線や送電線、船体などへの 被害が起こるおそれのあるときに発表される。 着雪注意報 著しい着雪により災害が発生するおそれがあると予想されたと きに発表される。具体的には、通信線や送電線、船体などへの 被害が起こるおそれのあるときに発表される。 融雪注意報 融雪により災害が発生するおそれがあると予想されたときに発 表される。具体的には、浸水、土砂災害などの災害が発生する おそれがあるときに発表される。 霜注意報 霜により災害が発生するおそれがあると予想されたときに発表 される。具体的には、早霜や晩霜により農作物への被害が起こ るおそれのあるときに発表される。 低温注意報 低温により災害が発生するおそれがあると予想されたときに発 表される。具体的には、低温のために農作物などに著しい被害 が発生したり、冬季の水道管凍結や破裂による著しい被害の起 こるおそれがあるときに発表される。

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風水害等対策編 第3章第3節 「気象情報等伝達計画」

※ 地面現象及び浸水警報・注意報は、その警報及び注意報事項を気象警報及び気象注

意報に含めて行う。

地面現象の特別警報は、大雨特別警報に含めて「大雨特別警報(土砂災害)」とし

て発表する。

(ウ) 気象等に関する特別警報の発表基準

現象の種類

基準

大雨

台風や集中豪雨により数十年に一度の降雨量となる大雨が予想さ

れ、若しくは、数十年に一度の強度の台風や同程度の温帯低気圧に

より大雨になると予想される場合

暴風

数十年に一度の強度の台風や

同程度の温帯低気圧により

暴風が吹くと予想される場合

高潮

高潮になると予想される場合

波浪

高波になると予想される場合

暴風雪

数十年に一度の強度の台風や同程度の温帯低気圧により雪を伴う暴

風が吹くと予想される場合

大雪

数十年に一度の降雪量となる大雪が予想される場合

(注) 発表にあたっては、降水量、積雪量、台風の中心気圧、最大風速などについて過去の災害事例に照 らして算出した客観的な指標を設け、これらの実況および予想に基づいて判断する。 (エ) 雨に関する 50 年に一度の値

地域

50 年に一度の値

府県

予報区

一次細分

区域

市町村等を

まとめた区域

二次細分

区域

R48

R03

SWI

新潟県

中越

十日町地域

十日町市

297

114

198

R48:48 時間降水量(mm)、R03:3 時間降水量(mm)、SWI:土壌雨量指数(Soil Water Index)

注1)50 年に一度の値の値は、十日町市にかかる 5km 格子の 50 年に一度の値の平均値をとったものであ る。 注2)50 年に一度の値は統計値であり、一の位の大小まで厳密に評価する意味は無い。 注3)大雨特別警報は、府県程度の広がりで 50 年に一度の大雨、かつ、更に雨が降り続くと予想される 場合に発表される。個々の市町村で 50 年に一度の値となることのみで特別警報となるわけではな いことに留意。 注4)降水量の警報基準については、市町村によって 1 時間降水量や 3 時間降水量を指標にしているな ど一概に比較できないことから、本表には掲載していない。 各市町村の警報基準については、気象庁 HP に掲載されている。 (http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/kijun/index.html) (オ) 50 年に一度の積雪深と既往最深積雪深

府県予報区

地点名

50 年に一度の積雪深(cm)

既往最深積雪(cm)

新潟県

十日町

447

391

注1)50 年に一度の値は統計値であり、一の位の大小まで厳密に評価する意味は無い。 注2)大雪特別警報は、府県程度の広がりをもって 50 年に一度の積雪深、かつ、その後も警報級の降雪 が丸一日程度以上続くと予想される場合に発表される。個々の地点で 50 年に一度の値となること のみで特別警報となるわけではないことに留意。 (カ) 十日町市における警報・注意報発表一覧表

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風水害等対策編 第3章第3節 「気象情報等伝達計画」 (キ) 警報・注意報基準一覧表の見方 (1) 警報とは、重大な災害が起こるおそれのある旨を警告して行う予報であり、注意報と は、災害が起こるおそれのある旨を注意して行う予報である。警報・注意報は、気象要 素が本表の基準に達すると予想される当該市町村等に対して発表する。 (2) 大雨、洪水、大雪、高潮、波浪の警報・注意報、暴風警報、暴風雪警報、強風注意 報、風雪注意報、濃霧注意報には表中の欄で基準として用いる気象要素を示す。また、 記録的短時間大雨情報には表中の欄で基準を示す。 (3) 大雨、洪水、大雪、高潮、波浪の警報・注意報、暴風警報、暴風雪警報、強風注意 報、風雪注意報および記録的短時間大雨情報では、基準における「…以上」の「以上」 を省略した。また、乾燥注意報、濃霧注意報では、基準における「…以下」の「以下」 を省略した。なお、上記以外の注意報では、基準の表記が多岐にわたるため、省略は 行っていない。 (4) 表中において、発表官署が警報・注意報の本文中で用いる「平地、山地」等の地域名 で基準値を記述する場合がある。 (5) 大雨及び洪水の欄中においては、「平坦地、平坦地以外」等の地域名で基準値を記述す る場合がある。「平坦地、平坦地以外」等の地域はク上越地域の平坦地・平坦地以外地図 を参照。新潟県は、(http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/kijun/index_h.html)を 参照。 (6) 大雨警報については、雨量基準に到達することが予想される場合は「大雨警報(浸水 害)」、土壌雨量指数基準に到達すると予想される場合は「大雨警報(土砂災害)」、両基 準に到達すると予想される場合は「大雨警報(土砂災害、浸水害)」として発表するた め、大雨警報の欄中、(浸水害)は「大雨警報(浸水害)」、(土砂災害)は「大雨警報 (土砂災害)」の基準をそれぞれ示している。

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風水害等対策編 第3章第3節 「気象情報等伝達計画」 (7) 土壌雨量指数基準値は 1km 四方毎に設定しているが、本表には市町村等の域内におけ る基準値の最低値を示している。1km 四方毎の基準値については、 (http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/kijun/index_shisu.html )を参照のこと。 (8) 洪水の欄中、「○○川流域=30」は、「○○川流域の流域雨量指数 30 以上」を意味する。 (9) 洪水の欄中、「指定河川洪水予報による基準」の「○○川[△△]」は、洪水警報にお いては「指定河川である○○川に発表された洪水予報において、△△基準観測点ではん 濫警戒情報、又は、はん濫危険情報の発表基準を満たしている場合に洪水警報を発表す る」ことを、洪水注意報においては、同じく「△△基準観測点ではん濫注意情報の発表 基準を満たしている場合に洪水注意報を発表する」ことを意味する。 (10) 高潮警報・注意報の潮位は一般に高さを示す「標高」で表す。「標高」の基準面とし て東京湾平均海面(TP)を用いるが、島嶼部など一部では国土地理院による高さの基準 面あるいは MSL(平均潮位)等を用いる。 (11) 地震や火山の噴火等、不測の事態により気象災害にかかわる諸条件が変化し、通常の 基準を適用することが適切でない状態となることがある。このような場合は、非常措置 として基準のみにとらわれない警報・注意報の運用を行うことがある。また、このよう な状態がある程度長期間継続すると考えられる場合には、特定の警報・注意報につい て、対象地域を必要最小限の範囲に限定して「暫定基準」を設定し、通常より低い基準 で運用することがある。 土壌雨量指数 : 土壌雨量指数は、降雨による土砂災害発生の危険性を示す指標で、土壌中 に貯まっている雨水の量を示す指数。詳細は土壌雨量指数の説明 (http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/bosai/dojoshisu.html)を参照。 流域雨量指数 : 流域雨量指数は、降雨による洪水災害発生の危険性を示す指標で、対象と なる地域・時刻に存在する流域の雨水の量を示す指数。詳細は流域雨量指数の説明 (http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/bosai/ryuikishisu.html)を参照 大雨警報・注意報の土壌雨量指数基準値は、総務省が定めた「地域メッシュ」(約 1km 四方) 毎に設定していますが、気象庁 HP の「警報・注意報発表基準一覧表」では、市内における基 準値の最低値を示しています。 「地域メッシュ」とは、総務省が各種統計に利用するため、国土を緯度・経度により方形の 小地域区画に細分したものです。また、それぞれのメッシュを識別するために付与されたコー ドは「地域メッシュ・コード」と呼ばれ、このコードは日本工業規格(JIS X 0410)です。 なお、「地域メッシュ」及び「地域メッシュ・コード」の詳細については、以下のHPを参照 して下さい。 総務省(統計局) http://www.stat.go.jp/data/mesh/index.htm 財団法人日本規格協会 http://www.webstore.jsa.or.jp/webstore/top/index.jsp

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風水害等対策編 第3章第3節 「気象情報等伝達計画」 (ク) 中越地域の平坦地・平坦地以外地図

平坦地、平坦地以外の定義

平坦地 : 概ね傾斜が 30 パーミル以下で、都市化率(ここでは、国土数値情報の土

地利用情報に基づき、

(建物用地+幹線交通用地)/(すべて-河川・湖

沼・海浜・海水)として算出)が 25 パーセント以上の地域

平坦地以外 : 上記以外の地域

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風水害等対策編 第3章第3節 「気象情報等伝達計画」 (ケ)気象警報等の伝達系統図 二重線で囲まれている機関は、気象業務法施行令第8条第1号の規定に基づく法定伝達先。 二重線の経路は、特別警報が発表された際に、通知もしくは周知の措置が義務付けられている伝達経路。

新潟県(危機対策課)

国土交通省北陸地方整備局

陸上自衛隊第 30 普通科連隊

JR東日本新潟支社

NHK新潟放送局

報道機関

国土交通省北陸信越運輸局

住民等

陸上自衛隊(第 30、第2普通科連隊)

航空自衛隊(新潟救難隊)※警報時のみ

地域整備部

関係水防管理団体

ダム水門管理者

東日本電信電話㈱

※警報時のみ

消防庁

県警察本部(警備第二課)

警察無線等一斉送信

警察署

交番・駐在所

隊・警察署

新潟海上保安部

巡視船艇

海事関係

機関所属船舶

在航船舶

第九管区海上保安本部

新潟航空基地

(無線)

一般航行船舶

各事務所、出張所

県地域機関

東日本電信電話㈱新潟支店災害対策室

気象情報等メール

配信システム

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風水害等対策編 第3章第3節 「気象情報等伝達計画」 イ 気象情報 (ア) 気象等の予報に関係のある台風、大雨その他災害に結びつくような激しい気象現象等 についての情報を具体的かつ速やかに発表するものであり、特別警報・警報・注意報に 先立って予告的に警戒や注意を呼びかけることを目的としたものと、特別警報・警報・ 注意報発表中にその内容を補い、それらの効果をより高めることを目的としたものに大 別できる。 (イ) 土砂災害警戒情報 新潟県と新潟地方気象台が共同で発表する情報で、大雨警報(土砂災害)発表中に、大 雨による土砂災害発生の危険度が高まった時、市町村長が避難勧告等を発令する際の判断 や住民等の自主避難の参考となるよう市町村ごとに発表する。土砂災害警戒情報に加え、 大雨特別警報(土砂災害)が発表されているときは、避難勧告等の対象地区の範囲が十分 であるかどうかなど、既に実施済みの措置の内容を再度確認し、その結果、必要に応じて 避難勧告の対象地域の拡大等の更なる措置を検討する必要がある。

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風水害等対策編 第3章第3節 「気象情報等伝達計画」 土砂災害警戒情報の伝達系統図

:専用回線(防災情報提供システム)

:電子メール等

市、新潟県関係地域機関

新潟県防災局

(危機対策課)

新潟県土木部

(砂防課)

新潟地方気象台

NHK新潟放送局

エフエムラジオ新潟

北陸信越運輸局

第九管区海上保安本部

新潟海上保安部

陸上自衛隊

(第 30、第2普通科連隊)

新潟県警察本部

北陸地方整備局河川管理課

NTT東日本新潟支店

JR東日本新潟支社

新潟県民エフエム放送

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風水害等対策編 第3章第3節 「気象情報等伝達計画」 (ウ) 記録的短時間大雨情報 県内で、数年に一度程度しか発生しないような猛烈な短時間の大雨を観測(地上の雨量計 による観測)又は解析(気象レーダーと地上の雨量計を組み合わせた分析)したときに、府県 気象情報の一種として発表する。 (エ) 竜巻注意情報 積乱雲の下で発生する竜巻、ダウンバースト等による激しい突風に対して注意を呼びか ける情報で、雷注意報が発表されている状況下において竜巻等の激しい突風の発生しやす い気象状況になっている時に、県単位で発表する。この情報の有効期間は、発表から 1 時 間である。 (オ) 信濃川中流洪水予報 河川の増水やはん濫などに対する水防活動の判断や住民等の避難行動の参考となるよう に、あらかじめ指定した河川について、区間を決めて水位又は流量を示して発表する警報 及び注意報である。信濃川中流については、信濃川河川事務所と新潟地方気象台が共同で 下表の標題により発表する。 指定河川洪水予報 種 類 標 題 概 要 洪水警報 はん濫発生情報 はん濫が発生したとき、はん濫が継続しているときに発表 される。 新たにはん濫が及ぶ区域の住民等の避難誘導や救援活動等 が必要となる。 はん濫危険情報 はん濫危険水位に達したとき、はん濫危険水位以上の状態 が継続しているときに発表される。 いつはん濫が発生してもおかしくない状況、避難等のはん 濫発生に対する対応を求める段階であり、避難勧告等の発 令の判断の参考とする。 はん濫警戒情報 はん濫危険水位に達すると見込まれるとき、避難判断水位 に達しさらに水位の上昇が見込まれるときに発表される。 避難準備等のはん濫発生に対する警戒を求める段階であ り、避難準備情報の発令の判断の参考とする。 洪水注意報 はん濫注意情報 はん濫注意水位に達し、さらに水位の上昇が見込まれると き、はん濫注意水位以上でかつ避難判断水位未満の状態が 継続しているとき、避難判断水位に達したが水位の上昇が 見込まれないときに発表される。はん濫の発生に対する注 意を求める段階である。

信濃川中流洪水予報の基準水位

(単位:m)

予報区

域名

河川名

水位観測

所名

所在地 位置

水防団

待機

水位

はん濫

注意

水位

避難判

断水位

はん濫

危険

水位

計画高

水位

信濃川

信濃川

中流

十日町市

(姿)

十日町

右岸

70.1k

142.00 142.50 145.90 146.20 146.809

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風水害等対策編 第3章第3節 「気象情報等伝達計画」 ウ 注意報・警報の発表・解除及び気象情報の発表 (ア)一般の利用に適合する特別警報・警報・注意報等の伝達 新潟地方気象台は、気象警報等(航空機、鉄道、電気事業等に適合するための警報を除 く)を発表、切替え、解除したときは、気象特別警報・警報・注意報等の伝達系統図に より、関係機関へ速やかに専用通信施設又は公衆通信施設により伝達する。 (イ) 鉄道・電気事業の利用に適合する予報及び警報 a 新潟地方気象台は、鉄道事業施設の気象、津波等による災害の防止及び鉄道事業の 運用に資するため、鉄道事業者に対し、鉄道気象通報を行う。 b 新潟地方気象台は、電気事業施設の気象災害防止及び電力事業の運用に資するため、 電気事業者に対し、電力気象通報を行う。 エ 市の業務 市長は、関係機関からの警報等の伝達を受けたときは、速やかにその内容に応じ、的確 な防災及び避難対策等の必要な措置を講ずるとともに、適切な方法によって、防災関係機 関及び市民に周知するものとする。 オ 県の業務 知事は、(1)ア、イの通報を受けたときは、あらかじめ計画された組織によって速やかに これを関係地方機関及び市長に伝達する。また、気象情報等の通報についても、必要と認 める事項は、市等に通報するものとし、この場合は、新潟県防災行政無線によるほか、一 斉メール、一般電話、県警察本部所管の通信網等により周知を図るものとする。 カ NTT東日本の責務 NTT東日本(故障時にはNTT西日本)は、発表対象区域の通報を受けたときは、一 般通信に優先し所管の通信網(FAX)により、あらかじめ計画された組織によって速や かにこれを市長に伝達する。 キ 水防警報等の取扱い 本章第4節「洪水予報・水害警報伝達計画」に定めるところによる。 ク 異常現象発見時における措置 (ア) 異常気象の種別 a 竜巻等突風・・・農作物、建造物に被害を与える程度以上のもの b 強い降ひょう・・農作物等に被害を与える程度以上のもの c 雪崩・・・・・・建造物又は交通等に被害を与える程度以上のもの d その他異常なもの (イ) 通報手続 a 異常現象を発見した者は、速やかに市長、消防職員、警察官等に通報する。 b 通報を受けた消防職員、警察官は、その旨、市長に通報する。 c (イ) のa又はbにより通報を受けた市は、直ちに下記機関に通報する。 (a) 新潟地方気象台 (b) 十日町地域振興局及びその他関係機関 (c) 当該災害に関係する近隣市町村 d 十日町地域振興局は、その旨を直ちに県危機対策課長及び関係部課長に通報する。 (2) 火災気象通報 ア 新潟地方気象台の業務 消防法の規定により、気象の状況が火災の予防上危険と認められるときに新潟地方気象

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風水害等対策編 第3章第3節 「気象情報等伝達計画」 台が新潟県知事に対して通報する。 イ 県の業務 知事は、新潟地方気象台から火災気象通報を受けたときは、気象警報等の伝達に準じて、 市に伝達する。 ウ 火災気象通報の通報基準 通報を行う基準は、当日の気象状態が次のいずれかの条件を満たしたときとする。 (ア) 実効湿度が65%以下になる見込みのとき。 (イ) 平均風速15m/s以上の風が1時間以上続いて吹く見込みのとき。(降雨、降雪中は通報 しないこともある。) (ウ) 火災危険度5以上になる見込みのとき。 注:「火災危険度」とは、その日の最小湿度及び最大風速から計算される指数 (3) 火災警報 ア 市・十日町地域広域事務組合の業務 十日町地域広域事務組合管理者(以下「管理者」という。)は、知事から火災気象通報を 受けたとき又は気象の状況が火災の予防上危険であると認めるときは、消防法第22条3項 の定めにより、「火災警報」を発することができる。 管理者から「火災警報」が発せられたときは、市の区域に在る者は、十日町地域広域事 務組合火災予防条例で定める火の使用制限に従わなければならない。 市は、火災警報が発せられたときは、消防本部と連携し、広報車・消防車・同報系無線 等による呼びかけ及びコミュニティFM等を通じ、住民等及び所在の官公署・事業所等に 周知するとともに県危機対策課に通報するものとする。 イ 県の業務 県危機対策課は、管理者から「火災警報」の通報を受けたときは、放送機関に放送を依 頼する。 ○水防警報伝達系統(国土交通省:宮中~下条) ※電子メールによる伝達 信濃川河川事務所 十日町地域振興局 十日町市 十日町地域消防本部 信濃川河川事務所・出張所 県河川管理課 県警察本部 報道機関等 新潟地方気象台 十日町警察署 陸上自衛隊 消防団 住 民 等 県危機対策課

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風水害等対策編 第3章第3節 「気象情報等伝達計画」

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○水防警報伝達系統(県:割野~宮中) ※FAXによる伝達

○火災警報伝達系統図 ○異常現象発見者の速報系統図 異 常 現 象 の 発 見 者 警察官 県警察本部 県警察本 市 長 市 新潟地方気象台 県 知 事 県 知 関 係 機 関 関 係 機 消防職員 十日町地域振興局 県警察本関係機関 県警察本近隣市町村 県警察本 十日町地域振興局 信濃川河川事務所 十日町市 消防団 十日町地域消防本部 県河川管理課 報道機関等 県警察本部 陸上自衛隊 陸上自衛隊 住 民 等 関 係 機 県危機対策課 十日町警察署 信濃川工事事務所・出張所 十 日 町 市 新潟地方気象台 県危機対策課 消防団 住 民 等 放送の依頼 火災警報の発令 火 災 警 報 の 伝 達 報道機関等 火災気象通報の伝達 十日町地域広域事務組合 (十日町地域消防本部)

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風水害等対策編 第3章第4節 「洪水予報・水防警報等伝達計画」

第4節 洪水予報・水防警報等伝達計画

【十日町市災害対策本部担当等】 総務部総務班、情報班、消防本部 1 計画の方針 (1) 基本方針 ア 住民等の責務 市が伝達する避難情報やその他の機関が配信する気象・防災情報に十分注意を払い、自 主防災組織、地域自治組織近隣住民等とも連絡を密にするなどして自ら災害に備えるとと もに、自発的な防災活動に参加する等防災に寄与するよう努める。 イ 市の責務 国、県、新潟地方気象台等からの気象・防災情報等に基づき、住民等への避難勧告等発 令の時機を判断し、迅速かつ的確に伝達する。 また、水防管理団体として、水防活動を十分に果たすべき責任を有しており、河川の水 位が水防団待機水位を超えるとき又は増水により災害発生のおそれがある場合は、十日町 市水防計画に定める関係者に通報し、水防上必要があるときは、消防団及び消防本部を準 備又は出動させる。 (ア) 市管理河川等 十日町市水防計画に定める市管理河川等(水位観測所の無い県管理河川も含む。)につ いて、日ごろから各河川の重要水防箇所について調査するとともに、消防本部、消防団、 自主防災組織、地域自治組織等と連携し、増水時の通報伝達体制の構築に努める。 ウ 国、県の責務 (ア) 洪水予報河川 流域面積の大きい河川で洪水により相当な損害は予測されるものについては、国、県 が洪水予報河川に指定し、気象庁と共同して、洪水のおそれがあるときは、河川の水位 又は流量を市に通知するとともに、必要に応じて報道機関の協力を求めて一般に周知す る。 (イ) 水位周知河川 上記洪水予報河川以外で、洪水により相当な損害が予測されるものについては、国、 県が水位周知河川に指定し、避難判断水位(はん濫注意水位を超え、災害の発生を特に 警戒すべき水位)を定め、河川の水位がこれに達したときは、水位又は流量を市に通知 するとともに、必要に応じて報道機関の協力を求めて一般に周知する。 (ウ) 水防警報河川 洪水により相当な損害が予測されるものについては、国、県が水防警報河川に指定し、 これにより水防警報を発したとき、又はその通知を得たときは、直ちにその警報事項を 市その他水防関係機関に通知する。 (エ) 水位の通知及び公表 量水標管理者として、洪水のおそれがあり、量水標の水位が水防団待機水位を超える ときは、その水位の状況を水防計画で定める関係者に通報する。 また、量水標の水位がはん濫注意水位を超えるときは、その水位の状況を水防計画で

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風水害等対策編 第3章第4節 「洪水予報・水防警報等伝達計画」 定めるところにより公表する。 (2) 要配慮者に対する配慮 市は、国、県、新潟地方気象台等からの気象・防災情報及び、消防本部、消防団、自主防 災組織、地域自治組織等からの情報提供に基づき、避難行動要支援者への避難準備情報等発 令の時機を判断し、迅速かつ的確に伝達する。 (3) 積雪期の対応 積雪・降雪により発生する河道閉塞等に注意し、国、県等関係機関と連携して対応する。 河道閉塞時の急激な気温上昇、降雨等による水上がりの発生を未然に防止するため、早急な 対応を実施するように努める。 また、河川等への排雪禁止に関する広報、パトロール等を実施し、河道閉塞の未然防止に 努める。 2 河川情報の流れ(フロー図) 洪水予報河川・水位情報周知河川・水防警報河川 左記以外の河川 国土交通省北陸地方整備局 信濃川河川事務所 住民等、消防本部、消防団、自主防災 組織、地域自治組織等 市 河 川 パ ト ロ ー ル 河 川 パ ト ロ ー ル 水位観測(直轄) 目視、パトロール等 消防本部 住民等 避難等に係る情報 防災、水防活動情報等 十日町地域振興 局地域整備部 水位観測 (県管理) 消防団 水防活動要請 出動要請等 水防活動報告 水防活動報告 県水防本部 危機対策課 ・予報、警報等各種情報 ・水防活動報告 一斉メール等に よる情報提供 被害報告 新潟地方気象台・報道機関 情 報 提 供 気 象 情 報 避 難 情 報 等

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