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(1)

【10 環境と調和し、快適に暮らせること】

(1) 資源を有効利用し、環境負荷の少ない

  社会をつくる

県民一人ひとりに省エネ・省資源に取り組む意識が浸透し、CO

2

削減が図られ、

地球温暖化対策が進展する社会を目指します。

住宅ストックの循環利用と長寿命化を促進し、低炭素社会の実現を目指します。

県民・事業者による「3R」

(発生抑制、再使用、再生利用)の取組みが普及し、限ら

れた資源が有効に利用される社会を目指します。

廃棄物の不法投棄などがなく、廃棄物が適正に処理され、快適に暮らせる社会を

目指します。

施策の体系

現状・課題

● 世界の人口が増加し、新興国の経済成長が進む中で世界のエネルギー消費が拡大し、温室効果 ガスの排出量が増加しています。経済の持続可能な発展を実現するためには、省エネルギー・ 省資源を促進し、環境負荷が少ない社会づくりが必要とされています。 ● 平成 28(2016) 年 11 月に、地球温暖化対策の新たな国際的な枠組みとなるパリ協定が発 効し、すべての国が参加する地球温暖化対策が動き始めています。我が国においては、平成 42(2030) 年度に温室効果ガスを平成 25(2013) 年度比で 26% 削減するという目標を掲げてお り、本県においても、環境に配慮した生活様式への移行、省エネルギーの推進など、今後さら に低炭素社会の構築を進めていくことが必要です。 ● 本県の平成 25(2013) 年度の CO2排出量は、平成 2(1990) 年度と比べ 4.5% 増加しています。 特に、家庭部門、業務部門は、世帯数や空調・照明設備の増加等に加え、平成 23(2011) 年に 発生した東日本大震災に伴う原子力発電所の稼動停止による火力発電所の発電量増加の影響に より、それぞれ 70.8%、64.7% と大幅に増加しています。 ● 我が国は、住宅の量的充足が続く一方、欧米に比べて既存住宅の流通割合、リフォーム投資割 合は低い状態が続いています。環境負荷の低減と住生活の向上を図るために、既存住宅市場の 活性化、住宅を長く使うためのリフォーム市場の活性化が求められています。

第3章

展開する施策 10 環境と調和し、快適に暮らせること

(2)

代に継承していくことが必要です。 ● 私たちの社会は、地球上の限りある資源の恩恵を受けて成り立っています。この限りある資源 を将来に渡って持続的に利用していくためには、不要物をできるだけ発生させない(Reduce: リデュース)、使えるものは繰り返し使う(Reuse:リユース)、再び資源として利用する (Recycle:リサイクル)、いわゆる「3R」を推進し、資源の消費を抑制する必要があります。 ● 廃棄物を処理する市町村や事業者において、生活環境保全上の支障が生じないよう、廃棄物処 理法等の関連法規を遵守し、しっかりした管理体制の下で、適正に処理を行うことが必要です。 ● ポリ塩化ビフェニル(PCB)廃棄物については、法律に定める期限までの処理が必要です。特に、 高濃度 PCB 廃棄物・使用製品については、法改正により、事業者には処理期限の 1 年前まで の処分委託が義務付けられ、より迅速な処理が必要となっています。 ● 産業廃棄物の不法投棄や排出事業者・処理業者による不適正処理は、大規模な事案は減少傾向 にあるものの、依然として発生しており、県民意識の中にはこの問題に対する不信感、不安感 が根強く残っています。このため、不法投棄の防止をはじめとする産業廃棄物の適正処理に向 けた施策を推進することが必要です。

施策の方向

【① 低炭素社会の推進】

(地球温暖化対策の推進・省エネルギーの普及促進)

○  各 主 体( 家 庭、 事 業 者 ) に お け る 平 成 42(2030) 年 度 の CO2排 出 量 の 削 減 目 標( 平 成 25(2013) 年度比)を定めて取り組んでいく「福岡県地球温暖化対策実行計画」に基づき、省エネ・ 省資源に取り組むエコファミリーやエコ事業所、「福岡県省エネルギー推進会議」を活用した中 小企業の省エネ促進など、低炭素社会づくりを進めます。 ○ 気候変動の影響による被害を最小化あるいは回避するため、県の地域特性を踏まえ、住民生活・ 経済活動に関連する施策に適応の考え方を組み込み、総合的かつ計画的な取組みを進めます。 ○ 県民、事業者、NPO・民間団体など、多様な主体との協働により、省エネルギー・省資源の 取組みや次代を担う子どもたちへの環境教育を進めていきます。 子どもたちへの環境教育 福岡県マスコットキャラクター エコトンファミリー

(温室効果ガス排出削減の進んだまちづくり)

○ 環境負荷が少ない中古住宅市場の活性化、住宅リフォームの促進により、住宅ストックの有効 活用を図るとともに、省エネルギー性能、耐久性に優れた住宅の普及を促進します。

第3章

展開する施策

(3)

【② 循環型社会の推進】

(資源の有効利用の推進)

○ 県民・事業者による「3R」活動の推進、建設資材・生活関連リサイクル製品の利用促進によ り、「3R」に配慮したライフスタイルへの転換を図ります。 ○ 福岡県リサイクル総合研究事業化センターの機能を強化し、産学官民と連携して共同研究を推 進するとともに、開発した優れたリサイクル技術、社会システムの普及・拡大に努めます。 ○ 製造・流通・小売・消費の各段階で発生する食品ロスを削減するため、事業者・県民の意識啓 発やフードバンク活動の普及促進に取り組みます。 ○ 流域下水道における下水汚泥の緑農地利用、建設資材化、火力発電所における混焼燃料化など の有効利用に加え、今後も新技術の導入を図り、資源の有効利用を推進します。 県産リサイクル製品認定マーク リサイクル総合研究事業化センターの研究成果展示会 食品ロス削減を呼びかける「食べもの余らせん隊」

(廃棄物の適正処理の推進)

○ 一般廃棄物については、県民、事業者、行政それぞれが自主的に排出抑制に取り組むとともに、 事業者における再使用・再生利用しやすい製品の製造・販売、消費者の再使用・再生利用しや すい製品の選択を促進し、循環的利用を推進します。 ○ 一般廃棄物の処理施設については、市町村等による維持管理が適正に行われるよう立入検査を 適宜実施するほか、施設の排ガス、排水の検査等の定期的な報告を求めるなど実態把握し、必 要に応じ改善指導を行います。 ○ 海岸漂着物対策については、「福岡県海岸漂着物対策地域計画」に基づき、海岸環境の保全に ついての普及啓発や海岸漂着物の回収などに取り組みます。 ○ 産業廃棄物については、排出抑制及び資源化・減量化を促進するため、排出事業者及び産業廃 棄物処理業者への働きかけを強化します。また、産業廃棄物の処理に係る全ての事業者の各段 階で適正処理が進められるよう指導を強化し、不適正処理が疑われる場合には、早い段階での 対応を図ります。 ○ 産業廃棄物の処理施設については、条例に基づき周辺住民との紛争の予防を図り、また、処理 業の許可については、「廃棄物処理法」に基づき厳正に審査を行うとともに、指導・監督を徹底 していきます。 ○ 高濃度 PCB 廃棄物・使用製品については、国や関係団体等との緊密な連携により、早急な所 在の把握や事業者に対する働きかけを行い、期限内処理を推進していきます。 ○ 不法投棄については、「福岡県不法投棄マッピングシステム」を運用しながら、関係機関が連 携し、効果的なパトロールの実施や不法投棄されやすい場所の重点監視などの取組みを強化し ます。さらに、悪質な廃棄物事犯については、取締りを強化します。

第3章

展開する施策 10 環境と調和し、快適に暮らせること

(4)

(2) 環境に優しく安価で安定的なエネルギー

  需給構造を実現する

「スマートグリッド」の構築など、エネルギーを効率的に利活用する新たな社会

システムの実現を目指します。

環境にも配慮したエネルギーが安価かつ安定的に供給される社会を目指します。

地域の特性に応じた多様なエネルギーの導入を促進し、エネルギーの地産地消

を目指します。

産学官が連携して、企業、地域にとって有望な市場分野である、新たなエネル

ギー関連産業の育成・集積を目指します。

施策の体系

現状・課題

● 東日本大震災の教訓を踏まえ、国民生活や経済活動の基盤であるエネルギーを安定的に確保す るためには、エネルギーの効率的利用を図るとともに、エネルギー源の多様化・分散化を推進 するなど、地域における需給両面からの取組みが重要になっています。 ● 平成 24(2012) 年 7 月に開始された再生可能エネルギー固定価格買取制度により、平成 28(2016) 年 3 月末現在、県内に新たに導入された再生可能エネルギー発電設備の容量は約 134 万k W と、本県は全国 4 位の再生可能エネルギー先進県となっています。一方で、再生 可能エネルギー発電設備が急速に普及した九州本土においては、再生可能エネルギーの導入が 制限される系統連系問題が発生しており、再生可能エネルギー発電設備の更なる導入拡大に向 けて、系統連系対策の強化が求められています。 ● 再生可能エネルギー発電設備等の分散型エネルギーシステムは、停電時・災害時にも利用可能 な電源であり、防災面からもその普及が期待されており、エネルギーの効率的利用の促進、エ

第3章

展開する施策

(5)

ネルギー源の多様化・分散化、地域におけるエネルギー供給システムの強靭化の視点からも、 普及を促進する必要があります。 ● 平成 27(2015) 年 7 月に決定された長期エネルギー需給見通しでは、再生可能エネルギーの 最大限の導入と国民負担の抑制を両立するため、自然条件によらず安定的に運用が可能な地熱、 水力、バイオマスを積極的に導入していくこととされており、県内においても、地域の特性に 応じた多様な再生可能エネルギーの導入を促進する必要があります。 ● 再生可能エネルギーの導入検討にあたっては、日照時間、風況など適地に関する基礎情報を把 握することが必要となるため、これらの情報を円滑に提供する仕組み作りが必要とされています。 ● 電力小売の全面自由化をはじめとした電力システム改革に伴い、小売発電事業への新規参入な ど、企業のビジネスチャンス拡大が期待されています。新たなエネルギー関連産業の育成・集 積を図るためには、需要家側のニーズに応じた製品・技術、サービスの開発、提供を図ること が必要とされています。

施策の方向

【① エネルギーの効率的利用】

(エネルギーを効率的に利用する新たな社会システムづくり)

○ エネルギーの効率的利用の促進、分散型電源・高効率発電 の普及などにおける地方の役割や取組みを幅広く研究し、 本県におけるエネルギー政策の方向性を明らかにするとと もに、エネルギーに関する施策を推進します。 ○ 電力小売全面自由化や IoT(※ 1)技術が進展する中、IT 技 術や蓄電池を活用したエネルギーマネジメントシステムを 通じてエネルギーの需給構造を総合的に管理・最適化する スマートグリッド(次世代電力網)や、事業者間での電気・ 熱の融通など、新たなエネルギーシステムの構築を促進し ます。 ○ 地域の特性を活かした再生可能エネルギーを導入する市町 村等に対して支援を行い、エネルギー利用モデルを構築し ます。

【② 多様なエネルギーの導入促進】

(環境に優しく安価で安定的なエネルギー供給体制の構築)

○ 国民生活、経済活動の基盤となるエネルギーの安定供給等を図るため、特定の電源、燃料源に 依存しないバランスのとれたエネルギー構成(ベストミックス)の実現、全国大での電力融通 を可能とする地域間連系線の複数ルート化を引き続き国へ要望していきます。

(分散型エネルギーシステムの普及促進)

○ 県有施設における太陽光・風力発電等の再生可能エネルギー、コージェネレーションシステム の率先導入に取り組みます。 ○ 災害などによる停電時にも利用可能な再生可能エネルギー、コージェネレーションなど、自立・ 分散型エネルギーシステムの避難所、防災拠点等への導入を促進します。 福岡県地域エネルギー 政策研究会

第3章

展開する施策 10 環境と調和し、快適に暮らせること

(6)

(再生可能エネルギーの普及促進)

○ 県内の再生可能エネルギー適地情報を検索できる全国初の「再生可能エネルギー導入支援シス テム」の公開、「総合相談窓口」の設置により、再生可能エネルギー導入検討に必要となる基本 情報をワンストップで提供します。 ○ 地域の特性を活かした再生可能エネルギーを導入する市町村等に対して支援を行い、エネル ギー利用モデルを構築します。(再掲) ○ 再生可能エネルギーの導入や設備の保守点検方法等を検討している企業等に専門家を派遣する ことで、設備の導入、適切な保守点検等の実施を促進します。 ○ 中小企業に対して、再生可能エネルギー設備、省エネルギー設備、コージェネレーション等の 導入を支援する低利融資を行います。 ○ 農林水産業における、再生可能エネルギーや省エネ施設・機器の導入を促進します。 ○ 県が管理するダムの放流水を活用した小水力発電、洋上風力発電など、地域資源を活用した多 様な再生可能エネルギーの導入を推進し、エネルギーの地産地消を促進します。 ○ 再生可能エネルギーの変動する出力の吸収、余剰電力の有効活用を図るため、再生可能エネル ギーを水素に転換し利用するシステムの実証等を支援します。 県有地に設置された太陽光発電設備 響灘風力発電所 おおき循環センター「くるるん」

【③ エネルギー関連産業の育成・集積】

(新たなエネルギー関連産業の育成・集積による地域振興)

○ エネルギーに関する製品、技術等を紹介する展示会の開催を通じてビジネスチャンスを拡大す ることにより、新たなエネルギー関連産業を育成・支援します。

第3章

展開する施策

(7)

【10 環境と調和し、快適に暮らせること】

(3) 自然と共生し、快適な環境をつくる

多様な主体の取組みにより、豊かな自然、生物多様性が保全され、その恵みを将

来にわたって享受できる自然共生社会を目指します。

さわやかな空気、清らかな水、安全な土壌などが守られた健全で恵み豊かな 環

境、清潔で安らぎのある快適なまちを目指します。

地域の生活にあった交通ネットワークの構築、県民が安全で安心して快適に 暮

らせる環境の創出を目指します。

個性豊かで、美しく、誇りを持って次の世代に継承することができる美しいまち

並みと景観の保全・形成を目指します。

動物愛護の推進により、人と動物が共生し、快適に暮らせる社会を目指します。

施策の体系

現状・課題

● 生物多様性は、私たちの暮らしに不可欠な水と食料をはじめ、心の潤い、精神的な充足、多様 な文化など、様々な恵みをもたらすものであり、自然環境、生物多様性の保全は、人間と自然 の共生を確保し、持続可能な社会を実現する上で極めて重要です。 ● 国においては、「生物多様性国家戦略 2012-2020」が策定(平成 24(2012) 年 9 月)された ところであり、本県においても、水質汚濁、資源開発、都市化の進展、里地里山の荒廃、外来 生物の侵入、地球温暖化の進行など様々な理由で、生物多様性の劣化、損失が生じており、「福 岡県生物多様性戦略」を策定(平成 25(2013) 年 3 月)し、体系的かつ計画的に取組みを推進 しています。 ● 農山漁村には、そこに人が住み、農林漁業を営むことで、洪水、土砂崩れを防ぎ、美しい風景 と生き物のすみかを守るといった県民全体に及ぶ効果を発揮しています。しかし、人口減少、 高齢化などの進展により、この効果を十分発揮させることが困難になりつつあることから、県 民全体でこの地域を守っていくことが重要です。

第3章

展開する施策 10 環境と調和し、快適に暮らせること

(8)

です。 ● 上下水道、電気、ガスなどの生活インフラは、日常の生活、社会活動の基本となっており、快 適な生活には欠かすことのできないものです。 ● 上水道については、需要の増大が見込まれる地域、水質悪化が懸念される地域などがあり、安 全な水を安定的に供給することが求められています。 ● 衛生的で快適な居住空間を創出するとともに、公共用水域の水質保全を図るためには、下水道、 浄化槽の整備を促進する必要があります。 ● 仕事、通院、買物など県民生活を支えるためには、県民・交通事業者・行政が連携し、地域の 生活に合った快適な交通環境を構築することが重要です。 ● 公園は、子どもから高齢者まで幅広い年齢層のレクリエーション活動、健康増進活動、文化活 動など多様な活動の拠点となっています。 ● 少子高齢化、単身高齢世帯の増加などに伴い、今後空き家の増加が見込まれています。適正管 理や利活用が行われない空き家が、防災、衛生、景観など周辺の生活環境に深刻な影響を及ぼ しています。 ● 県内には、老朽化した狭小な大量の公営住宅のストックがあり、耐用年限を超過したものも多 く、ストックの更新が課題となっています。 ● 美しいまちづくりを推進していくために、景観に関する意識の向上による気運の醸成を促すと ともに、広域的な景観の保全と形成に取り組んでいくことにより県内市町村の役割意識を高め ていくことが必要です。 ● 動物は心に潤いを与える存在ですが、不適切な飼育による近隣住民とのトラブルや虐待・遺棄 などの問題が発生しています。また、本県の犬猫の致死処分数は減少してはいるものの、全国 でも高い水準にあり、適正飼育に関する意識の向上が課題となっています。

施策の方向

【① 自然共生社会の推進】

(豊かな自然と生物多様性の保全)

○  「福岡県生物多様性戦略」に基づき、県の関連施策に生物多様性配慮の視点を導入するととも に、地域住民や NPO、事業者、行政など多様な主体による生物多様性の保全の取組みを総合的、 計画的に推進します。 ○ 県版レッドデータブックを活用して、希少野生生物保護の必要性、生態系保全の意義について の県民の啓発を進めるとともに、外来生物による生態系等への影響に関する啓発、防除意識の 喚起に努めます。 ○ 県内最大のブナ林が残り、多数の絶滅危惧植物が生育する英彦山地において、ブナ林の衰退や 絶滅危惧植物の個体数減少の要因となっているニホンジカの捕獲を実施するなど、希少野生生 物の生息・生育環境の整備を進め、生態系全体の保全に努めます。 ○ 鳥獣保護区の指定、傷病鳥獣の保護などを通じた鳥獣保護対策を行っていきます ○ 環境に著しい影響を及ぼすおそれのある大規模な開発事業について、環境への配慮が確保され

第3章

展開する施策

(9)

るよう、環境影響評価制度等を効果的に適用していきます。 ○ 自然公園の保護及び適正な利用を促進するため、公園計画の点検・見直しを進めるとともに利 用施設の計画的な整備など自然とのふれあいの場づくりに努めます。 水生生物観察会 企業との連携による保全活動

(農林水産業が持つ多面的機能の維持・増進)

○ 農地・森林・海・河川等が持つ多面的機能への県民の理解を促進します。 ○ 地域の農家だけでなく、非農家も参画して行う、地域の共同活動を通じ、農地の保全や水路の 維持管理、景観保全活動を推進します。また、水源涵養(かんよう)、地球温暖化の防止などの 機能を持つ森林の適切な整備・保全を進めるとともに、県民一体となって健全な森林づくりを 推進します。さらに、様々な生物の産卵場や生育場としての役割や海水の浄化機能を持ってい る藻場・干潟等の漁業者等による保全活動を推進します。 ○ 化学肥料や化学農薬の使用を低減した環境に優しい農業生産を推進します。

【② 快適な生活環境の形成】

(快適な生活環境の保全・創出)

○ 大気汚染、水質汚濁については、環境基準などの目標達成と維持を図るとともに、土壌汚染に ついては、汚染の除去など適切な管理により、県民の安全と安心を確保します。また、保健環 境研究所においては、定期的なモニタリング(環境測定)を行うとともに、専門的な知見を活 用して、生活環境の保全に関する課題の解決に向けた研究を推進します。 ○ 騒音・振動や悪臭については、対策の主体となる市町村の施策に資するよう、道路騒音などの 広域的な対策に取り組むことにより、県民の快適な生活環境を保全します。 ○ 水の安定的な確保のため、五ヶ山ダム、伊良原ダム、小石原川ダムなどの水資源開発や、ダム などの管理に取り組むとともに、水の効率的利用を促進します。併せて、ダム建設により影響 を受ける地域住民の生活安定と福祉の向上を図るため、水源地域の振興に取り組みます。 ○ 水の有効利用や水道施設の効率的利用、水道事業経営の効率化を図るため、市町村の行政区域 を越えた広域的視点に立った水道施設の整備を促進します。福岡地域、筑後地域、田川地域、 京築地域については、地域ごとに策定した「広域的水道整備計画」に基づき、広域的・計画的 な水道整備を促進します。 ○ 社会情勢の変化を適切に捉えながら、地域の特性に応じて下水道や浄化槽などの汚水処理施設 の早期整備を促進し、衛生的で快適な生活環境を保全・創造していきます。 ○ 県民・交通事業者・行政が連携して、地域の実情を踏まえた持続可能な公共交通の実現、パー

第3章

展開する施策 10 環境と調和し、快適に暮らせること

(10)

○ 都市公園の整備によって、地域住民の多様な余暇活動や健康増進活動を支える場が充実するな ど、快適な生活環境の創出を図ります。 ○ 所有者等に対して、県、市町村、民間事業者等が連携し、空き家増加の抑制、利活用や適正管 理の促進などを行い、空き家対策を推進します。 ○ 居住環境の向上を図るため、公営住宅ストックの有効活用を推進します。 大気環境測定車(さわやか号) 水質測定

(美しいまちづくりの推進)

○ 県民が安らげる空間を形成するため、周辺の都市の状況、歴史、文化とその自然を一体として 捉え、広域的な観点から道路・河川などの社会資本整備に合わせて、美しい景観の保全・形成 を推進します。また、既に策定済みの「広域景観計画」については、検証を進め、必要に応じ て見直しを行うとともに、市町村における景観のルールづくりを促進します。 ○ 美しいまちづくりを推進するためには、地域住民、NPO、まちづくり団体、行政などのパー トナーシップによる景観の保全・形成の取組みが必要です。そのために、地域住民、関係団体 などに対する啓発、助言、情報提供などを行い、美しいまちづくりへの参加を促します。 ○ 良好な景観の絵画及び写真、景観形成に資する建築物の表彰、街並み整備の推進などによって 県民意識の醸成を図り、良好な居住環境づくりを促進します。 ○ 屋外広告物を優良なものへと誘導し、美しい景観の保全・創出を図るためのルールづくりを行 うとともに、屋外広告物に対する事業者、広告主、県民の意識向上を図ります。

(動物愛護の推進)

○ 動物の適正飼育に関する県民の意識向上のため、動物愛護フェスティバル、飼い方教室などに よる啓発を行うとともに、地域猫活動の普及、マイクロチップなどによる所有者明示の推進、 犬猫の譲渡の促進などにより致死処分ゼロを目指し、人と動物が共生できる社会の実現に努め ます。

第3章

展開する施策

参照

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