配布市区町村名 公益財団法人 母子衛生研究会 この冊子は、 の社会貢献広報事業として 助成を受け作成されたものです。
乳幼児の
事故防止と
応急手当
わが家
の
安心ガイドブック
本教材は古紙パルプを配合していますもくじ
CONTENTS はじめに― ――――――――――――――――――――― 1 事故防止編 こんなことに 心あたりはありませんか?― ――――――――――2 思いがけない事故による子どもの死亡が多発!― ―3 子どもの発達と事故例― ――――――――――――――4 窒息・溺れなどの事故に注意しましょう!― ―――――6 転倒・転落などの事故に注意しましょう!― ―――――7 やけどの事故に注意しましょう!―――――――――――8 さまざまな誤飲の事故に注意しましょう!― ―――――9 外傷や打撲・骨折などの事故に注意しましょう!―― 10 外出時の事故に注意しましょう!― ―――――――― 11 応急手当編 窒息したり、溺れたら…――――――――――――― 12 異物を飲みこんでしまったら…― ――――――――― 13 やけどをしたら…――――――――――――――――― 14 頭を打ったり、打撲をしたら…― ――――――――― 15 出血したり、骨折したら…――――――――――――― 16 家庭の中をもう1度見直してみましょう!―――――― 17 災害時の赤ちゃんの安全対策と防災用品― ―――― 18 いざというときあわてないために…― ――――――― 19 公益財団法人 母子衛生研究会からのお知らせ―――― 20 2は じ め に
医学の進歩、衛生状況の改善や環境の整備などにより、病気で亡くなる乳幼児
はかなり少なくなりました。
しかし、その一方では多くの子どもたちがさまざまな「不慮の事故」によって亡
くなっているという現状があります。また、死亡にいたらないまでも、事故は家
庭生活の中で多発しています。
これらの事故の大半は、前もって住環境を整備したり、子どもに注意力をつけさ
せることで防げます。そのためには、親の気配りと家族全員が事故防止の認識を
深めることが必要です。
この冊子では、子どもに起こりやすい事故とその原因について、また事故の防止
方法や家庭でできる応急手当の方法などについてわかりやすく、そのポイントをま
とめてみました。子どもの事故防止の一助としてお役立ていただければ幸いです。
公益
財団法人 母子衛生研究会
1こんなことに心あたりはありませんか?
幼児期の事故の大半は、親や家族のちょっとした気配りで防ぐことができます。●
子どもの安全チェックリスト
この安全チェックリストで、わが家の安心度をチェックしてみましょう。(答 はい= A いいえ= B) ※「B」と答えた項目については、本文の各ページをよく読んで事故防止に役立ててください。 1歳6か月〜2歳児くらいの保護者への質問 答 参照 1. 浴室のドアに、1人で入れないような工夫をしていますか? P. 6 2. 家具などの鋭い角をガードしていますか? P.10 3. 階段に転落防止用の柵を取りつけていますか? P. 7 4. 歯ブラシや箸をくわえたまま歩かせないようにしていますか? P. 7 5. 浴槽の水をためたままにしないで抜いていますか? P. 6 6. 抱っこひもは正しく装着したかよく確認していますか? P.11 7. 暖房器具の熱が直接触れないようにしていますか? P. 8 8. 医薬品・洗剤などは、手の届かないところに置いていますか? P. 9 9. ポットや炊飯器は、近づけないところに置いていますか? P. 8 10. 敷きぶとんは、固めのものを使用していますか? P. 6 11. バケツや洗濯機の水は、使用後必ず捨てていますか? P. 6 12. 車の後部座席にチャイルドシートを取りつけて乗せていますか? P.11 13. 子どもを1人だけで、車の中に残さないようにしていますか? P.11 14. テーブルクロスの使用はやめていますか? P. 8 15. たばこや灰皿は手の届かないところに置いていますか? P. 9 16. ピ−ナッツやあめ玉などは、手の届かない場所にありますか? P. 9 17. ボタン電池やコインなどの小物を遠ざけていますか? P. 9 18. ドアの開閉時に、子どもの指の位置を確認していますか? P.10 19. 子ども用の椅子は、安定のよいものを使用していますか? P. 7 20. はさみやカッターなどの刃物は、必ず片づけていますか? P.10 3歳児前後の保護者への質問 答 参照 1. 浴室のドアに、1人で入れないような工夫をしていますか? P. 6 2. 引出しやドアを開け閉めして遊ばないようにしていますか? P.10 3. ストーブやヒーターなどは、安全柵で囲っていますか? P. 8 4. あめ玉などのおやつの大きさに注意して与えていますか? P. 9 5. 浴槽の水をためたままにしないで抜いていますか? P. 6 6. 医薬品・洗剤などは、手の届かないところに置いていますか? P. 9 7. 歯ブラシや箸をくわえたまま歩かせないようにしていますか? P. 7 8. 子どもの腕を強く引っ張らないようにしていますか? P. 7 9. 車の後部座席にチャイルドシートを取りつけて乗せていますか? P.11 10. たばこや灰皿は手の届かないところに置いていますか? P. 9 11. 子どもを1人だけで、車の中に残さないようにしていますか? P.11 12. ベランダや窓際から踏み台になるものを撤去していますか? P. 7 13. すべり台やブランコの安全な乗り方を教えていますか? P.10 14. はさみやカッターなどの刃物は、必ず片づけていますか? P.10 15. ドアの開閉時に、子どもの指の位置を確認していますか? P.10 16. テーブルクロスの使用はやめていますか? P. 8 17. 幼児用のヘルメットを使っていますか? P.11 18. ボタン電池やコインなどの小物を遠ざけていますか? P. 9 19. 水遊びのときには、必ず大人がつきそっていますか? P. 6 20. 子どもだけで、川や海に行くことがないようにしていますか? P. 6 2思いがけない事故による子どもの死亡が多発!
0歳児に多い窒息死
0歳児の事故死の 80%以上は不慮の窒息が原因で す。次いで溺死・溺水が続きますが、発生数はわず かです。窒息死の要因は食品であることも多く、また、 ベッド内でも起きています。1〜4歳児で増える交通事故と溺死・溺水
1〜4歳児の不慮の事故死では、交通事故と溺死・ 溺水がともに3割以上を占めています。窒息事故の 多さも目立ち、注意が必要です。また、この年齢の 溺死の多くは、家庭の浴室で起きています。 この安全チェックリストで、わが家の安心度をチェックしてみましょう。(答 はい= A いいえ= B) 1〜9歳児の死亡原因の上位を占めるのが「不慮の事故」(思いがけない事故)です。 また、0 〜 4 歳児の不慮の事故による死亡は、本来安全なはずの家庭内でも多く起きています。5〜9歳児では半数が交通事故
5〜 9 歳児では屋外での行動範囲が広がるため、交 通事故による死亡の割合がさらに増え、50%に達し ています。溺死も多く、両方でこの年齢の事故死の 8割近くを占めています。 0歳 窒息 煙、火および火災 その他 交通事故 5∼9歳 1∼4歳 転倒・転落 溺死および溺水73
人84.9
%4.1
%5.5
%5.5
%85
人23.5
%32.9
%30.6
%7.1
%4.7
%1.2
%68
人7.4
%8.8
%50.0
%26.5
%2.9
%4.4
% ●「不慮の事故」による 死亡原因の年齢比較 (平成28年人口動態統計より) 3誕生 3か月 4か月 5か月 6か月 7か月 8か月
子どもの発達と事故例
●
発達に従って起きがちな事故
体を動かす 足をバタバタさせる 見えるものに手 を出す、口の中 にものを入れる 寝返りをうつ 座る はう ベッド・ソファー からの転落 歩行器による転落 階段からの転落 親が子を落とす 床にある 鋭いもの 鋭い角のあるおもちゃ 熱いミルク 熱い風呂 枕や柔らかいふと んによる窒息 自動車同乗中の 事故 なんでも口に 入れる 入浴時の事故 ポット 食卓 アイロン 母親と自転車の 2 人乗り 炊飯器 ストーブ ヒーター 運動機能 の発達 転 落 切傷・打撲 やけど 誤飲・窒息 交通事故 溺水事故 小物・たばこ・ 小さなおもち ゃの誤飲 4家具につかまり立ち をする ものをつかむ 1 人歩きする スイッチ・ノブ・ダイヤルをいじ る 走る、のぼる 階段をのぼりお りする 高い所へのぼれる 浴槽への転落 窓・バルコニーからの転落 すべり台 ブランコ バギーや椅子から の転落 鋭い角の家具・建具、 カミソリのいたずら 四角いテーブルの角、ドアのガラス、ドアの隙間など 屋外の石など よだれかけ ひも・コード 道でのヨチヨチ 歩き ナッツ・豆類 浴槽への 転落事故 薬・化粧品 歩行中の事故 三輪車 自転車 プール・川・海の 事故 マッチ・ライター 湯わかし器 花火 ポリ袋 9か月 10か月 11か月 12か月 13か月 1歳半 2歳 3歳 3〜5歳
子どものこんな特徴が、事故に結びつきます。
●頭が大きいので、重心が高く、バランスを失って転びやすい。 ●大人より視野が狭いので、空間を把握する力が足りません。 ●手に触れたものは、なんでも口に持っていきます。 ●大人や動物のまねが、大好きです。 ●好奇心が強く、想像もできないような遊び方や、道具の使い方をします。 ●行動が自己中心的で、こわいもの知らずです。 ●前後左右の判断ができず、とつぜん飛び出したりします。 ●じっとしているのが苦手で、そのうえ注意力不足です。 ●気分屋さんで、感情の起伏が激しく、気まぐれです。 5応急手当は
P.12
窒息
・
溺れ
などの事故に注意しましょう!
事故とその防止法1
・ 額にはった「冷却ジェルシート」がずれて口や鼻をふさぎ、窒息する事故が起きています。 ・ ポリ袋や電気コードによる窒息事故も目立ちます。子どもの近くに放置しないようにしましょう。 注意洗濯機、洗面器などによる事故
小さな子どもは、バケツや洗面器 などにたまったわずか 10 ㎝の深 さの水でも溺れてしまいます。自宅の浴槽での事故
親が少し目を離したすきに首掛け式浮 き輪の空気が抜けたり、はずれたり、浴 槽に浮かぶおもちゃを取ろうとして溺 れる事故が起きています。また、1人で 浴室に入って溺れる事故もあります。ビニールプールや海などの事故
夏季にはビニールプールやプール で遊んでいて、ちょっと目を離した すきに溺れてしまう事故が起きてい ます。海や川での事故もあとを絶ち ません。窒息による事故
睡眠中の0歳児が、柔らかいふとん、枕、 タオル、よだれかけなどに口をふさが れたり、食べ物やミルクなどを吐き戻 して窒息する事故が多発しています。 ①寝返りをうってうつぶせになり、窒息 しないように気をつけましょう。 ②ベッド内にタオル、ぬいぐるみ、ひも、ポリ袋などは置かず、 寝ているときには、よだれかけをはずしましょう。 ア ド バ イ ス ①使用後、洗濯機の水は必ず抜い ておきましょう。 ②バケツや洗面器の水がどんなに 少なくても、子どもを1人にしな いよう注意しましょう。 ①入浴中は子どもから目を離さないようにしましょう。 ②入浴後の浴槽の水は抜いておきましょう。 ③浴室のドアの高い位置に外鍵をつけると安心です。 窒息・溺れ ア ド バ イ ス ア ド バ イ ス ア ド バ イ ス ①水辺では必ず大人がつきそい、子ど もから目を離さないようにしましょう。 ②ライフジャケットを正しく着用させましょう。 6応急手当は
P.15~16
転倒
・
転落
などの事故に注意しましょう!
事故とその防止法2
寝返りによる転落事故
寝返りをうつようになるとベビー ベッドやソファなどから転落する 事故が多くなります。 ①ベッドから離れるときは必ず柵を 立て、スライド式の場合は一番上 まで上げましょう。 ②転落してもケガのないよう床に座 ぶとんなどを敷いておきましょう。子ども用ハイチェアによる転落事故
ハイチェアから立ち上がり、頭か ら転落したり、テーブルを足げり して転倒する事故があります。階段やベランダ、窓からの転落事故
階段からの転落や、ベランダの柵 の間からすり抜け転落する事故も めずらしくありません。 ①階段には必ず安全マークのつい たベビーガードを設けましょう。 掛金は子どもと反対の側につけ、 必ずかけておきます。 ②ベランダや階段、窓の近くには踏 み台になるものを置かないように しましょう。浴室での転倒や歯ブラシの事故
歯ブラシを口にくわえたまま転倒 し、口腔内に傷を負う事故がとく に1歳児に多くなっています。ま た、浴室などで洗剤で濡れた床に 滑り、転倒する事故もあります。 ①歯ブラシや箸、フォークなどを口にくわえた り、手に持ったままの状態で歩かせないよ うにしましょう。 ②ストッパー付き歯ブラシを使用しましょう。 転倒・転落 ア ド バ イ ス ア ド バ イ ス ア ド バ イ ス ・ 赤ちゃんを落としてしまう事故が多発しています。抱っこやおんぶをする際にはとくに気をつけましょう。 ・転んだ子を立ち上がらせようと腕を強く引くと脱臼することがあります。 注意 ①ハイチェアでは安全ベルトを必ず 締めましょう。 ②子どもを1人で座らせたままにし ないよう気をつけましょう。 ア ド バ イ ス 7お湯や熱いカップ麺による事故
やけどは食事の支度中や飲食店で 多い事故です。テーブルクロスを 引っ張って、高温の飲み物・カッ プ麺などをひっくり返し、やけど をする事故も多くみられます。電気あんかや湯たんぽなどによる事故
電気あんか、湯たんぽ、使い捨てカイ ロ、電気カーペットなどが、長時間皮 膚の同じ場所に接していると低温やけ どを起こすことがあります。火遊びによる事故
子どもの火遊びによる火災の多く はライターが原因です。ライター やマッチは、子どもが気づかない 場所にしまいましょう。高熱の暖房器具や家電製品による事故
熱いストーブやファンヒーターにふれ たり、電気ポット・ケトル、炊飯器、ア イロン、加湿器などの熱い蒸気に手を 出してやけどをする事故があります。 ①高熱の暖房器具は安全柵で囲い、子 どもの興味をひく蒸気の出る器具は手 の届かない場所に置きましょう。 ②転倒流水防止構造のポットやケトルが市販されています。 ①カップ麺の容器は軽くて倒れやすいので、子 どもの手の届かない場所で調理しましょう。 ②テーブルクロスの使用はやめましょう。 ①幼児対策(チャイルドレジスタンス機能=CR 機能)を 施した「PSC マーク」つきのライターを使用しましょう。 ②花火の点火にはライターではなく、ロウソクを使います。 また、必ずバケツに水を用意しておきましょう。 *CR = 幼児が扱いにくい構造 * PSCマーク = 安全基準適合の証。 ①低温やけどは見た目以上に深部まで損 傷を負っていることがあります。 ②子どもが寝たらあんか類は取りだし、 カーペットの電源は切りましょう。 事故とその防止法3
やけど
の事故に注意しましょう!
応急手当はP.14
やけど ・コンセントにヘアピンやおもちゃを差しこみ、感電する事故が起きています。 ・グリル付きコンロの窓ガラスは高温になります。気をつけましょう。 注意 ア ド バ イ ス ア ド バ イ ス ア ド バ イ ス ア ド バ イ ス 8事故とその防止法
4
さまざまな
誤飲
の事故に注意しましょう!
応急手当はP.12~13
紙類、たばこ、乾燥剤の誤飲事故
異物を飲みこむ事故では、菓子の包装紙・ チラシ・シールなどの紙類、ポリ袋、たばこ、 乾燥剤(シリカゲル)、スーパーボールなど を口に入れる例が多くみられます。あめ玉など食べ物による事故
あめ玉、ミニトマト、ピーナッツ、こんにゃくゼリー など、食べ物をのどに詰まらせる事故が起きています。 ナッツ類には破片が気道に入り気管支 炎や肺炎を引き起こす危険もあります。薬品、洗剤、化粧品などの誤飲事故
床やテーブル上に置かれた錠剤や水 薬を飲みこんだり、洗剤や化粧品を なめたりする事故が増えています。小型電池などによる事故
ボタン形やコイン形の電池の 誤飲事故が、3歳以下の子ど もに多く起きています。食道に 引っかかったり、胃中にとどま ると重症事故につながります。 ①たばこの事故は、物をつかんだり、口にしたり する生後5か月から1歳までの時期に多発しま す。加熱式たばこの誤飲にも注意しましょう。 ②ポリ袋で窒息する事故も多く、小さな切れ端で ものどにつまらせます。 ①3歳未満の幼児にはナッツ類を与え ないようにしましょう。 ②ギンナンは乳幼児が食べすぎるとけ いれんを起こすことがあります。 ①小型の電気製品やおもちゃに使われるボタン形・コイン 形電池が、本体からはずれやすくないか確認しましょう。 ②ビー玉・ビーズ・マグネット・コイン・コンセントキャップ など、口・鼻・耳に入る小物は遠ざけます。 ①薬品類は、子どもの目にふれない 場所や手の届かない場所に保管 しましょう。 ②水薬用に子どもが開けにくいCR 機能つき容器が商品化されてい ます。 誤飲 ・ハチミツやハチミツ入り食品はボツリヌス菌の混入している危険があり、1歳未満には与えてはいけません。 ・アルコール飲料、パッケージや形状がお菓子そっくりの入浴剤・石けんにも気をつけましょう。 注意 ア ド バ イ ス ア ド バ イ ス アド バ イ ス ア ド バ イ ス 9応急手当は
P.15~16
外傷
や
打撲
・
骨折
などの事故に注意しましょう!
事故とその防止法5
台所での事故
ガス・電磁調理器台、包丁、ガラス 食器などがある台所は、乳幼児の危 険地帯です。高温になったグリル扉 のガラスにさわり、やけどをする事 故もあります。テーブルや家具などによる事故
つかまり立ちやつたい歩きをして いるうちは、テーブルなどの家具 の角に頭や顔をぶつけてケガをす ることがあります。道路や遊び場などでの事故
屋外で遊ぶようになると、ころんで ケガをすることも多くなります。ブ ランコなどの遊具で遊ばせるとき は、目を離さないようにしましょう。ドアや窓などによる事故
幼児がドアのちょうつがい側の隙 間に手を入れているのに気づかず 重いドアを閉め、大ケガをするこ とがあります。 ①ドアや窓の開閉時には子どもがど こにいるか必ず確認しましょう。 ②ちょうつがい側には隙間防止カバー を利用しましょう。 ①ベビーゲートを取りつけ、台所には 入れないようにしましょう。 ②セーフティー用品を上手に利用しましょう。 ③はさみやカッターなどは放置せず、必ず片づけましょう。 ①施設や遊具の対象年齢を守り、外遊 びのルールをしっかり教えましょう。 ②屋外では大人がいつもつきそって、 子どもの行動を見守りましょう。 ①家具や部屋の硬い角には、クッション 材をつけましょう。 ②引出しの開け閉め遊びは指を挟む危険 があるのでやめさせましょう。 ・マンションの立体駐車場は危険地帯です。近くで遊ばないよう注意しましょう。 ・外遊びではパーカーなど首回りにひもやフードのついた衣服は避けましょう。 注意 外傷や打撲 ・ 骨折 ア ド バ イ ス ア ド バ イ ス ア ド バ イ ス ア ド バ イ ス 10応急手当は
P.15~16
外出時
の事故に注意しましょう!
事故とその防止法6
・レインウェアは周囲が見えるようフードを調整し、自転車の運転時には駆動部への巻きこまれに注意しましょう。 ・ベビーカーに子どもを乗せたまま階段やエスカレーターを利用しないようにしましょう。 注意自転車使用中の事故
運転中ばかりでなく、停車中に転倒し て幼児座席の子どもが頭を打つ事故が 起きています。必ずシートベルトを装 着し、ヘルメットを着用させましょう。 ①子どもを乗せたまま自転車から離れ ないようにしましょう。 ②幼児のヘルメット着用は道路交通法に よって定められています。 ③3人乗りは安全基準を満たす自転車に限って許可されます。ベビーカー・抱っこひもによる事故
ベビーカーの開閉時に乳児が手指 を挟んでケガをすることがありま す。また、誤って抱っこひもから子 どもを落とす事故が起きています。 ①ベビーカーのベルトは必ず装着し、 段差や隙間に注意し、電車やバスで は周囲の安全を確認しましょう。 ②抱っこひもは取扱説明書をよく読み、 バックルなど正しく使用しましょう。自動車に乗車中の事故
6歳未満の乳幼児を乗せるときは、正し く装着したチャイルドシートを必ず使用 しましょう。ドアや窓に指を挟んだり、 夏には車内に残された子どもが脱水症や 熱中症で死亡する事故も起きています。 ①ドアやパワーウインドーを閉めるときには必ず声をかけましょう。 ②夏季に限らず、短時間であっても車内に子どもを 1 人で残す ことはやめましょう。外出時のさまざまな危険
家の外には、回転ドア、自動ドア、 エスカレーター、ショッピングカ ートなど、子どもにとって魅力的 な危険があふれていて、いっそう の注意が必要です。また、夏季に は熱中症対策の帽子も忘れずに。 クーハンは赤ちゃんを連れて外出するのに便利ですが、 持ち手の滑りにくい製品を選びましょう。 外出時 ア ド バ イ ス ア ド バ イ ス ア ド バ イ ス ア ド バ イ ス 11異物を吐かせる
子どもが1歳未満の場合は、腕の上 に下向きでうつぶせにして背中を数 回強く叩き、次にあおむけにして胸 の真ん中を強く圧迫し、この 2 つの 方法を繰り返します。1歳以上であ れば後ろ向きに抱き上げ、コブシを おへその上の胃のあたりにあてて素 早く押し上げます。この方法は1歳 未満に行ってはいけません。気道確保・人工呼吸
頭を後ろへそらし、あご先を持ち上げ て気道を確保し、幼児は鼻をつまんで 口から口へ、乳児は口で鼻と口を一緒 におおい、約1秒間、胸がふくらむま で息を吹きこみます。 30回の胸骨圧迫と2回の人工呼吸を繰り返します。胸骨圧迫(心臓マッサージ)
声をかけながら足の裏を叩いても反 応がなく、呼吸停止や異常がある場 合には、ただちに胸骨圧迫による心 肺蘇生を開始します。幼児の場合は 片手で胸の真ん中を、乳児の場合は 指2本で乳頭を結ぶ線の少し足側を、 胸の厚さの約1/ 3の深さまで強く圧 迫します。1 分間に100〜120回 のテンポで繰り返し行います。窒息
したり、
溺れ
たら…
家庭でできる応急手当1
応急手当 (乳児) (幼児) 乳幼児の反応がないときは、大声で応援を呼び、119 番通報と AED を頼みましょう。 − AED(自動体外式除細動器)とは?− 心臓に電気的な刺激を与え、正常なリ ズムを取り戻すための機器で、人の集 まる多くの場所に設置されています。 AED が届いたら、その音声ガイダンス に従って操作し、その後ただちに胸骨 圧迫と人工呼吸に戻り、以後2分おき に繰り返します。 口の中に指を入れて取り出そうとすると、異物がさらに奥へ入ってしまうことがあります。 注意 ●気道確保 12異物
を
飲みこ
んでしまったら…
家庭でできる応急手当2
応急手当●
病院へ行く前のチェックポイント
①何を飲んだか ②いつ飲んだか ③どれだけの量を飲んだか ④顔色が悪いなどいつもと違うところはないか ⑤けいれんを起こしていないか ⑥意識ははっきりしているか などをチェックし、誤飲したものの容器、袋、説明書な どを持って行きましょう。●
少量
(1g・1ml 未満)の誤飲ではほとんど無害なもの
食用油・酒・冷蔵庫用脱臭剤・保冷剤・マッチの先端・ろうそく・インク・クレヨン・ 絵の具・えんぴつ・消しゴム・墨汁・粘土・糊・石けん・おしろい・口紅・クリーム・ 化粧水・ベビーオイル・乳液・ベビーパウダー・歯磨き粉・シャンプー・シリカゲル・ 線香・蚊取マット・花火・靴墨・体温計の水銀●
応急手当の方法がわからないとき
異物(薬、化学薬品、有害植物など)の種類によって応急手当の方法が違います。 わからないときは 119 番やかかりつけの医師、または、中毒 110 番(P.19 参照) へ問い合せましょう。 子どもが誤って何かを飲みこんだときには、水や牛乳を飲ませ、吐かせるのが原則ですが、 異物の種類によって対応が違うこともあるので注意しましょう。●
誤飲の際の対応のポイント
品 名 応 急 手 当 たばこ 何も飲ませない のどの奥を刺激して、すぐに吐かせる。 吐かせる 至急病院へ 水や牛乳を飲ませる のどの奥を刺激して、すぐに吐かせる。 吐かせる 至急病院へ 大部分の医薬品等 水を飲ませる 防虫剤等は油に溶けやすく、毒物の吸収を早めるので、牛乳は飲ませない。 吐かせる病院へ ナフタリン・パラジクロロベ ンゼンなどの防虫剤 水や牛乳を飲ませる のどの奥を刺激して、すぐに吐かせる。 吐かせる 病院へ 香水・ヘアートニック 何も飲ませない 吐いたものが気管に入り、肺炎等を起こすことがあるので、吐かせない。 吐かせない至急病院へ 除光液・灯油・ガソリン・ ベンジンなどの揮発性物質 牛乳・卵白を飲ませる 無理に吐かせると食道などの粘膜を傷めることがあるので、吐かせない。 吐かせない至急病院へ トイレ用洗剤・漂白剤など強 酸性や強アルカリ性の物質 何も飲ませない ボタン電池は成分が漏れ出すことがあるので、すぐに病院へ。金属製品は医師の指導を受け、便とともに排泄されるのを待つ。 吐かせない至急病院へ ボタン電池・金属製品 13皮膚が赤くなった
程度のやけど
低温やけどのとき
湯たんぽやカイロなど比較的 温度の低いものに長時間触れ たためにできたやけどは、小 さくても皮膚の深くまでやけ どが進行していますので、冷 やしながら、すぐ病院に連れ て行きましょう。範囲が広いとき・
深いとき
氷を入れたビニール袋や 冷たいタオルで冷やしな がら、救急車で病院へ連 れて行きます。 範囲が小さく赤くなった程度 なら、まず流水で十分に冷や します。痛みがとれれば清潔 なガーゼなどでおおうように しましょう。やけど
をしたら…
●救急車を呼ぶ場合──119番 ①119番を押し「救急です」とはっきりと告げる。 ② あわててしゃべらず、聞かれたことにはっ きりと答える。 ・ 氏名・住所・目印・電話番号 ・ 「いつ」「どこで」「どうした」などの 状況と症状の説明 ③ 到着するまでに何か処置する必要がある かたずね、指示に従う。 ワンポイント 家庭でできる応急手当3
やけどをしたら、流水等で痛みがなくなるまで十分に冷やすことが大切です。早く冷やし始めるほど効果がありますので、 服を着たままでもかまわず冷やすようにしましょう。 応急手当 14頭を
打ったり
、
打撲
をしたら…
頭を打ったとき
①傷口から出血しているときは、傷口が閉じるように ガーゼで圧迫し、安静にして様子をみましょう。落 ち着いたら病院で傷の手当てを受けます。 ②意識がない、吐く、けいれんなどの場合には、すぐ に救急車を呼び、吐物による窒息を防ぐために顔を 横に向けて、体を動かさないようにします。 ③呼吸がない場合には、ただちに心肺蘇生法を行いま しょう(P .12 参照)。 ④いつまでも不機嫌な状態が 続くようなときは、念のた め病院に行きましょう。 ⑤頭を打ったときには、遅れ て症状がでることがありま すので、1〜2日の間は安 静にして注意深く観察しま しょう。 家庭でできる応急手当4
やけどをしたら、流水等で痛みがなくなるまで十分に冷やすことが大切です。早く冷やし始めるほど効果がありますので、 服を着たままでもかまわず冷やすようにしましょう。 頭の傷は意外に出血が多く、驚くことがありますが、傷の広さ、深さ、コブの状態、意識はあるかなど、よく観察しましょう。体を打ったとき
①腕や脚などを打ったときは、 冷たいタオルで打った部分を 冷やします。 ②おなかを強く打ったときは、 衣類をゆるめて、動かしたり 揺すったりせずに安静にして 病院へ連れて行きましょう。 応急手当 子どもの事故を予防するための情報や事故が起き てしまったときの応急手当方法などを掲載していま す。また、困ったときの相談窓口も紹介しています。 消費者庁のサイト子どもを事故から守る!事故防止ポータル
http://www.caa.go.jp/policies/policy/ consumer_safety/child/ 15骨折したとき
骨折とはっきりわかるときには、必要に応じて衣類を 切り開き、大きめのそえ木や板、ボール紙のような固 いものをあてて、折れた 骨の両端が動かないよう に固定し、病院に運びま しょう。固定するときは 痛がらないような位置で 固定しましょう。出血のとき
ガーゼで傷口が閉じるよう に強く圧迫しましょう。大 部分の出血はこれで止まり ます。出血がひどいと思わ れるときは、急いで病院へ 連れて行きます。すり傷・ひっかき傷のとき
傷口が泥や砂などで汚れて いるときは、傷口を洗い流 しガーゼなどでおおってお きましょう。出血
したり、
骨折
したら…
家庭でできる応急手当5
どんなに注意をしていても子どもにケガはつきものと考え、あわてずに対応しましょう。 応急手当 子どもの事故についての一般情報や応急手当、年齢 別の安全チェックテストなどが掲載されているので、 アクセスしてみましょう。 国立保健医療科学院 事故防止支援サイト 子どもに安全をプレゼント https://www.niph.go.jp/soshiki/shogai/jikoboshi/ 16家庭の中をもう1度見直してみましょう!
わが家の安全点検 ベビーベッド(転落)、 寝具(窒息)、化粧品(誤飲) 寝室 ガス台・鍋・炊飯器・ポット(やけど)、刃物・食器(切り傷)、 テーブル(打撲)、ハイチェア(転落)、熱い食べ物・汁(やけど)、 洗剤・調味料(誤飲) キッチン (転落など) 階段 (転倒・転落) (挟む・打撲) ドア 洗濯機・バケツ・洗面器(溺水)、 洗剤・石けん・シャンプー(誤飲)、お湯(やけど)、 カミソリ(切り傷)、歯ブラシ(負傷) 浴槽・空気の抜けた首掛け式 浮き輪(溺水)、ふた(乗って 浴槽に落下)、床(転倒) たばこ・灰皿・ボタンなどの小物・薬品(誤飲)、 暖房器具(やけど)、コード・ポリ袋(窒息)、 扇風機・テレビ台の扉(挟む)、テーブル(打撲)、 ガスストーブの元栓(ガス中毒)、コンセント(感電) 踏み台に なる物(転落) ベランダ どんなに注意をしていても子どもにケガはつきものと考え、あわてずに対応しましょう。 玄関・廊下 浴室 リビング 洗面所 安全点検 窓やベランダの幅広い柵 (転落)、サッシ(挟む)、 ガラス(破片による負傷)、 ブラインド類のひも(窒息) ベランダ・窓 17準備しておきたいもの
防 災 対 策
災害時の赤ちゃんの
安全対策
と
防災用品
・おむつ ・下着 ・上着 ・防寒具 ・はきもの ・おんぶひも、抱っこひも ・バスタオル ・ビニール袋 ・ハンディパックミルク ・お気に入りのおもちゃ ・ミルク ・離乳食 ・タオル ・ペットボトルの水 ・哺乳びん ・ポット ・ばんそう膏 ・常備薬 ・体温計 ・ティッシュなど日常使っているもの 赤ちゃんは危険や災害に遭っても、自分の力で対応す ることはできないので、子どもだけを家において外出 しないようにしましょう。 赤ちゃんが寝ている場所には、地震が起きても物が落 ちてきたり、タンスが倒れかかったりしないような安 全対策が必要です。また、火災のときにもすぐに避難 できるところに寝かせるなどの工夫も大切です。 地震などの災害時のために、日頃から赤ちゃん専用の 防災用品の準備をしておきましょう。 阪神・淡路大震災や東日本大震災の直後にも、赤ちゃ んのミルクやおむつ、着替えなどが不足し、乳幼児を かかえた家庭では大きな問題となりました。災害時の 目安として最低でも3日分の備えをしておきたいもの です。 赤ちゃんを常に親や家族が保護し、災害に対して安全な環境を作ることが大切です。 安全対策 18防 災 対 策
いざというときあわてないために…
SG マーク Safety Goods (一財)製品安全協会が制定した安全基準 に合格し、安全性が高いと認定された製品 に表示されます。乳幼児用品、福祉用具、家 具・家庭・台所用品などが対象です。SG マーク付き製品に欠 陥があって人身事故が起きた場合は賠償措置が実施されます。 (一財)製品安全協会 TEL. 03ー5808ー3300 もし事故が起きてしまったら、まず気持ちを落ちつけて行動しましょう。そのためにもふだんからの準備と心がまえが大切です。主治医をつくる
緊急時の持ち出し
救急箱の点検
いつでも相談できる主治医をつくり、緊急時の連絡先 (主治医、夜間休日診療)などがすぐわかるようにメ モしておきましょう。医師や病院の電話番号などは、 電話の前に貼っておきましょう。 母子健康手帳・保険証・診察券など は、ひとまとめにし、いつでも持ち 出せるようにしておきましょう。あ る程度の現金や小銭も一緒にしてお くと便利です。 救急箱の中に不足しているものや期 限切れのものがないか常に点検し、 補充しておきましょう。三角巾や包 帯を用意しておくと便利です。また 消毒液、ガーゼなどは常に補充して おきます。 中毒110番 ( 公財 ) 日本中毒情報センター 子どもが毒性の高いもの(薬、化学物質、有毒植物など) を飲みこんでしまった場合は、毒物の種類によって応急手 当の方法がちがいます。下記の3か所において、中毒情報 の提供および相談が実施されています。 ●つくば中毒 110番(無料) TEL. 029- 852- 9999(9 時〜21時 365日対応) ●大阪中毒 110番(無料) TEL. 072- 727- 2499(24 時間 365日対応) ●たばこ誤飲事故専用電話(無料) TEL. 072- 726- 9922(24 時間テープによる情報提供) *通話料はかかります。 安全対策 http://www.j-poison-ic.or.jp/homepage.nsf 19本教材は古紙パルプを配合しています 「健やか親子21」(第2次)とは 21 世紀の母子保健を推奨する国民運動計画です