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尿中2-チオチアゾリジン-4-カルボン酸(TTCA)のキャピラリー電気泳動法による測定

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Academic year: 2021

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(1)         

(2) . 川崎医療福祉学会誌   原  著. 尿中  チオチアゾリジン   カルボン酸(  )の キャピラリー電気泳動法による測定 楊井理恵½   河辺聡子¾   藤井俊子¿. 要     約. 

(3) チオチアゾ リジン

(4) 

(5) カルボン酸(  )の定量法について ,キャピラリーゾーン電気 泳動法(  )とミセル動電クロマトグラフ法(  )を用いて検討した. 用泳動溶液は .  

(6) シクロデキストリン入りの   四ほう酸ナトリウム溶液を , 用は  用泳動溶 液に界面活性剤として  のドデシル硫酸ナトリウムを加えた泳動溶液を用いた .キャピラリー は溶融シリカ製,内径  × 長さ  を用い, ℃,  の定電圧で測定した .試料注入 量は約   ,測定波長は   である. 分析用の試料は,被験者がアブラナ科野菜のキャベツまたはブロッコリーを摂取後, 時間以内に適 尿中. 宜採取された尿をエーテル抽出した試料を用いた .アブラナ科野菜摂取後尿のエーテル抽出尿試料中.  濃度を  と高速液体クロマトグラフ法(  )で測定した結果, 濃度の測定値  と  による値がほぼ同値であることが認められたことから ,本ミセル動電クロマトグ ラフ法は尿中  の測定法として  より短時間に分析できる利点があることが認められた .. は. 緒. 再考する必要が生じ ,微量の尿中. 言. 定法についての検討することも必要となっている..  は高速液体クロマトグラフ法( ;  0

(7) 2$%+%!$  4. # %!0%!2( )  . 我が 国では ,昭和初期に人絹工場で二硫化炭素. (.  濃度の測. 尿中.  )が使用され ,高濃度の  の吸入による急. 性,亜急性中毒の職業病が多く見られた  .. で分析され ることが多いが ,我が 国では曝露指標.  は ,蒸気の吸入に 伴 う経気道侵入のほか ,.  濃度の測定は中央労働災害防 止協会が推奨する   で行われている.しか し ,この  では  分析に  分程度を要し ,また  を尿試料からジエチルエーテルにより抽出 としての尿中. 経 皮的に も 体 内に 侵 入し ,その 代 謝産 物で あ る. 

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(9) 

(10) !%&'(  ! #(  ) は  曝露量と 高い 相関が あ ることが 認められ たため  ,尿中  濃度を測定することが . する必要があり,試料の調製操作も煩雑であるなど. 取扱い作業者の特殊健康診断検査項目に定められて. の短所がある.したがって ,簡便で ,短時間分析が. いる.. 可能な尿中. )*( $% ! +$%$$ + ),$%$! *#./% ! (0 $ // )は  の生物学的 曝露指標値( 1*;1 0 ! '2/.%$ *# $/ )と して,尿中  濃度を 030 クレアチニンと定. 最近,著者らは近年発展しているキャピラリー電気. ; 0

(11) 2$%+%!$ !2 !%( $$%2%$/ / )を用いて ,アブラナ科野菜中の  泳動法(. めている.. 分析が簡便に ,精度高く,かつ,短時間に実施でき.  は職業的に  に曝露されていない人の.  のうち, キャピラリーゾ ーン電気泳動法( ;!2 !%( "$ $$%2%$/ / ,イオン性物質の分離を行う) とミセル動電クロマトグラフィー( ; $!% $$% $  %!0%!2( ,電気的に中性の物 ることを報告  した.本研究では ,. 尿中には検出されないと考えられていたが ,近年農 薬曝露   ,アブラナ科の野菜(キャベツ,ブロッ コリー等)の摂取   ,アルコール摂取  および喫 煙   により尿中への になり,尿中.  濃度の測定法が要求されている..  排泄が報告されたこと.  のバックグラウンド 値について. 質の分離を行う)の二つの分離モード を用いてアブ.  山口県立大学  生活科学部  栄養学科   川崎医療短期大学  介護福祉科   川崎医療福祉大学  医療技術学部  臨床栄養学科 山口市桜畠  丁目     山口県立大学 (連絡先)楊井理恵   〒  . .

(12) . 楊井理恵・河辺聡子・藤井俊子.  濃度測定を試みた.  濃度は  による成績と.   塩酸,酢酸,四 

(13). ラナ科野菜摂取後の尿中. ルは過酸化物フリーを用いた .. その結果,尿中. ほう酸ナトリウム(試薬特級), シクロデキストリ.  による成績とはきわめて高い相関を示したこ  濃度の測定に  が適用で. とから ,尿中. ン(. 

(14) 6 と略す),ドデシル硫酸ナトリウム( 6. と略す)は和光純薬工業株式会社製を用いた .. きることが認められた ..  .試料の調製法 方. 法.  .分析装置と分析条件   ) 分析装置:フォトダ イオード アレ イ検出器付キャ. *

(15) ,大塚電子株式. ;長さ, ;検出器までの長さ,  ). 分析条件:印加電圧, ;測定温度, ℃; 測定波長, ;注入量,約  (落差方式,   ×5 /$ );泳動溶液 ,   用泳動溶液 (   

(16) 6 ,  四ほ う酸ナト リウム溶 液),   用泳動溶液(  6 ,  

(17) 6 ,  四ほう酸ナトリウム溶液). ピラリー電気泳動装置(. 会社製) ;キャピラリー,溶融シリカ製( 内径 ,.   ). 

(18) 

(19)  3 ; 

(20)  ;脱気装置,6)7

(21) ;カラムオーブン ,8

(22)  ;オートインジェク ター,*

(23) 51;システムコントローラー,

(24) 51; コミュニケーションバスモジュール ,1

(25)  ; フ ォトダ イオード アレ イ紫外可視検出器 ,6

(26)  ,2;カラム, %/%& 9

(27) ( ;内 径, ;長さ, ;$% 社製). 分析条件:測定温度, ℃;測定波長, ; 注入量, ;流速, 3 ;移動相,(   酢酸溶液),1(アセトニトリル)を用いて送液す る(表  ). 分析装置:島津製作所製. 送液ユニット(ポンプ ) ,. 表. 送液プログラム. 被験者の女子大学生の尿に.  標準溶液を添. 加し て分析試料とし た .被験者( 非喫煙者 )には.  の尿中排泄に影響を与えるアブ ラナ科野菜 (キャベツ,ブロッコリー,カリフラワー,白菜,大 根等)やアルコール類の摂取を摂取実験期間中には しないよう注意した .. (  , )分析には,  ! 溶液による希釈尿試料とエーテル抽出尿試料の  通 りを用い, 分析にはエーテル抽出尿試料を用. いた ..   を 入れ ,: 03 の  原液を   添加し ,.  ! 溶液で   に定容した(  03 の  添加尿).溶液は遠心分離( : 0 , 分間)後の上清をメンブランフィルター(   , 東洋濾紙株式会社製)で濾過し ,超音波洗浄器で  希釈尿試料の調製法:メスフラスコに尿. 分間脱気した ..   を取り, , および  03 の  標準溶 液(  ! 溶液 )を   ずつ添加し ,   塩酸   とジエチルエーテル   を 加えて遠心分離( : 0 , 分間,以下同じ )後, 上清を   分取する.試験管の残りの液に ,再 び   塩酸   とジエチルエーテル   を加えて ,遠心分離後,上清を   分取し ,先 に分取した上清と合わせて   とし ,窒素ガス エーテル抽出尿試料の調製法:試験管に尿. を用いてエーテルを除去した .残存する乾固物に ,.  測定用試料の場合は  ! 溶液を   , 測定用試料の場合は ; メタノー ル溶液を   加えてメンブランフィルターで濾 過し ,超音波洗浄器で  分間脱気し分析に供した. .検量線の作成.  , ともに尿中濃度が  , および  03 の  添加尿試料からエーテル抽出試 料を調製した .分析後,ピーク面積を用いて検量線 を作成した ..  .試薬および試薬調製法.  は #%  $  製を用いた .塩化 ! と略す),蒸留水,アセ. .添加回収実験. トニトリル,メタノールはナカライテスク株式会社.  , ともに尿中濃度が  , および  03 の  添加尿試料と  無添加尿. 製の高速液体クロマトグラフ用を ,ジエチルエーテ. 試料からエーテル抽出試料を調製した.分析後に両. ナトリウム(試薬特級,.

(28) 尿中.  の測定.  表. 試料のピーク面積比率を求め添加回収率とした .. 添加回収率(  ). .アブラナ科野菜の摂取実験. 歳,女子大学生)には,実験前 時間と実験後  時間の間にはアブラナ科野菜やア 被験者(年齢. ルコール類の摂取をしないように注意した.生キャ ベツ.  グラムを細切りしたもの ,または , 分間  グラムを朝食の一. 加熱した茹でブロッコリーを. 部として摂取する.なお,これらの野菜は岡山県産 の無農薬野菜である. 野菜摂取後.  時間後までに数回採尿して , . のねじ蓋付のプラスティック試験管に入れて分析時 まで冷凍保存(−. ℃)をする..  . エレクト ロフェログラム. .  無添加尿)と  添加尿の希釈尿試料の  エレクトロフェログラ ムを示す. 分析では ,添加尿では  ピー クが 5    分に認められた .この図に示す ように  ピークが他の尿中物質と分離泳動す る場合もあるが , の次に出現するピークが大 図 にブランク尿(. きい場合などではピークの分離が悪くピーク面積の.

(29) .アブラナ科野菜摂取後尿の試料調製法.  分析では ,希釈試料( 倍希釈)および  種類の尿試料を用いた .  分析では ,エーテル抽出尿試料を用いた .. エーテル抽出試料の. 結果および考察.  .検量線.  添加尿について, エー  と  でピーク面 積による回帰直線を作成し ,表  に示す. ,  ともに ,標準溶液と  添加尿試料の回 標準溶液と. テル抽出試料を用いて.  分析で は ,図  に用いた同じブ ランク尿と  添加尿 の尿試料を分析し ,図  にエレクトロフェログラム を示す.添加尿では  ピークが 5  5 分に認められた .図  に示すように , エレ クトロフェログラムには  ピークの前後には 測定が難しい例も多く認められた .. 大きな妨害ピークが認められなかった.これらの成.  の分析をする場  分析よりも  分析が適しているこ. 績から ,希釈尿試料で尿中 合は. とが認められた.. 帰直線の勾配はほぼ同値であること ,および ,相関 係数がきわめて高いことが認められた . 表.  標準溶液と  添加尿の回帰直線と相関 係数. 図. 尿試料の  エレクト ロフェログラム 尿試料は 倍希釈尿, 添加量は 

(30)  .. 図. 尿試料の   エレクト ロフェログラム 尿試料は 倍希釈尿, 添加量は 

(31)  ..  .添加回収率.  添 加 尿の エ ーテ ル 抽 出 試 料を 用 いて ,  と  でピ ーク 面積に より  添 加回収率を求め ,表 に示す . 添加回収率 は  添加濃度が    03 の範囲では ,  と  はいずれも< ;以上の良好な成績 を示した ..

(32) . 楊井理恵・河辺聡子・藤井俊子. . クロマトグラム.  添加尿のエーテル抽 出試料の  クロマトグラムを示す. で は ,添加尿では  ピークが     分に 図 にブランク尿と. 認められ ,他の妨害物質との分離が 良い長所が 認 められた .しかし ,尿中成分が全部移行するのに ,.  では 分程度かかるのに対し , では 約 分を要し ,分析時間が長くかかる短所も認めら. れた.. 抽出尿試料を用いることが望ましいと考えられた . そこで ,同じエーテル抽出尿試料を用いてアブラナ.  = )の  濃度を   による測定値と比較した.その結 果,図 5 に示すように尿中  濃度は  と  による測定値が良く一致していることが認め. 科野菜摂取後尿( で測定し ,. られた . 本.  による尿中  濃度測定値が . による値とほぼ同値であることが示されたことによ.  曝露評価に用いられる微量の尿中  の  は分析時間が短い測定 法として活用できると考えられる.)* は  の生物学的曝露指標値( 1* )としてクレアチニン 補正値を用いており,著者らはこれまでに  に よる尿中  とクレアチニンの同時定量の可能 り,. 測定においても,本. 性を示唆している  ので ,今後はこの点について. の研究を進める予定である.. 図. 図. 尿試料の   エレクト ロフェログラム 試料;茹でブロッコリー摂取  時間後尿.. 図. 試料調整法別の尿中  濃度(   )  .. 尿試料の  クロマトグラム  添加量は 

(33)  .. .アブラナ科野菜摂取後の  濃度の測定.  に茹でブロッコリー摂取  時間後の 倍希釈尿 試料とエーテル 抽出尿試料の  エレ クト ロ フェログラムを示す .本  では希釈尿試料 , エーテル抽出尿試料ともに  ピークが分離泳 動することが認められ るが ,アブ ラナ科野菜摂取.  = )について ,同一尿を希釈試料とエー  濃度を測定した結 果 ,図 に示すよ うにエーテル 抽出尿試料による  濃度が希釈尿試料によるものよりも  後尿(. テル抽出試料とに分けて. 濃度が高い傾向があることが認められた .このこと.  の添加回収率がエーテル抽出尿試料は希. は,. 釈尿試料より高いと報告  されていることとも一.  分析では希釈尿試料よりもエーテル. 致し ,.

(34) 尿中.  の測定. . 本研究は ,平成年度川崎医療福祉大学プロジェクト研 究費の助成をうけて行ったものの一部である.本研究に御 協力いただいた臨床栄養学科期生 赤木巳予子氏,荒内 由加氏,池田恭子氏,曽我正美氏に感謝します.. 図. 分析法別尿中  濃度 エーテル抽出尿試料, .. 文       献.  )久保田重孝:二硫化炭素中毒の諸問題.日本医師会雑誌, , , .  )

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(72) . #     , ,+, , ..  )楊井理恵,河辺聡子,藤井俊子:アブラナ科野菜中  チオチアゾリジン  4 カルボン酸( 8 )のキャピラリー電 気泳動法による測定.川崎医療福祉学会誌, (  ),,44 ,4 ..  )楊井理恵:    3 )  4 5 ( '-)5 5 の分析法に関する研究.平成年度川崎医療福祉大学大学院医療 技術学研究科臨床栄養学専攻修士論文,4 ,4 .. , )楊井理恵:    3 )  4 5 ( '-)5 5 の分析法に関する研究.平成年度川崎医療福祉大学大学院医療 技術学研究科臨床栄養学専攻修士論文,44, ,4 . (平成年月日受理).

(73) 尿中.  の測定. .  

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図  分析法別尿中  濃度 エーテル抽出尿試料,  . 本研究は ,平成  年度川崎医療福祉大学プロジェクト研究費の助成をうけて行ったものの一部である.本研究に御協力いただいた臨床栄養学科期生 赤木巳予子氏 ,荒内由加氏,池田恭子氏,曽我正美氏に感謝します. 文      献  )久保田重孝:二硫化炭素中毒の諸問題.日本医師会雑誌,  ,  ,  .  )   ,   ,   ,    : !   &#34;#  $ ! % &amp;'&#34;  ( #)* .   ,  (  ), + , + . ,

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